先週末は寒の戻りということで、ひょっとしたらラストパウダーだが、降雪量が少なければクラスト雪のカチカチ山のリスクもあった。おまけに土曜日は悪天予報だった。そのような状況で少々賭けだったが、急遽、前夜発日帰りにて日曜日に伯耆大山へ。奥大山スキー場から振子沢を往復し、見事に今シーズン最後と思われるパウダーを当てることができた。
【日程】2026年3月8日(日)
【山域】中国
【場所】伯耆大山
【メンバー】Mくん、どうちゃん、ばるちゃん、マメゾウムシ
【天候】曇り時々晴れ
【装備】テレマーク3
【コースタイム】奥大山スキー場7:10〜鳥越峠9:35-56〜滑走〜駒鳥避難小屋付近10:15-29〜二俣10:43〜振子沢源頭部1470m12:29-50〜振子沢滑走〜二俣13:21〜二俣直下登り返し地点13:24-45〜1300mテラス14:48-15:05〜滑走〜奥大山スキー場15:40
雨や気温の高い日が続いたこともあり、山では積雪のザラメ化が進んでいるだろうとすっかり春スキーモードになっていたところ、週末は寒の戻りという天気予報が出た。これはすっかり諦めていたラストパウダーが期待できる。一方で、降雪量が少なければクラスト雪のカチカチ山のリスクもある。おまけに土曜日は悪天予報だった。無理して遠出してまでも滑りに行くことはないだろうと思いかけていたところ、テレマークスキー仲間のどうちゃんより、「鳥取の大山はどうか」とお誘いがあった。大山は比較的近場であり、大阪からだと奥美濃とほぼ同距離である。ダメ元で行ってみる価値はあるかもしれない。パウダーかクラストかという賭けにはなるが、急遽、前夜発日帰りにて日曜日に伯耆大山へ行くことにした。
奥大山スキー場から振子沢を往復するのだが、実に8年ぶりのルートである。8年前(2018年3月2日の記録)は10時間行動だったが、今回も長丁場となるに違いない。メンバーは、私とどうちゃん・ばるちゃん夫婦、そしてワンゲル部員のMくんも加わり、計4人で行くことになった。

休業中の奥大山スキー場からスタートする。冬季閉鎖中の大山環状道路のゲートの横を抜けて、積雪した車道上を鍵掛峠方向へしばらく進む。

鍵掛峠の手前で車道を離れて、木谷の緩斜面へ入って行く。比較的軽めの新雪が20cmほど積もっていて、これは期待できそうだ。

8年前はキリン峠近くの1405mまで登ってから駒鳥避難小屋へ滑り込んだが、今回は距離と時間を短縮するため1230mの鳥越峠へ向かう。この選択が少々苦労を伴うことになる。鳥越峠までは途中から斜面のトラバースとなるが、次第に藪が濃くなり、ルート取りに苦労する。

最後は藪を掻い潜って鳥越峠に出た。鳥越峠へは9年前にも来ているが、そこまで藪は濃くはなかった(2017年4月2日の記録)。積雪量が以前より減ったのか、藪が成長したのかだが、おそらくその両方が原因だろう。この藪の濃さのため、最近ではキリン峠近くの1405か、その下の1300mテラスを越えている記録が多い。

鳥越峠からは最初の滑走となる。直下はクラスト気味のため、右方向へ斜滑降で新雪の上に出て、それからターンに入った。期待通りにパウダーだったが、場所によってはガリッと底付きはした。

途中、沢が狭くなり、沢割れもあったが、抜けるとキリン沢に出た。近くには駒鳥避難小屋がある。ここから再びシール登行となる。

キリン沢は結構沢割れしていた。

15分ほどで二俣に到着する。

右俣である振子沢へ入る。途中、単独の先行スキーヤーが下りてきたので会話を交わす。単独ラッセルで疲れたので途中までだったとのこと。

先行スキーヤーが引き返した地点からは、我々でのラッセルとなった。登るにつれて斜面が広くなる。雪も良さそうだ。

西日本とは思えないアルペンチックな風景である。

1470m辺りまで登ると、ガスが出て周囲が真っ白になった。この辺りから積雪がウインドパック気味となる。

谷方向はガスが晴れたので、これ以上は登らずに1470mから滑ることにする。これ以上登ると、風の影響を受けた密度の高いパック気味の雪になり、テクニカルな滑りが要求される。稜線は風も強く、ガスも出やすい。特にピークを目指すわけではなく、時刻的にも12時半だったので、妥当な判断と思われる。

風の影響が少ない沢の中は快適なパウダー滑走となった。

気温上昇で雪が重くなったのか、左岸から点発生表層雪崩が起こっていた箇所があった。

大斜面の滑走は北アルプスのようでもある。

二俣まで戻る。下部は流石に湿雪となったが、概ね快適な滑走だった。しばらく休息する。

復路であるが、鳥越峠は藪が濃いので、二俣のすぐ下の斜面から登り返すことにする。

そこそこの急斜面なのでジグザグ登行にて登る。

1時間ほどで標高1300mのテラスに到着する。ここから最後の木谷への滑走に入る。

少々藪は濃かったが、雪は悪くなかった。

標高を下げると、流石に湿雪とはなったが、滑れない雪ではない。

奥大山スキー場に無事帰還。
総距離13.3km、所要時間8時間30分、累積標高差約1200mと、久しぶりのロングルートであった。うまくパウダーを当てることができ、充実したスキー山行となった。日帰り強行した甲斐はあった。これでおそらく今シーズン最後のパウダーだろうか。それとも、もう一度ぐらいはまだ寒の戻りがあるだろうか。

下山後は、蒜山SAで小腹を満たしてから帰路についた。
YouTubeにアップした滑走シーンの動画です。
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