乗鞍岳:今シーズンの板納めにて
1週間前の記録になってしまったが、6月最初の週末を利用して、乗鞍岳で板納めをしてきた。災害級の大雨の翌日ということもあり、週末でありながらも比較的静かな乗鞍を満喫し、悔いのない今シーズンのスキー終了となった。
【日程】2023年6月3日(土)
【山域】北アルプス南部
【場所】乗鞍岳
【メンバー】Kさん(現地合流)、Yuka、マメゾウムシ
【装備】テレマーク2
【天候】晴れ
【コースタイム】肩の小屋口〜乗鞍岳11:19-35〜肩の小屋口12:26
ゴールデンウィークに立山で滑ってから1ヶ月。この1ヶ月は土日に所要ありで、滑りに行くことができずに、仕方なく近場で沢登りのシーズンインとした。しかしこれではスキーの方は中途半端なシーズン終了となってしまう。そのため、この週末は、弟子のワンゲル部前主将であるYukaと、乗鞍で板納めをする予定としていた。
ところが予定が近くなると、直前に台風の接近と大雨の予報。一方で週末は大荒れの後の晴れ予報であった。普通の人はそんな時に移動はしないので、うまく現地まで行ければ静かなスキー納めができるにちがいない。しかしながら、金曜日の午前は大阪ではひどい降りだったので、一時は前日発はやめて、土曜日は移動だけにしようと考えていた。金曜日は朝から雨の様子を伺っていたが、15時ぐらいには大雨のピークは過ぎた感じがした。高速道路も通行止めにはなっていない。東の方はこれから大雨のピークを迎えるが、北上する東海北陸道はなんとかなるかもしれない。急遽、夕方に堺を発つことにした。こういう時に移動するのは非常識なことかもしれないが、リスクは受け入れたうえで、行けないのならば行ける所までと考えていた。
幸いなことに東海北陸道は通行止めとならずに、松の木峠PAまで行くことができた。しかし安房トンネルから先の国道158が通行止めとなっていた。これは雨量制限による通行止めなので、雨が止めば規制は解除されるに違いない。とりあえず松の木峠PAで車中泊して様子を見ることにした。
翌朝は、予想通りに朝6時には通行止めは解除されていた。春山バスも運行されるとのことで、始発に間に合うように乗鞍観光センターに入った。車から降りて支度を始めると、隣に停まっていた車の持ち主も準備をしていた。テレマーカーのようだが、どこかで見たことのある顔だ。なんと大阪労山所属のKさんであった。
8時30分発の春山バスに乗車して、大雪渓下の肩の小屋口に到着する。ここまでバスが延伸したことで、だいぶハイクアップが省略できる。災害級の大雨の翌日ということもあり、週末でありながらも、さすがに乗車したスキーヤーも登山者も少なかった。
とりあえずは、Kさんと一緒に剣ヶ峰を目指すことにした。
乗鞍名物の乗鞍大雪渓webさんがweb用の撮影をされていた。
乗鞍大雪渓webさんに撮っていただいた写真である。
シール登行を開始する。
剣ヶ峰へ向けて高度を稼ぐ。
雪を繋げていくと、こんな狭い所も通る。
稜線近くで雪が途切れたので、スキーをデポして剣ヶ峰へ向かう。
剣ヶ峰まであと一登りだ。稜線は風速20mぐらいの強風が吹いていて、普通に歩くのも難儀であった。爆風で愛用の帽子を飛ばされてしまったのは、たいへん残念であった。
剣ヶ峰に到着する。山頂の祠の屋根の上では、この強風の中で修復作業をしている人がいた。
この時期に滑ったことのある木曽御嶽山の眺め。雪が少ない。
槍・穂高方面の眺め。
強風の往路をスキーデポ時点まで戻って滑走準備に入る。
狭い箇所は、私は小回りにて滑ったが、ワンゲル部前主将は横滑りにて通過する。さすがに大雨の翌日ということもあり、湿った重めのザラメ雪ではあった。
縄張りを誇示するライチョウのオス。
大斜面が広がったら、あとは自由に滑る。
無事に下山。前主将もテレマーク2シーズン目ながら、今シーズンは急速な成長を遂げた。初めての爆風もよい経験になったに違いない。来シーズンが実に楽しみだ。
スキーヤーも登山者も少なく、週末でありながらも比較的静かな乗鞍を満喫することができた。これで悔いなく今シーズンのスキーを終了することができた。問題は私の経年劣化の方であるが、なんとかアンチエイジングを成功させたいところだ。これからしばらくは沢の方に専念させてもらう。
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