June 23, 2025

今年も滝畑で大学院生と自然観察会

先日の土曜日は、毎年恒例である大学院生を対象にした自然観察会を河内長野市の滝畑にて行った。

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この自然観察会は私が担当する大学院の授業の一部を野外にて実習形式で行うというもので、目的は、興味深い生態、行動、形態をした動植物を見つけて適応的意義について考えてもらうことにある。昨年は雨の中での実習であったが、今年は、当初の日程は雨予報で1週間延期となったが、うまく天気に恵まれた日に当たった。暑さが危惧されたが、千石谷沿いは比較的涼しく、快適に観察会を行うことができた。残念ながら、時期的に植物の開花のピークは過ぎていて、林道の草刈りがされた後だったが、それでもいろいろと動植物を観察できた。

まずは観察できた植物について紹介する。

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ヒメコウゾ
クワの仲間で、実も似ている。近くにヤマグワも観察でき、実の形の違いを観察できた。

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ネズミモチ、もしくはその仲間

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イワタバコ
岩に貼り付くように生える。

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ホタルブクロ

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ユキノシタ

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ハナイカダ
葉の上に花が咲くのが特徴で、これは実になった状態である。

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マタタビの雄花
雌雄異株であり、これは雄株である。

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マタタビの両性花
両性花をつける株もあり、多様な性表現が興味深い。

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結実したマタタビの実

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クサイチゴの実

次に観察できた動物の紹介。

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タゴガエル

Imori

アカハライモリ

Miyamakawa

ミヤマカワトンボのメス

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オオヤマカワゲラ

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ザトウムシ

他にもアオダイショウやニホントカゲ、チョウ類、鳥など写真に撮れなかった動植物は多数いた。

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千石谷大滝

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バスの待ち時間が1時間以上あったので、滝畑湖畔観光農林組合の食堂にて軽食と早めの一杯となった。

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May 15, 2025

ワンゲル部山小屋の春:今シーズン初の渓流釣りとクマ遭遇

北海道・東北2025GWスキーツアーから帰ってきたばかりであるが、ゴールデンウィーク明けの週末の5/10-11に、私が顧問をしているワンダーフォーゲル部が奥美濃に所有する山小屋に1ヶ月以上ぶりに行ってきた。今回は、現役部員による冬仕様から夏仕様への衣替えの作業に同行させてもらった。

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ゴールデンウィーク明けは、例年ならば山小屋周辺には雪はほとんど残っていない時期であるが、例年にない大雪だった今シーズンだったこともあり、いまだ日陰や谷には残雪が多い。残雪の上には、シカかカモシカの足跡が残されていた。

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春の到来も例年より1週間以上は遅いようで、例年ならば山小屋周辺ではコシアブラの芽が旬なのだが、今年はまだ早いようだ。膨らんだものだけを少しばかり採取した。

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山小屋の前庭ではザセンソウが咲いていた。

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林道脇にはタムシバの花が咲き始めていた。

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ショックな出来事が2件あった。山小屋敷地内のタラの芽がすべて採られていた。どうやら無断で侵入した人がいたようだ。普段は山小屋は無人にしているので、管理は難しいところである。関係者以外立入禁止の看板設置を検討する必要はあるのかもしれない。

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もう1件は、山小屋の玄関前にあったハリギリの木が折れていた。これは雪害によるものと思われる。折れた枝からは芽吹いていたが、食べるにはまだ早い感じであったが、1つだけ頂いた。この後、ハリギリがうまく復活してくれるとよいのだが。

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コゴミ(クサソテツ)は出始めで、食べるにはちょうどよい感じであった。

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他にはフキノトウが採れ、それらの山菜は天ぷらにして夕食のおかずと酒のアテになった。

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翌日は山小屋周辺の渓に偵察に。谷には残雪多しで、登山靴にて。

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新緑が美しい。

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倒木と残雪で道は歩きにくい。人の足跡はなかったので、今年はまだ誰も通っていないのかもしれない。

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雪融けで水量多めの渓にて毛鉤を流してみた。浮く毛鉤には反応がなかったので、沈む毛鉤に替えたらイワナがすぐに釣れた。今季初のテンカラ釣りの釣果であった。

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山小屋より標高を200m下げたこともあり、この辺りのコシアブラの芽は旬であった。

釣りの方は切り上げて、コシアブラを採ろうと、谷から尾根に出ると、登ってきたのとすぐ反対側の斜面の茂みの中で、大きな動物が逃げていく音がした。カモシカかなと思ったが、道のすぐ下方を2頭の子グマが横切り、茂みの中に消えた。子グマといっても、1歳児と思われるので、そこそこ体は大きかった。近くには親グマもいるのかもしれない。子グマが入っていった茂みに近づいてみると、茂みの中から威嚇の唸り声が聞こえた。どうやら茂みの中にクマが潜んでいるようで、慎重に来た方向に引き返し、そのまま山小屋に戻ることにした。あのまま進んでいたら襲われたのかもしれない。クマ撃退スプレーを持っていたとはいえ、白兵戦は避けたかった。

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岐阜県道314号線沿いにある霞ヶ滝も普段は水量が少ないのだが、さすがにこの時期は水量が多かった。

次に山小屋に行くのは渓流釣り目的となるだろうが、5月いっぱいは残雪が多そうなので、6月に入ってからが無難だろうか。

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January 07, 2025

飯縄山:KGWV部との交流山スキー

KGWV部との戸隠山小屋交流の2日目は、戸隠スキー場からのアプローチで飯縄山へ登り、山頂から戸隠神社中社へ滑走した。

【日程】2025年1月4日(土)
【山域】妙高・戸隠
【場所】飯縄山
【メンバー】主将、前主将、1回生、マメゾウムシ(OMUNWV部)(別パーティでKGWV部4名)
【天候】曇り時々雪
【装備】テレマーク3、スプリットボード1(KGWV部は全員ATスキー)
【コースタイム】瑪瑙山10:03-07〜コル10:09-35〜飯縄山12:31-13:00〜飯綱神社(飯縄山南峰)13:18-29〜南・西登山道分岐13:39〜萱ノ宮15:07〜西登山道入口15:29〜戸隠神告げ温泉湯行館16:03

私が顧問をしているOMUNWV部では、他大学のワンダーフォーゲル部との交流を進めている。その一環として、KGWV部と山小屋交流を行うことになった。双方のワンゲル部が持つ山小屋をお互いに行き来し、技術交流などを行うのである。まずはKGWV部が戸隠にもつ山小屋を我々が1月3日〜5日の日程で訪問した。

ワンダーフォーゲル部や山岳部など大学の山岳系クラブでは、コロナ禍での弱体化、指導者がいない、パートナーがいない、部員不足などの問題を抱えているところが多い。大学間の連携などクラブを越えての技術指導や交流は、学生たちの安全の向上やレベルの底上げにつながると思われる。

1日目は戸隠スキー場にてスキー練習を行い、2日目に飯縄山での山スキーを行った。メンバーはKGWV部精鋭4名と、我がOMUNWV部の3名に顧問のマメゾウムシが加わっての計8名である。こちらは1回生が1名入るので、KGWV部と同じ行動はできないだろう。仮に山行中は一緒に行動するとしても、計画では別パーティとした。

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飯縄山へのアプローチは、戸隠スキー場からリフトを利用して瑪瑙山へ上がる。瑪瑙山まではリフトを2本乗り継ぐので、1回券600円が2回分必要となる。また中社からスタート地点である越水ゲレンデに戻るのにリフトに1回乗る必要があるので、計3回分の1回券が必要である。3回分1800円分のリフト券は1枚のICカードに入れてもらえる。

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ゲレンデトップから板を担いで少し登れば瑪瑙山である。もう12年以上も前の話であるが、信越五岳トレイルランニングレースに参加した時に通った最後のピークが瑪瑙山だった(信越五岳トレイルランニングレース完走!の記録)。

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瑪瑙山からは飯縄山とのコルへの滑走となる。残念ながら最初のシュプールは先行の他パーティ2名に取られてしまったが、その次にトップで滑らせてもらった。激パウと言える軽い雪だったが、少々まだ藪が濃い。それでも結果的にここが最も気持ち良く滑走できた斜面であった。

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すぐにKGWV部の精鋭4名も滑り下りてきた。うちのメンバーも下りてきたが、やはり新雪滑りに慣れていない1回生は転倒したりして時間がかかった。

先行他パーティ2名に聞いたのだが、コルの北側の斜面にオープンバーンがあるようだ。確かに飯縄山に登って行く途中でオープンバーンが見えた。ただし、地形的に先は狭い谷になるので、登り返すことになるのだろうか。その後に高デッキ山方面へのルートも取れそうだが、実に興味深い。なお、戸隠周辺は例年並みの積雪量のようだ。後日にヤマレコでそのパーティの記録を拝見したが、やはり高デッキ山方面にルートを取っていた。

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コルからは飯縄山への登りとなる。こちらは1回生が遅れたので、KGWV部パーティに先に行ってもらい、その後の連絡は無線での定時連絡とした。KGWV部精鋭たちはどんどんと登っていくのは流石であった。 

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我々も登り始める。

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想定していた以上に藪が濃く、シール登行は急なライン取りを強いられる。シール登行に不慣れな1回生は、後ろにズレ落ちたりでシール登行に難儀する。

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途中、岩が出ているところがあり、スキーを脱ぐこともあった。

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シール登行に難儀する1回生のシールが徐々に剥がれてくる。剥がれたシールに新雪が付着すると、接着力を失う。こうなるとダクトテープでシールをスキーに固定するしかない。

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シールをダクトテープで固定して登る1回生。

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シールトラブルもあり、山頂まではかなりの時間を要してしまった。そんな状況でもKGWV部のメンバーは山頂で待っていてくれた。飯縄山の山頂は2010年8月に登って以来なので、実に14年以上ぶりのことである(2010年8月11日の記録)。冬型が弱まったのか、風もなく、山頂でのんびりとできる。

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おかげでみんなで山頂にて記念撮影をすることができた。山頂には他に登山者のパーティもいた。

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飯綱神社(飯縄山南峰)まではシールで進み、ここから中社への長い滑走が始まる。私が新雪滑りに不慣れな1回生と一緒に滑り、他のメンバーは先に滑ってもらう。3グループに分かれるので、無線での定時連絡とした。

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雪は軽く快適なパウダー滑走を期待するが、少々藪が濃い。

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中社方面の眺め。

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積雪が少ないのか、想定以上に藪が濃い。それでも自分にとっては問題なく滑れるのだが、やはり初心者にはキツい。1回生は転倒を繰り返す。途中、積雪が少ないために岩が出ているところもあり、板が悲鳴をあげる。雪質はよいのだが、もう少し藪が埋まってくれないと快適には滑れない。1回生は転んでも転んでも起き上がってくる。まさに若さと体力のなせる技であり、自分が山スキーデビューした当時の同様な状況を思い出してしまう。斜度が緩むと登山口は近かった。

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登山口に出たら、シールを貼って平坦な林道を中社方向へ進む。

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冬は閉鎖している忍者村の裏を通り、戸隠神告げ温泉湯行館の駐車場に出て終了となった。残念ながらリフトの最終にぎりぎり間に合わず、同行のOBに車で迎えに来てもらい、山小屋へ戻った。

先に下りていたメンバーは湯行館でそばを食べたようだ。山小屋に着いたのは先行メンバーとほぼ同じ時刻だった。1回生には今回のスキー山行は修行となってしまったが、多くのベテラン山スキーヤーも通過したことであり、この経験は今後の糧になるだろう。

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最終日は黒姫山での山スキーを考えていたが、同行のOBの体調が思わしくないため、早めに帰路につくことにした。

今回は、合宿後も我々のために山小屋に残ってくれたKGWV部の4名のおかげで、戸隠の山小屋で快適な3日間を過ごすことができた。彼らには心からお礼を申し上げたい。戸隠に山小屋のある環境は実に素晴らしい。快適な山小屋で過ごし、春夏秋冬を通じて周辺の山で登山やスキーを楽しめる。KGWV部から精鋭の山ヤが輩出される理由がよくわかった。我々も彼らを手本にレベルアップを目指したい。次は2月に我々の山小屋に彼らを招待する。山小屋の設備は劣るが、奥美濃も戸隠に劣らない素晴らしい環境である。

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October 31, 2024

ワンゲル部山小屋周辺の秋はまだ...

赤坂山・三国山から下山した後は、奥美濃にあるワンゲル部山小屋に移動した。

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例年ならば、周辺でナメコやムキタケが採れる時期だが、気温がいまだ高く、季節の進行が遅れているようで、ナラタケしか採れなかった。写真はキツブナラタケ。そういえば、昨年にナメコが採れたのは11月の立山初滑りの後だった。今年もナメコはそれぐらいの時期になるだろうか。紅葉の進み具合もまだまだである。おかげで小屋内に侵入したカメムシは少なかったが、これから増えていくにちがいない。

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近くにはイノシシの糞と掘り返し跡があった。クマでないのは一安心だったが、イノシシも襲われると危険な動物である。

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採れたナラタケはキノコ鍋にしたが、量的に市販のマイタケがメインになった。

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お酒も進む。

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翌日の朝食は、残ったキノコ鍋にうどんを入れたもの。具材も結構残っていたので、ボリュームのあるうどんとなった。

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帰りの石徹白川沿いの道に人慣れしたキツネがいた。あれ、このキツネは昨年は桧峠にいた個体のような。ここまで移動したのだろうか。

山小屋周辺の秋の到来は、もう少し先になりそうだ。昨年同様に立山初滑りの後にでも立ち寄るとするか...

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September 22, 2024

附属植物園にて野外実習

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久しぶりに本業の話であるが、大学の生物学科の学生を対象に、「野外実習」という実験科目の実習を附属植物園にて行ってきた。

「野外実習」は、大学統合によって今年度から新たに担当する新カリキュラムの科目であるが、旧カリキュラムでも「野外実習」という科目はあり、担当もしていた。しかしながら、新カリキュラムでは、実習場所がこれまで行っていた場所から附属植物園に変わることになり、生物相も変化してしまう。そのため、ゼロから実習内容を考え直さないといけなくなってしまった。生物相は季節によっても変化するため、実習内容を見直すための下見は直前に行う必要がある。2日前に実習場所の下見をし、個体数が多く観察しやすいトンボと、抜け殻から種と個体数が把握できそうなセミに注目することにし、急遽、実習内容を考え直した。初年度は即興の実習内容となるため、うまくいくかわからない。人柱となる学年とも言える。

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午前中は植物園内にてセミの抜け殻を採集し、園内に生息するセミの種構成を調べることにした。

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十分な数の抜け殻が集まるか不安だったが、人海戦術により100以上の抜け殻を集めることができた。抜け殻から種と雌雄を同定した結果は以下のようになった。

アブラゼミ77、ミンミンゼミ25、ツクツクボウシ12、ニイニイゼミ7、ヒグラシ3、クマゼミ1

市街地にあるキャンパスでも同様な調査を行ったことがあるが、圧倒的にクマゼミが多く、その次にアブラゼミで、わずかにニイニイゼミがいる程度で、かなり種構成に違いがあることがわかった。クマゼミはもともと海岸部でよく見られたセミということもあり、アスファルト舗装された乾燥した都市部の環境には進出しやすいのではないだろうか。一方で、附属植物園は郊外に位置し、舗装されていない地面が多い環境であるため、クマゼミが進出しにくいのかもしれない。

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タブノキの新芽にはアオスジアゲハが卵を産み付けていた。

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地面からはオオイチョウダケと思われる大型のキノコが生えていた。

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午後は水生植物を育てているプールに集まるトンボの種数を把握し、トンボの縄張り行動の観察を行った。

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ショウジョウトンボ

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アキアカネ

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ハグロトンボ

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大型のギンヤンマは常に飛行しながら縄張りを旋回し、侵入者がいれば追い出す。

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中型のシオカラトンボはプールの縁にとまって、侵入者がいれば飛行して追い出す。

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小型のクロイトトンボは常にスイレンの葉にとまっていて、侵入者があれば飛行して追い出すが、シオカラトンボに比べると追い出し行動の頻度は少なく、他個体が近くまで近づかないと行動はおこさない。

縄張りの広さはトンボの体サイズに比例するようである。ギンヤンマが飛んでいると、シオカラトンボはとまったままで飛ばない。飛んでしまうとギンヤンマに追いかけられてしまう。

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アメンボ

最後にフィールドにおけるリスクマネジメンについて説明して終了となった。初めての附属植物園での実習であったが、即興の実習内容の割には結構興味深いことがわかった。今年度の反省点から観察方法についてしっかり詰めれば、そこそこ面白いデータが得られる実習になりそうだ。

野外実習も終わり、ワンゲル部員への沢指導も終えて、執筆の方も一段落し、ようやく自転車操業状態から解放されそうだ。

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June 14, 2024

滝畑で自然観察会

日曜日は大学院の授業の一環で、河内長野市の滝畑の千石谷にて自然観察会を行った。

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テーマは、興味深い生態、行動、形態をした動植物を見つけて適応的意義について考える。小雨の降りしきる中での実習のため、昆虫類は少なかったが、植物についてはいろいろと観察できた。

以下に観察できた主な植物を紹介する。

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ユキノシタ

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ホタルブクロ

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ウツギは終わりかけ。

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イタチハギ

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ミツバとクサイチゴ

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ウリノキ

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マタタビ

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千石谷の林道を大滝まで往復した。

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植物以外にもイモリやサワガニを見つけたり、ノウサギが飛び出してきたりと、天気が悪かった割にはそれなりの成果は得られた。

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観光センター前のトイレが新しくなっており、シャワートイレとなっていたのには驚いた。

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May 22, 2024

奥美濃(ワンゲル部山小屋周辺)にて山菜採り

乗鞍岳下山後は、奥美濃にあるワンゲル部山小屋へ移動し、翌日は山小屋周辺で山菜採りを行った。

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コシアブラやタラなどの旬は1〜2週間前であったと思われるが、多少は遅めに出たものもあるだろうという淡い期待を抱いていた。ところが、ことごとく葉は展開済みで旬をすぎているものばかりであった。

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タラ。

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ハリギリ。

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コシアブラ。

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ウド。

どれも葉が開いてしまっていた。ゴールデンウィーク頃の高温で急激に成長してしまったようだ。

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ハンゴンソウ。これは先端部が食べられる。

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山小屋の裏の伐採地はワラビ畑になっていた。葉が開いたコゴミもその中に見られた。ネマガリダケは細いものばかりであった。

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それでもタラの二番芽を少しと、ちょうど良い具合のウドを多数採ることができた。

今シーズン初の渓流釣りも予定していたが、午後から雨予報ということで、次回に延期し、早めに帰路についた。

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帰路途中、道の駅越前おおの荒島の郷にて昼食用のお弁当を購入した。福井名物のソースカツ丼とおろし蕎麦のセットであった。

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April 22, 2024

大阪の裏山にて山菜採り

この週末は、近場の大阪の裏山にて今シーズン初の山菜採りを行った。昨年の同じ時期と比べると、少し遅れている感じはしたが、ちょうど良い芽吹きのものもあり、5種類の山菜を収穫することができた。

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コシアブラ

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タラ

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ウルイ(ギボウシ)

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タカノツメも採れて、タラは良質な太い芽が採れて、まずまずの収穫だった。

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その晩は、早速、天ぷらにして、酒の肴になった。

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November 07, 2023

ワンゲル部山小屋をベースにして秋の散策と宴

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11月はじめの三連休は、奥美濃にあるワンゲル部の山小屋に滞在していた。例年は、10月末か11月のあたまに山小屋に滞在して、周辺でキノコ狩りを行っていた。以前はナメコがよく採れたのだが、ナラ枯れの終息と共に2020年を最後に全く採れなくなった。ムキタケやクリタケなどのナメコ以外のキノコも以前ほどは採れない。昨年はキノコの発生時期に山小屋に入舎しなかったのだが、現在、山小屋周辺ではキノコはどのような発生状況にあるか、ナチュラリストとしては興味がある。そこでキノコの採れる場所の新規開拓を目的に、2年ぶりに山小屋周辺にてキノコの発生状況を調べることにした。

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山小屋に入舎すると、お出迎えがいた。玄関前にヒメネズミの死体が横たわっていた。しばらく人が入らなかったので、食べるものがなくて餓死したのだろうか。死体は屋外に埋葬となった。

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お出迎えはまだいた。大量のカメムシが窓にたかっていた。越冬のために山小屋内に侵入したようだが、例年に比べると、圧倒的に個体数が多い。カメムシが大量発生すると大雪になるという言い伝えがあるようだが、科学的根拠はない。それでもスキーヤーとしては、そうなることを願いたい。夜になるとカメムシが灯りに向かって飛んでくるので、夕食中はカメムシが体にたかるし、食器に飛び込んだりで実にたいへんであった。うっかり手で掴んでしまうと、臭い匂いが手についてしまう。殺虫剤で殺しても、次々に新手が飛び出してくるのでキリがない。厳冬期もストーブを焚くと、カメムシが飛び回りそうである。

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そんなお出迎えがあったが、まずはキノコ狩りに行くことにした。山小屋から近い場所ではキノコの収穫は期待できないので、探索範囲をいつもより広くすることにした。山小屋周辺の紅葉はピークを過ぎた感じである。

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まず見つかったのはイグチ系のキノコ。名前がわからなかったので、これは採らなかった。あとで写真から同定したところ、チチアワタケのようだ。チチアワタケならば毒キノコなので、採らなくて正解だった。

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沢沿いに探してみたところ、まずは枯木にムキタケが見つかった。

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倒木にヒラタケも見つける。山小屋周辺でヒラタケを採ったのは初めてである。とりあえずは新規開拓は成功と言えよう。

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溪では、繁殖期を向かえたイワナがペアリング中であった。

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山小屋のすぐ下にある小渓でも、イワナがペアリングしていた。

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本日の収穫である。人数的には充分な量である。

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きのこ鍋にして美味しくいただいた。

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越前大野の地酒が進んだ。

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翌朝は、残った鍋にうどんを入れて朝食とした。

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翌日は、山小屋から少し離れたところにもキノコを探しに行ってみた。

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山小屋へアクセスするための林道上にクマの新しい糞があった。前日には確認していないため、おそらく前日の夕から今朝にかけて排泄されたものと思われる。この林道を夜間に走行中に、実際にクマを目撃したこともある。山小屋周辺に生息するクマは、どうも夜間に活動している感じがする。暗くなってからの行動は注意が必要だ。

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ナラタケが見つかったが、この時は同定に自信がなかったので採らなかった。

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クリタケを見つける。他にはムキタケが採れた。

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幹が屈曲した木に腰掛けるうワンゲル部員。

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裏山である毘沙門岳のピークにも登ってみた。マイナーな山だけあり、連休にもかかわらず、登山者に会ったのは一組だけだった。おかげで静かな山歩きが楽しめた。結局、最も採りたかったナメコは最後まで見つからなかったのだが。

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October 26, 2023

岩湧山で地図読みと自然観察についての実習

昨年度も行った地図読みと自然観察についての実習を、今年も岩湧山にて行った。

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地図読みの実習内容については、昨年度の記録を見てほしい。

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生物の観察には少々遅かったが、秋の花やキノコなどを観察することができた。

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種名がわからない白いキノコ。

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ヌメリイグチ

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コウヤボウキ

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ヨシノアザミ

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ハバヤマボクチ

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リンドウ

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シラヤマギク

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アキノキリンソウ

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