October 03, 2022

金剛山 石ブテ谷 丸滝谷:新人の沢登り講習

沢登りシーズンはそろそろ終了の時期ではあるが、今年度にワンダーフォーゲル部に入部した新人を対象に、金剛山の丸滝谷にて沢登り講習会を行った。

【日程】2022年10月1日(土)
【山域】生駒・金剛・和泉
【渓谷名】大和川水系 石ブテ谷 丸滝谷
【メンバー】ゆか、ワンゲル部員新人3名、マメゾウムシ(OMUNWV部)
【天候】晴れ時々曇り
【コー スタイム】葛城登山口バス停8:57〜石ブテ東谷入渓地9:21-46〜勘介屋敷との二俣10:04〜下の丸滝10:45-13:35〜上の丸滝下13:42〜中尾の背合流14:32-49〜六道の辻15:00〜大日岳15:10〜山頂広場15:18-29〜金剛登山口バス停16:04

6月にもワンダーフォーゲル部の上級生を対象に沢登り講習会を丸滝谷にて行っているが(2022年6月4日の記録)、今回は4月に入部した新人を対象に沢登り講習会を行った。新人たちは夏の本合宿で縦走は経験しているが、バリエーションは初めての経験である。今年度はまだ新人たちと山行を共にしていないが、彼らがどれだけ歩けるかは興味のあるところだ。講習会では、サポートに入った新主将の技量を上げるためのトレーニングも兼ねた。

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アプローチは公共交通機関にて、富田林駅から水越峠行きのバスに乗り、葛城山登山口で下車する。青崩から国道309号の旧道に入り、トイレを超えてすぐのところの右手にある橋を渡り、林道を右に進む。林道は石ブテ谷東谷に出た所で終了するので、そこから沢装備を装着する。

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早速、小滝が現れる。

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本格的な滝が現れる。くの字5m滝である。

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盛夏であればシャワーを浴びながら通過するところだが、すでに季節は10月で水が冷たい。濡れないようにヘツリで越える新人たち。

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東谷(勘介屋敷)と丸滝谷との二俣に到着する。左俣の東谷には5mほどの滝がかかる。ここは右俣である丸滝谷に進む。ここで地形図にて自分の今いる位置を確かめてもらおうとするが、なんとだれも地図を持っていないことが判明する。ひじょうに驚いたが、どうやら新人たちには連れて行ってもらうという意識があるようだ。成人である学生が主体的に行う課外活動の姿勢としてはふさわしくはない。指導者はあくまでサポートであり、主体的に山行を行うのは現役部員である。地図をもっていないのは、リスク管理的にも問題がある。地図をもっていないメンバーがパーティーからはぐれてしまったら、どのようにして自分の位置やエスケープルートを知ることができるのか。そのあたりはしっかり反省してもらいたい。

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ちょっとした連瀑帯となり、まずは5m滝が現れる。

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ホールド・スタンスは豊富なので、これぐらいはロープは出さない。

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つづく5m斜滝。

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階段状なので、越えるのは容易である。

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ぎこちなさはあるが,滝を越えていく新人たち。

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標高770mぐらいの所に右岸から入る支流がある、その支流に入ると、すぐに高さ10mぐらいの下の丸滝がある。前回同様にここで登攀練習をすることにする。まずは新主将にリードで登ってもらう。中間支点は自分でハーケンを打って作る。最初はうまくハーケンが入っていかなかったが、しばらくあれこれしているうちに要領がわかってきたようで、最後はしっかり効くまでハーケンを深く打ち込めたようだ。ハーケン2枚を打ち込んで下の滝を無事に登り切り、トップロープ確保の支点構築まで行ってもらった。それから新人たちに順番にトップロープ確保で登ってもらった。

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多少ぎこちなさはあるが、とりあえずは登り切る新人たちであった。

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懸垂下降の練習も行った。流石に余裕の主将である。バックアップを取っているので、ロープから手を放しても静止してくれる。

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下の丸滝での練習を終えたところで、遡行を再開する。すぐに上の丸滝約15mが現れる。ここも主将にリードしてもらい、ロープを固定してもらった。新人たちはフリクションノットでの自己確保で登る。

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下の丸滝でも感じたことだが、新人たちは滝は登れたとしても、リスク管理的に大いに問題があった。転落リスクのある箇所に居続けていることをあまり意識していない。より安全な箇所があるならば、すみやかにそちらに移動するべきである。どうしてもリスクのある箇所に居続けねばならない場合は、セルフビレイなどの安全対策を取るべきである。常にリスクを意識した行動が必要である。

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あとは最後の詰めだけとなる。中尾の背に合流したところで、沢装備を解除し、金剛山の山頂を目指す。

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山頂からは千早本道を下山した。

今回はいろいろと新人たちの問題点が発覚したが、しっかり反省をしてもらいたいと思う。再来週にもう1回だけ沢登り講習会を行う予定だったが、今回あまりに冷えたし、さらに気温も低下するので、再来週はクライミング講習に変更しようと思う。今シーズンは週末の天気がことごとく悪く、沢泊もテンカラ釣りも思うようにできなかった。沢ヤもしくはテンカラ師としては後悔の残るシーズンであった。まもなくスキーシーズンが始まるが、それまではクライミングでもして過ごすことになるだろうか。

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September 30, 2022

増水した前鬼川本流で沢登り

9月の最後の3連休は4年ぶりに前鬼川へ。直前の台風接近がもたらした大雨は、台風通過後2日目でも前鬼川の増水は完全には引かず、遡行の難易度を上げたのだった。

【日程】2022年9月25日(日)
【山域】大峰
【渓谷名】北山川水系 前鬼川本流
【メンバー】ゆか、マメゾウムシ(OMUNWV部)
【天候】晴れ
【コー スタイム】前鬼林道駐車地点8:34〜本流出合8:47〜2段10M滝下9:24〜箱状廊下10:56〜垢離取場12:03-13:14〜閼伽坂峠13:41〜小仲坊14:10〜駐車地点14:47

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9月最後の3連休は、ワンゲル部員から前鬼ブルーを見たいというリクエストがあったこともあり、師弟コンビにて1泊2日で前鬼川孔雀又谷右俣を遡行する計画を立てていた。金曜日は天気が悪く、土日は晴れ予報とのことで、金曜日の午後にのんびり出発で現地へ向かった。ところが、突然発生した台風の近畿地方への接近は大雨をもたらし、国道169号が通行止めとなってしまい、現地入りすることができないという事態が発生した。おかげで、だいぶ手前にて車中泊を余儀なくされた。これだけ雨が降ると、前鬼川の増水は間違いない。あえなく沢泊計画は流れたのであった。今シーズンの沢泊計画は流れ続けて、このまま沢泊行をせずにシーズンは終わりそうだ。おかげでその夜は完全に宴会モードに移行し、翌朝は台風一過の見事な晴れであったが、のんびり起床となったのであった。

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翌日は、沢に入れないというテンションの低さであったが、晴れているのにダラダラと停滞するのはもったいない。大台ヶ原でも行くかということで、ほとんどデートハイクみたいなことになってしまった。

ようやく前鬼川に入渓したのは、出発日の明後日のことであった。前鬼川本流の日帰りコースは4年ぶりのことであり(2018年9月23日の記録)、合計3回目の遡行となる。孔雀又谷右俣を沢泊で遡行できなかったのは実に残念であった。

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まずは黒谷に入溪し、出合まで下降する。台風通過後ということもあり、水量は多い。

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前鬼川本流に入る。

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早速、前鬼ブルーが迎えてくれる。

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1mほどのナメ滝は、左の庇状の岩の下を潜って通過する。

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美しい流れである。

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2段10m滝が現れる。水量が多くて近づけない。

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2段10m滝は、フィックスロープがある右を登る。

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2段10m滝の深い釜を見下ろす。

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滝上の徒渉箇所は水量が多くて、徒渉は困難であった。失敗したら、そのまま流されて、滝を落ちてしまう。

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左岸を高巻く。下降場所にはロープがフィックスされていた。

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川幅いっぱいのナメ床となる。

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水量の多いナメ床は、通れる箇所が限られる。

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美しいナメがつづく。

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本来は水線通しで進める所でも、水量多くて小滝や淵を越えられず、巻かざるを得ない場合が何回かあった。

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どこを通って行けばよいかというルートファインディングも必要である。水量が多くて流れが速いので、徒渉箇所ではスクラムを組むこともあった。

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風呂かい!

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前鬼ブルーは美しく癒やされる。

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面白い形の岩があった。よくバランスが取れているな。

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またも水線通しで進めず。

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滝を巻く。

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前鬼川のハイライトとも言える箱状廊下が現れる。

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周囲からの流れが箱状廊下に落ちていく。

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箱状廊下の左岸に水が湧いている所がある。

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箱状廊下の上は大岩帯となり、どこを通るべきかルートファインディングに悩む。

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斜滝5×8m。

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垢離取場で緊張から解かれる。遡行はここまでとする。増水した前鬼川の遡行に疲れたので、三重滝の見学は今回は省略する。

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下山は沢を戻らずに、前鬼への道を使う。

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閼伽坂峠を越える。

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チチタケ。ちょっと触っただけで倒れてしまった。傘からチチタケの名称の由来となった乳液が出てきた。

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歴史のある前鬼宿坊「小仲坊」を通る。

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ヤマカガシが逃げていった。近畿地方は黒っぽい個体が多い。

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最後は林道を歩いて、駐車地点に戻る。下山後に沢靴をチェックすると、小さなヒルが1匹ついていた。ワンゲル部員の足には見事にヒルのかみ跡がついていた。

前鬼川本流の日帰りコースは、平水であれば、デート沢であったのだが、台風接近後の2日目であっても水量はまだだいぶ多く、遡行難易度は上がっていた。おかげでワンゲル部員との2日連続のデートは避けられた。普段であれば簡単に徒渉できる所でも、スクラム徒渉をしたり、普段は水線通しに行ける所が通れずに巻いたりと、少々苦労と緊張をさせられた。それでも前鬼ブルーを見ることができて心が癒やされた1日であった。

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September 23, 2022

岩湧山で地図読み実習と自然観察

登山で最も多い遭難の態様は道迷いである。原因は地図読みをしっかり行っていないところにある。地図読みによって常に自分のいる位置をしっかり把握していれば、決して道迷いを起こすことはない。それは野外で研究を行う研究者や学生にとってもあてはまることである。私は野外実習という実験科目を担当しているが、その授業の中で、野外研究でのリスク管理を目的に、地図読み実習を行っている。

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事前に、2万5千分の1地形図で、自分の位置がわかるポイントをチェックしておく。地形図には磁北線と、経線・緯線を引いておき、自分のいる位置がピンポイントでわかるようにしてある。ざっと以下にあげるようなところがポイントになる。

・道の分岐や方向の変わるところ
・登りや下りが変わるところ→コル・ピーク
・傾斜が変わるところ
・尾根の太さが変わるところ、分岐するところ
・沢の二股、その方向
・地形が変わるところ→尾根・谷・トラバース
・送電線や小屋などの人造物とその方角

このポイントを現場で歩きながら確認してもらう。9月12日に下見、15日に本番の実習を行った。生物学の実習ということもあり、地図読みだけでなく、自然観察も行った。

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道の方向が変わる所で、自分の位置を確認する。

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地形図では山頂手前の小ピークだが、広場になっており、ベンチがあり、休憩するならば、こちらの方が山頂よりよい。山頂ではコンパスを使って、山座同定も行った。

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下山へ。15時台の帰りのバスがないため、14時台のバスに間に合わせようとすると、結構、時間的にタイトだった。

以下は、岩湧山で出会った動植物たち。

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アオキ

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ヤマジノホトトギス

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雨が多いので、キノコも結構出ていた。

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ニガクリタケ

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タマゴタケ

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テングタケの仲間?

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登山口のトイレにいたウマオイ

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ミヤマクワガタのメス

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イタチ類?の糞

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シマヘビ

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サナエトンボの仲間

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ハバヤマボクチ

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マルバハギとトラマルハナバチ

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クマバチ

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キキョウ

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キリギリス

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シラヤマギク

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遅い夏休み:ワンゲル部山小屋をベースに渓流釣り

ワンゲル部山小屋夏合宿とは時間軸が逆になるが、遅めの夏季休暇を取得し、9月8日〜11日の日程で、奥美濃にワンダーフォーゲル部が所有する山小屋をベースに、まったりと周囲の自然と戯れてきた。

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ワンゲル部の現役部員が1名同行してくれたので、ロープワーク、沢登り、そしてテンカラ釣りの指導も行った。

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いつも裏切らないはずのA谷は、水量がいつもより多いためか、流れが速く、釣果はいつもより悪かった。

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それでもテンカラ歴3ヶ月のワンゲル部員はしっかりイワナを釣り上げた。課題はアタリの取り方とアワセ。まだ修行は必要だ。

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日程の後半には、かっての教え子のSくんが合流した。Sくんはフライマンでもあるので、一緒に近所の渓の開拓に行ってきた。

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林道を歩いて、枝沢を下降して入渓したが。

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すぐに滝に阻まれる。滝を巻くが、また滝に阻まれる。地形図ではわからなかったが、どうやらゴルジュチックな箇所に入ってしまった感じ。沢登りのつもりではなかったので、装備は補助ロープだけと不十分。仕方なく、大きな釜でテンカラおよびフライロッドを振るが、イワナはいるにもかかわらず、毛鉤を咥えてくれなかった。こんな場所のイワナでさえもスレているのか。これ以上、滝を巻くのも面倒なので、雲行きが怪しくなってきたのを理由に、釣果なしのまま終了とした。久しぶりのボウズであった。

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やはり谷に沿って林道が通っている渓は競争が激しいのかもしれない。釣り人の乗った車が林道を走って行った。

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トリカブト

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ヤマアカガエル

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イグチの仲間

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ボウズだった我々を癒やしてくれたのは、周囲の自然だった。急に現れた鮮やかな緑色のモリアオガエルに驚かされる。

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我々の目から逃れるために、水中でジッとするモリアオガエルであった。鳴き声はよく聞くが、姿を見るのは珍しい。

今シーズンは週末の天気が悪いことが多く、結構、予定の沢行や釣行ができなかったので、不満の残るシーズンだった。

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September 22, 2022

奥美濃 荒倉谷川 アラクラ滝3段50m:ワンゲル部員が大滝登攀に挑戦して敗退!

ワンダーフォーゲル部が奥美濃に所有する山小屋の維持作業のため、9月16日から19日の日程で、ワンゲル部員たちと山小屋に滞在した。1日ぐらいは登山活動をしたいということで、精鋭のワンゲル部員2名と大滝登攀に挑戦することにした。

【日程】2022年9月16日(金)
【山域】奥美濃
【渓谷名】長良川水系 前谷川支流 荒倉谷川
【メンバー】ゆか、Mくん、マメゾウムシ(OMUNWV部)
【天候】曇り時々晴れ
【コー スタイム】檜峠9:53〜荒倉谷川取水口11:29-12:27〜アラクラ滝下13:54〜アラクラ滝3段目敗退地点16:12〜アラクラ滝下17:26〜白山禅定道アラクラ滝道標17:41-18:01〜檜峠18:47

初めて荒倉谷川を遡行したのは5年前の7月のこと(2017年7月15日の記録)。奥美濃の白鳥からは石徹白を経て白山まで続く白山美濃禅定道がある。前谷集落から石徹白の檜峠までは、その旧道が残っている。その旧道から見えるのが荒倉谷川にかかるアラクラ滝である。地形図では荒倉谷川には水線は描かれておらず、滝のマークが1つ描かれているだけである。その滝マークの位置がアラクラ滝である。無雪期は樹木が邪魔し、滝の音はするが、その滝の姿を見ることができない。そのため幻の滝と呼ばれている。アラクラ滝は3段50mの高さがあり、5年前は2段目までは同行者のIくんがフリーソロで2登っているが、3段目は偵察のみで終えている。今回はそれ以来の再訪であり、私が直接に指導してきた精鋭の現役ワンゲル部員2名と、そのアラクラ滝の登攀に挑戦することにした。ワンゲル部員にとっては初めての大滝登攀であった。

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山小屋入りしたのが前夜遅くだったこともあり、山小屋を出発したのは10時近い時間だった。この遅い出発が後々に響くことになる。白山禅定道を下っていくと、いきなり正面にカモシカが立ち塞がる。道しるべのように我々の前を進み、立ち止まってはこちらを見る。

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白山禅定道はアラクラ滝の上流部を横切るが、沢の中をサワガニが歩く。

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白山禅定道はちょうどアラクラ滝のある右岸にある尾根上を通るが、その場所にはアラクラ滝の道標がある。しかしながら樹木の葉が茂っているため、アラクラ滝の音はするが、その姿を見ることはできない。途中、シカの姿を見る。

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寄り道が多かったせいか、入渓地点である荒倉谷川取水口に着いたのは、出発してから1時間半を越えていた。さらに入渓地点でゆっくりと沢支度を整えたり、昼食を取ったり、テンカラ竿を振ってみたり、リスが現れたりして、さらにまったりと1時間も過ごしてしまった。ただでさえ出発が遅かったのにに、このあたりののんびりさが後々に時間切れ敗退となる理由となった。

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ようやく荒倉谷川に入溪したのは、12時半近くであった。

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すぐに小滝の連瀑となる。

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やや水量は多いが、問題なく小滝を超えていく。

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意外と釜が深かったりする。

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飽きない。

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ナメもあったりする。

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前回は藪沢のイメージだったが、今回はそんなに藪は濃くないと思うのはなぜだろう。

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5m滝が現れる。

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5m滝は容易に越えられる。

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程なく、大きな滝が現れる。アラクラ滝3段50mである。時刻はすでに14時近くであったが、この時は日没前にこの滝を越えられると思っていた。

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アラクラ滝の1段目とその背後に2段目。1段目の4m滝はノーロープで容易に越えられる。

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2段目とその上に3段目の滝。2段目からロープを出しての登攀となった。2段目は18m〜20mほどの高さがあり、私がリードで右壁を登り、ハーケン2枚を打ってクリアした。ホールドスタンスは豊富であった。

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ワンゲル部員が続いて登る。2番目のMくんはフリクションノットで登ってもらった。

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最後に登るゆかは初めてのハーケンを抜く作業にも挑戦した。しっかりハーケンを回収してくれた。

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2段目を登り切ると、圧倒的な迫力ある3段目が立ち塞がる。高さは25m以上はありそうだ。

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どう登るか思案するが、直登の困難さを感じる。

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前回は左岸の泥壁を少し登って偵察だけにとどめたが、前回同様に巻き気味に左岸の泥壁を上部の岩盤まで登れば、その後に落ち口に伸びるバンドをトラバース気味に登れそうな感じがする。

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念のため、泥壁もロープを出して登る。

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真横から見た3段目は、やはり直登は難しそうである。

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泥壁を登り切ると岩盤となり、少し登った所から落口に向けてバンドが走っているように見える。出発が遅かったため、すでに時刻は16時。とりあえず、ハング気味の岩盤の突破を私が試みるが、ちょっと厳しい。そこでクライミングのセンスのあるワンゲル部員にトップを交替する。彼女にとっては初めてのリードである。

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なんと私が突破できなかったハング気味の岩盤をクリア。バンドの様子を見てもらうが、泥々で今にも崩れそうな狭いスタンスで、かなり悪そうとのこと。中間支点を取れる立木もないため、ハーケンかカムを打って突破する必要がありそう。スラブ状のため、それらを入れるリスやクラックがない可能性もある。そこから私がトップでとも思ったが、時間がかかると日没してしまう。ここで時間切れ敗退となった。

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30mロープを2本つないで、立木を支点に懸垂下降にて滝下に下りる。2段目の下までちょうど30mの長さ一杯であった。

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滝下からは、右岸の崩れやすい泥壁を白山禅定道まで木を掴みながら登る。

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なんとか日没までに白山禅定道に出ることができた。あとはヘッデン点灯で何とかなるが、桧峠までは登りである。

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途中で暗くなり、ヘッデンを点灯して歩く。無事、山小屋まで戻って、9時間の行動を終えた。

今回は敗退であったが、ワンゲル部員にとっては初めての大滝登攀を経験し、得たものは多かったに違いない。今回のリベンジはおそらく
来シーズンになるだろうが、次回は本流出合から遡行せずに、アラクラ滝だけを目的に早出で行きたい。

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September 07, 2022

金剛山 高天谷左俣:勘が鈍らないために!

最近は雨予報ばかりで、なかなか遠出ができません。間隔が開くと、体力と勘が鈍るので、ホームの高天谷へ、今シーズン5回目の遡行に行ってきました。自宅から車で1時間で、そこそこ滝もあるお手軽な沢です。

【日程】2022年9月4日(日)
【山域】生駒・金剛・和泉
【渓谷名】大和川水系 高天谷 左俣
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】晴れ
【コー スタイム】高天彦神社駐車場10:47~高天滝下10:59~10m大滝下11:10~二俣12:18~郵便道(920m地点)12:46-57~高天彦神社駐車場13:49

高天谷は、なんと今シーズン5回目の遡行になる。右俣に1回(2022年7月24日の記録)、左俣に3回(2022年5月8日6月5日8月11日の記録)行っているが、今回は左俣の4回目となる。最近は、週末は雨予報ばかりで、なかなか遠出ができないことが、高天谷ばかりに行く結果となっている。自宅から車で1時間で、そこそこ滝もあるお手軽な沢ということもある。沢行の間隔が開くと、勘と体力を鈍るので、それを防ぐことが目的となっている。

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高谷へは、午後から行って、サクッと遡行としてくることが多いが、今回は夕方に雨の可能性があるので、少し早めに家を出た。それでも高天彦神社の出発は10時47分なので、だいぶゆっくりではある。高天彦神社の駐車場には空きが充分にあったが、路駐している車もあったので、朝のうちは満車だったのかもしれない。懸垂下降と多少のレスキューができるぐらいの装備をもって出発する。

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高天滝6mから入渓する。

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前日はそこそこの降水があったはずだが、水が引くのが速かったのか、ほぼ平水であった。高天滝の手前には、流しそうめんを行ったらしい跡があった。

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高天滝の左岸に安置してある不動明王像。以前に沢が土砂で埋まって高天滝の高さが低くなったことがあるが、それまでは確かこの不動明王像は滝壺に安置されていた気がする。おそらく沢床を掘り起こした際に、こちらに移したのかもしれない。

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高天滝を巻くと、ゴルジュ状になり、すぐに3m滝と背後の堰堤が現れる。まとめて右岸から巻く。

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谷が開けて、奥にかっての10m滝がかかる。この滝は左岸から高巻く。

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ミズヒキ

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イヌショウマ

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崩壊地を抜けると、樹林の中に入り、連瀑帯が始まる。ここから現れる滝はすべて直登可能である。5m滝を流れの右から直登する。

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ちょっと難しい小滝もクリアする。

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モミジガサ

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ゴルジュの中のトイ状5m滝は、ジャミングをまじえて登る。

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キマワリ

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倒木で埋まった二俣に到着する。右俣は倒木と土砂で埋まっていて、登攀価値がないので、迷うことなく左俣へ進む。

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すぐにラスボスの左俣大滝が現れる。2段で25mほどの高さである。かってはもっと滝が高かったようで、おそらく二俣から斜滝で繋がっていた感じである。今は、その斜滝部分は土砂で埋まっている。1段目は流れの左側を登る。

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アキギリ

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最後の3m滝を越える。

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植林の中を詰めていくと、藪漕ぎも木登りもなく、登山道(郵便道)に出て、遡行終了である。

休んでいると、沢装備の男性が通過していった。高天谷を遡行して、山頂を踏んで下りてきたのか、あるいはイワゴノ谷を遡行したのか、興味のあるところである。下山途中で追いついたので、声をかけてみると、イワゴノ谷を遡行したとのこと。後でわかったことだが、なんと私が書いた遡行図を参考にしたとのことだった。お役に立てて光栄である。

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高天彦神社の駐車場にある花壇に、アサギマダラが吸蜜に来ていた。

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アサギマダラを正面から。

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ツマグロヒョウモンのメスも飛来していた。

次の週こそは遠出して、沢泊したい。はたして天気はどうなるだろうか。

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August 30, 2022

扇ノ山 上地川 唐戸谷

扇ノ山の唐戸谷を遡行してきた。渓流釣りを除くと、初めての鳥取県での沢登りであった。唐戸谷は豊かな広葉樹林の中にある美しい癒やし系の谷であった。

【日程】2022年8月28日(日)
【山域】中国東部(扇ノ山)
【渓谷名】千代川水系 上地川(わじがわ) 唐戸谷
【メンバー】どうちゃん、ばるちゃん、マメゾウムシ
【天候】曇りのち晴れ
【コー スタイム】上地登山口9:22〜30m大滝下11:02〜登山道13:08-28〜大ヅッコ13:40〜扇ノ山14:01-19〜上地コース分岐14:41〜上地登山口15:42

これまで渓流釣りを除くと、中国地方での沢登りの機会はあまりなかった。昨年に遡行した兵庫県の笠形山の滝ノ谷と段ヶ峰の倉谷川ぐらいである。雪のある時期によく行く氷ノ山や扇ノ山にも遡行価値のある沢はある。これまで単に中国地方の沢を意識していなかっただけである。今回は、山仲間のどうちゃんより、扇ノ山の鳥取県側にある唐戸谷を遡行しようというお誘いがあり、初めての鳥取県での沢登りとなったのだった。

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土曜日の午後にわかさ氷ノ山キャンプ場に集合し、その晩は宴会キャンプとし、日曜日に唐戸谷を遡行する。涼しい環境のおかげで、前夜はまったりと過ごすことができた。少々深酒とはなったが、遡行への影響は少ないだろう。

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翌朝にキャンプ場から下界に下りても、沢に入るのを躊躇するぐらいのこの夏一番の涼しさであった。河合谷林道に入り、落石に注意しながら上地コースの登山口へ向かう。登山口には車が2〜3台ほど駐車できるスペースがある。

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登山口からすぐに入溪できる。入溪地点は二俣になっていて、右俣が本谷で、左俣が唐戸谷である。

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左俣である唐戸谷に入る。周囲は豊かな広葉樹林である。

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すぐに2mほどの滝が現れて、それを越えると、6mの幅広滝が現れた。左を登れそうだが、岩が脆かったので、左から巻いた。

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深い釜を持つ3m滝も左から巻いた。

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続く3m滝は中央突破。

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倒木の多い所を通過する。

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ゴルジュ状に両岸が狭まってくる。

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ゴルジュの中に連瀑が現れる。左岸からは枝沢の20mの滝が入り、正面の奥には逆くの字4m滝がある。まず左をへつる。

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逆くの字4m滝は、左から入るルンゼを登って越える。続く8mは、右を巻いた。

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再びゴルジュ状となって、2m滝を越える。

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4m滝は私は右を直登する。

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他の2名は左のバンド状から越える。

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両岸が高くなってくると、

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30m大滝が現れた。

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少し戻った所から右岸を高巻く。

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なんか獣臭がするなと思ったら、クマ糞があった。

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滝のすぐ上に下りたかったので、12mほどの懸垂下降にて沢床へ戻る。

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休憩をしてから、遡行を再開する。周囲は豊かなブナ林である。

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再び滝が現れる。

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連瀑となり、10m滝はシャワーを浴びながら直登する。流れの中にはホールドとスタンスは豊富だが、涼しい日なので、シャワーを浴びるのは結構冷たい。

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続く5m滝は右を巻く。

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二俣となり、左俣の5m滝を越える。

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最後の2条4m滝を越える。

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急に源頭の様相となる。

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急に水量が減る。

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最後の詰めは、掘り割り状の水路となる。

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藪漕ぎもなく、登山道に出て、遡行終了。沢装備を解除する。

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そのまま大ヅッコから下山でもよかったのだが、他の2名からの勧誘を断れず、扇ノ山の山頂を踏む。無雪期としては初めての山頂であった。雪のある時期と比べると、雪の高さがない分、周囲の木々が高く感じた。

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氷ノ山方面の展望。

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日本海側の展望。

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大ヅッコ付近の分岐まで戻って、上地コースの登山道に入る。この尾根は但馬尾根と言うらしい。周囲の様子を見ると、大ヅッコと扇ノ山の間のコルからトラバースにて上地コースに入れたと思う。

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尾根は最初だけ平坦だったが、その後は尾根は急になり、ほぼ同じ傾斜が続く。尾根の幅もあるので、スキー向きの斜面かもしれない。滑りやすい箇所もあるので、ストックがあれば楽である。

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分岐から1時間ほどで上地登山口に下山できた。

唐戸谷は、適度な間隔で滝が配置され、ゴルジュあり、30mの大滝ありで、最後は美しいブナ林で締めとなった。見事なナメがあるわけではなかったが、豊かな広葉樹林の中を流れる癒やし系の美しい沢であった。中国地方の沢もこれからは開拓していこうと思う。

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August 24, 2022

金剛山 イワゴノ谷:遡行図の確認のために再訪

どこもパッとしない天気予報だった先週末は、土曜日の天気がもちそうだったのが近場だけだった。昨シーズン(2021年6月12日の記録)に遡行した金剛山のイワゴノ谷を再訪し、前回に作成した遡行図の確認と修正を行った。

【日程】2022年8月20日(土)
【山域】生駒・金剛・和泉
【渓谷名】大和川水系 イワゴノ谷
【メンバー】Hくん、マメゾウムシ
【天候】曇り
【コー スタイム】高天彦神社駐車場9:44~最初の堰堤10:10-10:23~15m滝落ち口10:55~830m二俣12:26-32~ダイトレ合流13:19-34~郵便道分岐13:48~高天彦神社駐車場14:45

先週末はどこもパッとしない天気予報だったが、近場だけは土曜日の天気がもちそうだった。近場というと、金剛山の高天谷がすぐに思い浮かぶが、先週に行ったばかりである。さすがに今回は別の谷に行くとして、昨シーズン(2021年6月12日の記録)に遡行した金剛山のイワゴノ谷を再訪することにした。今回のパートナーは、前回と同じくワンダーフォーゲル部OBのHくんであった。前回は遡行図の作成も行ったが、今回はその遡行図の確認と修正を行うことにした。

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スタート地点は高天谷と同じく、金剛山の奈良側にある高天彦神社である。9時半ぐらいに到着したが、駐車場に充分な空きがあった。

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イワゴノ谷は高天谷とは尾根を1つ隔てて南側にあるので、入溪の前に尾根越えをする必要がある。まずは迂回登山道の方向に向かう。獣侵入防止用の柵があり、扉を開けて中に入る。入溪までこのような扉を何度か開け閉めすることになる。

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伏見山菩提寺方面の案内に従って、高天谷とイワゴノ谷の間の尾根に出て、その尾根を下降する。

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案内に従って、ほとんど流れのないイワゴノ谷を渡って、道を進むと、伏見山菩提寺の横に出る。菩提寺とは反対方向の右に進む。

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正面に伏見道の入口を見て、右へ進むと、また柵があるので、扉を開けて中に入る。

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林道をそのまま進むと、イワゴノ谷の入渓地である堰堤に出る。この堰堤は右から越える。

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小さな堰堤が現れるが、右から超える。

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最初の滝である12m滝が現れる。左岸にある踏み跡で高巻く。

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前回は懸垂下降で下りたが、今回は木を掴みながら、クライムダウンで落口に下りてみた。結構きわどいクライムダウンで、スリップしたら滝を落ちてしまう。安全第一ということであれば、懸垂下降、もしくはさらに踏み跡を辿って大きく巻いた方がよいだろう。

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12m滝の落口。

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3m斜滝。12m滝の上は、ゴルジュ状の中に滝が連続する。

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イワゴノ谷最大の15m滝が現れる。

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15m滝は、一般には左岸から高巻くようだが、我々は前回に引き続き、右岸の泥壁から小さく巻く。

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落口に出るところの木々が煩いが、ちょうど落口に出る。泥壁は崩れやすいが、慣れていれば、こちらの巻き方の方が楽だと思うが。

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すぐにチョックストン3m滝。

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チョックストン3m滝はステミングで越えるが、Hくんは2回も落ちる。3回目にクリア。

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古い堰堤を左から越える。

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しばらく平凡な流れとなる。

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4m斜滝が現れると、これは4段で、5m、4m、5mとつづく。上の写真は2段目の5m。

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3段目の4m。直登で越えるが、意外と手こずった。

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チョックストン3m滝から次の5段の連瀑が始まる。5段の連瀑は、右岸からまとめて巻く。前回は最上段4mの下に出て直登したが、今回はこれもまとめて巻いた。

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次は2条12m滝が現れるが、上部を右に回り込んで越える。

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ナメと小滝が続いた後に、4m斜滝。

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ナメ。

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倒木が多い箇所を通過する。

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標高830mの二俣に着く。左俣には水流がなかった。右俣と左俣の間に水流があり、上部に滝があるので、三俣のようでもある。

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水流のある本流の右俣を進むが、倒木が多い。

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水流がなくなる。

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最後の4m滝をが現れる。前回はこの4m滝を越えて、右へ進んだが、今回は左の踏み跡を進んでみる。

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結構急な詰めとなる。右へ進んだ方が楽だったかもしれない。

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ヒーヒー言いながら急登を登り、ダイトレに出て遡行終了。千早園地の展望台の近くであった。

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郵便道にて高天に下山。

1年ぶりのイワゴノ谷だったが、天気も持ってくれて、そこそこ楽しめた。今回の遡行にて、前回に作成した遡行図に若干の修正を行った。

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修正した遡行図です。

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August 13, 2022

金剛山 高天谷 左俣:ラバーソール沢靴のデビューにて

先日、人生初のラバーソール沢靴である秀山荘製の忍者を購入した。その忍者を通い慣れた金剛山の高天谷にて試履きしてみた。

【日程】2022年8月11日(木)
【山域】生駒・金剛・和泉
【渓谷名】大和川水系 高天谷 左俣
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】晴れ
【コー スタイム】高天彦神社駐車場12:41~高天滝下12:50~10m大滝下13:03~二俣14:05~郵便道(920m地点)14:33-43~高天彦神社駐車場15:31

沢靴はこれまで秀山荘オリジナルを主に使っていたが、残念ながら2021年3月でお店が閉店してしまった。関東在住時は池袋まで買いに行っていた。キャラバンやモンベルの沢靴も履いたことはあるが、秀山荘製が一番自分に合っていた。大阪に来てからは通販で購入していた。まだ在庫は通販で買えるが、ラバーソールの忍者26cmがあったので、ついポチッてしまった。ちなみにフェルトソールの26cmはもう在庫がなかった。これまではフェルトソールしか使ったことはなく、初のラバーソールとなるが、これが最後の秀山荘製の沢靴となるだろうか。ちなみにラバーソールの沢靴を初めて出したのは秀山荘であるらしい。

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その人生初のラバーソール沢靴である忍者を、通い慣れた金剛山の高天谷にて試履きしてみた。高天谷は7月に土砂と倒木で埋まった右俣を遡行したばかりである。高天谷の岩は花崗岩質ということもあり、もともとヌメリが少なく、実にラバーソール向けの谷と思われた。

遅めの出発で、午後からの入渓となった。山の日ではあるが、猛暑の正午過ぎということもあり、高天彦神社の駐車場には充分に空きがあった。午後からでも行けるのが、お手軽な高天谷の良いところである。

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高天滝6mからの入渓だが、いつも通りに左岸のハシゴで巻く。

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3m滝と背後の堰堤は、右岸からまとめて巻くが、ラバーソールで快適に登れる。

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かっての10m滝は左岸から高巻くが、崩れやすい泥壁もラバーソールで快適に登れる。

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連瀑帯へ入る。

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5m滝の直登は問題なし。

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核心部へ入って行く。

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イワタバコ。

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キツリフネ。

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ゴルジュの中へ。

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トイ状5m滝が現れる。ラバーソールで問題なく超える。

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倒木埋まった二俣に到着する。前回は土砂と倒木で埋まった右俣を進んだが、今回は左俣へ進む。

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すぐにラスボスの左俣大滝が現れる。2段で20mほどの高さである。左側を直登するが、特に滑ることもなく快適に登れた。

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最後の3m滝を越える。

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登山道(郵便道)に出て、遡行終了。アブがうるさくまとわりつく。スパッツとグローブを外したら、そのままラバーソールで下山へ。

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登山道上にあった温度計。標高900mで25℃であった。

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高天彦神社の駐車場に下山。遡行2時間、下山1時間ほどであった。

ラバーソール沢靴での高天谷の遡行は実に快適そのものであった。巻きではフエルトほど滑らないし、乾いた岩ではグリップ力がしっかりしている。濡れた岩でもヌメっていなければまったく問題なかった。部分的に水苔のついている岩もあったので、試しに足を置いてみると、確かにそういう岩では滑りやすかった。そこはフラットに足を置くことで対応はできたが、全体的にヌメっている谷ではかなり苦労しそうである。遡行終了時に靴を履き替える必要はなく、そのまま下山できるのが楽である。これからは沢の状況次第で、ラバーソールとフエルトソールを使い分けることになりそうだ。

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August 10, 2022

比良 明王谷 白滝谷:まったりと水と戯れる!

口ノ深谷を遡行した翌日は、当初の予定では奥ノ深谷に行くはずだった。しかしながら、2人とも前日の疲れがだいぶ残っていたこともあり、急遽、当日の朝に癒やし系の白滝谷に行き先を変更した。疲労抜きを兼ねて、水と戯れながらマッタリと沢登りを楽しんだ。

【日程】2022年8月7日(日)
【山域】比良
【渓谷名】安曇川水系 明王谷 白滝谷
【メンバー】Oさん、マメゾウムシ(OMUNWV部)
【天候】曇りのち晴れ
【コー スタイム】坊村(葛川市民センター)駐車場8:37〜白滝谷入渓地9:32-58〜白石谷出合11:56〜白滝下12:50-13:06〜夫婦滝下13:35-40〜夫婦滝上13:50-14:17〜オトワ池14:49〜白滝山15:05〜わさび天滝15:52〜伊藤新道出合16:22〜坊村17:00

前日の口ノ深谷の遡行の疲れと飲み過ぎのため、すっかり朝は寝坊してしまった。前日は久しぶりの登攀系の沢だったこともあり、2人とも体はバキバキであった。テンションも低いので、行き先を、当初の奥ノ深谷から癒やし系の白滝谷に変更することにした。白滝谷は過去に2回遡行したことがあるので、概要はわかっている(2015年6月27日2020年7月24日の記録)。この日は、疲労抜きを兼ねながら、白滝谷で水と戯れながらマッタリと沢登りを楽しむことにした。前日と異なり、この日は沢登りと思われる人たちが駐車場には結構いた。

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前日と同じく明王谷沿いの林道を進み、口ノ深谷出合より少し奥にある白滝谷出合より入渓する。この日はヒルは靴にくっついていなかった。

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岩の上にウスバカミキリがいた。大型のカミキリムシである。

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朝のうちは曇りだったが、だんだんと日差しも出てきて、水と戯れるにはちょうど良いぐらいの暑さになってきた。

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早速、チョックストン3m滝の釜に入るOさん。

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いったん右から滝を越えた後に、再び釜に飛び込み、今度は左から越えるOさん。前日の疲れはどうなった?

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積極的に水線を攻める。年寄りも若者に付き合わされる。

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白石谷出合に到着する。奥には布ヶ滝25mが見える。

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岩肌に滑る3m滝。

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3m滝は穴を潜って越える。

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2条5m滝は左を登る。

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7m斜滝も左を登る。

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2段4m斜滝も左を登る。

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次々と滝が現れるので飽きない。どの滝も登れる。

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大岩帯を通過する。

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潜って越えたり。

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白滝8mに到着する。

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白滝の釜で泳ぎの練習をするOさん。

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白滝を左岸から巻くと、ナメ滝3段12mが現れる。

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Oさんはナメ滝でウォータースライダーを楽しむ。ナメ滝は左からフリクションを効かして登る。

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斜滝15mが現れるが、左を簡単に登れる。

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廊下状の流れを越えると、2段2条18mが現れる。高さはあるが、中央を直登する。

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遡行終了点である夫婦滝2条25mに到着する。

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夫婦滝の釜でも水と戯れるOさん。

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遊びに飽きたところで、夫婦滝を左岸から巻く。探勝道があるので、容易に滝上に上がれる。

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滝上には壊れかけた御堂があり、沢装備を解除する。下山は沢沿いの登山道も取れるが、白滝山を経由することにした。

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沢沿いのやや不明瞭な登山道を登り、オトワ池に出る。

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白滝山への道も不明瞭だが、だいたいの方向を進めばなんとかなる。

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あまり整備されていない伊藤新道を下山した。途中にあったわさび大滝。やはり白滝谷沿いの道を沢装備のまま下山した方が速くて楽だったかもしれない。

ワンゲル部員のOさんに付き合わされて、積極的に水線通しに進むのは楽しかった。水と戯れる若者は、なんとも可愛らしいものだった。

YouTubeにアップした記録動画です。

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