May 31, 2022

立山AGAINで、2021-2022シーズンファイナルスキー

2021-2022シーズンのスキーの最後は、再び立山にて、快晴の中を剱岳に向かって滑走し、悔いなく締めることができました。

【日程】2022年5月28日(土)〜29日(日)
【山域】北ア立山
【場所】立山
【メンバー】マメゾウムシ
【装備】テレマーク
【天候】5/28 曇りのち晴れ、5/29 晴れ
【コースタイム】
5/28 立山室堂8:50〜室堂山展望台9:53-10:07〜雪の大谷上10:20-50〜室堂山2590m11:36-44〜室堂山荘11:49-12:10〜山崎カール2640m台地13:26-40〜雷鳥沢キャンプ場13:59-14:04〜雷鳥荘14:37
5/29 雷鳥荘7:19〜雷鳥沢キャンプ場(浄土沢)7:27-35〜剱御前小舎9:52-57〜剱御前岳10:06-32〜剱沢キャンプ場10:39-52〜剱御前小舎11:38-55〜雷鳥沢キャンプ場(浄土沢)12:19-27〜雷鳥荘12:56-13:06〜みくりが池温泉13:31〜立山室堂13:48

例年ならば6月でも充分に滑れた高山でも、急激に雪融けが進みつつあり、雨溝も発達してきているようだ。シーズン最後はしっかり締めたいという思いで、週末の立山の天気予報を確認するとまずまずではないか。立山は、2週間前に日帰りで、ワンゲル部員1名と一緒に滑りに行っている(2022年5月15日の記録)。その時はまだ雨溝はそんなに発達はしていなかった。この2週間で雪に変化はあったかもしれないが、条件はさほど悪くはなさそうという想定から、立山行きを急遽決めた。

今回もワンゲル部員に同行希望者を募ってみたが、希望者はいなかった。これは久しぶりに単独にて、自分のスキーを楽しむ機会でもある。温泉付き山小屋泊にて、快適に楽しむことにしよう。早速、立山で定宿にしているみくりが池温泉の空室情報を確認すると、あまりに直前過ぎて、残念ながら満室であった。テント泊も考えたが、1泊2日では効率が悪い。試しに雷鳥荘の空室情報を確認すると、相部屋に空きがあった。雷鳥荘はこれまで泊まったことはなかったが、テント泊の際に温泉を利用したことがあり、快適さはみくりが池温泉とさほど変わらなそうである。すぐに1名1泊の予約を入れた。同時に立山駅から室堂往復のWEBきっぷも、立山駅7時20分発のケーブルカーの予約で購入した。土曜日よりも日曜日の方が天気が良さそうだったので、日曜日にメインの剱御前岳からの剱岳に向かっての剱沢滑走とし、土曜日は室堂周辺か山崎カールで遊ぶことにした。

**********
1日目(5月28日)

Img_3986

前夜に立山駅に着いたが、雨がパラついていて、朝も少しパラついていた。曇空の中を室堂に上がると、風は強めだったが、雲の隙間からは青空が見えていて、天気は回復傾向にあることが窺えた。

P5280001

とりあえずは2週間前にも行った室堂山へ登ることにする。前回は気温が低く、クラストした斜面で快適ではなかったが、今回は風は強いながらも気温はさほど低くなく、下部の雪はすでに緩んでいた。

P5280002

しばらくは革靴ばかりを履いていたが、今回は久しぶりにNTNブーツを履いた。やはり最後は、斜度のある斜面をキレのある滑りで締めたいからというのが理由である。この道具ならば、雪がクラストしていても対応できる。

P5280003

上部はまだクラスト気味だった。

P5280006

ガスが晴れて、立山カルデラ内部が見えた。残念ながら、日本オートルートの山々は雲の中で見えなかった。

P5280009

高原道路の方向に滑る。クラストは上部のみで、すぐに雪は緩んだ。

Img_3987

雪の大谷のちょうど上に滑り込む。下部は縦溝が発達していて、ガタガタであった。誤って滑りすぎて、道路に落ちないようにロープは張ってある。雪の大谷には多くの観光客がいて、雪の壁を見学していた。上にいるスキーヤーには気づいていないようだった。

P5280012

そのまま国見岳に登ろうかとも思ったが、思った以上に下部は縦溝が発達していたので、山崎カールに向かうことにし、室堂山方面に登り返す。

P5280014

室堂山荘まで滑ってランチタイムとする。出発する時に、朝に立山駅でもお会いした信テレのYさんがちょうど滑り下りてきたので挨拶を交わす。

P5280015

次は山崎カールを目指す。まずは一ノ越方面へ進む。

P5280016

一ノ越の手前から山崎カールへのトラバースに入る。斜度があるので、少々緊張するが、雪は緩んでいる。

Img_3991

山崎カールに入る。ガスが晴れて、雄山の山頂が見えた。

Img_3992

2640m台地状から滑走する。

P5280025

雷鳥沢キャンプ場まで滑る。山崎カールは概ねフラットで、快適ザラメを滑ることができた。

Img_3994

雷鳥荘に登り返して、1日目の行程が終了。初日でありながら、そんなにパフォーマンスは悪くはなかった。

Img_3995

温泉で汗を流したら、早速、喫茶で生ビールを飲む。至極の一杯であった。

Img_3996

夕食も悪くはなかった。お腹いっぱい食べて、よく飲んで、寝不足だったこともあり、夕食後すぐに眠りに就いてしまった。

**********
2日目(5月29日)

Img_3997

翌朝は実によく寝たこともあり、よい目覚めであった。朝食はビュッフェ形式なので、ガッツリ食べる。これだけ食べると腹持ちがよく、行動食はそんなに食べられなくなる。

P5290026_20220531154301

外は見事な快晴だった。

P5290027_20220531154401

7時台に雷鳥荘を出発したが、まだ雪は緩んでいなかった。雷鳥荘前の斜面は2週間前はフラットな斜面だったのに、今は縦溝が発達している。その凹凸激しいクラストした斜面を雷鳥沢へ向かって滑る。滑ったというよりも、ただ下りただけという感じであった。

P5290029_20220531165801

雷鳥沢の右岸尾根を登る。雪はまだ緩んでおらず、スリップに注意が必要である。クトーを着用しようとも思ったが、面倒なので、そのままシールだけで登ることにする。

P5290030

急斜面の登りも、なんとかクリアする。

P5290031_20220531170501

雪は稜線まではつながっておらず、雪渓末端でスキーを担ぐ。

P5290032_20220531170601

スキーを担いで登る距離はさほどでもなく、すぐに剱御前小舎へのトラバースとなる。

P5290033_20220531170801

トラバース中に雄山方面を眺めると、一ノ越の奥に槍ヶ岳が見えた。

P5290034_20220531170801

剱御前小舎へ到着。ここから剱御前岳へは雪がつながっていそうなので、再びシール登行にて登る。

P5290035

剱御前岳に到着。雪は山頂直下までつながっていた。

Img_4006

剱岳と後立山の展望。ここまで来ないと見られない展望である。

Img_4004

後立山のつづき。

P5290037

剱沢へドロップする。

Img_4001

そこそこ斜度もあり、斜面もフラットで、快適ザラメであった。真ん中が自分のシュプールである。

P5290039

その先は斜度は緩くなるが、剱岳に向かって滑ることができる最高のロケーションである。

P5290040

滑った分だけ登り返さないといけないので、剱沢キャンプまでとする。

P5290041

剱沢を登り返す。

P5290043

剱御前小舎へ戻る。

P5290044

いよいよ今シーズン最後の滑りとなる。雷鳥沢の雪渓の末端まで下りて、雷鳥沢の滑走へ入る。

P5290046

雷鳥沢の上部はまずまずであったが、下部は縦溝が発達していて、ガタガタであった。

P5290048

浄土沢まで滑り込んで、今シーズンのスキーが終了した。雷鳥沢を振り返る。

P5290050

あとは室堂までの登り返しだけである。まずは雷鳥荘へ登り返す。

P5290051

地獄谷と奥大日岳。

P5290053

みくりが池もだいぶ融けてきている。

P5290054

観光客で賑わう室堂に到着。

Img_4003

立山駅に下山し、小腹が空いたので、白海老かき揚げそば850円ををいただいた。今回は動画撮影用のカメラを忘れたので、残念ながら滑走中の動画はなしである。

これで2021-2022シーズンのスキーが終了した。先シーズンと先々シーズンは新型コロナウイルスの流行により、ほとんど春スキーができなかった。今シーズンもコロナの影響はあったが、概ね新雪もザラメ雪も充分に滑ることはできた。最後に、快晴の中を剱岳に向かって滑れたのは、最高のシーズンエンディングとなった。これから沢シーズンとなるが、1日でも早い新型コロナウイルスの終息を願いたい。そして再びよきスキーシーズンを迎えたいものである。

| | Comments (0)

May 19, 2022

今シーズン初の立山でスキー

ゴールデンウィークが終わり、いよいよ今シーズンのスキーもファイナルが近づいてきた。これが今シーズン最後というわけではないが、1年ぶりの立山で滑ってきた。

【日程】2022年5月15日(日)
【山域】北ア立山
【場所】立山
【メンバー】Oさん(ワンゲル部員)、マメゾウムシ
【装備】テレマーク2
【天候】曇り
【コースタイム】室堂9:30〜室堂山展望台10:34-54〜室堂山荘11:20-40〜閻魔台12:05〜雷鳥荘12:23-40〜雷鳥沢キャンプ場12:49-14:05(滑走練習)〜みくりが池温泉15:19〜室堂15:39

ワンゲル部員から立山に行きたいという希望があり、先週末は立山でのスキーを計画していた。しかしながら直前まで雨が続き、土曜日の天気の回復が遅れそうだったため、土曜日は奥美濃にて山菜採りとし、日曜日に立山を日帰りとした。例年のスキーシーズンは11月の立山でのスキーで始まるのだが、今シーズンはタイミングが合わなくて行けなかったので、これが今シーズン最初で1年ぶりの立山であった。同行者はワンゲル部員の中で最もテレマークスキーの技術習得に意欲のあるOさんである。

Img_3903

ゴールデンウィークの次の週ということもあり、朝の立山駅はそんなに混雑はしていなかったが、それでも多くのスキーヤー・登山者・観光客で賑わっていた。いつもならば美女平発の高原バス始発に間に合うケーブルカーに乗車するのだが、この日は気温は低めということもあり、早く上がっても雪が緩んでいない可能性がある。そのため、少し遅めの8時発のケーブルカーに乗車することにした。

Img_3904

急激に雪融けが進んでいるのは立山も同じようで、室堂の残雪は昨シーズンの同じ時期より少なく感じる。

Fb1bfd61ae4c4432a824731eabf1a69c

今回はテレマーク初級者のOさんが同行しているので、滑る斜面は緩斜面に限定される。それに合わせるために、私も革靴・細めのステップソール板というギアにした。とりあえずはお手軽な室堂山に上がってみることにする。雪は緩んでおらず、ステップソールに頼らずにシールを貼って登ることにした。

753f2bcf40864527a6b432910b82afb5

元気なOさん。ワンゲル部の現役部員たちは私とは親子の年齢差である。

Img_3908

室堂山展望台からの日本オートルートの眺め。

1205df9374e94568ae731778c511511b

拡大して、ザラ峠から五色ヶ原の眺め。奥に槍ヶ岳も見える。

Img_3909

曇りがちの天気ではあったが、白山まで見えていた。

29143cc51c6c42e79a97e7167062d932

立山カルデラ内の眺め。

70a49be9cb834703bac9bb946f624470

剱岳の眺め。

9b5f73158f1b491e971ab152af37315d

室堂山からの滑走は、雪は緩んでおらず、カチカチの斜面は革靴では修行でしかなかった。Oさんにとっては、修行どころか怪我をするリスクもある。当初の予定では国見山まで行く予定だったが、そんな雪の状態だったので、単に室堂山を往復とした。

Img_3906

山頂部や稜線は雪が緩まないだろうということで、午後は、少し標高を少し下げて、雷鳥沢方面に転進することにした。

Img_3907

こちらは予想通りに雪が緩んでいて、初級者の練習にも程良いザラメ雪だった。雷鳥沢キャンプ場前の斜面を3本ほど滑って終了とした。

| | Comments (2)

May 12, 2022

栂池自然園にてスキー散策

遅くなりましたが、ゴールデンウィーク白馬遠征最終日の栂池自然園散策スキーの報告です。

【日程】2022年5月5日(木)
【山域】北アルプス後立山
【場所】栂池自然園
【メンバー】Tさん(ワンゲル部OB)、Mさん、Hくん(ワンゲル部OB)、Oさん、(ワンゲル部員)、マメゾウムシ
【天候】晴れ
【装備】テレマーク3、ATスキー2
【コースタイム】栂池自然園駅10:15〜2090m地点11:51-12:11〜栂池ヒュッテ13:15〜ゴンドラ山頂駅13:49

前日に天狗原からフスプリ山を経て木地屋へのバックカントリーを行い、想定外の9時間行動となったこともあり、最終日は軽めのバックカントリーとゲレンデ練習で締めることにした。この遠征でテレマークスキーデビューしたワンゲル部員Oさんにも行ける所ということで、栂池自然園をスキーにて散策することにした。

栂池自然園へのアプローチは栂池高原スキー場からで、ゴンドラとロープウェイを乗り継いで行くことになる。ゴンドラ往復券は2800円(ゲレンデ下部に雪がないので往復ゴンドラ利用)、ロープウェイ片道券は760円(帰りは林道を滑れる)なので、普通に払うと計3560円となるが、ゴンドラ・ロープウェイセットの往復券を購入した方が3380円と安い。ところが、それよりも安く済む手段がある。アソビューにてウェルカム信州アクティビティ割を利用してゲレンデ1日券を半額の2000円で購入する方法である。これにロープウェイ片道券を別に760円で購入すれば、計2760円でいけるのである。この方法だと、バックカントリーの前後でゲレンデ練習もできてしまうので、かなりお得である。

P5050037

まずは栂池自然園に上がる。

Img_3865

前日に引き続き、私は革靴・ステップソール板での出動である。栂池自然園はメローな斜面ばかりなので、軽快な道具がよい。

P5050038

この景色を見るだけでも価値がある。

P5050039

テレマークスキーを始めたばかりのOさんがいることもあり、2301m台地までも上がらず、2090m地点から滑走することにする。

P5050041

出だしはちょっと斜度があり、うっすらと載った白い新雪はブレーキがかかり、けっして易しくはない。

P5050044

入門者のOさんも頑張って滑る。

P5050048

無事に全員が下りてきた。

P5050055

緩斜面でしっかりテレマーク姿勢を決めるOさん。バックカントリー終了後にはゲレンデ練習も行った。

滑走の様子です。自分にもあったはずのテレマーク入門時の初々しい時期。ワンゲル部員の今後の成長を期待したい。

| | Comments (0)

ワンゲル部員のテレマークスキー練習

今年のゴールデンウィークは、指導しているワンダーフォーゲル部員の希望もあり、白馬でのテレマークスキー練習に付き合うことにしたことは、すでに天狗原からフスプリ山を経て木地屋への記事でご存じのことと思います。順番が逆になりましたが、ワンダーフォーゲル部員の練習の様子を報告しておきます。

テレマークスキーの練習をするのは、現役部員のOさんと若いOBのHくん。Hくんはテレマークスキーは3シーズン目ぐらいだが、ストックワークやターンオーバーがまったくできていない。それでも山ではしっかり下りてくる。一方、Oさんは今シーズンにスキー自体を始めたばかりで、アルペンスキーの経験はほぼなし。いきなりテレマークの道具でのスタートである。

Img_3850

場所は栂池高原スキー場である。栂の森ゲレンデとハンノキゲレンデの上部がゴールデンウィークまで営業してる。アソビューでウェルカム信州アクティビティ割を利用してリフト券を購入すると、1日券が50%OFFの2000円で購入できる。

Img_3852

Oさんには、まずはテレマーク姿勢での斜滑降にトライしてもらうが、なかなか安定しない。

Img_3858

それでも初日の練習終了時には何かを掴んだようで、テレマーク姿勢がうまく決まることも多くなっていた。私とHくんは翌日はバックカントリーに行くが、Oさんは1人居残ってゲレンデにて練習してもらう。そのために、練習方法と課題を一通りOさんに示しておいた。

動画は初日と3日目の滑走シーンだが、3日目はターン時の足の切り替えは早いものの、斜滑降時にしっかりテレマーク姿勢は取れている。今シーズンはこれで時間切れだが、来シーズンにつながる終わり方はできたにちがいない。今後の成長が楽しみである。

| | Comments (0)

May 07, 2022

天狗原からフスプリ山を経て木地屋へ:前半はステップソール板で快適に、後半は滑れず修行系

今年のゴールデンウィークはカレンダー通りの休日で、アキレス腱痛もあったので、長期的な遠征はできなかったが、ゴールデンウィークとしては3年ぶりにスキーができた。今回は、指導しているワンダーフォーゲル部員の希望もあり、白馬でのテレマークスキー練習に付き合うことにした。天気にも恵まれて、指導の傍らで、山にも入れたので、短いながらも充実した3日間だった。まずは、その2日目に行った天狗原からフスプリ山を経て木地屋までのスキーツアーの報告です。

【日程】2022年5月4日(水)
【山域】北アルプス後立山
【場所】白馬 天狗原・フスプリ山
【メンバー】Tさん(ワンゲル部OB)、Mさん、Hくん(ワンゲル部OB)、マメゾウムシ
【天候】晴れ
【装備】テレマーク2、ATスキー1
【コースタイム】栂池自然園駅9:29〜天狗原10:59-11:25〜フスプリ山12:43-13:01〜1799南のコル13:49-14:02〜角小屋峠14:31-35〜栂平14:48-56〜白池17:00〜木地屋ゲート18:36

3日間の白馬遠征1日目は、ワンダーフォーゲル部の現役部員1名と若いOBのテレマークスキー練習につきあった。現役部員の20歳女子は初めての本格的なテレマークスキー練習となった。2日目は、まだスキーの初級レベルである女子部員は1人居残ってゲレンデで練習をしてもらうことにし、残りのメンバーでバックカントリーに行くことにした。メンバーは、ワンゲル部の大先輩OBであるTさんとその友人のMさん、若いOBのHくん、そしてワンゲル部顧問である私の4人であった。

P5040027

行くコースは、ロープウェイの栂池自然園駅から天狗原に上がり、千国揚尾根をフスプリ山まで進み、笹目尾根に入って、角小屋峠を経て、木地屋へ下山するというロングルートである。天狗原からフスプリ山までは行ったことがあり、角小屋峠からのツアーコースは何度も滑っているので、最初はさほど難しくはないだろうと考えていた。アップダウンがあるコースというのはわかっていたので、個人的なギアは革靴・ステップソールの組み合わせをチョイスした。このチョイスは機動力的にドンピシャであったが、急激に進んだ雪融けなどのために、角小屋峠から先に困難が待ち構えていたことは知る由もなかった。

P5040001

栂池高原スキー場のリフト券売場にて栂池ゴンドラ&ロープウェイの片道券2000円を購入して、栂池自然園駅に上がる。ロープウェイの切符を購入する際には登山届の提出が必要であるが、事前にコンパスなどのアプリで登山届を提出していれば、すでに提出済みであることを伝えるだけでよい。

P5040003

まずは天狗原を目指す。ステップソール板ではあるが、急斜面の登行に備えて、天狗原まではシールを装着した。

P5040005

ゴールデンウィークだけあり、スキーヤー以外にも一般登山者などたくさんの人たちが登っていた。

P5040008

天狗原に到着する。正面に白馬乗鞍岳。

P5040007

天狗原の祠の方から聞いたことのある声がするなと思ったら、小谷村の有名人であるジュンジマンだった。娘が小学生の時にスキースクールでお世話になったコーチである。この日は小谷のスキージュニアチームとバックカントリーとのこと。小学生を連れて、白馬乗鞍岳方面に登っていった。

P5040011

シールを外して最初の滑走に入る。

P5040012

千国揚尾根に入り、まずはフスプリ山を目指す。6年前の3月に天狗原から紙すき山牧場までツアーをした際に、フスプリ山は通過しているので、ある程度は尾根の様子はわかっている(2016年3月の記録)。

Img_3880

海谷・戸隠方面の眺め。

P5040013

基本的にザラメ雪であるが、最近積もった新雪がうっすらあり、これが水分が多くブレーキのかかる雪であった。革靴では要注意の滑りが求められた。

P5040016

フスプリ山までに4回の登り返しがあったと思うが、フラット板の他の3名はその都度シートラかシール登行になり、実に効率が悪かった。さすがにステップソール板ではそのまま進めるので、軽快であり、機動力が違う。今回は、前半に関してはステップソール板の一人勝ちであった。

P5040018

やや悪雪気味ではあった。そういう点では革靴よりもプラブーツに利点があったが、そこは技術でカバーする。

P5040021

フスプリ山への最後の登りはフラット板メンバーはシールを貼る。ステップソール板の私ははそのまま進む。

P5040022

広いフスプリ山の山頂に到着する。ここまでは楽勝であり、木地屋下山もそんなに遅くはならないだろうと思っていた。

P5040023

問題はここからであった。雪融けが急激に進んでいて、ウド川源流部は完全に沢割れしていて、ワサビ沢はスノーブリッジがすでにないとのこと。本来であれば、このままウド川源流部に向かって滑走し、ツアーコースに合流するだけであったが、そのコースは取れないのである。角小屋峠から栂平へツアーコースを逆行して下り、あとは林道をひたすら木地屋まで下山するしか取れるルートはなかった。

P5040024

とりあえずは笹目尾根を進む。尾根上には痩せた箇所があり、なかなかテクニカルな滑走が要求された。

P5040025

おまけに尾根上にはアップダウンもあり、フラットソールのメンバーは登り返しが面倒であった。そんな訳で、余計な時間が費やされる。

1799m小ピーク手前のコルから角小屋峠方面に進路を変える。適当な所から林道へ滑走したかったが、藪が阻む。角小屋峠のツアーコース合流点までは、無難に尾根上を進むことにした。

P5040029

角小屋峠からは栂平へツアーコースを逆行して下るが、雪が途切れているためスキーを担ぐ。

P5040030

雪がつながったところでスキーを装着する。下には林道が見えているので、そこまで滑り降りる。

P5040031

あとは林道を滑っていくだけだが、斜度が緩いので滑りが悪い。

Img_3879

林道からの雪倉岳・朝日岳方面の眺め。

P5040032

林道上には雪切れ箇所が多く、何度もスキーの脱着を繰り返す。おかげで時間と体力を無駄に消費する。電波が通じた所で、ゲレンデで居残り練習中の現役部員に下山が遅れると連絡を入れる。おまけにブナなどの木の芽吹きにより,雪の上には大量の冬芽の殻が落ちていて、これが絶望的に滑らない。ほとんど歩いているのとスピードが変わらなかった。

P5040034

標高850mぐらいまで下ったところで、林道上の雪がなくなったので滑走終了。ここからはスキーを担いで林道を下る。すでに時刻は18時となっていた。そこから木地屋の車をデポした地点までは30分ほどであった。合計9時間の行動時間となり、想定よりも3時間以上も遅れての木地屋下山となってしまった。総距離は19kmだった。1人でゲレンデ練習をしていた現役部員に対しては、スキー場にて我々の帰りを19時まで待たせることになってしまい、たいへん申し訳なかった。

春になってから高温の日が多く、雪融けが急激に進んだことが今回は災いした。前半はステップソール板で快適であったが、後半は滑れず修行系となってしまった。地球温暖化という問題がベースにあると思われるが、このような春の急激な雪融けが今後は普通になってしまうのだろうか。

| | Comments (0)

April 22, 2022

ワンゲル部員が野伏ヶ岳でのバックカントリーに挑戦

大日ヶ岳でバックカントリーデビューしたワンゲル部員は、翌日は野伏ヶ岳でのバックカントリーに挑戦したのだった。

【日程】2021年4月7日(水)
【山域】奥美濃
【場所】野伏ヶ岳
【メンバー】登頂組:Sさん、Mくん(ワンゲル部員)、マメゾウムシ(ワンゲル部顧問)、練習組:ワンゲル部員3名
【天候】晴れ
【装備】テレマーク4、ATスキー1、ボード1
【コースタイム】白山中居神社8:00〜870m付近(シール登行開始)8:47-9:03〜和田山牧場跡10:03〜ダイレクト尾根基部10:50〜登行終了1460m地点12:25-51〜和田山牧場跡13:34〜860m付近(滑走終了)14:04-08〜白山中居神社14:40

ワンゲル部員が大日ヶ岳でバックカントリーデビューした翌日は、バックカントリー仲間のSさんも加わり、一緒に野伏ヶ岳へ行くことにした。野伏ヶ岳も大日ヶ岳と同様に毎シーズン1回以上は滑る山である。昨シーズンは4月7日に中央ルンゼを滑っている(2021年4月7日の記録)。無雪期には沢からアプローチして、激しい藪漕ぎに苦労した経験もある。この日は、技術が未熟なメンバーは登りは和田山牧場跡までとして、スキーを履いての周辺散策と、お手軽な斜面を見つけて滑走練習をしてもらう。すでにボーダー上級者であるMくんのみ、ダイレクト尾根をボードを担いで山頂まで登ってもらい、一緒に滑走する計画とした。しかしながら、前日の初めてのバックカントリーで疲労困憊気味となった部員もいたので、朝の出発時刻を30分ほど遅らせることにした。出発前に疲労状態が酷い1名が不参加となった。体力作りも課題と思われる。

P4170043

白山中居神社を8時に出発する。

P4170044

しばらくは雪がつながらないので、板を担ぐ。

P4170047

45分ほど歩いた標高870m付近から雪がつながりだしたので、シール登行を開始する。ボーダーのMくんのみボードを担いで、つぼ足です進む。しばらく進んだ所で、前日の疲労のため1名が引き返すことになった。

P4170050

途中で林道を離れ、和田山牧場跡まで伸びる尾根に取り付く。

P4170057

しかしながら、雪が途切れてしまい、少しばかりスキーを脱ぐ。昨年は10日ほど早い時期に登っているが、その時も同じ所で雪が途切れた。

P4170058

和田山牧場跡に出ると、展望が広がる。正面に見えるのが野伏ヶ岳である。

P4170059

薙刀山から銚子ヶ峰までの山並み。この奥に白山がある。ここで練習組と分かれる。

P4170061

ダイレクト尾根の取り付き付近に広がる湿原。

P4170063

ダイレクト尾根に取り付く。

P4170064

藪が濃いため、結局、シール登行ではダイレクト尾根の基部から回り込んだ。つぼ足のMくんは、そのまま登れた。

P4170065

クマ棚が多数あることから、クマの生息地であることがわかる。

Tamushiba

タムシバ。

P4170067

ダイレクト尾根は次第に傾斜を増していくが、藪も濃くなり、シール登行が不可能となる。昨年も途中でシール登行ができなくなったことを思い出す。雪融けの状況は、昨年の10日前とほぼ同じ感じだ。板を担いで、息を切らせながら登る。板が時々木の枝に引っかかり、ストレスとなる。

P4170068

南面には全層雪崩の跡が見える。今シーズンは、4月になってからの急激な気温上昇によって雪融けが急激に進み、全国的に全層雪崩が多く起こっている。

P4170069

ちょうど樹林帯が終わる標高1460m地点で12時半となったので、登行はここまでとした。ワンゲル部員には下山後に山小屋の維持作業があるのが、ここまでとした一番の理由だが、出発時刻が遅れたこと、全体的に行動が遅かったことが響いた。今回は自分の滑りが目的ではなく、あくまでワンゲル部員の経験のためであるので割り切ることにする。この場所からでも中央ルンゼにエントリーはできる。

P4170070

ドロップポイントから。

P4170074

少々水分の多い重めのザラメ雪だったが、滑走に問題はなし。滑った斜面を振り返る。テレマーク、ATスキー、ボードと三者三様。Sさんはアルペンでキレのある滑り。初めての山の急斜面の滑走に興奮したMくん。よい経験になったと思う。滑走シーンは動画をご覧ください。

P4170075

湿原に向かって、さらに滑る。

P4170080

湿原に滑り込んで、滑走終了。

P4170082

無線機で連絡し、練習組と合流して、下山へ。

P4170084

和田山牧場跡からの野伏ヶ岳。ダイレクト尾根と北東尾根の間が滑った中央ルンゼ。

P4170086

和田山牧場の石碑。

P4170089

林道をボブスレーのように滑走と行きたいところだが、杉の葉が邪魔をして滑りが悪い。

P4170095

標高860mで雪切れとなり、スキーを担ぐ。

P4170097

白山中居神社に無事下山。急激に雪融けが進み、アプローチでのシール登行が厳しくなってきた奥美濃地方であるが、天気に恵まれた中で、彼らにとっては今シーズン最後と思われるスキーを楽しんだのだった。来シーズンの彼らの成長に期待したい。

YouTubeにアップした記録動画です。

| | Comments (0)

ワンゲル部員が大日ヶ岳でバックカントリーデビュー

OMUNWV部(旧OPUWV部)の5名が、奥美濃の大日ヶ岳にて、ついにバックカントリーデビューしました。その時の報告です。

【日程】2022年4月16日(土)
【山域】奥美濃
【場所】大日ヶ岳
【メンバー】ワンゲル部員5名、Aさん(ワンゲル部OB)、マメゾウムシ(ワンゲル部顧問)
【天候】晴れ
【装備】テレマーク5、ATスキー1、ボード1
【コースタイム】高鷲スノーパークゲレンデトップ10:10〜大日ヶ岳11:43-59〜大日谷1620m(滑走練習を繰り返す)〜大日ヶ岳13:45-59〜高鷲スノーパークゲレンデトップ15:28

私が顧問をしているワンダーフォーゲル部だが、大学統合によって、大阪府立大学ワンダーフォーゲル部から大阪公立大学中百舌鳥ワンダーフォーゲル部に名称が変わった。旧大阪市大にもワンダーフォーゲル部があり、そちらは杉本ワンダーフォーゲル部となった。将来的には2つのワンダーフォーゲル部は合併の方向ではあるが、しばらくは別々に活動していく。

その中百舌鳥ワンダーフォーゲル部だが、まん延防止等重点措置が解除されて、ようやく対面での活動ができるようになったこともあり、先週末に5人の部員たちがバックカントリーデビューとなった。ちなみに4人がテレマーク、1人がボードだった。慣れた滑走具があるならば、無理して変える必要はなく、うちはボードでも問題はない。

この2年間は、スキー、クライミング、沢登りなどいろいろと始めても、これからというところで、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置で活動禁止となることが繰り返された。合宿もできないため、なかなか技術の向上が滞っていたが、ついに山を滑るところまで来ることができた。山を滑ると言っても、スキー技術的にはまだまだ未熟な彼らなので、場所は高鷲スノーパークからゴンドラ利用で容易にアプローチできる大日ヶ岳とした。時期も春ならば、気候も雪も安定していて、バックカントリー入門にはふさわしい。大日ヶ岳は毎年何回かは厳冬期に滑りに入っていたり、無雪期に沢からアプローチしたこともあり、まさにホームと言えるよくわかっている山である。

高鷲スノーパークのインフォメーションにて、人数分の登山券(1200円+預り金500円)を購入する。その際に登山届の提出が必要となるだけでなく、下山時には下山連絡も必要である。ゴンドラに乗って、ゲレンデのトップに上がる。

P4160001

ゴンドラから下りて、右方向に進んだところが入山場所である。そこでスキーにシール装着をしてもらう。初めてなので要領は悪く、時間がかかるのは大目に見ることにする。

P4160004

初めてのシール登行の開始である。ボーダーのMくんは、ボードを担いで、つぼ足にて登ってもらう。Mくんは、将来的にはスプリットボードの購入を予定している。私は革靴・ステップソール板の組み合わせで、シールはつけないで登る。

P4160007

前大日への登りでは、厳冬期ならば雪の下にある藪が、雪融けのために結構出ていて、ライン取りが意外と玄人向きとなった。ここで手こずる部員たち。後ろに滑る者多数。キックターンもままならない。この場所の通過に結構時間がかかった。つぼ足のMくんの一人勝ちであった。

P4160008

なんとか難所を越えて前大日に立つ部員。この先は大日ヶ岳の間のコルまで雪が途切れていたため、スキーを外して歩いた。

P4160011

コルからは再びシール登行開始。

P4160013

大日ヶ岳の山頂に到着。慣れたメンバーとならば、山頂まで1時間もかからないのだが、今回は1時間半ほどを要した。

P4160014

3月末ぐらいから急激に雪融けが進んでいて、山頂のモニュメントはすでに雪の上に出ていた。

Img_3786

山頂から北西方向の眺め。

Img_3787

山頂の南西方向の眺め。

Img_3788

北方向の白山の眺め。

P4160015

それでは滑走へ。

P4160019

初めての山での滑走。

P4160030

北面の大日谷で、シール登行と滑走の練習を繰り返す。

P4160018

春のザラメ雪とはいえ、ゲレンデとは勝手が違い、何度も転倒を繰り返す彼らだった。それでも初めてのシール登行と山での自由な滑走に興奮していたのは確かだ。ボード上級者であるMくんは、すでに山ボーダーだった。

P4160031

14時前に山頂に登り返して、下山へ。狭い尾根の滑走は、彼らにとってはかなりぼ難所だったかもしれない。

Uso

ウソが木に止まって鳴いていた。

P4160037

板を担いで、前大日へ登り返す。

P4160039

前大日からゲレンデトップへの滑り。雪がクラストし始めて、決して易しい雪ではなかったが。

P4160042

無事、ゲレンデに帰着。ところが、核心はここからの混雑したゲレンデの長い滑走だった。彼らは、次々に現れて動きが読めないボーダーたちにびびりながらも、なんとか滑り降りたのだった。

こうしてめでたくバックカントリーデビューとなったワンゲル部員。重要なのは、なぜうまく滑れなかったのか、うまく滑れるようになるには何が課題なのかを明確にすることである。大学から今だ合宿が禁止されているワンゲル部にとって、今回が今シーズン最初で最後のバックカントリースキーになる可能性は高い。各自が自分の課題を明確にし、来シーズンの成長を期待したい。

YouTubeにアップした記録動画です。

| | Comments (0)

April 15, 2022

扇ノ山:まったりステップソール板ツアー

関西のテレマーカーならば、やはり西へ滑りに行ってなんぼの世界。その第2弾は兵庫・鳥取県境の山へ。初日は氷ノ山でしたが、2日目は、軽快に革靴・ステップソール板の組み合わせにて、まったりと上山高原から扇ノ山を往復してきました。

【日程】2022年4月10日(日)
【山域】中国東部
【場所】扇ノ山
【メンバー】Nさん、マメゾウムシ
【天候】晴れ
【装備】テレマーク2
【コースタイム】シワガラの滝駐車場7:44〜上山高原避難小屋8:50-57~小ズッコ登山口9:59~小ズッコ10:29~大ズッコ11:02~扇ノ山11:33-12:20~大ズッコ12:42~小ズッコ12:56~河合谷牧場1160m小ピーク13:05-27~小ズッコ登山口13:42~上山高原避難小屋14:10〜シワガラの滝駐車場15:08

春の扇ノ山は、上山高原からならばステップソール板にてシール無しで軽快に往復できる。前日はオーバースペック気味なプラブーツ・フラットソールという組み合わせで氷ノ山に行ってしまったが、この日は革靴・ステップソール板の組み合わせの一択しか考えなかった。扇ノ山には2020年からは毎春滑りに行っていて(2020年3月29日2021年4月2日の記録)、おのメローな山の様相はよくわかっている。前日は同行者が12人もいたが、この日の同行者はステップソールデビューをするNさんだけであった。その分、安全面でしっかり目は行き届くだろう。

P4100120

例年はこの時期ならば上山高原まで車で入れたのだが、今シーズンは残雪が豊富だったためか、車はシワガラの滝駐車場までしか入れなかった。駐車場先の林道にはバリケードが置かれていたが、除雪はされているようだった。バリケードをどかせば車での進入は可能であったが、その先の林道がどんな状況かわからなかったので、上山高原まで潔く歩くことにした。

P4100066

スキーを担いで林道を歩く。軽快な道具なので、それほど重くはない。どうやら林道の除雪は終わっている感じだ。

P4100067

1時間ほどで上山高原避難小屋に到着する。ここまで距離3.9km、標高差330mであった。車で入ることができれば、この分は省略されたはずだ。

P4100068

上山高原からはスキーを装着する。ステップソール板は緩斜面ならば登れるので、シールは必要ない。ブーツは革靴で、ビンディングは3ピンで、実に軽快である。

P4100070

昨年より残雪は多い。

P4100071

スキーを履いて林道を進むが、雪が途切れてしまうところが1カ所あり、スキーを脱いで進む。

P4100072

その場所を超えると、再びスキーを装着して進めるようになる。

Bear_20220415144601

途中、木の上にクマ棚を見つける。このクマ棚は前年より前に作られたと思われるが、すでにクマは冬眠から覚めているはずである。

P4100075

タムシバの花が咲いていた。

P4100076

こちらはヤナギの花。

P4100077

小ズッコ登山口で、ようやく長い林道歩きが終わりとなる。

P4100078

小ズッコ登山口からは、谷から尾根に取り付くが、登りやすい所を登る。

P4100081

尾根に乗ると右手に雪原が現れる。河合谷牧場である。

P4100082

せっかくなので、小ズッコ付近から樹林の中を歩く。ブナ林であるが、スギもある。

P4100083

メローな歩きが続く。

P4100084

大ズッコへの登り。

P4100086

大ズッコに登ると、扇ノ山の山頂が見える。大ズッコからは、扇ノ山山頂手前のコルまで最初の滑走となる。ステップソール板なので、登り切ったらそのまま滑るだけである。ステップソール板はテレマークスキーの機動力が最も発揮される道具である。

P4100089

山頂への最後の登り。ステップソール板で問題なく登れる。

P4100090

扇ノ山山頂は避難小屋がシンボルである。

P4100092

山頂に到着する。テレマーカーが何人かいると思ったら、知っている岡山のテレマーカーたちであった。最近はコロナでイベントもできないので、久しぶりの再会であった。避難小屋内でランチタイムとした。

P4100099

それでは滑走へ。山頂の東面を滑って、トラバース気味に尾根に戻る。尾根上をコルまで滑ったら、大ズッコへ登り返す。滑走シーンは動画をご覧ください。

P4100101

せっかくなので、河合谷牧場の台地で遊ぶことにする。

Ff485b89cb294d2c929718f1cf2c4c7e

Nさんの滑り。Nさんは3回も登り返して滑った。Nさん、ステップソールにはまるかもしれない。

502b3c1d13384224b027eff5461345fc

私こと、マメゾウムシの滑り。前日の氷ノ山と同じく水分の多い重めのザラメ雪であったが、革靴でも特に滑りに支障はなかった。

P4100109

往路を戻り、林道まで滑り込む。

P4100114

林道から見た菖蒲池。まだ池上には雪が乗っている。林道上の滑りは、湿雪のためあまりスピードは出なかった。

P4100116

上山高原にて滑走終了。ここからシワガラの滝までは板を担ぐ。

P4100117

途中から林道ではなく、遊歩道に入ってみた。行きはスキーが木の枝に引っかかることを危惧して通らなかったが、思ったより広い道で、行きに使っても問題はなかった。

P4100119

上山高原から1時間弱で下山。総距離19km、標高差900m強、行動時間7時間30分と結構ロングルートだった。上山高原まで車で入れると、8km2時間の歩きは省略されるので結構大きい。前日の氷ノ山もそこそこ歩いたので、故障しているアキレス腱の痛みが悪化することになった。幸いなことに正常歩行ができないほどではかなかったが、休養はしっかり取らないといけない。

そろそろ低山でのバックカントリーはここ最近の急激な雪融けで厳しくなってきた。翌週は奥美濃でのバックカントリーを予定しているが、おそらく賞味期限ギリギリだろう。遠方となり、交通費はかかるが、そろそろ標高の高い山を対象にしなければならないだろう。

YouTubeにアップした記録動画です。滑走シーンは動画をご覧ください。

| | Comments (0)

13人のテレマーカー!:氷ノ山 東尾根

関西のテレマーカーならば、やはり西へ滑りに行ってなんぼの世界。その第1弾は鳥取県の伯耆大山でしたが、第2弾は兵庫・鳥取県境の山へ。初日は氷ノ山の東尾根へ、西日本のテレマーカー総勢13名と滑りに行ってきた。

【日程】2022年4月9日(土)
【山域】中国東部
【場所】氷ノ山
【メンバー】テレマーカー12名、マメゾウムシ
【天候】晴れ
【装備】テレマーク13(BCクロカン含む)
【コースタイム】氷ノ山国際スキー場セントラルロッジ7:55〜東尾根登山口8:04-13〜東尾根避難小屋8:48-54〜一の谷休憩所9:36-53〜氷ノ山山頂11:29-12:33〜滑走〜大屋避難小屋12:57-13:21〜東尾根1370m滑走開始地点14:28〜一の谷休憩所14:58-〜東尾根避難小屋15:35-44〜氷ノ山国際スキー場セントラルロッジ16:21

関西のテレマーカーの親分である雪だるまさんからのお誘いがあり、久しぶりに春の氷ノ山に滑りに行くことになった。雪だるまさんの声かけもあり、なんと総勢13人ものテレマーカーでが集まることなった。ガイドツアーやイベントを以外で、これだけのテレマーカーがすぐに集まれるのは、ある意味、関西の特徴かもしれない。

氷ノ山の東尾根はスキーでは2回ほど行ったことがある。1回は4月のほぼ同じ時期で(2012年4月15日の記録)、もう1回は厳冬期であった(2015年2月15日の記録)。その時の印象ではそこそこ滑れるだったので、道具はプラブーツとフラットソール板・シールの組み合わせで行くことにした。行ってみてわかったことだが、革靴・ステップソール板でも充分に行けるメローな斜面ばかりだった。大半のメンバーはそのような軽快な道具で参加していた。昔の記憶の曖昧さで、少々オーバースペック気味の道具になってしまったが、シールの脱着が面倒だっただけで、メローな斜面の滑りはそこそこ楽しめた。

P4090001

氷ノ山国際スキー場のセントラルロッジまで車で入れたので、そこからスタートする。

P4090002

東尾根登山口。雪はしばらくはつながらないだろうから、潔くスキーを背負う。一部のメンバーはスキーを履いたまま、なんとか雪をつなげて登っていくらしい。

P4090004

スキーを背負ったメンバーは夏道通しで登る。スキーを履いたままのメンバーは谷沿いに詰めていくらしい。

P4090006

東尾根への急登が続き、汗が噴き出す。こういう時は軽快な道具の方が有利である。NTNブーツでは少々硬いが、それでも75mmのプラブーツよりは若干は歩きやすい。

P4090007

急登を終えて東尾根に乗る。スキーを履いたままのグループも途中からスキーを担いだらしいが、要した時間は最初からスキーを担いでいたグループとさほど変わらなかった。

P4090010

なかなか雪がつながらなかったが、ようやく一の谷休憩所付近で雪がつながる。ここからスキーを履いての登りとなる。

P4090014

雪も緩み、ステップソール板でも登れる。私はフラットソール板にシール着用なので、ステップソール板よりも直登気味に登れるのが利点か。

P4090018

斜度が緩むと広い尾根になり、ブナ林の中を気持ちよく登る。

P4090022

メローだが滑るのに良さそうなオープンバーン。

P4090024

氷ノ山の山頂が見えた。抜け駆けして早速滑る人がいる。

48b62bd465c343c4ad84f0faf3da132f

山頂にある避難小屋の前で記念撮影。撮影者が1名いるので、写っているのは12名。

P4090025

避難小屋の横にはひっそりと須賀ノ山神宮跡の石祠がある。

5618b8287a544f39958f655c44f147c9

石祠には以下のことが書かれている。

素戔嗚尊は須賀山(氷ノ山)に降臨し八岐の大蛇を退治して奇稲田媛を妻とし陵と宮を造った。この宮を須賀ノ山神宮という。因幡国、但馬国、播磨国、美作国の四ヶ国の総社で皇室が管理していた。頂上と中腹をめぐり五十八個の宮跡の礎石が現存している。茲に須賀ノ山の古代文化遺跡を後世に伝えるため之を建てる。 平成六年五月吉日 須賀ルーツを探る会

雪だるまさんに教えてもらったが、氷ノ山は古くは須賀の山と呼ばれ、主に因幡側の人の信仰の山であったそうだ。因幡側では北隣の赤倉山を氷の山(ひょうのせん)と呼んでいたが、但馬側の人は須賀の山を標の山(ひょうのせん)、豹の山(ひょうのせん)、氷の山(ひょうのせん)などと呼んでいた。大正初期に陸軍省測測量部が地形図を作成するときに、但馬側の呼び名である「氷の山」と記入した。第二次大戦後に因幡側から異議がでて、昭和51年に「須賀の山」と訂正されたが、やがて再びこれまで定着していた氷ノ山(ひょうのせん)に戻された。現在では氷ノ山(須賀ノ山)と地形図には記載されている。

Img_3775_20220415130701

山頂から北西方向の眺め。正面に翌日に行く扇ノ山が見える。

Img_3773

北東方向の眺め。

Img_3774

南西方向の眺め。

5df241d271db4fd0a543ad51396a0598

山頂で飛んでいたヒオドシチョウ。

P4090029

ランチを終えたら、滑走に入る。

567490a166e24df2b76dd98eb62aa083

滑走シーンは動画をご覧ください。

843b81632e0c46c7b383a283b5466e9b

大屋避難小屋まで滑り込む。水分の多い重めのザラメ雪だったが、滑走に問題はなかった。

P4090046

各自、自由に滑って、満足したところで、東尾根へ登り返す。

P4090057

最後は東尾根の滑走。

P4090061

雪が途切れたところで、滑走終了。スキーを担いで下山へ。

P4090063

東尾根避難小屋前で一服する。

P4090064

諦めの悪いメンバーは、登山口近くの斜面で最後の滑走を行った。下山したのは16時過ぎだった。東尾根からの往復だけだったらもっと早く下山できたはず。それだけたくさん滑ったり、登り返したということだ。氷ノ山国際スキー場セントラルロッジ前で解散となった。氷ノ山は標高の高い所はまだ残雪豊富だが、アプローチの雪がなくなっており、そろそろ賞味期限かもしれない。

雪だるまさんが編集した動画です。滑走シーンはこちらをご覧ください。

こちらは私が編集した動画です。

| | Comments (0)

April 12, 2022

伯耆大山:まったりと三ノ沢往復

烏ヶ山のカーラ谷を滑って、大山地ビール飲み放題を行った翌日は、まったりと法規第s年の三ノ沢を往復してきました。

【日程】2022年4月3日(日)
【山域】中国
【場所】伯耆大山 三ノ沢
【メンバー】pianさん、Aさん、たっさん、マメゾウムシ
【天候】晴れ
【装備】テレマーク2,BCクロカン1,ATスキー1
【コースタイム】三ノ沢出合(文珠堂)9:37〜三ノ沢1280m付近11:03-12:13〜三ノ沢出合12:44

伯耆大山の三ノ沢を滑ったのは、もう8年も前のことである。その時は、桝水高原スキー場から三ノ沢出合まで、大山環状道路を1時間半かけて歩いた(2014年3月1日の記録)。今回はその時より1ヶ月は時期が遅いこともあり、すでに大山環状道路は桝水高原から奥大山までの通行止めが解除されていた。そのため、車にて三ノ沢出合まで入ることができた。おかげで、大山地ビール飲み放題で二日酔い気味の体には優しいバックカントリーとなった。

Img_3729

宿泊地から見る大山の西面は実に雪が少なく見えた。それでも行ってみると、雪は意外とあるものである。この日のメンバーは、前日に烏ヶ山に同行したたっさんに加えて、地ビール飲み放題から参加した岡山のテレ仲間のAさんと地元在住のpianさんの計4人である。

P4030016

三ノ沢をまったりと往復するならば、軽快な道具がよい。革靴・ステップソール板の組み合わせで行くことにする。ATスキーのたっさんを除く全員が軽快な道具を選択した。

P4030018

堰堤が続く三ノ沢の右岸を進む。8年前に来た時は、これらの堰堤は雪に中だったと思うが、この1週間ほどで急速に雪融けが進んだようだ。途中、ジャンプ台を作って遊んでいるボーダーたちがいた。

276955644_1151437899041699_8072102060941

最後の大堰堤の下まで来る。途中に通った左岸の樹林の中は少々藪が濃かった。

277724493_2185814561577215_1003507336090

大堰堤をスキーを担いで左から超えると、三ノ沢の壮大な光景が広がる。この風景を見に来るだけでも価値がある。

277594918_476126270920150_19077214959178

1280m付近まで登って最初の滑走を行う。8年前は1390mまで登っているが、土砂を含むデブリと落石のリスクのため、そこまでは登れなかった。雪質は快適ザラメであった。

277553726_690650478947059_71994153676610

もう1回ほど登り返して滑る。

Img_3730

まったりとランチタイム。

Img_3752

三ノ沢から見える山々。

P4030033

大堰堤をスキーを担いで下る。8年前はスキーを脱がずに登下降できたのだが。

P4030034

再びスキーを装着して滑る。

276147453_511080140630617_17659707115388

右岸の樹林内の滑走。

P4030039

無事下山。二日酔いも治った模様。こういうマッタリ系のスキーができるのもテレマークならではの魅力である。烏ヶ山も大山も急激に雪融けが進んだようで、かなり藪が出ていた。そろそろ賞味期限かもしれない。

たっさんが360°カメラで撮影・編集した動画です。

こちらは私が撮影・編集した動画ですが、烏ヶ山の報告でアップしたものと同じです。

| | Comments (0)

より以前の記事一覧