October 09, 2017

憧れの槍ヶ岳北鎌尾根を完登!

槍ヶ岳の北鎌尾根! 北鎌尾根には登山道がついていないこともあり、その通過には、岩登りの装備・技術を要し、ルートファインディング能力も求められる。そのため戦前からバリエーションルートとして岳人を魅了し、厳冬期に、「単独行」で知られる加藤文太郎や「風雪のビバーク」で知られる松濤明が遭難死した場所としても知られている。
その北鎌尾根と私の縁は20代の時に遡るが、当時は山岳会の新人で、冬山デビューとして年末に常念岳に登った。その時に山岳会の先輩精鋭パーティーが登っていたのが北鎌尾根であった。先輩達は無事に北鎌尾根を完登し、なんとなく憧れを感じていた。それからなぜか北鎌尾根に行くという機会はなく、その後、厳冬期から残雪期の山行スタイルがスキー、夏のスタイルが沢になってしまったこともあり、特に北鎌尾根へ行こうという気持ちも湧かずに現在に至ってしまった。
そんな時に北鎌尾根に行く切っ掛けを作ってくれたのがBC仲間のしっきーである。今年の薬師岳BCの時に彼女から北鎌尾根に行きたいと聞き、女の子に誘われたら断れないというのもあるが、それなら行こうかとつい二つ返事してしまったのである。日程も平日に早々と押さえられてしまった。メンバーには他にしっきーの友人のKさんも加わり、出発の日を迎えたのだった。

【日程】2017年10月4日(水)〜6日(金)
【山域】北アルプス南部
【場所】槍ヶ岳 北鎌尾根
【メンバー】Kさん、しっきー、マメゾウムシ
【天候】10/4 曇りのち晴れ、10/5 晴れ、10/6 曇りのち雨
【コースタイム】
10/4 上高地バスターミナル7:12~徳沢園8:37~横尾9:22~槍沢ロッジ10:46~槍沢大曲11:56~水俣乗越12:55-13:15~北鎌沢出合14:52
10/5 北鎌沢出合4:38~北鎌のコル6:49~P9(2749m)8:09~独標トラバース開始8:51~P11(2905m)9:41~P13(2873m)10:31~北鎌平下12:32~槍ヶ岳13:13-35~槍ヶ岳山荘13:52~殺生ヒュッテ14:42
10/6 殺生ヒュッテ8:03~大曲9:19~槍沢ロッジ9:57-10:23~横尾11:22~徳沢園12:21-49~上高地バスターミナル14:12

今回は3人でパーティーを組むことになったが、私以外の2人は関東在住で、しっきーはすでに殺生ヒュッテ入りしていたので、1人ずつ集合場所ごとに加わっていくことになった。

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平湯温泉のあかんだな駐車場に早朝に到着し、始発のシャトルバスで上高地に入る。平日なのにバス1台は満員で、もう1台バスが出るとのこと。紅葉シーズンは平日でもそこそこ混むようだ。

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上高地バスターミナルで、東京からの高速夜行バスで来られたKさんと落ち合い、北鎌尾根への第1歩を踏み出す。まだ朝の上高地は静かだが、結構寒い。山は雲に覆われている。しっきーとは水俣乗越で落ち合う。

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横尾に着くと、青空が見え出す。平日なのに人は多いが、多くは涸沢に向かうようだ。

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槍沢ロッジに到着。

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涸沢の紅葉は有名だが、ここ槍沢も悪くない紅葉だ!

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大曲に到着。

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北鎌尾根を目指す登山者への注意喚起の看板!

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水俣乗越への急登を登る。初日では1番辛い箇所である。

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大曲から標高差400mを1時間ほどで水俣乗越に到着。しばらく休んでいると、殺生ヒュッテから下りてきたしっきーが合流。これでメンバー3人が揃った。

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水俣乗越からは登山道を離れ、天井沢へ下降する。ここからはバリエーションとなるので、何が起きてもよいようにハーネス・ヘルメットを装着する。

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足下が崩れやすいザレをスリップに注意しながら下る。

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出だしはかなり急なので、転がったら大変だ。

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下っていくと傾斜は緩んでいくが、落石には要注意だ。下の方にサルの群れがいるのが見える。

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北鎌尾根だ!

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下りていく我々を避けてサルが斜面を登っていくが、落石を起こすから困る。落石に気を付けながら高度を下げる。

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ガレガレを下るが、下から登ってくる人がいる。ガイドの多賀谷治さんたち2名でした。同行者の靴のソールが剥がれたので引き返してきたとのこと。お気の毒です。北鎌沢出合からコルにかけてのテン場や水場のことなど教えていただく。

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ここまで下りてくれば一安心。あとは北鎌沢出合を目指してダラダラと進む。

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水俣乗越方面をバックに。下りは慎重に下っても、高度を落とすのはあっという間だった。

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流れも出てくるが、イワナはいないらしい。

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水俣乗越から1時間半で北鎌沢出合に到着。この付近は伏流になっているので、水を汲むにはちょっと下る必要がある。

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北鎌沢出合には数張りのテントスペースがある。テントを張って、薪を集めて焚き火に火がついたら、とりあえずは乾杯! どうやら今日のこのテン場は我々だけのもよう。

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気温は低いが、焚き火のおかげで身体が温まる。持ち上げたお酒がなくなったところで就寝となった。

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翌日は3時に起床し、まだ暗い4時40分に出発。氷点下まで気温が下がったのか、周囲には霜が降りていた。空には星も出ていて、天気は良さそうだ。今日は北鎌尾根を進む長い行程が待っている。

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急な北鎌沢右俣を登る。登山靴を履いた沢登りである。途中、しっきーのためにお助けスリングを出す。

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北鎌沢出合から北鎌のコルまで標高差600mを一気に登ることになるのだが、かなりキツい!

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右俣は途中、伏流箇所もあったが、結構流れは上まで出ていた。

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出合から2時間10分で北鎌のコルに到着! コルには2張りぐらいのテントスペースがある。下からは誰も上がってこないので、どうやら北鎌尾根を我々だけで貸し切りできそうだ。

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北鎌のコルにあったレリーフ。気が引き締まる。遭難者のご冥福をお祈りします。

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いよいよ北鎌尾根上を進みます!

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なかなか険しそうだが、独標までは踏み跡を追えば大丈夫。

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夜は氷点下まで冷え込んだからか、つららができている。

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北鎌尾根上での最初の難場である独標が姿を現す。

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北鎌のコルから独標までは標高差が400mあり、アップダウンもあるので辛い所である。

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いよいよ独標のトラバースに入る。トラバースの起点にはフイックスロープがある。

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かなりの高度感がある。もちろん落ちたら死にます。

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足下はザレていて、その下は切れ落ちているので緊張する!

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上部からの落石にも注意が必要!

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コの字岩は、姿勢を低くして通過しようとするとザックが引っかかる。一歩外側に踏み出した所にスタンスがあるので、そこに右足を置けば、容易に通過はできる。下は切れ落ちています。

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トラバースを終えて一息といきたいところだが...

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チムニーを登らねば。

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その後は尾根への直登。3点確保を守れば、充分にロープ無しで登れます。

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独標の巻きを終えて尾根に戻ると、槍の穂先がついに姿を現す。

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独標から先は巻くか直登かのルートファインディングが求められる。アップダウンが続く。

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P11からの槍ヶ岳。最高の眺めです!

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直登! 登攀レベルは平易です。

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せっかく登っても下ることが多い!

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最高の眺めを味わえれば、苦しさも吹き飛ぶ!

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P13を通過!

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槍の穂先も近づいて来た!

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緊張するクライムダウン!

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P14を越えて、大槍の前には、P15が立ちふさがる。

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千丈沢側にP15の巻きに入る。

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尾根に戻らねば。

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P15を巻いた後も、しばらく千丈沢側を巻いてしまったので、尾根に戻ったときにはすでに北鎌平の上にいました。尾根上からの東鎌尾根の眺め。水俣乗越は尾根中央の1番低い所です。

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いよいよ大槍への最後の登りに入ります。

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急登になりますが、登攀レベルは高くはない。3点確保を守ればノーロープで行けます。

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最後のチムニーの登りもロープを出すことなく。

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そしてついに!

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北鎌尾根を完登して槍の穂先に立ちました! 山頂にいた登山者から祝福の拍手喝采を受けました! ありがとうございました!

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山頂から登って来た北鎌尾根を見下ろす!

Fuji

山頂からの富士山!

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穂高方面の眺め!

Shiki

北鎌尾根のヤスリのような鋭い岩で指先を切ったしっきー。私はiPhoneの指紋認証が数日できなくなりました。

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槍の肩で記念撮影! 風もほとんどなく、暑くも寒くもなく、終始よい天気でした。

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今宵の宿である殺生ヒュッテへは東鎌尾根経由にて。

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なぜならば登って来た北鎌尾根が眺められるから。

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天井沢と東鎌尾根。

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殺生ヒュッテにて、北鎌尾根完登祝いの宴となりました。これは1人で飲んだわけではないですよ!

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快適な夜を殺生ヒュッテで過ごし、3日目は下山のみ。

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二日酔い気味の身体で、遅め出発にて、上高地への長い下山へ。さらば槍ヶ岳!

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槍沢では尺イワナが悠々と泳ぐ!

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徳沢から雨が降り出すが、ここまで来れば問題ない。親父のようなサルが悠々と食事中!

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観光客の多い上高地に下山。東京へ帰る2人とはここでお別れ。私は1人、平湯へのシャトルバスに乗って上高地を後にした。

天気と仲間に恵まれた感動の槍ヶ岳北鎌尾根でした。おまけに我々だけで北鎌尾根を貸し切り。多くの岳人が憧れる理由もわかりました。最高のロケーションです。無雪期は比較的容易に行くことはできますが、ちょっとした油断が事故につながるところでもあります。たとえ使わなかったとしても、ロープなどの登攀具一式は保険として持っていくべきでしょう。バリエーション慣れしていて、ルートファインディングが的確にできる経験者の同行は必要です。うちのワンゲル部員達もこれぐらいのところには行けるようになってほしい。


記録動画も作りましたので、こちらもご覧下さい。

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October 08, 2017

ワンゲル部員の初トレラン:金剛山妙見谷から紀見峠へ

すでに1週間以上経ってしまいましたが。ワンゲル部の部員3名とダイトレで今季初のトレランをしてきました。
心肺能力強化のために部員にトレランを勧めてきたが、今回が彼らにとって初めてのトレランになる。
指導するのがレース引退状態のロートルなので、むしろ私の方が若者についていけるかが不安なところでしたが、まあ、なんとか一緒に走れました。

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久しぶりのトレランスタイル。金剛山登山口で下車するも、千早本道はハイカーが多そう。急遽、妙見谷を登ることに。

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妙見谷は沢登りですが、沢靴がなくても行ける沢の入門コース。

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先行のパーティーが妙見滝を巻いているところでした。

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先行者を追い抜いて沢を詰める。どう見ても、トレランではないですね。

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ガレや急登もあるので、普段の登山では味わえない経験ができる。彼らにとっては貴重な機会か?

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ノンストップで金剛山の山頂に到着。体力は充分!

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金剛山から紀見峠までは、ようやく正当なトレランに。格好はハイカーにしか見えないけど、下りと平坦地はしっかり走って、充分にトレイルランナーでした。

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久しぶりのトレランでしたが、学生に遅れることなく、気持ちよく走れました。まだまだ老け込むには早いですね。

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September 30, 2017

薬師沢左俣:クマを蹴散らして遡行!

真川・岩井谷をMくんと1泊2日で遡行し、薬師峠でテント泊した翌日は、薬師沢左俣を遡行してきました。稜線に出る最後の詰めで、なんとクマに進路を塞がれるという事態が。我々に気がついたクマは逃げてくれましたが、クマとの駆け引きという貴重な経験ができました。

【日程】2017年9月24日(日)
【山域】北ア・立山
【渓谷名】黒部川水系 薬師沢左俣
【メンバー】Mくん、マメゾウムシ
【天候】晴れのち曇り
【コー スタイム】薬師峠6:10〜太郎平小屋6:25〜薬師沢左俣出合7:15-27〜12mトヨ滝下8:53〜10m魚止めの滝下9:04〜2315m二俣10:20〜稜線11:52〜北ノ俣岳12:20〜太郎平小屋13:25〜薬師峠13:39-14:17〜太郎平小屋14:35〜折立16:50

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岩井谷を遡行した翌朝は見事な快晴! その代わり、夜は放射冷却でかなり冷え、3シーズンシュラフでは寒かった。今日はテントを張りっぱなしにして、空荷で薬師沢左俣を遡行する予定。その間に夜露に濡れたテントも乾くだろう。

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日の出で朝日に輝く山々! 当初は薬師峠から薬師沢中俣を左俣出合まで下降する予定だったが、朝のあまりの寒さに、とても早朝から水に浸かりたくはない。登山道で左俣出合まで下ることにする。

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草紅葉と朝日が見事にマッチして美しいが、木道に霜がおりていて滑りやすい。

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見事な雲海! 美しい!

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太郎平小屋から薬師沢方面への道に入る。

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正面に黒部五郎岳。

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薬師峠から1時間ほどで薬師沢左俣出合に到着。この時点での入渓者は我々だけのようだ。

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沢装備を装着して遡行開始。

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テンカラ竿を振ってみるが、どうも魚がスレているようで、岩井谷ほどは釣れないし、サイズも小さい。それでも今シーズン最後となる渓流釣り。悔いはありません!

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最初は釣りをしながらの平凡な河原歩き。

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滝が現れたところで、竿をしまい、遡行モードへ。まずは12mトヨ滝は右から。

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続いて、2段6mと4m2条滝も右から簡単に。

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やがてゴルジュ状となり、その中に魚止め滝10m。

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これは右から高巻いたが、本当はもっと大きく高巻くべきだったようで、最後は濃い藪に苦労した。

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4m2条滝。

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迫力のある大滝が前方に見えた。1つの滝のように見えましたが、8m、3m、8mハネと連瀑でした。まずは右岸のルンゼを登って途中からトラバース。

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それから右岸のスラブを登る。

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一気に高度を稼いだ感じ。

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大岩が沢を埋める。

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8m幅広滝。

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右から回り込む。

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次は大滝多段70mとのことですが、10m程度の滝が連続している感じ。

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まとめて大滝ということ? 登るのは容易ですが、豪快ではあります!

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連瀑帯が終わったところで、2315m二俣。ここで大休止して、左俣へ進む。

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最後の3m滝を左から越える。

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最後の滝を越えると緩やかな小川状となる。時々チビイワナが走るから驚きである。

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Mくん、沢3日目でお疲れ気味かな? この先で赤木沢を遡行し、左俣を下降してきた2人パーティーと会う。なんと以前に一緒に滑ったことのあるヤマちゃんでした(2014年4月のBCの記録)。3年半ぶりの再会でした。

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ダラダラとした歩きは飽きてきますが、紅葉した美しい景色はそんな気持ちを吹き飛ばしてくれます。

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流れがなくなり、稜線への詰めに入ります。

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前方になにやら黒い動物がいるぞ!

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なんとクマでした! そこは我々の進路なんだけど。

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クマは高山植物の根を掘り起こして食べているようだった。クマは食べるのに夢中で、我々には気がついていない。このままだと進めないし、沢を戻るわけにはいかないので、蹴散らすことにする。蹴散らすと言っても、こちらの存在を知らせるだけ。「ヤッホー」と叫んでみる。ちなみに黒部では「オーイ」と叫ぶと、妖怪に取り憑かれるらしいので、「ヤッホー」と叫ぶのがよいそうです(黒部の山賊より)。

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声に気がついたクマは振り返って我々の方をジッと見る。しばらくすると稜線方向に逃げていきました。クマは基本的にはヒトを恐れる。稜線方向には登山道がついているのだが、大丈夫かな? 

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クマがまだいるかもしれないので、気を付けながらガレと草付きを詰めて、登山道に出ました。何人かの登山者が歩いていましたが、登山者と出会い頭はなかった模様で一安心。とりあえず、出会った登山者にはクマがいたことを伝えておきました。

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沢装備を解除して、薬師峠へ戻ることに。北ノ俣岳を通過。今年5回目の登頂です。

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チングルマも綿毛で、すっかり秋の装いです。

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休まずに薬師峠を目指す。すっかり空が雲に覆われてしまいました。

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薬師峠に戻ったら、テントを撤収して下山です。沢装備をパッキングしたザックは重い。

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太郎平小屋のランチタイムはすでに終了で残念。そのまま折立への道を下ります。

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前日に遡行した岩井谷です。また来る機会はあるかな?

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長い折立への下山ですが、アラレちゃんの看板まで来たら、もう遠くはない。

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17時前に折立に下山。本日の行動時間は10時間40分でした。Mくん、3日間お疲れ様でした。それだけ行動できれば、問題なしです。

下山後は亀谷温泉で汗を流し、帰路につく。これで2017年の渓流釣りと沢登りは終了です。金剛山周辺の沢登りにはまだ行くかもしれませんが、本格的な沢登りは来年までは行くことはないでしょう。今シーズンも楽しめました。いよいよ雪のシーズンに向けての準備を始めるとしましょう!

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北アルプス 真川・岩井谷:ワンゲル部員の初の沢泊

すでに1週間が経ってしまいましたが、期待の1回生ワンゲル部員1名と北アルプスの薬師峠に突き上げる岩井谷を遡行してきました。ワンゲル部員にとっては初めての本格的な沢で、沢泊も初めて。この沢は2年前にも遡行しましたが、ゴルジュの高巻きに苦労し、4時間以上も費やしてしまった(2015年9月の記録)。その時は右岸から高巻いたが、今回は左岸から高巻いてみた。それが意外にあっさりと抜けられて、わずか1時間ちょっとの所要時間。おかげで時間的にも余裕ができ、釣りも充分に楽しめた遡行となりました。

【日程】2017年9月22日(金)〜23日(土)
【山域】北ア・立山
【渓谷名】常願寺川水系 真川 岩井谷
【メンバー】Mくん、マメゾウムシ
【天候】9/22 晴れのち曇り、夜は時々雨、8/6 雨のち曇り、その後晴れ
【コー スタイム】
9/22 折立7:10〜岩井谷橋8:09〜鳶谷出合9:39〜1560m二俣11:43〜1680m幕営地13:05
9/23 1680m幕営地6:33〜ゴルジュ下7:21〜ゴルジュ上8:13〜2070m二俣11:23〜2100m二俣12:42〜薬師峠14:15

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前夜のうちに有峰林道のゲートに到着。平日なので車は我々の1台のみ。ゲートオープンは6時なので、そのまま車中泊。ゲート横にはトイレもあるので問題ありません。翌朝目覚めると、後ろに車が5台以上すでに並んでいました。

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6時のゲートオープンと同時に車を走らせ、折立に到着。平日なので駐車スペースに困ることはありませんでした。トイレを済ませてから出発。

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登山者は太郎平への登山道を登っていくが、我々は真川沿いの林道を進みます。

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折立から1時間ほどで岩井谷橋に到着。岩井谷の水量は平水という感じ。左岸についた道を進む。

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道が不明瞭になったところで、沢に出て沢装備を装着。目の前には堰堤。これは沢に下りるのが早すぎで、左岸についた道が不明瞭になってもそのまま踏み跡をたどれば巻ける。すっかり2年前のことを忘れている。その次の堰堤は左から巻ける。

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北アルプスの沢らしい圧倒される流れで、ゴルジュも出てきたが、基本的にゴーロが中心の沢なので、岩伝いに通過できる。

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Mくん、初めての北アルプスの沢に感動気味?

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岩井谷橋から1時間半ほどで鳶谷出合に到着。

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魚影が走る。やはり我慢できません。ちょっとテンカラ竿を振ってみることにします。このあたりは釣り人も入ってきますが、最初の1匹目はちょっと小さかった。

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次に釣れたのは良型の黒い奴。このあたりの沢は黒っぽいイワナが多い気がする。

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今季待望の尺イワナが上がりました。シーズン最後にしてようやく尺物が出ました。釣りばかりしていると進みませんので、これぐらいで竿をたたみ、先を進むことに。釣れたイワナはリリースしました。

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ゴーロばかりでちょっと飽きる。

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大岩ばかりで涸沢風な河原。

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1560m二俣に到着。本流の左俣はここから斜度を増す。

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大岩の間を流れる小滝が続くようになる。

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左岸から入る枝沢にかかる30mほどの滝。

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大岩を乗り越えることが多くなり、ボルダリングをしている感じになる。

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右岸から入る枝沢にかかる30mほどの滝。この上は確か2年前に幕営したところ。ちょうどテント1張分のスペースがある。時刻は13時。仮にゴルジュを超えるのに4時間かかっても日没前には抜けられる。一方で、翌朝にここから出発しても夕方までには薬師峠へは充分に抜けられる。アルコール類と食糧を減らしてから、翌朝に余力充分でゴルジュを抜ける方がよいだろうということで、今日はここで遡行を終了し、釣りと焚き火をまったりと楽しむことにした。

焚き火用の薪を集めてから釣りへ。このあたりまで来ると釣り人も入っていなそうで、イワナはスレていない。テンカラ釣り初めてのMくんも尺物をあげる。

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イワナの刺身とイクラで乾杯! わざわざ持ち上げたビールは旨い!

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夕方に一時雨が降り、いったんテントに入っての宴会となったが、その後に雨が止んだので再び焚き火を囲んでの宴会。やはり沢では焚き火ですね。

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翌朝は小雨の中でのスタートとなり、テンションが下がる。

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ゴルジュの手前は大岩ばかりで、登攀的な遡行を強いられる。

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ゴルジュの入口に到着。この中には多段大滝40mがある。2年前は右岸から高巻いたが、岩盤の上にのった薄い草付きのトラバースに懸垂下降と結構危うい場面が多かった。その時の同行者が沢初心者で、ロープばかり出したこともあり、高巻きだけで4時間以上も費やしてしまった。その時のGPS軌跡はあるので、同じルートを行くことはできるが、左岸からの高巻きが楽だという情報もある。

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左岸側を見ると、草付きのルンゼが木のある所まで伸びていて充分に登れそうだ。このルンゼを登ることにする。

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スタンスはしっかりあるので、ロープなしで登り、樹林の中へ。下方を見ると流れが見えているが、もうゴルジュの上のような感じ。GPSで確認すると確かに。ただし、まだ我々の下部には岩盤が続いているので、しばらく沢沿いに平坦地をトラバース気味に進んでから、樹林の中のルンゼ状の地形を下降することに。木があるのはよいのだが、途中から密林となる。ようやく密林を抜けた所は岩の上。河原まではすぐなのだが、下は垂直に切れ落ちている。下流側に回り込めばそのまま下りられそうではあったが、面倒なのでその場から懸垂下降で下りることにした。

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Mくんにとっては、いきなりぶっつけ本番の空中懸垂になったが、無事河原に下りることができた。意外とあっけなく抜けられた。高巻きに要した時間は1時間ちょっとで、2年前に比べて3時間以上の時間短縮であった。

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これでもう難所はない。時間的にも余裕ができたので、竿を出すことに。

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ちょっと渋かったが、まあ釣れました。

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滝が出てきたところで、釣りを終了。6m滝は難なく大岩伝いに越える。この頃には雨は止んでいた。

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Mくんは高校時代に山岳部だったこともあり、しっかりついてくる。ワンゲル部の将来のリーダーになる素質は充分。

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ゴルジュの中の6m滝は左から越える。

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平凡な河原となったところで、2070m二俣に到着。右俣を進むが、左俣には滝がかかる。魚影が走るので、再び竿を出すことに。

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標高2000mを越えるのに、尺物が釣れました。

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竿をしまい、2100m二俣を左に進む。

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きれいなナメ滝を進む。

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水量も少なくなり、すっかり源頭の雰囲気となる。このあたりの標高は紅葉が進んでいる。青空も出てきて、天気も回復しました。

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テープに導かれ、薬師峠への沢へ入る。

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薬師峠のトイレに出て感動の?フィナーレ。薬師峠の幕営地に着いたのは14時15分。ゴルジュの高巻きがあっけなかったので、釣りをしながらのまったり遡行でした。翌日は薬師沢左俣の遡行を予定。ビールを購入して乾杯し、そのまま薬師峠でテント泊しました。

薬師沢左俣につづく

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September 18, 2017

5年越しの遡行達成:奥利根 東黒沢〜ナルミズ沢 その2

5年越しの遡行を達成したナルミズ沢2日目の記録です。概要については1日目の記録をご覧下さい。

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9月10日(大石沢出合〜ナルミズ沢左俣〜朝日岳〜笠ヶ岳〜白毛門〜白毛門登山口)

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充分に睡眠を取った翌日は5時に起床し、再び焚き火を熾して炊事。6時ちょっとには出発できた。

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大石沢出合の滝。続々と他パーティーも出発する。

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朝からヘツリあり。

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他パーティーと抜きつ抜かれつという感じで進む。

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釜のある3段滝。

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左から巻こうとして苦労するが、結局、右からの巻き道で容易に巻けた。

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魚止ノ滝10mの前で記念撮影。直登は渋滞気味だったので、右から巻いた。

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再びヘツリあり。

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正面は大烏帽子山。

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7m滝は左から登る。

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今日もいい天気で展望もよし。

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スタートしてから1時間15分ほどで、1410m二俣に到着。大多数のパーティーは右俣を進むが、我々はあえて情報の少ない左俣を進むことにする。

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左俣もナメがきれいです。

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左俣は右俣より急ですので、小滝が続きます。

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登攀要素のある滝も出てくる。

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クライマーのKさんによる確保もあり。

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滝を巻いたために、ロープで確保しての草付きの危ういトラバースもあり。

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直登できる滝はスイスイと!

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高度を上げていくと、水量も減ってくる。

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最後の詰めへ。

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まずはササを漕ぎ、この後はハイマツを漕ぐ。

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池が見えた! もう稜線だ! 思ったほど藪漕ぎはキツくはなかった。

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池の全貌です。オタマジャクシがいました。

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ハクサンコザクラがまだ咲いていました。

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池糖がいくつかあります。

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登山道に出て遡行終了。

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5年越しの遡行達成の2人です。握手!

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沢装備を解除し、縦走路を進むと朝日岳はすぐでした。

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ここからは長い縦走路を白毛門に向かいます。

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谷川岳周辺の避難小屋はドーム型なのが特徴。

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釈迦ヶ岳に到着。

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オニシオガマが咲いていました。

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白毛門に到着。最後のピークです。白毛門沢を上がってきた沢屋と登山者で混雑していました。

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白毛門からは急下降の登山道。膝にきます。

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長い下りももう少し。

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東黒沢に戻ってきました。

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4時間にわたる長い下山でした。湯テルメ谷川で汗を流し、金沢へ戻る。それから1人で大阪への帰路につきました。

5年も待たされただけあり、天気と仲間に恵まれた素晴らしい遡行となりました。ナルミズ沢は美しい癒やし系の沢でした。

Repuさんの記録もご覧下さい。

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5年越しの遡行達成:奥利根 東黒沢〜ナルミズ沢 その1

奥利根のナルミズ沢は若い頃から遡行したかった沢の1つである。この沢の計画は5年前あたりから石川の山仲間のRepuさんと毎年のように計画はしているのだが、毎回、悪天にて中止を余儀なくされている。今回、長く待ったかいがあり、ようやく遡行できました。天気にも恵まれ、噂通りの美しい沢でした。

【日程】2017年9月9日(土)〜10日(日)
【山域】谷側連峰・奥利根
【渓谷名】利根川水系 東黒沢、宝川・ナルミズ沢
【メンバー】Repuさん、Kさん、Tさん、マメゾウムシ
【天候】9/9 晴れ、9/10 晴れ
【コー スタイム】
9/9 白毛門登山口6:26〜白毛門沢出合7:14〜1080m二俣8:28〜1350mコル9:44〜ナルミズ沢広河原10:52〜大石沢出合12:02
9/10 大石沢出合幕営地6:06〜魚止め滝8m6:55〜1410m二俣7:24〜池塘10:02〜朝日岳10:36〜笠ヶ岳11:35〜白毛門12:25〜白毛門登山口14:39

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9月9日(白毛門登山口〜東黒沢遡行〜ウツボギ沢支沢下降〜ナルミズ沢(大石沢出合))

前日は石徹白にてワンゲル部の沢登りデビューの引率だったが、午後に金沢に移動し、石川の山仲間と合流し、車1台で群馬県の水上を目指す。途中でテント泊し、早朝に白毛門登山口に到着。

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すでに登山口の駐車場は出発準備をする登山者や沢屋で賑わっていた。

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6時26分に出発し、すぐに東黒沢に入渓。東黒沢は昨年の6月に釣り目的で白毛門沢出合まで遡行したことはある。その時はまったく魚影もアタリもなかったが、今回も魚影はなし。

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ゴーロを進むとナメに変わる。

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沢が右に屈折し、進むと、ハナゲノ滝20mが現れた。

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ハナゲノ滝は流れの左側を登る。巻き道も左側についている。

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落口マニアとしては、ハナゲノ滝の落口も見ておく。

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美しい廊下が続きます。

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白毛門沢出合に到着。右俣の本流を進みますが、この先は未知の世界です。

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出てくる滝はだいたい直登できます。

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朝日に輝く沢!

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ゴルジュもあり。

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ヘツリもあり。

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美しい!

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こんな感じが続きます。

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多段滝。

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直登!

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ナメ滝!

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ナメ天国!

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ナメとナメ滝が繰り返す!

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いい加減飽きてきたところで1080m二俣に到着。ここは右俣を進みます。

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まだ滝が出てきます。

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ここまで来ると、さすがに水量も減ってきました。

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1350mコルを目指して沢を詰めていきます。

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登山道なみの踏み跡があるかと思いきや、藪漕ぎになってきました。

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藪を漕いでおおよその1350mコルを越えて、反対側の斜面を下りていきます。

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沢状の地形になると流れが出てきました。ウツボギ沢の支沢です。

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小滝はありましたが、ロープを出すほどではありません。ただし滑りやすいので、スリップには要注意です。

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コルから1時間弱でウツボギ沢の本流に合流しました。ここで大休止。

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ナルミズ沢に合流する広河原はすぐでした。視界が開ける! 広河原は快適なテン場だが、時間的に早いので前進することに。

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大石沢出合までは河原歩きと思いきや、ゴルジュとなり、その奥に滝が。

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左岸の巻き道で滝の上に出る。

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美しい釜をもった滝。

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美しい!

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西日本にはこういう明るい沢はあまりない。

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豪快さもある!

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大石沢出合に到着。

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いくつかテン場の候補があったが、ちょっと戻った所の右岸によい平坦地があったので、そこで幕営することに。人気の沢だけあり、続々と後続パーティーがやってくる。週末によい幕営地を確保するには、早めに到着する必要がありそうだ。

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大石沢でテンカラ竿を振るが、これだけ入渓者が多いと食糧確保もなかなか厳しい。なんとか2匹のイワナを釣り上げ、1匹だけ骨酒用にキープした。大石沢は上に行くと、まったく魚影もアタリもなくなった。毎週末に多くの入渓者が竿を出せば、それは魚はいなくなるだろう。

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入渓者が多い沢の幕営地では薪も不足する。こんなに流木が少ないのは、毎週末多くのパーティーが焚き火をするからであろう。なんとか薪を集めることはできたが。

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焚き火を熾し、骨酒用にイワナを焼く。

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ご飯もうまく炊けた。

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骨酒を飲みながら夜が更けていくのであった。

奥利根 東黒沢〜ナルミズ沢 その2につづく

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September 13, 2017

阿弥陀ヶ滝上流フナサコ沢でワンゲル部員の沢登りデビュー

雨で母御石谷に入渓できずにロープワーク講習会となった前日でしたが、翌日は見事に晴れました。本来は朝から山小屋の維持作業のはずでしたが、「せっかくだから沢に行ってきたら」というOB・OG会会長のAさんの計らいにより、近場の阿弥陀ヶ滝上流部フナサコ沢を遡行し、ワンゲル部員の沢登りデビューとなりました。

【日程】2017年9月8日(金)
【山域】奥美濃
【渓谷名】長良川水系 前谷川支沢 阿弥陀ヶ滝上流部フナサコ沢
【メンバー】Iくん(ワンゲル部OB)、Fくん(ワンゲル部員)、Mくん(ワンゲル部員)、マメゾウムシ
【天候】晴れ
【コー スタイム】桧峠8:26〜県道314号ヘアピンカーブ8:43〜阿弥陀ヶ滝落口9:09〜2段10m滝9:42〜県道314号の橋11:31〜林道12:16〜桧峠12:31

阿弥陀ヶ滝上流部の偵察は、8月6日にIくんと一緒に行ない、遡行図も書いている。滝が少なく、半日コースなので、沢登り入門にはいい沢である。

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桧峠から20分ほど歩いたヘアピンカーブが沢への下降点である。

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笹を掻き分けると、踏み跡があり、ほぼ南方向に伸びる尾根を下降していく。入渓直前までは藪漕ぎはたいしたことはない。

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沢を目前にすると、笹が濃くなり、笹を漕いで入渓となる。

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入渓地点はナメである。前日の雨のせいで、前回よりさすがに水量が多い。

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入渓地はちょうど支谷からの3m滝が右岸から入る。

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とりあえず、阿弥陀ヶ滝の落ち口まで行ってみる。阿弥陀ヶ滝は落差約60mで、日本の滝100選、岐阜県名水50選にも選ばれ、東海一の名瀑として有名な観光地となっている。

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4m滝を下降。階段状なので問題ない。

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阿弥陀ヶ滝の落ち口に到着。

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クライマーであるIくん、攻める! ここから遡行開始とします。

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先ほど下降した5m滝は、渇水気味の前回より水量が圧倒的に多いので迫力がある。

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全体的に増水のせいで迫力がある!

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沢デビューの2名。どうナメは?

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前回は渇水で、水も汚かったけど、今回は澄んでます。

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沢歩きは楽しい?

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気持ちよいでしょう!

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釜もあります。

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この遡行で最も大きな滝である2段10m滝も、水量の多さでだいぶ迫力がありました。

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シャワークライミングは初めてでしょう!

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最高!

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8月に遡行したときと同じ倒木からまたナメコが出ていました。昼食用に採りました。2段10m滝より上は、自然を楽しみながらのんびり遡行に。

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県道314号の橋に到着。前回はここで遡行を終了としたが、この上の林道まで遡行してみることに。

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途中までは快適に歩けたのですが、だんだんと藪沢と化していく。

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いい加減、藪沢に飽きてきたところで、林道に出ました。あとは林道を歩けば桧峠へ戻れます。

半日コースでしたが、ワンゲル部員の沢登りデビューとなりました。あとはロープワークをしっかり覚えて、経験を積んでいくこと。来年の夏合宿では沢パーティーを出したいですね。

 

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ワンゲル部員にロープワーク講習

私が顧問をしているワンダーフォーゲル部は奥美濃の石徹白に山小屋を持っています。毎年3回ほど部員とOBが山小屋に集合し、薪割りや雪下ろしなど山小屋の維持作業を行なっています。その夏の維持作業が9月8日〜10日で行われました。

せっかく石徹白まで行って、ワークだけで帰るのはもったいない。やはり沢登りでしょう。そこで希望者を募って1日早く山小屋入りし、すでに偵察済みである九頭竜川水系石徹白川の母御石谷を遡行することを計画しました。これまでのワンゲル部はせいぜい無雪期縦走しかしてこなかったので、本格的な沢登りは初めてとなります。

現役部員の希望者は2名のみ。ちなみに部員は20名います。コーチは私と山岳会バリバリのOBであるIくんの2名ですので、指導には適当な人数かもしれません。まずは将来のリーダーとなる学生を育てること。リーダーが育っていけば、ハイキングしか知らない部員たちの意識も変わっていくでしょう。

雨予報でしたが、運が良ければと思い、9月7日の夜に大阪を出発し、深夜に大杉登山口に到着。道中は雨は降っていなかったのですが、到着するや雨が降り出す。とりあえず、翌朝の雨量で入渓するか判断することにし、晩酌をしてから就寝した。

起床すると、雨は本降りに。母御石谷への入渓は中止し、山小屋にてロープワーク講習を行なうことに計画変更。

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まずはハーネスの付け方。それからハーネスとロープの結び方を教える。

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エイトノット、クローブヒッチ、プルージック、クレイムハイスト、ダブルフィッシャーマンなどの結び方も教えて、確保のシステムについてもやってみせる。

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懸垂下降のシステムについてもやってみせたが、これは現場でやらないと身につかないでしょう。これで雨の日の半日は時間が潰せました。午後は少々暇をもてあます。

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夕方までには、前日入りのOBのAさんと山小屋委員3名が到着。Aさんより太陽光発電・蓄電利用システムの使い方の説明を受ける現役部員。

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夕食の準備。車で入れるところなのに、なぜか山と同じような質素な食事を準備する現役部員たち。総菜とか肉とか買ってこられるだろう! こういう融通が利かないところはダメですね。

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まあ、高級ウイスキーでお口直し。いい具合にお酒がまわったところで就寝となりました。

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September 05, 2017

金剛山 石ブテ3谷(東谷・丸滝谷・西谷)ワンデイハシゴ遡行

奥美濃・上越への沢遠征を控えて、ちょっとパンチの効いたトレーニングがしたくなり、ソロで金剛山の北面にある石ブテ谷の3谷をワンデイでハシゴ遡行してきました。10年ほど前にそれぞれの谷を個別に1回ずつは遡行したことがあるのですが、まとめて片付けると、累積標高差は1500m、遡行時間は8時間ちょっととなり、そこそこの沢に行ったのと同じ標高差になりました。滝はどれも直登できる平易なものでしたが、そこそこ面白い。さすがに最後の西谷の詰めの部分は植林で面白くなく、飽きてしまい、途中で青崩道のセトに出て、山頂経由で下山しました。

【日程】2017年9月3日(日)
【山域】生駒・金剛・和泉
【渓谷名】大和川水系 石ブテ谷 東谷(勘助屋敷)・丸滝谷・西谷
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】晴れ
【コー スタイム】葛城山登山口バス停8:51〜石ブテ東谷入渓地点9:17-29〜丸滝谷との二俣9:42〜770m二俣10:22〜中尾の背980m11:09〜中尾の背道〜東谷・丸滝谷の二俣11:45〜上の丸滝下12:38〜中尾の背980m13:08〜石ブテ尾根道〜石ブテ西谷入渓地点13:59〜セト分岐15:24-39〜セト15:42〜青崩道〜金剛山山頂広場16:10-25〜千早本道〜金剛登山口バス停17:05

アクセスは公共交通機関にて。富田林駅から週末だけ運行する水越峠行きのバスに乗車し、葛城山登山口にて下車する。

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金剛山方面に行く登山者は車道を歩いて青崩へ向かう。

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旧道に入り、青崩道・石ブテ尾根へ行く林道を見送って、次の林道へ入る。

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大堰堤を越えて。

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石ブテ東谷にぶつかった地点で林道は終わる。ここから沢装備を装着して、遡行開始。沢を下降してもよいようにロープは持っています。ここを中尾の背道に進む一般登山者もいる。

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早速、小滝が出てきます。

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巻き道やロープは所々ついているので、沢靴でなくても遡行することは可能です。沢装備だと流心を登っていけるのがよい。むしろ靴を濡らさないように登ろうとする方が難しいと思う。

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東谷(勘助屋敷)と丸滝谷との二俣に到着。東谷は左側。東谷を遡行した後はここに戻ってきます。

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東谷にはすぐに7mほどの滝がある。これは流れの右側を直登。ギャラリーがいなかったのは残念!

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落ち口です。最近落ち口マニアになってます。

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小滝が連続します。

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サクサクと登る!

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どの滝も直登は容易!

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直登!

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標高770mの二俣は右へ。

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右俣には正面に高さのあるナメ滝が!

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さほど苦労することなく直登し、落ち口に出る。

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左岸側が崩壊している。

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水がなくなったら、崩れやすい急斜面を登る。フィックスロープがありますが、沢屋ならば、使わずに登れるでしょう。

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急斜面を登り切ると作業道らしき所に出る。これを右に進むと中尾の背に出ます。

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沢装備のまま、急な中尾の背道を下降する。フエルトはこういう所では滑りやすいので、何度かスリップする。

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特に急な所はフイックスロープがある。

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東谷と丸滝谷の二俣に戻ってきました。

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先ほどは左俣の東谷に進みましたが、今度は右俣の丸滝谷に入ります。

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早速、小滝が出てくる。

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直登します!

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どの滝も直登!

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左から入る支沢にある下の丸滝。

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すぐに上の丸滝15mが現れる。登山者2名がフイックスロープを利用して下降していました。私は正面から直登!

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落ち口です!

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水がなくなったら急斜面の詰め。ここにもフィックスロープがあります。

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踏み跡をたどっていくと、再び中尾の背の同じ場所に出ました。

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沢装備のまま、中尾の背を少し登ってから、石ブテ尾根道に入る。

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最初はなだらかなアップダウン。

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最後は急降下ですが、今度はスリップせずに下りられました。

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石ブテ西谷の入渓地点へ下りてきました。

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西谷は、東谷や丸滝谷と比べるとちょっと狭く暗い感じ。

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連瀑帯に入って、滝はもちろん直登!

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直登!

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イワタバコ。

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東谷や丸滝谷よりも滝が立っている感じですが、直登は問題なし。

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直登!

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フィックスロープが結構あります。まあ、使わなくても登れますが。

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直登!

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ゴーロになると、滝は終わり。

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沢が緩やかになり、藪が沢を覆ってくる。

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フジグロセンノウの花。

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トリカブト。

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植林の中を進むようになる。

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いい加減飽きてきました。青崩道のセトが近いので,沢装備を解除してセトに上がることにする。

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セトへは踏み跡あり。途中にキジもありましたが...

せっかくですので、ピークを踏んで終了としたいので、金剛山の山頂に向かうことにする。

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ホトトギスの花。

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山頂広場に出ました。ここをピークとします。

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自販機で400円のビールを購入して、石ブテ3谷ハシゴ遡行を無事終えたことに乾杯。

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歩き慣れた千早本道で下山。

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シュウカイドウの花。これは中国原産だそうです。

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クサアジサイ。

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金剛登山口バス停に下山。公共交通機関にて帰路につきました。

累積標高差は1500m、遡行時間は8時間ちょっと。結構パンチのある山行となりました。翌日は腕・肩・足が筋肉痛でした。金剛山周辺の沢は単体だと半日コースですが、ハシゴすればよいトレーニングにはなります。

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September 02, 2017

美方高原・鉢伏山周辺の自然

久しぶりに本業の話題。野外実習という授業を兵庫県香美町の美方高原にて行ってきました。香美町小代区の標高720mに尼崎市立美方高原自然の家という施設があり、4日間宿泊して、生物の採集と同定、野外観察、登山実習などを行ないました。

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尼崎市立美方高原自然の家の正面玄関。

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美方高原からは、鉢伏山や氷ノ山へ登れます。正面は鉢伏山とハチ高原スキー場。

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鉢伏山への道は木道が整備されていました。

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鉢伏山の山頂。冬はスキーヤーで賑わう所です。

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正面に兵庫県最高峰の氷ノ山。BCでもよく行く山です。

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登山道上にマムシ!

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逃げていきました。

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アザミの花で吸蜜するウラギンヒョウモン。

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ヌルデの花で吸蜜するアオバセセリ。

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キマダラモドキ?

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アオスジキンカメムシの幼虫?

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わずかな隙間に産卵するキリギリス。

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ヤマボウシの実。食べられます。

今年も無事に実習を終えることができました。

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