修論発表会
先週の金曜日は修論発表会でした。
当研究室からは3名が発表し、無事に終えることができました。
卒論発表会と比べるとさすがにレベルが違います。
個人的には、もう少しデータがほしい、あるいはプレゼンをもう少し工夫してほしいなど思いましたが、まあ良いでしょう。
修士課程での経験が社会で活かされることを願います。
その日の晩にはもう謝恩会。
まだ成績が確定したわけではないのに。
学生たちの戦略でしょうか。
いつも通り、少々飲み過ぎました。
先週の金曜日は修論発表会でした。
当研究室からは3名が発表し、無事に終えることができました。
卒論発表会と比べるとさすがにレベルが違います。
個人的には、もう少しデータがほしい、あるいはプレゼンをもう少し工夫してほしいなど思いましたが、まあ良いでしょう。
修士課程での経験が社会で活かされることを願います。
その日の晩にはもう謝恩会。
まだ成績が確定したわけではないのに。
学生たちの戦略でしょうか。
いつも通り、少々飲み過ぎました。
研究集会「表現型可塑性がもたらす間接相互作用ー異なる系の比較とその群集生態学的意義」が、11月10日(土)〜11日(日)に大阪府立大学で開催されました。
この研究集会は、京都大学生態学研究センター共同利用事業の補助を受けて、私が中心になって企画しました。
すべての講演者が、ひじょうに内容があって興味深い話をしてくださり、大変良い勉強になり、
この研究分野の今後の発展を大いに確信しました。
企画者としても嬉しい限りです。
締切を大幅に過ぎて、ようやく来年出版予定の「シリーズ群集生態学の挑戦」の担当部分の初稿を書き上げました。執筆が進まなかったのは自分が群集をやっているという認識がないからで、書く内容についてひじょうに苦悩しました。おそらく共同執筆者の大串さんと査読者のシビアなコメントによって大幅改訂は余儀なくされるでしょう。とりあえず、改訂作業にとりかかるのは先のことなので、これで一段落、他のことにも手が回せます。次は、これも締切を過ぎて催促をいただいている論文のレフェリー2件を今週中に終わらせよう。
共立出版から「これからレポート・卒論を書く若者のために(略称「これレポ」)」が出版されました。この本は私が大学院時代にいろいろとお世話になった酒井聡樹さんが書かれたものです。酒井さんといえば、大学院生・若手研究者を対象にした名著「これから論文を書く若者のために(略称「これ論」)」を書かれたことで有名ですが、本書は学部生を対象としたものです。まだ全てを読んだわけではありませんが、レポートの書き方について学生に言いたいことがずばり書かれており、今回もなかなかの名著ではないかと思います。学部生には一読をお勧めします。
私の大学の学生のレポートも、調べたことだけが書かれているだけ、あるいは感想だけを述べているものなど、レポートの体裁になっていないものが実に多いです。やはりレポートや論文の書き方については、講義や実験の時間を一部割いてでも、学生に教育すべきことのように思います。とりあえずは講義の際にでも学生に本書を紹介することから始めます。
酒井さん、信沢さん、謹呈本有り難うございます。
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今年度初の研究室セミナーを行いました。
内容は第1回目であるので研究室ガイダンスです。
研究の進め方や論文の捜し方などを説明しました。
セミナー終了後にはホームページ用の写真を桜の木を背景に撮りました。
いよいよ今年度の研究室が始動です。
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年度初めの忙しさでなかなか更新できないでいます。
まだしばらくは忙しさが続きますが、できる範囲で更新をしていいければと考えています。
大阪で行われた国際シンポジウム(BDCE2006)の写真を公開しました。
雰囲気を写真から楽しんでください。
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24日から始まった生態学会新潟大会が一昨日の28日に終わりました。
進化生態学者にとってはなかなか内容の充実した大会だったように思います。
大阪へは、企画シンポジウムで講演していただくために招聘したScott Carrollと奥さんで同分野の研究者であるJenella Loyeと一緒に帰ってきました。
彼らは明朝まで大阪に滞在で、その後は京都と筑波を訪問する予定です。
新潟大会の詳細についてはまた改めてご紹介させていただきます。
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いよいよ生態学会新潟大会まで残り1週間を過ぎました。
当然ながら、その準備に追われています。
公募シンポで話すプレゼンは今日なんとかできました。
まだ共同発表者の意見を聞いたりして修正すべきところはあるかもしれませんが、だいたい完成です。
学生の発表練習も行いました。
今回は新M2が口頭発表、M1がポスター発表をするのですが、大丈夫と言えるレベルに到達するにはまだまだ練習が必要そうです。
時間はまだ十分にありますので、何度も練習してください。
今日は研究室の模様替えもしました。
これまであった大きなテーブルを捨てることで、なんとか必要な数の学生用の机は全て収容できました。
新4年生および新院生諸君、しっかり勉強してくださいね。
本日の主な仕事内容
・学会発表のプレゼン作成
・研究室の模様替え
・学生の発表練習
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昨日から今日まで休暇を取って東京に行っていました。
東京に行った理由は、私の卒業研究の指導教員であった早稲田大学教育学部の伊野良夫先生がこの3月いっぱいで退職されるからです。
3月12日に早稲田大学教育学部生態学研究室の同窓会があったのですが、私は学部後期日程の試験日と重なっていたため、それには参加できませんでした。
この件はひじょうに残念に思っていたのですが、運の良いことに、学部同期の堤君から、「13日に一部のメンバーだけでご挨拶に行こうか」という話が出たため、喜んで私もその話に乗らせていただきました。
伊野先生を囲んで、ワイン(バローロ・リゼルヴァ1982年など)やお酒を飲みながら、卒硏時代の思い出話などを楽しくすることができました。
参加したのは、坂巻義章さん、中坪孝之さん(広島大)、久米篤さん(富山大)、堤裕史さん、加藤明子さん(国立極地研)と私です。
伊野先生には記念品としてワインオープナーを贈りました。
私の学部時代ですが、劣等生で、留年も1年経験するほど専門の勉強をさぼっておりました。
学問をせずに何をしていたかと言えば、アルバイト、昆虫採集、宗教書や哲学書を読むなど、結構いろいろなことをしていました。
本来であれば研究室に配属される条件を満たしていなかったにもかかわらず、伊野先生は私を研究室に受け入れてくださり、研究を始めることも許可してくださりました。
伊野研究室は植物生理生態学の研究室なのですが、先生は昆虫を材料にしたいという私の希望も認めてくださりました。
ちなみに非公式の卒硏1年目はコアオハナムグリの物質収支の研究をしましたが、あまりうまくいかず、生活環を把握する程度でした。
ただその過程で研究の面白さを感じることができ、大学院への進学を決意するきっかけとなりました。
正式な卒硏配属となる翌年は、東大教養学部の嶋田正和先生のところに出していただき、博士論文のテーマにもなるシャープマメゾウムシの生活史戦略についての研究を始めたのでした。
その当時の私のことを知る先生や先輩および同級生達は、私がここまでやるとはとても思わなかったようです。
もちろん卒硏を始めてからの私はそれなりに努力しましたが、最も大きな原動力となったのは卒硏を行うなかで研究の面白さを知ったことです。
わかっていないことが明らかにされていく過程、そして新たな問題が見つかることは実に楽しいことでした。
もちろん今でもその気持ちは変わっていません。
自分の経験からすれば、若いときにおける失敗や挫折はなんとでもなると思います。
やり直しもできますし、失敗や挫折からいろいろと学ぶことも実に多いです。
むしろこれらは大きな成功、あるいは人間として成長するチャンスであるかもしれません。
若い人は失敗や挫折を恐れることなく、いろいろなことにどんどんチャレンジしていってください。
伊野先生は来月には山梨県の南アルプスの麓の方にお引っ越しされるとのこと、どうかお元気にお過ごしください。
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東北大学の酒井さんの名著「これから論文を書く若者のために」(共立出版)が大改訂増補され、4月初めに刊行されます。
酒井さんとは私が修士の院生の時からお世話になっている尊敬すべき先輩です。
この大改訂増補版はページ数にして約25%の増強で、初版では不十分だった「いかにして論文を書き上げるか」の解説が新たに加わっているそうです。これから論文を書くことになる卒論生や院生には頼もしい1冊になることでしょう。
日本生態学会新潟大会ではこれから論文を書く若者のためにの割引販売が行われる予定で、酒井さんによるサイン会も予定されています。生態学会新潟大会に参加されるのであれば、この機会に購入されることをお勧めします。
サイン会への来訪予定者ご芳名にはしっかり私の名前が入っておりました。学生も一緒に連れて行くかな。
本日の主な仕事内容
・年度末の会計の締めでいろいろと雑務
・I君の生態学会口頭発表用のスライドチェック(本日がファイル送付の締切でしたが、間に合いました)
・Nさんの卒論添削(問題はあるが、もう少しだ。)
・生態学会公募シンポのための発表準備
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昨日からのNIFTYの障害発生のため、更新が遅れてしまいましたが、大阪府立大学大学院理学系研究科が主催した国際シンポジウム「Biodiversity and Dynamics of Communities and Ecosystems: Structures, Processes and Mechanisms」(2006年3月5日〜8日)は成功裏に終了いたしました。
これも、ひとえに講演者の素晴らしい講演と、参加者の議論への積極的参加、および企画者・関係者による側面からのご支援の賜物と、大変感謝しております。どうもありがとうございました。
竹中明夫さん(国立環境硏)のページで、2月22日の「卒硏発表会のプレゼンテーション」についてコメントをいただきました。 「プレゼンの成否は,メッセージが話し手の期待通りに伝わったかどうかで評価される。」「 笑いを狙うことは是か非かなんて一般論は意味がない。」 まさにその通りと思います。
今日は新卒硏生のTさんが挨拶に来ましたので、研究テーマについて話をしました。とりあえず何を研究材料にするかを決めました。これで卒研生3名の研究材料が決まりました。今年からの新メンバーは2人1組で同じ研究材料を使って研究をしてもらおうと考えています。ただし、同じ研究材料を使っていてもテーマ的には棲み分けをしてもらうつもりです。この方が研究を進める上での効率も良く、精神的に孤立してしまう危険性も少なくなるものと思います。
本日の主な仕事内容
・新卒研生のTさんと研究計画の打ち合わせ
・卒論の添削
・国際シンポジウムのアルバイト配置を決める
・会計関係の雑務
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学部入試前期日程をはさんで、しばらく休暇を取っていました。
その間、このブログも更新せずにいたら、ランキングの順位が下がっていました。
更新をさぼると結果がすぐに反映されますね。
さて、この1週間で何があったのかをまとめてご報告いたします。
2月23日 普段通りに勤務。
新4年生の卒硏の研究室配属が決まりました。私のところにはまじめな3人の学生が来ることになりました。早速、その中のKさんがご挨拶に来てくれました。
加えて、新しくM1になるのは、内部からはKさん、外部からはマリリンさんとM君の3人です。この日にはマリリンさんも来てくれました。
これで4月からは学生数は計7人です。指導は大変ですが、かなり期待できそうなメンバーです。
2月24日 翌日にある学部入試の代休を取りました。午前中は1ヶ月に1回の中性脂肪と胃の定期検診。午後は壊れたカーナビを新しいものに買い換えたので、その取り付けに行ってきました。
2月25日 学部入試前期日程。試験監督をしました。
2月26日〜28日 家族で飛騨高山までスキーに行きました。スキー場はモンデウス飛騨位山スキー場です。娘にとってはスキースクールで初めてのスキー体験でした。私はテレマークスキーの練習をしました。飛騨のスキー場は空いていて良いですね。
という1週間でした。
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昨晩ぐっすり寝たおかげでだいぶ調子が戻りました。
日常生活にはもう支障がありません。
さて、今日の教室会議(旧大阪女子大学のです)で、卒硏発表会のプレゼンテーションが問題になった。
1つは、学生への質問に対して、学生が答えられないと安易に指導教員が答えていた点。発表原稿を読みながら発表している学生も結構いたこと。
前者についてはすでに私もブログで触れているとおり同感である。しかし、原稿については卒論レベルでは読む学生がいてもある程度はやむを得ないと思う。ただ、原稿を読まないで発表するための努力はするべきかもしれない。発表原稿を作ること自体は、話す内容の論理を整理する点ではひじょうに効果的なことであるが、あくまでそのためだけに使うべきである。なお、効果的なプレゼンを行いたいのであれは、国立環境硏の竹中明夫さんの「学会発表の心得など」が大変参考になるだろう。
もう1つ問題にされたのは、一部の学生がアニメーションや漫画などを多用して笑いに走ったことである。ほとんどの教員は望ましくないという意見であった。それによって本質的な内容から聞き手の関心が笑いの方にずれてしまうという理由である。
私はそのような意見にかなりの違和感を感じた。私自身はそのようなプレゼンには特に抵抗も感じず、むしろそれによって興味をもってその学生の発表を聞くことができたように思う。その違いは一部ではそのようなプレゼンへの慣れのせいかもしれない。生態学関係では結構ユーモアの入ったプレゼンをする研究者がいる。また、欧米の研究者によるプレゼンの中にも、結構ユーモアの入ったスライドなどを拝見する。プレゼンにユーモアを入れること自体は、聞き手の興味を引く意味ではかなり効果的なことではないだろうか。特に学会ではたくさんの人が発表するわけで、聴衆は自分が関係する分野の話でなければボーッと聞いているだけのことが多いだろう。今回の卒硏発表会でも全くの分野外の話も聞く必要があるわけで、それぐらいの刺激がないとがんばって聞こうという気になれないのも正直なところである。そのような状況では、ユーモアの入ったプレゼンは聴衆を真剣に聞く気にさせる効果を持つと考えられる。また、そのようなプレゼンは聞き手の印象にも強く残る。そのため、大勢の発表者がいるにもかかわらず、名前を覚えてもらえる可能性が高いという宣伝効果もあるだろう。もちろんこれらは発表の内容があってのことである。ユーモアの入ったプレゼンはむしろ学会発表で推奨すべきことではないだろうか。
ただ、卒硏発表会は学会とは異なり審査の場でもあるので、やはり行き過ぎたユーモアはよくないこともあるかもしれない。今回の発表会ではかなりコテコテ的なユーモアの入ったプレゼンがあったことも事実である。どの程度までのユーモアならば許容範囲かはなんとも言えないが、卒論レベルでもあるし、学生が自主的に作成したものであれば、多少は大目にみてもよいように思う。また、大学が大阪にあり、関西出身の学生がほとんどである以上、学生が笑いに走るのは地域文化的にもある程度は許容してもよいとも思う。プレゼンに個性あるいは研究室の雰囲気が出ることも決して悪いとは思えない。要は研究の内容がしっかり聞き手に伝わったかどうかではないだろうか。
以上、プレゼンに入れるユーモアについて私の考えを述べたが、皆さんはどのようにお考えでしょうか?
ご意見いただければ幸いです。
本日の主な仕事内容
・教室会議への出席
・卒論添削
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大学院入試(冬募集)が本日行われました。
冬募集の試験科目は英語と口述だけです。口述試験はみんな緊張していたようです。彼らが修士論文を仕上げる頃には、自信を持ってどうどうと発表できるようになってほしいものです。もちろんそれには指導教員の指導が重要です。
結果は1週間後に発表です。果たしてどうなることでしょうか。
本日の主な仕事内容
・論文査読の結果の送付
・CNコーダの不具合確認への立ち会い
・大学院入試
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今日の午後は生態学会の会計監査のために京都にある学会事務局まで行ってきました。ちなみに私は生態学会の会計幹事です。生態学会は昨年から事務局が固定され、土倉事務所内に事務局を構えています。外見は一見普通の家で、中に入っても下宿という感じです。
問題の事務局ですが、写真のようになっています。ここで常勤の事務局員が3名働いています。昨年来たときは何もない部屋だけ見ましたが、一応それなりに事務局として立派な部屋になっておりました。
事務局の鈴木さんよりいろいろと説明を受け、収支と通帳の残高および現金が一致するか確認を行った。さらにテレビ電話で中根前幹事長からも収支の説明も受けました。
今年からは岐阜大学の小泉さんが幹事長です。大変な仕事ですが、応援しますので、頑張ってください。
本日の主な仕事内容
・論文査読と査読結果の送付
・生態学会会計監査
・教室会議の終了間際に参加
・女子大科目概要のゲラチェック
・卒論添削
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朝から生物学IIの試験の採点をしているが、ようやく半分の採点が終わったところである。比較的点数はよいのであるが、自然選択による進化を説明させる問題のみ出来が悪い。今までの経験からして、自然選択と進化の概念を学生に正確に理解させるのは結構大変なことのように思う。これは京大の先生でさえ同じことを言っていた。いくら口を酸っぱくして説明しても、いざ試験となると見事な模範解答というのはなかなかお目にかかれない。なかには進化の総合説はいまだ不十分な理論と思っているものまでいる始末である。
ちなみに自然選択による進化(適応進化)を説明するとすれば以下のようになる。
ある環境条件のもとで、その環境に最も適した表現型を持つ生物個体がより多くの子孫を残すことにより、その表現型を支配する遺伝子の頻度が世代を通してその生物集団中に増加すること。このような適応進化が起こるためには、集団中の個体の表現型間に変異があること、その変異の間に適応度の差があること、その表現型が次世代に遺伝することが必要である。この3つの条件が揃えば、自然選択は自動的に働き出すのである。
結構、論理的な説明であるが、このようにうまく答えられないのは、論理的な思考能力がやはり今の学生には欠けているためだろうか? 論理的思考ができるかどうかは研究者を目指すには不可欠な能力であるが、これをいかにして鍛えることができるかである。理想はセミナー形式であるが、通常の学部の講義でそれを行うのは難しい。やはり4年生になって研究室に配属されてからしか、そのような指導はできないのだろうか。
本日の主な仕事内容
・生物学IIの試験採点
・4年生への説教:卒論作成が遅い! 集中せよ!
・4年生への統計的検定法の指導
・生物科学科の臨海実習についての問い合わせ:青木さん有り難うございます。
・生態学会誌特集論文執筆依頼への承諾:表現型可塑性についての特集を計画中。
・Scienceに掲載された「Evolution of a Polyphenism by Genetic Accommodation」という論文への別刷り請求:Dr. Suzukiさん、すぐにpdfファイルを送っていただき、どうも有り難うございました。
本日で今年度の講義が終了しました。
最後の時間を利用して学期末試験も行いました。
ちらっと答案を見た限り、正確に講義を理解しているのかちょっと不安です。
これからしばらく採点地獄が続きます。
今年度は新カリと旧カリが並行して走っているため、講義数が例年より多く、結構な負担です。
すでになっていますが、さらにひどい肩こりになりそうです。
卒研生の卒論作成が遅れています。
明らかに作業に集中していないようです。
なかには大学院へ進学予定の学生もいるのですが、こんなことで大丈夫だろうか。
今の研究職の狭き門を考えると、研究者を目指すのであれば、生活の全てを研究に捧げる覚悟が必要です。
研究者および専門職に就くことは目指さないのだろうか。
いずれにしても出てきたら説教です。
大阪府立大学大学院理学系研究科で3月に開催予定の国際シンポジウムのプログラムがほぼ決まりました。プログラムは以下のページから閲覧可能です。
http://www.center.osaka-wu.ac.jp/~mishiha/BDCE2006.html
まだ講演タイトルが未定の講演者がいますが、講演タイトルが決まり次第、随時掲載していきます。
今日はNさんの卒論を添削して返却しました。まだ論文からはほど遠かった。がんばって書き直してください。
それから、CNコーダ(炭素窒素同時測定装置)の電熱ヒーターを交換するという作業をしました。
毎度ながら消耗品を交換する毎に器械の調子が悪くなります。先日、新品の電熱ヒーターをつけてそのまま器械を起動させてしまい、ショートをさせてしまいました。それで1組ヒーターを駄目にしてしまいました。その際、ブレーカーが落ちて、隣の研究室にも迷惑をかけてしまいました。
今日は再度新しいヒーターを取り付けたのです。これをどうやって使えるようにするかというと、手動で少しずつ電圧をかけていき、徐々に電熱線の表面を酸化させていく。その途中でまたブレーカーを落としてしまいました。さすがに2度目はひんしゅく物です。申し訳ない。ちょっと急いで電圧を上げすたようです。ブレーカーを上げてから再度この作業を行い、無事60Vまで電圧をあげ、表面を酸化させることができました。
ところが、いざ測定作業を行ってみると、データの数値がおかしいのです。とりあえず今日の分析は中止。時間をおいてもう一度トライして、それでもデータがおかしいとなると業者に診てもらわなければならない。どうもすんなり行ってくれない器械です。
明日は今シーズン発のスキーに行きます。つかの間の息抜きです。
今週で今年度の講義内容を一通り終えました。来週からは学期末試験を行っていきます。とりあえず一段落ですが、これからレポートや試験などの採点地獄に入っていきます。
卒論の方も大詰めです。今日はKさんの卒論第2稿を添削して返却しました。まだ論文と呼べる状態ではありませんが、論文の骨組みがようやく見えてきた感 じがします。完成するまでには、まだ何回かやりとりする必要はあるでしょう。論理的な文章を書けることは知的職業に就くうえで必須なことです。大変でしょ うが、頑張っておくれ。
今年度の後期は1限の講義が毎週3日続くというハードな時間割でした。これは旧カリからと新カリを平行して動かしているためです。今年度は旧カリの講義がそのままで新カリの講義が新たに加わってしまったために、講義負担が大きくなってしまったのでした。来年度は講義数が少し減りますので、多少は楽になります。再来年度はさらに講義数が減り、だいぶ楽になります。そうなれば、研究をする時間も十分に取れるようになるでしょう。あと1年頑張りさえすればよいのです。ただし、ちょうど1年後には中百舌鳥キャンパスへの引っ越しも控えています。これが大きな難題ですが、その頃に果たして卒論や修論の指導ができるのだろうか。今から大きな不安材料です。
中百舌鳥キャンパスで生物科学科1年生に行っている生物学IIの講義は、今日が最後の授業で、来週に学期末試験を行います。最後の内容は「利他行動の進化」です。
これまでの講義では、進化の根本が「自分の子孫(遺伝子のコピー)をできる限り多く残すこと、すなわち個体の適応度を高めること」であることを繰り返し説明してきました。そのための生物個体の行動は「利己的」なものです。ところが多くの生物には「利他的」に見える行動が見られます。これは一見矛盾するように思えますが、このような利他行動も個体の適応度の観点から説明できるというのが、今回の講義テーマでした。
まずは、高等な動物に一般に見られる「親による子の保護行動」について説明しました。これは親自身の適応度を高めるための行動と見なせますが、まったく子の保護をしない動物もいます。これはなぜでしょうか?それは保護にコストがかかるからです。親にとって子を保護することは、適応度的に現在育てている子の生存率を上げるという利益になりますが、保護行動は将来の繁殖のための時間およびエネルギーを奪うことになり、将来産む子の数が減少するというコストを伴います。このコストが利益を上まわれば、親による子の保護行動は進化しないでしょう。
よって個体の適応度が上がるのであれば、利他的に見える行動は十分に進化し得るのです。ところが社会性昆虫と呼ばれるハチやアリの仲間には、自らは繁殖せずに弟や妹たちの世話をするワーカーと呼ばれる特殊な個体(カースト)が存在します。自分の子を残さないということでは適応度はゼロです。不思議なことに、このような利他的行動をする個体は次世代を残さないにもかかわらず、そのような利他的性質が集団全体から失われることはありません。これはなぜでしょうか?
利他行動を行う不妊のワーカーの進化については、故Hamilton, W. D.博士による血縁選択説の提唱によって初めて説明が可能になりました。血縁選択説は、血縁者が子を残すことによっても、自分が持っている遺伝子のコピーが次世代に伝わるというものです。血縁が近い個体ほど自分が持っている遺伝子を持っている確率が高くなります。この確率のことを血縁度といいますが、ワーカーは血縁度が高い弟や妹の世話をすることによって、新女王あるいはオスを通して、自分と同じ遺伝子のコピーを次世代に伝えることができるのです。当然ながら次世代に伝わる遺伝子のコピーの中には利他行動を支配する遺伝子も含まれていることになります。
このように血縁者への利他的に見える行動も個体の適応度の観点から説明できるのです。Hamilton博士は適応度に血縁者への効果を組み込んだ包括適応度という概念も提唱されています。
ところが、世の中にはやはり例外があります。一部の動物には非血縁者への利他行動が見られるものもあります。これらの場合においても、個体の適応度の観点からの説明が可能です。これは利他行動を行う方が行わない場合よりも適応度の増加が期待できるからです。
個体の適応度という観点では、自分の適応度を下げてまでして、非血縁者の適応度を上げるような行動は進化しません。唯一、それができるのは理性のある人間かもしれませんが。一部の理性的な人にのみ、なぜそのような行動ができるかについては、別な機会に考えることにします。
日帰りで大島先生の告別式に参加してきました。川那部先生、小野先生、伊藤先生など大島先生と共に生態学会の一時代を築いた方々が参列されていただけでなく、鷲谷先生、椿先生、嶋田先生、寺島先生、松田先生など現在の生態学会の中心メンバーも参列されていました。それだけでなく、県知事達や秋篠宮親王からも弔電が届いており、生前の大島先生のご活躍と交流の広さが伝わってきます。
もちろん早稲田大学関係者も大勢参列しておりました。懐かしい先輩達や先生方にもお会いすることができました。病気は肺ガンとのこと、昨年から闘病生活をしていたそうです。それにもかかわらず、昨年末に教え子(私の先輩にあたる)の結婚式でスピーチまでされたそうです。謹んで故人の冥福をお祈りいたします。
突然のことですが、早稲田大学名誉教授であり元生態学会長の大島康行先生の訃報です。
私にとって大島康行先生は恩師で、早稲田大学教育学部理学科生物学専修在学時に先生の講義や実習を受けるなどして大変お世話になりました。私が生態学を志そうと決めたのは、大島先生が担当した東京大学北海道演習林(富良野)での野外実習に参加したことがきっかけでした。この実習に参加し、北海道の自然の素晴らしさと野外調査の面白さを知ることができました。私は現在でも、その時と同じ東京大学北海道演習林で野外実習を行い、北海道で調査を続けています。
今年、大島先生から年賀状が届かなかったので心配をしていたところでした。ひじょうに残念なことです。ここに謹んで故人のご冥福をお祈りいたします。
なお、大島先生の通夜・告別式は下記により執り行われます。
記
○施主 大島五紀
○葬儀委員長 財団法人 自然環境研究センター
理事長 多紀保彦
○通夜 1月21日(土)午後6時〜7時
○告別式 1月22日(日)午前11時30分〜午後1時
○場所 曹洞宗総本山 総持寺 三松閣(通夜、告別式共)
住所 横浜市鶴見区鶴見2-1-1
tel:045-581-6021
大阪府立大学大学院理学系研究科で3月に開催予定の国際シンポジウムの講演者が全て決まりましたので、案内を研究室のホームページにアップしました。1月10日付のブログも同時に修正しておきました。参加費は無料ですので、ぜひご参加下さい。
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現在の順位はどうなっているでしょうか?
先週から新年の講義が始まっています。1年生の生物学IIは今日が新年最初の講義です。今日の内容は「性比の進化」です。多くの生物の性比(オスとメスの比率)は1:1ですが、皆さんはなぜ性比が1:1になるかということは考えたことがあるでしょうか? 実はこれには進化的な理由があるのです。
この説明のためにはメス親の立場から考える必要があります。集団全体の増殖率ということであれば、メス親は子の性比をメスに偏って産んだ方がよいはずです。ところが実際にはそうではありません。これは生物個体は集団全体の利益のために振る舞わないことを意味します。以前は生物には種族維持という本能があるとよく聞かされたものですが、今ではそのような本能は生物にはないと考えるのが一般的です。性比の場合もそうですが、種族繁栄論では生物の進化を説明できないのです。
それではどのように考えるのかというと、個体の適応度の観点から考えるのです。適応度は簡単に言うと、残すことができた子孫の数のことです。この適応度が増加する方向に生物は進化していくのです。たとえば、ある生物集団が極端にメスに偏った性比の場合を考えてみます。メス親はメスの子よりもオスの子を多く産んだ方が有利になります。なぜならば、オスの子は多くのメスと交配できるため、メス親から見た孫の数がより多くなるからです。そのような状況では、オスに偏った性比で子を産むメスの遺伝子がどんどん増えていくことになります。今度は逆に極端に性比がオスに偏った集団の場合を考えてみます。この場合にはむしろオスの子よりもメスの子を多く産んだ方が有利になります。どちらの場合も少数派の方が相対的に適応度が高くなるため、少数派の頻度が増加する方向に自然選択が作用します。このような自然選択を頻度異存選択といいますが、ちょうど性比が1:1となった時に適応度のバランスが取れるのです。
以上が多くの生物の性比が1:1であることの説明です。今日の講義では、さらに寄生バチのように極端に性比がメスに偏る場合についても説明しました。これは詳しい説明を省きますが、メスをめぐるオス間の競争が激しいため、性比をメスに偏らせて子を産む方が有利になるからであり、この状況を局所的配偶者競争といいます。
ざっとこんな話をしましたが、比較的反応がよかったように思います。もうすぐ学期末試験ですが、これまでの内容も含めて正確に理解してくれているとよいのですが。
3月末の生態学会新潟大会のことばかりに気を取られていましたが、3月上旬に国際シンポジウムを主催することをすっかり忘れていました。
新大阪府立大学大学院理学系研究科が初めて開催する生態学の国際シンポジウムです。
私自身は研究分野の志向がちょっと違いますので、講演はせずに裏方に徹するつもりです。
せっかくですので、現時点で公開できることだけですが、宣伝しておきます。
参加費は無料ですので、興味のある方はぜひご参加下さい。
国際シンポジウム
Biodiversity and Dynamics of Communities and Ecosystems: Structures, Processes and Mechanisms
2006年3月5日〜8日
グランキューブ大阪(大阪国際会議場)
主催: 大阪府立大学大学院理学系研究科
後援:日本生態学会・個体群生態学会・日本数理生物学会・京都大学生態学研究センター
Chairman:
難波利幸(大阪府立大学)
Organizing Committee:
谷田一三・石原道博・江副日出夫(大阪府立大学)
Scientific Committee:
山村則男 ・大串隆之・ 山内 淳(京都大学)・中静 透(東北大学)・時田恵一郎(大阪大学)・近藤倫生(龍谷大学)
セッション1:Linking Community Patterns to Evolutionary or Ecological Dynamics
Organizer: 近藤倫生(龍谷大学)
講演者
Stephen Hubbell (Smithonian Institute)
Giorgos Kokkoris (University of the Aegean)
Jordi Bascompte (Estacion Biologica de Donana, CSIC)
近藤倫生(龍谷大学)
時田恵一郎(大阪大学)
村上正志(北海道大学)
Axel G. Rossberg(横浜国立大学)
セッション2:Indirect Effects in Ecosystems
Organizer: 大串隆之(京都大学)
講演者
Wim van der Putten (Netherlands Institute of Ecology (NIOO-KNAW))
Oswald Schmitz (Yale University)
加賀田秀樹(京都大学)
宮下 直(東京大学)
大串隆之(京都大学)
山村則男(京都大学)
宮本 康(島根大学)
山内 淳(京都大学)
セッション3:Biodiversity and Ecosystem Functioning
Organizer: 中静 透(東北大学)
講演者
David Hooper (Western Washington University)
Rhett Harrison (総合地球環境学研究所)
金子信博(横浜国立大学)
三木 健(京都大学)
難波利幸(大阪府立大学)
北山兼弘(京都大学)
日程
2006年3月5日(日)夕 Welcome party
2006年3月6日(月)9:00 - 17:00 7 lectures
2006年3月7日(火)9:00 - 17:00 8 lectures
18:30- Banquet
2006年3月8日(水)9:00 - 17:00 6 lectures
外国人招待講演者
Stephen Hubbell (Smithonian Institute)
Giorgos Kokkoris (University of the Aegean)
Jordi Bascompte (Estacion Biologica de Donana, CSIC)
Wim van der Putten (Netherlands Institute of Ecology (NIOO-KNAW))
Oswald Schmitz (Yale University)
David Hooper (Western Washington University)
シンポジウムの目的
The importance of linking community and ecosystem ecology has been increasingly recognized in the last decade and experimental and theoretical approaches have been developed to reveal the consequences of biodiversity loss for ecosystem functioning and ecosystem services. However, most experimental studies of biodiversity and ecosystem functioning have focused on single trophic levels, typically primary producers. For understanding patterns and processes in more complex communities, explorations of ecology and evolution of direct and indirect interactions among multiple trophic levels are necessary, in particular between plants and herbivores. For plants, many of these interactions occur below ground. The processes working in communities and ecosystems critically depend on the strengths of interactions as well as the structures of interaction networks. Biotic interactions sometimes have a strong impact on the relationships between diversity and ecosystem functioning. For uncovering the impact of biodiversity loss on ecosystem sustainability, it is crucial to understand the relation between diversity and stability of communities and ecosystems. Since communities and ecosystems are affected by both the biotic interactions and abiotic factors, it is also important to clarify which patterns and processes in communities and ecosystems require biotic interactions as the underlining mechanisms. The International Symposium on "Biodiversity and Dynamics of Communities and Ecosystems: Structures, Processes and Mechanisms (BDCE2006)?h aims at bringing together researchers with diverse backgrounds to present their recent results, exchange ideas and discuss future directions of research in this area. We hope that the interactions among participants in this symposium will stimulate new ideas and lead to their collaborations.
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