October 03, 2023

滝畑 上山谷:ワンゲル部の沢登り訓練

今シーズン2回目となる滝畑の上山谷を、ワンゲル部員3名と遡行してきた。水量は少なめだったので、全滝直登に挑戦した。残念ながら10mハング滝だけは登れなかったが、しっかり成長していたワンゲル部員たちであった。

【日程】2023年10月1日(日)
【山域】生駒・金剛・和泉
【渓谷名】大和川水系 石川 上山谷
【メンバー】ワンゲル部主将、F、O、マメゾウムシ
【天候】曇り時々小雨
【コー スタイム】滝畑登山口10:13〜上山谷入渓地点(3m滝下)10:20〜2番目のゴルジュ下11:59〜最後のゴルジュ上13:54〜木材集積所14:13-31〜滝畑登山口15:12

上山谷は、河内長野市を流れる石川の滝畑ダム湖のすぐ上流にある支流である。今シーズンは、6月にワンゲル部員のYukaと遡行している(2023年6月25日の記録)。今回は、沢登りの初級から中級へグレードを上げたい主将と2回生のFのために、中級レベルの沢のエントリー沢である上山谷をチョイスした。新人のOがそこに加わることにより、上級生が下級生をしっかりサポートできるかをみることもできる。水量が少なめの予想であるので、できれば全滝の直登にも挑戦したい。そんな事情から、ワンゲル部員たちの沢登り訓練を目的として、上山谷に挑むことにした。

河内長野駅から滝畑ダム行きのコミュニテイバスに乗り込むと、天気があまり良くないにもかかわらず、中学生や高校生ぐらいの若い乗客でいっぱいだった。どうやら中学校と高校の山岳部かワンゲル部と思われる団体が2つ重なったようだ。彼らが大学へ進学しても、登山を続けてくれることを期待したい。

Pa010001

岩湧山の登山口前で沢支度を行う。昨夜から降っていた雨は止んでいたが、気温は22℃と低かった。この日から10月となり、この時期の気温としてはこんなものかもしれないが、つい最近まで日中は30℃を越えていたこともあり、少々肌寒く感じた。

Pa010003

石川にかかる車道の橋を渡ると、左に階段がある。この階段を登った狭い通路を進むと、アルミ製の足場と手すりのある通路になる。

Pa010005_20231002175101

そのまま通路を進んで行くと、橋となって上山谷を横切るので、橋を渡った所から上山谷に入渓する。

Pa010006

入渓地点には3m滝があり、早速ゴルジュの様相から始まる。

Pa010007_20231003073001

3m滝を登る。

Pa010013_20231003073001

4m滝が現れる。流心を登れるが、上部が庇状になっており、ザックが引っかかる。念のためロープで確保して登る。

Pa010019

最初のゴルジュを抜けたところにある5m滝は、いつもは流心から離れた右壁を登っていたが、今回は直登に挑戦した。残置ハーケンがある流心の左側を主将がリードする。無事に突破し、後続が登る。見かけよりは簡単に登れた。

Pa010022_20231003075401

すぐに10m洞窟滝が現れる。滝裏に入るワンゲル部員。この滝は手前の左の壁を登って、上部バンドをトラバースして滝上に抜ける。

Pa010027_20231003080001

流れが2つに分かれて、両方に滝がかかる。左の流れに進む。

Pa010028

スギヒラタケが大量に発生した古いスギの倒木があった。

Pa010030

左の流れには、2段10mの斜滝がかかる。分かれた流れは滝上で合流する。

Pa010032

3mのナメ斜滝を登る。ヌメリはなく、ラバーソールの沢靴で快適に登れる。

Pa010036

2つめのゴルジュの入口にかかる5m斜滝は、右を登る。

Pa010037_20231003080901

ゴルジュの奥には10mハング滝がかかる。主将が直登にトライするが、曇りで時々小雨がパラつく天気だったこともあり、シャワーの冷たさと水圧に絶えられなかった。真夏であれば、行けたかもしれない。無理はせず、高巻くことにする。このハング滝が今回唯一登れなかった滝であった。

Pa010039

ハング滝は少し戻った所から左岸を高巻いた。高さがあるので、ワンゲル部員については念のためロープで確保した。

Pa010044_20231003081501

3m滝を越える。

Pa010048

穏やかな渓相に変わる。

Pa010052

倒木が多くなり、倒木の間を掻い潜りながら進む。

Pa010053

巨岩で埋まった沢の先に、3つめのゴルジュの入口が見えてきた。

Pa010055

ゴルジュ入口は2mトイ状滝だが、深い釜をもつ。釜を腰上まで水に浸かりながら、滝に取り付く。

Pa010056

ゴルジュの奥には4m滝がかかる。ここはシャワーを浴びながら正面突破する。

Pa010062

3m滝を越えて、最後の核心部であるゴルジュを抜ける。

Ueyama3m

しばらく進むと、3m滝が現れる。ここもシャワーを浴びながら越える。

Pa010066

ミニゴルジュの様相となる。

Pa010069

ミニゴルジュが終わると平凡な流れになり、木材集積所跡が現れる。ここで遡行終了となる。

Pa010071

しっかり遡行したワンゲル部員たち。

Pa010073

あとは作業道を下山するだけである。途中、倒木や崩れた箇所はあるが、基本的に道を見失わなければ問題はない。最後はダイトレに合流して、すぐに集落に出る。

Img_5799

帰りのバスの時刻まで1時間あったので、滝畑湖畔観光にてビールを飲みながら時間を潰した。

Img_5803

堺に戻ったら、打ち上げへ。

全滝直登に挑戦したワンゲル部員たちであったが、残念ながら10mハング滝だけは登れなかった。課題のロープワークについては、スムーズにできるようになっていて、合格点だった。しっかり成長していたワンゲル部員たちであった。

YouTubeにアップした記録動画です。

| | Comments (0)

September 26, 2023

南アルプス 信濃俣河内 3日目:稜線への詰めと長い下山(1700m幕営地〜茶臼岳〜畑薙第1ダム)

信濃俣河内の3日目の記録です。概要についてはこちらをご覧ください。

Img_5760

いよいよ最終日である。この日は稜線への詰めと長い下山が待っている。長い1日となりそうだ。最終日の朝も焚火を熾すことから始まった。結局、全ての炊事は焚火で行い、ガスを使うことはなかった。

P9170092

ちょっと出発が遅れて、7時18分に出発となった。

P9170093

幕営地を出発してすぐに5m滝から始まる小滝の連瀑となる。下流部に比べると水量が少ないため、ヌメった岩が多くなる。ラバーソールの沢靴では滑ることが多くなるが、足の置き方さえしっかりしていれば、なんとか進める。この連瀑が魚止となっているようで、連瀑の上ではイワナの魚影は見なかった。

P9170096

この滝のヘツリで釜にドボンしてしまう。朝からの水泳で、一気に目が覚めた。

Deer_20230926180001

斜面では、オスジカが草を食んでいた。

P9170106

小滝はつづく。

P9170107

小滝の連瀑が終わると、正面に3段の15m滝が現れる。

P9170108

3段15m滝は左岸から巻く。

P9170110

巻きは容易であった。

P9170112

2000m二俣は左俣へ進む。

P9170114

2段10m滝が現れる。

P9170115

2段10m滝は右岸から高巻く。

P9170116

高巻きを終えると、今度は10m滝が待っていた。10m滝の高巻きは、滝の下が二俣になっているので、まずは左俣を少し登ってから、右へトラバースしていく。

P9170117

10m滝の高巻きを終えて、沢に戻ると、一気に源流部の様相となる。

P9170118

そのまま詰めていくと、

P9170120

源頭となる。

P9170121

流れがなくなったら、いよいよ最後の詰めに入る。シカ道を利用して登るが、斜度があって息が上がる。キツい登りが続く。

P9170122

最後はハイマツを少し漕いで、

P9170124

正午過ぎに、希望峰と仁田岳の間の稜線に出ることができた。残念ながら山々は雲に覆われて、展望はなかった。沢装備を解除したら、5時間以上と思われる長い下山が待っている。仁田岳を往復してきたと思われる軽装の女性登山者が、休憩中の我々の前を通って行った。

P9170126

希望峰を通過する。

Line_album__230919_3

最後の詰めで疲れ切った重い足で茶臼岳へ登る。今回の最高地点であったので、Yukaと記念撮影をする。山頂には登山者が1人休んでいた。

P9170130

茶臼岳からは下りメインとなる。茶臼小屋への分岐を過ぎる。シルバーウィークでありながらも、南アルプスの最深部ということもあり、すれ違う登山者は少なく、たいへん静かな下山であった。

P9170131

茶臼小屋を通過する。ここで1泊したいところだが、要予約らしい。テン場でくつろぐ登山者を横に見ながら、下降を続ける。

P9170132

樹林帯に入ると、急下降が続く。下りは若者には勝てない。

P9170134

横窪沢小屋を過ぎ、危うい橋で横窪沢を対岸に渡る。

P9170135

ウソッコ沢非難小屋手前で、橋を渡る。沢には滝がかかる。ウソッコ沢避難小屋に着いた時には時刻は17時を過ぎていた。覚悟はしていたが、ヘッデン下山となることは間違いない。ヤレヤレ峠への登りに入ったところで、ヘッデンを点ける。ここからヤレヤレ峠までは、沢の遡行で疲れた足にはしんどい登りとなる。この登りで、私はヘトヘトである。若いYukaは余裕があるのか、ヒルに献血のサービスまでもしていた。誰も来ないと思っていたら、後ろからヘッデンの灯りが近づいてくる。

P9170136

その灯りは、我々がヤレヤレ峠に着いたところで追いついた。1人の男性で、格好的にトレイルランナーのようだったが、どうやらTJARコースの試走をしているようだ。私もトレイルランニングの経験はあるが、アキレス腱の故障があるので、もう山は走れない。大いに頑張ってほしいものである。

P9170137

ヤレヤレ峠からは下りになり、畑薙大吊橋までは15分ほどだった。前真っ暗の中で畑薙大吊橋を渡ったが、幸いなことに、下は暗くて何も見えなかったので、高度感は感じずに済んだ。沼平駐車場に着いたのは20時であった。下山に7時間以上もかかってしまった。最終日の移動距離は16.3km、行動時間は13時間15分、累積標高差は上り1153m、下り1896mと、ハードで長い1日であった。

できればその日のうちに汗を流しかったが、温泉はすでに営業時刻を過ぎていたので入れなかった。疲労で長距離の運転も厳しい。コンビニで夕食とビールを買って、道の駅なかかわね茶茗舘で車中泊をすることにした。7年前の敗退の時も、ここで車中泊した。なかなか暑くて寝付けなかったが、疲労もあり、朝方には寝入ってしまった。

Img_5762

翌朝は、静岡県の磐田市にある朝5時から営業している磐田ななつぼしで汗を流した。朝風呂時間帯の入館料は500円で、土日祝日料金よりも150円安かったのは有り難かった。おかげでは気持ちよく帰路につけた。

信濃俣河内は、久しぶりに2泊を要するハードな沢登りであったが、無事に遡行できたことで、7年前のリベンジができたという達成感は大いにあった。信濃俣河内は南アルプスの入門沢とはいえ、やはりアルプスの沢だけあり、沢のスケールは大きかった。徒渉、登攀、ヘツリ、巻き、ルーファイなどそこそこの総合力が要求された。私はもう還暦近い歳なので、これからはハード系よりもまったりした沢泊を楽しみたいが、いずれにしても体力の維持が課題だ。同行のワンゲル部前主将のYukaにとっては、初めてのアルプスでの沢登りだったこともあり、たいへん良い経験になったのではないかと思う。一方で、信濃俣河内で釣れたイワナがすべて白斑のある個体ばかりで、純系のヤマトイワナに会えなかったのは残念であった。ほとんどの個体はヤマトイワナとニッコウイワナのハイブリッドなのだろう。大峰の弥山川ではヤマトイワナ系統であるキリクチには出会ったことはあるが、南アルプスや木曽御嶽山など東海地方で太平洋に流入する河川では、まだ純系のヤマトイワナにはお目にかかったことがない。ヤマトイワナを探し求める沢旅もぜひ行ってみたい。

| | Comments (0)

南アルプス 信濃俣河内 2日目:核心部を越える(オリタチ沢出合〜第2ゴルジュ〜第3ゴルジュ〜西沢出合)

信濃俣河内の2日目の記録です。概要についてはこちらをご覧ください。

Img_5755

5時に起床し、焚火を熾し、お湯を沸かす。若いYukaはなかなか起きてこない。Yukaが起きてきたところで、コーヒーを入れる。米は前日に多めに炊いておき、朝は残ったご飯をお茶漬けにしてしまうのが手っ取り早い。目の前の流れの中を泳ぐイワナを見ながらの朝食タイムだった。

P9160048

7時過ぎに幕営地をスタートする。この日は核心部である第2ゴルジュと第3ゴルジュを越える。若い山仲間がここから1日で稜線に抜けて下山したらしいが、トレランをしていた10年前の私ならまだしも、還暦近いこの歳では無理なことである。

P9160050_20230926153701

すぐに両岸が狭まり、ゴルジュの様相となる。いよいよ第2ゴルジュの始まりである。

P9160053

第2ゴルジュは第1ゴルジュよりも狭く、壁も高いため、険悪な様相で、恐怖すら感じる。

P9160054

すぐに水線通しの突破が難しい箇所が現れる。巻くならば、第2ゴルジュは全巻きとなってしまう。

P9160055

右の壁に残置スリングがかかっている。かなり悪そうだが、ここをロープを出して登るしかなさそうだ。ここのリードはYukaに任せる。Yukaが空荷で登って突破し、カムで支点を構築した。まずは Yukaのザックを上げて、それから私が確保されて登った。反対側にはクライムダウンでなんとか下りることができた。

P9160056

あとは、狭い廊下をほぼ水線通しに、ヘツったりなどして進むことができた。

P9160057

最後の出口の滝は、釜が深そうだったので、どう突破すべきか迷ったが、右側(左岸側)の水中にはスタンスがあり、ヘツって回り込むことができる。しかし滝右の岩を越えるにはスタンスがほしい。まずはYukaを岩の上へ押し上げて、上からYukaにスリングを下ろしてもらい、それを頼りに突破した。後で写真を確認すると、右岸側に残置スリングがかかっている。このスリングを頼りに突破しているパーティーもいるようだが、かなり難しいようだ。2人いるならば、左岸側からショルダーなどで突破する方が楽だろう。第2ゴルジュは険悪ではあったが、距離は短く、1時間15分ほどで突破できた。

P9160061

次は第3ゴルジュであるが、その前に待望の釣りタイムを設けた。テンカラ釣りにて最初に釣れたのは、外見的には白斑のあるニッコウイワナだった。入れ食いというほどではなかったが、25cm以上の良型ばかりがそこそこ釣れる。

P9160062

いきなり強い引きが。上がったのは、35cmの尺イワナだった。この個体も白斑はあるが、ヤマトイワナとニッコウイワナのハイブリッドだろうか。

P9160065

Yukaも調子よく釣っている。

P9160066

Yukaも尺イワナを釣り上げた。これもハイブリッドだろうが、ヤマトイワナらしさがある。

いつまでも釣っていると先に進めないので、1時間ほどで釣りタイムは終了とした。ここではまだ午前中ということもあり、全てリリースとした。

P9160068

しばらく進むと、両岸が狭まってきて、再びゴルジュの様相と化す、いよいよ第3ゴルジュへの突入である。

P9160070

水流の強そうな小滝が現れる。

P9160071

この小滝は、右の岩の間を倒木を潜りながら上に抜けた。

P9160073

深い釜をもつ小滝も右から越える。

P9160075_20230926162301

第3ゴルジュは距離が長い。

P9160076

正面に1条の大きい滝が現れたが、左からも、もう1条の滝があった。2条15mぐらいの滝であった。右岸のルンゼ上方にフィックスロープがあったので、そこから高巻くことにした。

P9160077

2条15m滝の高巻きは、フィックスロープのところから高度感のある嫌らしいトラバースになる。念のためロープを出して通過することにし、落口に出る。

P9160079

続く2m滝とCS3m滝は左岸から高巻いたが、

P9160080

高く上がりすぎてしまい、

P9160081

2回の懸垂下降で沢に戻った。第3ゴルジュは第2ゴルジュほどの険悪さはなかったが、高巻きが嫌らしかった。

P9160082

その後もヘツりあり。

P9160083

7m滝は右から越える。

P9160088

第3ゴルジュも終了となり、その通過に3時間ほどを要した。

P9160090

西沢出合から夕食用の釣りタイムとする。

P9160091

すぐに泣尺サイズのイワナを釣り上げる。ヤマトイワナらしさはあったが、白斑はあるので、ニッコウイワナとのハイブリッドだろう。食べる分だけの4匹のイワナを釣り上げた。次は幕営地探しだ。

Img_5756

西沢出合から少し進んだ標高1700m地点に幕営適地があったので、そこで2日目の行動を終えることにした。ツエルトを設営し、薪を集めたら、早速、焚火を始める。前日もそうだったが、薪は結構乾いているようで、すぐに火がついた。イワナは前日と同じく2匹は塩焼きに、もう2匹は刺身にし、残ったあらはあら汁とした。

Img_5758

前日の残りの日本酒とジム・ビームが今宵のお酒であった。

Img_5759

にわか雨に備えてタープも張ったが、結局雨は降らなかった。適度に酔いがまわったところで就寝とした。2日目の移動距離は7.6km、行動時間は8時間14分、累積標高差は519mだった。核心部の通過ということで、距離はあまり進めなかった。

南アルプス 信濃俣河内 3日目につづく

| | Comments (2)

南アルプス 信濃俣河内 1日目:7年前のリベンジ(畑薙第1ダム〜第1ゴルジュ〜オリタチ沢出合)

信濃俣河内は南アルプスの入門沢である。7年前にその遡行を計画したが、渓時に滑落して、お尻を岩に打ち付けて負傷した。それでも第1ゴルジュの手前までは行ったみたが、とてもそれ以上は進めずに敗退した。今回、その7年前の敗退のリベンジを果たしたが、信濃俣河内はさすがにアルプスの沢だけあり、スケールは大きく、徒渉、登攀、ヘツリ、巻き、ルーファイなど総合力が要求される沢だった。

【日程】2023年9月15日(金)〜17日(日)
【山域】南アルプス
【渓谷名】大井川水系 信濃俣河内
【メンバー】Yuka、マメゾウムシ
【天候】9/15 曇りのち晴れ、9/16 晴れ、9/17 晴れのち曇り
【コー スタイム】
9/15 沼平駐車場6:59〜林道信濃俣線入口7:19〜信濃俣大吊橋下降点7:52〜埋まった堰堤9:01〜アシ沢出合10:17〜三俣11:33-52〜オリタチ沢出合15:59〜1270m小屋跡16:05(泊)
9/16 1270m小屋跡7:14〜第2ゴルジュ入口7:31〜第2ゴルジュ終了8:46〜第3ゴルジュ入口10:46〜西沢出合14:17-32〜1700m15:28(泊)
9/17 1700m7:18〜2000m二俣9:09〜稜線12:08-50〜希望峰12:59〜茶臼岳13:47-14:08〜茶臼小屋14:30〜横窪沢小屋16:09-15〜ウソッコ沢避難小屋17:17-32〜ヤレヤレ峠18:37-43〜畑薙大吊橋19:11〜沼平駐車場20:04

信濃俣河内については、7年前に遡行を計画したことがある(2016年8月の記録)。その時は、入渓時に滑落して、お尻を岩に打ち付けて負傷した。それでも第1ゴルジュの手前までは行ったみたが、怪我の痛みと歩行への支障で、とてもそれ以上は進めずに敗退した。今回はその7年前のリベンジと、大井川水系ということで純系のヤマトイワナに出会うことも目的とした、愛弟子のワンゲル部前主将のYukaをパートナーにして、親子ほどの歳の差ペアで挑戦することにした。当初の天気予報では、午後はにわか雨の予報が出ていたが、そこは自分の晴れ男ぶりを信じることにした。

前日の18時に堺を発ち、新東名の島田金谷ICで高速道路を下りる。畑薙第1ダムまでは下道で87kmもある。畑薙第1ダムの沼平駐車場にはトイレがないので、車で1時間ほど手前にある道の駅奥大井音戯の郷で車中泊とした。車中泊といっても、翌朝は4時起床なので、3時間ほどの仮眠程度であった。

P9150001_20230926072501

6時を過ぎたぐらいに沼平駐車場に到着し、共同装備の振り分け、パッキングを行って、沼平駐車場をスタートできたのは7時であった。

P9150003

20分ほどダム湖沿いの車道を歩き、ダムを対岸に渡る。

P9150004_20230926072701

林道信濃俣線に入る。

P9150006

林道を30分ほど歩くと、吊橋へ下降する踏み跡があるので、そこを下る。

P9150007_20230926073001

吊橋は渡らずに、そのまま踏み跡を沢まで下る。7年前と同じく、ここには水流がなかった。

P9150009_20230926073301

7年前は水流が現れるまで結構歩いた気がするが、今回はすぐに水流が現れた。7年前の方が渇水だったのだろう。埋まった堰堤を越える。

P9150012_20230926075401

アシ沢出合を越える。下流部にこの辺りは結構水圧が強かったので、2人でスクラムを組んで徒渉を繰り返した。水量があるため、岩にヌメリはなく、ラバーソールの沢靴で快適に歩けた。

P9150013

西河内沢出合を越える。三俣の手前で、幕営準備をしている釣人3人パーティーと会ったが、シルバーウィークの1日前の平日がスタートだったこともあり、沢の中では他には誰も会わなかった。後でわかったことだが、この時の釣人3人のうちの1人は、8年前に富士山の山頂でお会いし、一緒に小御岳流しをスキーで滑ったヂュンさんであった(2015年5月30日の記録)。

P9150019

廊下状を経て、7年前に撤退した地点である三俣に到着する。この三俣を越えると、いよいよ未知の領域である第1ゴルジュに入る。

P9150022

次第に両岸が狭まり、ゴルジュ状となる。いよいよ第1ゴルジュへの突入だ。

P9150024

すぐに現れた深い釜をもつ2m滝は、左岸を高巻くことにした。

P9150025

2m滝の巻きでのトラバースが嫌らしく、途中からロープを出して、最後は懸垂下降で沢に戻った。釜の右をへつるか、泳いで越えるのが正解だったようだ。この高巻きで、だいぶ時間を無駄にした。

P9150028

行ける限りは水線を進むことにする。

P9150029

大岩がある。

P9150032

ヘツリもあり。

P9150034

またヘツって。

P9150038

4m滝。

P9150040_20230926080701

登れなそうな滝は巻く。

P9150042_20230926081001

また滝を巻く。

P9150043_20230926081001

4m滝が現れる。

P9150044_20230926080701

4m滝は左を登る。

P9150046_20230926081201

第1ゴルジュをようやく抜ける。第1ゴルジュを抜けるのに4時間を費やした。

P9150047_20230926081301

オリタチ沢出合を越えると、右岸に半壊した小屋があり、幕営適地となっていた。時刻も16時を過ぎていたので、1日目はここで泊まることにする。ツエルトを設営し、薪を集めると、もう17時を過ぎていた。すでに暗くなりかけていたが、テンカラ竿をもって食糧調達へ行くことにした。

Img_5748

最初は駄目かとも思ったが、何とか短時間で4匹のイワナを釣り上げた。暗くなるとイワナは毛鉤には反応しなくなるようで、暗い林冠の下では釣れず、釣れたのはまだ明るいオープンな場所だった。毛鉤も黒い色の毛鉤では釣れず、釣れたのは派手な色の毛鉤に変えてからだった。写真の一番上のイワナだけにはヤマトイワナらしさはあったが、基本的にどの個体も白斑のあるニッコウイワナの外見であった。大井川水系ということで、ヤマトイワナの純系を期待していたのだが、ほとんどの個体がニッコウイワナとヤマトイワナのハイブリッドなのだろう。これで夕食のおかずと酒のアテを確保でき、一安心ではあったが、ヤマトイワナの純系でなかったのは残念だった。

Img_5751

イワナ2匹は焚火で塩焼きにする。薪は湿り気味とも思ったが、比較的すぐに火はついた。

Img_5752

残りのイワナ2匹は刺身にし、残ったあらはあら汁にした。ザックには缶ビールを2本入れていたが、無理なパッキングで1本に穴が空いていた。防水袋の中にビールが溜まっていた。もったいないことをした。そんな訳で、ビールは1晩目で飲み干してしまった。塩焼きで残った骨はさらに焼き直して、日本酒の熱燗に入れて骨酒とした。

Img_5754

適度に酔いがまわったところで就寝した。1日目の移動距離は17.2km、行動時間は9時間4分、累積標高差は560mだった。水平移動の長い1日目だった。

南アルプス 信濃俣河内 2日目につづく

| | Comments (0)

September 13, 2023

奥美濃石徹白のナメ天国:保川支流遡行〜岩巣越〜牧川下降

奥美濃の石徹白にある登山道のないマイナーピークである岩巣越(いわすごし)1286.9mに、沢遡行・沢下降にて行ってみた。遡行下降に使った沢には、美しいナメ天国が存在したのだった。

【日程】2023年9月10日(日)
【山域】奥美濃
【渓谷名】九頭竜川水系 保川支流(無名沢)・牧川
【メンバー】ワンゲル部前主将、マメゾウムシ(OMUNWV部)
【天候】晴れ
【コー スタイム】駐車地点(保川林道・朝日添川林道分岐付近)7:50〜保川林道入渓地点9:00-9:40〜保川支流出合9:57〜支流遡行〜岩巣越12:05〜牧川下降〜林道合流14:03〜駐車地点15:08

私が顧問をしているワンダーフォーゲル部の山小屋があることから、奥美濃の石徹白を沢やスキーのホームにしているが、遡行したことのない沢はまだある。今回は、ワンゲル部前主将が久しぶり沢に行きたいというので、1日目は釣り目的にて、2日目は沢登りにて、新規の沢へ行ってみることにした。1日目の記録についてはすでに報告済みだが、2日目に選んだ沢登りルートが、登山道のないマイナーピークである岩巣越(いわすごし)1286.9mを踏む、保川の支流と牧川の周回ルートである。噂によると、奥美濃の沢上谷と言ってもよいぐらいに美しいナメがあるらしい。

7時過ぎに山小屋を出発する。車高の低い私の車では、林道の奥まで入るのは怖いので、保川林道と朝日添川林道が分岐する橋の近くに車を駐めた。車高の高い車であれば、牧川出合近くの橋にある駐車スペースも利用できる。

P9100002

7時50分に駐車地点を出発し、保川林道を1時間10分ほど歩くと、大きめの沢が林道を横切る。この沢の橋の上で、沢装備を装着する。

P9100004

橋の左岸上流側から橋の下へ下りる。

P9100006

沢を下降していくと、すぐに堰堤状の2m滝が現れる。この滝はクライムダウンする。

P9100007_20230913132801

さらに下降していくと、保川の本流に出る。

P9100008_20230913132801

さらに保川本流を下っていくと、左岸に支流からの5mの滝がかかる。この支流が遡行する沢であるが、名前はついていないようだ。この5m滝はシャワーを浴びながら直登する。

P9100009

5m滝の上はゴルジュ状となり、8m滝がかかる。ここもシャワーを浴びながら直登する。渇水でも結構シャワーを浴びるのに、水量が多い時期だと、かなり苦労しそうな箇所である。結構滑っているので、ラバーソールでは少々怖い。

P9100010

その上の2m滝は落口付近がイヤらしかったので、右岸から巻いたが、直登の方が安全だったかもしれない。

P9100011

3m滝は右寄りを登り、ゴルジュを抜ける。いきなり出だしからシャワーを浴びるゴルジュで緊張感を強いられた。

P9100013

階段状4m滝。

P9100016

2m滝。

P9100017

8m滝を直登で超える。

P9100018

ナメもある。

P9100019

多段の滝15mと奥に幅広10m滝。

P9100020

幅広10m滝は右岸から巻いた。

P9100021

ナメが美しい。

P9100022

2m滝を登る。

P9100024

15m滝が現れる。直登できそうではあったが、無理せずに右岸から巻いた。これが最後の滝であった。

P9100029

源頭部はナメであった。

P9100031

最後の詰めはルンゼに入り、少々の藪を漕いで、

P9100032

岩巣越1286.9mの3等三角点を見つけることができた。

P9100034

三角点からは藪漕ぎをしながら西方向へ進み、

P9100035

それほど苦労することなく沢に出た。

P9100036

最初のうちは、水流がいったん無くなったり、藪が濃かったりとショボいが、下降していくにつれて、次第に枝沢が合流して沢らしくなっていった。

P9100037

ナメも現れる。ナメ滝4mは、ヌメリがあってラバーソールでは結構滑るので、草木を掴みながら下る。

P9100038

目の前に三角形の大きな岩が現れる。この三角岩より下流部は水量が増える。

P9100040

ハング4m滝が現れて、右岸から巻き下りる。

P9100041

凄いナメが現れる。規模は沢上谷より小さいが、充分に奥美濃の沢上谷と言ってよい立派で美しいナメである。

P9100044

まさにナメ天国である。

P9100048

ナメをヌメリに注意しながら下降していくと、橋らしきものが現れるが、これが林道合流地点であった。

P9100050

あとは沢沿いの林道を下降していく。沢を覗くと、まだナメは続いているようだった。林道は保川林道に合流し、駐車地点に戻ることができた。

奥美濃の沢は林道や登山道を使えないところが多く、帰りは沢下降をせざるを得ないが、別な沢を下降する場合は、基本的にササが濃いので藪漕ぎにかなり苦労する。このルートは、藪漕ぎがさほどキツくないという点では、なかなか魅力的なルートと言えるだろう。

| | Comments (0)

September 05, 2023

夏風邪明けのリハビリで、2週連続のホームの沢:金剛山 高天谷左俣

夏風邪明けのリハビリ山行にて、前週に引き続き、金剛山の高天谷を再び遡行してきた。

【日程】2023年9月3日(日)
【山域】生駒・金剛・和泉
【渓谷名】大和川水系 高天谷左俣
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】晴れ
【コー スタイム】高天彦神社駐車場12:06〜高天滝下12:17〜10m大滝下12:34~二俣13:39~郵便道(920m地点)14:05-16~高天彦神社駐車場15:07

1週間前に3ヶ月ぶりに金剛山の高天谷を遡行したが、遡行後は咳き込む日々を送る。発熱はなかったが、新型コロナウイルスに感染の可能性はある。市販の検査キットで検査してみたところ、幸いなことに陰性だった。どうやら夏風邪のようだ。週末にはだいぶ良くなってきたので、山に行ってみたくなった。やはりこの時期は沢しか考えられない。2週連続にはなるが、お手軽な高天谷にリハビリ沢登りに行くことにした。

Tiger

11時半過ぎに高天彦神社の駐車場に着いたが、ほぼ満車状態だった。たまたま出ていく車があったので、そこになんとか駐車できた。沢装備を調えて、正午過ぎに駐車場を出発する。林道では道しるべともよばれるハンミョウに道案内された。

8240902b58ab4d8fa4f24f5578d8f64218535000

高天滝6mより入渓する。水量は先週と変わっていない。高天滝は右にあるハシゴで巻く。

91a1665c5a9e480d8a5a752f878ca90f18535000

沢沿いにはミズヒキが咲いていた。

60bfeaea32be4e4fb13d9ea9bb9f497918535000

3m滝と背後の堰堤は、まとめて右岸より巻く。

Kaeru

このあたりは、トノサマガエルが多い。

664e710ca70748a6ad3109e50f580ed318535000

10m滝は、いつも通りに左岸から高巻く。体が重いが、特に咳き込むこともなく歩ける。息は上がりやすいので、ゆっくり進む。

8cccc8bf3a2249ab8507e559211c175d18535000

連瀑帯に入ったら、滝は全て直登する。5m滝は右寄りに登る。

D992dd5dbfe04a0886f76ecf120f482018535000

体は重いが、それ以外には問題はない。

2d7be2a0d5a74aff9d84049d87b0dc3618535000

トイ状5m滝をシャワーを浴びながら登る。

72815d19bbb244369df0e9be371b2ba218535000

倒木で埋まった二俣を通過する。

C0aed5c3fe8f45659c6864db8bef72a818535000

ラスボスの左俣大滝が現れる。今日は右寄りを登ってみた。

304194ce895d4a7fbbd055d92e30eef918535000

最後の4m滝を越える。

6bf08dde0b514bd1af08680996f7a35318535000

郵便道に出て、遡行終了。1週間前と沢の状況は変わらなかった。体調不良で体は重かったが、タイムは先週と比べて7分長かっただけだった。まったりと楽しんだ高天谷だった。

| | Comments (0)

August 29, 2023

金剛山 高天谷左俣:3ヶ月ぶりのホームの沢

週末の日曜日は、3ヶ月ぶりにホームの沢である高天谷を遡行してきた。気温が高い日だったが、沢の中は涼しく、滝の登攀でシャワーを浴びるのも苦ではなく、お手軽で快適な沢登りを楽しめた1日だった。

【日程】2023年8月27日(日)
【山域】生駒・金剛・和泉
【渓谷名】大和川水系 高天谷左俣
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】晴れ
【コー スタイム】高天彦神社駐車場11:14~高天滝下11:24~10m大滝下11:38~二俣12:37~郵便道(920m地点)13:03-19~高天彦神社駐車場14:07

中央アルプスの細尾沢を遡行してから早くも2週間が経つ。山行の間隔が開くと、体力が落ちるし勘も鈍る。そこで3ヶ月ぶりにホームの沢である金剛山の高天谷に行くことにした。

Img_5668

高天谷は半日コースのお手軽な沢である。登山口である奈良県御所市の高天彦神社に着いたのは、11時過ぎという遅めの時刻であった。こんな遅い時刻に沢へ入る人は他にはいないだろうと思っていたら、男女2名のパーティーから「これから入渓します」と声をかけられた。話を聞くと、高天谷は初めてらしい。こちらもソロなので、他に入渓者がいるのは、どちらかというと有り難い。準備をしていると、沢ソックスが片方しかないではないか。どうやらソックスの片方は家に忘れてきてしまったらしい。仕方なく、裸足で沢靴を履くことにする。結果として、履き心地は悪かったが、夏の低山の沢では、沢用のソックスがなくても特に問題はなかった。

1e06ef3554194a0aae1d9567d202ca7714654000

高天谷が初めてである男女2名のパーティーと入渓地点である高天滝まで一緒に進む。巻く滝は最初の3つだけで、あとの滝はすべて直登できることを伝える。高天滝6mはかって直登したことはあるが、右にあるハシゴを使って巻くのが無難である。入渓の準備をする2人組と別れて、先行することにする。

17c4208f4cf943b0ae60ea060e1d3e0214654000

高天滝を巻いて、沢に下りると、その先はゴルジュ状となる。水量的には、先日に近畿地方を通過した台風、もしくはここ最近の毎日のように起こる雷雨によって、一時の渇水より平水に戻ったか、やや増水気味の感じである。遡行にはちょうどよいレベルではあるが。

7ac55a3d81f9446693dcfdcefd70cd1414654000

イワタバコの花が咲いていた。

88dc071cb7e940579d477deaac6d24d614654000

ゴルジュの奥には3m滝とその背後の堰堤がある。まとめて右岸から巻く。前日かこの日の早い時間帯に結構遡行者がいたようで、踏み跡がしっかり残っていた。

Cc0a48585ddb426e8988586ff226c57e14654000

堰堤の上は上部が開け、奥にはかっての10m大滝がある。現在は沢床が土砂で埋まってしまい、8mぐらいの高さである。いつも通りに左岸から高巻くが、強引に直登している踏み跡がある。右から回り込む感じで登れば、多少は楽に巻ける。

8572ae345db4421b909b62f9ccefd8f214654000

大滝の上は、両岸からの崩壊がある箇所の通過となる。3ヶ月前よりも倒木が少なく、すっきりした感じがする。増水で流されたのだろうか。高天谷は植林の中を流れる谷で、周囲の土砂が崩れやすいこともあり、大雨があると、ちょくちょく倒木や土砂の量と位置が変わる。

E48b6f2c7d194876a7607a9d1e3602b814654000

崩壊地を抜けると、流れは樹林の中の入って行き連瀑帯となる。その連瀑帯の入口に3ヶ月前にはなかった大岩があった。8月に近畿地方を通過した台風による増水で流されてきたのだろうか。

17b0d2516cf4408b9ae372d357ab8efa14654000

小滝を超えていくと、倒木のかかる5m滝が現れる.この滝は右寄りを直登する。

07b51f7e569344a995aa1b5ef804a7e214654000

谷はゴルジュ状となり、ゴルジュの中の滝を難なく直登で超えていく。3ヶ月前は結構岩にヌメリがついていたが、今回は増水で流されたのか、全くヌメリはなく、ラバーソールで快適に進める。

F2ce5d62944740d9a97821a69569011a14654000

再び谷はゴルジュ状となる。

51e521f5ab8446ec8bafe9fc72449f2614654000

ゴルジュの奥には5mトイ状滝がある。水線に沿って、シャワーを浴びながら直登する。暑い日なので、シャワーを浴びるのは苦ではなく、むしろ爽やかで気持ちがよいぐらいだった。

56c92dac7fdc4b5894610508ef7d3f6f14654000

壊れた堰堤を通過する前に2m滝があるのだが、3ヶ月前にはなかった倒木が横たわっている。

C804d467aeb444878998124a8581ec4f14654000

倒木の枝をかき分けながら進むと、2m滝が現れた。倒木が2m滝のカーテンのようになっている。

03226b151f4143b1b3463e8ee36bac4b14654000

壊れた堰堤を越えて、二俣の手前に新たに崩壊した箇所があった。この箇所より下流部では、土砂が沢床を覆っていた。

4d36a346543845d58e4b7938f8aec15214654000

倒木で埋まった二俣に到着する。

4ee0ca5ec70a4128b354b3fba630d3f114654000

左俣へ進むと、すぐに2段20mの大滝が現れる。1段目は左側を直登し、2段目は右側を直登する。高さがあるので、初心者がいる時はロープを出す所である。

8db49e5340e2419495ddcfb7d1551aed14654000

4m滝を越える。

57f69beecb7e41e3a72f83746c753a8a14654000

最後の4m滝を越えると、

6ca73060655d4875ae8c3e8913ce9c1a14654000

植林の中の緩やかな流れになる。登山道に出る踏み跡があるところに倒木があったので、仕方なく、そこから直登気味に上がることにする。

47527b86a4c341dd9d158fa94fd080e114654000

登山道(通称 郵便道)に出て、遡行終了である。沢装備を解除して、郵便道を下山する。高天谷方向を見下ろすと、男女2人組のパーティーが登ってきていた。どうやら順調に進めたようで一安心である。

A813aac6c1324fb9b1d86322eb02af5614654000

下山途中からの奈良盆地の眺め。

152c5915aae049e38eda69996e8ad94c14654000

登山道脇に、郵便道ということで、ミニチュアの郵便ポストが置いてあった。3ヶ月前はなかった気がするが。

Img_5692

高天彦神社の駐車場に無事下山する。

3ヶ月ぶりのホームの高天谷で、お手軽に快適に真夏の沢登りが楽しめた1日だった。

| | Comments (0)

August 22, 2023

中央アルプス 正沢川 細尾沢:今シーズン初の沢泊

8/11-12の1泊2日にて、中央アルプスの細尾沢を、山仲間2名と遡行してきた。細尾沢は、アルプスの沢だけあり、スケールが大きく、明るく美しい沢であったが、下山の長さには閉口した。

【日程】2023年8月11日(金)〜12日(土)
【山域】中央アルプス
【渓谷名】木曽川水系 正沢川 細尾沢
【メンバー】どうちゃん、ばるちゃん、マメゾウムシ
【天候】晴れ
【コー スタイム】
8/11 コガラ登山口7:36〜正沢川吊り橋8:05-12〜玉の窪沢との二俣10:50〜正沢との二俣12:28〜細尾大滝下13:17-30〜細尾大滝高巻き終了14:14-25〜2160m二俣幕営地15:02
8/12 幕営地6:24〜森林限界大岩(2530m付近)8:14〜木曽駒ヶ岳10:13-46-〜玉乃窪山荘11:20-27〜八合目水場12:14-26〜七合目避難小屋13:18-27〜力水14:44-56〜幸ノ川徒渉地点15:25-35〜コガラ登山口16:03

8/11-12の1泊2日にて、中央アルプスの細尾沢を、山仲間2名と遡行してきた。奥美濃のワンゲル部山小屋滞在6日間からの継続になるので、前日に木曽まで150kmの下道ドライブを行った。登山口である木曽駒高原に到着したときには、すでに周囲は暗くなっていた。登山口は木曽駒冷水公園という無料のキャンプ場になっていて、お盆休みということもあり、多くのキャンパーで賑わっていた。周囲はテントと人だらけで、車を駐める場所がわからず、まさにカオス状態だった。結局、道の駅日義木曽駒高原まで戻って車中泊した。

P8110001

翌朝に再びキャンプ場となっている登山口まで上がり、一番上部になんとか駐める場所を確保できた。隣には沢に入ると思われる2人組が出発の準備をしていた。我々も準備をし、7時半に駐車場を出発した。2日間の天気は良さそうで、増水の心配はまずはなさそうだ。

P8110002

福島Bコース・茶臼山分岐には、親切なことに沢登りコースの案内がある。この先で釣り人とすれ違う。魚は釣れるのだろうか。一応、テンカラ竿はザックに忍ばせてある。

P8110003

正沢川吊り橋に出る。かなり簡易的な吊り橋であるが、元々の吊り橋は増水で流されてしまったようだ。ここから入渓となる。先行の単独の遡行者が準備をしていた。ちょうど上流から下ってきたパーティーがいたが、沢の往復もしくは周回だろうか。

P8110004

入渓した正沢川は、渇水の時期にもかかわらず、水量が多く、大岩だらけだった。最初は、釣りをしながらとも考えたが、とても重荷を担いで竿を持ちながらでは進めない。

P8110008

天気は実によいが、単調な沢歩きが続く。

P8110011

玉の窪沢との二俣は左俣へ進む。

P8110018

源流の雰囲気が出てきた。試しにテンカラ竿を振ってみたが、生命反応はなく、魚影も見ることはなかった。入渓時に釣り人とすれ違ったが、そのせいか、それとも魚がいないのかはわからない。

P8110019

本沢との二俣は左俣を進み、いよいよ細尾沢へ入る。単独の人が高台でマッタリしていた。ここまでちょこっと釣りをしたりはしたが、4時間もの単調な河原歩きだった。

P8110020

6mのナメ滝が現れる。

P8110021

6m滝はヌメリが酷く、実に滑りやすそうである。左から登ったが、念のため、ロープ確保をした。

P8110022

その上もナメであった。

P8110024

再び、開けた巨岩の堆積した河原となるが、しばらく進むと、前方左に大きな滝が見えてきた。

P8110027_20230820172101

細尾沢最大の滝である細尾大滝40mである。

P8110029

細尾大滝は左岸の枝沢から高巻くが、途中で誤った踏み跡に導かれしまった。そのまま進むと、危ういルンゼを横切らねばならないし、トラバースするには傾斜も急なので、枝沢に戻ることにする。枝沢は登るにつれて傾斜が増していく。ヌメリもあり、手が痺れるほど水も冷たい。今回はラバーソールの沢靴で来ていたが、念のため、サワーサンダルフエルトを着用した。枝沢は途中で左に入る。ここでヒヤリハットが発生する。右手で掴んだホールドに体重をかけて、右足を上げたところ、ホールドが剥がれた。右半身が空中に投げ出されて、体が円を描いた。幸いなことに、なんとか掴んでいたホールドから左手が外れずに耐えることができた。最悪の転落は免れることができた。先に登っていた同行者は、岩が落ちていく音に驚き、「大丈夫か」と声をかけてくれた。転落してたら、ただでは済まなかっただろう。危うい区間はほんの短い区間だったので、ロープ確保はしていなかった。ホールドの頑強さを、もう少ししっかり確認すべきだったというのが反省点である。山小屋滞在中の釣行でも、転倒で右眉毛の横を切るという怪我をしたが、1週間でヒヤリハットが2回あったこともあり、充分に気を引き締めなければと反省した。

P8110030

標高2080mぐらいまで登ったら、下方向の踏み跡が樹林内にあったので、ついそちらに進んでしまった。標高差20mほど下ると、先ほど迷い込みそうになった危ういルンゼが下に見えた。方向的にも明らかに滝より下に向かっていたため、と元の標高2080mの所まで登り返す。正解はその位置から薄い踏み跡の斜面のトラバースであった。この踏み跡は、危ういルンゼのすぐ上をうまくトラバースしていた。

P8110031

斜面をトラバースしている踏み跡をしばらく進むと、下方向に向かう踏み跡がある。その踏み跡を下降していくと、細尾沢に戻ることができた。

P8110032

高巻き後は、連瀑となる。5m滝を右から越える。

P8110035

4m滝は左から越える。

P8110036

4m滝は右から巻く。

P8110037

チョックストン滝3m。

Img_5650

15時に標高2160mの二俣に到着する。二俣では、先行していた岐阜ケルン山岳会の2人組が幕営していた。我々もかろうじてツエルトを張れるスペースを2つ見つけることができた。

Img_5654

沢泊の醍醐味はやはり焚火である。しばらく雨が降っていなかったこともあり、薪はすぐに燃え始めた。イワナがないのが残念であるが、それでも宴は盛り上がった。

Salamander

すぐ近くの岩の割れ目にハコネサンショウウオがいた。

Img_5656

宴は20時過ぎに終了した。ファイントラックのツエルトロング2は中が広く、1人だと実に快適であった。

P8120039_20230821181901

2日目は下山が長いので、4時半起床で、6時20分に行動開始した。すぐに10m滝が現れた。2日目の滝は、ナメ滝が中心で、滝のスケールの大きさに比べて、登るのは容易だったが、渇水のせいかヌメリが結構あった。念のため、ラバーソールの沢靴にサワーサンダルフエルトを着用した。

P8120040

これは四条の滝17mだろう。一応、四条の流れに見える。

Line_album_20230812-_230814_7

抜きつ抜かれつだった岐阜ケルン山岳会のメンバーに撮っていただいた記念写真。

P8120042

20m以上の斜滝。

P8120044_20230821182301

ナメ滝が続く。登るのは容易だが、ヌメリが結構ある。本来は花崗岩の沢なので、ヌメリがなくラバーソール向きのはずだが、これも渇水のせいだろうか。

P8120045

6m滝。

Benihikage

高山蝶のベニヒカゲが岩にとまっていた。

P8120047

3弾の滝を越える。

P8120048

標高2500mの森林限界付近で水流がなくなる。

P8120049

森林限界付近の低い樹林の中の沢筋を登る。

P8120053

森林限界を超えるとガレ場登りとなる。

P8120054

ウサギギクなど高山植物の花々が、ガレ場登りの癒やしとなってくれる。

P8120057

落石が起こりやすいガレを、木曽駒ヶ岳の山頂まで標高差400mを詰める。

P8120058

後続に岐阜ケルン山岳会がいるので、落石を起こさないように慎重に詰めていく。

P8120059

最後は、多くのギャラリーに注目されながら、ロープを跨いで、木曽駒ヶ岳の山頂にポッと出た。ガレ場登りに2時間を要した。多くの一般登山者やハイカーにとっては、登攀具をつけた我々は相当に違和感のある存在だったに違いない。沢装備を解除して、昼食を取った。

P8120060

登ってきた細尾谷を見下ろす。

Line_album_20230812-_230814_3

山頂でどうちゃんと記念撮影。

P8120061

山頂の木曽駒ヶ嶽神社にお参りしてから、下山に入る。

P8120062

登山道脇に咲いていたトウヤクリンドウ。

P8120063

下山は福島Bコースを下りる。

P8120064

樹林に入るとキノコが出ていた。ハナビラタケ。

Beniten

ベニテングタケ。

P8120066

下山は実に長く、足はパンパンになる。八合目の水場から七合目の避難小屋まではアップダウンのあるトラバースで、実に長く感じた。七合目の避難小屋で休憩していると、沢装備をした多くの人たちが下りてきた。話を聞くと、幸ノ川を遡行して、下りてきたとのこと。幸ノ川は日帰りの沢だが、連瀑があるとのことで、機会があれば遡行をしてみたいものである。

P8120067

その幸ノ川の徒渉地点に出る。すぐ上に堰堤があり、そのすぐ上から滝が出てくるようだ。

P8120068

徒渉地点からは林道を下って、木曽駒高原に下山した。山頂から5時間もの時間を要した。最後は足はパンパンで、ヘロヘロ状態であった。

細尾沢は、久しぶりのアルプスの沢だった。アルプスの沢だけあり、スケールが大きく、明るく美しい沢であったが、下山の長さには閉口した。帰宅した翌日は1日ダウンしていた。年齢のせいか、最近はなかなか疲れが抜けない。今シーズンはもう1回ぐらいはアルプスの沢に行きたいが、やはりイワナが釣れる沢を選びたい。

| | Comments (0)

August 20, 2023

ワンゲル部山小屋でスローライフ

ワンゲル部山小屋滞在も5日目を迎えると、山小屋の維持作業はほぼ終了である。午前中は、久しぶりに下界へ買い出しに下りた。

Img_5634

現役部員たちは、山小屋から徒歩にて、白山縦走へ出発する。

Img_5635

山小屋を出発するワンゲル部員たち。本合宿は南アルプスでの長期縦走だが、そのための予備合宿として白山の南から北へ縦走する。現役部員のサポートに入っていたOBのAさんも帰路についた。

私は本日は休養日とし、翌日まで1人で山小屋に滞在し、中央アルプスの細尾沢へ転進する予定である。今日明日はスローライフと決め込む。

Img_5637

沢臭くなった沢服を水洗いした。

Img_5639

テンカラ毛鉤作りも行い、尻尾のある逆さ毛鉤を作ってみたが、はたして釣果に影響するだろうか。

Img_5640

山小屋滞在中に紛失した毛鉤よりも多くの毛鉤を作り、今後の釣行に備えるとする。

02ca862a84ee4016925b90f2fd4ede76

夕食は、買い出しで購入した生野菜、カレイの唐揚げ、寿司を、飛騨の地酒のアテにし、1人宴とした。

Img_5643

翌朝はのんびり起床し、翌日からの沢泊山行のためのパッキングを行う。ここでコンパスを紛失していることに気づく、まあ、GPSとアップルウォッチをコンパスの代用としよう。正午過ぎには山小屋の戸締まりを済ませ、山小屋を発った。6日間も山小屋に滞在すると、山小屋への愛着も沸くもので、少々寂しさを感じた。

| | Comments (0)

ワンゲル部山小屋ベースでテンカラ釣り第5弾:1週間前のリベンジでC谷へ

ワンゲル部山小屋滞在4日目は、C谷を釣行してきた。

いつもよく行くA谷やB谷は渇水がひどく、テンカラ釣りではなかなか厳しい状況である。それに対して、C谷は谷が大きく、平水時でもそれなりの水量がある。渇水のこの時期でも、C谷の豊富の水量は、テンカラ釣りの不利さを充分にカバーしてくれるにちがいない。1週間前にC谷へ行ったときは、残念ながら先行者がいて、ひじょうに渋い釣果だったが、そのリベンジもしたい。山小屋の維持作業はワンゲル部員に任せて、単独にてC谷に釣りに入ることにした。

P8080001_20230820073501

渇水時期にもかかわらず、C谷にはそれなりの水量があった。

P8080002

幸先よく1匹目がすぐに釣れた。

P8080003_20230820073801

ポンポンとまではいかないが、そこそこ釣れていく。

P8080005

A谷やB谷で反応のよかったフライ用の毛鉤カディスをSくんからいただいていて、それも試したが、ほぼ毛鉤の種類に関係なく釣れた感じだ。

P8080006_20230820074201

C谷とはいえ、平水よりは水量が少ないこともあり、毛鉤をじっくり見て、無視する輩もいた。いつものC谷よりは渋めの釣果だったが、ツ抜けは達成でき、1週間前のリベンジはできた。

P8080009

C谷の下流部の流心から外れた溜まりには、1週間前と同様に、100匹を越えるであろう魚影があった。この場所に魚が溜まる理由があるのだろうか。

Img_5632

脱渓後は、4日ぶりの温泉に入り、4日間の汗を流した。入浴後は、よく冷えた生ビールで喉を潤した。

Img_5633

山小屋に戻ってからは、お酒のアテとして、C谷で採ってきたミズをお浸しにした。宴は続くのであった。

| | Comments (0)

より以前の記事一覧