November 14, 2019

幻のイワナ、キリクチに会いに弥山川双門コースへ

沢シーズンが終わり、スキーシーズンが始まるまでのこの時期は、来たるべきラッセルに備えて体力作りをしておくべき時期でもある。トレランやロードランは行っているが、重荷を背負っての山行が最近は少ない。同行者のOさんもテン泊山行の経験が少ない。そこで、ボッカトレとしてテン泊装備を背負って一般ルートの険路でも行こうかということになった。選んだルートは、4年前に歩いたことのある大峰の弥山川双門コースである。その時はうっすらと雪のついたコースを比較的軽装にてワンデイで行った(2015年12月の記録)。沢シーズンが終わって沢が恋しくなったこともあるが、弥山川は紀伊半島固有で世界最南限のイワナであるキリクチが生息する貴重な谷であるとともに、登山靴で行ける沢沿いの一般ルートである。一般ルートとは言え、点線ルートであるため、決して易しいわけではない。大峰最難関の一般ルートであり、転落すれば命を落とす箇所は多数あるところだ。沢屋である我々ならば、重荷を背負っていても歩き通せる自信はある。そんな訳で、ボッカの荷として豪華鍋を作るための食材と酒類を背負い、幻のイワナ、キリクチに会いに、1泊2日にて、弥山川双門コースから八経ヶ岳に登り、カナビキ尾根を下山した。なお、弥山川は禁漁河川であり、キリクチの棲息地は奈良県の天然記念物に指定されているため、釣りなどの捕獲行為は一切禁止されている。

【日程】2015年11月9日(土)〜10日(日)
【山域】大峰
【場所】八経ヶ岳 弥山川・双門コース
【メンバー】Oさん、マメゾウムシ
【天候】11/9 晴れ、11/10 晴れ
【コー スタイム】
11/9 観音峯登山口6:21〜みたらい渓谷分岐6:47〜熊渡7:12〜金引尾根・弥山川分岐7:48-57〜釜滝8:22〜吊橋9:40-54〜仙人嵓テラス11:26-11:29〜ザンギ平分岐12:00-11〜河原小屋跡13:48〜幕営地13:55
11/10 幕営地6:37〜狼平避難小屋8:16-25〜弥山小屋9:15-32〜八経ヶ岳9:57-10:07〜弥山小屋10:30-35〜狼平避難小屋11:11-26〜高崎横手11:44〜ナベの耳12:02〜カナビキ尾根分岐12:28-36〜金引尾根・弥山川分岐13:45〜熊渡14:12〜みたらい渓谷分岐14:33-44〜観音峯登山口15:14

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1日目(11月9日):観音峯登山口〜熊渡〜河原小屋跡

前夜に天川村入りし、天川村役場に駐車する予定だったが、村役場に着くと、なんと駐車できないではないか。天川村ではこの週末にもみじ祭りというイベントを開催し、村役場はその会場となっていたのである。熊渡に駐車することも考えたが、車中泊するにはトイレがないので、急遽、観音峯登山口の駐車場に駐車することにした。帰りが最後にみたらい渓谷の登りにはなるが、村役場に駐めるのとそれほど所要時間は変わらない。軽く晩酌をしてから就寝した。

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5時に起床して、6時21分に出発した。出発時の道路上の温度表示は−3℃で、放射冷却で冷え込んでいた。久しぶりのテン泊装備であるが、1泊分にしか過ぎないので、それほど重いとは感じなかった。

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観音峯登山口の吊橋を沢の左岸へ渡る。

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みたらい渓谷を右手に滝を見ながら下る。

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しばらく雨が降っていないので、水量は少なめ。

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国道309号に出ると、右手に天ノ川を見ながら歩く。冬の天ノ川は管理釣り場となっていて、ニジマスが放流されている。道路上からもニジマスが泳ぐ姿を確認できる。観音峯登山口から50分ほどで熊渡に着く。ここは路肩に5〜6台ほどの駐車スペースがあり、まだ2台ほどのスペースが空いていた。ここまで車を持ってきてもよかったかもしれないが、少々落石が怖い場所ではある。右手の橋を渡って、林道に入る。

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双門コースの案内板があり、登山届のポストもある。登山届はコンパスに提出しているので、そのまま通過する。

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林道が崩壊している。2018年の台風20号の被害のようだ。台風後の双門コースは、一ノ滝より上部に崩壊箇所があり、しばらく通行止めとなっていた。現在は通れるようになっているらしいが、どうなっているか少々不安である。

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朝靄が立つ林道歩き。単独男性が追い抜いていったが、カナビキ尾根か弥山川のどちらに行くのだろうか?

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カナビキ尾根分岐を左に進む。

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弥山川に出る。水流のない白川八丁だ。上流に取水堰堤があるため、堰堤下を流れる水量は少なく、伏流になっている。

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釜滝が近づくと、流れが出てきて、そこそこ水量も増えていく。流れの中にイワナの姿を見つけた。赤みがかった体色、口吻が短く丸い、顕著な白斑が無い。これらの特徴から、紀伊半島固有のイワナ系統であるキリクチだ。大峰の渓流というとアマゴが代表的だが、イワナのいる渓もある。しかしながら、この弥山川を含めてキリクチが棲む渓流はわずかに残されているだけだ。本来、イワナは河川ごとに固有な形態・遺伝子型をもっていたが、むやみな放流が交雑を起こし、その河川独自の特徴が失われつつある。

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防水コンパクトカメラを水中に沈めて、水中写真にトライしてみた。

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鮮明ではなかったが、一応イワナは写った。

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釜滝の大きな釜が正面に現れる。ここで男性2名のパーティーが追いついたので、先に行ってもらう。このパーティーとは、その後、抜きつ抜かれつとなる。左岸の岩の矢印に従って、右岸上部につけられた歩道へ上がる。

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釜滝の上にある取水堰堤を越える。

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落ちたくない幅の狭い道を進む。

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途中、崩壊箇所があったりする。

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沢に下りて、徒渉も何度かある。

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沢靴ならば水に入って簡単に通過できる箇所も、水に入らないとなると難易度があがる。この手すりを使ってうまくへつってから、岩の上に上がる。

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一ノ滝手前は沢登り要素が高く、実に楽しい!

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吊橋まで上がる。

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吊橋を対岸に渡る。吊橋の正面は一ノ滝だ。

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一ノ滝から上流はゴルジュとなり、連瀑となるので、ここから長い右岸の大高巻きとなる。

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途中に石門があり、それをくぐる。

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急なハシゴ登りが続く。

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両側が切れ落ちた箇所の通過もある。木の枝や根を掴めば問題はない。

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ハシゴが崩壊した場所が現れるが、ここは左手から巻ける。昨年の台風後に双門コースが通行止めになった原因はこの崩壊場所だろうか?

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仙人嵓のテラスに到着する。正面にに見える双門の滝が豪快な流れを落としている。

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まだ登りが続く。この大高巻きは双門コースで1番きつい箇所だ。

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展望が開けて、ザンギ平への分岐に到着。これで大きな登りは一段落。バリゴヤの頭・稲村ヶ岳方面が眺められる。

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今度は長い下りになる。

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ガレ場の下りもあるので、落石に注意する。

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右手に滝がチラリと見える。だいぶ沢床が近づいて来た。

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ようやく河原に出た。

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あとは河原歩きかと思いきや、大きな淵に行く手を阻まれる。

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奥には滝が見える。こういう時は正規のルートは巻き道となっていて、右岸上部にルートを見つけた。沢の経験があれば、特に焦ることもなく、すぐに高巻きルートを捜せるだろう。

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ということで、また登る。

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滝の落口に下りる。

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その後は河原歩きとなり、徒渉を繰り返す。

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左岸にナベの耳へのエスケープルートを示すテープを見つける。増水時にはここを登ってエスケープできる。

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急に巨岩の山が目の前に現れる。水流を完全に土砂が埋め尽くしている。

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左岸側が大きく崩落している。2011年9月の台風被害によってこの箇所が崩落し、当時このあたりにあった河原小屋が消失したそうだ。4年前に来た時は雪がついていたためか、この場所の記憶がない。

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崩壊箇所のすぐ上流部に台地状の幕営適地があり、すぐ上で水流も復活している。迷うことなく、この場所で幕営と決める。流木もあるので焚き火もできる。テントを張ったら、早速、流木を集めて火を熾した。

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今回は1泊だけなので、豪華に鍋の食材と酒を持ち上げた。ちなみにスープは塩ちゃんこで、エバラのプチッと鍋を利用した。入れた食材は、鶏肉、鶏肉だんご、カット野菜2袋、水餃子、揚げ、焼き豆腐、それから先日のキノコ狩りで採ったナメコも鍋に投入した。日本酒が進む。締めはスライス餅をしゃぶしゃぶして食べた。

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11月中旬ではあるが、焚き火の周りは暖かく、外での炊事・食事では特に寒さは感じなかった。

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夕食を終えたら、テントに入って二次会。テレマークスキー動画を観ながら、初滑りに向けての士気を高めた。

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2日目(11月10日):河原小屋跡〜八経ヶ岳〜カナビキ尾根〜熊渡〜観音峯登山口

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2日目の朝は5時に起床。気温は氷点下ではなく、前日に比べるとそれほど夜は冷え込まなかったようだ。3シーズンシュラフでも充分に耐えられた。前日の鍋の残りにうどんを入れて朝食とした。

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テントを撤収して出発。

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流れの中にキリクチを見つけたので、撮影することにする。

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水中撮影に再チャレンジ。やはりピントが合わない。

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時期的にペアリング中か?

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これはまあまあうまく撮れた写真。キリクチの特徴である、口吻が短く丸い、赤身がある体色、明瞭な白斑がない、にあてはまっている。その逆は天ノ川本流で放流されているニッコウイワナの特徴になる。

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滝がある所では、ルートは巻き道となっている。

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1630mの二俣は右俣へ進む。

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滝が現れる。

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ルートは左岸側につけられている。

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空中ブランコのようなハシゴが現れる。

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ハシゴへの取り付き時にハング状になるので、結構登りにくい。握力は結構使うし、膝が岩にぶつかる。

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次は空中回廊。岩に杭が打ち付けられており、それをハシゴの上を歩くように進む。

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滝を左手に見ながら巻いていく。

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最後は鎖場の通過。

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美しい釜が眼下に見える。

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穏やかな河原に出てホッと一息したところで、Oさん、徒渉中に転けて、お尻を痛打してしまう。ついでに下半身も濡らしてしまう。

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すぐに狼平に出て、天川河合からの登山道と合流する。弥山川双門コースはこれで終了。狼平避難小屋には、前日に抜きつ抜かれつだった2人パーティーが泊まっていたので、挨拶を交わす。彼らは八経ヶ岳には行かずに、そのまま下山するとのこと。

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余計な荷は狼平避難小屋において、八経ヶ岳のピストンへ。

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階段道ではあるが、普通の登山道は実に歩きやすく楽である。八経ヶ岳までにはシカ対策用の柵が4箇所あり、扉を開けて出入りする。

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登り切ると、八経ヶ岳が右手に現れる。

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弥山に到着。

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すぐに弥山小屋が現れて、休憩する。ここから急に登山者が増える。ほとんどは八経ヶ岳最短ルートの行者還トンネルから登って来たのであろう。

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弥山小屋からは25分ほどで、大峰最高峰の八経ヶ岳に到着する。山頂はそれほど広くなく、ツアー客と思われる集団がやって来たので、早々と撤退した。

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八経ヶ岳付近は、大台ヶ原のように枯れ木と倒木が目立つ。大台ヶ原と同様に1959年の伊勢湾台風と鹿の食害の影響らしい。この景観が大峰や大台ヶ原のイメージとなってしまっているのは何とも...

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狼平避難小屋に戻って、デポした荷をパッキングし直したら下山へ。

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途中からカナビキ尾根へ入る。

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落葉に覆われた道はわかりにくいので、所々についているテープを目安に下りる。途中で、単独の女性登山者が追い抜いていった。

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素直に尾根を下る道だ。道を見失っても、尾根から外れなければ、迷うことはないだろう。

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途中の木の葉の紅葉具合はちょうどよい感じ。先行した女性登山者が道をロストして我々を待っていた。我々は尾根上を素直に下りているだけだが、正規の道はおそらく違うところについていると思われる。方角的には尾根上を下れば問題はないはず。私が先行して下って、目印のテープを発見して、無事、正規の道に戻る。

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さらに下っていくと、道はつづら折りとなった後に左へトラバースし、林道に出た。

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前日は左に進んだカナビキ尾根分岐に出る。あとは前日に通った林道を下るだけ。

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林道上の木の葉の色づきも悪くない。先行していた女性登山者が不安になったらしく、再び戻ってきた。話しを聞くと、天川川合に下りる予定だったとのことで、間違ってカナビキ尾根を下りてしまったことが判明した。天川川合までの行き方を教えてあげる。

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熊渡に出て、国道309号をみたらい渓谷まで歩く。

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みたらい渓谷分岐でトイレ休憩をしてから、前日に下った渓谷沿いの遊歩道を登る。みたらい渓谷は観光地だけあり、一般の観光客が多い。最後に登りになるのはキツい。

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観音峯登山口に無事下山。

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もみじ祭りなどもあって、天川村内の温泉は混雑してそうなので、309号線を下ったところにある下市町のごんたの湯にて汗を流した。ごんたの湯の入浴料は500円と安く、下市町の施設らしく地元の人が多いようだ。帰りの道は特に渋滞もなく帰宅できた。大峰は堺からは比較的近いのがよい。

YouTubeにアップした記録動画です。動画にはキリクチの泳ぐ姿も含まれてます。

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November 08, 2019

近畿地方界隈にてキノコ狩り

11月の3連休は、高野山町石道のトレラン中にスズメバチに刺されたことで始まったが、3連休2日目と3日目には兵庫県三田市在住のSさんからキノコ狩りのお誘いがあった。キノコ狩りは1週間前に奥美濃にて行ったばかりであるが、今回は近場にてキノコの散策を行うこととなった。

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集合は三田市図書館。ここでSさんは熊野古道写真展を開いていた。Sさんは熊野古道をすべて歩いており、その時に撮った写真を展示している。写真展というと額に入った大きな写真を思い浮かぶが、ほとんどが携帯で撮った写真のため、引き延ばすと画像が粗くなるということで、スナップサイズで展示している。

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なぜか平安時代のコスプレをさせられる。

それから兵庫県某所に移動し、松林に生えるキノコの採集を行った。6種類ほどの食べられるキノコが採れた。

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アカハツタケ。

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アミタケ。

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ハツタケ。

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ヌメリイグチ、チチアワタケ、ホコリタケ。

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アミタケは茹でて、大根おろしにて。他はキノコ鍋となって食された。なかなか美味しかった。

翌日は京都府某所に移動し、ナメコ狩り。

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ナメコのパラダイス発見!

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ここにも。

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こちらにも。実に大収穫!

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1人で採った量でこれだけ。5人で採ったので、トータルではこの5倍以上とかなりの大収穫でした。近畿地方も侮れません。

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その晩は自宅にて再びキノコ鍋。

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松林で採れたキノコは炊き込みご飯に。キノコはなかなかよい食感で、キノコのダシも出ていて美味だった!

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高野山 町石道:トレラン中にスズメバチに刺される!

自宅から比較的近い高野山には、参詣道として7本の街道「高野七口街道」があることを知った。その7本の道の一つである町石道(ちょういしみち)は約22kmの距離があり、久しぶりのトレランにはちょうどよい距離である。沢のシーズンが終わり、スキーシーズンが始まる前のこの時期のトレーニングとして、11月の3連休初日をを利用して、この町石道をトレランスタイルでスピーディーに行ってきた。なんとその道中にてスズメバチに刺されるというトラブルがあったが、昔日の面影が残る古道でのトレランはなかなか趣のあるものだった。

【日程】2019年11月2日(土)
【山域】紀伊
【場所】高野山 町石道
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】晴れ
【コー スタイム】九度山駅9:36〜慈尊院9:49〜展望台(百六十五町石)10:15-22〜六本杉峠11:04〜古峠11:17〜二ツ鳥居11:21〜神田地蔵堂11:33〜笠木峠11:59〜矢立峠12:31-37〜展望台(四十町石)13:09〜鏡石13:21〜大門13:49〜根本大塔14:02〜金剛峯寺14:11〜高野警察前バス停14:25

高野山町石道は、弘法大師・空海が高野山を開創した際、木製の卒塔婆を建てて道標とした表参道である。高野七口街道の中でも、町石道は主要参詣道として利用され、町石は単なる道標ではなく、参拝者が卒塔婆形町石に礼拝をしながら山上を目指したことを今に伝えている。

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アクセスは公共交通機関利用にて、南海高野線の九度山駅からスタート。

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久しぶりに生足の正統派トレランスタイルにて。

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まずはロードラン。すぐに真田庵(善名称院)を右に見ながら通過する。真田庵は真田昌幸・幸村親子が蟄居していた屋敷跡に建てられたお寺である。

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道の駅柿の郷くどやまの前を通過して、しばらく進むと慈尊院に到着する。

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石段を登り、慈尊院の中に入ると多宝塔が目に入る。

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慈尊院が町石道の起点になる。ここから高野山の大塔まで180本の卒塔婆形町石が1町(約109m)ごとに建てられている。町石には密教の仏尊を示す梵字と壇上伽藍までの町数、そして寄進者の願文が刻んである。町石道が開かれた当初は木製であったため、やがて朽ちていったが、鎌倉時代、幕府の有力御家人、安達泰盛らの尽力で朝廷、貴族、武士などの広範な寄進により木製の卒塔婆に代わって石造の五輪卒塔婆が建立され、ほぼ完全な形で今日に遺されている。弘法大師はこの道を通り、月に9度は山を下りて、この慈尊院に滞在していた母のもとに通っていたらしい。それがこの地の地名「九度山」の由来となったそうだ。その後、多くの人々が参拝に訪れるようになり、高野山へ通じる7つの道が開かれ、「高野七口」と呼ばれるようになる。

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このような町石道についての説明板が途中にいくつかあった。

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このあたりはクマが出るらしい。舗装路の急登を登る。

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舗装路の急登を登って、百六十五町石の展望台に到着。

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休憩所には人慣れしたネコがいて、擦付いてきた。

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柿畑の中を進む。右手には紀ノ川の眺め。

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舗装路を登り切ると、トレイルになる。トレイルの走りは気持ちよい。

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銭壺石。こんな感じの石や岩が途中に何ヶ所かあり、その由来についての説明がある。

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これが町石。

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六本杉峠に到着。この辺りから先行者をどんどんと追い越していく。アップダウンがあまりなく、実に走りやすい。

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二ツ鳥居を通過。弘仁10年(819年)5月3日、丹生明神・高野明神を弘法大師が高野山に勧請した時、この鳥居を鄧材で建立したと言われている。現在の石造りになったのは、慶安2年(1649年)5月と言われている。

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白蛇の岩と鳥居を通過。

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神田地蔵堂を通過。この辺りは右手がゴルフ場の敷地になっている。久しぶりのトレランにもかかわらず、調子は悪くない!

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笠木峠を通過。この辺りから逆方向から来る人とすれ違うことが増える。

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走っていると、いきなり右膝のあたりに激痛を感じた。キイロスズメバチと思われるハチが1匹まとわりついていたので、そのハチに刺されたらしい。巣が近くにあったのだろうか? 刺された箇所は腫れてきたし、ズキズキと痛むので、しばらく止まって様子を見る。過去にクロスズメバチに刺されたことはあるが、それほど腫れはひどくはならず、アナフィラキーも出なそうな感じだったので、とりあえず歩いて進むことにした。すでに町石道の3分の2以上は来ているので、まあ、残りも行けるだろうと楽天的に考えた。

歩いて進むつもりでいたが、実に走りやすそうなトレイルが続く。痛みはあるが、やはり走ることにした。最近は虫に刺され慣れたのか、歳のせいか、カ・ブヨ・ヌカカ・アブなどに刺されてもあまり腫れないし、痒みもすぐに引いてしまう。どうやら虫刺されには強い身体になってしまっているようだ。

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車の音が聞こえてきて、しばらく進むと矢立峠に出た。茶屋などもあり、休憩にはよい場所だ。

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再びトレイルに入り、袈裟掛石を通過する。

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押上石。

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車道を渡って、登っていくと四十町石の展望台に着く。

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展望台からいったん下ると、再び登り基調となる。その途中にある鏡石。ハチに刺された箇所はズキズキするが、走るのは特に問題ない。

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最後のつづら折りを登りきると、目の前に大門が姿を現す。高野山に到着だ!

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壇上加覧中門。

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壇上加覧金堂。

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根本大塔。

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せっかくなので、観光客が多い中を金剛峯寺へ。

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金剛峯寺に到着。当初は女人堂から極楽橋駅まで走って下山する予定だったが、スズメバチに刺されたこともあったので、大事を取ってバスとケーブルカーにて下山することにした。ここまで総距離は22km、登りの累積は1250m、所要時間5時間であった。

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帰宅してから刺された箇所をアイシング。腫れと痛みは翌日も残ったが、翌々日にはすっかり引いていた。どうやらハチにも強い身体のようだ。

今回はスズメバチに刺されるというトラブルはあったが、古道のトレランは歴史を感じるなかなか趣のあるものであった。残りの高野七口街道も近々歩いて(走って)みようと思う。

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October 28, 2019

ワンゲル部キノコ狩り

今年もワンゲル部公式行事として、奥美濃にあるワンゲル部山小屋をベースにキノコ狩り&宴会をしてきた(2019年10月26日〜27日)。私がワンゲル部の顧問になった一昨年から始めたイベントなので、今年で3回目(2017年2018年の記録)。夏の雨不足や秋遅くまでの暑さでキノコは不作と思われたが、なんとか人数分のキノコ鍋に足りるだけのキノコが採集できた。ワンゲル部員だけでなく、私の山仲間も集まり、総勢17人の参加者にて盛会にて終了した。

1日目は2グループに分かれ、1グループは山小屋周辺にて、もう1グループはちょっと車で移動した某所にてキノコ狩りを行った。私は某所の方のガイドをした。

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早速、急斜面の倒木にムキタケを発見。

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さらにクリタケも発見。幸先はよかった!

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一見、ムキタケと思ったが、ゼラチン質で明らかに違う。正体はキクラゲの仲間のニカワハリタケらしい。この場では同定できなかったのでスルーしたが、デザート感覚で食べられるらしい。

尾根に出て、ちょっと登ったところで、なんとクマがブナの木の上にいた! 我々に気がついたクマは、急いで木を下りて、一目散に逃げていった。このエリアはクマの密度は高い。去年もクマの糞や木に付けられた爪の跡を目撃したが、今年もクマのフィールドサインは至る所にあった。

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まずはクマに囓られた道標。先日の天生湿原の道標も同じ様にクマに囓られていた。クマはペンキの味が好きなようで、ペンキが塗られた部分を囓る。

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そしてクマ棚。クマ棚とは、ツキノワグマが木に登って木の実や新芽などを食べるために枝を折った跡で、折った枝を重ねていくので、棚のように見える。このようなクマ棚がいくつも見られた。出会い頭でのクマとの遭遇を避けるために、クマ鈴は持っていくべきだろう。通常であれば、人に気がついたクマの方から逃げてくれる。

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クマのことを気にせずに進んでいくと、ムキタケと共にクリタケを大量に見つける。

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なかなか良質なクリタケだ。この場所で人数分に足りるだけのキノコは採集できた。

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一番期待していたナメコだが、これぐらいの幼菌が採れただけで、今年は出るのが遅れているようだ。正午を過ぎたあたりで引き返すことにした。

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山小屋に戻ると、山小屋周辺でキノコを採っていたグループはすでに戻っていた。どうやらナメコとムキタケがそこそこ採れたようで、こちらがナメコが採れなかった分は相殺できそうだ。早速、ゴミ取りを行う。

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採れたキノコは主にこの5種類。

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手が空いたメンバーは、早速、ビールを開ける。

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バーベキューも始まる。日帰りメンバーもいるので、早めの宴開催。

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大学教員、技術者、テンカラ名人、学生など多様な人たちが集まったが、みんな山が共通の趣味だ。

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ショウジョウバエの生態を専門とする元H大のK先生とほぼ20年ぶりにお会いした。研究分野的には私と同じで、今回はたまたま石川に滞在していて、ショウジョウバエの採集を兼ねて遊びに来てくれた。

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酔っ払う前に集合写真。

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キノコ鍋もできた。今回は学生の発案でコンソメ味の薄味にした。キノコの味はよくわかる。

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お酒も進む。残念ながら、日帰り参加者はここでお別れ。もちろん運転手はお酒は飲んでいない。その後も宿泊者だけで宴は続いたのだった。

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翌朝はのんびりと起床して、昨晩の残りのキノコ鍋にうどんを入れて朝食にした。現役部員には、山小屋のベランダの改修箇所のペンキ塗りという仕事があった。

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ペンキを塗る前。

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ペンキを塗った後。山小屋と同じ色に塗られた。これで現役部員は任務完了!

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私は山小屋周辺で再びキノコ探し。取り残しのムキタケが多少採れたので、家族へのお土産にする。昨年も紅葉はそれほどきれいではなかったが、今年は昨年以上にきれいではない。今年は秋が暖かく、冷え込みが足りないからだろう。1ヶ月後には立山初滑りを予定しているが、はたして雪が降ってくれるのだろうか?

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October 23, 2019

大和葛城山から二上山へダイトレ縦走

ジャンダルム登頂の筋肉痛も和らいできたところで、トレランチックにリハビリハイクしてきました。

【日程】2019年10月20日(日)
【山域】生駒・金剛・和泉
【場所】大和葛城山・岩橋山・二上山
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】曇り
【コー スタイム】葛城登山口バス停8:56〜天狗谷道ベンチ9:35〜大和葛城山10:05-14〜持尾辻バイオトイレ10:55〜岩橋山11:36-42〜平石峠12:10〜竹内峠12:46〜二上山雌岳13:25〜二上山雄岳13:48〜二上山駅14:35

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富田林駅から水越峠行きのバスに乗り、葛城山登山口バス停で下車してスタート。日曜日だけあり、ハイカーは多い。

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天狗谷道を登る。若者の大人数パーティーが前を進んでいたが、遅いので先に行かせてもらう。

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2017年10月の台風で大きなダメージを受けた天狗谷道だが(2018年4月の記録)、あいかわらず倒木などで荒れている。先日の台風の影響もあるかもしれない。

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バス停から1時間10分で、大和葛城山に到着。

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ダイトレを北へ進む。やけに人が多いなと思ったら、大阪労山の縦走大会が開催中でした。その参加者たちと次々にすれ違う。

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大和葛城山から1時間20分ほどで岩橋山に到着。

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さらに北へ進むと国道166号に出る。奈良と大阪の県境である竹内峠だ。

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竹内峠は古くから交通の要所であり、聖徳太子もこの峠を越えて四天王寺と飛鳥を往復したとされる。

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国道を渡る。

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二上山への登山道へ入る。

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岩屋を通過。

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公園になっている雌岳を通過。二上山は双耳峰であり、雌岳と雄岳の2つのピークがある。

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二上山の最高地点である雄岳に到着。

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雄岳山頂には大津皇子の墓がある。大津皇子は謀反の罪をきせられ、若干24歳という若さで自害に追い込まれた悲劇の皇子であるらしい。

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二上山駅への登山道を下って、登山口に出る。

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住宅地を歩いて二上山駅に到着し、帰路につく。

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ハイク中に収穫したムカゴで一杯。リハビリの割には、総距離17.1 km、登りの累積1221m、経過時間5時間44分のしっかり歩いたハイクでした。

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October 22, 2019

天生湿原

ジャンダルム登頂の翌日は、疲労抜きで北飛騨の天生湿原を散策してきた。

前日の11時間に及ぶ岩稜歩きで、朝の遅い起床は激しい筋肉痛を伴った。この日は午後から雨予報。当初はナメがきれいでお手軽な沢上谷を遡行する予定だったが、筋肉痛と寝坊でテンションは低く、気が乗らない。おまけにこれからスタートすると雨に遭うことは間違いなし。ふと思い出したのは天生湿原である。天生湿原は飛騨市河合町と大野郡白川村の境にあり、奥飛騨からは近い。2015年1月に白川郷から籾糠山をスキーを使って単独ラッセルで登ったことがあるが、天生湿原からはその籾糠山への登山道もついている。冬は遠い籾糠山だが、無雪期は天生峠から比較的楽に登れる。そんな訳で、このような時にしか行く機会がない天生湿原に、疲労抜きを兼ねて、散策に行くことにした。

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出発前に道の駅スカイドーム神岡の軽食コーナーにて朝ラー。軽食コーナーは9時にオープンする。飛騨市神岡町には「ニュートリノ」の研究でノーベル物理学賞をもたらした「スーパーカミオカンデ」をはじめ、宇宙と素粒子の謎を探求するための研究拠点が集まっている。道の駅スカイドーム神岡には、こうした研究の魅力を広く伝え、科学と社会の新しい関係性をつくるための見学施設がある。出発前に見学もさせてもらった。解説員が丁寧に説明もしてくれる。

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天生峠に到着。

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協力金500円を支払って入山する。

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熊よけのためにドラム缶を叩く。

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湿原は電気柵に囲まれている。電気柵によって大型の動物が湿原内に入れないので、湿原の貴重な植物が守られる。人は扉を開けて入る。

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クマに囓られた案内。クマはペンキの味が好きなようで、ペンキの部分を囓るらしい。

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天生峠から30分ほどで天生湿原に到着。

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まずまずの色づきだが、例年よりは色つきが悪いらしい。

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伝説。

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雲行きが怪しい。

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湿原の奥まで来た。ここから柵の外に出る。

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樹林の散策。

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カツラの巨木。

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分岐。ブナの巨木を見に行くことに。

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ブナの巨木。

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ブナの倒木からはえるナメコ? 成長しすぎで腐りかけている。

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こちらはまだ食べられそうなナメコ?

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香りの強いブナハリタケ。

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トチノキの巨木。

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往きにも渡った沢では、イワナがペアリング中だった。

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水中写真を撮ってみた。

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一応、写っていたが、ピンボケ気味だった。

こちらは動画です。

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雨が降り出したところで、天生峠に戻る。2時間20分ほどのハイキングだった。

GPSログです。ヤマレコにも記録をアップしてます。

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ジャンダルム:奥穂高岳から西穂高岳へ縦走

Oさんよりジャンダルム登山のお誘いがあり、奥穂高岳から西穂高岳への縦走で行ってきた。流石に一般ルート最難関と言われるだけあり、終始息の抜けないルートだった。特に序盤の馬の背の下りは両側が切れ落ちていることもあり、スリル抜群であった。ルート的にはホールドもスタンスも充分にあり、クライミングの基本がしっかりできていれば特に通過には問題はないだろう。要所には鎖もあったし、マーキングも結構ある。槍ヶ岳北鎌尾根のようなルートファインディングの難しさはないが、縦走路だけあり、登りと同じぐらいにクライムダウンが多かったのが、結構、精神的にも肉体的にも疲れた。おかげで、翌日は激しい筋肉痛であった。

【日程】2019年10月16日(水)〜17日(木)
【山域】北ア・南部
【場所】奥穂高岳・ジャンダルム・西穂高岳
【メンバー】Oさん、マメゾウムシ
【天候】10/16 晴れ、10/17 晴れのち曇り
【コー スタイム】
10/16 新穂高温泉無料駐車場5:56〜穂高平小屋6:58〜白出沢出合7:43-53〜重太郎橋8:55-9:14〜荷継小屋跡10:09-18〜アブナイヨ岩12:00〜穂高岳山荘13:56
10/17 穂高岳山荘5:30〜奥穂高岳6:15-29〜ジャンダルム7:57-8:14〜天狗のコル10:01-10:11〜天狗の頭10:28〜間ノ岳11:29〜P1(赤岩岳)12:53〜西穂高岳13:01-07〜西穂独標14:21〜西穂山荘15:13-25〜西穂高口16:28

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1日目(10月16日)

3000mの高山では、いつ雪が降ってもおかしくない10月中旬。この時期は降雪がなくても、高山では凍結しているリスクは高い。奥穂から西穂の縦走路は一般ルートとは言え、アルパインクライミングなみに技術的にも体力的にも高いレベルが求められる岩稜ルートである。山のキャリアはまだ浅いOさんであるが、無雪期は私が沢登りを中心に指導をしてきたこともあり、技術的にはこのルートを充分にクリアできるレベルと判断した。一方で、体力面、特にスピードに少々危惧を感じるところはあったが、時間がかかった場合は西穂山荘に宿泊すればよい。あとは私のサポートがあれば、なんとか行けるだろうと判断した。日程は平日の晴れ予報の日を休暇取得で選んだが、凍結のリスクは行ってみないとわからない。風が強い場合や凍結している場合は、奥穂高岳ピストンに変更もありいうことで、とりあえず奥穂高岳までは行ってみることにした。

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新穂高温泉よりスタート。車は登山者用無料駐車場に駐めた。平日だけあり、駐車している車は少なかった。

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右俣林道を進む。

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穂高平小屋を通過。

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白出沢出合にて休憩していると、年輩の男性が追いついてきた。そのおじさんもジャンダルムに行くとのことだが、ヘッデンの乾電池を忘れたらしい。翌朝はヘッデンを点けて日の出前に早立ちする必要があるので、ヘッデンは必需品である。おじさんは穂高岳山荘に乾電池があるか電話をした際に、ジャンダルムの状況も聞いていた。小屋の人からは、凍結しているかもしれないので、止めたほうがよいと言われたそうだ。その後、そのおじさんは登ってこなかったので、どうやら諦めて引き返したらしい。少々不安な情報を聞いてしまったので、私たちもテンションが下がるが、とりあえず奥穂高岳への登山道を進むことにする。

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後ろを振り返ると、笠ヶ岳と抜戸岳。

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先日の台風による被害があったのか、登山道上に倒木あり。

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白出沢に下りる。

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重太郎橋を対岸に渡る。

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白出沢の右岸につけられた石切道を進む。

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鉱石沢を渡り、その後は樹林帯を登る。

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荷継小屋跡で休憩。

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荷継沢を対岸に渡る。

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このあたりの紅葉の色づきはちょうどよい。

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白出沢の長い登りが始まる。

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標高差800mの単調なガレ登り。

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稜線は見えているが、なかなか近づかない。ガレ登りもルートファインディングが大事で、大きな岩のある所を登っていく方が足下が安定していて楽である。

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アブナイヨ岩を通過。ここから穂高岳山荘まで130分らしい。

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少しずつ稜線に近づいていく。

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ついに穂高岳山荘が目の前に。ここまで凍結箇所もなく、ほぼ無風で寒さは感じない。明日もこの天気ならば、ジャンダルムへは行けそうだが。

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本日の宿である穂高岳山荘に到着。新穂高温泉から8時間が経っていた。

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涸沢カールを見下ろす。

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前穂北尾根。

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早速、宴会開始。平日だが、人気エリアだけあり、宿泊客はそこそこ多かった。

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穂高岳山荘の夕食。翌日に備えてご飯のお替わりを2回もしてしまった。寝不足だったこともあり、夕食後はすぐに寝入ってしまったが、深夜に目が覚めてしまった。

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2日目(10月17日)

深夜に1度目が覚めてからは、そのまま起きたり眠ったりを繰り返して、起床時間の4時半を迎えてしまった。

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外はすぐに白み始めた。

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穂高岳山荘名物のお弁当である朴葉寿司を食べてから出発。結構ボリューミーで朝からガッツリという感じ。

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まずは奥穂高岳を目指して登る。天気は今のところ良好だが、午後からはガスが出る予報だ。

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奥穂高岳へ登る途中で日の出を迎える。

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目的地であるジャンダルムが見えた。

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槍ヶ岳もくっきり。

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奥穂高岳に到着。凍結箇所もなく、風の強さも気温的に充分に耐えられる程度だ。これならば行けると確信し、ジャンダルムへ進むことを決断する。先行者も1名いた。

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念のため、ハーネスを装着して、ジャンダルムへの縦走路に入る。いよいよ馬の背の下りだ。

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両側が切れ落ちている高度感抜群の狭い尾根をクライムダウンする。

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3点確保で一歩ずつ慎重に下れば問題はない。

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馬の背を無事下り終わると、次は奥穂高岳とロバの耳との鞍部を目指す。落石が起きやすそうな岩場を下る。

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正面にジャンダルム。

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鞍部からはロバの耳とジャンダルムを見上げる。

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鞍部からはロバの耳への登り。その後、ロバの耳の鎖場のトラバースに入り、最後はジャンダルムとの鞍部に下りる。

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ジャンダルムは基部をトラバースして、西穂側から登りやすそうな所を登った。後で気がついたが、正規ルートはもっと西穂側へ回り込んでいた。このあたりからガスが出始める。

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正規ルートで縦走路へ戻ったが、最後は少々ショートカットした。

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天狗のコルへの下りに入る。

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垂直な鎖場の下り。スタンスはあるので問題ない。

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ガスの中の狭い稜線歩き。

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正面に天狗の頭。

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天狗のコルに10時に到着。ここから岳沢へエスケープは可能だが、縦走を続ける。ここまで2名とすれ違う。

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天狗の頭への急な登り。

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天狗の頭に到着。

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次は間ノ岳を目指す。

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逆層スラブの長い鎖場の下り。登山靴のソールのフリクションを使って下る。

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正面に間ノ岳。

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間ノ岳を越える。

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鎖場のトラバース。

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鎖場の垂直な登り。

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西穂高岳方面がガスの中にうっすらと見えた。

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P1に到着。西穂高岳はいよいよ次のピークだ!

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シラタマノキ。サロメチールの匂いがする。

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ついに西穂高岳に到着。

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ガスの中を下る。独標までは岩場が続くが、緊張感は多少は和らぐ。

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西穂高岳独標を通過。西穂高岳からここまで11のピークを越える。ここからロープウェイ駅まではコースタイムで2時間。ロープウェイの最終時刻は16時45分で、現在の時刻は14時21分。はたして間に合うだろうか?

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ロープウェイの西穂高口駅が見えた。

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雲の下に出て、丸山を通過。

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正面に焼岳と左に上高地。

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西穂山荘に到着。ここからロープウェイの駅まで1時間だが、まだロープウェイ最終時刻まで1時間半ほどの余裕がある。なんとか間に合いそうだ。

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Oさんはお疲れ気味だが、もう少しのガンバ!

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ロープウェイ最終時刻の15分前に西穂高口駅に到着し、無事最終便に乗ることができた。ここまで11時間行動だった。

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下山後は、新穂高温泉のひがくの湯で汗を流す。入浴料は750円だが、登山者は自己申告にて700円に割引される。うまい棒も食べ放題である。平日で時間も遅かったので、浴槽は独り占めだった。夕食もここでいただいた。

今回は10月中旬といういつ雪が降ってもおかしくない時期でありながら、稜線の気温は0℃ぐらいで、降雪も凍結箇所もなく、風もそれほど強くもなかったのは幸いだった。縦走日は午後からガスは出たものの、無事、ジャンダルムの頂に立ち、西穂まで縦走することができた。この縦走に時間がかかった場合は西穂山荘泊も考えていたが、最終のロープウェイ時刻になんとか間に合うことができ、その日のうちに新穂高温泉に下山できたのはよかった。Oさんにとっては9月の鳶谷での沢登りに引き続き、ハードな山行の連続になってしまったが、どちらもしっかり成功させたことは自信になるだろう。

奥穂高から西穂高までの縦走路は流石に一般ルート最難関と言われるだけあり、終始息の抜けないルートだった。特に序盤の馬の背の下りは両側が切れ落ちていることもあり、スリル抜群の高度感であった。一方で、ルート的にはホールドもスタンスも充分にあり、クライミングの基本がしっかりできていれば特に通過には問題はないだろう。要所には鎖もあったし、マーキングも結構ある。槍ヶ岳北鎌尾根のようなルートファインディングの難しさはないが、縦走路だけあり、登りと同じぐらいにクライムダウンが多かったのが、結構、精神的にも肉体的にも疲れた。おかげで、翌日は激しい筋肉痛であった。一般ルートとは言え、今回の縦走成功の達成感は高く、たいへん充実した山行であった。

動画も少し撮っていたので、スライドショー的に編集してみました。

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October 15, 2019

台風通過後に岩湧山から一徳坊山へ

10月の3連休は、台風19号の東日本上陸で多大な被害があった。大阪も暴風域には入っていたが、かすめた程度で、日曜日には雨は止んでいた。そこで、トレーニングついでに、久しぶりに地元の低山に様子見に行くことにした。

【日程】2019年10月13日(日)
【山域】生駒・金剛・和泉
【場所】岩湧山・網笠山・一徳坊山
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】曇り
【コー スタイム】紀見峠駅8:22〜岩湧山三合目9:19〜根古峰9:30〜阿弥陀山前分岐9:43〜五ツ辻9:53〜岩湧山10:14-23〜岩湧寺10:53-11:11〜網笠山11:33〜一徳坊三角点12:02〜一徳坊山12:12-18〜旗倉12:59-13:03〜日野(車道)13:49〜三日市町駅14:35

岩湧山はよく行く山だが、一徳坊山は2013年12月に行って以来の6年ぶり2回目の訪問である。植林中心の里山コースである。

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公共交通機関利用にて、紀見峠駅よりスタート。

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根古川林道を進むが、台風の後だけあり、隣を流れる根古川は増水して濁流になっていた。

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山の斜面からいく筋もの流れが林道に流れ込んでいた。かなりの雨が降ったようだ。おかげで靴が濡れる。

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倒木もあり。この木は電線に引っかかっていた。

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湿度が高く、サングラスを曇らせながら、岩湧山三合目を通過。

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途中、ダイトレから離れて、根古峰のピークも踏んできた。

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台風一過の晴天とはいかず、上部はガスに覆われていた。

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岩湧山に到着。ガスガスで展望はなし。ベンチも濡れていたので、長居はせずに岩湧寺へ向かうことにする。

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直登ルートを下りるが、整備されたらしく、登山道は階段になっていて歩きやすい。以前は階段はなかったように思うが、その時は急で滑りやすかった記憶がある。

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岩湧寺に到着。写真は多宝塔。四季彩館でランチとする。

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滝畑方面への林道を少し進んでから右の道に入り、左にある一徳防山への 登山道に取り付く。

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網笠山に到着。

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アップダウンを進んで、一徳坊三角点からの展望。天気は回復傾向。

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一徳防山に到着。河内長野にあるこのマイナーな山は知っている人はどれぐらいいるだろうか?

一徳防山から先は案内が少なく、倒木もあったりで迷いやすい。私も予定していた日野へのルートから外れて、少々滝畑側へ入り込んでしまった。倒木が正規のルートを塞いでいたからだ。分岐では確認が必要だ。

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日野に下山して、3.5kmほどのロードを三日市町駅まで歩くことにした。途中、だんじりと遭遇。

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三日市町駅に到着。総距離19.5km、累積標高差1200m、歩行時間6時間のトレッキングでした。まあまあ、よい負荷でした。

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October 08, 2019

百丈岩でロープワーク練習

日曜日は天気がもちそうだったので、Oさんにお願いされていたロープワーク練習のために、兵庫県の百丈岩へ。今回の練習会、せっかくなので、ワンゲル部メンバーにも声をかけてみた。直前なので誰も参加しないだろうと思いきや、部員5名が手を上げてくれた。そんな訳で、7名が道場駅に集合した。

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百丈岩入口にある労山施設の百丈やぐらでは救助訓練が開催されていて、50人ぐらいの人たちで賑わっていた。その中にはワンゲル部OBのTさんもいた。練習場所として予定していた百丈岩の下部岩壁にはすでに多くのクライマーが貼り付いていた。どうやらこちらも山岳会の研修らしく、いろいろな訓練をしているようだ。

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ようやく涼しくなって、クライマーが百丈岩のような低山の岩場に集まることは想定のうちなので、山の樹林の急斜面を使ってロープワークの練習をすることにした。支点の構築、トップの確保、リード、セカンドの確保、懸垂下降のロープワークを確認した。

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懸垂下降途中で停止し、両手をフリーにするための方法について学ぶ。

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そこからフリクションノットを使ったロープの登り返しも練習。この場合は空中がよいので、ハンマーを投げてロープを木に引っかけた。

こちらはその時の動画で、シャクトリ虫のようにロープスリングを交互に上げながら登っていく。この作業は結構ハードな筋トレである。アッセンダーを使えば、もう少し楽に登れるだろう。

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下部岩壁が空いたので、私がリードで登り、トップロープを設置し、参加者に登ってもらった。上まで登ったワンゲル部員1回生をロワーダウンで下ろすが、怖がってクライムダウンになってしまう。もっと上半身を後ろに反らせないといけないのだが、どうもわからないようだ。これでは懸垂下降もできないので、その後、立ち方の訓練を先輩達から受けていた。

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全員が登り終わって、ロープを回収したら、すでに時間は17時。結構しっかり練習した1日だった。道場駅前にてまずは乾杯。

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現役部員はそのまま帰路についたが、私、社会人のOさん、院生のHくんの3人で梅田で打ち上げ。場所は梅三小路に入ってすぐ左のビアバー肉彩。アルビのところです。ビールはヒューガルデン・ホワイト。

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燻製の盛り合わせ。

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肉三種盛り。

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ドイツビールのデュンケルで締める。ほどほどの酔い加減で終了。

スキーシーズン開幕までにちょっとしたバリエーションルートにも行きたいところだが、次の3連休は台風の影響を受けそうだ。

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October 07, 2019

シーズン最後のテンカラ釣り

あっという間に10月に入ってしまいました。すでに1週間前のことになってしまいましたが、9月29日〜30日で禁漁前最後の渓流釣りに行ってきました。

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9月29日はテンカラ釣り仲間がいる白山麓へ。某谷に入るも、禁漁前に多くの釣人が駆け込んだためか、釣果は渋かった。

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早めに切り上げて、道の駅瀨女近くの精華園にてランチ。前から気になっていたお店だが、まずまず美味しかった。ちなみに食べたメニューはピリ辛ラーメン。次々とお客さんがやってきて賑わっていた。

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白山麓は釣師の競争が激しそうなので、翌日は奥美濃の石徹白へ移動。ちなみに禁漁前最終日は月曜日であったが、この日は土曜日出張の代休。今シーズンは毎回期待に応えてくれた某谷に入渓。

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すぐに2匹を釣り上げたが、その後が渋かった。

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ここも釣人が直前に入った気配あり。

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釣れないわけではないが、いつもとは型も出方も貧弱。

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少々欲求不満気味の釣果ではあったが、今シーズンは充分に楽しませてもらったからヨシとしましょう。また来シーズンに。

ヒットシーンを動画にまとめてみました。

北海道では初雪の便りもあり、そろそろスキーモードに切り替えへ。

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