今年も附属植物園にて野外実習
久しぶりに本業の話であるが、昨年に引き続き、今年も大学の生物学科の学生を対象に、「野外実習」という実験科目の実習を附属植物園にて行ってきた。野外実習は3日間で行われ、1日目が植物分類実習、2日目が植物生態学実習、3日目が動物生態学実習である。私は3日目の動物生態学実習の担当である。実習内容は昨年と同様とした。
午前中は園内に生息するセミの種構成を調べた。植物園内にてセミの抜け殻を採集し、抜け殻から種と雌雄を同定した結果は以下のようになった。
アブラゼミ 71、ツクツクボウシ 38、ミンミンゼミ 24、ヒグラシ 5、ニイニイゼミ 5、クマゼミ 1
昨年同様な結果であったが、ツクツクボウシとミンミンゼミの順位が逆転していた。現在、主に鳴いているセミはツクツクボウシで、他のセミはミンミンゼミがわずかに鳴いているだけでほぼ終了している。今年は9月になっても暑さが続いたこともあり、ツクツクボウシの羽化が昨年より早まったのかもしれない。昨年は実習時にツクツクボウシがまだ羽化途中だったこともあり、今年の方が植物園に生息するセミの種構成を正しく反映していると思われる。なお、大阪の市街地では、圧倒的にクマゼミが多く、その次にアブラゼミで、わずかにニイニイゼミがいる程度で、かなり種構成に違いがある。
昨年同様にオオイチョウタケと思われるキノコが発生していた。
側溝にスズメバチがいた。オオスズメバチかと思ったが、腹部がスリムで腹部末端が黒いのでヒメスズメバチと思われる。
午後は水生植物を育てているプールに集まるトンボの種数を把握し、トンボの縄張り行動の観察を行った。以下に写真撮影に成功したトンボ類とプールに生息する動物たちを紹介する。
つがいになって産卵中のギンヤンマ
縄張りを見回り中のギンヤンマのオス
正面から飛行中のギンヤンマ
クロイトトンボ
シオカラトンボ
ショウジョウトンボ。体が派手な赤さだが、アカトンボとよばれるアカネ類のトンボとは分類が異なる。
トノサマバッタ
ウシガエルのオタマジャクシ
他にも、ウスバキトンボ、ハグロトンボ、アキアカネ、キイトトンボが見られた。
最後にフィールド調査におけるリスクマネジメンについて説明して、今年度の実習が終了した。暑さが一段落した1日で、比較的快適に実習が行われたと思う。

































































































































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