October 03, 2022

金剛山 石ブテ谷 丸滝谷:新人の沢登り講習

沢登りシーズンはそろそろ終了の時期ではあるが、今年度にワンダーフォーゲル部に入部した新人を対象に、金剛山の丸滝谷にて沢登り講習会を行った。

【日程】2022年10月1日(土)
【山域】生駒・金剛・和泉
【渓谷名】大和川水系 石ブテ谷 丸滝谷
【メンバー】ゆか、ワンゲル部員新人3名、マメゾウムシ(OMUNWV部)
【天候】晴れ時々曇り
【コー スタイム】葛城登山口バス停8:57〜石ブテ東谷入渓地9:21-46〜勘介屋敷との二俣10:04〜下の丸滝10:45-13:35〜上の丸滝下13:42〜中尾の背合流14:32-49〜六道の辻15:00〜大日岳15:10〜山頂広場15:18-29〜金剛登山口バス停16:04

6月にもワンダーフォーゲル部の上級生を対象に沢登り講習会を丸滝谷にて行っているが(2022年6月4日の記録)、今回は4月に入部した新人を対象に沢登り講習会を行った。新人たちは夏の本合宿で縦走は経験しているが、バリエーションは初めての経験である。今年度はまだ新人たちと山行を共にしていないが、彼らがどれだけ歩けるかは興味のあるところだ。講習会では、サポートに入った新主将の技量を上げるためのトレーニングも兼ねた。

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アプローチは公共交通機関にて、富田林駅から水越峠行きのバスに乗り、葛城山登山口で下車する。青崩から国道309号の旧道に入り、トイレを超えてすぐのところの右手にある橋を渡り、林道を右に進む。林道は石ブテ谷東谷に出た所で終了するので、そこから沢装備を装着する。

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早速、小滝が現れる。

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本格的な滝が現れる。くの字5m滝である。

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盛夏であればシャワーを浴びながら通過するところだが、すでに季節は10月で水が冷たい。濡れないようにヘツリで越える新人たち。

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東谷(勘介屋敷)と丸滝谷との二俣に到着する。左俣の東谷には5mほどの滝がかかる。ここは右俣である丸滝谷に進む。ここで地形図にて自分の今いる位置を確かめてもらおうとするが、なんとだれも地図を持っていないことが判明する。ひじょうに驚いたが、どうやら新人たちには連れて行ってもらうという意識があるようだ。成人である学生が主体的に行う課外活動の姿勢としてはふさわしくはない。指導者はあくまでサポートであり、主体的に山行を行うのは現役部員である。地図をもっていないのは、リスク管理的にも問題がある。地図をもっていないメンバーがパーティーからはぐれてしまったら、どのようにして自分の位置やエスケープルートを知ることができるのか。そのあたりはしっかり反省してもらいたい。

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ちょっとした連瀑帯となり、まずは5m滝が現れる。

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ホールド・スタンスは豊富なので、これぐらいはロープは出さない。

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つづく5m斜滝。

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階段状なので、越えるのは容易である。

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ぎこちなさはあるが,滝を越えていく新人たち。

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標高770mぐらいの所に右岸から入る支流がある、その支流に入ると、すぐに高さ10mぐらいの下の丸滝がある。前回同様にここで登攀練習をすることにする。まずは新主将にリードで登ってもらう。中間支点は自分でハーケンを打って作る。最初はうまくハーケンが入っていかなかったが、しばらくあれこれしているうちに要領がわかってきたようで、最後はしっかり効くまでハーケンを深く打ち込めたようだ。ハーケン2枚を打ち込んで下の滝を無事に登り切り、トップロープ確保の支点構築まで行ってもらった。それから新人たちに順番にトップロープ確保で登ってもらった。

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多少ぎこちなさはあるが、とりあえずは登り切る新人たちであった。

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懸垂下降の練習も行った。流石に余裕の主将である。バックアップを取っているので、ロープから手を放しても静止してくれる。

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下の丸滝での練習を終えたところで、遡行を再開する。すぐに上の丸滝約15mが現れる。ここも主将にリードしてもらい、ロープを固定してもらった。新人たちはフリクションノットでの自己確保で登る。

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下の丸滝でも感じたことだが、新人たちは滝は登れたとしても、リスク管理的に大いに問題があった。転落リスクのある箇所に居続けていることをあまり意識していない。より安全な箇所があるならば、すみやかにそちらに移動するべきである。どうしてもリスクのある箇所に居続けねばならない場合は、セルフビレイなどの安全対策を取るべきである。常にリスクを意識した行動が必要である。

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あとは最後の詰めだけとなる。中尾の背に合流したところで、沢装備を解除し、金剛山の山頂を目指す。

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山頂からは千早本道を下山した。

今回はいろいろと新人たちの問題点が発覚したが、しっかり反省をしてもらいたいと思う。再来週にもう1回だけ沢登り講習会を行う予定だったが、今回あまりに冷えたし、さらに気温も低下するので、再来週はクライミング講習に変更しようと思う。今シーズンは週末の天気がことごとく悪く、沢泊もテンカラ釣りも思うようにできなかった。沢ヤもしくはテンカラ師としては後悔の残るシーズンであった。まもなくスキーシーズンが始まるが、それまではクライミングでもして過ごすことになるだろうか。

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October 02, 2022

ワンゲル部総会にオブザーバーとして出席し、歴史的イベントに立ち会う!

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9月最後の日に、顧問をしているワンダーフォーゲル部の後期想会があり、オブザーバーとして出席した。

私が2017年4月に顧問になったばかりの時は、総会は単に本合宿の報告の場であり、どこが総会だという状況だったが、ここ最近の総会ではようやく報告事項と審議事項のある総会本来の体裁となった。

今回の総会ではワンダーフォーゲル部創部以来の女性主将の誕生があった。コロナ禍があり、年度の途中という変則的な主将交替ではあったが、歴史的なイベントと言えよう。

他にも歴史的なイベントがあった。OBOGたちにとって重要な出来事は、旧部則の第2条の復活であろう。これが新部則の第1条に復活した。誰がどのような目的で改正したかわからないが、旧部則の第2条が簡易なものに変えられていた。OBOGの要望を受け入れ、旧部則の文言そのままを復活させたのだ。以下がその文言である。

「我々は自然なるものへの愛着と憧れを持つ若人の集りである。広く国土を遍歴し、自然を跋渉し、人間と文化を自己の目を通して学び簡素と素朴に生き、グループワークを通じて厳しい困難に耐え抜く力や独立自尊の精神を養い大きな「人間作り」を目的とする。」

この改正は、創設メンバーの意図を重んじ、その精神を代々引き継ぐためである。

それからリーダー会の復活である。私が顧問になった当時はまだリーダー会の名前は残っていたが,機能はしていなかった。いつのまにかリーダー会が無くされ、全員参加の部会が日常的な審議の場となっていた。それはレベルを底辺に合わせることになり、ワンダーフォーゲル部のレベルを下げる結果となっていたように思われる。体育会のクラブとしてはトップダウン的な組織がふさわしい。登山の特殊性としても、経験のない初心者に意思決定を任せることはリスクが大きく適切ではない。リーダー会に権限があれば、目的に向かって一丸となって進みやすくなるだろう。なお、全員参加の部会は審議機関ではなく、報告と意見収集の場とされた。全員参加の審議機関は総会のみとなり、これにより総会の意義も復活すると思われる。

山行スタイルも以下のように区分され定義された。

パートワンデリング(PW)
講習会
合宿
 錬成合宿
 予備合宿
 本合宿
 山小屋合宿
個人山行

各スタイルの説明は省くが、個人山行以外はワンダーフォーゲル部の公式山行とされ、パートワンデリングと一部の講習会を除く公式山行は全部員の参加を必須とすることになった。

これらの改正により、コロナ前の活動に戻り、ワンダーフォーゲル部のレベルが向上することを期待したい。顧問としても一緒に頑張りたいと思う。

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September 30, 2022

増水した前鬼川本流で沢登り

9月の最後の3連休は4年ぶりに前鬼川へ。直前の台風接近がもたらした大雨は、台風通過後2日目でも前鬼川の増水は完全には引かず、遡行の難易度を上げたのだった。

【日程】2022年9月25日(日)
【山域】大峰
【渓谷名】北山川水系 前鬼川本流
【メンバー】ゆか、マメゾウムシ(OMUNWV部)
【天候】晴れ
【コー スタイム】前鬼林道駐車地点8:34〜本流出合8:47〜2段10M滝下9:24〜箱状廊下10:56〜垢離取場12:03-13:14〜閼伽坂峠13:41〜小仲坊14:10〜駐車地点14:47

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9月最後の3連休は、ワンゲル部員から前鬼ブルーを見たいというリクエストがあったこともあり、師弟コンビにて1泊2日で前鬼川孔雀又谷右俣を遡行する計画を立てていた。金曜日は天気が悪く、土日は晴れ予報とのことで、金曜日の午後にのんびり出発で現地へ向かった。ところが、突然発生した台風の近畿地方への接近は大雨をもたらし、国道169号が通行止めとなってしまい、現地入りすることができないという事態が発生した。おかげで、だいぶ手前にて車中泊を余儀なくされた。これだけ雨が降ると、前鬼川の増水は間違いない。あえなく沢泊計画は流れたのであった。今シーズンの沢泊計画は流れ続けて、このまま沢泊行をせずにシーズンは終わりそうだ。おかげでその夜は完全に宴会モードに移行し、翌朝は台風一過の見事な晴れであったが、のんびり起床となったのであった。

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翌日は、沢に入れないというテンションの低さであったが、晴れているのにダラダラと停滞するのはもったいない。大台ヶ原でも行くかということで、ほとんどデートハイクみたいなことになってしまった。

ようやく前鬼川に入渓したのは、出発日の明後日のことであった。前鬼川本流の日帰りコースは4年ぶりのことであり(2018年9月23日の記録)、合計3回目の遡行となる。孔雀又谷右俣を沢泊で遡行できなかったのは実に残念であった。

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まずは黒谷に入溪し、出合まで下降する。台風通過後ということもあり、水量は多い。

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前鬼川本流に入る。

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早速、前鬼ブルーが迎えてくれる。

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1mほどのナメ滝は、左の庇状の岩の下を潜って通過する。

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美しい流れである。

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2段10m滝が現れる。水量が多くて近づけない。

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2段10m滝は、フィックスロープがある右を登る。

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2段10m滝の深い釜を見下ろす。

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滝上の徒渉箇所は水量が多くて、徒渉は困難であった。失敗したら、そのまま流されて、滝を落ちてしまう。

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左岸を高巻く。下降場所にはロープがフィックスされていた。

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川幅いっぱいのナメ床となる。

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水量の多いナメ床は、通れる箇所が限られる。

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美しいナメがつづく。

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本来は水線通しで進める所でも、水量多くて小滝や淵を越えられず、巻かざるを得ない場合が何回かあった。

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どこを通って行けばよいかというルートファインディングも必要である。水量が多くて流れが速いので、徒渉箇所ではスクラムを組むこともあった。

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風呂かい!

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前鬼ブルーは美しく癒やされる。

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面白い形の岩があった。よくバランスが取れているな。

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またも水線通しで進めず。

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滝を巻く。

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前鬼川のハイライトとも言える箱状廊下が現れる。

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周囲からの流れが箱状廊下に落ちていく。

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箱状廊下の左岸に水が湧いている所がある。

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箱状廊下の上は大岩帯となり、どこを通るべきかルートファインディングに悩む。

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斜滝5×8m。

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垢離取場で緊張から解かれる。遡行はここまでとする。増水した前鬼川の遡行に疲れたので、三重滝の見学は今回は省略する。

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下山は沢を戻らずに、前鬼への道を使う。

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閼伽坂峠を越える。

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チチタケ。ちょっと触っただけで倒れてしまった。傘からチチタケの名称の由来となった乳液が出てきた。

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歴史のある前鬼宿坊「小仲坊」を通る。

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ヤマカガシが逃げていった。近畿地方は黒っぽい個体が多い。

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最後は林道を歩いて、駐車地点に戻る。下山後に沢靴をチェックすると、小さなヒルが1匹ついていた。ワンゲル部員の足には見事にヒルのかみ跡がついていた。

前鬼川本流の日帰りコースは、平水であれば、デート沢であったのだが、台風接近後の2日目であっても水量はまだだいぶ多く、遡行難易度は上がっていた。おかげでワンゲル部員との2日連続のデートは避けられた。普段であれば簡単に徒渉できる所でも、スクラム徒渉をしたり、普段は水線通しに行ける所が通れずに巻いたりと、少々苦労と緊張をさせられた。それでも前鬼ブルーを見ることができて心が癒やされた1日であった。

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September 23, 2022

岩湧山で地図読み実習と自然観察

登山で最も多い遭難の態様は道迷いである。原因は地図読みをしっかり行っていないところにある。地図読みによって常に自分のいる位置をしっかり把握していれば、決して道迷いを起こすことはない。それは野外で研究を行う研究者や学生にとってもあてはまることである。私は野外実習という実験科目を担当しているが、その授業の中で、野外研究でのリスク管理を目的に、地図読み実習を行っている。

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事前に、2万5千分の1地形図で、自分の位置がわかるポイントをチェックしておく。地形図には磁北線と、経線・緯線を引いておき、自分のいる位置がピンポイントでわかるようにしてある。ざっと以下にあげるようなところがポイントになる。

・道の分岐や方向の変わるところ
・登りや下りが変わるところ→コル・ピーク
・傾斜が変わるところ
・尾根の太さが変わるところ、分岐するところ
・沢の二股、その方向
・地形が変わるところ→尾根・谷・トラバース
・送電線や小屋などの人造物とその方角

このポイントを現場で歩きながら確認してもらう。9月12日に下見、15日に本番の実習を行った。生物学の実習ということもあり、地図読みだけでなく、自然観察も行った。

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道の方向が変わる所で、自分の位置を確認する。

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地形図では山頂手前の小ピークだが、広場になっており、ベンチがあり、休憩するならば、こちらの方が山頂よりよい。山頂ではコンパスを使って、山座同定も行った。

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下山へ。15時台の帰りのバスがないため、14時台のバスに間に合わせようとすると、結構、時間的にタイトだった。

以下は、岩湧山で出会った動植物たち。

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アオキ

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ヤマジノホトトギス

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雨が多いので、キノコも結構出ていた。

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ニガクリタケ

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タマゴタケ

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テングタケの仲間?

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登山口のトイレにいたウマオイ

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ミヤマクワガタのメス

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イタチ類?の糞

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シマヘビ

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サナエトンボの仲間

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ハバヤマボクチ

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マルバハギとトラマルハナバチ

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クマバチ

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キキョウ

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キリギリス

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シラヤマギク

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遅い夏休み:ワンゲル部山小屋をベースに渓流釣り

ワンゲル部山小屋夏合宿とは時間軸が逆になるが、遅めの夏季休暇を取得し、9月8日〜11日の日程で、奥美濃にワンダーフォーゲル部が所有する山小屋をベースに、まったりと周囲の自然と戯れてきた。

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ワンゲル部の現役部員が1名同行してくれたので、ロープワーク、沢登り、そしてテンカラ釣りの指導も行った。

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いつも裏切らないはずのA谷は、水量がいつもより多いためか、流れが速く、釣果はいつもより悪かった。

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それでもテンカラ歴3ヶ月のワンゲル部員はしっかりイワナを釣り上げた。課題はアタリの取り方とアワセ。まだ修行は必要だ。

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日程の後半には、かっての教え子のSくんが合流した。Sくんはフライマンでもあるので、一緒に近所の渓の開拓に行ってきた。

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林道を歩いて、枝沢を下降して入渓したが。

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すぐに滝に阻まれる。滝を巻くが、また滝に阻まれる。地形図ではわからなかったが、どうやらゴルジュチックな箇所に入ってしまった感じ。沢登りのつもりではなかったので、装備は補助ロープだけと不十分。仕方なく、大きな釜でテンカラおよびフライロッドを振るが、イワナはいるにもかかわらず、毛鉤を咥えてくれなかった。こんな場所のイワナでさえもスレているのか。これ以上、滝を巻くのも面倒なので、雲行きが怪しくなってきたのを理由に、釣果なしのまま終了とした。久しぶりのボウズであった。

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やはり谷に沿って林道が通っている渓は競争が激しいのかもしれない。釣り人の乗った車が林道を走って行った。

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トリカブト

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ヤマアカガエル

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イグチの仲間

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ボウズだった我々を癒やしてくれたのは、周囲の自然だった。急に現れた鮮やかな緑色のモリアオガエルに驚かされる。

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我々の目から逃れるために、水中でジッとするモリアオガエルであった。鳴き声はよく聞くが、姿を見るのは珍しい。

今シーズンは週末の天気が悪いことが多く、結構、予定の沢行や釣行ができなかったので、不満の残るシーズンだった。

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September 22, 2022

ワンゲル部山小屋夏合宿:山小屋の維持作業

すでに前の記事(アラクラ滝登攀)にて報告済みだが、ワンダーフォーゲル部が奥美濃に所有する山小屋の維持作業のため、9月16日から19日の日程で、ワンゲル部員たちと山小屋にて合宿を行った。当初は20日までの合宿予定であったが、台風接近により、1日前倒しで終了とした。過去2年間はコロナ禍でクラブの対面活動が全面的にできなかったたため、実に3年ぶりの山小屋夏合宿であった。その間はOBOGが中心に維持作業を行った。

維持作業にはどのような作業があるかというと、まずは薪作りである。

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OBから作業について説明を受ける現役部員。コロナ禍で現役部員間での作業内容の伝承ができていなかったため、OBからの直接の指導が必要である。

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以前に伐採されたカラマツの丸太を運ぶ部員たち。

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チェンソーで、丸太をストーブ入るサイズに細かく切っていく。

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太い丸太はくさびを打ち込んで割る。

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斧でさらに細かく割る。

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女子部員も頑張る。

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私は秘密兵器を使って、より平易に薪を割る。

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これだけの薪ができた。これで安心して冬を迎えられる。

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和室の畳を干す。布団や毛布は屋根の上に干した。

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山小屋の側壁のペンキ塗りも行った。

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周囲の草刈りも行う。これを行わないとササが生い茂ってしまい、クマなどの動物を小屋に近づけることになる。

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夜にはロープワークの練習も行った。

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滞在中の食事は重要である。炭火での焼肉。やはり力仕事には、美味しくボリュームのあるメニューが元気の源になって良い。

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ハンバーグを手作りする日もあり。

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おろしハンバーグとなった。ワンダーフォーゲル部始まって以来の画期的なメニューであろう。今までは山と同じようなメニューを食わされることが多かった。贅沢を言えば、野菜とスープがほしいが、赤ワインで我慢する。

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カレーもボリューミー。他にスパゲッティや鍋のメニューもあった。

台風接近で前倒しで1日早く終了となったが、およそ予定の作業を終えることができた。これで安心して冬を迎えられるが、はたして今シーズンは雪が降ってくれるだろうか。

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奥美濃 荒倉谷川 アラクラ滝3段50m:ワンゲル部員が大滝登攀に挑戦して敗退!

ワンダーフォーゲル部が奥美濃に所有する山小屋の維持作業のため、9月16日から19日の日程で、ワンゲル部員たちと山小屋に滞在した。1日ぐらいは登山活動をしたいということで、精鋭のワンゲル部員2名と大滝登攀に挑戦することにした。

【日程】2022年9月16日(金)
【山域】奥美濃
【渓谷名】長良川水系 前谷川支流 荒倉谷川
【メンバー】ゆか、Mくん、マメゾウムシ(OMUNWV部)
【天候】曇り時々晴れ
【コー スタイム】檜峠9:53〜荒倉谷川取水口11:29-12:27〜アラクラ滝下13:54〜アラクラ滝3段目敗退地点16:12〜アラクラ滝下17:26〜白山禅定道アラクラ滝道標17:41-18:01〜檜峠18:47

初めて荒倉谷川を遡行したのは5年前の7月のこと(2017年7月15日の記録)。奥美濃の白鳥からは石徹白を経て白山まで続く白山美濃禅定道がある。前谷集落から石徹白の檜峠までは、その旧道が残っている。その旧道から見えるのが荒倉谷川にかかるアラクラ滝である。地形図では荒倉谷川には水線は描かれておらず、滝のマークが1つ描かれているだけである。その滝マークの位置がアラクラ滝である。無雪期は樹木が邪魔し、滝の音はするが、その滝の姿を見ることができない。そのため幻の滝と呼ばれている。アラクラ滝は3段50mの高さがあり、5年前は2段目までは同行者のIくんがフリーソロで2登っているが、3段目は偵察のみで終えている。今回はそれ以来の再訪であり、私が直接に指導してきた精鋭の現役ワンゲル部員2名と、そのアラクラ滝の登攀に挑戦することにした。ワンゲル部員にとっては初めての大滝登攀であった。

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山小屋入りしたのが前夜遅くだったこともあり、山小屋を出発したのは10時近い時間だった。この遅い出発が後々に響くことになる。白山禅定道を下っていくと、いきなり正面にカモシカが立ち塞がる。道しるべのように我々の前を進み、立ち止まってはこちらを見る。

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白山禅定道はアラクラ滝の上流部を横切るが、沢の中をサワガニが歩く。

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白山禅定道はちょうどアラクラ滝のある右岸にある尾根上を通るが、その場所にはアラクラ滝の道標がある。しかしながら樹木の葉が茂っているため、アラクラ滝の音はするが、その姿を見ることはできない。途中、シカの姿を見る。

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寄り道が多かったせいか、入渓地点である荒倉谷川取水口に着いたのは、出発してから1時間半を越えていた。さらに入渓地点でゆっくりと沢支度を整えたり、昼食を取ったり、テンカラ竿を振ってみたり、リスが現れたりして、さらにまったりと1時間も過ごしてしまった。ただでさえ出発が遅かったのにに、このあたりののんびりさが後々に時間切れ敗退となる理由となった。

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ようやく荒倉谷川に入溪したのは、12時半近くであった。

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すぐに小滝の連瀑となる。

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やや水量は多いが、問題なく小滝を超えていく。

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意外と釜が深かったりする。

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飽きない。

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ナメもあったりする。

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前回は藪沢のイメージだったが、今回はそんなに藪は濃くないと思うのはなぜだろう。

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5m滝が現れる。

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5m滝は容易に越えられる。

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程なく、大きな滝が現れる。アラクラ滝3段50mである。時刻はすでに14時近くであったが、この時は日没前にこの滝を越えられると思っていた。

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アラクラ滝の1段目とその背後に2段目。1段目の4m滝はノーロープで容易に越えられる。

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2段目とその上に3段目の滝。2段目からロープを出しての登攀となった。2段目は18m〜20mほどの高さがあり、私がリードで右壁を登り、ハーケン2枚を打ってクリアした。ホールドスタンスは豊富であった。

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ワンゲル部員が続いて登る。2番目のMくんはフリクションノットで登ってもらった。

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最後に登るゆかは初めてのハーケンを抜く作業にも挑戦した。しっかりハーケンを回収してくれた。

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2段目を登り切ると、圧倒的な迫力ある3段目が立ち塞がる。高さは25m以上はありそうだ。

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どう登るか思案するが、直登の困難さを感じる。

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前回は左岸の泥壁を少し登って偵察だけにとどめたが、前回同様に巻き気味に左岸の泥壁を上部の岩盤まで登れば、その後に落ち口に伸びるバンドをトラバース気味に登れそうな感じがする。

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念のため、泥壁もロープを出して登る。

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真横から見た3段目は、やはり直登は難しそうである。

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泥壁を登り切ると岩盤となり、少し登った所から落口に向けてバンドが走っているように見える。出発が遅かったため、すでに時刻は16時。とりあえず、ハング気味の岩盤の突破を私が試みるが、ちょっと厳しい。そこでクライミングのセンスのあるワンゲル部員にトップを交替する。彼女にとっては初めてのリードである。

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なんと私が突破できなかったハング気味の岩盤をクリア。バンドの様子を見てもらうが、泥々で今にも崩れそうな狭いスタンスで、かなり悪そうとのこと。中間支点を取れる立木もないため、ハーケンかカムを打って突破する必要がありそう。スラブ状のため、それらを入れるリスやクラックがない可能性もある。そこから私がトップでとも思ったが、時間がかかると日没してしまう。ここで時間切れ敗退となった。

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30mロープを2本つないで、立木を支点に懸垂下降にて滝下に下りる。2段目の下までちょうど30mの長さ一杯であった。

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滝下からは、右岸の崩れやすい泥壁を白山禅定道まで木を掴みながら登る。

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なんとか日没までに白山禅定道に出ることができた。あとはヘッデン点灯で何とかなるが、桧峠までは登りである。

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途中で暗くなり、ヘッデンを点灯して歩く。無事、山小屋まで戻って、9時間の行動を終えた。

今回は敗退であったが、ワンゲル部員にとっては初めての大滝登攀を経験し、得たものは多かったに違いない。今回のリベンジはおそらく
来シーズンになるだろうが、次回は本流出合から遡行せずに、アラクラ滝だけを目的に早出で行きたい。

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August 24, 2022

金剛山 イワゴノ谷:遡行図の確認のために再訪

どこもパッとしない天気予報だった先週末は、土曜日の天気がもちそうだったのが近場だけだった。昨シーズン(2021年6月12日の記録)に遡行した金剛山のイワゴノ谷を再訪し、前回に作成した遡行図の確認と修正を行った。

【日程】2022年8月20日(土)
【山域】生駒・金剛・和泉
【渓谷名】大和川水系 イワゴノ谷
【メンバー】Hくん、マメゾウムシ
【天候】曇り
【コー スタイム】高天彦神社駐車場9:44~最初の堰堤10:10-10:23~15m滝落ち口10:55~830m二俣12:26-32~ダイトレ合流13:19-34~郵便道分岐13:48~高天彦神社駐車場14:45

先週末はどこもパッとしない天気予報だったが、近場だけは土曜日の天気がもちそうだった。近場というと、金剛山の高天谷がすぐに思い浮かぶが、先週に行ったばかりである。さすがに今回は別の谷に行くとして、昨シーズン(2021年6月12日の記録)に遡行した金剛山のイワゴノ谷を再訪することにした。今回のパートナーは、前回と同じくワンダーフォーゲル部OBのHくんであった。前回は遡行図の作成も行ったが、今回はその遡行図の確認と修正を行うことにした。

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スタート地点は高天谷と同じく、金剛山の奈良側にある高天彦神社である。9時半ぐらいに到着したが、駐車場に充分な空きがあった。

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イワゴノ谷は高天谷とは尾根を1つ隔てて南側にあるので、入溪の前に尾根越えをする必要がある。まずは迂回登山道の方向に向かう。獣侵入防止用の柵があり、扉を開けて中に入る。入溪までこのような扉を何度か開け閉めすることになる。

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伏見山菩提寺方面の案内に従って、高天谷とイワゴノ谷の間の尾根に出て、その尾根を下降する。

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案内に従って、ほとんど流れのないイワゴノ谷を渡って、道を進むと、伏見山菩提寺の横に出る。菩提寺とは反対方向の右に進む。

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正面に伏見道の入口を見て、右へ進むと、また柵があるので、扉を開けて中に入る。

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林道をそのまま進むと、イワゴノ谷の入渓地である堰堤に出る。この堰堤は右から越える。

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小さな堰堤が現れるが、右から超える。

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最初の滝である12m滝が現れる。左岸にある踏み跡で高巻く。

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前回は懸垂下降で下りたが、今回は木を掴みながら、クライムダウンで落口に下りてみた。結構きわどいクライムダウンで、スリップしたら滝を落ちてしまう。安全第一ということであれば、懸垂下降、もしくはさらに踏み跡を辿って大きく巻いた方がよいだろう。

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12m滝の落口。

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3m斜滝。12m滝の上は、ゴルジュ状の中に滝が連続する。

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イワゴノ谷最大の15m滝が現れる。

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15m滝は、一般には左岸から高巻くようだが、我々は前回に引き続き、右岸の泥壁から小さく巻く。

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落口に出るところの木々が煩いが、ちょうど落口に出る。泥壁は崩れやすいが、慣れていれば、こちらの巻き方の方が楽だと思うが。

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すぐにチョックストン3m滝。

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チョックストン3m滝はステミングで越えるが、Hくんは2回も落ちる。3回目にクリア。

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古い堰堤を左から越える。

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しばらく平凡な流れとなる。

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4m斜滝が現れると、これは4段で、5m、4m、5mとつづく。上の写真は2段目の5m。

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3段目の4m。直登で越えるが、意外と手こずった。

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チョックストン3m滝から次の5段の連瀑が始まる。5段の連瀑は、右岸からまとめて巻く。前回は最上段4mの下に出て直登したが、今回はこれもまとめて巻いた。

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次は2条12m滝が現れるが、上部を右に回り込んで越える。

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ナメと小滝が続いた後に、4m斜滝。

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ナメ。

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倒木が多い箇所を通過する。

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標高830mの二俣に着く。左俣には水流がなかった。右俣と左俣の間に水流があり、上部に滝があるので、三俣のようでもある。

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水流のある本流の右俣を進むが、倒木が多い。

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水流がなくなる。

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最後の4m滝をが現れる。前回はこの4m滝を越えて、右へ進んだが、今回は左の踏み跡を進んでみる。

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結構急な詰めとなる。右へ進んだ方が楽だったかもしれない。

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ヒーヒー言いながら急登を登り、ダイトレに出て遡行終了。千早園地の展望台の近くであった。

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郵便道にて高天に下山。

1年ぶりのイワゴノ谷だったが、天気も持ってくれて、そこそこ楽しめた。今回の遡行にて、前回に作成した遡行図に若干の修正を行った。

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修正した遡行図です。

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August 10, 2022

比良 明王谷 白滝谷:まったりと水と戯れる!

口ノ深谷を遡行した翌日は、当初の予定では奥ノ深谷に行くはずだった。しかしながら、2人とも前日の疲れがだいぶ残っていたこともあり、急遽、当日の朝に癒やし系の白滝谷に行き先を変更した。疲労抜きを兼ねて、水と戯れながらマッタリと沢登りを楽しんだ。

【日程】2022年8月7日(日)
【山域】比良
【渓谷名】安曇川水系 明王谷 白滝谷
【メンバー】Oさん、マメゾウムシ(OMUNWV部)
【天候】曇りのち晴れ
【コー スタイム】坊村(葛川市民センター)駐車場8:37〜白滝谷入渓地9:32-58〜白石谷出合11:56〜白滝下12:50-13:06〜夫婦滝下13:35-40〜夫婦滝上13:50-14:17〜オトワ池14:49〜白滝山15:05〜わさび天滝15:52〜伊藤新道出合16:22〜坊村17:00

前日の口ノ深谷の遡行の疲れと飲み過ぎのため、すっかり朝は寝坊してしまった。前日は久しぶりの登攀系の沢だったこともあり、2人とも体はバキバキであった。テンションも低いので、行き先を、当初の奥ノ深谷から癒やし系の白滝谷に変更することにした。白滝谷は過去に2回遡行したことがあるので、概要はわかっている(2015年6月27日2020年7月24日の記録)。この日は、疲労抜きを兼ねながら、白滝谷で水と戯れながらマッタリと沢登りを楽しむことにした。前日と異なり、この日は沢登りと思われる人たちが駐車場には結構いた。

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前日と同じく明王谷沿いの林道を進み、口ノ深谷出合より少し奥にある白滝谷出合より入渓する。この日はヒルは靴にくっついていなかった。

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岩の上にウスバカミキリがいた。大型のカミキリムシである。

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朝のうちは曇りだったが、だんだんと日差しも出てきて、水と戯れるにはちょうど良いぐらいの暑さになってきた。

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早速、チョックストン3m滝の釜に入るOさん。

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いったん右から滝を越えた後に、再び釜に飛び込み、今度は左から越えるOさん。前日の疲れはどうなった?

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積極的に水線を攻める。年寄りも若者に付き合わされる。

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白石谷出合に到着する。奥には布ヶ滝25mが見える。

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岩肌に滑る3m滝。

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3m滝は穴を潜って越える。

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2条5m滝は左を登る。

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7m斜滝も左を登る。

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2段4m斜滝も左を登る。

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次々と滝が現れるので飽きない。どの滝も登れる。

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大岩帯を通過する。

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潜って越えたり。

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白滝8mに到着する。

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白滝の釜で泳ぎの練習をするOさん。

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白滝を左岸から巻くと、ナメ滝3段12mが現れる。

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Oさんはナメ滝でウォータースライダーを楽しむ。ナメ滝は左からフリクションを効かして登る。

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斜滝15mが現れるが、左を簡単に登れる。

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廊下状の流れを越えると、2段2条18mが現れる。高さはあるが、中央を直登する。

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遡行終了点である夫婦滝2条25mに到着する。

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夫婦滝の釜でも水と戯れるOさん。

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遊びに飽きたところで、夫婦滝を左岸から巻く。探勝道があるので、容易に滝上に上がれる。

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滝上には壊れかけた御堂があり、沢装備を解除する。下山は沢沿いの登山道も取れるが、白滝山を経由することにした。

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沢沿いのやや不明瞭な登山道を登り、オトワ池に出る。

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白滝山への道も不明瞭だが、だいたいの方向を進めばなんとかなる。

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あまり整備されていない伊藤新道を下山した。途中にあったわさび大滝。やはり白滝谷沿いの道を沢装備のまま下山した方が速くて楽だったかもしれない。

ワンゲル部員のOさんに付き合わされて、積極的に水線通しに進むのは楽しかった。水と戯れる若者は、なんとも可愛らしいものだった。

YouTubeにアップした記録動画です。

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比良 明王谷 口ノ深谷

パッとしない天気予報だった先週末でしたが、比良方面は土日とも天気がもちそうということで、ワンダーフォーゲル部員のOさんと比良方面の沢へ行ってきた。初級レベルの沢登りは何度か経験済みのOさんであるが、もう少し沢登りのグレードを上げたいというリクエストもあり、土曜日に口ノ深谷、日曜日に奥ノ深谷を計画することにした。まずは口ノ深谷の報告です。

【日程】2022年8月6日(土)
【山域】比良
【渓谷名】安曇川水系 明王谷 口ノ深谷
【メンバー】Oさん、マメゾウムシ(OMUNWV部)
【天候】曇り
【コー スタイム】坊村(葛川市民センター)駐車場7:06〜口ノ深谷出合7:48-8:19〜13m滝下11:24〜上部がナメ状の10m滝下13:48〜15m滝下14:35〜登山道交差点15:50-16:12〜ワサビ峠16:26〜御殿山16:33〜坊村18:06

比良の明王谷での沢登りは、奥ノ深谷(2018年6月18日の記録)と白滝谷(2015年6月27日2020年7月24日の記録)の遡行経験はあるが、口ノ深谷は私にとっては初めての沢である。どんな沢登りになるか、実に楽しみであり、新鮮さをもって臨むことができそうである。今回のパートナーは私が顧問をしているワンダーフォーゲル部の3回生であるOさんである。Oさんはテレマークスキーやテンカラ釣りにも挑戦し、初級レベルの沢登りはすでに何度か経験済みである。今回は、もう少し沢登りのグレードを上げたいというOさんのリクエストもあり、2級レベルの口ノ深谷と奥ノ深谷の遡行を目的とした。

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初日に口ノ深谷を遡行することにした。前夜のうちに登山口である坊村に入り、車中泊で朝を迎えた。どんよりとした天気であるが、ヤマテン予報では天気がもつとのこと。琵琶湖の東側の長浜では前日に大雨による河川の氾濫があったばかりだが、こちらは安曇川本流の流れを見た感じでは平水と思われる。最近は線状降水帯の形成による局地的な大雨が多くなっているが、琵琶湖の東と西という距離的には近い所にもかかわらず、これだけ状況が異なるのは実に驚きでもある。これも地球温暖化によるものだろうか。沢ヤさんたちは増水を心配をしていたのか、この日に沢登りで入山するのは我々だけのようだった。

出発前にOさんから、片方のコンタクトレンズの調子が悪いことを打ち明けられた。片目は眼帯をしていくとのこと。これが後で遡行時のスピードに影響することになるのだった。

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明王谷沿いの林道を進むと、Oさんがあっと驚く。なんと3匹のマムシが絡み合っていた。1匹はすぐに逃げていったが、残りの2匹は絡み合ったまま。どうやら繁殖行動中のようだ。気がつかなかったら、踏んづけていたところだった。

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林道を40分ほど歩いた口ノ深谷の道標があるところから入渓するが、なんやらOさんの様子がおかしい。なんと足にヒルがくっついていた。今にも血を吸い出しそうなヒルを除去し、靴の中にいるヒルも取ってあげた。自分の足下を見ると、自分の靴にもヒルが1匹くっついていた。入渓前にヒルの洗礼を受けてしまったが、これは想定内のとことであった。

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口ノ深谷の出だしは、鬱蒼とした暗い樹林の中の流れから始まった。

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すぐに小滝が現れて、最初の連瀑帯が始まる。

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最初の斜滝5mは水際をへつって、流れの中央を登る。

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次の斜滝7mは直登はできそうだったが、水流が強そうだったので、右のガレから巻くことにした。巻きではあるが、ガレが崩れやすいので、念のためロープを出した。ビレイ体勢に入って、Oさんの登ってくるのを待ったが、一向に登ってこない。しばらくして、ようやく登ってきたが、ビレイ解除等のこちらの声が滝の音で聞こえなかったとのこと。「ロープが出るのが止まってからある程度時間が経って、勢いよくロープが上がりだしたら、登ってきてもよい。」と説明したが、このあたりの阿吽の呼吸がわかるようになるには、何よりも経験を積んでもらうことが重要であるだろう。ホイッスルを使ってもよかったのだが。

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ゴルジュの奥に7m滝が現れる。手前の右にあるガレからロープを出して巻いたが、これがひじょうに崩れやすくて悪かった。滝の手前の右壁を登った方がよかったのかもしれない。ここまでだいぶ時間を消費してしまった。

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倒木が多い所があるが、和泉山塊の沢に比べれば、だいぶマシである。Oさん、片目のため、スピードが出ない。

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形のよい8m直瀑が現れる。左のガレから落口に伸びるバンド上の踏み跡を使って巻く。

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3m滝を越える。

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途中で旧道が横切り、そのまま進むと、奥に13m滝が現れる。

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13m滝は下をくぐって、右のガレから巻く。

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13m滝の落口に出る。

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まだ半分も来ていないのに、もう正午である。最悪でも日没までには登山道に出たい。

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5m滝は直登で越える。

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チョックストン6m滝が現れる。

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チョックストン6m滝は左から直登するが、少々悪いので、Oさんにはお助け紐を出した。

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ナメ滝が現れて、少し癒やされる。

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またナメ滝。

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8m滝が現れる。右岸の踏み跡を使って、容易に巻く。

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斜滝4mを越える。

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上部がナメ状の10m滝は、右岸から楽に越える。

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3mと4mのチョックストン滝が2つ現れる。岩の間をくぐっていく。

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岩の間から続く10m滝の飛沫が見えるが、これも岩をくぐって越える。

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10m滝の全貌を見ることなく、落ち口に出る。

前半でロープを出してかなり時間をロスしたが、後半はロープを出す場面が少なく、だいぶスピードアップはできた。

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ナメ滝4mを越えると、

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ラスボスの15m滝が現れる。口ノ深谷最大の滝である。

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15m滝の左にあるガレを登ってみると、左から右上するバンドを使って簡単に登れそうである。

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念のためロープを出して登ってみたが、なんと落口付近がツルツルである。立木と残置ハーケンでランニングを取り、落口付近の左壁を滑らずになんとか登って、無事滝上に出ることができた。Oさんのビレイを信じてはいたが、結構冷や汗ものであった。

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滝上は平凡な流れとなる。

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中峠からワサビ峠への登山道が横切る所で遡行終了である。奥の左岸の台地にツエルトが張ってあった。16時前だったので、なんとか日没までには下山できそうである。

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沢装備を解除して下山に入る。

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ワサビ峠と御殿山を経由して、

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坊村に下山。

今回の口ノ深谷遡行は、下山時間も含めると合計11時間の行動時間となり、沢登りとしてはそこそこハードであった。Oさんのコンタクトレンズの不調で、スピーディーな遡行ができなかったことも、長時間行動となった原因ではあるが、そこそこ登攀要素があり、巻きに使うガレが悪かった点も時間がかかった要因である。私個人のグレードでは奥ノ深谷よりも口ノ深谷の方が難しいと思ったのだが、いかがなものだろうか。今回は立場的に全てリードしたが、そろそろ部員にもリードをしてもらってもよいかもしれない。翌日は疲れが残っていたこともあり、白滝谷でまったり沢登りとなったのであった。

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