岩湧山で地図読み実習と自然観察
登山で最も多い遭難の態様は道迷いである。原因は地図読みをしっかり行っていないところにある。地図読みによって常に自分のいる位置をしっかり把握していれば、決して道迷いを起こすことはない。それは野外で研究を行う研究者や学生にとってもあてはまることである。私は野外実習という実験科目を担当しているが、その授業の中で、野外研究でのリスク管理を目的に、地図読み実習を行っている。
事前に、2万5千分の1地形図で、自分の位置がわかるポイントをチェックしておく。地形図には磁北線と、経線・緯線を引いておき、自分のいる位置がピンポイントでわかるようにしてある。ざっと以下にあげるようなところがポイントになる。
・道の分岐や方向の変わるところ
・登りや下りが変わるところ→コル・ピーク
・傾斜が変わるところ
・尾根の太さが変わるところ、分岐するところ
・沢の二股、その方向
・地形が変わるところ→尾根・谷・トラバース
・送電線や小屋などの人造物とその方角
このポイントを現場で歩きながら確認してもらう。9月12日に下見、15日に本番の実習を行った。生物学の実習ということもあり、地図読みだけでなく、自然観察も行った。
道の方向が変わる所で、自分の位置を確認する。
地形図では山頂手前の小ピークだが、広場になっており、ベンチがあり、休憩するならば、こちらの方が山頂よりよい。山頂ではコンパスを使って、山座同定も行った。
下山へ。15時台の帰りのバスがないため、14時台のバスに間に合わせようとすると、結構、時間的にタイトだった。
以下は、岩湧山で出会った動植物たち。
アオキ
ヤマジノホトトギス
雨が多いので、キノコも結構出ていた。
ニガクリタケ
タマゴタケ
テングタケの仲間?
登山口のトイレにいたウマオイ
ミヤマクワガタのメス
イタチ類?の糞
シマヘビ
サナエトンボの仲間
ハバヤマボクチ
マルバハギとトラマルハナバチ
クマバチ
キキョウ
キリギリス
シラヤマギク
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