July 09, 2025

山スキーヤー忘シーズン会2025 in 岐阜(太田飯店)

先週末は、昨年に引き続き中京地区の山スキーヤーの忘シーズン会に参加してきた。会場は、昨年同様に主催者のランドレさんの親族が経営する美濃太田駅前にある太田飯店である。

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美味しい料理でお酒が進む。

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今年は昨年より参加者が少なかったのは残念だったが、昨シーズンの話で盛り上がった。

Oota

1年に1回の安否確認の場でもある。また来年も無事で会えますように。

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May 21, 2025

北海道・東北2025GWスキー遠征9:鳥海山 象潟口コースで鳥海湖往復

東北3日目に挑んだ鳥海山は、天気の回復が遅れ、新山までは到達でず、鳥海湖の往復となった。最終日は帰路につくのみとなり、鳥海山は今回の遠征における最後のスキー山行となった。

【日程】2025年5月5日(月)
【山域】出羽
【場所】鳥海山 象潟口
【メンバー】Y(ワンゲル部元主将)、マメゾウムシ
【天候】曇りのち晴れ
【装備】テレマーク2
【コースタイム】鉾立7:11〜賽の河原8:56〜御浜小屋9:53-12:08〜鳥海湖ボトム12:12-20〜1700m小ピーク12:41-50〜白糸の滝落口付近13:11-23〜鳥海ブルーライン滑走終了地点13:49-55〜鉾立14:18

八甲田山でのスキー山行の翌日は、悪天予報のため予定していた秋田での山行を中止し、鳥海山への移動のみとした。鳥海山も6年前の北海道・東北遠征以来となる。その時は湯ノ台口から行者岳を往復している(2019年5月4日の記録)。今回は鉾立から新山を目指すが、こちらは実に8年ぶりのルートである(2017年5月5日の記録)。

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移動途中で立ち寄った秋田の道の駅五城目のだまこ庵にて、五城目名物のだまこ鍋を昼食で食べた。だまこ鍋とは、きりたんぽ鍋のきりたんぽの代わりにだまこが入った鍋である。きりたんぽもだまこもご飯を擦りつぶしたものであるが、きりたんぽは焼いてあるところが違う。

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鳥海山の西側のアプローチである鳥海ブルーラインは17時〜8時は凍結の恐れのため通行止めとなる。新山を往復するならば、6時には出発したい、そのため前日のうちにゲートが閉まる17時前に鳥海ブルーラインに入り、象潟口の登山口となる鉾立に入っておく必要があった。鉾立は、強風で視界不良であった。夜には雷にあられも加わり、車中泊中の車もかなり揺れて、荒れた夜となった。

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翌朝は雨は止んでいたが、視界不良に強風のためしばらく出発を遅らせたが、日中の天気回復を見込んで、7時過ぎには鉾立を出発した。

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例年ならば鳥海ブルーラインを山形側に歩いたところから雪の斜面に取り付けるのだが、視界不良のため夏道からアプローチしたが、雪が繋がっておらず、スキーを担いで登る。

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雪が繋がったと思ってスキーを履いたら、

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また雪が途切れて、スキーを担ぐことになった。テレブーツだと実に歩きにくい。

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スタートしてから1時間ほどで、ようやく雪が繋がった。シール登行を開始するが、視界不良のためGPS頼りに進む。

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御浜小屋までなんとか来たが、同じ大阪からのテレマークの夫婦が建物の陰で風を避けて休んでいた。雪はクラストし、相変わらず強風と視界不良が治まらないので、我々もここで天気の回復待ちをすることにする。

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ツエルトを被って天気の回復を待つが、なかなか状況は変わらず、結局この状態で2時間も待機が続いた。

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気がついたら、ブルーラインの開通と共に上がってきた人たちも天気の回復待ちで御浜小屋に溜まりだした。

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様々なスキー板が並び、まるで試乗会のような状況となった。

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ようやくガスが晴れてきたが、2時間の待機で時刻はもう正午になっていた。残念ながら新山を往復するのは時間的に厳しい。

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目の前の鳥海湖に滑り込む。

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鳥海湖のボトムから見上げる。次々と待機していたスキーヤーやボーダーが滑り込んでくる。

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登り返す。もう一度、鳥海湖へ滑り込むことも考えたが、同行者のYが気乗りでないので、鉾立方向に戻ることにする。

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日本海へ向かって滑る。

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夏道寄りに入ってしまったので、白糸の滝を見下ろす断崖に出てしまった。

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少し藪を漕いで夏道に出る。

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夏道を少し下ると、雪の斜面に出た。このまま雪を繋いで鳥海ブルーラインまで滑れそうである。

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途中に藪が濃いところがあったが、スキーを履いたまま抜けられた。

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鳥海ブルーラインまで滑ることができた。

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鳥海ブルーラインを歩いて鉾立に戻る。

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20分ほどの歩きで鉾立に下山。

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下山後の山あるあるであるが、すっかり天気は回復し、鳥海山はくっきりと姿を現していた。

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遊佐にあるアポン西浜にて汗を流し、隣接するとりみ亭にて夕食を取った。私はアジフライ定食をチョイス。

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同行者のYは名物のトンタン麺をチョイスした。

翌日は悪天予報だったので、ゆっくり1日使って帰路についた。無事帰宅して、のべ12日間の旅が終わった。今回の遠征で有料道路を利用したのは、近畿道松原IC〜名神京都東ICの往復分と、一般道が事故で通れなかったために利用した北陸道親不知IC〜朝日ICだけだった。あとは一般道か自動車専用道路の無料区間だけである。大雪の中での知床から留萌への300km以上の移動はキツかった。

予定では、北海道で6座、東北で4座の計10座の山を登って滑るはずだったが、天気に恵まれず、山頂に立てたのは3座のみだった。不満が残る結果ではあるが、それでも北海道で5座、東北で2座の計7座は滑ることができたのはよかったのかもしれない。一般的な雪山登山であれば、ピークハントに重きがあるだろうが、スキーは滑ることが一番の目的である。ピークハントに失敗しても、滑走は楽しめるのがスキー登山の利点であるだろう。若い同行者にも良い経験になったはずである。

今回のツアーの一番の目的は、海別岳、羅臼岳、知西別岳など知床の山を登って滑ることだったが、滞在中の知床の天気が悪く、滞在中に知床横断道路の開通はなく、斜里岳にしか行くことができなかった。年齢と体力のこともあるので、できるだけ早く、できれば来年にリベンジできればと思う。

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May 20, 2025

北海道・東北2025GWスキー遠征8:八甲田山 大岳環状ルート

4月26日の夜に苫小牧に上陸して始まった北海道滞在は、5月2日の夜に青函フェリーにて函館を離れて終了した。続きは、GWは2019年以来となる東北に場所を移して、6年ぶりの八甲田山でのスキー山行から始まった(2019年5月2日の記録)。

【日程】2025年5月3日(土)
【山域】八甲田
【場所】八甲田山 大岳環状ルート
【メンバー】Y(ワンゲル部元主将)、マメゾウムシ
【天候】曇りのち晴れ
【装備】テレマーク2
【コースタイム】酸ヶ湯公共駐車場7:25〜仙人岱ヒュッテ9:10-49〜八甲田大岳11:01-20〜滑走〜大岳環状ルート東標高1340m11:33-53〜大岳避難小屋12:26-48〜酸ヶ湯温泉13:39〜酸ヶ湯公共駐車場13:47

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5月2日に函館港23:30発のフェリーに乗り込み、翌朝の3時20分に青森港に到着した。フェリーではしっかり寝られたが、同行者のYは寝られなかったようだ。青森港では強めの雨が降っていたが、日中には回復する予報のため、当初の予定通りに八甲田山に行くことにした。明るくなるまでの時間潰しとして、Yはコインランドリーで洗濯、私は車中で仮眠とした。明るくなるにつれて、雨も次第に弱くなっていった。

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コンビニで朝食を取ってから、酸ヶ湯温泉へ移動した。酸ヶ湯公共駐車場に7時前に到着したが、まだ駐車場は空いていた。今回はここから大岳環状ルートの計画だが、八甲田大岳へも登って滑ることを考えている。6年前も同じ計画だったが、その時は悪天のため山頂は踏めなかった(2019年5月2日の記録)。雨は止んだが、風はまだ強かった。

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大岳環状ルートを反時計回りでスタートする。

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沢状の地形を登る。

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上部はまだ視界不良で風も強かった。

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仙人岱ヒュッテで天気の回復を待つことにする。

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仙人岱ヒュッテには石油ストーブがあるが、燃料は利用者が持ち込むことになっていた。

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40分ほど待機していると、ガスが晴れだし、大岳が姿を現した。

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目の前の斜面も魅力的である。

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大岳の急斜面を登る。

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クラックがあり、通行に要注意だった。

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急斜面を登り切ると目の前には大岳の山頂と火口が現れた。夏道をスキーを担いで登った方が楽だったかもしれない。

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山頂部には雪がなかったので、スキーを外してピークを踏んだ。暑寒別岳以来のピークハントであり、八甲田大岳は実に11年ぶりの山頂となった(2014年4月29日の記録)。

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山頂から南方向の展望。

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山頂から東方向にはピラミダルな高田大岳が目立つ。

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シールを外して大岳の大斜面にドロップする。

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大岳環状ルートまで滑ったら、再びシールをつけて進む。

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仙人岱ヒュッテと大岳をはさんで反対側にある大岳避難小屋に着く。少しばかり休憩を取る

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大岳避難小屋の方が仙人岱ヒュッテよりは若干内部は広い感じがする。大岳避難小屋からはシールを外して滑走に入る。

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毛無袋湿原を滑る。

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宮様ルートに入る。この辺りからストップ雪となる。

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最後は酸ヶ湯温泉へ滑り込む。

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無事帰還。久しぶりに酸ヶ湯温泉に入りたいところだったが、名物の千人風呂は混浴のためYは乗り気ではなかった。惜しいがそのまま南に移動することにした。

東北1日目は、天気予報通りに天気が回復してくれて、大岳の山頂も踏め、大斜面の滑走もできた。同行者のYにとっても充実したスキー山行となったようだ。幸先の良いスタートが切れた東北1日目だったが、残念ながら翌日は悪天予報であった。

北海道・東北2025GWスキー遠征9につづく

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May 19, 2025

北海道・東北2025GWスキー遠征6:ニセコ 強風ホワイトアウトで撤退のイワオヌプリ

北海道滞在最終日は、ニセコ五色温泉からイワオヌプリを目指すが、強風ホワイトアウトのため早々と撤退となり、五色温泉で湯治となった。

【日程】2025年5月2日(金)
【山域】道央 ニセコ・羊蹄山
【場所】ニセコ イワオヌプリ
【メンバー】Y(ワンゲル部元主将)、マメゾウムシ
【天候】曇り時々雪
【装備】テレマーク2
【コースタイム】ニセコ町五色温泉インフォメーションセンター8:16〜五色温泉園地お花畑駐車場8:26〜イワオヌプリ方面標高960m地点9:11-24〜ニセコ町五色温泉インフォメーションセンター9:44

いよいよ北海道滞在も本日だけである。夜には函館港からフェリーに乗り、青森港に渡る。悪天予報ではあったが、とりあえず予定していたニセコへ行き、五色温泉からイワオヌプリを目指すことにする。ニセコは昨年の2月に五色温泉泊で周辺のスキーツアーも行っただけでなく(2024年2月18日2024年2月19日の記録)、今年の3月にもチセヌプリスキー場から長沼を往復している(2025年3月20日の記録)。前日の羊蹄山スキーの後に偵察していることもあり、駐車場からシール登行が可能のであることは確認している。

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ニセコ町五色温泉のすぐ上にあるインフォメーションセンターに駐車する。前日の快晴が嘘のように上部の視界が悪く、風も強かった。30分ほど待機するが、状況は変わらないので覚悟を決めて出発することにする。

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車道をシール登行で進むと、10分ほどで五色温泉園地お花畑駐車場に到着する。

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五色温泉園地お花畑駐車場からは車道を離れて、イワオヌプリ方向への尾根に取り付く。上にはガスの中である。

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すぐに強風ホワイトアウト状態になる。GPSを頼りに登るが、標高960m地点で地形もわからなくなり、これ以上登るのは無理と判断する。

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ちょうど岩があり、その上の平坦地でシールを剥がして滑走へ。

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10mぐらいは視界があるので、酔うことなく、なんとか滑ることはできた。1時間も登っていないので、あっという間に五色温泉園地お花畑駐車場に戻った。

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無事駐車場に無事

帰還。

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下山が早かったので、五色温泉で湯治となった。老舗ということもあり、日帰りでの入浴料は800円であった。30年前の札幌在住時から馴染みの温泉であるが、昔はもう少し安かったと思う。ニセコ周辺の物価高に比べれば、まだ安い方かもしれない。入浴を終えると周囲の視界が多少は良くなっていたが、山はこんなものである。

これで北海道でのスキー山行は終了である。予定では、北海道で6座を登って滑るはずだったが、天気に恵まれず、山頂に立てたのは3座のみだった。不満が残る結果ではあるが、それでも5座を滑ることができたのはヨシとするべきか。知床横断道路が開通したのはこの日であった。知床はできれば来シーズンにリベンジしたいと思う。

北海道・東北2025GWスキー遠征7につづく

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北海道・東北2025GWスキー遠征5:真狩コースから後方羊蹄山

北海道4座目となる後方羊蹄山は真狩登山口から往復の予定だったが、前日の暑寒別岳の疲れが残っていたのか同行者の体調不良により、残念ながら1140m地点までの往復となった。

【日程】2025年5月1日(木)
【山域】道央 ニセコ・羊蹄山
【場所】後方羊蹄山
【メンバー】Y(ワンゲル部元主将)、マメゾウムシ
【天候】晴れ
【装備】テレマーク2
【コースタイム】真狩キャンプ場登山者駐車場6:52~1合目標高500m7:29~南コブ分岐7:46~1050mテラス10:14~1140m地点(引き返し地点)10:43-11:06~二合目(標高580m滑走終了地点)11:36-59~真狩キャンプ場登山者駐車場12:32

最高のスキー日和となった暑寒別岳の翌日も好天が期待された。ロングルートである羊蹄山を登って滑るには都合がよい。羊蹄山は、6年前の遠征時にも視界不良の中を外輪山までは登っている(2019年5月1日の記録)。また昨年の2月にも雨の後に氷化した状態の中を標高900mまでは登っている(2024年2月20日の記録)。

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6時過ぎに真狩キャンプ場の登山者駐車場に着いたが、平日であるためか、我々の他には車は駐まっていなかった。無風快晴で羊蹄山の姿も山頂までくっきりと見える。今回の遠征で朝から天気がよかったのは、この日が最初であり最後であった。

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雪がないので、シートラでスタートする。

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真狩コース登山口も雪はなし。6年前は雪はあったが、繋がってはいなかった。今回の方が残雪は少ない感じがする。

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エンレイソウの花が咲いていた。

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1合目を通過するが、雪はまだ繋がらない。6年前は1合目から雪が繋がり、シール登行を開始できた。

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1合目半である南コブ分岐から雪が繋がりだしたので、シール登行を開始する。

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ひたすら登りが続く。途中で大学生らしい3人パーティに抜かれる。

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ここを登り切ると、1050mテラスである。前日の暑寒別岳の疲れが残るのか、同行のYの調子が上がらない。

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正規のルートは1050mテラスから右に回り込むように進むが、大学生たちが左に進んだので、我々も様子を見に行ってみると、オープンバーンが現れた。

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Yの体調がイマイチなので、きのこ雪が残るこのバーンで遊ぶことにする。大学生らしき3人は1つ尾根をはさんだ右のバーンで遊んでいた。

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登ってみるが、結構急であった。落石もよく転がってくる。

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落石のリスクとYの体調を考えて標高1140mまでとした。

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テレマークターンを決めるY。


マメゾウムシの滑り。

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そのまま樹林帯へ滑り込むが、4人ぐらいのアジア系外国人らしき人たちが登っていた。彼らはストックやピッケルをもたず、ザックも担いでいなかったりで、明らかに雪山に来る服装と装備ではなかった。そもそも登っているところが正規のルートではない。少々危惧を感じたが、特に声をかけることはしなかった。その日および翌日も羊蹄山で救助案件はなかったことから、おそらく無事に下山したものと思われる。なお、5月12日のことであるが、イギリス人国籍の男女が軽装で登って動けなくなって救助されるという遭難案件があった。残雪期の山はアプローチに雪がないことから、安易に登ろうとする人たちがいることも確かなようだ。残雪期の山に登るならば、それなりの装備と技術は必要であることを、登山口に掲示するぐらいは必要なのかもしれない。

(追伸 5月17日放送のサタデーステーションで春山登山のリスクについて放送されました。その放送の作成過程において、この時期の羊蹄山の状況について情報提供し、このブログで使用した動画と写真が放送で使用されました。)

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二合目まで滑り下りてきたら、あとはうまく雪をつなげてどこまで滑れるかであったが、やはりシール登行を開始した南コブ分岐の少し下で雪が途切れて強制終了となった。

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スキーを担いで下山する。

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雪融け水で登山道が川のようになっていた。山頂までは行かず、1140mまでの往復だったので、思いのほか早い下山となってしまった。無風快晴の貴重な1日だったこともあり、個人的には山頂まで行きたかったが。同行者がいる以上は相手に合わせなければならない。

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早い下山で時間が空いてしまったので、以前にも行ったことのあるニセコのスープカレー屋つばらつばらへ行くことにした。同行者Yが北海道滞在中にスープカレーを食べたいと言っていたので、ちょうどよい機会となった。ニセコ価格で少々値段は高めだが、日本人客には1割引してくれる。味は標準的と思われるが、Yには物足りなかったようだ。

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夕方に道の駅真狩フラワーセンターから撮影した羊蹄山。無風快晴で気温も高めで安定した天気の1日だったが、今回の遠征で1日中天気が良かったのはこの日だけだった。北海道滞在もあと1日を残すのみであるが、翌日は悪天予報である。ニセコでのスキー山行を予定しているが、少しでも滑れるだろうか。それとも函館への移動のみとなってしまうだろうか。

北海道・東北2025GWスキー遠征6につづく

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May 18, 2025

北海道・東北2025GWスキー遠征4:暑寒別岳

晴天が期待できない知床から300km以上の移動をしてたどり着いた道北の暑寒別岳は見事に期待に応えてくれた。

【日程】2025年4月30日(水)
【山域】道北・増毛
【場所】暑寒別岳
【メンバー】Y(ワンゲル部元主将)、マメゾウムシ
【天候】曇りのち晴れ
【装備】テレマーク2
【コースタイム】暑寒荘7:24〜593m小ピーク付近8:39~855m付近9:51~1225m付近11:16~暑寒箸別分岐12:24〜暑寒別岳12:36-52~暑寒箸別分岐13:02-11〜960m地点13:40-49~593m小ピーク付近14:08~暑寒荘14:27

悪天が続く知床を見切り、前夜は、早く天気が回復すると思われる北海道の西へ大雪の中を300km以上も移動した。ようやく留萌に到着したのは日が変わるぐらいの時刻だった。昨夜は大雪の中の運転で疲れたこともあり、お酒を飲まずに寝たせいか、睡眠時間の割にはしっかり深い睡眠が取れたようだった。

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朝に留萌から増毛へ移動し、7時ぐらいに暑寒別荘に入った。暑寒別岳は、6年前のゴールデンウィーク遠征の時にも、同じ日に山頂からスキー滑走をしている(2019年4月30日の記録)。暑寒荘周辺の積雪量は、6年前とほぼ同じぐらいだろうか。この日の天気回復を期待してのことか、平日にもかかわらず、すでに何台かの車が駐まっており、我々の後からも何台か車がやって来た。流石は北海道のバックカントリーでは人気の山だけある。

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他パーティが続々と出発していくのに少し遅れて我々も出発した。駐車場からシール登行にて、まずは林道を進む。

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樹林帯にはツアー標識があり、視界不良時には助かる。

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途中で林道を離れて、暑寒別岳から北に長く延びる尾根上にある593m小ピークに向けて樹林帯を登る。

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尾根に出る。

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途中でガスが広がり、一時的に視界が悪くなる。

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少しするとガスが晴れてきた。

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下界は雲海の下である。

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滝見台を通過する。滝については確認しなかったが、6年前も滝は見えなかった。

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1225m小ピークを東側から巻くと、最後の急登に入る。

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気温は低めで、雪がまだ緩みきっていないこともあり、所々にクラストした箇所があった。滑らないように注意が必要ではあったが、クトーを装着するほどではなかった。

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急登を登り切ると、奥に暑寒別岳の山頂が現れる。山頂周辺は6年前よりも雪が少ない感じがする。

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10分少しほど凍った平坦地を進んで、暑寒別岳に6年ぶりの登頂となった。6年前と比べると登りに要した時間が30分も増えていた。その当時と比べると明らかに体力が落ちているのを感じる。山頂は風は強めで気温は低めだったが、すっかり天気は回復し、知床からはるばる移動した甲斐はあった。

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北西方向に、浜益岳、浜益御殿、雄冬山、群別岳の眺め。次回はこの辺りの山も滑ってみたい。

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南方向の展望。

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南東方向の眺め。

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シールをつけたまま急斜面手前まで戻ってから滑走に入る。

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大斜面へドロップ! クラストあり、新雪ありで、少々テクニカルな滑りが要求されたが、問題はなかった。

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シュプールだらけとなった斜面を振り返る。

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風が強かったのは山頂部のみで、その後の尾根上の滑りは雪も緩んでおり、余裕を持って滑りが楽しめた。

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新雪滑りも楽しめた。

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日本海に向かって滑る。

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最後は樹林他を滑って暑寒荘に下山。

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下山後は、増毛にある最北の酒造である国稀酒造へ日本酒を買いに立ち寄る。

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2025年春の限定商品。

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生酛純米と新酒本醸造原酒を購入した。その後、増毛町にある岩尾温泉あったま~るで汗を流した。入浴料金は500円と旅人にも優しい価格で嬉しかった。翌日は後方羊蹄山を予定しているため、入浴後は札幌経由にて真狩へ200kmほどの移動となった。

暑寒別岳は、今回の遠征を振り返ると、最も充実したスキー山行となった。悪天が続くであろう知床を見切って、はるばる300km以上を移動した甲斐はあった。体力の衰えで以前に比べると登りには時間を要するようになってしまったが、滑りは余裕を持って楽しめた。来年も同じような遠征ツアーを行うつもりならば、もう少しトレーニングをしっかりするべきだろうか。

北海道・東北2025GWスキー遠征5につづく

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May 17, 2025

北海道・東北2025GWスキー遠征2:根北峠から斜里岳

北海道上陸後のスキー山行第2弾は根北峠から斜里岳を目指した。2日続けての風雪待機からのスタート、同行者の靴擦れもあり、残念ながら稜線手前までの往復となったが、10年以上ぶりの驚きの再会があった。

【日程】2025年4月28日(月)
【山域】道東・知床
【場所】斜里岳
【メンバー】Y(ワンゲル部元主将)、マメゾウムシ
【天候】曇りのち晴れ
【装備】テレマーク2
【コースタイム】根北峠7:52〜標高750m(バンケニワナイ川へのトラバース開始)9:26〜稜線手前(標高1300m)12:14-39〜バンケニワナイ川標高740m(登り返し地点)13:11-18〜標高760m付近13:38-50〜根北峠14:23

北海道上陸後のスキー山行第2弾は、当初は海別岳の予定だったが、取り付きに雪がなかったので、根北峠から斜里岳を目指すことにした。斜里岳は28年前の秋に清里町から往復して以来の山である(1997年10月の記録)。斜里は曇りで時々小雨が降る天気だったが、日中は天気は回復する予報だった。

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6時半ぐらいに根北峠に着くと、前日の日勝峠と同様に風雪であった。車はスタッドレスタイヤだったので問題はなかったが、道路にも雪が積もったことから、ノーマルタイヤに替えていたら通行は困難と思われた。天気の回復を見込んで、またも風雪が止むまで待機することになった。

待機中、我々が到着する前から停車していた車から女性が1人降りて、我々の車の方にやってきた。どこか見たことのある顔! なんとトレランをやっていた時代に何度かご一緒したことのあるOさんだった。私の記憶によると、2014年のオックスファム・トレイルウォーカーにサポート隊で参加した時にご一緒したのが最後と思われるので、なんと11年ぶりの再会であった。まさかこんな北海道の地の果てでお会いするとは驚きであった。

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1時間ほど待機すると、風雪が止んだので、スタートすることにする。

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最初は斜度の緩い斜面をだらだらと進む。

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雪上にヒグマの足跡があった。左の写真は登り時で、右の写真は帰りに撮ったものである。登り時は新雪が薄く被っていたのでわからなかったが、帰りには新雪が融けてツメ跡がくっきりと現れていた。足跡のサイズも大きく、人の顔ぐらいはある。ツキノワグマと比べても一回り以上は大きかった。

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エゾマツの枯木にキツツキの採餌跡。

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視界が出てきた。

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標高750mあたりからバンケニワナイ川へのトラバースに入る。

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バンケニワナイ川のボトムへ滑り下りてもよかったが、トラバースでなるべく高度を落とさずに谷の中へ入った。

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バンケニワナイ川の谷の中を進む。

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晴れ間も見えてきた。

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谷をそのまま詰めていくが、狭まったところもある。

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稜線が見えてきた。

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さらに詰めていく。

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天気はすっかり回復し、稜線までもう少しだったが、同行者が靴擦れのため、稜線手前までとする。

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シールを外してドロップ!

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上部は新雪で、同行者は時々転倒していたが、私には悪くない雪であった。

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滑走途中で、この日の朝に11年ぶりに再会したOさんと再び会い、O山グループとご一緒に記念撮影。Oさんたちは南斜里岳方面に登って滑ってから、こちらにやって来たとのこと。この後、稜線まで登ったらしい。

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Oさんグループと別れて、滑走を続ける。

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バンケニワナイ川の標高740m付近まで滑ったら、シールをつけて左岸に登り返す。

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最後はストップ雪気味になり、緩い斜面をストックで漕ぎながら滑って根北峠に戻った。

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下山後は、斜里温泉 湯元館にて汗を流した。入浴料は400円と安かった。夜の宴用に斜里のスーパーで地魚の刺身を購入した。左から、ホッケ、シマソイ、ニシンの刺身で、関西では刺身ではなかなか食べられない魚たちである。新鮮で美味しく、前日の居酒屋メニューよりも充実したメニューであった。

翌日は雨予報で、その次の日も天気が思わしくないらしい。知床横断道路もまだ開通していない。このまま知床に居続けてよいか悩むところである。

北海道・東北2025GWスキー遠征3につづく

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北海道・東北2025GWスキー遠征1:日勝ピーク1445

遅くなりましたたが、これから北海道・東北2025GWスキー遠征の記録をアップしていきます。遠征の概要については速報をご覧ください。まずは遠征最初のスキー山行となった日勝ピーク往復の記録です。

北海道上陸最初のスキー山行は、知床への移動途中において、ウォーミングアップのつもりでお手軽に日勝峠から日勝ピークを往復してきた。

【日程】2025年4月27日(日)
【山域】北海道日高
【場所】日勝ピーク1445
【メンバー】Y(ワンゲル部元主将)、マメゾウムシ
【天候】曇り時々雪
【装備】テレマーク2
【コースタイム】日勝トンネル西側駐車スペース9:38〜日勝ピーク(1445m)11:00-11:11〜日勝トンネル西側駐車スペース11:33

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のべ12日間に及ぶゴールデンウィークでは6年ぶり2019年GW速報 となる北海道・東北スキー遠征は、4月25日(金)の夕である大阪堺の自宅出発から始まった。JR敦賀駅で福井在住でワンゲル部元主将のYをピックアップし、敦賀港より苫小牧東港行きのフェリーに乗船した。フェリーは23:55に敦賀港出航の予定だったが、車両の積み込みに時間がかかったため、30分ほど出港が遅れた。

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フェリーは翌日の4月26日(土)20:30に苫小牧東港に到着した。津軽海峡を通過したフェリーからは下北半島の山(大尽山、燧岳、大作山)と道南の亀田半島の山(恵山、海向山、丸山、台場山、三森山、横津岳)が見えた。苫小牧からは知床への長い移動となるが、苫小牧着が夜だったこともあり、その日は日高町まで進み、車中泊とした。

北海道上陸最初のスキー山行は、知床への移動途中において国道274号の日勝峠を通ることもあり、ウォーミングアップのつもりでお手軽に日勝峠から日勝ピーク(1445m)を往復することにした。

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9時前に日勝トンネル西側にある駐車スペースに到着した。日高町は小雨が降る天気だったが、ここまで登ると風雪に変わっていた。風雪が収まるまでしばらく待機することにする。他にも車は駐まっていたが、同じく待機しているようだった。

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9時半ぐらいになると、なんとなく風雪が弱くなってきた。待機中に車も増えて、1台の車のメンバーが出発準備を始めると、他の車のメンバーも出発準備を始めだした。我々も急いで出発準備を始める。我々以外はみんな地元の山スキーヤーのようで、「大阪から来た」と言うと驚いていた。残雪は思ったほど多くはない感じだったが、駐車地点からシール登行は可能だった。

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日勝トンネルの上を横切り、尾根に乗ると斜面が広くなる。風は相変わらず強いが、雪はほぼ止んでいた。

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先行する地元の山スキーヤーたち。視界はある。上部は新雪が積もっていた。

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1時間半もかからずに日勝ピークに到着する。風が強いので、早速シールを外して滑走することにする。

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上部はややパック気味で重めの新雪滑りとなった。

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標高を下げていくと、新雪が薄くなり、その下のザラメ雪のおかげで快適な滑りとなる。

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日勝園地展望台が正面に見える。

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国道274号が眼下に見えるところまで下りてきた。雪がよかったのでもう一本という気持ちもあったが、上部の強風と知床への移動を考えて、このまま下山とする。

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北海道最初のスキー山行はよいウオーミングアップとなった。

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日勝峠から清水町まで下りてくると、天気は晴れていた。美蔓亭にて北海道1杯目のラーメン「辛味噌ラーメン」と餃子をいただく。スープのベースは豚骨で麺は札幌ラーメン系だったが美味しかった。このお店のウリは羊の肉のようえ、次はラムを食べてみたい。

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明るいうちに斜里に着いたので、翌日に予定している海別岳の下見に行ってみたが、取り付きに雪がない! 翌日の行き先を根北峠から斜里岳に変更することにした。あとでわかったことだが、少し進めば雪は繋がっていたようだ。

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近くに天に続く道のスタート地点があった。厳冬期はここまでは除雪されるようだ。

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その晩は斜里の居酒屋「北鮮」へ。海がシケていたのか、北海道でしか食べられなそうな地魚が少なかったのは残念だった。値段は高めだった。

北海道・東北2025GWスキー遠征2につづく

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May 08, 2025

北海道・東北2025GWスキーツアー(速報)

ゴールデンウィークに6年ぶり(2019年GW速報)となる北海道と東北の山々を回るスキーツアーをワンゲル部員1名と行ってきた。

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以下がスケジュールである。

4/25 夕方大阪発 敦賀からフェリー乗船
4/26 苫小牧東港着 日高へ移動
4/27 日勝峠から日勝ピークを往復 知床へ移動
4/28 根北峠から斜里岳(途中まで)
4/29 悪天のため知床観光 大雪の中を留萌へ移動
4/30 暑寒荘から暑寒別岳を往復 真狩へ移動
5/1 真狩口から羊蹄山(途中まで)
5/2 ニセコ五色温泉からイワオヌプリ(途中まで) 函館へ移動しフェリー乗船
5/3 青森港着 八甲田山 環状ルートで大岳
5/4 悪天予報のため移動のみ
5/5 鉾立から鳥海山新山(途中まで)
5/6 帰阪

移動を含めてのべ12日間で、有料道路を利用したのは、近畿道松原IC〜名神京都東ICの往復分と、一般道が事故で通れなかったために利用した北陸道親不知IC〜朝日ICだけだった。あとは一般道か自動車専用道路の無料区間だけである。大雪の中での知床から留萌への300km以上の移動はキツかった。

予定では、北海道で6座、東北で4座の計10座の山を登って滑るはずだったが、天気に恵まれず、山頂に立てたのは3座のみだった。不満が残る結果ではあるが、それでも北海道で5座、東北で2座の計7座は滑ることができたのはよかったのかもしれない。また若い同行者にも良い経験になったはずである。

今回のツアーの一番の目的は、海別岳、羅臼岳、知西別岳など知床の山を登って滑ることだったが、天気のこともあり、滞在中に知床横断道路の開通はなく、斜里岳にしか行くことができなかった。年齢と体力のこともあるので、近いうちにリベンジしたいとは思う。

山行の詳細については、これから徐々にアップしていきたい。

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April 13, 2025

扇ノ山:上山高原から軽快なテレマークスキーで往復

毎年春の恒例である上山高原から扇ノ山へのまったり軽快スキーツアーへ行ってきた。昨年は落枝だらけでまともに滑れなかった扇ノ山は、例年になく残雪豊富で、林道の雪も途切れてなく、藪や落枝に悩まされることもなく、軽快で快適なスキーツアーを楽しめた。

【日程】2025年4月12日(日)
【山域】中国東部
【場所】扇ノ山
【メンバー】ワンゲル部新主将、マメゾウムシ
【天候】晴れ
【装備】テレマーク2
【コースタイム】シワガラの滝駐車場8:48〜上山高原避難小屋9:55~小ヅッコ登山口11:05~小ヅッコ11:26~大ヅッコ11:56~扇ノ山10:22-56~大ヅッコ13:23~小ヅッコ13:40〜小ヅッコ登山口13:47~上山高原避難小屋14:11〜滑走終了地点14:20

毎年春の恒例である上山高原から扇ノ山へのまったり軽快スキーツアーへ今年も行ってきた。昨年もほぼ同じ時期にに行っているが、落枝があまりに多かったためまともに滑れなかった(2024年4月7日の記録)。

同行者は、私が顧問をしているワンダーフォーゲル部の新主将である。ワンダーフォーゲル部の歴代2人目の女性主将となる。当初は土日で氷ノ山と扇ノ山をハシゴでスキーツアーの予定だったが、日曜日は雨予報のため、主将の扇ノ山に行きたいという希望で、土曜日だけの扇ノ山日帰りツアーとした。

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シワガラの滝駐車場より先は林道上にバリケードが設置されているため、我々はスキーを担いで林道を歩いたが、上山高原まではすでに除雪されていた。除雪作業が休みである週末であれば、自己責任にはなるがバリケードをどかせば上山高原までは車での通行は可能のようだ。実際に結構車は入っていた。

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シワガラの滝から1時間ほどの歩きで上山高原に到着する。

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ここからスキーを履く。上山高原から扇ノ山までのルートは全体的になだらかで大ヅッコの登り・下りがあるため、ステップソール板など軽快な道具が有利である。私は今シーズン初のテレマーク革靴・ステップソール板でのツアーで、シールなしで軽快に上山高原から往復するつもりである。主将はフラットソールのテレマークスキーでシール利用ではあったが、ブーツはスカルパT4のため比較的軽快な道具である。

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今シーズンは積雪が例年になく多いため、林道は斜面のトラバースになる箇所が多かった。早朝などまだ雪が凍結している時は滑落に要注意である。

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タムシバの花が咲き始めていた。例年ならば林道の雪が途切れている箇所があり、その都度スキーの脱着をするのが面倒だったが、今年は山頂までスキーを脱ぐことはなかった。

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小ヅッコ登山口より林道を離れて尾根に取り付く。雪は緩んでいるため、ステップソール板であればシールは必要なかった。

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尾根に乗る。しばらくは緩い登りと平坦地がつづく。

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大ヅッコへの登りになると、緩いが斜度は上がる。まったりツアーのつもりであったが、道具が軽いためか、最近の毎週末のBCで体調も良いのか、前夜にそこそこ飲んだ割には、結構スピーディーに進んでいる。

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大ヅッコからは山頂との間のコルへ滑り込む。ツリーホールが多かったため、それらを避けながらの滑りとなった。主将はシールをつけたまま滑った。

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山頂への最後の登りに入る。

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扇ノ山の山頂に到着する。山頂避難小屋の周囲だけ雪融けしていたが、まだまだ雪の位置が高い。昨年は出ていたベンチもいまだ雪の中である。

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山頂から南東方向には氷ノ山が眺められる。氷ノ山もまだ滑れそうだ。

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西には先週に滑った大山が眺められた。

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山頂からは東面へドロップする。

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やや湿雪だったが、板は走り、比較的快適な滑走であった。

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標高差で70mほど落としたら、トラバース気味にコルへ登り返し、そのまま大ヅッコへ登り返した。

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大ヅッコからは緩斜面をマッタリと滑走。平坦地の通過もテレマークならば問題ない。

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尾根を外れて、小ヅッコ登山口へ滑り込む。

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小ヅッコ登山口からは林道滑走。ほぼ斜面のトラバース滑走で上山高原へ戻る。

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来週には林道の雪は1箇所は途切れそうだ。

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上山高原避難小屋から先は林道脇の雪をつなげて滑る。

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雪が途切れたところで、林道に出て滑走終了。さて林道をシワガラの滝まで歩くかというところで、車が1台停まってくれた。親切な岡山のテレマーカーさんで、シワガラの滝まで送っていただいた。どうもありがとうございます。共通のテレマーカーの知り合いもいて、今後の再会を期待したい。おかげで林道歩きの時間が1時間ほど節約できた。

下山後は、湯村温泉薬師湯にのんびり浸かってから帰阪した。扇ノ山は例年になく残雪豊富で、林道の雪は途切れてなく、藪や落枝に悩まされることもなく、軽快で快適なスキーツアーを楽しめた1日であった。

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