December 04, 2018

安全登山サテライトセミナー(大阪)に参加

先週末は、ワンダーフォーゲル部の顧問という立場から、国立登山研修所が主催する安全登山サテライトセミナーに参加して勉強してきました。

このセミナーは、高等学校等において登山の指導的立場にある教職員や大学生、一般登山者、登山用具 店の担当者、トレイルランニング愛好家、バックカントリー愛好家等を対象に、安全で安心 な登山を実施するために必要な知識や理論を普及することを目的として、東京、名古屋、大阪にて無料で行われるものです。 私は大阪在住ですので、モンベル本社を会場とする大阪に参加し、2日間充実した時間を過ごしてきました。

3会場とも同じ内容と思いきや、開催概要を見ると、およそ2/3の内容は会場ごとに異なっていました。ちなみに大阪会場は以下の内容でした。

12/1(土)
「安全登山の仕組みとプランニング」北村 憲彦 氏
「登山指導者の法的責任~山岳ガイド、教師、インストラクター、登山リーダーはどのように法律に備えるべきか~」溝手 康史 氏
グループディスカッション「登山客から自立した登山者へ~PDCAサイクルに基づく安全登山~」司会進行 北村 憲彦 氏

12/2(日)
「役に立つ登山のリスクマネジメントのキーワード」 村越 真 氏
「登山における積雪の雪崩の基礎知識」飯田 肇 氏
事例から学ぶ山の医学~怪我への対応と低体温症~」 大城 和恵  氏

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1日目の開始は午後1時から。最初に国立登山研修所の宮﨑豊所長の開会挨拶。

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最初の講義は名古屋工業大学教授の北村先生。登山にリスクはつきものだが、貴重なデータでリスクについての説明。対策としては登山者の安全力を高めること。リーダー・フォロワー・チームワークをしっかり育成して、仲良しグループからタフな登山パーティーになる。リスクマネージメントからダメージコントロールへなど、安全登山のプランニングについて説明していただいた。

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次は弁護士の溝手先生による登山指導者の法的責任についての講義。個人的に重要と思ったのは、大学山岳部の事故の場合、大学生は大人に近い扱いのため自己責任が原則であること。大学には学生の安全管理義務はあるが、それは重いものではない。リーダーには安全確保義務はないという点では、山岳会のリーダーと同じ扱いであること。そうであるならば、ワンゲル部員達にも自分たちの活動が自己責任による自主登山であることを自覚させておく必要があるだろう。

またツアーなどで書かされる免責同意書には法的な意味がないことを知ることができた。引率登山の場合には主催者に安全管理義務があるとのこと。

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1日目の最後はグループディスカッション。グループに分かれて、ヒヤリ・ハットを1人ずつあげてもらい、それを発生確率とダメージの程度から分類分けする。そしてそれがPlan(先読み)、Do(ルート維持)、Check(現地確認)、Act(修正)のいずれの時に発生したかを確認するというもの。同じヒヤリ・ハットでも、人によってはダメージの程度を異なって評価していたりなど個人の技量による違いもあることを感じた。ワンゲル部でもぜひ実践してみたいグループディスカッションであった。

これで1日目が終了。翌日に備えて素直に帰宅しました。

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翌日は9時から講義開始で、まずは静岡大学教授の村越先生から、キーワードを使ったリスクマネジメントの啓蒙法について学んだ。前日の北村先生によるグループディスカッションとは異なる方法であるが、こちらもワンゲル部で実践してみたいリスクマネジメントの啓蒙法である。

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次は富山県立立山カルデラ砂防博物館の飯田先生による雪崩の基礎知識についての講義。雪崩についてはJANのアバランチナイトやセイフティキャンプなどでよく学んでいたことでもあったが、知識の整理と復習という意味で役立つ内容であった。

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お昼休みをはさんで最後は、日本最初の山岳医である大城先生による登山での怪我と低体温症への対応法についての講義。直前に著書である「登山外来へようこそ」を読んでいたので、話しを聞くのを楽しみにしていた先生である。プレゼンは実にハキハキとして刺激的で、現場で実践できる重要な内容であった。ぜひともその知識をしっかり身につけておきたいと思う。なお、プレゼンは撮影禁止で、資料も禁転載・複製とのこと。これは間違った解釈や知識の普及を防ぐためと、個人情報等があるため。

これで2日間のセミナーが終了。実に充実した内容であった。たいへん残念なのは我がワンゲル部員が1人も参加していなかったことである。だいぶ早い時期から参加を勧めていたにもかかわらずである。彼らにはきつく注意をしておく必要があるだろう。

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セミナー終了後は、名古屋からセミナーに参加していたBC仲間のむねちさん、そして以前に所属していた山岳会の後輩であるKさん(現在は非会員)がたまたま出張で大阪に来ていたので、ミナミで久しぶりに一緒に一杯。次は雪の上でお会いしましょう。今回の安全登山サテライトセミナーで学んだ知識を活かして、今シーズンも安全に雪山を楽しみたいと思う。

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November 17, 2018

大杉谷から大台ヶ原2日目(桃の木山の家〜日出ヶ岳〜大台山上駐車場)

大杉谷から大台ヶ原の2日目の記録です。概要については1日目の記録をご覧下さい。

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朝食は6時から。ご飯は1回限りでお替わりできる。

2日目は平日の月曜日。本日は、堂倉滝まで大杉谷を歩いたら、登山道にて大台ヶ原最高地点の日出ヶ岳に抜けて、大台山上駐車場に下りる予定である。大台山上駐車場からは奈良交通バスにて近鉄の大和上市駅に出る予定だが、バスが出る時刻は15時30分である。大台山上駐車場までのコースタイムは6時間だが、そんなにはかからないだろう。早く着きすぎるとバスの待ち時間が長くなるので、9時に出てもいいぐらいである。さすがにそこまで出発を遅くすると、小屋に迷惑がかかりそうなので、一番最後に小屋を出て、ゆっくりと歩くことにした。20名の高年者の団体などの出発を見送って、一番最後の登山客と同じぐらいに出発した。それでも7時ちょっと前の出発となったので、そんなに遅くはなく、待ちきれなかったというのが正直なところだった。

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再び大杉谷の左岸を歩く。転落注意の道だが、高度感はそんなに感じなかった。

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15分ほど歩くと、本流に滝が現れた。

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七ッ釜滝である。左岸から道は巻いているが、ここで早くも20名の団体を追い抜くことになる。団体の先頭は年輩の女性で、どうやらツアーガイドらしいのだが、ピッケルを杖代わりにして登っていた。ピッケルのピックを鎖に引っかけて登るのには感心したが、こういう鎖場で本当に有効な方法なのだろうか? 他のメンバーもダブルストックが多かったが、むしろバランスを崩しやすいと思うのだが? 私であれば、このような鎖場ではストックは使わないように指導するだろう。私もストックは持参していたが、堂倉滝から先の尾根道に入ってから使う予定としていた。

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七ッ釜滝を巻き終わると吊橋で右岸に渡る。

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再び狭い鎖場を進む。川床が近く高度感はないが、流れが比較的急で迫力は感じる。

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やがて大岩だらけの崩壊地の通過となる。ここは平成21年9月の台風21号による被害で、壊滅的な打撃を受けた箇所だそうだ。

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崩壊地の先には庄野ヶ浜とよばれる広い河原が広がる。

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その先には光滝が豪快な姿を現す。道は光滝を右岸から高巻く。

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光滝の高巻きを終えると吊橋を左岸に渡る。吊橋の上から光滝の落口を見る。

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吊橋の反対側には隠滝。

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しばらく進むと木々の間から与八郎滝が見える。これは支流の滝である。

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渓谷美がしばらく続く。実際の滝の流れについては動画をご覧下さい。

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堂倉吊橋を右岸に渡る。

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吊橋からは上流部に取水堰堤が見える。

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しばらく進むと沢は二俣となり、再び吊橋を渡ると、堂倉滝が姿を現す。2015年8月に日出ヶ岳からここまで登山道を下り、堂倉谷を遡行した記憶が蘇る(2015年8月の記録)。3年ぶりの堂倉滝の再訪である。その時は堂倉滝を右岸から高巻いた。大杉谷の峡谷歩きはここで終了である。

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堂倉滝からは沢を離れて、日出ヶ岳までは尾根道を進むことになる。ここからはストックを使って四駆で進む。ゆっくり歩いていたつもりだったが、ここまで先行者をだいぶ追い抜いてしまった。このままだと山頂に早く着きすぎてしまうかもしれない。

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途中、林道に出る。林道を進むと粟谷小屋であるが、登山本道を進むことにする。

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林道から上がってすぐの所にある堂倉避難小屋。粟谷小屋が営業している間は施錠されている。

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途中、ヌタ場があった。イノシシやシカなどが体表についているダニなどの寄生虫や汚れを落とすために泥を浴びる場所だ。シカなどの足跡がたくさん残っていた。

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シャクナゲ坂を登る。ここまでまた先行者を4人ほど追い抜く。上から下りてくる人とも2名ほどすれ違った。

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シャクナゲ坂を登り切ると、シャクナゲ平。

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上部はすでに紅葉は終了していて葉がない。

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日出ヶ岳への最後の登り。

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スタートしてから4時間半ほどで日出ヶ岳に到着。いつの間にか先行者をほとんど追い抜いていたようで、唯一追い抜けなかった先行者1名がちょうど山頂を発つところだった。

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雲は多くなったが、大峰の山々が見える。さて、時刻は11時半前。最短で30分で駐車場に下山できるが、バスの時刻までまだ4時間もある。どのようにして時間を潰すかが問題だ。大蛇嵓・シオカラ谷方面を3時間ほど周遊してから下山することにする。

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いい展望ではあるが、これは森林が衰退した姿であり、本来の大台ヶ原の姿ではない。原因は昭和34年の伊勢湾台風や大台ヶ原ドライブウェイの開通、シカの個体数の増加など複合的な要因によるのだが、現在は森林衰退をくい止めるための取り組みが進められている。

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正木ヶ原。

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神武天皇像。

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神武天皇像のある一帯は牛石ヶ原とよばれ、神武天皇像の反対側の笹原に牛石という岩がある。昔このあたりはさまざまな妖怪の住処だったそうで、高僧が妖怪たちを牛石に封じ込めたそうだ。

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大蛇嵓は高度感満載の断崖。

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大蛇嵓の展望台よりの眺め。ちょっと雲が多くなってしまったのが残念。

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西大台方面の眺め。西大台に入るには事前に許可を得る必要がある。

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いったんシオカラ谷まで下る。魚影はなかったが、このあたりは魚はいないのだろうか?

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吊橋を渡る。この2日間でいくつの吊橋を渡っただろうか?

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大台山上駐車場に14時に到着。駐車場までの道は登りで、左側は西大台地区のために立入禁止となっていた。

バスの時刻まではまだ90分あるが、2時間半ほど時間を潰せたのは大きい。あとはビジターセンターを見学したり、売店でカップラーメンを購入して食べたりなどしてうまく時間を潰せた。ビールを売っていれば、なおよかったのだが、それは下界に下りてからでよいだろう。途中で追い抜いた登山者たちも続々と到着していた。20名の団体ツアーはバスが発車する15:30迄には到着しなかったが、すでに迎えのマイクロバスは駐車場に駐まっていた。遅くなっても、道に迷いさえしなければ問題はないだろう。

大和上市駅までは、奈良交通バスで2時間で、運賃は2000円。小屋で一緒だった登山者も、団体ツアー客を除いてだいたい乗車していた。ICカードが使えたのは助かった。大和上市駅前には何もなく、残念ながらビールを購入することはできなかった。17:41発の大阪阿部野橋行きの急行に乗車して帰路についた。

今回の大杉谷トレッキングは、黒部川下ノ廊下を歩いてきた翌週だったので、つい比較してしまうが、大杉谷は西日本一の峡谷であることは確かだ。紅葉の美しさやスケールでは大杉谷は確かに黒部峡谷には劣るが、黒部にはない優しさがあるように思う。夏に沢装備で水線通しに遡行するのもよいかもしれない。

YouTubeにアップした動画です。実際の滝の落ちる様子についてはこちらをご覧下さい。

いよいよ次は立山初滑りの予定なのだが、雪がありません。

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November 16, 2018

大杉谷から大台ヶ原1日目(大杉谷登山口〜桃の木山の家)

黒部川下ノ廊下トレッキングの翌週に、今度は西日本を代表する峡谷である大杉谷から大台ヶ原まで歩いて来ました。大杉谷は黒部峡谷に比べるとスケールは落ちるが、西日本では一番の峡谷コース。絶景を独占とはいかなかったが、2週続けて美しい峡谷に癒やされてきました。

【日程】2018年11月11日(日)〜12日(月)
【山域】台高
【場所】大杉谷 大台ヶ原
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】11/11 晴れ、11/12 晴れのち曇り
【コースタイム】
11/11 大杉谷登山口11:55〜千尋滝13:01〜シシ淵13:38〜桃の木山の家14:31
11/12 桃の木山の家6:55〜七ッ釜滝7:15〜光滝7:55〜堂倉滝8:31-40〜堂倉避難小屋9:33〜シャクナゲ平10:42〜日出ヶ岳11:21-39〜尾鷲辻12:16〜大蛇嵓12:39-56〜シオカラ谷吊橋13:26〜大台山上駐車場14:01

最初は自家用車で行くことも考えていたが、ワンウェイで行くとなると、車の回収が面倒である。大杉谷登山口から日出ヶ岳のピストンも考えたが、大杉谷登山センターのホームページより大杉谷登山口までの登山バスがあることがわかった。ただし登山バスの登山口到着は正午で、日出ヶ岳に抜けるためには桃の木山の家に1泊が必要となる。たまには山小屋泊もよいだろうということで、公共交通機関と登山バスを利用を利用して、1泊2日で大杉谷から大台ヶ原に抜ける行程とした。

この山行の前に2件の予約が必要となる。1つは登山バスの予約である。予約の詳細については登山バスを運行しているエス・パール交通のホームページに書かれているが、3日前までに予約する必要がある。登山バスは募集型企画旅行として運行し、最少催行人数は4名である。運行状況はホームページでわかる。登山バスは道の駅奥伊勢おおだいを10時30分に出発し、大杉谷登山口に12時に到着する。道の駅奥伊勢おおだいまではJR三瀬谷駅から徒歩10分のアクセスである。

もう1件の予約は桃の木山の家である。こちらも3日前に予約した方がよいだろう。5月及び10、11月の土曜日は大変混雑するようなので、今回は月曜日に休暇を取得して、日・月で行くことにした。他に、松阪までの近鉄特急の予約も必要になるかもしれない。

当日は堺の自宅を6時15分に出て、大阪上本町7:10発五十鈴川行きの近鉄急行に乗車。財布の中身を見ると、必要ぎりぎりの金額しか入っていない。これではなにかあっては困る。松阪駅で近鉄からJRに乗り換えるのだが、この乗り換え時間10分でお金を下ろすことにした。松阪駅JR側前には三菱UFJ銀行があることはスマホで確認済みである。ATMに行列もなく、余裕を持ってお金を下ろし、JRに無事乗り換えることができた。

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松阪駅ではPITAPAなどICカードはJRでは使えないので、1回、改札機にICカードを通して近鉄分を支払い、改札外でJRの切符を購入した。なお、松阪駅はJRと近鉄の共同使用駅となっており、JRと近鉄の間に乗換改札はない。ICカードでなければ、そのままJRに乗り換えて、車内で精算もできるようだ。

三瀬谷駅には10:14に到着。この日は道の駅で行事があるため、登山バスは三瀬谷駅発となっていた。三瀬谷駅前には、すでに先着した登山客を乗せたバスが待っていた。バス代、正確にはツアー料金2,500円は乗車時に支払う。10名ほどの登山客を乗せて、バスは予定通りの10:30に大杉谷登山口に向けて出発した。

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登山バスはトイレ休憩と登山届の提出のために大杉谷登山センターに途中停車する。ここで登山センターの職員より大杉谷峡谷通行における注意点などの説明も受ける。隣には20人ほどの団体客を乗せたマイクロバスも到着していた。どうやらこの日の入山客は少なくとも30名はいるようだ。

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大杉谷登山センターの横にトイレがある。

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大杉谷登山センターからは狭い道となり、30分ほどで大杉谷登山口に到着した。登山口には駐車スペースがあるが、日曜日ということもあり、おおかた埋まっていた。

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簡単に昼食を済ませたら、早速出発。

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谷の左岸を進み、すぐに宮川第三発電所を通過。

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大日嵓の通過は、1週間前に行った下ノ廊下を思い出す岩を削った歩道。充分に幅はあるし、鎖もあるので問題はない。

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支流の沢が入る箇所には吊橋がついている。このような吊橋を何回か渡る。常緑樹が多いのか、紅葉はイマイチな感じだった。

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美しい大杉谷の流れ。木の葉が結構茂っているので、流れが見えない箇所は多い。そんなに急ぐ必要はないのだが、先行者を次々と追い越してしまう。

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千尋滝前の休憩舎。

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こちらが千尋滝(せんぴろたき)。支流の滝である。

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危険箇所にはこのような転落注意の警告板がある。大杉谷は下ノ廊下に比べるとスケールと感と高度感は劣るが、通過に注意は必要である。

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やがて両岸が狭くなり、その先に大きな滝が見えた。

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途中、このような自然のトンネルを通る箇所がある。

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シャワーを浴びる箇所もある。下ノ廊下にもこういう所があったな。

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シシ淵だ。夏ならば、沢装備で水線通しに進んで、淵を泳いで通過するのも面白そうだ。

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シシ淵を高巻く箇所にある枝沢からの滝。

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先ほど奥に見えていた滝はニコニコ滝だった。これも支流の滝である。この前にも休憩舎がある。

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ニコニコ滝を過ぎてすぐのところにある平等嵓吊橋。ここで左岸から右岸に渡る。

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圧巻の平等嵓の岩壁。このような岩壁を嵓とよぶらしい。

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しばらく右岸側の道を進むと、吊橋が現れ、その先に本日の目的地である桃の木山の家が見えた。

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登山口から3時間かからずに到着してしまった。本日の宿泊客は30人少々とのこと。どうやら宿泊予定者としては1番乗りのようだ。登山口で一緒だった登山者がこれからどんどん到着するだろう。この山小屋はお風呂に入れるが、すでに沸いているとのことで、空いている今のうちに入ることにする。おかげさまで、ゆっくりと湯船を独占して入ることができた。なお、石鹸、シャンプーは使えない。

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お風呂から出たら、もちろん一杯。缶ビール500ml、赤ワイン280ml、白ワイン280ml、計1kgほどの酒類を持参した。夕食前と夕食後に分けて軽く飲み干してしまったが、追加で購入することはなかった。飲んでいるうちに続々と登山者も到着し、お風呂は男女の交代制となっていた。

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夕食はカツカレー。1回限りでお替わりができる。

18時近くになって20名の団体客がヘッデンを点けて到着した。ほぼ全員が高齢者だったが、あの程度の距離をちょっと時間がかかりすぎではないだろうか。まあ、バラバラにならなければ大丈夫とは思うが。

夕食後はお酒が切れた時点で就寝へ。19時に布団に入ると、やはり夜中に何度か起きてしまった。

大杉谷から大台ヶ原2日目(桃の木山の家〜日出ヶ岳〜大台山上駐車場)につづく

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November 09, 2018

黒部川下ノ廊下トレッキング2日目(阿曽原温泉〜黒部ダム)

黒部川下ノ廊下トレッキングの2日目の記録です。概要については1日目の記録をご覧下さい。

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翌朝は4時45分に起床し、6時出発を目指したが、出発準備を終えたのは、周囲がすっかり明るくなった6時20分過ぎであった。他パーティーはまだ撤収中であったが、欅平に行くのであればそう急ぐことはないだろう。黒部ダムに向かうこちらは、これから約14.7kmを歩かねばならないので、もう少し早く出発したかった。

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阿曽原温泉小屋の前を通り、登りに入る。

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つづら折りをしばらく登る。

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そして下る。

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いきなり関西電力人見平宿舎が現れる。

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人見平宿舎を通過すると、扉を開けてトンネル内にという案内がある。

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トンネルの中を案内に沿って進む。途中、線路があったり、高熱でサウナのようになった箇所を通る。

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仙人谷ダムに出る。写真はダム下。

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ダム上。

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仙人谷ダムを振り返る。

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いよいよ下ノ廊下に入る。

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雲切谷の滝。

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しばらく林道を歩く。

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正面の山肌に黒四発電所。黒四ダムで溜めた水は地下水路でここまで運ばれる。こんな所にこんなものが昭和20〜30年代に作られたとは実に驚きである。

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東谷吊橋。いよいよ下ノ廊下の核心部に入る。

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吊橋から下を見る。結構スリルがある。部分的にちょっと凍結している箇所があり、少々緊張した。

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橋を渡ったら少し登る。

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そして断崖絶壁に作られた水平な道に入る。

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S字峡付近。

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半月峡。

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早くも1名とすれ違ったが、緊張感をもって歩く。

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このあたりの色づきもよい。

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峡谷内にも朝日が射してきた。

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十字峡剱沢吊橋を渡る。

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十字峡だ! 黒部川に剱沢・棒小屋沢が両側から流れ込んで十字となっている。

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せっかくなので、フイックスされたロープ沿いに進み十字峡の見学に。わざわざ見に来る価値がある絶景で、迫力も充分。

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朝日に輝く見事な紅葉!

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シャワーを浴びて濡れる箇所あり。

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絶景がつづく。

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川岸に近い所を通る。少し緊張感がほぐれる。

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白竜峡に入る。

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美しい眺め!

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この水量と流れでは、とても水線沿いには進めないだろう。

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大イワナがいそうな。

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こんな所によく道を作りましたね。1920年代に作られたとは恐れ入る。

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ロープがフイックスされているところから、黒部別山谷出合に下りる。

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黒部別山谷。

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黒部別山谷は徒渉して渡る。この先で数パーティーとすれ違う。

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リンドウが咲いていた。

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大へつり。

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いまだ大きな雪渓が残っていた。

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新越沢の滝。

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河原を歩く箇所が出てきて、渓相が優しい感じになる。

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イワナはちょうど繁殖期で雌雄がペアリングしていたが、写真にはうまく写らず。

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美しい景色がつづく。

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鳴沢小沢の滝。

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黒部川の流れ。

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内蔵助谷出合を通過。正面に丸山東壁。ここからは普通の登山道という感じになる。

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ニホンリスがちょこまかと樹上を動き回っていた。

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ついに黒部ダムが見えた。

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ダム下の橋を渡って。

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黒部ダム駅までの標高差200mの急登を登る。

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黒部ダム駅に到着! 阿曽原温泉からおよそ7時間半の旅でした。

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白くなった立山。11月後半には立山にて初滑りを予定しているが、滑れる積雪量になるにはもう一降りは必要そうだ。

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信濃大町駅に出て、駅そばで鴨そばを食べる。

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その後はJRにて塩尻の健康ランドに移動し、汗を流してから1人飲み。そのまま健康ランドで1泊し、翌日に松本より高速バスにて帰阪した。

これで黒部川の下ノ廊下から上ノ廊下までつながった。あとは奥ノ廊下を源流まで遡行すれば、黒部川は完全制覇となる。今回は、阿曽原温泉小屋が営業を終了した後の平日ということもあり、すれ違う登山者も少なく、たいへん静かな山行となった。紅葉もちょうどよい色づきで、絶景に心が癒やさ、よい思い出となりそうだ。ワンウェイの山行の場合は、うまく公共交通機関が利用できると、無駄なく効率的に動くことができる。下ノ廊下はまさに公共交通機関利用にふさわしいルートだった。

今回の下ノ廊下トレッキングをスライドショーにしてみました。

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November 08, 2018

黒部川下ノ廊下トレッキング1日目(欅平〜阿曽原温泉)

黒部川の上ノ廊下は2回遡行しているが(2018年8月2016年8月の記録)、下ノ廊下はまだ歩いたことがなかった。そんなわけで、黒部川の下ノ廊下と上ノ廊下をつながるために、欅平から黒部ダムまでトレッキングしてきました。

【日程】2018年11月1日(木)〜2日(金)
【山域】北ア立山
【渓谷名】黒部川 下ノ廊下
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】11/1 晴れ、夕方一時雨、11/2 晴れ
【コースタイム】
11/1 欅平駅9:50〜水平歩道始・終点10:37〜蜆谷11:18〜志合谷トンネル11:54〜大太鼓12:27〜オリオ谷12:50〜阿曽原温泉14:12
11/2 阿曽原温泉6:23〜権現峠6:52〜仙人谷ダム7:18〜東谷吊橋7:40〜半月峡8:18〜十字峡9:07-21〜白竜峡10:04〜黒部別山谷出合10:38-49〜内蔵助谷出合12:33〜黒部ダム下13:21〜黒部ダム駅13:52

黒部川の上流部は、源流部から薬師沢小屋付近までを奥ノ廊下、その下流部の黒部ダムまでを上ノ廊下、さらにその下流部の仙人谷ダムまでを下ノ廊下と呼んでいる。上ノ廊下と奥ノ廊下は沢登りとなるが、下ノ廊下には戦前からつづく電源開発の調査目的で道がつけられており、通常の登山装備で行くことができる。ただし、ひじょうに狭い断崖絶壁沿いの道が続く上級者コースで、事故が絶えない。今年も開通してからわずか1ヶ月ほどで3件の死亡事故が発生している。峡谷ということで雪融けが遅く、9月中旬から10月にかけて登山道の整備が行われてから登山道が開通する。残雪が多い年には開通しないこともある。

下ノ廊下が通れるのは、わずか1〜2ヶ月ほどで、宿泊地が阿曽原温泉だけということもあり、開通期間の週末はたいへん混雑する。阿曽原温泉小屋は10月末で営業を終了するが、小屋が解体される11月第1週末まではトイレと露天風呂は利用できる。今回は、登山者が少ないだろうと思われるこの営業終了後の平日を狙って行くことにした。上ノ廊下とつなげるためにはやはり登りだろうということで、欅平から黒部ダムを目指すことにした。問題はどうやって行くかだが、単独ということもあり、車の回収の必要がない公共交通機関利用で行くことにした。

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前夜に梅田阪急三番街21:50発の夜行バスに乗り、富山駅に5時45分に到着。予定より7分早く到着してくれたおかげで、電鉄富山駅5:58発の宇奈月温泉行きの列車に乗ることができた。この列車に間に合わなければ、あいの風とやま鉄道にて富山駅から魚津駅へ行って、富山地方鉄道に乗り換える予定であった。

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宇奈月温泉駅からは宇奈月駅に移動し、トロッコ電車に乗り換える。事前に予約と支払は済ませてあるので、切符を受け取るだけ。予定通り、予約した電車に間に合ってなによりであった。

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8:17発のトロッコ電車に乗車。平日なのに観光客は結構いた。

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500円を余計に支払って、窓のあるリラックス車両に乗車。夜行バスで来た体には背もたれのある方が有り難い。もう若くはないので。客車番号は指定されるが、どこの席に座るかは自由。

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欅平駅に9:33に到着。雰囲気的に水平歩道方面に行く登山者は私だけのようだ。

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対岸の山の紅葉はちょうどよい感じ。

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登山口は階段。

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健脚者限定だそうだ。私はどちらかというと健脚の方なので、進むことにする。

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登山道はつづら折りになり、結構高度を上げる。

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雪を被った毛勝三山が雲の隙間から見えた。

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送電線の鉄塔まで上がると、尾根上になる。

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しばらく進むと、水平歩道の開始地点である。

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断崖絶壁沿いの狭い歩道が始まる。

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蜆谷付近のトンネル。

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ニホンザルがいた。

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こちらを伺うサル。

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色づいた峡谷の絶景が広がる。

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一応、水平歩道には、手すりとして束ねた針金やロープが設置されているが、部分的にないところもある。

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支流の谷が入ってくる箇所は、対岸の水平歩道が見える。

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志合谷のトンネル入口。

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結構長いトンネルなので、ヘッデンが必要。トンネル内には水が流れているので、トレランシューズでは濡れる。

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志合谷には雪渓が残っていた。

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こんな所で登山者とすれ違うのは一苦労。広めの所に戻ったりしてすれ違うわけだが、すれ違ったのは4名だけだった。

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オリオ谷は堰堤内のトンネルで渡る。内部には水が結構溜まっていて、トレランシューズでは靴下まで濡れてしまった。

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折尾ノ大滝。

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絶景!

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道が広くなると緊張もほぐれる。本当にいい色づきだ。

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紅葉とナメ滝。

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阿曽原温泉小屋が見えた。テントは1張りのみ。

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阿曽原温泉小屋には従業員がいて、テント泊の受付をしている。幕営料800円と入浴料700円の計1500円を支払う。ビールの自販機があった。それから住居の確保。軽量化のためツエルト泊だが、お酒だけで1kgあり。

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ツエルト設営中に駒沢大学ワンダーフォーゲル部のパーティーが黒部ダム方面から到着したので、ワンゲル部関係者として少し話しをかわした。

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設営が済んだらもちろん露天風呂へ。幕営地から5分ほど下った所にある。

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風呂のお湯は高熱隧道内からこの抗口を通して引かれているようだ。

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ちょっとお湯はぬるかったが、これぐらいが長湯ができてちょうどよい。おまけに独り占めだ。絶景を見ながらの入浴は最高であった。

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幕営地に戻ると、黒部ダム方面から何組か到着していた。最終的には全部で6張ぐらいになったが、欅平からは私だけのようだった。まずは持ち上げたビールで1人乾杯。それから白と赤ワイン、そして日本酒と続いたのだった。

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夕方に一時的に雨となり、ツエルトの中へ。夜には天気は回復し、深夜にトイレに起きた時には満天の星空であった。

黒部川下ノ廊下トレッキング2日目(阿曽原温泉〜黒部ダム)につづく

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October 31, 2018

秋の自然観察 & キノコ狩り in 石徹白

昨年にワンゲル部公式行事として行った石徹白にある山小屋周辺でのキノコ狩りを、今年行ってきました(2018年10月27日〜28日)。

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今年の紅葉は昨年に比べるとイマイチな感じ。夏の暑さと台風の影響があったからでしょうか?

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部分的にはよい色づきのところもありました。

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全体的にはこんな感じ。

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イワナはちょうど繁殖シーズンを迎えており、小さな流れにも上がってきていました。

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ちょうどペアリング中のイワナがいたので、水中撮影を試みるが、雌雄バラバラになってしまった。これはメスで、婚姻色が出てますね。

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こちらはオスで、体色が黒っぽくなってます。

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肝心のキノコですが、昨年も出ていた立ち枯れの木にムキタケ発見!

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ムキタケ。

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ナメコ。昨年と同じ倒木から出ていました。

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クリタケも発見!

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本日の収穫! 一番多く採れたのはムキタケでした。

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もちろんキノコ鍋に。参加者11名でも何杯もお替わりができるぐらいの量になりました。

秋のキノコ狩りは毎年恒例の行事になること間違いなし。

 

大日ヶ岳東縦走路で藪漕ぎ!につづく

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October 15, 2018

百丈岩にてクライミング講習会 for ワンゲル部

先週の土曜日は(10月13日)、兵庫県の百丈岩にてワンゲル部のクライミング講習会を行った。

本格的なクライミングというよりも、沢登り、もしくは普段の山行における緊急時に使えるロープワークの習得が目的です。

学生だけでバリエーションルートに行ったり、緊急時に安全確保やセルフレスキューが行えるためには、リード、トップの確保、セカンドの確保など基本的なロープワークがしっかり習得できている必要がある。

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9時3分にJR道場着の電車にて集合。道場駅前は多くのクライマーやハイカーで賑わっていた。

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百丈岩の入口には大阪労山の施設である百丈やぐらがある。これは確保訓練施設であり、この日は大阪府岳連が使用していた。

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午前中は林内の急斜面にてロープワークの確認。まずはトップを確保するために、木を支点として、スリングでセルフビレイを取る。

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トップは中間支点を取りながらリードする。

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沢登りの高巻きを想定。トップはメインロープでセルフビレイを取り、セカンドを確保する。

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懸垂下降も練習。セルフビレイは下降器をセットするまで外さない。

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懸垂下降。

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午後は実際の岩場にてクライミング練習。OBのぬーいくんがリードしてトップロープをかける。

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トップロープ確保にて現役部員が練習。

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私がリードして右にもう1本トップロープをかける。

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全員一通り登った所で、さらに右にあるワンランクグレードが高い岩場へ移動して同様に練習。

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ガンバ!

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16時過ぎたところで終了。

初めてクライミングを経験した部員もいましたが、いい経験になった感じ。内容的にも充実した1日でした。このような練習は定期的にやって、しっかり技術を習得してほしい。

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お疲れ様でした!

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解散後はOBのぬーいくんと2人で梅田の行きつけの居酒屋へ。

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ほろ酔い気分でお開きとしました。

クライミング講習会の様子を動画にしてみました。

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October 07, 2018

2018シーズン納竿 in 白山麓

台風24号が本州に上陸かという9月最後の日曜日の報でしたが、なんとか前日の土曜日に白山麓にて渓流釣りの納竿ができました。

前日は石徹白のプライベート釣り場にてチビイワナ2匹と戯れたが、やはり良型を釣って終わりたい。それならば白山麓へということで、石徹白から100kmの道のりを白山麓へ移動したのだった。同行者は金沢ローカルのKさんとHさん。朝から雨がパラつく白山麓だった。

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行き先は過去に2回ほど行っている渓相のよい某谷。水量は増えておらず、濁ってもいない。

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最初の1尾目から良い型が出ました。

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ちょうど熟れ頃のサルナシの実がなっていました。甘くて美味しい!

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これは痩せていたけど、サイズはまあまあ。

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最後に尺に届くかどうかの良型が出ました。

雨が強くなってきたところで、釣りは終了。最後に良型を何匹か釣って、悔いなく今シーズンの渓流釣行を終えることができました。

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October 03, 2018

毘沙門岳:ワンゲル部山小屋の裏山にて釣りと登山

ここのところ、天気が悪い週末が続いています。それならば平日に休暇を取ればよいということで、禁漁前最後の渓流釣りツアーに行ってきました。1日目はワンゲル部の山小屋のある奥美濃石徹白へ。前回行った際に傘を小屋に忘れたので、それを取りに行くついでに。午前はいつもの藪沢にてテンカラ竿を振り、午後は裏山である毘沙門岳に登り、1日しっかり運動してきました。

【日程】2018年9月28日(金)
【山域】奥美濃
【場所】毘沙門岳
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】晴れ
【コースタイム】桧峠12:30〜林道毘沙門岳登山口13:31〜1201m小ピーク14:08〜毘沙門岳14:46-58〜1201m小ピーク15:35〜林道毘沙門岳登山口16:03〜桧峠16:28

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前回に来た時は雨で増水していた藪沢だが、今回は平水に戻っていた。

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今回は藪沢用にちょうちんテンカラも用意して試してみたが、釣果はこの小さな1尾とバラシ1回のみ。ちょうちんテンカラは、5mほどの長い餌釣り用の渓流竿に1.5mほどの短い仕掛けをつけたものだが、自然な感じで毛鉤を流すことができず、アワセも難しい。これも熟練の技が必要なのだろう。

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結局、いつものレベルラインテンカラに戻したが、毛鉤が木に引っかかりまくるとしても、やはりこの方が面白い。ただし、釣果はこの小さな1尾のみであった。小さな藪沢なので、いつも釣ったイワナはすべてリリースしている。前回来てから2週間では、イワナはスレたままということだろうか?

藪沢での釣りだけだと半日コースなので、山小屋の裏山である毘沙門岳にトレーニングがてら登ってみることにする。実は毘沙門岳はまだ登ったことがなかった。

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桧峠からの登山道上にはリンドウが咲いていた。もうすっかり秋だ。登山道はゴルフ場を回避するように作られており、えらい遠回りを要求される。地形図に毘沙門岳への登山道が載っていないだけに、道が合っているのか少々不安になる。

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やがて林道に出るが、この林道は右にいかないといけない。そうすれば、すぐに登山道が見つかる。これをもし左に行くと迷うことになる。そんなわけで、少々時間のロスをした。

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林道からの毘沙門岳登山道の入口にはこんな案内板がある。

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植林の中を登る。

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尾根に出ると、広葉樹が多くなり、明るくなる。

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1201m小ピーク付近からの毘沙門岳。

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登山道上の倒木にはムキタケが出ていた。たぶん...

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こちらはツキヨタケ。こちらは明瞭な太い柄があるのが特徴。

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スタートしてから2時間ちょっとで毘沙門岳に到着。低木に覆われて、あまり展望はよくない。

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白山方面の展望です。PeakFnderというアプリで撮影しました。

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向かいの大日ヶ岳です。雲がなければ、北アルプス方面も見えるらしい。

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キノコが結構出ていました。

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ベニタケの仲間? わからないものは取りません。

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帰りはそのまま林道を進んでみると、ゴルフ場への車道に出た。登山者はおそらく立入禁止のところだろう。面倒なのでそのまま下る。

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すると右に旧桧峠の案内が現れた。ここからは車道ではなく、登山道に戻って桧峠に下山した。ゴルフ場を迂回するようにつけられた登山道よりも、車道・林道経由の方が明らかに近いのだが、白鳥高原カントリークラブが登山者の通行を認めていないとのことだ。

満天の湯で汗を流してから、翌日の今シーズン最後の渓流釣りに備えて、100kmの道のりを白山麓へ移動したのだった。

2018シーズン納竿 in 白山麓につづく

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September 27, 2018

前鬼川本流を禊ぎ遡行!

9月2回目の3連休は、ワンゲル部員2名と北アルプスの沢に行くことを予定していたが、どうも天気が思わしくないということで、近場の沢に変更。沢の経験が少ない部員もいたので、お手軽で美しい前鬼川本流に連休中日の日帰りで行くことにした。前鬼川本流は3年前に行っているが(2015年7月の記録)、その時は増水で意外と手こずった。今回は平水でさほど苦労せずに遡行できた。俗世間で穢れた体の禊ぎにもなっただろうか。

【日程】2018年9月23日(日)
【山域】大峰
【渓谷名】北山川水系 前鬼川本流
【メンバー】Hくん、Mくん、マメゾウムシ(OPUWV部)
【天候】晴れ時々曇り
【コー スタイム】前鬼林道駐車地点7:48〜本流出合7:56〜10M滝下8:19〜箱状廊下9:15〜水垢雛場9:38-58〜2段7m滝上10:16~水垢雛場10:34~三重滝10:57-11:06〜水垢雛場11:37-12:18~閼伽坂峠12:42〜前鬼宿坊13:04〜駐車地点13:32

前夜のうちに道の駅吉野路上北山まで入り、翌朝に前鬼林道から入渓地点に移動した。前鬼林道は路肩が崩れているところが1箇所あるので、あくまで自己責任で注意して通行して下さい。駐車地点では、我々3人以外に男女2人組のパーティーが支度をしており、彼らも前鬼川本流を遡行するとのこと。

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駐車地点から黒谷に下降し、その黒谷をしばらく下降すると前鬼川本流との二俣に出る。ここから本流の遡行となる。

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早速、美しい前鬼ブルーが癒やしてくれる。

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1mほどの斜滝。これは左の岩の下を通ればよいが、

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若きワンゲル部員達には右から挑戦してもらう。実は3年前に私もトライしたが、ホールドもスタンスもなく上がれません。

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早速、禊ぎをしてもらった後は、岩の下から簡単に乗り越えてもらう。

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トイ状の美しい流れ。

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すぐに2段10m滝が現れる。

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3年前にはなかったロープが滝右のルンゼにフイックスされていた。キャニオニングツアーのためだろうか? 我々もここを登る。

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2段10m滝の落口に出る。

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滝上は 右岸へ徒渉したいところだが、流されると滝を落ちてしまう。行けそうではあったが、左岸を巻くことにする。

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踏み跡を辿って巻く。

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その上は美しいナメだ。

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100m以上のナメがつづく。

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ナメが終わっても美しい景色はつづく。釜でテンカラ竿を振ってみるが、アタリはなしだった。

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コバルトブルーの釜が美しい!

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美しい釜がつづく!

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ドーナツ状の淵を持った6m滝。

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右岸をヘツリ気味に越える。

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前鬼川本流のハイライトである箱状廊下! ここは右も左も進めるが、3年前は右岸から行ったら、その先で増水のため徒渉ができなかった。今回は左岸から行ってみた。

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本流だけでなく、あちこちから流れが滝となって箱状廊下に流れ込んでいる。

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周囲ではあちこちから水が湧き出している!

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本流をさらに進む。

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2段7m滝は左から簡単に越える。

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垢離取場に到着。先行していた男女2名のパーティーが休憩中だった。彼らはもう少し先へ行ってみるとのこと。

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垢離取場で穢れを落とそうとするMくん!

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我々ももう少し登ってみることに。垢離取場の上の釜も美しい!

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2段7m滝。

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釜が深く美しい!

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2段7m滝は右岸から巻いたが、その上のチョックストーン2m滝の手前で引き返すことにした。

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垢離取場へ戻ったところで、まだ時間的に早いので、裏行場登山道で三重滝へ行ってみることにする。

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このような案内はあるが、裏行場登山道は斜面をトラバースしていく道で、途中、倒木やら崩れていたりで道が不明瞭な箇所が多い。

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最後だけ立派な階段があった。

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三重滝とは50m滝3つのことで、ちょうど真ん中にある千手滝の下に出た。

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Mくんは滝行にて、さらに穢れを落とすつもりのようだ。

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すぐ下は、三重滝の一番下にある不動滝の落口だった。一番上にある馬頭滝は今回は省略した。

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再び垢離取場に戻り、裏行場登山道から小仲坊を通って駐車地点に戻ることにする。ちょうど男女2人組も戻ってきたが、彼らはそのまま沢を下降するようだ。

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先日の台風によるものか、倒木が多い。

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閼伽坂峠に到着。

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お地蔵様がいる。ここまでは登りだったが、小仲坊まではトラバース気味に下りとなる。

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途中で見つけたキノコ。乳液が出てきたのでチチタケ?

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いきなり家が現れてびっくりしたが、ここが小仲坊だった。キャンプサイトもあり、奈良教育大学の学生たちが実生の調査に来ていた。

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前鬼山由緒の説明あり。

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あとは林道を歩いて駐車地点へ。途中、サルの群れに会う。

駐車地点にはすでに男女2人組がすでに戻っていた。やはり沢を下降した方が早いようだ。Mくんの足にはたんまり血を吸って膨らんだヒルがついていた。何度も禊ぎをして、さらにヒルに献血するとは、Mくんはさぞかし穢れのない清い身体になったにちがいない。

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帰りに林道途中から眺めた不動七重の滝。

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上北山温泉薬師湯にてさらに身体をきれいしてから帰路についたのでした。

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