June 15, 2026

金剛山 高天谷左俣:2つの大滝に倒木が!

今シーズン初の沢登りは、ワンゲル部員への沢指導を兼ねて、ホームの金剛山の高天谷左俣を遡行してきた。

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高天彦神社の駐車場はほぼ満車状態で、大型の観光バスともすれ違ったが、登山者だけでなく観光客も多い。

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観光客の目当ては、最近パワースポットとして注目されている高天彦神社である。

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高天滝7mから入渓する。梅雨入り後ということもあり、水量は平水よりやや多めだが、ちょうど良いぐらいであった。

高天谷は昨年の7月27日以来の遡行であるが、大きな変化があった。

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前半に出てくる10m大滝には多数の倒木がかかっていた。本来は直登が難しい大滝なのだが、これらの倒木を利用することで直登が可能になっている。今回は沢経験の少ないワンゲル部員たちに配慮して、いつものように左岸から高巻いたが、次の機会までこの状態が続くようならば直登にトライしたいところである。

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終盤に出てくるラスボスの3段30m大滝にも、1段目に大きな1本の倒木がかかっていた。いつものようにロープを出して左から直登したが、倒木の下を潜る際にザックが木に引っかかって結構通過に苦労した。

過去の高天谷の記録を調べてみると、2025年10月9日までは大滝に倒木はなく、2026年4月5日には倒木ありで、その間にあった大雨などで倒木がかかったと思われる。

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同行したワンゲル部員は、途中にて懸垂下降の練習も行った。ワンゲル部員においては、ロープワークがまだまだ未熟であるので、体で覚えるぐらいにしっかり練習する必要があるだろう。

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アジサイ(ヤマアジサイ)の季節であった。

詳細な記録はヤマレコにアップしている。

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May 21, 2026

ワンゲル部員と行く納板スキーツアー:乗鞍岳と木曽御嶽山

寡雪だった2025-2026スキーシーズンもいよいよ終わりを迎えようとしている。寡雪でありながらも、それなりにパウダーからザラメまでしっかり滑ったシーズンであった。最後は後悔のないように快適に滑って終わりたいところである。できれば顧問をしているワンダーフォーゲル部の部員たちにも、今シーズン最後のバックカントリーの経験をさせてやりたい。そんな訳で、ゴールデンウィーク明けの次の週末に、ワンゲル部員と行く納板スキーツアーを計画した。行き先は乗鞍岳と木曽御嶽山とした。同行者は顧問をしているワンゲル部の主将と主務の2名である。主将はテレマークスキー2シーズン目で、主務は1シーズン目であり、スキー歴もテレマークスキー歴とほぼ同じである。

1日目は、私にとっては今シーズン3回目となる乗鞍岳へ(2026年4月18日5月3日の記録)、長野側からアプローチした。

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朝から多くの車で賑わう観光センター前駐車場からの春山バス始発便は補助席まで使って3台が運行した。今年から春山バスが予約制となった。どうやら予約していなかった乗客もいたようで、補助席まで使ったりと少々混乱があったようだ。ツアーコースを滑走できるならば、位ヶ原山荘への片道だけのバス利用でよいのだが、今年は雪融けが早く、すでにツアーコースは最後まで滑れない状況である。そうなると往復バス利用となり、立山黒部アルペンルートほどではないが往復4,700円と結構割高である。

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位ヶ原山荘で下車した人の割合は滑走者と登山者は半々ぐらいで、次々とピークを目指して出発していった。

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我々も後を追って出発し、今回は過去2回で行けなかった剣ヶ峰をまずは目指した。岐阜側の乗鞍スカイラインも開通したので、上部に行くほど人も多くなる。

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剣ヶ峰までは雪が繋がっていなかったので、私は山頂はパスし、ワンゲル部員2名に山頂を踏んできてもらった。ちょっと雲がかかっていたが、北アルプスの眺めを観るだけでも来る価値はあると思う。

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1本目は正面の蚕玉沢を滑走。見事な快適ザラメだった。ワンゲル部員には少々急斜面と思われたが、雪が緩んでいたこともあり、無事滑り下りてきた。彼らは上部の急斜面ではテレマークターンは封印していたが、次シーズンは急斜面でのテレマークターンを期待したい。

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2本目は肩の小屋からテレマークスキー向きの緩斜面を滑走。流石に緩斜面ならばワンゲル部員もテレマークターンを披露することができた。

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帰りのバスの時間を間違えて、少し早めに位ヶ原山荘へ滑り込み、この日の滑走が終了となった。時間的に帰りのバスは1択しかないので、乗客が集中してしまう。行きと同じく補助席も使っての満席状態であった。まったりのんびりのスキーツアーだったが、内容的には満足な1日であった。

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2日目は、私にとって9年ぶりとなる木曽御嶽山(2017年5月27日の記録)へ。なぜ9年も行かなかったのだろうか。歳を取るほど時間の経つ速さを感じる。

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前日の賑やかな乗鞍岳と比べると、朝のおんたけロープウェイの駐車場は閑散としていた。ロープウェイと言うよりはゴンドラであるが、9時の運行開始に乗車した人はそんなに多くはなかった。滑り手も3組だけで、テレマーク率は我々3人以外にも1人いて、6人中4人と高かった。おんたけロープウェイの往復料金は2,600円で、前日の乗鞍岳春山バスに比べるとだいぶ安く感じてしまう。

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滑り手が少ない理由は歩き出してからわかった。そもそも雪が少なく、森林限界まで雪が繋がらず、1時間半ほどのシートラを強いられた。飯森高原駅からすぐにシール登行ができたのは、もう昔の話になってしまうのか。アプローチシューズがあれば楽だったかもしれないが、雪の踏み抜きを考慮すると、一概にアプローチシューズが良いとも言えない。

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前日に滑った乗鞍岳の眺め。

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森林限界からシール登行を開始したが、女人堂で雪が途切れる。

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女人堂から先は夏道のついている尾根のスキーヤーズレフト側の雪を繋げて登る。

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ワンゲル部員2名は石室山荘まで登ったが、前日の乗鞍の疲れが残る私はその50m下までとした。

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中央アルプスと南アルプスの眺め。

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先に先行パーティーの女性2名が滑り下りてきた。うち1名はテレマーカーだったが、ただ者ではない見事なキレのある滑り。なんと最近巷で話題の注目テレマーカーHiromiさんだった。彼女がFree Heel Bookに書いた記事を読んでいたこともあり、名前を聞いてすぐにわかった。

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私の滑り。

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ワンゲル部員の滑り。

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最後は藪スキーになって、雪が途切れた所からシートラで下山。

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担ぎが長かったが、そこそこ滑れて、人の少ない静かなツアーを楽しめ、出会いもあったので、終わり良ければ全て良し。悔いなく今シーズンを締めくくることができた。






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木曽御嶽山の記録をInstagaramにもアップした。上はそのリンクである。動画はHiromiさんに撮っていただいた。どうもありがとう。

GPSログなど記録の詳細についてはヤマレコにアップしてある。以下にリンクを貼っておく。

乗鞍岳:ワンゲル部員と行く納板スキーツアー1
木曽御嶽山:ワンゲル部員と行く納板スキーツアー2

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May 12, 2026

ワンゲル部山小屋にて山菜講習

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今年のゴールデンウィークが終わったが、平日をわずか2日挟むともう週末である。この週末は、顧問をしているワンダーフォーゲル部が奥美濃に所有する山小屋に2ヶ月ぶりに行ってきた。目的は山菜採りだが、この機会に山小屋の恵まれた環境をワンゲル部員にも教えてやりたいということで、現役部員に山菜講習を行うことにした。山から食糧を得ることは、緊急時にも役に立つことである。

今春の山小屋周辺は雪融けが早かったこともあり、植物のフエノロジーは1週間以上早く進んでいる。山菜も例年ならば、コシアブラやタラは旬の時期だが、すでに育ちすぎたものばかり。ちなみに雪融けの遅かった昨年は例年より1週間は遅く、コシアブラやタラは芽吹き始めたばかりだった。

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育ちすぎたタラ。

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コシアブラも育ちすぎのものが目立った。それでも採り頃のものをなんとかゲットすることはできた。

Kogomi

コゴミ(クサソテツ)も同様に大多数が葉が広がってしまっていた。かろうじてわずかにまだ葉が巻いた状態のものがあった。

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ウドはまだ出てきたばかりが多数で、ちょうどよいサイズのものであった。

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リョウブ。

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ハンゴウソウ。

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気になるのはやはり侵入者。すでに芽が取られたものが目立つ。小屋の正面にあるハリギリの芽まで取られていた。山小屋の防犯のためにも、関係者以外立入禁止の立札の設置を考えるべきか。

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山小屋の周辺には小沢がいくつか流れているが、そこにはイワナが生息している。藪沢なので、テンカラ竿を振れる場所は限られるが、同じ場所で2匹釣り上げることができた。今シーズンの初釣果である。

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採った山菜はさっそく夕食にて天ぷらにした。天ぷら料理の経験のないワンゲル部員に揚げさせたので、あまりカラッとしていない天ぷらとなったり、揚げすぎて焦げたりして、決して美味しいとは言えなかったが、今季2回目の旬の味を味わった。

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リョウブの若葉はリョウブ飯とした。もう少し塩を加えた方がよかったかもしれないが、春の味わいであった。

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翌日の朝食は山菜天ぷら蕎麦であった。若者は朝から天ぷらでも問題はないそうで、年寄り的にはウッとなりそうであったが、それなりに美味しかった。

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2日目は、前日に地図読みが怪しいことが発覚した現役部員に山小屋周辺のトレイルを使って地図読み練習をさせた。電子機器は故障することがあるので、そのような緊急時に備えて、普段からスマホの電子地図やGPS端末に頼らずに、紙地図とコンパスだけでしっかりナビゲーションができないといけない。

天気に恵まれ、まったりと過ごせた2日間であった。

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March 26, 2026

ワンゲル部奥美濃和田山合宿3:小白山と下山

ワンゲル部奥美濃和田山合宿の2日目(2026年3月21日)の記録です。3日間の概要やGPSログについてはこちらをご覧ください。

野伏ヶ岳での実戦訓練の翌日は、隣の山である小白山へ行くこととした。コーチ役の私とYはこの日のうちに下山しなければならないので、正午ぐらいには引き返してテントの撤収をしたい。そのため、おそらく小白山の山頂までは行けないだろうから、行ける所まで行って、良さそうな斜面を滑ることができればよしとした。現役部員については、さらに上まで登って、しっかりスキー練習をしてもらいたい。

小白山は3年前の合宿でも計画したが、この時は今回よりも残雪が少なかったため、途中で小白山から野伏ヶ岳南面に行き先を変更している。今回は、はたして山頂近くまで行けるだろうか。

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出発前に現役部員の荷物チェックを行ったため、前日より出発が20分遅れる。前日に1年生のザックがやけに重そうに見えたので、ザックの中を確認してみると、やはり無駄な荷物が見つかった。若いと体力があるためか、軽量化という発想があまりないようだ。とりあえず必要のない荷物はテントにデポしてから出発となった。

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ダイレクト尾根の基部を目指して湿原を進む。左から行くと池割れと藪に阻まれたので、右から回り込んだ。

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ダイレクト尾根を越えると、比較的平坦な野伏平である。小白山を目指して進む。

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何度も谷を横切るが、融雪が進んでいるため藪や沢割れに阻まれ、ルート取りに苦労する。

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木がまばらで細い木しかないのは、過去に野伏ヶ岳の山頂付近から大きな雪崩があったため。折れた木の痕跡もある。

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橋立峠から東に落ちる谷に出る。ここも過去に雪崩があったようで、折れた木が多い。

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谷を越えて、正面の尾根を登る。先に帰る私とYに、まだスキー技術が未熟な1年生1名は標高1300mまでとする。

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標高差100mほどだが、滑りやすそうなオープンバーンがあったので滑走練習をする。快適ザラメで雪はよかったが、1年生についてはそろそろプルークボーゲンは卒業してもらいたい。Yはもう少し登ってから滑るらしい。

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登り返したところで、現役部員たちも滑り下りてきた。彼らは標高1400mぐらいまで登ったらしい。我々は先に帰ることにする。行きに通過した谷も、シールをつけずに越えることができた。

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ダイレクト尾根まで戻ると、ブナの木にクマのツメ跡がついていた。

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木を見上げると、クマ棚があった。この木をクマが登ったらしい。

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ダイレクト尾根から湿原へ滑走する。

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テン場に戻り、テントを撤収する。

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テントを撤収した頃に現役部員が戻ってきた。彼らは公共交通機関利用のため翌日に下山するので、これでお別れである。

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和田山牧場跡の石碑までシール歩行し、ここでシールを外して林道滑走となる。

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雪が途切れる標高860mまでボブスレーのように林道を滑走した。重荷を背負っていたのに加えて、林道は登山者によってボコボコにされており、腿がパンパンであった。

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あとはシートラーゲンにて白山中居神社に帰還。滑りは大変だったが、和田山牧場跡石碑から1時間ほどで着き、スキーの速さを感じた。

現役部員も翌日に下山するが、彼らはまだまだ雪山とすきーの技術は未熟であるので、今後しっかり経験を積んでほしいと思う、今回、OGで元主将のYがコーチとして合宿に参加してくれたが、ワンゲル部の卒業生たちがコーチとして後輩の現役部員の指導に入る体制ができつつあるのは喜ぶべきことであった。

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ワンゲル部奥美濃和田山合宿2:野伏ヶ岳

ワンゲル部奥美濃和田山合宿の2日目(2026年3月21日)の記録です。3日間の概要やGPSログについてはこちらをご覧ください。

前日に雪上訓練を行ったワンゲル部員であるが、練習したことを本番の山行で使えるかが重要である。その実戦訓練の場として、野伏ヶ岳へのスキー山行を行うことにした。野伏ヶ岳は私にとっては毎年のように登って滑る馴染みの山ではあり、昨年も3月末に北東尾根を滑走をしているが(2025年3月26日の記録)、ワンゲル部員1・2年生はまだ山頂に立ったことがない。

前夜は結構強い風が吹いていたが、朝になっても風は残り、体感温度は低かった。

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春山では午前の早い時間は雪が緩んでいないことが多い。クラストした斜面でのスキー滑走は面白くなく、転倒したら滑落のリスクもある。そのため、スキー登山の場合は、雪が緩む時間帯に山頂に着くように出発する。前日の状況から判断すると、午前10時を過ぎたぐらいに雪が緩みだし、11時過ぎには山頂部も緩むだろうという判断で、8時過ぎのテン場出発となった。

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ダイレクト尾根に取り付く。8人全員がテレマークスキーを履いている。一般に大学のワンゲル部・山岳部はATスキーを使用しているが、全国、あるいは世界の大学の山岳系クラブを探しても、おそらくテレマークスキーを使用しているのは、うちのワンゲル部ぐらいであろう。テレマークスキー界では貴重な存在と言える。

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標高1400mまで登ると樹林を抜ける。高山でいう森林限界とは少々異なり、豪雪地帯の奥美濃の山々では、山頂部や沢の源頭部は積雪が多く雪崩が起こりやすいためか高木が育ちにくい。そういう状況では、ササが優占してしまう。一度ササが優占してしまうと、高木の実生は育つことができなくなってしまう。

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基本的に山頂までシール登行は可能だったが、シール登行の技術がまだ未熟な1年生については、斜面が急になった所でシートラーゲン(スキーをザックに取り付けて担ぐ)に切り替えてもらった。

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春の野伏ヶ岳南面では全層雪崩が起こりやすい。そのため、南面は木がまばらである。今回も全層雪崩の跡が残っていた。昨年に登った時には、ちょうど山頂近くのクラックからブロックが崩れて全層雪崩が起こった瞬間を目撃したこともある(2025年3月26日の記録)。

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急登を登り切って、中央ルンゼの源頭を通過し、北東尾根とのジャンクションに到着する。ここから山頂までは30分もかからなかったが、風が強いためか雪は緩んでいなかった。

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山頂から北方向には白山方面の眺め。

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山頂から東方向には遠くに木曽御嶽山や北アルプスの山々も眺められた。

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山頂部は雪が緩んでいなかったこともあり、スキー技術が未熟な1年生については、シートラーゲンのまま高度を落としてからの滑走となった。

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北東尾根を滑走するが、なかなか雪が緩んでくれない。

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ある程度、高度を落とすとようやく雪が緩み始めた。こうなれば1年生でもなんとか滑れる。ただし1名のみなかなか下りてこない。怖がってしまっていることもあるが、基本的に滑走技術不足である。そのままでは日が暮れてしまうので、林道までシートラーゲンで下りてもらった。

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標高1160m付近まで滑り下りると林道に出る。この日は、山頂部はクラスト、中間部はクラストとザラメのミックス、下部はザラメに湿雪と雪質の変化が大きかった。1名を除けば、全員が無事滑り下りることができた。

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あとは林道に沿って、まったりと滑ってくればテン場に無事帰還である。

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テン場では風も弱くポカポカ陽気であった。早速、コーチ陣2名は下山後の一杯を外飲みにて始めた。現役部員は、近くの斜面にてさらに滑走練習を行っていたのは流石であった。

ワンゲル部奥美濃和田山合宿3:小白山と下山につづく

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ワンゲル部奥美濃和田山合宿1:入山と雪上訓練

3月の3連休は、ワンゲル部の奥美濃和田山合宿に技術指導のために元主将のOGと同行してきた。合宿では雪上訓練、雪上泊、スキー登行と滑走などの訓練を行った。まずは1日目の入山と雪上訓練について報告する。

概要
【日程】2026年3月20日(金)〜22日(日)
【山域】奥美濃
【場所】野伏ヶ岳・小白山・和田山
【メンバー】ワンゲル部員6名、Y(ワンゲル部OG)、マメゾウムシ(ワンゲル部顧問)
【天候】3/20 晴れ、3/21 晴れ、3/22 晴れのち曇り
【装備】テレマーク8
【コースタイム】
3/20 白山中居神社6:40〜林道860m付近(シール登行開始)7:37-59〜和田山牧場跡石碑9:35-55〜幕営地10:30-12:30〜雪上訓練場所12:35〜幕営地16:30
3/21 幕営地8:12〜ダイレクト尾根基部1140m8:56〜1400m樹林限界10:27-47〜北東尾根とのジャンクション11:40〜野伏ヶ岳12:04-19〜北東尾根滑走〜林道1160m付近14:06-19〜幕営地14:33
3/22 幕営地8:34〜ダイレクト尾根基部1130m9:26-36〜小白山北東面1290m11:11-12:44(周辺滑走)〜ダイレクト尾根基部1150m13:13〜幕営地13:29-14:24〜和田山牧場跡石碑14:47-57〜林道860m付近(滑走終了)15:12-24〜白山中居神社16:03

3月の3連休にワンゲル部の3月合宿が奥美濃の和田山牧場跡にて計画され、主将以外の雪山経験が浅いことから、私とY(元主将OG)の2名が技術指導に入ることになった。我々はカレンダー通りの3連休の2泊3日での参加だったが、現役部員は公共交通機関利用のため入山と下山に1日ずつ要し2泊多い4泊5日の日程であった。

今回の合宿の目的は、雪上訓練、雪上泊、スキー登行・滑走などの訓練を行うことであった。2月にも雪上訓練を行ったが、2月は新雪の時期ということもあり、主に雪崩対策とビバーク訓練が目的であった(2月雪上訓練の記録)。3月後半ともなれば残雪期となり、雪も締まって滑落のリスクが高まる。そのため、今回の合宿では、主に滑落防止と停止を目的とした雪上訓練を行い、安全に春山スキー山行を行うための技術を習得することが目的となる。私とYにとっては、3年ぶりの3月の和田山牧場跡でのテン泊合宿であった(2023年3月合宿の記録)。なお、3月合宿は、昨年は現役部員だけで開催され、一昨年はテン泊合宿を行っていない。

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6時過ぎに白山中居神社の駐車場に到着すると、既に結構な台数の車が駐まっていた。ここからアクセスできる野伏ヶ岳は三百名山であるが、山頂までの登山道がない。そのため、春になって天気が安定し、雪でまだ藪が埋まっている残雪期こそが比較的楽に登れる時期であり、登山者が集中するのである。テントや食糧などの共同装備を分担し、パッキングを済ませたら出発である。最初は雪がつながっていないので、宿泊装備に加えてスキーを担いでのスタートとなり、久しぶりの重荷に早速足取りが重くなる。

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石徹白川にかかる大進橋を渡ると、すぐに残雪はあるが、

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すぐに雪は途切れてしまう。重荷が方に食い込み、早速汗が噴き出す。ちなみに大雪だった昨年は大進橋を渡った所からシール登行が可能で、野伏ヶ岳の山頂までスキーを脱ぐことはなかった(2025年3月26日の記録)。

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「これより先は私有地です。」の看板がある標高860mぐらいから雪がつながる。2024年3月末も同様だったが(2024年3月31日の記録)、平年ならば3月末から4月頭ぐらいの残雪量であり、1週間以上は雪融けが早い感じだ。

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林道ヘアピンはショートカット。植林のため杉の葉が多く落ちており、杉の葉が滑らないため滑走は難しいが、シール登行は可能である。

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和田山牧場跡に出ると、正面に野伏ヶ岳が聳える。

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9時に和田山牧場跡のテン場で前日入りした現役部員と合流するはずだったが、久しぶりの重荷を担いでの登行はスローなものとなり、1時間近い遅刻となった。すでに現役部員たちは、和田山牧場跡周辺の斜面にて雪上訓練の最中であった。彼らに声をかけてから、まずはテントの設営を行った。テントを張るスペースの雪を掘り下げて、周囲に雪のブロックを積んで風除けとしてからテントを張った。

午後からは雪上訓練に参加し、現役部員たちに技術指導を行った。午前中のうちに、つぼ足・アイゼンでの雪上歩行、ピッケルの使い方と滑落停止の練習を終わらせていたようだ。しかしながら1年生の歩き方を見ると、フラットフッティングができていないのが少々気になった。やはり午前中にに行われた雪上歩行練習に付き合うべきだったが、遅刻でそれができなかったのが心残りであった。

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午後から行ったのは、まずはスノーボラートの構築とそれを使った懸垂下降の練習である。下降器を持ち合わせていない場合を想定して、カラビナとムンターヒッチを利用して行った。いつも思うが、1年生などはムンターヒッチの結び方を覚えていないので、そこから教えることになり、時間が余計にかかってしまう。基本的なロープの結び方については事前に練習しておいてほしいものである。

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次にピッケルを雪に埋めて支点を構築してセルフビレイを取り、スタカットで斜面を登るときの肩がらみ確保の練習を行った。滑落したときにすぐに止めるのでなく、ロープを出しながら衝撃を小さくするのがポイントである。

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練習をした急斜面。朝のうちはクラストしていたらしいが、午後はかなり雪が緩んでいた。

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最後にスタンディングアックスビレイの練習。カラビナで制動を行うので、肩がらみに比べるとだいぶ楽に滑落者を止めることができる。

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最後に少しはスキーで滑りたかったので、現役部員が最後の練習をしている間に、練習斜面のすぐ上にある1150m小ピークに登ってプチ滑走でこの日のアクティビティを締めた。距離は短かったが、快適なザラメ雪であった。

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テントに戻ったら、早速夕食の準備を行う。今晩のメニューは激辛麻辣鍋だった。この辛さは翌日のお腹の調子を悪くした。

ワンゲル部奥美濃和田山合宿2:野伏ヶ岳につづく

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March 12, 2026

伯耆大山 振子沢:寒の戻りで今季ラストパウダー!?

先週末は寒の戻りということで、ひょっとしたらラストパウダーだが、降雪量が少なければクラスト雪のカチカチ山のリスクもあった。おまけに土曜日は悪天予報だった。そのような状況で少々賭けだったが、急遽、前夜発日帰りにて日曜日に伯耆大山へ。奥大山スキー場から振子沢を往復し、見事に今シーズン最後と思われるパウダーを当てることができた。

【日程】2026年3月8日(日)
【山域】中国
【場所】伯耆大山
【メンバー】Mくん、どうちゃん、ばるちゃん、マメゾウムシ
【天候】曇り時々晴れ
【装備】テレマーク3
【コースタイム】奥大山スキー場7:10〜鳥越峠9:35-56〜滑走〜駒鳥避難小屋付近10:15-29〜二俣10:43〜振子沢源頭部1470m12:29-50〜振子沢滑走〜二俣13:21〜二俣直下登り返し地点13:24-45〜1300mテラス14:48-15:05〜滑走〜奥大山スキー場15:40

雨や気温の高い日が続いたこともあり、山では積雪のザラメ化が進んでいるだろうとすっかり春スキーモードになっていたところ、週末は寒の戻りという天気予報が出た。これはすっかり諦めていたラストパウダーが期待できる。一方で、降雪量が少なければクラスト雪のカチカチ山のリスクもある。おまけに土曜日は悪天予報だった。無理して遠出してまでも滑りに行くことはないだろうと思いかけていたところ、テレマークスキー仲間のどうちゃんより、「鳥取の大山はどうか」とお誘いがあった。大山は比較的近場であり、大阪からだと奥美濃とほぼ同距離である。ダメ元で行ってみる価値はあるかもしれない。パウダーかクラストかという賭けにはなるが、急遽、前夜発日帰りにて日曜日に伯耆大山へ行くことにした。

奥大山スキー場から振子沢を往復するのだが、実に8年ぶりのルートである。8年前(2018年3月2日の記録)は10時間行動だったが、今回も長丁場となるに違いない。メンバーは、私とどうちゃん・ばるちゃん夫婦、そしてワンゲル部員のMくんも加わり、計4人で行くことになった。

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休業中の奥大山スキー場からスタートする。冬季閉鎖中の大山環状道路のゲートの横を抜けて、積雪した車道上を鍵掛峠方向へしばらく進む。

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鍵掛峠の手前で車道を離れて、木谷の緩斜面へ入って行く。比較的軽めの新雪が20cmほど積もっていて、これは期待できそうだ。

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8年前はキリン峠近くの1405mまで登ってから駒鳥避難小屋へ滑り込んだが、今回は距離と時間を短縮するため1230mの鳥越峠へ向かう。この選択が少々苦労を伴うことになる。鳥越峠までは途中から斜面のトラバースとなるが、次第に藪が濃くなり、ルート取りに苦労する。

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最後は藪を掻い潜って鳥越峠に出た。鳥越峠へは9年前にも来ているが、そこまで藪は濃くはなかった(2017年4月2日の記録)。積雪量が以前より減ったのか、藪が成長したのかだが、おそらくその両方が原因だろう。この藪の濃さのため、最近ではキリン峠近くの1405か、その下の1300mテラスを越えている記録が多い。

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鳥越峠からは最初の滑走となる。直下はクラスト気味のため、右方向へ斜滑降で新雪の上に出て、それからターンに入った。期待通りにパウダーだったが、場所によってはガリッと底付きはした。

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途中、沢が狭くなり、沢割れもあったが、抜けるとキリン沢に出た。近くには駒鳥避難小屋がある。ここから再びシール登行となる。

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キリン沢は結構沢割れしていた。

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15分ほどで二俣に到着する。

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右俣である振子沢へ入る。途中、単独の先行スキーヤーが下りてきたので会話を交わす。単独ラッセルで疲れたので途中までだったとのこと。

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先行スキーヤーが引き返した地点からは、我々でのラッセルとなった。登るにつれて斜面が広くなる。雪も良さそうだ。

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西日本とは思えないアルペンチックな風景である。

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1470m辺りまで登ると、ガスが出て周囲が真っ白になった。この辺りから積雪がウインドパック気味となる。

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谷方向はガスが晴れたので、これ以上は登らずに1470mから滑ることにする。これ以上登ると、風の影響を受けた密度の高いパック気味の雪になり、テクニカルな滑りが要求される。稜線は風も強く、ガスも出やすい。特にピークを目指すわけではなく、時刻的にも12時半だったので、妥当な判断と思われる。

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風の影響が少ない沢の中は快適なパウダー滑走となった。

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気温上昇で雪が重くなったのか、左岸から点発生表層雪崩が起こっていた箇所があった。

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大斜面の滑走は北アルプスのようでもある。

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二俣まで戻る。下部は流石に湿雪となったが、概ね快適な滑走だった。しばらく休息する。

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復路であるが、鳥越峠は藪が濃いので、二俣のすぐ下の斜面から登り返すことにする。

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そこそこの急斜面なのでジグザグ登行にて登る。

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1時間ほどで標高1300mのテラスに到着する。ここから最後の木谷への滑走に入る。

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少々藪は濃かったが、雪は悪くなかった。

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標高を下げると、流石に湿雪とはなったが、滑れない雪ではない。

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奥大山スキー場に無事帰還。

総距離13.3km、所要時間8時間30分、累積標高差約1200mと、久しぶりのロングルートであった。うまくパウダーを当てることができ、充実したスキー山行となった。日帰り強行した甲斐はあった。これでおそらく今シーズン最後のパウダーだろうか。それとも、もう一度ぐらいはまだ寒の戻りがあるだろうか。

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下山後は、蒜山SAで小腹を満たしてから帰路についた。

YouTubeにアップした滑走シーンの動画です。

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March 07, 2026

甘南備山:フリースクールの手伝いにて

テレマークスキー仲間が主催しているフリースクールのお手伝いにて、京都府京田辺市の低山である甘南備山(かんなびやま)に行ってきた。

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ウィキペディアによると、甘南備山の山頂は神南備神社のある雄山(標高221m)と、雄山から北東に600m程度のところにあり三角点が設置されている雌山(標高201m)の2つにわかれている。古来、甘南備山は、「神南備」「神無火」などともいわれ、「神が隠れる場所」という意味があり、信仰の対象となっていた。これに加えて、水晶がよく取れたこともあり、かつては重要視された山であったらしい。

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フリースクールの参加者は大人8人(スタッフ5人含む)、子ども9人。そこに講師役の私、補佐役としてワンゲル部主将と研究室学生1名が加わった。

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甘南備山の山頂への往路・復路を使って、大人向けには地図読み講習を行い、子どもたちを含めた全体では生物観察会を行った。

3月初旬ではあったが、アセビやヤマツバキの花が咲いており、カマキリの卵、ウスタビガの繭、カブトムシの幼虫など越冬中の昆虫を見つけることができ、子どもたちの興味を引き出すことはできたように思う。

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朽木の中からは、ゴミムシダマシの幼虫、コメツキムシの幼虫、ゴミムシの仲間が見つかった。

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倒れた朽木の下からはカブトムシの幼虫が出てきた。

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オオカマキリの卵。

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ウスタビガの繭。落葉後にはこの緑色が目立つ。

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カヤネズミの古い巣もあった。

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ヤマツバキの花。

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鮮やかな赤色の実を残すタマミズキ。

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サクラの枯木に古くなったヒラタケがあった。

全体的にのんびりと自由気ままな行程であった。何かと協調性が強要される学校教育や一般社会とは異なり、フリースクールでは子どもたちは何も強制されず、自由に好きなように行動できる。自分のことを自分で決めて、その結果も自分で引き受けることで、自由とは何かを知っていくことができる。フリースクールの役割はこれから重要になっていくと思われる。

コースタイムやログについてはヤマレコの記録で報告している。

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March 03, 2026

雪の山小屋を楽しもう2026と裏山滑走:本日で賞味期限?

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ワンゲル部OBOG会主催のイベント「雪の山小屋を楽しもう2026」が、昨年に引き続き、ワンゲル部が奥美濃に所有する山小屋にて開催された。山小屋2月合宿から2週間ぶりの山小屋入りであったが、山小屋の屋根上には雪はなく、周辺では急激に雪融けが進んでいた。

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「雪の山小屋を楽しもう」は、コロナ禍でしばらく途絶えていたイベントであったが、昨年に6年ぶりに再開された。趣旨は、同じ日に集まり、山小屋の魅力を満喫するというもので、夕食時に共に過ごす以外ほ拘束はほとんどない。それぞれののグループ単位で、スキーを楽しんだり、山小屋周辺を雪中散策したり、小屋で歓談するなどして自由に過ごす。今回は手伝いの現役部員3名と子ども1名を含めて合計9名の参加であった。私とBさんも大日ヶ岳での滑走を終えてから山小屋入りし、参加者と共に夕食を共にした。

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翌日は裏山の偵察に行くことにした。2週間以上先にワンゲル部の3月合宿が予定されており、その時期に雪が残っているかが危惧されるからである。

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雪上訓練を行ったからわずか2週間ほどのワンゲル部山小屋裏山だったが、大日ヶ岳の山頂部より標高の低いこの辺りは驚くほど急激に雪融けが進んでいた。雪融けによってササや低木が出てきたので、藪が濃く感じるし、亀裂や穴も多かった。

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クマが木に登った際にできた比較的新しい爪痕があった。先月に登ったときにはなかったので、すでに冬眠明けした個体がいるようだ。まだ芽吹いてもいないのに、何のために木に登ったのだろうか。樹皮がかなり深く爪でえぐられているが、冬芽もしくは樹皮でも食べだのだろうか。

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放射冷却のために朝のうちはクラストしていた雪は、裏山のピークに近づく頃にはだいぶ緩んでいた。木々の間から木曽御嶽山が眺められた。

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ピークに到着。

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雪融けで藪が濃くなった斜面だったが、かろうじて上部の広葉樹林はまともに滑れた。一方で下部の植林の中はスギの葉だらけでまともに滑れたものではなかった。スギの葉が少ない沢はかなり沢割れしていて、滑走ルートとしては選ぶことができなかった。

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湿雪ではあるが、前日の大日ヶ岳に比べると、多少はマシな雪だった。それでも疲れる滑りとなった。

最近の暖かさでクマも冬眠から覚めたようだし、今後、雪融けがさらに進むことを考えると、これで今季の裏山は賞味期限切れとなるだろうか。

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February 26, 2026

ワンダーフォーゲル部2月雪上訓練(新雪時期向け)

2026年2月6日〜14日の日程で、ワンダーフォーゲル部の山小屋2月合宿が行われたことは、すでにこのブログで報告済みである。この合宿中に、新雪時期の雪山におけるリスクマネージメントとして雪上訓練が行われ、私は顧問としてその技術指導に携わった。今回は時系列を遡って、
その内容について報告したい。

雪上訓練は、2月10日〜11日の2日間で行われた。場所は通い慣れた山小屋の裏山であるが、一部の訓練は山小屋前の雪原でも行われた。昨年は積雪量が多く、山小屋泊の際には雪洞が掘れたが、今年は積雪量が平年より少ないため、横穴式の雪洞は掘れないとの判断でテント泊に変更した。今回の雪上訓練には、近畿大学ワンダーフォーゲル部の部長と部員3名が見学のために同行した。

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まずは山小屋前の雪原にて、ビーコン捜索訓練が行われた。最初はいろいろと混乱があったが、何度か繰り返していくうちに、すべてのビーコンを見つけるタイムも速くなっていった。

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実際に人を埋めてみて、プローブで人の感触を感じてもらった。

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掘り出し訓練も行った。

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一通りのビーコン訓練が終わったところで、裏山へ移動する。この移動は、ルートファインディングやスキー登行の練習も兼ねている。スキーが未熟のメンバーはスノーシューやワカンを利用した登山スタイルで登ってもらった。

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途中にある斜面にてピットを掘って、積雪構造の観察やコンプレッションテストによって積雪の安定性の評価を行った。新雪と旧雪の境目の結合が弱い傾向が出たが、概ね安定しているという評価だった。

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ルッチブロックテストも行った。特に目立った破断は起こらず、こちらも積雪は安定しているという評価だった。

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一通りの訓練を終えたら、テントの設営を行う。まずは雪を踏み固めて整地してからブロックを掘り出して、テントを張る予定の周囲に風除けとして積み上げていく。

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スキー練習も行った。1年生にとっては初めてのゲレンデ以外の滑走であった。

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雪は意外とよかったが、1年生はやはりうまく滑れなかったようだ。

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うちの現役部員はそのままテン泊となるが、私と近大ワンゲル部のメンバーは山小屋へ下山した。

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翌朝は、現役部員はテン場近くの谷地形を利用して本番さながらのビーコン探索訓練を行った。その後はラッセル訓練とルートファインディング訓練を兼ねて裏山第2ピークまで登った。前日に山小屋にいったん戻った近大ワンゲル部のメンバーも、見学のために再び裏山に登る。私も道案内として同行する。

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山小屋第2ピークで、ピットチェックを終えた現役部員たちと合流する。

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スキー組は滑走。他のメンバーは歩いて下りる。

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テン場に戻る。現役部員はテントを撤収してから下山する。

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近大ワンゲル部のメンバーは私と一緒に先に下山した。

この2日間の雪上訓練以外に、現役部員は順番に山小屋前にてビバーク訓練も行った。日帰り装備にてツエルトだけで一晩過ごすというもので、日帰り山行での緊急ビバークを想定している。

今回の雪上訓練で学んだ技術を雪山での安全登山に活かしてもらえればと思う。経験を積むことも重要で、今後も山行を繰り返してもらいたい。近大ワンゲル部においても、今回の見学が彼らの今後の活動の参考と活性化に役立つものになれば幸いである。

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