October 17, 2021

2021シーズン最後の沢登り:金剛山 高天谷左俣

2021シーズン最後の沢登りは、ホームの金剛山高天谷でした。アキレス腱痛による運動不足で、心拍数が上がりやすかったが、滝の登攀ではやけにムーブがうまく決まって、快適に登れた沢登りでシーズン最後を締めることができた。

【日程】2021年10月16日(土)
【山域】生駒・金剛・和泉
【渓谷名】大和川水系 高天谷左俣
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】晴れ
【コー スタイム】高天彦神社駐車場9:48~高天滝下10:00~10m大滝下10:12~二俣11:31~郵便道(920m地点)12:33-56~高天彦神社駐車場13:49

翌日から冬型になり寒くなるということで、沢登りに行くならばこの日が最後と思えた。行き先は、7月以来ではあるが(2021年7月4日の記録)、単独でも問題なさそうなホームの金剛山高天谷にした。今シーズン4回目の高天谷の遡行となった。

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正午からの遅いスタートであったが、高天彦神社の駐車場には空きがあった。5月に来た時は2回(2021年5月4日5月23日の記録)とも駐車場が満車状態だったが、前回の7月ぐらいから一時の観光客への人気は落ち着いたようだ。

高天滝への林道沿いには、植物が花を咲かせていて、チョウが舞っていた。

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テングチョウ

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フサフジウツギ

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ヤクシソウ

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アキチョウジ

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林道の終わりに高天滝7mがある。水量はやや少なめか。

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高天滝から入渓となるが、滝の左岸に取り付けられたハシゴを使って巻く。

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何回も来ている高天谷だが、今回初めて、ハシゴの右にお地蔵様が祀られているのに気がついた。

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3m滝と背後の堰堤は、いつも通りにワイヤーが設置されている右岸からまとめて巻いた。

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沢沿いにシラネセンキュウが花を咲かせていた。

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沢が開け、奥にかっての10m滝がかかる。

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10m滝は左岸から高巻くが、ここで新しい道具を試してみることにする。

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モンベルのチェーンスパイクである。一般には雪上で使うものではあるが、沢ヤは沢での高巻きなどにも使う。

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チェーンスパイクを装着した沢靴。フエルトソールでは草付きや泥壁で滑ってしまうが、チェーンスパイクだと滑らずに楽に登れる。少々重めではあるが、脱着は簡単なので結構使えそうだ。

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高巻き後は崩壊地に出る。

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給水中のキイロスズメバチ。時期的によく見かけるが、巣に近づかない限りは刺されることはない。

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連瀑帯へ入る。

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連瀑帯の滝はすべてが直登できる。倒木がかかる5m滝は右から直登する。

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ゴルジュもあり。

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ここ最近は直登に苦労する滝は、水量が少ないためか、今回はあっさりと登れてしまう。

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倒木が結構横たわっている

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次のゴルジュ。

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トイ状5m滝はシャワーを浴びながら、水流の中のクラックに足をジャミングして登る。この日までは気温が高かったこともあり、水温はさほど低くなく、シャワーを浴びても寒さは感じなかった。

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落口から滝を見下ろす。

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2m滝も直登する。アキレス腱痛による運動不足で、心拍数が上がりやすかったが、体のキレは悪くなかった。今シーズン4回目の高天谷だが、それぞれの滝の登り方を覚えてしまっているのか、滝の登攀ではやけにムーブがうまく決まって楽に登れた。

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壊れた古い堰堤を通過する。

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ヨシノアザミ

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左岸から新しく崩れたか?

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二俣下は土砂が流れて、沢床のナメが露出している。

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二俣は相変わらず倒木で埋まったまま。

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倒木をかいくぐって左俣へ入ると、すぐに大滝が現れる。左側から直登する。

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大滝の上段。下段が15mで、その上が5m、5mの2段で、さらにその上に斜滝状の流れがあり、トータル的に30m以上の程度の高さを登る。高さがあるので、初心者同行の時はロープを出した方がよい。

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次の4m滝を直登する。その上も4mほど斜滝状になっている。

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最後の4m滝を登る。

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植林となり、穏やかな流れとなる。

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流れの中にサワガニがいた。

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郵便道に出て、遡行終了。

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下山では新しいトレランシューズを試す。イノヴェイトのX-TALON ULTRA 260。足首サポーターを装着して履くので、幅広タイプのこのシューズにした。ちょっと横方向が緩めだったが、下山には問題なかった。

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アキレス腱痛の対策に購入した足首サポーターのphiten(ファイテン) サポーター メタックス 足首用も試す。何もしないよりかは、多少のホールド感があり安心できる。サイズはLにしたが、もう少しきつめでもよさそうなので、Mでもよかったかもしれない。

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郵便道を下山する。途中で見えた奈良盆地。

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登山道上に崩れたところがあったためか、所々が新しく整備されていた。

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ケシロヨメナらしいが、イナカギクの可能性もある。

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高天滝下に戻ってきた。

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駐車場前の休耕田?にはコスモスが一面に咲いていた。

今シーズンはコロナ禍もあり、泊まりの沢登りはできなかったが、近場と奥美濃にあるワンゲル部山小屋の周辺でそこそこ楽しむことができた。これからはスキーシーズンに向けて体力を上げていかなければならないが、その前にアキレス腱痛をなんとかしたいところだ。

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October 11, 2021

iPhone 13 Proの購入とデータ移行、そして落下防止対策など

アップルストアで購入したiPhone 13 Proが自宅に届いた。

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歴代のiPhoneはキャリアであるNTTドコモで購入していたが、256GBモデルの価格を比較すると、アップルストアの方がドコモより3万円近く安い(参照ページ)。一方で、ドコモには、たまったdポイントをスマホの購入に使える、あるいは、36回の分割払いで購入した対象機種をドコモに返却した場合、その翌々月請求分以降の分割支払金(最大12回分)の支払いが不要になるという「スマホおかえしプログラム」を利用できるというメリットはある。しかしよく考えると、「スマホお返しプログラム」というのは、結局はキャリアに縛られるプログラムで、それまでの2年縛りとそんなに大差はないように思われる。iPhoneはメリカリやヤフオクで売れば、そこそこ高値で売れるので、分割払いの残額免除よりも得である。dポイントは普段のショッピングにも利用できるので、スマホの購入に限定することもない。そんな理由で、今回はアップルストアで一括払いにて、SIMフリー版のiPhone 13 Proを購入した。なお、現在ではどのキャリアもSIMロックが設定されていないスマホを売っている。

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左は今回アップルストアで購入したiPhone 13 Proで、右は2年前にドコモオンラインショップで購入したiPhone 11 Proである。iPhone 13 Proは、11 Proよりもカメラのレンズが大きくなっていることからも、それだけカメラの性能が上がっていることが想像できる。

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まずは旧機種からのデータ移行を行う。これまで、iPhoneの移行作業では、いったんパソコンやiCloudにバックアップを行い、それを新しいiPhoneで復元する方法が一般的だったが、iOS 11からは旧機種の設定を利用して新iPhoneを設定する「クイックスタート」が登場した。さらに、iOS 12.4以降であれば、いちいちバックアップをせずとも、iPhone間で直接写真やアプリといったデータの移行が可能になっている。早速、その「クイックスタート」にてデータ移行を行った。移行手順自体はとても簡単であり、1時間もかからなかったが、データ移行の詳細については、参照ページを紹介するに留めておく。

データ移行が済んだ後は、SIMカードを旧機種から新機種に入れ替える。これで通話とデータ通信は一応可能となるが、このままでは最新の5G通信はできない。iPhone 13 Proは5G端末ではあるが、SIMカードは4G契約のままであるからだ。ドコモでは、5G端末と4G契約SIMの組み合わせは動作保証対象外としている。そのため5Gサービス契約への変更手続きが必要となる。この手続きはドコモショップに行かなくても、ドコモインフォメーションセンターに電話することで手続きできる。その際に事務手数料3,000円がかかる。なお、ドコモオンラインショップで端末購入と同時に手続きする場合は、この手数料が無料となる。iPhone 11 Proで使っていたSIMカードは、そのままiPhone 13 Proで利用できる。

旧機種のiPhone 11 Proは、「スマホおかえしプログラム」にてドコモに返却する。iPhone 13 Proが届くタイミングがちょっとズレて、36回分割払いの最大12回分の免除とはならなかったが、11回分は免除となりそうだ。ただし画面割れがあるので、その分の査定は低くなるかもしれないが、ケータイ補償サービスに加入していたので、2,000円の自己負担だけで済むと思われる。これで、端末については、ドコモの縛りから解放されることになる。

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私は、日常生活だけなく、登山においても常にiPhoneを持ち歩くが、これまで、雪山で紛失したり、沢登り中にボチャンと釜に落としたり、岩の上に落として画面割れなど、何度かトラブルに見舞われた。いずれも落下防止対策をしていたならば避けることができたことである。まずは本体と画面の保護のために、ケースとガラスフィルムを、iPhone 13 Proに取り付けた。

選んだケースは、ROOT CO.製のGRAVITY Shock Resist Case +Hold. for iPhone13Proである。このケースは、米国環境耐性試験「MIL-STD-810G 516.6Procedure Ⅳ」の耐衝撃試験に準拠しており、落下衝撃に強いだけでなく、持ちやすくスリムな形状の軽量構造である。カラビナループ搭載で、ザックなどへの装着も容易。一応、MagSafeにも対応となっている。アップルマークが見えるクリアな背面パネルにて、iPhoneのデザインが活かされている。アウトドアライクではあるが、カジュアルにも使えるタフケースである。

ガラスフィルムも、ケースとの互換性を考えて、ROOT CO.製のGRAVITY Tempered Glass Film (クリア)を貼った。

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落下防止の要であるカラビナとして、ROOT CO製のマグネット内蔵カラビナリール GRAVITY MAG REEL 360 (ブルー/グロス)も購入した。少々高価だが、伸縮自在なリールは登山や渓流釣りには使い勝手がよい。

盗難・紛失に備えて、AppleCare+盗難・紛失プランにも加入しておいた。2年間で26,800円で、月1,120円ほどと少々高いが、万が一の時の保険である。以前はAppleCareに盗難・紛失プランがなかったので、ドコモのケータイ補償サービスに入っていたが、雪山でiPhoneを紛失した際にはたいへん助かった。同様な保険制度がアップルにもできたので、迷わずに2年は入っておくことにした。

iPhone 13 Proとともに、日常生活、そして山にスキーを楽しみたい。

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October 10, 2021

岩湧山でリハビリハイク

久しぶりに岩湧山へハイクに行ってきた。山頂部はススキが見頃で、平地ではすっかり鳴き声を聞かなくなったキリギリスが至る所で鳴いていた。

【日程】2021年10月9日(土)
【山域】生駒・金剛・和泉
【山名】岩湧山
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】晴れ
【コー スタイム】滝畑ダムバス停11:48〜滝畑登山口11:57〜カキザコ12:19〜扇山・夕月橋分岐12:55〜岩湧山13:30〜岩湧山東峰13:39〜五ツ辻13:57〜根古峰14:22〜岩湧山三合目14:30〜紀見峠駅15:13

アキレス腱痛でしばらく山歩きは控えていたが、雪山に向けて体力作りもしないといけない。再発しない程度にソフトに、自然観察中心のハイクで、岩湧山に行くことにした。

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遅めの出発にて、河内長野駅11:02発のバスに乗り、滝畑ダムバス停に11:48に到着する。正午からの歩き出しとなった。緊急事態宣言中はクローズしていた滝畑の観光施設では、デイキャンプを楽しむ人たちで多少は賑やかさが戻っていた。

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登山道に入る。10月に入っても気温が高く、汗が噴き出す。

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コウヤボウキで吸蜜するアサギマダラ。アサギマダラは南に移動する最中。今回の山行中に5頭以上のアサギマダラを目撃した。

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山頂部はススキが見頃だった。

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ハバヤマボクチ

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ススキのトンネルを通って山頂へ。

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ハイカーで賑わう山頂部。

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平地ではすっかり鳴き声を聞かなくなったキリギリスだが、山頂部では至る所で鳴いていた。上の写真は、オスの鳴き声に誘引されたと思われるキリギリスのメス。

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岩湧山の山頂。

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シラヤマギク

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アキノキリンソウ

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ヨシノアザミ

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下山は岩湧山三合目を経由して、紀見峠駅へ。

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根古川は渇水気味だった。

紀見峠駅に到着すると、すぐに電車が来たので飛び乗った。久しぶりの山歩きの割には調子はよかった。アキレス腱の痛みは出たが、どうやら再発とはならなそうで一安心。来月には立山初滑りが待っている。それまでに体力を上げていかなければ。

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October 08, 2021

LAKE BIWA 100:6年ぶりのトレラン大会はボランティアスタッフにて!

アキレス腱痛にて走ることを控えている昨今だが、かってはトレラン大会にもよく出場したことは、だいぶ昔のことのように感じてしまう。調べてみると、最後に参加したトレラン大会は、2015年7月のThe 4100D マウンテントレイル in 野沢温泉の駅伝であった。それ以来、トレラン大会には関わっていなかったわけだが、ひょんなことから、急遽、トレラン大会のボランティアスタッフをすることになった。今回は選手ではないが、私にとっては実に7年ぶりのトレラン大会であった。

もともと山屋である私がトレランを始めたきっかけは、四十肩になってしまい、沢登りやクライミングができなくなったからである。四十肩が治ってからも、沢登りやバックカントリースキーなどバリエーション登山の持久力とスピードの向上のためにトレランは続けた。元々、一度始めたらとことん突き詰めていく性格なので、レースにも参加するようになった。次第に参加するレースの距離も伸ばしていき、最終的には海外の100マイルレースであるUTMBも完走した。その後もレースに参加することはあったが、自分は山屋であり、競技よりも山をオールラウンドに楽しむことが好きであることを思い出し、次第にレースからは遠ざかっていった。一方で、アキレス腱痛が発症するまでは、登山のためのトレーニングとしてのトレランは続けていた。

トレラン大会に参加しなくなっても、トレイルランナーであるKaoriさんとの、テレマークスキーを中心とした交遊は続いていた。今回は予定していた山行計画が同行予定者と日程が合わず、その日程が空いてしまった時に、たまたま他の要件でKaoriさんから連絡があったことが、ボランティアスタッフとして7年ぶりにトレラン大会に関わるきっかけとなった。ちなみに予定していた山行は、湯俣川の遡行と伊藤新道の下降か、剱岳の北方稜線だったが、次年度に持ち越しとなった。

前置きが長くなったが、LAKE BIWA 100という大会は、そのKaoriさんがプロデュースする100マイルレースである。関西屈指の山岳エリアである鈴鹿山脈・比良山地等の1,200m級のテクニカルな稜線を縦走するため、海外の本格的な山岳100マイルレースと肩を並べる過酷なレベルのレースと言える。今回はコロナ禍ということもあり、参加者は100人に限定した。それに対してスタッフの人数は総勢およそ80名もいたが、3日間にわたる大会、そしてコロナ禍での大会のサポートという点を考えると、決してスタッフが多すぎるわけではなく、むしろ少ないぐらいとも思った。このブログでは、1スタッフの目線で、大会の主に裏側を振り返ってみたい。

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大会のスタート地点は、三重県の朝明渓谷有料駐車場で、スタートは平日である10月1日(金)の9時に切られる。100マイルレースはおよそ160kmになるので、制限時間も52時間と長く、最終ランナーのゴールまで3日間を要することになる。この初日が平日であるため、1日目のエイドスタッフが人数的に足りていなかったことが、直前に急遽私がスタッフを引き受けることになった理由である。スタッフは6時半に集合し、まずはスタート地点の設営作業を行った。

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スタートとなるゲート門を膨らます。台風の影響もあり、この日は朝から風が強かった。

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受付作業が始まる。一応、選手の受付案内役という役割だったが、選手の方もわかっているらしく、特にこれはという仕事はなかった。

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ゲートも無事に立って、スタートを待つばかり。

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スタートは5分ごと20人ずつのウェーブスタート。9時にトップランナー中心の最初のウェーブがスタートした。計5組100人のスタートを見送った後は、スタート地点の撤収作業を行った。

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手の空いているメンバーは、エイドで出すおにぎり作りも行った。人海戦術にて、大量のおにぎりが作られた。その後は各エイドなど、それぞれの役割分担に分かれて移動となった。

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私はスタートから45km地点に位置する第3エイドである余野公園へ移動した。第3エイドは、選手にとっては難所である鈴鹿山脈を終えた後の最初のエイドであり、最初の関門でもあるので、休憩箇所としては重要な位置づけとなる。すでに選手のデポバッグが届けられていた。デポバッグとは選手の着替えや行動食などの荷物が入ったバッグで、エイド間を選手とともに移動していく。

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公園の休憩舎をエイドとして利用する。最初のスタッフ3名にて、テーブルを配置して設営作業を行った。

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設営完了。この後、車にて少しばかり仮眠する。

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気がついたら、トップの選手がエイドに迫っているとのこと。予定より2時間も早い。17時にはトップ選手が到着し、長居することもなく、次のエイドへスタートしていった。

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スキー仲間であるTさんは3位で到着した。

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18時過ぎには後続のスタッフ5人が合流して、ようやくエイドスタッフ全員が揃う。暗くなると、続々と選手が到着してきたが、100人程度の参加者ということもあり、適度に間引かれていて、密になることはなかった。このエイドはスタッフが事前に作った特製カレーが目玉であり、次々とカレーが出ていった。スタッフも夕ご飯としてカレーをいただいたが、とても美味しかった。選手にはカレーはかなりの糧になったに違いない。他のエイドでも同様に特製メニューがあり、選手にとっては次のエイドに向かう励みになったにちがいない。

関門時刻はスタートから20時間後である5時20分。結果として、このエイドでのリタイヤは2名、関門アウトは1名だけというのは、なかなか選手のレベルが高い。選手から聞いた話では、想定していた時間よりも早く第3エイドに到着できた人が多かったようだ。台風による影響で風が強かったが、むしろ追い風で涼しかったことが、タイムの短縮に貢献したのかもしれない。ただし、稜線上では部分的には爆風が吹いていて、危険な箇所はあったようだ。暗くなってから危険箇所を通過した選手もいたと思うが、事故がなくて何よりであった。

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エイドの撤収を終えて記念撮影。お疲れ様でした。深夜に3時間ほど仮眠はできた。私ともう1人は、次のゴール地点へ向かう。他のメンバーは、別のエイドで再びエイド業務とのこと。100マイルレースは、選手だけでなく、スタッフも耐久力が必要だ。

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80kmほどを移動して、ゴール地点である琵琶湖畔の比良レークハウスに到着した。まだ午前中ではあるが、これから明日の昼までゴールで作業を行う。私の主な役割はゴールテープ係であった。

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そんなにのんびりしている暇もなく、トップの土井選手が12時半前にはゴールした。記録は27時間28分と、実に驚異的な速さだった。

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主催であり選手でもあるKaoriさんは、女子3位でゴール。直前までスタッフ作業で多忙だったこともあり、優勝できなかったのは致し方ないことだろう。それでも3位は凄い。日中は、前日とは打って変わり、とても暑くなり、まだ走っている選手は暑さで苦しんでいることが想像できる。

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一般的な選手は、暗くなってから翌日の昼までにゴールしてくる。100マイルレースに参加したことがないとわからないと思うが、2晩目は幻覚を見たりして過酷な状況となることが想像される。

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日の出を迎える。深夜に3時間ほどの仮眠は取れた。まだまだ選手のゴールは続く。ゴールする選手は疲れてはいるが、100マイルを走りきったという充実した顔であり、実に感動的である。3日目も前日と同様に日中はどんどん暑くなっていった。選手が熱中症にならないか危惧するところであるが、医療スタッフが各エイドに配置されていて、万が一の時の体制は整っているのが安心だ。

正午近くにはだんだんとスタッフも増えていき、ゴールテープ係からバーベキューの準備へ移動した。バーベキュー用の野菜を切るなど裏方仕事である。

関門時刻の13時20分の前に最後の選手がゴールした。最終的に完走者は77人で、100マイルレースとして完走率が70%以上というのは、参加した選手のレベルがかなり高かったと思われる。

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バーベキューも終わり、一段落したところでお先に失礼した。

今回、第1回の大会となったBIWA LAKE 100だが、コロナ禍において実施できたことはひじょうに意義が大きい。それは徹底した感染対策がなされていたことによるだろう。参加者やスタッフには、ワクチンの接種証明かコロナウイルスの陰性証明が課されていた。また参加人数を制限し、密にならないようにウェーブスタートとしたり、エイドでサポートの仕方など、感染対策がしっかり考えられていた。そのような制約があったとしても、選手にとっては至れり尽くせりの温かみのある大会ではなかっただろうか。エイドのメニュー内容も充実していたし、各エイドでのデポバックの受け取りや医療体制など選手のサポート体制もしっかりしていた。スタッフの中にはほとんど寝ずにサポートした者もいた。それは完走率の高さにも多少は貢献しているかもしれない。参加した選手たちはきっと満足してくれたに違いない。私も足の調子が万全であるならば、出てみたいとも思ったが、それには他の大会に出てポイントの獲得も必要であるので十分な準備が要求される。私もテレマークスキーのイベントに関わっている立場からして、この大会の実施方法をぜひ参考にしたいと思う。コロナ禍はまだ続きそうだが、この冬は関西にてテレマークスキーのイベントをぜひ実施したい。

実に6年ぶりにトレラン大会に関わったが、やはり選手は山屋さんよりは、雰囲気的にランナー畑の人が多く、文化の違いを感じた。トレランを経験したことのある山屋としては、トレランをきっかけにトレイルランナーたちが登山の世界に入ってくるのは歓迎したい。そのためには、山のマナーを守り、地図読みやリスク管理ができるなど自立した登山者になってもらわねばならないが、すでに100マイルを走った彼らにはそんなに敷居は高くないことだろう。

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September 29, 2021

ワンゲル部の山小屋周辺の見回り

A谷に行った翌日は、いい感じで渓流釣りシーズンを終えたかったこともあり、釣行には行かなかった。正直なところは、疲れていて、早朝に起きられなかったということである。山小屋の周辺を見回りしてから帰路につくことにした。

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木々の葉は少しは黄色くなってきている。

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昨年は小屋の近くにクマが出没した。今回の見回りで、新しいクマ棚や糞など特にクマの気配は感じなかったが、カモシカとシカの気配は濃厚だった。カモシカの足跡はよく見かけた。近くでシカのオスが求愛のための鳴き声を上げていた。シカは以前はほとんどいなかったはずだが、最近よく見かけるようになった。おそらく最近の冬の積雪量が減ったことが原因ではないだろうか。

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赤く色づいた葉もあった。おそらく今月の終わりぐらいが、この辺りの紅葉のピークとなるだろう。その頃にはキノコも出ていることだろう。

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September 23, 2021

越前大野でぶらり

日本列島を台風14号が横断した日は、奥美濃から白山麓を目指して加賀へのんびり移動していた。その途中、福井県の大野市を通るのだが、ぶらっと立ち寄ってみた。

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まずは、2021年4月22日に新しくできた道の駅越前おおの荒島の郷に立ち寄った。

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大きな道の駅で、なんとモンベル越前大野店も入っていた。道の駅の建物内では、地元の新鮮な野菜や加工品などを販売しており、フードコートまでもあった。

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九頭竜川淡水魚ミニ水族館があり、水槽の中には、イワナやヤマメなど九頭竜川水系に生息する淡水魚が飼育展示されている。

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アユカケという希少な魚。地元ではアラレガコと呼ばれ、生息地が国の天然記念物になっている。

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空ではタカらしき鳥がカラスに追われていた。サイズはカラスより大きかったので、オオタカか?

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道の駅でウナギ弁当とマイタケ弁当を買い、モンベルにて沢登りの高巻きで使うチェーンスパイクや登山用衣服など購入し、散財となった。

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それから、大野市街に移動し、七間朝市に久しぶりに行ってみた。

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「花垣」の日本酒銘柄で有名な南部酒造場にて、新酒の純米無濾過生原酒を購入。大野には南部酒造場の他にも3軒の酒造場がある。

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伊藤順和堂で家族へのお土産にいもきんつばを買う。

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荒木商店で3年醸造の真っ黒い味噌を買う。ここの味噌は添加物が入っていない。

七間朝市で、この3店に立ち寄るのは恒例のことで、時間があれば、おろし蕎麦を食べるのもよい。

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August 11, 2021

笠形山 根宇川 滝ノ谷

先週の倉谷川に引き続き、2週続けての兵庫の沢へ。笠形山に詰め上がる根宇川の滝ノ谷を遡行した。滝ノ谷の前半は大岩と大滝中心の荒々しい渓相だったが、後半はナメ中心の癒やし系の沢であった。

【日程】2021年8月8日(日)
【山域】兵庫
【渓谷名】市川水系 根宇川 滝ノ谷
【メンバー】どうちゃん、ばるちゃん、マメゾウムシ
【天候】晴れのち曇り
【コー スタイム】グリーンエコー笠形9:43〜オウネン滝10:33-47〜扇妙の滝11:04-13〜五合目12:01-13〜遡行終了750m地点12:34〜笠形山北西尾根810m12:43-13:01〜笠形山13:19-30〜五合目13:52〜三合目14:12〜笠形山登山口14:32〜グリーンエコー笠形14:45

笠形山は、兵庫県神崎郡神河町と多可郡多可町との境に位置する山である。標高は939.4mで、山頂からは播磨平野を望むことができる。滝ノ谷は笠形山の西に詰め上がる沢である。

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集合は、グリーンエコー笠形の駐車場に9時。大阪堺からは2時間程度はかかる。ここで、先週に引き続き、どうちゃん・ばるちゃん夫婦と合流した。グリーンエコー笠形はアウトドア施設で、キャンプや水遊びができるため、朝から家族連れで賑わっていた。総合案内所で登山者も入村料200円を支払う。駐車場代と思えば、良心的な値段だ。

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沢沿いの林道を進んで、適当な所から入溪した。

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大岩がゴロゴロと横たわる沢をしばらく進むと、二俣になる。本流は右俣であるが、左俣である滝ノ谷を進む。

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すぐに林道が沢を横切る。

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ナメ滝3mを超える。

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大岩の間にチョックストン滝2m。

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子育て観音への遊歩道が横切る。

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サワガニ。

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いきなり大きな滝が現れる。オウネン滝25mだ。

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オウネン滝は左から木登りで滝を巻けそうだったが、無難に登山道を利用して右から巻いた。

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オウネン滝の上は渇水なのか、ほぼ伏流と化していた。大岩がゴロゴロと横たわる中を進む。3段7mの滝があったようなのだが、わからなかった。

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突然に目の前に大きな滝が現れた。滝ノ谷で一番の大きな滝である扇妙の滝2段65mだ。下段の25mほどしか見えない。水量が豊富であれば、さぞかし豪快な滝なのだろう。渇水の現状では、下段は登れそうな感じもするが、上段の様子がわからない。

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無難に右のンゼから巻くことにする。

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踏み跡をたどっていったら、うまい具合に落ち口に出た。

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ヘルメットにとまるミヤマカワトンボ。

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ナメ滝4m。

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扇妙の滝の上はナメ中心の渓相に変わる。

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渇水なので、もう少し水流があった方がよい。

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ナメがつづく。

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10m滝が現れる。左から超える。

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ナメ滝5m。

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トイ状の流れになる。

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登山道と合流して、五合目だった。登山者2名がちょうど下りてきた。

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その上もナメがつづく。

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690m二俣を右俣へ進む。

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次の710m二俣は左俣へ進む。

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沢筋に倒木などが多くなり、歩きにくくなってくる。

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適当な所で沢筋を離れて、笠形山の北西に延びる尾根を目指す。藪漕ぎはないのがよい。

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標高810m付近で尾根に乗ると、明瞭な道がついている。

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そのまま進むと、笠形山の山頂に到着した。

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山頂には東屋もある。登山者が2名登ってきた。

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下山は、山頂から西へ赤テープをたどって下る。六合目で正規の登山道に合流した。

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そのまま登山道をたどって、登山口に下山。あとは車道を下り、グリーンエコー笠形の駐車場に戻った。

滝ノ沢は扇妙の滝までの前半は巨岩歩きで、後半は一転してナメ中心の癒やし系だった。沢自体は遡行は容易だったが、変化のある面白い沢だった。

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August 01, 2021

段ヶ峰 倉谷川遡行・旗谷コース下山

先週末の土曜日は、沢登りとしては初めての西へ向かう。兵庫県朝来市と宍粟市の境にある段ヶ峰の倉谷川を遡行し、旗谷コースを下山した。実は兵庫県の沢は初めてだった。先週の4連休の奥美濃でのダメージがいまだ取れず、満身創痍だったが、リハビリにはよい癒やし系の沢だった。

【日程】2021年7月31日(土)
【山域】兵庫
【渓谷名】市川水系 倉谷川
【メンバー】どうちゃん、ばるちゃん、マメゾウムシ
【天候】曇り時々晴れ
【コー スタイム】林道駐車地点9:37〜入渓地点9:49〜一ノ滝下10:29〜二ノ滝下11:00〜670m二俣11:45〜稜線12:44〜段ヶ峰山頂12:52-13:20〜千町峠13:40〜林道14:41〜林道駐車地点15:09

段ヶ峰は、兵庫県朝来市と宍粟市の境にある1103.41mの山である。よく行く金剛山と標高的にほとんど変わらないが、金剛山に比べるとかなりなだらかな山容である。大阪堺からは150kmほどの距離があるが、遅い出発でも充分に往復できるので、当日の朝発で行くことにした。9時に播但線の生野駅前のローソンで、テレ仲間のどうちゃん・ばるちゃん夫妻と合流し、倉谷川沿いの林道へ向かった。

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対向車が来ると少々困る狭い林道を進み、標高470m地点近くの空き地に駐車した。

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沢装備を装着して、しばらく林道を進んだところから入渓した。

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最初は平凡な沢歩きだが、やがて大岩が多くなってくる。

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イワタバコの花が咲いていた。昼からトラツグミが「ヒュー・ヒュー」と鳴いていた。

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すると、目の前に一ノ滝15mが現れた。右のルンゼが登れそうだが、無難に右から踏み跡をたどって巻いた。

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一ノ滝の落ち口のテラスにある不動尊。

Hikigaeru

大きなヒキガエルがいた。

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美しいナメが現れる。

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途中、土砂で埋まっている箇所があった。かっては広大なナメがあったようだが、かなりの部分が土砂の下になってしまっているのが残念だ。

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ナメ滝5m。

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5m斜滝が現れ、

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その上にも5m斜滝。

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その上に倉谷川最大の二ノ滝30mが現れた。

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二ノ滝の左側はフリーで登れそうだったが、念のためロープをフィックスした。

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三ノ滝と思われる15m斜滝は難なく越える。ここまで明るく広い谷だった。

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あっけなく670m二俣に到着する。本流は右俣だが、平凡な沢歩きになるようなので、変化のある左俣へ進む。

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左俣の出合には5m滝がかかる。金剛山や滝畑あたりの滝に似ている。この先はこのような滝が続いたが、直登は難しくなかった。

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上部に林道が見えると、その直下は15m滝だった。

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林道下のトンネルをくぐる。先行者がいないようで、クモの巣がうるさい。

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林道を見下ろす。

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壁のような6m滝を右から越える。

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ほぼ水流がなくなる。シカが多いためか、下草が食べられていていて、藪漕ぎはない。シカはここまでに3回ほど目撃し、鳴き声も頻繁に聞いた。

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先週の奥美濃の疲れが残っていて、ヒーヒー言いながら、稜線直下に出る。

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稜線に出た所から段ヶ峰の山頂はすぐであった。山頂にはアンテナが立ててあって違和感を感じたが、すぐ横にテントが張ってあって、アマチュア無線をしている人がいた。発電機もあって、どうやら自分でここまでアンテナ、無線機、発電機を持ち上げたようだ。千町峠までは車で入れるので、そこから何回か往復して持ち上げたのだろう。趣味のためにここまでするのに凄さを感じてしまう。私たち山屋も似たようなものだが。

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下山は旗谷コースからだが、まずは千町峠へ登山道を進む。

Hyomon

交尾中のオオウラギンスジヒョウモン。

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千町峠にあった悠々山荘。この日は無人のようだったが、定期的に音楽会を開催しているらしい。

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千町峠からは谷筋の不明瞭な道に入る。上部は不明瞭な箇所が多いが、迷ったら沢沿いに下降すれば何とかなりそうだ。

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途中から地肌むき出しの真新しい林道を歩き、真新しい伐採跡を見る。周辺での伐採が進んでいるようで、木を切るチェーンソーの音と、木が倒れる音がしていた。やがて行きに歩いた林道と合流し、駐車地点に戻った。

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今年初の支度へのお持ち帰りもあったが、行動中に被害はなかった。

倉谷川は初めての兵庫県の沢だったが、リハビリにはよい癒やし系の沢だった。きれいなナメは山容のなだらかさ故だろうが、部分的に土砂で埋まっていたのは残念であった。今後、気候変動によって台風などの被害も大きくなることを考えると、ナメがさらに埋まってしまうのを危惧してしまう。

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7月4連休は、奥美濃にてワンゲル部山小屋ライフ:3日間のテンカラ釣り三昧

7月の4連休は、奥美濃にあるワンゲル部山小屋に山仲間たちと滞在し、釣りや沢登りなど沢遊び三昧だった。最終日に小白山谷を遡行したことはすでにアップ済みですが、テンカラ釣り三昧だった最初の3日間について簡単に報告しておきます。

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その前の週末にもワンゲル部山小屋をベースに今季初のテンカラ釣りをしたので、なか3日での再訪でした。今年の6月に山小屋の周囲の木々が伐採されたので、見通しがよくなっている。夜には星空も眺められる。

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1日目は、山仲間2人と山小屋から歩いて行けるC谷にて渓流釣り。

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ところが、クモの巣地獄。クモの巣があるのは、先行者がいない証拠だが、張りすぎは困る。ただでさえ藪沢なのに、これではテンカララインが振れない。私の釣果は1匹のみで、ルアーのSさんに軍配があった。

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終盤に雷が鳴り出したが、なんとか降られる前に山小屋に戻ることができた。沢装備を解除したら、早速、乾杯となった。

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2日目は先週に爆釣りしたA谷に再び入る。

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A谷は裏切らず、またもや爆釣り。20匹以上のイワナを釣り上げて、尺も3匹ほど。Sさんと合わせると40匹ぐらいか。

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最後の魚止では34cmが出た。

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この日も山小屋に戻ってから夕立あり。テレ仲間のTさんがお友達と遊びに来てくれたので、この晩は盛大な宴となった。

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3日目は、先週に引き続き、A谷の隣のB谷へ。前回は上流部を残してしまったので、今回は上流部の調査へ。上流部はイワナの魚影はあるものの、木々の枝葉が沢を覆っていて、テンカララインを振れないところばかりで、提灯釣り向きの谷であった。かろうじて2匹を釣った。

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最初の1匹目はオレンジ色が強く、朱点の鮮やかなイワナだった。

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上流部はあまりに木々の枝葉が濃いので、これ以上進んでもテンカラ釣りは無理という判断で、下流部に移動して仕切り直しをした。前日のようにポンポンとは釣れず、渋かったが、5匹ほどは釣れた。テンカラ釣り初めてのKさんも1匹釣り上げることができた。

この日の晩も雨が降った。翌日は真面目に小白山谷での沢登りを予定していたので、早めに宴は切り上げた。

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July 28, 2021

奥美濃 石徹白川 小白山谷:詰めは野伏平で激藪漕ぎ!

7月の4連休は、奥美濃にあるワンゲル部山小屋に山仲間たちと滞在し、周辺の溪でテンカラ釣り三昧だったが、最終日のみ真面目に沢登りをしてきた。行き先は、禁漁区となっている小白山谷。遡行する人はほとんどいないようで、ネット上には記録が見つからない。はたしてこの谷に沢登り要素はあるのだろうか。

【日程】2021年7月25日(日)
【山域】奥美濃
【渓谷名】九頭竜川水系 石徹白川 小白山谷
【メンバー】ktn92さん、マメゾウムシ
【天候】曇り時々晴れ
【コー スタイム】白山中居神社6:59〜最後の堰堤上7:42〜870m二俣8:55〜2段5m滝下9:40〜1020m二俣10:25〜1070m二俣10:40〜遡行終了地点11:09〜野伏ヶ岳ダイレクト尾根北側林道合流1100m12:44〜和田山牧場跡13:07〜白山中居神社14:32

雪のある時期に野伏ヶ岳へバックカントリーに行くときは、必ず小白山谷にかかる橋を渡る。石徹白川支流としては、小白山谷の水量はそこそこ多い。小白山谷の源頭部には登山道がなく、遡行する人はほとんどいないようで、ネット上にも記録が見つからない。はたして、この谷に沢登り要素があるのか、以前から気にはなっていた。昨年に、小白山谷の1つ北にある推高谷左俣を遡行したが、その時にササ藪漕ぎに苦労しながらも、野伏ヶ岳のダイレクト尾根基部から和田山牧場跡までは、なんとか歩ける林道があることは確認している。よって小白山谷を遡行する場合は、遡行終了からダイレクト尾根基部までの行程の藪の濃さが問題になるだろう。地形図には、小白山谷右俣の源頭部近くまで林道は描かれている。運がよければ、まだその林道が残っているかもしれない。そんな計画を秘めながらも、なかなか機会とパートナーに恵まれないでいた。今回の4連休は、ktn92さんという強力な山スキー仲間がたまたま山小屋に遊びに来てくれていた。ktn92さんに、その計画について話すと、実に乗り気で、最終日に実行に移すことになった。

話は変わるが、4日間も山小屋に滞在して、山仲間が入れ替わりで遊びに来てくれると、当然のことながら、夜は激しい飲み会となる。つい飲み過ぎてしまい、日中のテンカラ釣り行では体のバランスが実に悪くなる。ただでさえアキレス腱痛で本調子ではない。テンカラ釣り行ではテンカラ竿をもったまま遡行するので、バランスを崩しやすく、転倒を繰り返してしまった。今回の小白山谷でも転倒して強く右膝を打ってしまったが、前々日にも2回転倒して、胸とアバラを強く岩に打っていた。ひょっしたらアバラにはヒビが入っているかぐらいの痛みが残っていた。そんな満身創痍でも行ってしまうのが、どM山屋の悲しい性である。

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野伏ヶ岳や薙刀山でのスキーではお馴染みの白山中居神社の駐車場に車を駐めて、ここから沢装備を装着してスタートする。

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石徹白川にかかる大進橋の上から上流部を眺める。左から入ってくる支流が小白山谷である。

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大進橋を渡り、和田山牧場跡への林道を進むと、小白山谷にかかる橋に出る。水面を覗くとイワナが泳いでいる姿が確認できる。小白山谷は禁漁区となっているので、釣りはできない。禁漁区の案内板には、「過去に上流で釣人の事故が相次いだので禁漁区とした」というようなことが書かれていた。上流には堰堤が見える。航空写真で確認したが、この上にも堰堤がいくつかあるようだ。

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小白山谷の右岸についている林道を進み、1つめの堰堤をそのまま越える。

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その上の堰堤もそのまま右岸から超えたが、林道は2つめの堰堤の手前で消えていた。

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2つめの堰堤の上から入渓する。

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すぐに3つめの堰堤で、右から超える。

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4つめの堰堤も右から超えるが、

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堰堤上の左岸は護岸工事がなされていて、しばらく沢より高い位置を歩いて、舗装部分がなくなったところから沢に下りた。

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5つめの堰堤が最後の堰堤だった。

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最後の堰堤も右から超える。

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堰堤の上を進むと、すぐにゴルジュ状となる。

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ゴルジュ内に最初の2m斜滝が現れる。深い釜をもつが、右をへつって超える。

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滝上はナメだった。

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癒やし系の谷か!

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谷が左にカーブする所に深い釜をもつ4m滝。ktn92さんは右からへつって超えたが、私は左をへつって超えた。おそらく左からの方が楽だろう。

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S字状4m斜滝が現れる。

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チョックストン2m滝。

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2m滝。

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大岩をはさんで流れが2つに分かれて、右には2m滝があった。

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2段4m滝。

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2m滝で連瀑は終了。どの滝もさほど苦労せずに越えられた。

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谷が開けて、左岸からスダレ状の流れが落ちる。

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2m滝が現れたが、基本的に小滝中心の谷のようだ。

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しばらく歩くと、流れが2つに分かれて、右に5m斜滝がかかっていた。

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ナメ滝1m。

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標高870mの二俣。水量が2:1で多い左俣を進む。

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チョックストン3m滝。

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2段3m滝。

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ナメ滝2段2m。

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河畔には、いい自然林が残っている。

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2m滝。

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2m滝。

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2段2m斜滝。小滝ばかりで、普通の沢歩きという感じになるが、自然林がきれいなので飽きない。

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油断していたところに、突然,2段5m滝が現れる。滝の左右ともに岩盤が立っていて、どう攻略すべきか難しい。釜を泳いで、滝の右側をシャワーを浴びながら登るというのもできそうだが...

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50代2名は無理せずに、左岸から高巻くことにする。この2段5m滝が、この谷で唯一直登できなかった滝であった。

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標高970mで、右岸から滝状の枝沢が入る。

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1m滝。

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大岩をはさんで2条2m滝。

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1020m二俣に到着する。水量はほぼ1:1で、左俣には立派な5m滝がかかるが、右俣へ進む。

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2段2m斜滝。

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突然、右岸の岩盤からスダレ状の美しい流れが落ちる。これだけ広く水が落ちるのは珍しい。この谷で一番美しいと思った場所である。

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巨岩帯となる。

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今度は右岸からもスダレ状の流れが落ちるが、幅は先ほどの左岸からの流れのよりも狭かった。

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巨岩帯の中で、1070mの二俣となる。水量は1:1で、本流は左俣だが、右俣へ進む。この二俣の下あたりまでは、イワナの魚影を目撃した。

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巨岩の中に、チョックストン2段5m滝。

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チョックストンの下をくぐり抜けることもできる。

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巨岩帯を過ぎると、緩やかな流れとなる。

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標高1150mあたりで、地形図で林道が描かれているところの末端に直近となるので、その方向に向かって沢を離れる。ここからが地獄となるのだった。

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猛烈なササ藪漕ぎとなる。ササだけならまだしも、ヤマブドウやサルナシの蔓が絡んでいて難儀する。GPSを頼りに地形図の林道上辺りを進むが、完全に林道は消えていて、なかなか進まない。ダイレクト尾根の基部近くで、木にテープがついているのを見つけるが、林道はやはりはっきりしない。野伏平付近で行ったり来たりしてしまう。ダイレクト尾根の北側には比較的明瞭な林道があることは昨年に確認済みなので、そのまま真北に向かってダイレクト尾根を乗っ超すことにした。これは正解で、さほど藪は濃くなく、無事、林道に出ることできた。

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あとは林道を進むだけだが、所々で林道が消えかかっているので油断はできない。それでも安心感は大きかった。

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和田山牧場跡まで来と、大進橋までの林道は車が通れるほど整備されている。ここからは1時間半ほどで白山中居神社に下山できた。

小白山谷は、どちらかというと癒やし系の沢であったが、最後の猛烈な藪漕ぎを考えると、もう1回同じ行程を行くのは躊躇してしまう。入溪から遡行終了地点までおよそ4時間かかり、そこから藪漕ぎをして下山するまで3時間20分ほどかかった。これはどう見ても、沢を戻った方が速くて楽そうだ。次に行くときは、源頭部で1泊して、周囲を散策し、翌日に沢を戻るのが無難だろう。今回は、小白山谷に沢登り要素がそこそこあることと、野伏ヶ岳ダイレクト尾根の南側にある林道は消えていることがわかったことが大きな成果と考えることにしよう。

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小白山谷の遡行図を書いてみました。誤りがあるかもしれないので、各自の自己責任にてご利用下さい。

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