September 09, 2016

兵庫県香美町の美方高原自然の家で野外実習

たまには本業の方の記録をアップします。

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毎年9月第1週に、兵庫県香美町の美方高原自然の家にて、生物科学課程在籍の大学3年生を対象に野外実習を行っています。生態学・分類学の実習が中心ですが、野外活動でのリスク管理として地図読みなどの実習も行います。

信濃俣河内での沢登りでの滑落事故による臀部の負傷が癒えていない状態でしたが、なんとか4日間の実習を終えることができました。

以下は実習中に出会った生物たち。

Beetle

コアオハナムグリ

Hanaabu

ハナアブの仲間

Hirata

ヒラタアブの仲間

Moth

ホウジャクというガの仲間。ハチドリのようにホバリングしながら花の蜜を吸います。

Swallowtail

カラスアゲハ

Tora

トラマルハナバチのワーカー

Tora2

トラマルハナバチのオス。以上は花に来た昆虫たちでした。

次は、葉を利用する昆虫たち。

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マイナー(ハモグリ虫)が入ったヌルデの葉。主にガや甲虫の幼虫が葉の内部組織を食べ進んでいくことで、葉にお絵かきしたようになります。

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ゴール(虫こぶ)ができたヤマブドウの葉。これはタマバエが産卵したことで、葉の組織が異常増殖してコブ状になったもの。昆虫の幼虫がこのコブ状組織の中を食べます。昆虫による植物細胞の操作です。

Gall

こちらはヌルデの葉にアブラムシが作ったゴール。この中でアブラムシが単為生殖で増えていきます。

Worm

ススメガの幼虫。これは普通に葉を囓って食べるタイプ。

3番目は鳴く虫たち。

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キリギリスのメス

Kantan

産卵中のカンタン。コオロギの仲間ですが、植物の茎に産卵します。オスはルルルルルと女性的な美しい鳴き声です。

最後は番外編。

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アキアカネ

Mamushi

ネットでわかりにくいですが、マムシ。

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登山実習での地図読み。

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鉢伏山に登りました。

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氷ノ山もクッキリ。

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天体観測。土星の輪と流星群が見えました。

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最後の晩は打ち上げを兼ねてバーベキュー。お酒の飲み方をしっかり学びましょう。

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最後は自由課題研究の発表会。

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多少のトラブルはありましたが、無事4日間の実習が終了しました。

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September 12, 2015

珍事2:金沢の犀川で熱帯魚捕獲!

珍事の2件目です。

山から下山した我々は金沢のテンコさん宅に1泊お世話になりました。

その晩は、マツタケ、水餃子鍋に、ねかせ玄米ごはんとグリーンカレーで、豪華な宴となりました。

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翌日の朝食はグリーンカレーをライ麦粉で作った手作りナンで食べる。

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それから金沢市内を流れる犀川へウォーキングへ。

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カルガモがよってきた!

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淀みの中に赤い魚が!

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クロックスのSさんが川に入り、テンコさんが傘の柄で魚を追い込み、Sさんの麦わら帽子と狩猟本能で捕獲!

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どう見ても、犀川のネイティブな魚とは思えない。最初はティラピアと思ったが、あとで同定したところ、レッドオスカーという熱帯魚と判明。誰かが放したんですね。これだけ目立つ魚だとサギの餌になるのは時間の問題。運良く生き残ったとしても、冬季に水温が低くなる犀川では生きていけませんね。これが2件目の珍事でした!

ウォーキングの後は、湯涌温泉の銭がめで汗を流し、ランチを食べてきました。

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ランチはイワナの唐揚げがメインで、刺身と季節の彩り、野菜の天ぷらなどが付いていました。

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味はまあまあでした。呑めれば、なおよかったのですが、これから帰路につくので...

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July 30, 2015

岩湧山で自然観察!

久しぶりに本職の方での話題。授業の一環なのですが、大学院生対象の自然観察会を岩湧山で行ってきました。

千石谷林道から稜線へ上がり、紀見峠駅に下山するというルートで、生物を観察する。

暑い日でしたので、水たまりにはチョウたちが給水に来ていました。

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モンキアゲハ。

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オナガアゲハと車に轢かれたカラスアゲハ。

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カラスアゲハと思うが、ミヤマカラスアゲハの可能性もあり。

木の葉にはゴール(虫えい()とマイナーを発見。

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フシダニのゴール。ゴールとは、昆虫やダニなどの産卵・吸汁によって植物の細胞が異常増殖したもので、餌としてあるいは隠れ家として使われる。

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リーフマイナー。リーフマイナーとは、葉の表皮と表皮の間に昆虫類の幼虫が潜り込んだもので、葉の内部組織は食べられている。

下の写真には何がいるのかわかるかな?

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木の枝に擬態したナナフシ!

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サービス精神旺盛なオニヤンマ。

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アオダイショウも我々を気にせずに現れた。

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千石谷の大滝!

植林の多い所ではあるが、観察会を行う場所としては悪くはないです。

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November 26, 2014

金沢近郊の山でキノコ狩り

立山から下山した次の日は、石川県金沢市に移動し、地元の山仲間と近郊の山でキノコ狩りを行いました。

林道の終点まで車で行き、そこから登山道沿いをキノコを捜しながら登っていきます。

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自分達より先にキノコ狩りで山に入っていた人が1人戻ってきたが、収穫はさっぱりだったとのことで、少々不安。
数年前にナラ枯れが広がり、多くの枯死した木にナメコが豊作だったようですが、そのような木は現在はほとんど朽ちてしまったようだ。

それでも藪に入ったりして捜します。

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見つかりました!

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倒木から生えたナメコです。
先行者が見逃していたようです。
こちらにはキノコの専門家がいますからね。

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8人用のキノコ鍋をするには充分な量のキノコが取れました。

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採れたキノコはナメコ、ムキタケ、クリタケなどです。

ブナの木になにかブツブツが付いているなと気になって見てみたら、マイマイガの蛹でした。

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大発生した痕跡ですね。

帰りに湯涌温泉の銭がめで汗を流した後、お酒のディスカウントショップでお酒を購入。
晩のキノコ鍋パーティーではドイツビール3種類を飲み比べ。

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キノコ鍋を囲んで、山やスキーの話しで盛り上がりました。

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July 06, 2012

鳥海山

先週は2010年12月以来の鳥海山へ行ってきました。
スキー滑走をしましたが、一応、仕事です。
以下、報告を簡単にしておきます。

P6280344 象潟からの鳥海山

【山域】鳥海山
【場所】秋田県・山形県

【日時】2012年6月27日(水)〜28日(木)

【メンバー】マメゾウムシ
【天 気】 晴れ
【コースタイム】
6/27 祓川駐車場6:05〜七ッ釜避難小屋7:22〜七高山9:08-24〜七ッ釜避難小屋9:54〜祓川駐車場10:46
6/28 祓川駐車場8:36〜七ッ釜避難小屋9:46〜七高山11:27-38〜七ッ釜避難小屋12:07〜祓川駐車場13:00

2日続けて、祓川から七高山往復をしました。梅雨時にもかかわらず、天気に恵まれて、最高の登山日和でした。

P6270331 祓川からの鳥海山

6月末の雪の量としては、例年並みか多少多い感じです。ただし、雪は山頂までつながっておらず、シール登行の場合、3回スキーの脱着をしなければなりません。シール登行を開始できるのは、七ッ釜避難小屋の手前の急な雪渓の下からになります。

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下部の雪渓は凹凸が激しく、まともに滑れる状態ではありませんが、スキーを履いたままなんとか下りることができます。上部の雪渓ほど、凹凸は少なくなり、快適な滑走ができるようになります。特に七高山直下の舎利坂の雪渓はフラットで、斜度もそこそこあり、快適に滑れました。

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七高山の山頂はぽかぽかしていて、のんびりしたいところでしたが、午後は麓での調査があったので、長居ができないのは残念。

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祓川方面を見下ろします。

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新山です。

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平日でしたので、数人の登山者にしか会いませんでした。

七ッ釜避難小屋の下の凸凹の激しい雪渓を下ると、スキーを担いで、登山道を下ります。

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ここは登りも下りも、スキー板が枝にひっかかって、難儀しました。

宿はにかほ市にある鶴泉荘。ここは温泉で、にかほ市営で宿泊費も安い。その分、ちょっと料理が豪華ではありませんでした。まあ、量的には十分でしたが。

P6270343_2 1日目の夕食

P6280357_3 2日目の夕食

ちなみに、仕事で何をしたかというと、雪渓上に落下する昆虫の調査と、麓の水田地帯での実験動物の採集でした。

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September 01, 2011

クマゼミの羽化

まだ暑いですが、クマゼミの鳴き声がめっきり少なくなり、ツクツクボウシが鳴き出して夏の終わりを感じます。

クマゼミのピークはちょうど1ヶ月ちょっと前で、それは朝からシャア・シャアとうるさい鳴き声でした。その時期は夕方になると、羽化を控えたたくさんのセミの幼虫が地面の上を這い回っていたほどでした。

そんな時に2匹の幼虫を捕まえてきて、カーテンにたからせておいたら成虫へ羽化しました。なかなか美しい光景でしたので、その時の写真をアップしておきます。

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背中が割れてから、最後の状態になるまで1時間ほどでした。

朝起きたら、すっかり体が黒くなっていました。

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December 15, 2010

クニマスの再発見

「環境省のレッドリストで「絶滅」扱いになっている日本固有の魚クニマスが、山梨県内の湖で生き残っていたことが、京都大学の中坊徹次教授らのグループの調査で分かった。生息の確認は約70年ぶり。国のレッドリストで絶滅種に指定された魚が再発見されたのは初めて。環境省は今後、レッドリストの記述を見直す方針だ。

・・・・・・・・・・・(途中省略)・・・・・・・・・・・・

田沢湖で絶滅する5年ほど前、放流用にクニマスの卵が10万粒、西湖に運ばれた記録がある。このとき放流されたものが繁殖を繰り返し、命をつないできたとみられる。」(asahi.comより)

西湖でのクニマスの再発見は驚きです。
クニマスが絶滅する前に卵が田沢湖から西湖に放流されていた。
だが、その当時行っていたその場所固有な本来の生態系をまったく考慮しなかった放流が、ブラックバスなどの外来種を増やし、日本の湖沼の固有種を駆逐させてしまったことも肝に命じるべきである。

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October 30, 2010

金剛山で学生実習

昨日は午後から学生実習のため金剛山へ行きました。
実習目的の1つはフィールドワークで事故を起こさないための読図訓練。
2つめの目的が、フィールドで興味深い自然現象を見つけられる観察力を養うです。

3人ずつで1パーティーとして、計3パーティーで、各パーティーごとに選んだルートで山頂を目指す。
山頂まで行く間に地図とコンパスで現在地の確認を何回か行い、時間と場所を地図に記録する。
また、山頂に着くまでの間に1つ興味深い自然現象を見つけるというもの。

私は女子学生2名を含むパーティーに同行し、妙見谷から山頂を目指しました。
ちなみに妙見谷のルートは地図には載っていないバリエーションです。
沢装備は必要ないが、沢登りの入門的なルートです。
滝もあります。
巻き道はしっかりしていて、補助ロープも付いていますので問題はないですが、ちょっと靴が濡れるのは我慢しなければなりません。

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沢では、枝沢との分岐や沢が大きく方向を変えるところが現在地確認のポイントになります。

事故もなく全員無事に山頂に集合することができました。

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September 24, 2010

論文アクセプト

学生(卒業生)が第1著者であるコオロギの自切に関する論文がアクセプトになりました。
データの統計解析のやり直しなどで時間がかかりましたが、これでホッと一息です。
Mくん、仕事の合間によく頑張りました。
これで修論から2本の論文を科学雑誌に掲載させたことになります。
なかなか立派です。
今日は酒がうまそうです。

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August 21, 2010

伊吹山

8月19日(木)に伊吹山へ学生と野外調査に行ってきました。
調べているのはマメ科植物のクララ(以下の写真)とその種子食者であるシャープマメゾウムシです。
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ついでに山頂まで行ってきました。
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あまりの暑さにバテバテで、3時間近くもかかってしまいました。
山頂は人で賑わっていました。

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スカートやサンダルもいます。
伊吹山ドライブウェイが山頂近くまで通じていて、一般観光客が駐車場から10分ほどで登れるからです。
ちなみに上野登山口からの標高差は1100mです。

標高1377mの低山でありながら、山頂にはお花畑があります。
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昆虫にもたくさん出会いました。
Akatateha アカタテハ

Umaoi ウマオイ

Imgp1246 キリギリス

そしてこれまた研究材料のキアゲハです。
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このアザミにはキアゲハが乱舞していました。
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