扇ノ山AGAIN:上山高原から革靴・ステップソール板にて軽快に!
西日本のバックカントリースキーはほぼ終了モードであるが、西日本で最も遅くまで残雪スキーを楽しめるのが扇ノ山である。昨シーズンは全国的な積雪不足で、まともに滑れなかった扇ノ山だったが(2020年3月29日の記録)、例年であれば4月下旬までは滑ることができる(2015年4月11-12日の記録)。扇ノ山は、今年の2月に鳥取側の姫路集落から往復し、パウダー滑走もしている(2021年2月6日の記録)。今回は、革靴・ステップソール板のライトな組み合わせにて、シールを貼らずに、上山高原から軽快に扇ノ山を往復してきた。
【日程】2021年4月2日(金)
【山域】中国東部
【場所】扇ノ山
【メンバー】FUkikoさん、マメゾウムシ
【天候】晴れ
【装備】テレマーク2
【コースタイム】上山高原9:07~小ズッコ登山口10:10-17~小ズッコ10:55~大ズッコ11:26~扇ノ山11:57-12:31~大ズッコ12:52~小ズッコ13:15~河合谷牧場1160m小ピーク13:25~小ズッコ登山口13:55~上山高原14:33
平日ではあるが、テレ仲間のFukikoさんより、「ライトな道具で扇ノ山に行ってみませんか。」とお誘いがあった。金曜日は比較的休みを取りやすいこともあり、二つ返事で行くことにした。
当日の早朝5時前に自宅を出発し、道の駅村岡ファームガーデンでFukikoさんと合流した。1週間前に行った人の話では、上山高原までの林道の除雪はされておらず、シワガラの滝駐車場より歩いたとのこと。2台の車でシワガラの滝駐車場まで上がってみると、その先の林道は除雪されていそうな感じがする。私の車は大きいため、念のためにこの駐車場にデポし、小回りが利くFukikoさんの小型車1台で林道を進むことにした。
予想通りに上山高原までの除雪はすでに終了していて、避難小屋の前まで車で上がることができた。これで徒歩1時間分が節約されたのはラッキーだった。
今回の装備は、今シーズン初のライトなテレマーク革靴と3ピンビンディング付きステップソール板の組み合わせ。今シーズンは革靴でゲレンデ練習をしていないのが、少々不安だが。
林道上には残雪があったので、板を履いてのスタート。上山高原からのコースは緩斜面中心なので、シールを貼らずにステップソール板だけで登っていける。そのまますぐに滑ることもできるのが、ステップソールテレマークスキーのメリットである。
途中、2カ所ほど雪が途切れていたため、その間では板を脱いだ。帰りにはさらに雪融けが進んでいて、3回ほど板を脱ぐことになった。
タムシバの花が咲いていた。
1時間ほどの林道歩きで、小ズッコ登山口に着く。
小ズッコ登山口からは林道を離れ、沢を詰めていく感じで稜線に上がる。
稜線に出る。小ズッコまでは少々藪がうるさかったが、昨シーズンに比べたら支障がない程度である。昨シーズンの扇ノ山は藪の迷路状態で、コース取りに難儀した。
小ズッコ付近にあるスギの老木。
小ズッコを超えると、いい感じの樹間のブナ林になる。
大ズッコのピーク付近は、日当たりが良いのか、融雪が進んでいて、藪がうるさかった。大ズッコから扇ノ山手前の鞍部まで最初の滑走となるが、南面のためツリーホールが発達していた。
扇ノ山への最後の登りになる。
扇ノ山の山頂に到着。
山頂のすぐ南側正面に見える氷ノ山は、だいぶ雪が減った感じだ。山頂周辺ならばまだ滑れそうな感じはするが、スキーを担ぐ距離は長くなっているだろう。
2月に来た時は、避難小屋の2階から出入りしたが、今回は1階から出入りできた。融雪はだいぶ進んでいたが、それでも山頂付近には1mぐらいの残雪は残っている。小屋内でランチとした。
扇ノ山の山頂からは東斜面を滑って、その後、トラバース気味に滑って大ズッコ手前の鞍部に戻った。細板革靴でも問題なく操作できる快適ザラメ雪であった。鞍部からは大ズッコまでは、シールを貼らずにそのまま登り返す。
時間はあるので、小ズッコから西側にある河合谷牧場まで寄り道することにする。
河合谷の1160m小ピークまで登ってみる。革靴練習には少々斜度が緩かったが、大雪原の中にいるのは実に気持ちが良かった。
牧場沿いに歩いて稜線に戻る。
林道への滑走は、ほぼトラバースであった。
林道に出たら、そのまま林道上を滑っていく。
融雪が進んでいて、林道上の滑走では3階ほど板を脱いだ。
上山高原まで滑り込んで終了。最後まで誰にも会わず、2人だけで静かな扇ノ山を独占した1日であった。ライトな革靴と細めのステップソール板にて、シール無しで軽快にBCが楽しめるのは、テレマークスキーならでなのメリットであるだろう。
シワガラの滝駐車場で咲いていたキブシ。
YouTubeにアップした記録動画です。滑走シーンはこちらをご覧ください。
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