April 09, 2024

扇ノ山:落枝だらけの中を軽快にスキーで往復

テレマーク革靴とステップソール板の軽快な組み合わせで、2年ぶりに春の扇ノ山を上山高原から往復してきた。想定よりは残雪は多かったが、落枝だらけで、まともに滑れた所は少なかった。

【日程】2024年4月7日(日)
【山域】中国東部
【場所】扇ノ山
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】晴れ
【装備】テレマーク
【コースタイム】上山高原避難小屋7:30~小ズッコ登山口8:26~小ズッコ8:55~大ズッコ9:34~扇ノ山10:04-28~大ズッコ10:52~河合谷牧場1160m小ピーク11:16~~小ズッコ11:32〜小ズッコ登山口11:47~上山高原避難小屋12:22

今シーズンは雪不足ということもあり、関西以西では滑る機会がなく、4月を迎えてしまった。そろそろ賞味期限ではあるが、ダメ元で扇ノ山に行ってみることにした。春の扇ノ山には毎年のように通ってはいたが(2022年4月10日の記録)、昨シーズンは行く機会がなかったので、2年ぶりのことになる。上山高原からならば、テレマーク革靴とステップソール板の組み合わせにて、シール無しで軽快に往復できる山である。

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7時に上山高原に到着する。すでに車が2台駐まっていた。

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スキーを担いで歩き出すと、空の高いところを比較的大型の猛禽類が飛んでいるのに気がついた。上山高原はイヌワシの生息地でもあるので、その可能性はあるが、トビの可能性もある。

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思ったよりは林道上に雪が残っている。

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早速、スキーを履く。ステップソール板なので、緩斜面であればシール無しで登れる。

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やはり雪は途切れたが、3ピンビンディングなので、スキーの脱着は簡単である。おまけに今回は山岳スキー競技用のザックを持ってきたので、スキーのザックへの装着もスピーディーにできる。

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林道には計2箇所の雪が途切れている所があった。

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歩き出して1時間ほどで、小ヅッコ登山口に着く。

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例年であれば夏道を行かずに、谷の左岸側のオープンな斜面を登るのであるが、雪不足で藪が濃い。夏道も同様な感じだったので、藪漕ぎ覚悟でいつもの谷の左岸側の斜面に取り付いた。

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スキーを脱ぐことなく、藪を掻い潜りながら、なんとか小ヅッコ付近に出ることができたが、残雪は少ない。

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道標が出ている。

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大ヅッコを通過する。この辺りは雪の上に落枝が多い。3月のドカ雪で折れたのだろうか。それとも雪融けで雪の中から現れたのだろうか。大ヅッコからは山頂手前のコルへまで下りとなるが、これらの落枝が障害となり、まともに滑れなかった。復路の滑りでも苦労しそうだ。

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山頂までの最後の登りに入る。だんだんと尾根が狭くなっていき、進路を藪に阻まれる。

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藪を掻い潜って進むと、避難小屋が現れる。ここが扇ノ山の山頂である。上山高原から2時間半での到着であった。誰もおらず、本日の山頂一番乗りのようだ。時間的には10時と早いが、ランチタイムとする。朝食を取ったのが5時なので、間隔としては悪くはない。

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山頂南側には氷ノ山が眺められる。

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氷ノ山の右側には東山などの眺め。それでは滑走へ。

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山頂からそのまま往路を戻るのは藪が鬱陶しそうなので、山頂の東側の斜面を滑ることにする。3ターンぐらいであったが、今回唯一まともに滑れた斜面だった。

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その後はトラバース気味にコルへ向けて滑るが、落枝が多すぎて、まともな滑走ラインが取れない。

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大ヅッコに登り返しても、状況は変わらない。

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キックターンを入れたりしながら、それでもなんとか滑っていく。途中で4〜5人ほどの登山者やスキーヤーとすれ違った。

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いつも帰りに滑って遊ぶ河合谷牧場も雪が少なく、遊べなかった。

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小ヅッコからは藪を掻い潜りながら滑っていく。滑るというよりかは歩いているという感じだが。

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なんとか林道に出る。

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あとは林道を滑っていくだけ。正面からBCクロカンを履いた人が来ると思ったら、テレ仲間のタイスケくんだった。今回テレマークデビューする新人を1名連れていた。山頂までは行かないそうで、まずはスキーで歩く練習とのこと。

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林道からのしょうぶ池の眺め。

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林道上では2回スキーを脱いだが、それでもスキーで滑ると断然速い。上山高原へ滑り込んで終了となった。13時前の下山でだった。落枝でまともに滑れなくても、テレマーク革靴とステップソール板という軽快な道具で、山頂往復をスピーディーに行うことができ、そこそこ楽しむことはできた。こういう楽しみができるのも、テレマークスキーの良いところである。このような軽快な道具で、この春はもう少し遊んでみたい。

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帰りに、麺屋てんかむてき村岡店に寄って、但馬黒そばを食べてみた。麺は太麺と細麺から選べるが、お勧めは太麺とのことで、太麺をチョイスした。濃い醤油味のスープで、麺と独特のぶつ切りのネギは但馬産とのこと、山スキーで汗を流した後にはしょっぱいのも悪くはない。ただし、流石にスープは飲み干せなかった。高血圧でもあるので。サービスでいただいた唐揚げも美味しかった。

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April 08, 2024

13年ぶりの加賀禅定道しかり場:一里野スキー場からスキーで往復

奥美濃から福井を経由して石川に移動し、13年ぶりに白山の北に位置する加賀禅定道のしかり場までスキーで行ってきた。

【日程】2024年4月2日(火)
【山域】白山
【場所】しかり場
【メンバー】Kazuさん、Cimaさん、マメゾウムシ
【天候】晴れ時々曇り
【装備】テレマーク1,XCDスキー1、ATスキー1
【コースタイム】のだいら9:10〜一里野ゴンドラ山頂10:05-14〜林道登山口10:47〜しかり場12:40-58〜林道登山口14:05〜一里野ゴンドラ山頂14:22〜のだいら14:30

奥美濃の大日ヶ岳野伏ヶ岳でのスキーツアーを終えた後は、1日休養日をはさんで、石川の山仲間のお誘いで、白山の北に位置する加賀禅定道のしかり場分岐を、白山一里野温泉スキー場から往復するスキーツアーを行った。

しかり場に行くのは実に13年ぶりのことであった。それは2011年の2月のことで、白山一里野温泉スキー場からしかり場までは今回と同じルートを取ったが、その時はまだ新雪の時期だったこともあり、ハライ谷尾根を滑走した。その時に案内していただいたのが、その後に私のテンカラ釣りの師匠となるなべさんであった。なべさんには北陸方面での山スキーや渓流釣りのルートをいろいろとご案内いただいたが、残念ながら、昨年の2月5日にスキーツアー中の突然の心臓発作の発症によって、この世を去ってしまった(2023年3月9日のブログ記事)。なべさんの亡くなった場所も、この同じルート上であり、一里野温泉スキー場のトップを出発して、すぐの所であった。13年前に一緒に同行したはまさんも既に故人であり、私にとってはなんとも感慨深いツアーとなるのだった。

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一里野温泉スキー場のロッジ前の駐車場に8時半に集合し、そのまま車で林道をのだいらまで上がった。今回のメンバーは、久しぶりにご一緒するCimaさんと、初めてご一緒するKazuさんである。2人とも石川県在住で、最近はよく一緒にスキーツアーに行っているらしい。

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今回は時期が遅いため、ハライ谷には降りられないので、ここからしかり場を往復するだけである。半分はゲレンデで、残りの半分が危険度の低い稜線であるので、比較的軽装にて出発した。

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正面のゲレンデを登るのではなく、林道経由にてゴンドラ山頂駅に向かう。気温が高く、早速、汗が噴き出す。奥美濃の疲れと前日の飲み過ぎもあり、私の調子はそれほど良くなかった。一方、2人は調子がよさそうだ。年齢による衰えを感じさせない。

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1時間ほどのシール登行でゴンドラ山頂駅に着く。

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スキー場トップの小ピークを越える。

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すぐに昨年になべさんが亡くなった場所に着く。合掌してから通過した。

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2箇所ほど雪が途切れていたので、その度にスキーを脱いだ。

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その後は雪切れはなかった。

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ゴンドラ山頂駅から30分ほどで林道に出る。ここは林道登山口となっているらしい。

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13年前は稜線を進んだが、取り付きの雪の付き方が悪かったので、しばらくは林道を進むことにする。

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右手にある檜倉のピークを過ぎたあたりで、稜線のコルに向けて谷状の地形に取り付いた。

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稜線上を進むと、すぐに標高差40mほど下りになるので、シールをつけたまま滑る。その後はしかり場までひたすら登りとなる。

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正面に見えるしかり場を目指して稜線を進む。

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あともう少しである。

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13年ぶりのしかり場に到着する。

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しかり場からは白山を拝むことができる。

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しかり場からは往路を戻るのだが、行きに目をつけていた良さそうな斜面を選んで滑った。新雪の時期ならば、ハライ谷方向へ滑って一里野温泉スキー場に戻ることができるが、この時期は下部にもう雪はない。

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今シーズン初の快適ザラメであった。

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登り返し地点に着く。ステップソール板のCimaさんはそのまま登り、Kazuさんと私はシールを貼って登る。

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再び滑走。下部はややストップ気味の雪ではあったが、それほど滑りに支障はなかった。

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林道に滑り込む。あとは往路を戻るだけ。

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雪切れ箇所はうまく迂回して、板を外すのは1回だけで済んだ。

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ゲレンデに戻る。

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最後はゲレンデを快適に滑走。

13年ぶりのしかり場へのスキーツアーは、なべさんやはまさんのことを思い出す感慨深いツアーであった。今シーズン初の快適ザラメ雪だったこともあり、稜線の往復だけでも充分に楽しむことができた。

今回の記録動画です。滑走シーンについては、こちらをご覧ください。

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April 06, 2024

野伏ヶ岳:山頂までシール登行にて北東尾根滑走

今シーズンの春スキー第2弾は、毎年恒例の野伏参り。昨年の同じ時期より残雪は多かったが、前日の大日ヶ岳と同様に湿ったザラメ雪の滑走となった。

【日程】2024年3月31日(日)
【山域】奥美濃
【場所】野伏ヶ岳
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】曇り
【装備】テレマーク
【コースタイム】白山中居神社7:50〜標高860m(シール登行開始)8:46-50〜ダイレクト尾根基部(標高1110m)10:22〜北東尾根とのジャンクション12:46〜野伏ヶ岳13:02-17〜北東尾根滑走〜湿原13:53-14:06〜和田山牧場跡石碑14:25-32〜林道滑走終了地点(標高860m)14:54〜白山中居神社15:30

今シーズンの春スキー第2弾は、毎年恒例の野伏参りを行うことにした。野伏ヶ岳は昨シーズンも同じ時期に滑っているが、昨シーズンは後半に降雪が少なく、雪融けが早かった。スタート地点である白山中居神社から林道を50分もスキーを担いだだけでなく、登りに使ったダイレクト尾根は藪が濃くてシートラを強いられた(2023年3月27日〜29日の記録)。今シーズンは2月までは積雪が少なかったが、3月に入ってからかなりの降雪があった。はたして今年はどれぐらいの残雪があるかが気になるところだ。

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宿泊したワンゲル部山小屋を7時過ぎに出発し、30分もかからずに白山中居神社の駐車場に着いたが、すでに満車に近いぐらいの車が停まっていた。

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石徹白川にかかる大進橋を渡って、和田山牧場跡への林道に入る。林道を進むと、すぐに小白山谷にかかる橋を渡る。写真は渡ってから撮ったもの。

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すぐに雪道になり、スキーのトレースもあった。もしやもう雪がつながったのだろうか。早速、シール登行を始めるが...

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やはり林道上の雪は途切れていた。

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標高860m付近(「これより先は私有地」の看板手前)から雪がつながった。雪融けが早かった昨年は標高880m付近まで林道上の雪がつながらなかったが、今年は少しばかり早めに雪がつながった。ここからは一度も板を脱ぐことなく、山頂までシール登行で行けた。明らかに昨年の同じ時期より今年は残雪が多い。林道のヘアピンカーブはショートカットして進んだ。

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いつもは和田山牧場跡を経由してダイレクト尾根に取り付くが、今回は和田山牧場跡を経由せずに、ダイレクト尾根の基部を目指すことにする。標高1300m付近にある林道分岐を左に進む。

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林道はすぐに不明瞭となり、尾根を回り込む感じで進むと、小白山谷の枝沢の源頭に出る。

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ダイレクト尾根の基部に乗り上げる。ここで早くも下山してきた登山者2名とすれ違う。踏み跡はそこそこついていたので、このルートを利用する人はそこそこいるようだ。時間的には和田山牧場経由とそれほど違いはない気がする。

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こにあたりはクマの密度は高いようで、クマ棚が結構ある。この時期はクマが冬眠から覚めて活動を始める頃でもあるので、気をつけないといけない。

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シール登行にて最初の急登を登り切ると、野伏ヶ岳の山頂が現れる。去年は、この急登で藪が濃くて、シートラを強いられた。

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すぐに次の急登が始まる。そのままシール登行で進む。雪は緩んでいるので、滑落の危険は少ないが、3週間のブランクがあったためか、スピードは上がらない。ここまでで登山者2組に追い抜かれる。かってトレランの大会や山岳スキーレースに参加していたとは思えないスピードの落ちようである。年齢による衰えもあるが、アキレス腱を痛めてから、走れなくなったので、トレーニング不足であるところは大きい。

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急登を登り切ると、北東尾根とのジャンクションに出る。昨年はこの手前で雪が途切れていただけでなく、笹藪漕ぎも強いられた。

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野伏ヶ岳の山頂に着く。山頂には風よけのブロックが積まれていて、登山者が休んでいた。SNS情報によると、このブロックは前日に登ったパーティーによって積まれたものらしい。

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手前は隣の薙刀山である。この奥に白山が見えるはずだが、残念ながら雲の中だった。

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山頂からは中央ルンゼか北東尾根を滑走する予定だったが、雪が水分を含んでいて重そうだったので、急斜面の中央ルンゼではなく、無難に北東尾根を選択した。予想通りの湿雪で少々疲れたが、ターンのできない雪ではなく、そこそこ楽しむことはできた。

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標高1200mぐらいから右寄りにトラバース気味に滑っていくと、湿原に出て滑走終了である。尾根に忠実に降りすぎてしまうと、小さな谷を何回か横断することになる。沢割れしていれば、登り返しを強いられるし、場合によっては徒渉になってしまう。昨年はこの湿原でワンゲル部員たちとテン泊をした。

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和田山牧場跡からの野伏ヶ岳。湿原から和田山牧場跡まではやや登りなので、シールをつけて進んだ。

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野伏ヶ岳から右回りにて薙刀山と願教寺山である。

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その右に雲の中に別山があり、さらに右に初河山と芦倉山がある。

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さらに右を向くと、大日ヶ岳である。

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最後の滑走は林道である。

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雪が途切れたところで滑走終了。そこからはスキーを担いで林道を下っていく。30分ほどで石徹白川に出て、白山中居神社へ下山となった。

今年の野伏ヶ岳は例年の4月中旬ぐらいの残雪量ではあるが、それでも昨年よりは残雪が多かった。今シーズンは前半の降雪が少なく、このままではシーズンが早く終わってしまうと思われたが、3月に入ってからの降雪で持ち直してくれた。いつまでも春スキーができる環境が維持されることを祈りたい。

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April 05, 2024

大日ヶ岳:今シーズン4度目は湿雪重雪スキー

3月末となり、いよいよ春スキーの開幕。まずは今シーズン4度目となる大日ヶ岳へ。過去3回はパウダーだったが、今回は直前に降った雨の影響で湿雪重雪だった。

【日程】2024年3月30日(土)
【山域】奥美濃
【場所】大日ヶ岳
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】曇りのち晴れ
【装備】テレマーク
【コースタイム】高鷲スノーパークゲレンデトップ10:02〜前大日10:33〜大日ヶ岳10:54-11:03〜大日谷1550m地点11:08-29〜大日ヶ岳12:05-14〜叺谷1510m地点12:21-31〜前大日東面1610m地点12:57-13:04〜高鷲スノーパークゲレンデ復帰1330m地点13:17〜高鷲スノーパークセンターハウス前13:30

3月末となり、いよいよ春スキーの開幕である。学会参加や悪天などで実に3週間ぶりのスキーとなる。夜間の長距離移動もあるので、まずはお手軽にということで、今シーズン4度目となる高鷲スノーパークからの大日ヶ岳へ行くことにした。今シーズンの過去3回の大日ヶ岳はいずれもパウダーでよい思いをした(1月5日1月27日3月11日の記録)。さすがに今回はパウダーはなさそうだが、春のザラメ雪は期待できるかもしれない。

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前日の夕方に自宅発だったが、高速代をケチるためにオール下道にて移動した。途中の道の駅にて3時間ほどの仮眠を取って、高鷲スノーパークに着いたのは9時を過ぎていた。週末ではあったが、3月末ということもあり、高鷲スノーパークはピーク時よりだいぶ空いている感じがした。

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インフォーメーションにて登山券2500円(預り金500円含む)を購入し、ゴンドラにてゲレンデトップに上がる。ゲレンデトップを10時出発ということもあったが、山頂へ向かう登山者やスキーヤーもいつもより少ない感じがした。入山場所にはビーコンチェッカーがあるので、それでビーコンの作動をチェックしてから、シール登行にて歩き始める。直前の雨の影響もあり、水を含んだ重いザラメ雪で、どうやら快適ザラメではなさそうだ。

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前大日からの大日ヶ岳。スキーヤーはいないかと思ったが、途中で6人ぐらいのパーティーと会った。

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大日ヶ岳の山頂に到着する。

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前回は快晴で見事な展望だったが、今回は雲が多く、白山は雲の中だった。

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いつも通りに、まずは北面の大日谷を滑走する。やはり湿雪重雪で、滑れないことはないが疲れる。

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いつも通りに谷が狭くなる標高1550m付近滑ったら、山頂に登り返す。

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2度目の山頂である。あまり快適ではない雪だったので、今回は早めに切り上げることにする。

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次は叺谷を滑走する。こちらもいつも通りに標高1510m付近まで滑る。叺谷は東斜面のため日射の影響を受けるので、さらに雪が重かった。単独のスキーヤーが返す準備をしていた。話したところ、大日ヶ岳は初めてのことで、どうやら長野からはるばる来られたらしい。

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これまたいつも通りに前大日の方向に登り返す。

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セッケイカワゲラが雪の上を歩いていた。

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前大日の直下まで登り返す。

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最後は叺谷方向への滑走で締める。

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谷底まで下りずに、途中から尾根をトラバースして尾根を回り込めばゲレンデに出ることができる。あとはゲレンデをセンターハウスへ滑り込むだけだ。

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下山後は、白鳥のスーパーで買い出しを行ってから、高鷲スノーパークから車で30分ほどの位置にあるワンゲル部山小屋に移動した。

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この晩は山小屋への宿泊は私のみ、薪ストーブの灯の前にて、1人宴を味わった。

野伏ヶ岳につづく

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March 18, 2024

ワンゲル部3月合宿その3:最後は快晴の大日ヶ岳で、3日連続のパウダー滑走!

ワンゲル部3月合宿の3日目の記録です。合宿最後の山行は、快晴の大日ヶ岳にて、3日連続のパウダー滑走となった。

【日程】2024年3月11日(月)
【山域】奥美濃
【場所】大日ヶ岳
【メンバー】ワンゲル部員3名、マメゾウムシ
【天候】晴れ
【装備】テレマーク4
【コースタイム】高鷲スノーパークゲレンデトップ9:22〜前大日9:49〜大日ヶ岳10:09-28〜大日谷1550m地点10:38-49〜大日ヶ岳11:20-52〜叺谷1510m地点12:03-19〜前大日東面1610m地点12:44-56〜高鷲スノーパークゲレンデ復帰1330m地点13:28-31〜高鷲スノーパークセンターハウス前13:45

ワンゲル部3月合宿の3日目の行き先は、野伏ヶ岳が有力な候補地となっていたが、上部が無木立の斜面となるため、雪崩リスクが多少なりとも考えられた。ワンゲル部員の未熟なスキー技術では転倒が多いため、雪面への負荷も大きい。指導者としては安全のマージンを大きく取らざるを得ない。そこで候補となったのは、高鷲スノーパークからの大日ヶ岳であった。大日ヶ岳山頂周辺は、裏山よりも標高が高く、北向きの斜面が多く、樹林帯でもあるため、比較的良い雪が維持されている。前日はさほど気温は上がらなかったことから、ひょっとしたら3日連続のパウダーもあり得る。スキー場からのアクセスのため、エスケープがしやすく、バックカントリー入門者向きのコースである。スキー技術が未熟でBCの経験の少ないワンゲル部員には、むしろちょうどよいのかもしれない。今シーズンは大日ヶ岳を2回ほど滑っているが、いずれも快適なパウダー滑走であった(2024年1月5日27日の記録)。結果論にはなるが、前日とこの日の野伏ヶ岳には多くの登山者やスキーヤーが入山しており、危惧していた雪崩事故は起こらなかったようだ。

ワンゲル部山小屋から高鷲スノーパークまでの移動は、車で1時間もかからない。平日でもあるため、高鷲スノーパークの駐車場には比較的前の方に駐めることができた。春休みということもあり、大学生など若い人たちが多かった。そんな中で、クライミング用のヘルメットを被り、大きめのザックを背負ってセンターハウスに向かうワンゲル部員たちは異色に見えたにちがいない。インフォメーションにて登山届を書き、登山券2500円(預り金500円含む)を購入し、ゴンドラにてゲレンデトップに上がる。平日ということもあり、ゴンドラ待ちの行列はできていなかった。

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平日ではあるが、登山者やBCの人たちは結構いた。特にガイドツアーと思われるグループは、ボーダーばかりであった。前日にも多くの人たちが入山したこともあり、トレースはしっかりできており、ラッセルはまったくなかった。

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前大日からの大日ヶ岳。

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前大日からはいったん下りとなるため、シールをつけたままの滑りとなる。そこそこ傾斜があってスピードが出るので、ワンゲル部員たちにとっては、なかなかスピード制御が難しい。

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ゲレンデトップから1時間もかからずに、大日ヶ岳の山頂に到着した。1月5日に来た時も快晴だったが、この日も見事な快晴であった。今回は、山頂からの360°の展望を、前回よりも細かく、北から時計回りにて以下に紹介する。

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白山を中心とした北方向の眺め。

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北アルプス北部を中心とした北東方向の眺め。剱岳も見える。

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北アルプス南部から御嶽山を中心とした東方向の眺め。槍ヶ岳や中央アルプスも見える。

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南東方向の眺め。

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南方向の眺め。

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福井の山を中心とした南西方向の眺め。

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福井の山から奥美濃の山を中心とした西方向の眺め。

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白山を中心とした北西方向の眺めで、1周となる。

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最初の滑走は、北面の大日谷へドロップ。前日につけられたシュプールは多かったが、まだまだ滑れるラインは残っている。

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北面だけあって、軽いいい雪だった。これでまさかの3日連続のパウダー滑走となった。大日ヶ岳は嘘つかない!

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谷が狭くなる所まで標高差150mほどを滑った。スキーにシールを貼って、山頂に登り返す。

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ひるがの高原からの夏道に出る。

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2度目の山頂にて、ランチとする。天気も良く、ほぼ無風で過ごしやすい。

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次の滑走は叺谷へドロップ。

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台地状となる標高1510m地点まで標高差200mほどを滑った。上部の雪はよかったが、下部は湿雪で重めだった。私にとっては板が走る悪くない雪だったが、ワンゲル部員たちは苦労していた。

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前大日方向へ登り返す。

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前大日の直下まで登り、最後の滑走の準備をする。

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出だしは往路で登った斜面で、荒れ気味であった。

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そのままトラバース気味に滑るとゲレンデトップに戻れるが、叺谷方向に滑っていく。上部は北面の樹林であったので、軽いよい雪であった。日射を受ける斜面は雪が重くなっていたが、さほど滑りに支障はなかった。

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そのままシュプールを追っていくと、尾根のトラバースとなる。多くのスキーヤーやボーダーに滑り固められたトレースをボブスレーのように滑っていくと、ゲレンデに出ることができた。あとはゲレンデを滑って、無事下山となった。

3月合宿は4日間を予定していたが、翌日は雨予報のため帰阪するだけとなった。当初の予定では、和田山牧場跡でテント泊ベースにて、周辺の野伏ヶ岳や薙刀山の登頂の計画だったが、冬型の気圧配置で大量の降雪が予想されたため、雪崩リスクを回避して、山小屋をベースとした合宿に計画を変更した。結果論にはなるが、計画を変更しなくても合宿は完遂できたかもしれない。前日もこの日も、野伏ヶ岳登って滑った人たちは多かったようだ。しかし、リスクを考えた行動はやはり重要である。少なくとも安全に3日間ともパウダー滑走ができたこと、そして山小屋の裏山にて新たなルート開拓ができた成果は大きく、ワンゲル部員の安全を第一に考えたうえでの意思決定に問題はなかったと思う。

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March 15, 2024

ワンゲル部3月合宿その2:再び山小屋裏山スキーツアーで新規ルート開拓

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ワンゲル部3月合宿の2日目は、一昨日の夜からの雪が朝まで降り続いた。この日は天気は回復に向かうが、気温は上がらなそうなので、雪質は維持されそうだ。本日も前日に引き続き、雪崩リスクがほぼない裏山ツアーで充分であるだろう。天気の回復が見込まれるので、もっと上まで行けるにちがいない。余裕があれば、今シーズンは雪不足で諦めていた新たな裏山スキールートの開拓もできるかもしれない。裏山スキーツアーとしては早めの8時に山小屋を出発した。

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前日につけたトレースの上にも10cm以上の積雪が乗っていた。

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時折、青空が除く。アプローチの林道を進むが、前日につけたトレースのおかげでラッセルはほぼない。

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前日に到達した台地状の小ピークを巻き気味に過ぎると、トレースがなくなるのでラッセルとなる。本日も現役部員3名にてラッセルを回してもらう。深いところで、膝ぐらいのラッセルになった。

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本日は時間があるので、いつもの裏山ピークを過ぎて、さらに上を目指したが、雪不足のためスキーでは進めず、某ピーク手前までとした。前日は強かった風は、本日は弱くなっていた。

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時間に余裕があるので、新ルートの開拓を行うことにした。某谷の源頭から某谷に滑り込み、別の尾根から稜線に登り返す。地形図で見て、このルートが想定できたが、今シーズンは雪不足のために挑戦を控えていた。問題はボトム箇所の沢割れだ。登り返す尾根に取り付くには、なんとか沢を渡らなければなあらない。沢を渡れない場合は、往路を戻れば良いだろうということで、ワンゲル部員たちと冒険してみることにした。

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上部は急だったが、途中から木の間隔が開いた滑りやすい斜面が現れた。雪質も良い。

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快適に滑り降りてくるワンゲル部員たち。

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問題の沢の横断箇所は、スノーブリッジがあり、無事渡ることができた。

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さて、登り返すとするか。

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登り返しに使った尾根も、快適に滑れそうな斜面であった。

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上部はやや藪が濃いめだったが、平年ぐらいの積雪があれば、これらの藪は埋まると思われる。

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裏山のピークに戻ったところで、シールを外し、山小屋までの最後の滑走に入る。

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いつもの斜面を滑る。少々雪は重くなっていたが、スキーが走るクリーミーな雪であった。

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今回の私は、新雪滑走を期待して、センター110mmの板を使ったが、実に快適であった。

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ワンゲル部員たちは時折転けながらも、楽しそうに滑っていた。

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山小屋まで滑り込み、この日の行動が終了した。

2日連続での嬉しいパウダー滑走となり、標高差約800m、7時間弱の行動時間であった。新たなルートを開拓したことにより、裏山スキールートはより充実したものとなった。今後のシーズンが実に楽しみである。なお、裏山のスキーツアールートについては、諸事情のため公開はしていない。

今後の自分の予定を考えると、裏山スキールートに行けるのも、これが今シーズン最後かもしれない。明日は晴天予報のため、標高が低く南斜面である裏山は、雪は湿った思い雪になってしまうだろう。3月後半の気温上昇で、雪融けは急激に進むに違いない。この積雪量では、ザラメになるまでは残雪は維持できない。次は、標高の高い山域に活動を移して行くことになるだろう。

ワンゲル部3月合宿その3につづく

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March 14, 2024

ワンゲル部3月合宿その1:3月のワンゲル部山小屋裏山にて、まさかの2週連続のパウダー滑走!

ワンゲル部山小屋の裏山にてパウダー滑走を楽しんだのが、ちょうど1週間前だった。裏山では今シーズン最初で最後のパウダーと思っていたが、今回も冬型の配置になり、まさかの2週連続のパウダーを当てることができた。

今回は現役部員の3月合宿(2024年3月9日〜12日)での技術指導のために同行した。1月と2月は冬とは思えない暖かい日が多かったが、3月に入ってから冬らしい寒い日が続いていた。この週も冬型の気圧配置になるということで、全国的に雪崩事故が多発した前の週と同じ気象条件が想定された。当初の予定では、奥美濃石徹白の和田山牧場跡をベースキャンプとし、野伏ヶ岳や小白山など周辺の山を滑る予定だった。しかし、これらの山々の上部は無木立の斜面が多く、雪崩リスクが多少なりあった。特に野伏ヶ岳南面は数年に1回は大きな雪崩が起きており、木々が折れた跡が残されていることが多い。山仲間とのスキー山行の計画ならば、とりあえず現地へ行ってみて、現場で雪の状態をみて意思決定することを選んだかもしれない。しかしながら、スキー技術がまだ未熟で雪山の経験の少ないワンゲル部員との山行計画については、指導者として安全のマージンを多く取らざるを得ない。積雪が維持されているならば、山小屋の裏山でも充分に滑れるに違いない。今回は安全を優先して、山小屋をベースにスキー山行をすることにした。結果論にはなるが、野伏ヶ岳には多くの登山者やスキーヤーが入山し、危惧していた雪崩事故は起こらなかったようだ。

3月8日の夕月に堺を発ち、奥美濃へ向かったが、現地へ近づくと、天気が雨から雪に変わった。夜遅くなるほど雪の降りは酷くなり、前の週とは比較にならない大雪となった。車がスタックするリスクがあったため、夜のうちに山小屋入りすることは諦め、麓の道の駅での車中泊を選択した。翌朝は、道路の除雪が終わった頃に出発し、無事山小屋に上がることができた。

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この1週間は天気が良くなく、前の週に降った雪はそれほど溶けずに、今回の降雪で、明らかに山小屋周辺の積雪は増えていた。新雪が30cm程度は積もっていた。

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前の週はかなり出ていたササも、大部分が再び雪の下に埋まっていた。一休みしたところで、裏山へ偵察へ行くことにした。

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前の週は途切れかけていた裏山へのアプローチの林道もまた雪がつながっていたが、今シーズンの雪不足で目立つ段差が解消されるほどではなかった。ラッセルはやや重めの雪であったが、現役部員3名にラッセルを回してもらうので、私は楽に後ろをついていくのみ。

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下部の植林内も積雪が増えたことで、だいぶ滑りやすくなっていた。

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念のため、コンプレッションテストをやってみた。新雪と旧雪の結合が悪そうだが、それほど明瞭な反応ではなかった。樹林帯の中であれば問題はなさそうだ。

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さらに登るが、稜線に近づくと、風が強くなる。

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風も強く上部の視界がよくないので、いつものピークまでは上がらず、途中の台地状の小ピークまでとした。

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期待した通りにふわふわの軽いパウダー滑走となった。

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そうであれば、登り返してもう1本滑りたくなる。すでにトレースをつけていくので、登り返しは高速道路を進むようで楽だ。登り返していくと、さらに風が強くなり、風で動いた雪で、すでにトレースが消えかかっていた。

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再び台地状の小ピークに着くと、視界が悪く、本日はこれぐらいにしておいた方がよさそうだ。

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再びよい雪を滑る。

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下部の植林も良い雪だった。ここまで下ってくると、実に気象条件は穏やかになる。

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山小屋に滑り込み、本日の行動が終了した。

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結局、雪は1日中降り続いた。山小屋に帰ってからも、これまでの融雪が回復するぐらいの見事な降りが続いた。この気象条件であるならば、よい雪は翌日も維持されるにちがいない。翌日も雪崩リスクがほぼない裏山ツアーで充分であるだろう。天気の回復が見込まれるので、もっと上まで行けるにちがいない。今シーズンは雪不足で諦めていた新たな裏山スキールートの開拓もできるかもしれない。

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冷えた体を薪ストーブで外から温めて、お酒で内部から温める。雪は翌朝まで降り続いた。

ワンゲル部3月合宿その2につづく

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March 06, 2024

ワンゲル部山小屋の裏山で今シーズン最後のパウダー?

残っていたウイングヒルズ白鳥スキー場の前売券を前日に無事消費することができたが、この日(2024年3月2日)の行き先は直前まで決めかねていた。ちょうど北海道遠征中だった2月18日前後に全国的な気温上昇があり、その後は冷え込んだ。そして、この週末は冬型の気圧配置になる予報だった。そこそこの積雪が期待されるので、ひょっとしたらパウダーが期待できるかもしれない。しかし、極端な気象条件の変化は雪崩リスクを高める。気温上昇後の急な冷え込みは雪崩の滑り面となるクラストした雪の層を作ってしまう。その上には表面霜ができやすい。クラストした雪の層の上に新雪が乗れば、積雪内部では急な温度勾配により、雪の再結晶化も起こりやすい。これらは弱層の原因になる。冬型の気象は強風を伴い、風によって移動した雪によって、面発生雪崩の原因となるスラブが形成されやすい。よって行き先は慎重に判断して決めねばならない。近くの野伏ヶ岳や高鷲スノーパークからの大日ヶ岳に加えて、飛騨の日照岳や野谷荘司山なども候補に挙がったが、雪崩リスクと同行者のYukaの滑走技術を考慮すると、大日ヶ岳とワンゲル部山小屋の裏山の2つに絞られた。結局は近くてお手軽ということで、裏山に滑りに行くことに決めた。

裏山は、ワンゲル部の山小屋からドア to ドアで滑りに行けて、ワンゲル部関係者以外が入山することはまずもってないので、ワンゲル部のプライベートゲレンデとなっている。山小屋から単純に裏山のピークを往復で、標高差500mほどは滑れる。登り返せば、そこそこ充実したバックカントリースキーとなる。樹林帯のため雪崩リスクはほぼない。ただし、今シーズンは雪不足のため、例年よりも少々藪は濃い。今シーズンは4回ほど裏山を滑っているが、1回を除き、いずれも厳冬期とは思えない気温上昇のため、生コン雪状態となった悪雪の滑走だった(2023年12月2024年2月その1その2での悪雪滑走の記録)。唯一良かった1回は、クラストした雪が緩んだクリーミーな雪の滑走だったが、厳密にはパウダーではなかった。裏山は南向きの斜面が中心で標高も1000m少しの低山なので、晴れて気温が上昇すると、すぐに雪が湿雪となり重くなってしまう。しかし、今回は冬型の気圧配置で日中でも気温はさほど上がらない予報のため、よい状態の雪が維持されているだろうと判断した。なお、裏山のスキーツアールートについては、諸事情のため公開はしていない。

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8時過ぎに裏山へのアプローチの林道ゲートに到着する。雪融けが進んでいたので、ゲート前に駐車できた。本当はゲートの奥に駐車したかったのだが、凍結していたためゲートが開かなかった。

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ワンゲル部の山小屋前を通過する。今回は泊まらずで、小屋内には内部の点検のためだけに入った。水道など特に小屋内に問題はなかった。

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雪融けが進んだこともあり、林道脇のササが結構出ていた(左の写真)。右の写真は2月12日に撮影したものだが、左の写真の真ん中の木が、右の写真の右端に見えているが、ササは雪に埋まっていたことがわかる。

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雪融けで山小屋の水源も出ていた。

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アプローチの林道も雪が途切れそうである。おそらく一度は雪が途切れたのだろうが、今回の新雪の積雪によってかろうじてつながった感じだ。

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奥美濃の山は下部が植林であることが多いが、裏山もそうである。雪融けが進んでいることもあり、切り株やループ状になったササなどトラップが多い。

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植林を抜けると広葉樹林になる。雪の状態はよさそうだ。

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ブナの木にクマの爪痕があった。

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爪痕のある木の上にはクマ棚があった。

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さらに登るが、少々藪が濃い。

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最後の急斜面をキックターンを繰り返して登る。

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ゆっくり登っても、スタートから3時間ほどで裏山のピークに到着した。昼食の時間だったが、少々風が強めだったので、風が弱まるところまで滑ってからにする。

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シールを外して滑走に入る。予想したとおり、裏山にはよい状態の雪が積もっていた。新雪は10〜20cm程度で底付きは若干あるが、滑りには問題なかった。Yukaには少々障害物が多かったようだ。

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ランチを終えたら、再び滑走に入る。

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気持ちよくパウダーを滑る。

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植林内では、トラップに注意して、あまり飛ばさずに滑る。

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山小屋前に滑り込む。

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駐車地点まで滑り込んで終了となった。

裏山は、2月に来た時と比べると、だいぶ積雪量は減っていたが、今シーズンの裏山では最初で最後となるであろうパウダー滑りを気持ちよく楽しむことができた。次に気温が上昇したら、融雪が一気に進み、裏山は滑れる状態ではなくなるにちがいない。近くの野伏ヶ岳や、大日ヶ岳の上部はまだ行けるかもしれないが、それでも例年よりは賞味期限は短そうだ。そろそろ遠出をして標高を上げないと駄目だろうか。

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February 29, 2024

北海道スキー遠征2024(4日目):氷の山と化した後方羊蹄山を真狩から

北海道スキー遠征2024の最終日は、後方羊蹄山の真狩コースへ向かったが、気温上昇後の急激な冷え込みにより全山カチカチ山となっていた。

【日程】2024年2月20日(火)
【山域】積丹・ニセコ・羊蹄山
【場所】後方羊蹄山
【メンバー】どうちゃん、ばるちゃん、マメゾウムシ
【天候】雪
【装備】テレマーク3
【コースタイム】真狩コース駐車場9:18〜真狩コース登山口9:44〜標高900m地点11:31-48〜真狩コース駐車場12:31

前夜に降った雨に危惧しながら、北海道スキー遠征最終日の朝を迎えた。この日は、前日までの気温の高さから急激に冷え込むため、雪予報だった。前夜の雨が早めに雪に変わっていれば、パウダーを滑れる可能性がある。ただし、極端な気象条件の変化は雪崩リスクを高める。森林限界以上は強風が吹いているだろうから、今日は樹林帯を回すのがベターかもしれない。そのような理由で、最終日は羊蹄山の真狩コースの樹林帯を回すことにした。朝食前に温泉に入り、露天風呂から外の様子を窺うと、気温の低下で雨は雪に変わっていたが、強風が吹いていた。山の上部はガスで視界が悪そうだ。

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しっかり宿の朝食を取ってから、2泊お世話になった五色温泉を出発しようとすると、駐車場に異様な風景な車が停まっているのに気がついた。なんと運転席の窓が全開の車が停まっていた。おそらく前日からこの状態だったのか、車内は吹き込んだ雪で雪まみれとなっていた。車のことを宿のスタッフに伝えると、どうやら前日にスタックしたレンタカーらしい。我々としてはこれ以上どうすることもできないので、あとは宿のスタッフと当人たちに任せるとした。

パウダーを滑れる可能性に賭けて、羊蹄山の真狩コースへ向かう。羊蹄山を滑るのは、2019年5月以来である。その時は単独で真狩コースから外輪山を往復し、春のザラメ雪の滑りを楽しんだ(2019年5月1日の記録)。

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真狩コースの駐車場に着くと、新雪はうっすらとしか積もっておらず、雪はカチカチではないか。ちょうどガイドツアーの2人組が出発したところだった。この時は、少し登れば、パウダーが滑れるのではと希望はまだ持っていた。我々が出発する時に、外国人を顧客としたネイチャースキーツアーの車が到着した。悪天ということもあり、この日に真狩コースに入るのは3パーティーだけのようだ。

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駐車場から車道を進み、キャンプ場を過ぎると、真狩コースの登山口である。

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山に入っても、凍った雪の上に新雪がうっすらとあるだけだった。

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標高を上げても、状況は変わらない。前夜の雨はなかなか雪に変わらなかったのか、見事に希望は砕かれる。どうやら全山がカチカチ山になっているようだ。2月の北海道の山が樹林帯まで氷の山になるなんて、信じられないことだ。

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標高900mまで登ったところで、雪の状況は変わらないと判断し、登りは終了とした。シールを外して、この遠征最後の滑走に入る。

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滑りは修行、もといカリカリ滑りを堪能して、早々と12時半に下山となった。関西のテレマーカーは悪雪滑りは苦手ではないと強がりを言ってみせる。駐車場に駐まっていた車は我々の1台だけとなっており、2組のガイドツアーは早々と撤退したらしい。

そのまま新千歳空港に移動することにする。途中、支笏湖半で、航空機搭乗のための荷物のパッキングを行った。

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北海道最後の食事を千歳の回転寿司 北々亭 千歳店で済ませる。北海道らしいネタを中心にチョイスした。

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レンタカーを返却し、早めに新千歳空港に着いた。お土産を購入したら、フライトまでラウンジでのんびりした。新千歳空港19時45分発のスカイマークエアライン神戸空港行きに搭乗し、自宅に着いたのは0時近くであった。

今回の北海道遠征は北海道らしいパウダーを滑れなかった。たまたま暖気が日本列島に入った時に日程が重なったこともあるが、北海道でさえ10℃ぐらいまで気温が上昇した。今シーズンは暖冬で、北海道のニセコでさえ、例年の三分の一しか積雪がなかった。地球温暖化の影響はもはや避けられない状況まで来ているようだ。いつまでスキーができるのかをいよいよ危惧する事態となっている。スキーをすることを決して諦めることはしないだろうが、地球温暖化への対策は必須だろう。個人レベルでできることは限られているが、できるかぎり公共交通機関を利用したり、車利用の際は相乗りをすることで、少しでも二酸化炭素の排出を減らすことを心がけていきたい。今回は、2月の北海道で生コン雪とカリカリ雪を滑った貴重なスキーヤーになったことは間違いなく、今後のネタにはなるだろう。このような事態が今後普通に起こるようになることは決して望みたくはない。

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北海道スキー遠征2024(3日目):ニセコ五色温泉周辺で生コン雪滑走!

北海道スキー遠征2024の3日目は、前日の晴天と極端な気温上昇により、雪は北海道とは思えない生コン状態と化してしまった。

【日程】2024年2月19日(月)
【山域】積丹・ニセコ・羊蹄山
【場所】ニセコ五色温泉周辺
【メンバー】ばるちゃん、マメゾウムシ
【天候】曇り
【装備】テレマーク2
【コースタイム】ニセコ五色温泉9:28〜イワオヌプリ分岐方面800m小ピーク10:07-24〜ニセコ五色温泉10:43

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北海道スキー遠征3日目の朝は6時に起床した。前夜は早々と就寝し、よく眠れたので、爽快な目覚めだった。宿の朝食時間は8時からということもあり、朝食前に温泉に浸かった。せっかく温泉宿に泊まっていることもあり、のんびりとしたスキーツアーも悪くはない。露天風呂から見る限り、上部はガスで視界が悪そうであった。

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本日は、同行者のどうちゃんが朝にオンラインの会議があるということで、ばるちゃんと2人で出発することにした。予定では、ニセコ五色温泉からドア to ドアのスキーツアーの計画だったが、前日と同様に北海道とはとても思えないほど気温が高く、山の上部はガスで覆われたままだった。とりあえずチセヌプリ分岐方面まで登ってみることにする。

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五色温泉の別館横から南東尾根に取り付く。

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南東尾根を登る。前日はまだソフトな雪だったが、前日の好天と、気温の高さが続いたこともあり、雪は明らかに湿った重い雪に変わっていた。

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スタートしてから40分ほどで、標高800mの小ピークに着いたが、ここで視界不良となったため、早速、最初の滑走に入ることにする。

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2月の北海道の雪とはとても思えないほど、ターンするのも難しい生コン雪だった。

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あまりに悪雪だったので、私はこの1本だけで終了とした。

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左に見える木のない斜面が滑った斜面である。オンライン会議を終えたどうちゃんが宿から出てきたが、私は入れ替わりで宿に戻った。ばるちゃんは、どうちゃんと同じ所をまた登って滑ったそうである。私はその間は温泉に浸かり、湯治を決め込んでいた。

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どうちゃんたちも悪雪に戦意喪失で戻ってきたので、ニセコの町にスープカレーでも食べに行こうという話になった。最初に向かったのはニセコカリー小屋であった。ここに最初に来たのは27年前の新婚時である。当時はカリー小屋のオーナーはペンションも経営されており、そこに泊まったのが最初のきっかけであった。その後はニセコを訪れた際には、カリー小屋に立ち寄ってスープカレーを食べるというのが習慣になっている。まだ札幌でスープカレーが流行る前から、このお店はスープカレーをメニューにしていたので、老舗とも言えるだろう。問題は営業時間の短さである。11時30分開店で、2時間後の13時30分にはオーダーストップとなり、13時50分には閉店となってしまう。オーダーストップ間近に到着したこともあり、残念ながら、スープカレーはSOLD OUTとなっていた。

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仕方なく、お土産用にテイクアウト用のレトルトスープカレーを購入した。レトルトは倶知安街の駅「ぷらっと」などでも購入できるが、お店で購入すると少し割引になるようだ。自宅にてこのお店の味を味わうとしよう。

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ニセコには他にもスープカレー屋があるので、ひらふにあるつぶらつぶらに行くことにした。食べログのニセコ・ルスツ周辺カレーの人気ランキングでは、1位になっているお店である。ひらふの町は外国人だらけに、英語表記ばかりで、日本とはとても思えない風情であった。冬のニセコは14年ぶりだが、その時ももオーストラリアを中心とした外国人ばかりだったが、さらに欧米化が進んだようだ。アジア系の外国人も多い。お店も外国人ばかりだった。メニューは骨付きチキンカレーをチョイスし、私としては控えめに辛さは8にした。ちなみに辛さは20まである。久しぶりに食べたスープカレーは美味しかった。もっと辛くてもよかったが、後でお腹などにダメージが残るので、このぐらいの辛さでちょうどよかったかもしれない。価格は高かったが、日本人割引があったのは驚きだった。

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宿に戻ったら、また温泉に入る。風呂上がりのビールは最高だった。夕食ではニセコの地酒の熱燗スタートで、宴は夕食後も続いた。

今晩は気温が高いので、稜線でも雨になるようだが、その後は気温が一気に下がり、雪となる予報である。最終日の明日こそパウダーを滑れるかもしれないが、極端な気象条件の変化は雪崩リスクを高める。明日は樹林帯を回すのがベターかもしれない。

北海道スキー遠征2024(4日目)につづく

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