December 14, 2022

金剛山 カトラ谷周回

しばらく山歩きから遠ざかっていたので、運動不足解消のために、沢登りチックにカトラ谷から金剛山を往復してみた。2ヶ月ぶりのホームの金剛山には、まだ冒険的要素のある面白いコースが残っていた。

【日程】2022年12月11日(日)
【山域】生駒・金剛・和泉
【山名】金剛山 カトラ谷
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】曇り
【コー スタイム】金剛登山口バス停12:01〜カトラ谷分岐12:30〜水場13:02〜転法輪寺13:54〜金剛山13:58〜山頂広場14:05〜水場14:34〜カトラ谷分岐14:57〜金剛登山口バス停15:27

しばらく山歩きから遠ざかっていたので、運動不足解消のために2ヶ月ぶりに金剛山を歩いてきた。2週間前にクライミングは行っているが、クライミングだけでは持久力は落ちてしまう。やはり体力の向上に山歩きは不可欠である。一方で、ハイカーの多い一般ルートは面白くない。そこで選んだのは沢登りチックに登れるカトラ谷ルートであった。カトラ谷は今シーズン2回目だが、前回(2022年10月8日の記録)は、詰めで急斜面の藪漕ぎを強いられた。今回は、カトラ谷上部の詰めで、他にどんなルートを取れるかを調べることを目的にした。

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今回も公共交通機関利用にて、金剛登山口バス停からのスタートである。まずは林道をカトラ谷出合へ進む。

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カトラ谷分岐をカトラ谷方向に進み、カトラ谷に入ると、早速、5m滝が現れる。どこでも直登できるが、流れのすぐ左を登った。部分的にぬめっていたが、しっかり3点確保で登れば問題はない。

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すぐに次の5mほどの滝が現れるが、左岸についた道を進む。

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途中、左岸の高い所を通るが、滑落に注意が必要だ。沢の経験があれば、問題はないだろうが。

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870m二俣の手前まで来る。

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左俣に入ると、すぐに水場がある。軽く喉を潤す。

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フェンス状の堰堤が現れる。

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フェンス状の堰堤を左から越える。ここまでは前回と同じである。フェンス状の堰堤の上は二俣となっていて、左俣の右岸側に大きな崩壊地がある。崩壊地は応急的な修復工事は終えているようだ。

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前回は堰堤を越えたところから右俣に入ったが、今回は左俣方向に進み、すぐに右岸にある尾根に取り付いた。

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尾根上にはモノレールの軌道がついていた。

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モノレールの軌道がついた尾根上を通るのを遠慮して、崩壊地の下へ移動してみた。崩壊地の下部は蟻地獄状で崩れやすかったので、モノレールの軌道のある箇所を登った方がよかったのかもしれない。

Hitaki

樹林の中を飛び回る小鳥がいた。ルリビタキのメスかな?

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崩壊地のすぐ右についている明瞭な踏み跡を詰めていく。

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青崩道に合流する。山頂広場まではすぐのところであった。

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とりあえずは山頂詣で。

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山頂広場は5℃だった。

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下山だが、カトラ谷の正規ルートを探すことにした。タカハタ道に入り、モノレールの軌道を階段で越える。

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六地蔵を越えたあたりに、カトラ谷の右俣方向に下降する明瞭な踏み跡を見つける。

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急斜面の下降だったが、最初は九十九折りになっていて比較的歩きやすかった。カトラ谷右俣に下りる直前にある急斜面には、ロープがフィックスされていた。

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カトラ谷右俣は標高930m付近に不明瞭な二俣があるが、下りてきた踏み跡はこの右俣の方であった。前回はこの二俣を左俣に入ってしまい、急斜面の藪漕ぎとなってしまった。特に目印らしきテープはなかったが、登りでの正しいルートはここを右俣に進むであった。

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カトラ谷本流に合流する。

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フェンス状堰堤を越えたら、あとは滑落に注意しながら往路を戻るだけだ。カトラ谷の最初にある5m滝の下で、単独の男性1名とすれ違ったが、カトラ谷の往復ではその1名以外とは出会わなかった。

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林道に出て、金剛登山口に下山した。

今回の散策で、カトラ谷上部の様子はおおよそ把握できた。金剛山にまだ冒険的要素のある面白いコースが残っていて何よりだった。

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November 22, 2022

菊水山 菊水ルンゼ・妙号岩:ワンゲル部の岩場練習

先週末はワンゲル部の技術指導にて、六甲の菊水山にあるバリエーションルートの菊水ルンゼを登り、その下山後に妙号岩でクライミング練習を行った。目的は本格的なクライミングというよりも、岩場とロープワークに慣れることである。昨年も同じ場所で同じ講習会を行ったが(2021年12月25日の記録)、昨年は私が行っていた菊水ルンゼのルートファインディングも、妙号岩でのリードも、今回は現役部員が行い、彼らの成長を感じた。

【日程】2022年11月19日(土)
【山域】六甲
【山名・コース】菊水山 菊水ルンゼ・妙号岩
【メンバー】ワンゲル部員6名、マメゾウムシ
【天候】晴れ
【コースタイム】鈴蘭台駅10:16〜烏原大橋10:42-47〜菊水ルンゼ取付11:09〜西尾根400m地点12:02〜菊水山12:10-48〜菊水ルンゼ取付13:15〜妙号岩13:48-17:28〜鈴蘭台駅18:12

昨年に引き続き、ワンゲル部員の技術向上のために、六甲の菊水山にあるバリエーションルートの菊水ルンゼを登り、その下山後に妙号岩でクライミング練習を行った。目的は本格的なクライミングというよりも、岩場とロープワークに慣れることである。すでに沢登りや岩登りを経験していて、2週間前には弥山川双門コースを歩いている彼らである。今回の菊水ルンゼは簡単に登ってしまうにちがいない。一方で初めてのクライミングに挑む1回生が1名いるので、そのサポートに加えて、彼らのさらなる岩場とロープワークへの慣れを目指すことにした。

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最寄り駅は神戸電鉄の鈴蘭台駅である。菊水山登山口を目指して、線路に沿って南に進む。

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菊水山登山口からは、石井ダムへと続くアスファルト道を進む。烏原大橋を渡る手前左側が菊水ルンゼのエントリー地点である。正面に場妙号岩が見える。

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菊水ルンゼのエントリー地点。

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踏み跡をしばらくトラバース気味に進む。

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大きな岩が崩れて転がっている所に出る。

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この岩場を横切って、もう少し進むと、谷筋に出る。ここが菊水ルンゼの遡行起点である。昨年は私がルートファインディングを行ったが、今年は現役部員に行ってもらった。

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菊水ルンゼの遡行が始まる。沢登りに近いが、水流はわずかに流れているだけである。登山靴でも問題は無いが、苔が生えている所は滑りやすい。滑らないためには、足の置き方も重要である。

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基本的に谷筋を進めばよい。沢や岩の経験があれば、技術的に問題はない。

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途中に分岐はあるが、左への分岐は取らずに、忠実にルンゼを詰める。このあたりは沢ヤの性か? 分岐で左にルートを取ると、展望岩に出ることができる。

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最後は西尾根に詰めて、そのまま登っていくと菊水山の山頂である。山頂は多くのハイカーで賑わっていた。のんびりとランチとする。

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下山は妙号岩に近いところに出る西尾根を使う。急ではあるが、今のワンゲル部員には問題はない。

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西尾根の途中から見た菊水ルンゼ。

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石井ダムに出たら、次の目的地である妙号岩へ向かう。

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妙号岩へのエントリー地点。

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妙号岩に刻まれた南無阿弥陀佛の文字。妙号岩は、「前の壁」「中の壁」「奥の壁」の3つのフェースで構成されている。高さは20〜50mほどある。「南無阿弥陀仏」と刻まれているのは「前の壁」で、我々は比較的壁が立っていない「中の壁」でクライミング練習をすることにした。「前の壁」には年配のパーティーが取り付いていた。我々は昨年と同じ「中の壁」でクライミング練習をすることにした。

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昨年は五十肩の私がリードして、トップロープをかけた。今年は主将にその役を行ってもらうことにする。このルート以外にも2ルートをリードしてもらった。主将のリードをすっかり安心して観ていられるのは、彼女の成長の証である。

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1回生女子は初めてのクライミングである。最初はぎこちなかった、しっかり登り切った。

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次期主将は登山靴で頑張る。

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妙号岩から見た石井ダムと神戸港。

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日没までしっかり練習を行った。

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下山後は、大人だけで三ノ宮にて打ち上げを行った。

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魚 駅前 サンキタ総本店という魚の美味しいお店であった。

昨年も同じ場所で同じ講習会を行ったが(2021年12月25日の記録)、昨年は私が行った菊水ルンゼのルートファインディングも、妙号岩でのリードも、今回は現役部員が行い、彼らの成長を感じた1日であった。特に主将のリードは安心して観ていられるようになった。これからは現役部員だけでもいろいろと行くことができそうだ。

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November 13, 2022

大峰 弥山川双門コース:3度目の双門コースにて初めての巌の双門の大きさと迫力に感動!

顧問をしているワンダーフォーゲル部の錬成合宿に同行して、大峰の弥山川双門コースに行ってきた。3度目となる弥山川双門コースは、過去2回よりも徒渉とルートファインディングに苦労はしたが、3度目にして初めて立ち寄った巌の双門の大きさと迫力に実に圧倒されたのであった。

【日程】2022年11月4日(金)〜5日(土)
【山域】大峰
【山名・コース】八経ヶ岳 弥山川・双門コース
【メンバー】Yuka、マメゾウムシ、(1日目はワンゲル部主力パーティー6人と幕営地まで共に行動)
【天候】11/9 曇りのち晴れ、11/10 晴れ
【コースタイム】
11/4 観音峯登山口6:10〜みたらい渓谷入口6:37-42〜熊渡7:04〜金引尾根・弥山川分岐7:33〜釜滝8:22〜吊橋10:16-24〜仙人嵓テラス12:56-13:02〜巌の双門分岐13:25〜巌の双門13:37-56〜巌の双門分岐14:10〜ザンギ平分岐14:25〜幕営地15:40
11/5 幕営地7:35〜河原小屋跡7:41〜狼平避難小屋9:57-59〜高崎横手10:24〜ナベの耳10:49〜カナビキ尾根分岐11:19-32〜金引尾根・弥山川分岐12:56〜熊渡13:26〜みたらい渓谷入口13:50-56〜観音峯登山口14:34

沢登りシーズンはほぼ終わったが、顧問をしているワンダーフォーゲル部の部員たちに身につけてほしい技術は、沢登りの際の徒渉や滝の高巻きのためのルートファインディング能力である。できる限り安全に徒渉や高巻きを行うにはルートファインディング能力は必要不可欠な技術であるが、経験を積まないと身につくものではない。そのための訓練の場として選んだのが、弥山川双門コースである。弥山川双門コースは一般ルートとはされてはいるが、大峰最難関と言われているだけあり、徒渉があったり、ルート上に不明瞭箇所があったりで、ルートファインディング能力が要求される。今回はその弥山川双門コースへの訓練山行を宿泊練習も兼ねて、1泊2日の錬成合宿として実施することにした。現役部員の主力パーティーは1日で弥山川双門コースを抜けて、弥山小屋まで行って幕営をする。一方で、私と一部の部員は1日目のみ指導を兼ねて同行はするが、適当な所で別れて沢泊をすることにした。今シーズンは天気に恵まれずに1度も沢泊焚火行ができなかったが、この機会に今シーズン最初で最後となるかもしれない沢泊をしようというのが目的である。それ以外にも今回の山行には巌の双門を観るという大きな目的が私にはあった。個人的には3度目となる弥山川双門コースであるが、過去2回は巌の双門の存在を知らず、巌の双門に立ち寄ることをしなかった(2015年12月2019年11月の記録)。噂では巌の双門は実に荘厳な景色らしく、今回はぜひとも行ってみたいと思ったのである。

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車を安心して駐めておける観音峯登山口よりスタートする。途中の熊渡にも駐車は可能だが、落石が怖い。その分、観音峯登山口からスタートする場合は、御手洗渓谷遊歩道の往復があるので、熊渡からスタートするよりも往復2時間ほど所要時間が増える。

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滝を観ながら御手洗渓谷遊歩道を下降する。写真は光の滝。

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天ノ川沿いの木々の葉はいい色づきである。御手洗渓谷入口に出たら、国道309号を進む。

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熊渡から地ノ峯国有林道に入る。

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双門コースの案内板がある。案内板には双門コースがコンパクトに描かれている。

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金引尾根・弥山川分岐を弥山川方面へ進み、白川八丁に出る。釜滝の水量が多かったので引き返してきたという単独の登山者に会う。

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過去2回の山行では、しばらくは伏流のはずが、すぐに水流が出てきた。今回は水量が多いのか? 徒渉を繰り返すが、やけに岩が滑る。沢靴であれば問題はないのだが、登山靴となるとだいぶ勝手が違う。登山靴で靴内を濡らさないようにとなると、徒渉のルート取りは限られてくる。おまけに登山靴は滑りやすい。滑って転倒する部員が出る。過去2回はそんなに徒渉を繰り返したことも、登山靴で滑るという経験もなかったと思う。このあたりは沢登りの経験があれば、岩への足の置き方や体幹力などでカバーはできる。1回生の現役部員についてはまだまだ体幹が鍛えられていないようだ。

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釜滝が現れる。

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右岸にあるハシゴ道にて釜滝を巻く。

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釜滝の上にあるダムと堰堤も越える。

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ハシゴの底板がいつ抜けるかわからない危うさがある。

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アップダウンもある。

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沢に下りて、対岸に徒渉する。

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マスタケ。成熟して硬くなっていたが、若ければ食べられる。

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ナラタケ。夕食の鍋の食材になった。

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大岩帯となり、左岸よりに進む。要所には岩に杭が打ってあるが、水に浸からないように進むには結構難しいムーブが必要となる。

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過去にあったロープが切れていたり、水量が多かったりで、大岩帯の通過は過去2回よりも難度が高くなっていた。

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吊り橋に出る。

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吊り橋の正面には一ノ滝で、その上が二ノ滝らしい。

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右岸を高巻く道に入る。途中、ルートを外すが、分かる所まで戻って正規のルートに復帰する。過去2回に比べると、テープが少なくなっているようだが、テープがない状態が続いた場合は、ルートを外している可能性が高いので、テープがあるところまでいったん戻った方がよい。

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双門コースの名物の1つである岩場潜りポイントがある。

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潜り抜けていくワンゲル部員たち。

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次々と出てくるハシゴ。ハシゴや鎖があるということはルートを外してはいないということである。

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両岸が切れ落ちたところを通過する。この通過後にルートではない所につけられたテープに誘導され、ルートを外してしまう。テープがなく、やけに急な登りのため、ルートミスに気づく。わかる所まで戻って正規のルートに復帰する。テープが少なくなっているのに、ルートでない所にテープがあったりで、過去2回よりも迷いやすくなっている感じがする。

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2018年の台風で崩れた箇所を通過する。過去にあったハシゴは土砂に埋まってしまい、現在は鎖がつけられている。

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崩壊箇所は展望がよい。稲村ヶ岳方面の眺めである。

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再び両側が切れ落ちた小ピークを通過する。

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仙人嵓のテラスに到着する。正面に見えるのが双門の滝である。

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今回の山行の目的の1つは、これまで行ったことのない巌の双門に行くことである。仙人嵓のテラスを過ぎたら、標高1390mあたりから踏み跡とテープを追いながら東方向にトラバースする。目印はワイヤーとテープである。

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その後、テープと踏み跡を追って標高差50mほどを下降すると巌の双門が左手に見えてくる。

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圧巻の景色である。巌の双門の大きさと迫力に感動する。部員が2名下りてみたが、落石が起きやすく、注意が必要だ。下りた部員の大きさと比較すると、その大きさがわかる。目的は果たしたが、だいぶ時間を費やしてしまった。

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ザンギ平分岐まで登り返す。

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弥山川への下りとなる。

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いったん沢に出るが、滝がいくつかあるので、ルートは右岸を高巻いていく。

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滝の高巻きが終わると、河原小屋跡の少し下流側で沢に下りる。ナベの耳へのエスケープルートがあるところである。適当な幕営地があったので、1日目はここまでとする。すでに時刻は16時近くで、ここまで予定よりもだいぶ時間がかかってしまった。巌の双門に立ち寄ったり、8人という人数の多さもあるが、ルートではない箇所につけられたテープに誘導されたりと意外とルートファインディングに苦労したこと、そして徒渉の多さに時間を費やしたことの影響は大きい。ワンゲル部現役主力パーティー6人は我々と別れて、これからナベの耳へのエスケープルート経由で弥山小屋を目指すとのこと。翌日にわかったことだが、彼らは日没のため弥山小屋までは行けず、狼平で幕営したとのことである。我々はテントを張り、薪を集めて焚火を始めることにする。

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11月ともなると山の夜はだいぶ冷えるが、焚火があれば、屋外でも宴ができる。鍋をつつき、熱燗を飲みながら、今シーズン最初で最後の沢泊の夜を楽しんだ。お酒が無くなったところでお開きとなった。

その夜のことであったが、深夜0時を過ぎた頃に、テントに近づくクマ鈴の鳴る音と人の歩く音で目が覚めた。ヘッデンの灯りも感じたので、幽霊ではなさそうだ。音が通過してしばらくすると、今度は爆竹の鳴る音がいきなり響く。いやあ、びっくりした。この迷いやすいコースを何を目的にして深夜に歩くのかにも驚きだが、クマでも出たのか爆竹を鳴らされたのにも驚かされた。一体何者だったのだろうか。ちなみに同行のワンゲル部員は熟睡していたのか、まったく気づかなかったのこと。後でわかったことだが、ヤマレコに深夜に歩いた人の記録がアップされていた。幽霊ではないことは確認できた。その人の記録を確認すると、奥穂高のシャンダルムなど結構難ルートを深夜に歩いていて、ちょっと個性的な山行を好んでしている人のようだ。

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翌日は狼平に出たら下山するだけなので、遅めに起床して、まったりと朝食を食べてから出発準備を行った。

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出発すると、すぐに左岸からの崩壊地が現れ、河原小屋跡の通過となる。

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3年前に幕営した場所を通過する。このあたりは崩れてきた土砂で伏流となっていたが、今回は水流があった。やはり水量が多いようだ。

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徒渉を繰り返しながら、沢沿いに進むが、滝のある箇所は巻き道となっている。水量が多いため、徒渉箇所が限られる。

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沢靴ならば問題なく通過できる箇所も、登山靴のため水に浸からないようにへつる。

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時々、キリクチイワナが走る。

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ルーファイをしっかり行って、徒渉と滝の巻きを繰り返しながら進む。

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1520m二俣は右俣へ進む。

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滝が出てくるので、ルートは左岸を巻いていく。

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双門コースの名物の1つである空中ブランコのようなハシゴが登場する。

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ハシゴがハングしているので登りにくい。しっかり両手でハシゴを掴んで登らないといけない。

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次はまたもや双門コースの名物である空中歩道の登場である。鎖を掴みながら、岩に打ち付けられた杭に足を乗せて進む。

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聖門の滝を左に見ながら越える。

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巻きを終えるとルートは河原に下りて一段落となる。その後は徒渉を繰り返しながら進むが、ここまで来ると水量はだいぶ少なくなっているので、さほど徒渉に苦労することはない。

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狼平の吊り橋に出て、双門コースの終了となる。

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狼平には避難小屋がある。あとは下山するのみである。

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金引分岐を金引尾根へ進む。

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金引尾根を下る。

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金引橋に出る。あとは林道を進めば、国道309号に出る。

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最後は御手洗渓谷遊歩道を登って、観音峯登山口に無事下山した。

過去2回よりも手こずった弥山川双門コースであったが、初めて立ち寄った巌の双門の大きさと迫力に圧倒され、今シーズン最初で最後となるであろう沢泊を楽しむことができた。内容的にも充実した山行であった。

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October 18, 2022

ワンゲル部クライミング講習会

先日は、顧問をしているワンダーフォーゲル部でクライミング講習会があり、そのサポートをしてきた。

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場所は河内長野市にある横谷の岩場で行った。昨年も同様な講習会を行った所である。河内長野駅から滝畑ダム行きのバスに乗り、滝尻で下車する。この講習会の目的は、本格的なクライミングのためというよりも、一般登山にて遭遇する岩場などの危険箇所を安全に通過するための基本的な岩登り技術を身につけるためでる。

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初心者向きのゲートロックにて、トップロープ確保で登り下りしてもらった。

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初めてクライミングを経験する部員もいたが、しっかり登っていた。

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その後、リーダークラスのメンバーとゴジラの背びれ岩に移動して、マルチピッチクライミングの練習も行った。

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あと少し経験を積んでもらえば、上級生に下級生の指導を任せられそうだ。

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ゴジラテラスからの岩湧山の眺め。

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October 03, 2022

金剛山 石ブテ谷 丸滝谷:新人の沢登り講習

沢登りシーズンはそろそろ終了の時期ではあるが、今年度にワンダーフォーゲル部に入部した新人を対象に、金剛山の丸滝谷にて沢登り講習会を行った。

【日程】2022年10月1日(土)
【山域】生駒・金剛・和泉
【渓谷名】大和川水系 石ブテ谷 丸滝谷
【メンバー】ゆか、ワンゲル部員新人3名、マメゾウムシ(OMUNWV部)
【天候】晴れ時々曇り
【コー スタイム】葛城登山口バス停8:57〜石ブテ東谷入渓地9:21-46〜勘介屋敷との二俣10:04〜下の丸滝10:45-13:35〜上の丸滝下13:42〜中尾の背合流14:32-49〜六道の辻15:00〜大日岳15:10〜山頂広場15:18-29〜金剛登山口バス停16:04

6月にもワンダーフォーゲル部の上級生を対象に沢登り講習会を丸滝谷にて行っているが(2022年6月4日の記録)、今回は4月に入部した新人を対象に沢登り講習会を行った。新人たちは夏の本合宿で縦走は経験しているが、バリエーションは初めての経験である。今年度はまだ新人たちと山行を共にしていないが、彼らがどれだけ歩けるかは興味のあるところだ。講習会では、サポートに入った新主将の技量を上げるためのトレーニングも兼ねた。

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アプローチは公共交通機関にて、富田林駅から水越峠行きのバスに乗り、葛城山登山口で下車する。青崩から国道309号の旧道に入り、トイレを超えてすぐのところの右手にある橋を渡り、林道を右に進む。林道は石ブテ谷東谷に出た所で終了するので、そこから沢装備を装着する。

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早速、小滝が現れる。

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本格的な滝が現れる。くの字5m滝である。

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盛夏であればシャワーを浴びながら通過するところだが、すでに季節は10月で水が冷たい。濡れないようにヘツリで越える新人たち。

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東谷(勘介屋敷)と丸滝谷との二俣に到着する。左俣の東谷には5mほどの滝がかかる。ここは右俣である丸滝谷に進む。ここで地形図にて自分の今いる位置を確かめてもらおうとするが、なんとだれも地図を持っていないことが判明する。ひじょうに驚いたが、どうやら新人たちには連れて行ってもらうという意識があるようだ。成人である学生が主体的に行う課外活動の姿勢としてはふさわしくはない。指導者はあくまでサポートであり、主体的に山行を行うのは現役部員である。地図をもっていないのは、リスク管理的にも問題がある。地図をもっていないメンバーがパーティーからはぐれてしまったら、どのようにして自分の位置やエスケープルートを知ることができるのか。そのあたりはしっかり反省してもらいたい。

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ちょっとした連瀑帯となり、まずは5m滝が現れる。

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ホールド・スタンスは豊富なので、これぐらいはロープは出さない。

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つづく5m斜滝。

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階段状なので、越えるのは容易である。

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ぎこちなさはあるが,滝を越えていく新人たち。

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標高770mぐらいの所に右岸から入る支流がある、その支流に入ると、すぐに高さ10mぐらいの下の丸滝がある。前回同様にここで登攀練習をすることにする。まずは新主将にリードで登ってもらう。中間支点は自分でハーケンを打って作る。最初はうまくハーケンが入っていかなかったが、しばらくあれこれしているうちに要領がわかってきたようで、最後はしっかり効くまでハーケンを深く打ち込めたようだ。ハーケン2枚を打ち込んで下の滝を無事に登り切り、トップロープ確保の支点構築まで行ってもらった。それから新人たちに順番にトップロープ確保で登ってもらった。

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多少ぎこちなさはあるが、とりあえずは登り切る新人たちであった。

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懸垂下降の練習も行った。流石に余裕の主将である。バックアップを取っているので、ロープから手を放しても静止してくれる。

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下の丸滝での練習を終えたところで、遡行を再開する。すぐに上の丸滝約15mが現れる。ここも主将にリードしてもらい、ロープを固定してもらった。新人たちはフリクションノットでの自己確保で登る。

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下の丸滝でも感じたことだが、新人たちは滝は登れたとしても、リスク管理的に大いに問題があった。転落リスクのある箇所に居続けていることをあまり意識していない。より安全な箇所があるならば、すみやかにそちらに移動するべきである。どうしてもリスクのある箇所に居続けねばならない場合は、セルフビレイなどの安全対策を取るべきである。常にリスクを意識した行動が必要である。

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あとは最後の詰めだけとなる。中尾の背に合流したところで、沢装備を解除し、金剛山の山頂を目指す。

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山頂からは千早本道を下山した。

今回はいろいろと新人たちの問題点が発覚したが、しっかり反省をしてもらいたいと思う。再来週にもう1回だけ沢登り講習会を行う予定だったが、今回あまりに冷えたし、さらに気温も低下するので、再来週はクライミング講習に変更しようと思う。今シーズンは週末の天気がことごとく悪く、沢泊もテンカラ釣りも思うようにできなかった。沢ヤもしくはテンカラ師としては後悔の残るシーズンであった。まもなくスキーシーズンが始まるが、それまではクライミングでもして過ごすことになるだろうか。

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September 30, 2022

増水した前鬼川本流で沢登り

9月の最後の3連休は4年ぶりに前鬼川へ。直前の台風接近がもたらした大雨は、台風通過後2日目でも前鬼川の増水は完全には引かず、遡行の難易度を上げたのだった。

【日程】2022年9月25日(日)
【山域】大峰
【渓谷名】北山川水系 前鬼川本流
【メンバー】ゆか、マメゾウムシ(OMUNWV部)
【天候】晴れ
【コー スタイム】前鬼林道駐車地点8:34〜本流出合8:47〜2段10M滝下9:24〜箱状廊下10:56〜垢離取場12:03-13:14〜閼伽坂峠13:41〜小仲坊14:10〜駐車地点14:47

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9月最後の3連休は、ワンゲル部員から前鬼ブルーを見たいというリクエストがあったこともあり、師弟コンビにて1泊2日で前鬼川孔雀又谷右俣を遡行する計画を立てていた。金曜日は天気が悪く、土日は晴れ予報とのことで、金曜日の午後にのんびり出発で現地へ向かった。ところが、突然発生した台風の近畿地方への接近は大雨をもたらし、国道169号が通行止めとなってしまい、現地入りすることができないという事態が発生した。おかげで、だいぶ手前にて車中泊を余儀なくされた。これだけ雨が降ると、前鬼川の増水は間違いない。あえなく沢泊計画は流れたのであった。今シーズンの沢泊計画は流れ続けて、このまま沢泊行をせずにシーズンは終わりそうだ。おかげでその夜は完全に宴会モードに移行し、翌朝は台風一過の見事な晴れであったが、のんびり起床となったのであった。

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翌日は、沢に入れないというテンションの低さであったが、晴れているのにダラダラと停滞するのはもったいない。大台ヶ原でも行くかということで、ほとんどデートハイクみたいなことになってしまった。

ようやく前鬼川に入渓したのは、出発日の明後日のことであった。前鬼川本流の日帰りコースは4年ぶりのことであり(2018年9月23日の記録)、合計3回目の遡行となる。孔雀又谷右俣を沢泊で遡行できなかったのは実に残念であった。

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まずは黒谷に入溪し、出合まで下降する。台風通過後ということもあり、水量は多い。

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前鬼川本流に入る。

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早速、前鬼ブルーが迎えてくれる。

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1mほどのナメ滝は、左の庇状の岩の下を潜って通過する。

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美しい流れである。

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2段10m滝が現れる。水量が多くて近づけない。

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2段10m滝は、フィックスロープがある右を登る。

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2段10m滝の深い釜を見下ろす。

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滝上の徒渉箇所は水量が多くて、徒渉は困難であった。失敗したら、そのまま流されて、滝を落ちてしまう。

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左岸を高巻く。下降場所にはロープがフィックスされていた。

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川幅いっぱいのナメ床となる。

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水量の多いナメ床は、通れる箇所が限られる。

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美しいナメがつづく。

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本来は水線通しで進める所でも、水量多くて小滝や淵を越えられず、巻かざるを得ない場合が何回かあった。

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どこを通って行けばよいかというルートファインディングも必要である。水量が多くて流れが速いので、徒渉箇所ではスクラムを組むこともあった。

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風呂かい!

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前鬼ブルーは美しく癒やされる。

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面白い形の岩があった。よくバランスが取れているな。

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またも水線通しで進めず。

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滝を巻く。

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前鬼川のハイライトとも言える箱状廊下が現れる。

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周囲からの流れが箱状廊下に落ちていく。

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箱状廊下の左岸に水が湧いている所がある。

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箱状廊下の上は大岩帯となり、どこを通るべきかルートファインディングに悩む。

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斜滝5×8m。

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垢離取場で緊張から解かれる。遡行はここまでとする。増水した前鬼川の遡行に疲れたので、三重滝の見学は今回は省略する。

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下山は沢を戻らずに、前鬼への道を使う。

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閼伽坂峠を越える。

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チチタケ。ちょっと触っただけで倒れてしまった。傘からチチタケの名称の由来となった乳液が出てきた。

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歴史のある前鬼宿坊「小仲坊」を通る。

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ヤマカガシが逃げていった。近畿地方は黒っぽい個体が多い。

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最後は林道を歩いて、駐車地点に戻る。下山後に沢靴をチェックすると、小さなヒルが1匹ついていた。ワンゲル部員の足には見事にヒルのかみ跡がついていた。

前鬼川本流の日帰りコースは、平水であれば、デート沢であったのだが、台風接近後の2日目であっても水量はまだだいぶ多く、遡行難易度は上がっていた。おかげでワンゲル部員との2日連続のデートは避けられた。普段であれば簡単に徒渉できる所でも、スクラム徒渉をしたり、普段は水線通しに行ける所が通れずに巻いたりと、少々苦労と緊張をさせられた。それでも前鬼ブルーを見ることができて心が癒やされた1日であった。

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September 23, 2022

遅い夏休み:ワンゲル部山小屋をベースに渓流釣り

ワンゲル部山小屋夏合宿とは時間軸が逆になるが、遅めの夏季休暇を取得し、9月8日〜11日の日程で、奥美濃にワンダーフォーゲル部が所有する山小屋をベースに、まったりと周囲の自然と戯れてきた。

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ワンゲル部の現役部員が1名同行してくれたので、ロープワーク、沢登り、そしてテンカラ釣りの指導も行った。

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いつも裏切らないはずのA谷は、水量がいつもより多いためか、流れが速く、釣果はいつもより悪かった。

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それでもテンカラ歴3ヶ月のワンゲル部員はしっかりイワナを釣り上げた。課題はアタリの取り方とアワセ。まだ修行は必要だ。

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日程の後半には、かっての教え子のSくんが合流した。Sくんはフライマンでもあるので、一緒に近所の渓の開拓に行ってきた。

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林道を歩いて、枝沢を下降して入渓したが。

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すぐに滝に阻まれる。滝を巻くが、また滝に阻まれる。地形図ではわからなかったが、どうやらゴルジュチックな箇所に入ってしまった感じ。沢登りのつもりではなかったので、装備は補助ロープだけと不十分。仕方なく、大きな釜でテンカラおよびフライロッドを振るが、イワナはいるにもかかわらず、毛鉤を咥えてくれなかった。こんな場所のイワナでさえもスレているのか。これ以上、滝を巻くのも面倒なので、雲行きが怪しくなってきたのを理由に、釣果なしのまま終了とした。久しぶりのボウズであった。

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やはり谷に沿って林道が通っている渓は競争が激しいのかもしれない。釣り人の乗った車が林道を走って行った。

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トリカブト

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ヤマアカガエル

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イグチの仲間

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ボウズだった我々を癒やしてくれたのは、周囲の自然だった。急に現れた鮮やかな緑色のモリアオガエルに驚かされる。

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我々の目から逃れるために、水中でジッとするモリアオガエルであった。鳴き声はよく聞くが、姿を見るのは珍しい。

今シーズンは週末の天気が悪いことが多く、結構、予定の沢行や釣行ができなかったので、不満の残るシーズンだった。

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September 22, 2022

奥美濃 荒倉谷川 アラクラ滝3段50m:ワンゲル部員が大滝登攀に挑戦して敗退!

ワンダーフォーゲル部が奥美濃に所有する山小屋の維持作業のため、9月16日から19日の日程で、ワンゲル部員たちと山小屋に滞在した。1日ぐらいは登山活動をしたいということで、精鋭のワンゲル部員2名と大滝登攀に挑戦することにした。

【日程】2022年9月16日(金)
【山域】奥美濃
【渓谷名】長良川水系 前谷川支流 荒倉谷川
【メンバー】ゆか、Mくん、マメゾウムシ(OMUNWV部)
【天候】曇り時々晴れ
【コー スタイム】檜峠9:53〜荒倉谷川取水口11:29-12:27〜アラクラ滝下13:54〜アラクラ滝3段目敗退地点16:12〜アラクラ滝下17:26〜白山禅定道アラクラ滝道標17:41-18:01〜檜峠18:47

初めて荒倉谷川を遡行したのは5年前の7月のこと(2017年7月15日の記録)。奥美濃の白鳥からは石徹白を経て白山まで続く白山美濃禅定道がある。前谷集落から石徹白の檜峠までは、その旧道が残っている。その旧道から見えるのが荒倉谷川にかかるアラクラ滝である。地形図では荒倉谷川には水線は描かれておらず、滝のマークが1つ描かれているだけである。その滝マークの位置がアラクラ滝である。無雪期は樹木が邪魔し、滝の音はするが、その滝の姿を見ることができない。そのため幻の滝と呼ばれている。アラクラ滝は3段50mの高さがあり、5年前は2段目までは同行者のIくんがフリーソロで2登っているが、3段目は偵察のみで終えている。今回はそれ以来の再訪であり、私が直接に指導してきた精鋭の現役ワンゲル部員2名と、そのアラクラ滝の登攀に挑戦することにした。ワンゲル部員にとっては初めての大滝登攀であった。

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山小屋入りしたのが前夜遅くだったこともあり、山小屋を出発したのは10時近い時間だった。この遅い出発が後々に響くことになる。白山禅定道を下っていくと、いきなり正面にカモシカが立ち塞がる。道しるべのように我々の前を進み、立ち止まってはこちらを見る。

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白山禅定道はアラクラ滝の上流部を横切るが、沢の中をサワガニが歩く。

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白山禅定道はちょうどアラクラ滝のある右岸にある尾根上を通るが、その場所にはアラクラ滝の道標がある。しかしながら樹木の葉が茂っているため、アラクラ滝の音はするが、その姿を見ることはできない。途中、シカの姿を見る。

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寄り道が多かったせいか、入渓地点である荒倉谷川取水口に着いたのは、出発してから1時間半を越えていた。さらに入渓地点でゆっくりと沢支度を整えたり、昼食を取ったり、テンカラ竿を振ってみたり、リスが現れたりして、さらにまったりと1時間も過ごしてしまった。ただでさえ出発が遅かったのにに、このあたりののんびりさが後々に時間切れ敗退となる理由となった。

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ようやく荒倉谷川に入溪したのは、12時半近くであった。

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すぐに小滝の連瀑となる。

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やや水量は多いが、問題なく小滝を超えていく。

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意外と釜が深かったりする。

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飽きない。

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ナメもあったりする。

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前回は藪沢のイメージだったが、今回はそんなに藪は濃くないと思うのはなぜだろう。

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5m滝が現れる。

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5m滝は容易に越えられる。

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程なく、大きな滝が現れる。アラクラ滝3段50mである。時刻はすでに14時近くであったが、この時は日没前にこの滝を越えられると思っていた。

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アラクラ滝の1段目とその背後に2段目。1段目の4m滝はノーロープで容易に越えられる。

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2段目とその上に3段目の滝。2段目からロープを出しての登攀となった。2段目は18m〜20mほどの高さがあり、私がリードで右壁を登り、ハーケン2枚を打ってクリアした。ホールドスタンスは豊富であった。

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ワンゲル部員が続いて登る。2番目のMくんはフリクションノットで登ってもらった。

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最後に登るゆかは初めてのハーケンを抜く作業にも挑戦した。しっかりハーケンを回収してくれた。

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2段目を登り切ると、圧倒的な迫力ある3段目が立ち塞がる。高さは25m以上はありそうだ。

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どう登るか思案するが、直登の困難さを感じる。

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前回は左岸の泥壁を少し登って偵察だけにとどめたが、前回同様に巻き気味に左岸の泥壁を上部の岩盤まで登れば、その後に落ち口に伸びるバンドをトラバース気味に登れそうな感じがする。

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念のため、泥壁もロープを出して登る。

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真横から見た3段目は、やはり直登は難しそうである。

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泥壁を登り切ると岩盤となり、少し登った所から落口に向けてバンドが走っているように見える。出発が遅かったため、すでに時刻は16時。とりあえず、ハング気味の岩盤の突破を私が試みるが、ちょっと厳しい。そこでクライミングのセンスのあるワンゲル部員にトップを交替する。彼女にとっては初めてのリードである。

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なんと私が突破できなかったハング気味の岩盤をクリア。バンドの様子を見てもらうが、泥々で今にも崩れそうな狭いスタンスで、かなり悪そうとのこと。中間支点を取れる立木もないため、ハーケンかカムを打って突破する必要がありそう。スラブ状のため、それらを入れるリスやクラックがない可能性もある。そこから私がトップでとも思ったが、時間がかかると日没してしまう。ここで時間切れ敗退となった。

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30mロープを2本つないで、立木を支点に懸垂下降にて滝下に下りる。2段目の下までちょうど30mの長さ一杯であった。

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滝下からは、右岸の崩れやすい泥壁を白山禅定道まで木を掴みながら登る。

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なんとか日没までに白山禅定道に出ることができた。あとはヘッデン点灯で何とかなるが、桧峠までは登りである。

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途中で暗くなり、ヘッデンを点灯して歩く。無事、山小屋まで戻って、9時間の行動を終えた。

今回は敗退であったが、ワンゲル部員にとっては初めての大滝登攀を経験し、得たものは多かったに違いない。今回のリベンジはおそらく
来シーズンになるだろうが、次回は本流出合から遡行せずに、アラクラ滝だけを目的に早出で行きたい。

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September 07, 2022

金剛山 高天谷左俣:勘が鈍らないために!

最近は雨予報ばかりで、なかなか遠出ができません。間隔が開くと、体力と勘が鈍るので、ホームの高天谷へ、今シーズン5回目の遡行に行ってきました。自宅から車で1時間で、そこそこ滝もあるお手軽な沢です。

【日程】2022年9月4日(日)
【山域】生駒・金剛・和泉
【渓谷名】大和川水系 高天谷 左俣
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】晴れ
【コー スタイム】高天彦神社駐車場10:47~高天滝下10:59~10m大滝下11:10~二俣12:18~郵便道(920m地点)12:46-57~高天彦神社駐車場13:49

高天谷は、なんと今シーズン5回目の遡行になる。右俣に1回(2022年7月24日の記録)、左俣に3回(2022年5月8日6月5日8月11日の記録)行っているが、今回は左俣の4回目となる。最近は、週末は雨予報ばかりで、なかなか遠出ができないことが、高天谷ばかりに行く結果となっている。自宅から車で1時間で、そこそこ滝もあるお手軽な沢ということもある。沢行の間隔が開くと、勘と体力を鈍るので、それを防ぐことが目的となっている。

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高谷へは、午後から行って、サクッと遡行としてくることが多いが、今回は夕方に雨の可能性があるので、少し早めに家を出た。それでも高天彦神社の出発は10時47分なので、だいぶゆっくりではある。高天彦神社の駐車場には空きが充分にあったが、路駐している車もあったので、朝のうちは満車だったのかもしれない。懸垂下降と多少のレスキューができるぐらいの装備をもって出発する。

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高天滝6mから入渓する。

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前日はそこそこの降水があったはずだが、水が引くのが速かったのか、ほぼ平水であった。高天滝の手前には、流しそうめんを行ったらしい跡があった。

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高天滝の左岸に安置してある不動明王像。以前に沢が土砂で埋まって高天滝の高さが低くなったことがあるが、それまでは確かこの不動明王像は滝壺に安置されていた気がする。おそらく沢床を掘り起こした際に、こちらに移したのかもしれない。

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高天滝を巻くと、ゴルジュ状になり、すぐに3m滝と背後の堰堤が現れる。まとめて右岸から巻く。

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谷が開けて、奥にかっての10m滝がかかる。この滝は左岸から高巻く。

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ミズヒキ

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イヌショウマ

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崩壊地を抜けると、樹林の中に入り、連瀑帯が始まる。ここから現れる滝はすべて直登可能である。5m滝を流れの右から直登する。

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ちょっと難しい小滝もクリアする。

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モミジガサ

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ゴルジュの中のトイ状5m滝は、ジャミングをまじえて登る。

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キマワリ

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倒木で埋まった二俣に到着する。右俣は倒木と土砂で埋まっていて、登攀価値がないので、迷うことなく左俣へ進む。

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すぐにラスボスの左俣大滝が現れる。2段で25mほどの高さである。かってはもっと滝が高かったようで、おそらく二俣から斜滝で繋がっていた感じである。今は、その斜滝部分は土砂で埋まっている。1段目は流れの左側を登る。

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アキギリ

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最後の3m滝を越える。

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植林の中を詰めていくと、藪漕ぎも木登りもなく、登山道(郵便道)に出て、遡行終了である。

休んでいると、沢装備の男性が通過していった。高天谷を遡行して、山頂を踏んで下りてきたのか、あるいはイワゴノ谷を遡行したのか、興味のあるところである。下山途中で追いついたので、声をかけてみると、イワゴノ谷を遡行したとのこと。後でわかったことだが、なんと私が書いた遡行図を参考にしたとのことだった。お役に立てて光栄である。

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高天彦神社の駐車場にある花壇に、アサギマダラが吸蜜に来ていた。

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アサギマダラを正面から。

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ツマグロヒョウモンのメスも飛来していた。

次の週こそは遠出して、沢泊したい。はたして天気はどうなるだろうか。

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August 30, 2022

扇ノ山 上地川 唐戸谷

扇ノ山の唐戸谷を遡行してきた。渓流釣りを除くと、初めての鳥取県での沢登りであった。唐戸谷は豊かな広葉樹林の中にある美しい癒やし系の谷であった。

【日程】2022年8月28日(日)
【山域】中国東部(扇ノ山)
【渓谷名】千代川水系 上地川(わじがわ) 唐戸谷
【メンバー】どうちゃん、ばるちゃん、マメゾウムシ
【天候】曇りのち晴れ
【コー スタイム】上地登山口9:22〜30m大滝下11:02〜登山道13:08-28〜大ヅッコ13:40〜扇ノ山14:01-19〜上地コース分岐14:41〜上地登山口15:42

これまで渓流釣りを除くと、中国地方での沢登りの機会はあまりなかった。昨年に遡行した兵庫県の笠形山の滝ノ谷と段ヶ峰の倉谷川ぐらいである。雪のある時期によく行く氷ノ山や扇ノ山にも遡行価値のある沢はある。これまで単に中国地方の沢を意識していなかっただけである。今回は、山仲間のどうちゃんより、扇ノ山の鳥取県側にある唐戸谷を遡行しようというお誘いがあり、初めての鳥取県での沢登りとなったのだった。

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土曜日の午後にわかさ氷ノ山キャンプ場に集合し、その晩は宴会キャンプとし、日曜日に唐戸谷を遡行する。涼しい環境のおかげで、前夜はまったりと過ごすことができた。少々深酒とはなったが、遡行への影響は少ないだろう。

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翌朝にキャンプ場から下界に下りても、沢に入るのを躊躇するぐらいのこの夏一番の涼しさであった。河合谷林道に入り、落石に注意しながら上地コースの登山口へ向かう。登山口には車が2〜3台ほど駐車できるスペースがある。

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登山口からすぐに入溪できる。入溪地点は二俣になっていて、右俣が本谷で、左俣が唐戸谷である。

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左俣である唐戸谷に入る。周囲は豊かな広葉樹林である。

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すぐに2mほどの滝が現れて、それを越えると、6mの幅広滝が現れた。左を登れそうだが、岩が脆かったので、左から巻いた。

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深い釜を持つ3m滝も左から巻いた。

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続く3m滝は中央突破。

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倒木の多い所を通過する。

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ゴルジュ状に両岸が狭まってくる。

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ゴルジュの中に連瀑が現れる。左岸からは枝沢の20mの滝が入り、正面の奥には逆くの字4m滝がある。まず左をへつる。

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逆くの字4m滝は、左から入るルンゼを登って越える。続く8mは、右を巻いた。

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再びゴルジュ状となって、2m滝を越える。

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4m滝は私は右を直登する。

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他の2名は左のバンド状から越える。

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両岸が高くなってくると、

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30m大滝が現れた。

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少し戻った所から右岸を高巻く。

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なんか獣臭がするなと思ったら、クマ糞があった。

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滝のすぐ上に下りたかったので、12mほどの懸垂下降にて沢床へ戻る。

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休憩をしてから、遡行を再開する。周囲は豊かなブナ林である。

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再び滝が現れる。

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連瀑となり、10m滝はシャワーを浴びながら直登する。流れの中にはホールドとスタンスは豊富だが、涼しい日なので、シャワーを浴びるのは結構冷たい。

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続く5m滝は右を巻く。

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二俣となり、左俣の5m滝を越える。

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最後の2条4m滝を越える。

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急に源頭の様相となる。

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急に水量が減る。

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最後の詰めは、掘り割り状の水路となる。

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藪漕ぎもなく、登山道に出て、遡行終了。沢装備を解除する。

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そのまま大ヅッコから下山でもよかったのだが、他の2名からの勧誘を断れず、扇ノ山の山頂を踏む。無雪期としては初めての山頂であった。雪のある時期と比べると、雪の高さがない分、周囲の木々が高く感じた。

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氷ノ山方面の展望。

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日本海側の展望。

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大ヅッコ付近の分岐まで戻って、上地コースの登山道に入る。この尾根は但馬尾根と言うらしい。周囲の様子を見ると、大ヅッコと扇ノ山の間のコルからトラバースにて上地コースに入れたと思う。

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尾根は最初だけ平坦だったが、その後は尾根は急になり、ほぼ同じ傾斜が続く。尾根の幅もあるので、スキー向きの斜面かもしれない。滑りやすい箇所もあるので、ストックがあれば楽である。

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分岐から1時間ほどで上地登山口に下山できた。

唐戸谷は、適度な間隔で滝が配置され、ゴルジュあり、30mの大滝ありで、最後は美しいブナ林で締めとなった。見事なナメがあるわけではなかったが、豊かな広葉樹林の中を流れる癒やし系の美しい沢であった。中国地方の沢もこれからは開拓していこうと思う。

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