December 04, 2018

安全登山サテライトセミナー(大阪)に参加

先週末は、ワンダーフォーゲル部の顧問という立場から、国立登山研修所が主催する安全登山サテライトセミナーに参加して勉強してきました。

このセミナーは、高等学校等において登山の指導的立場にある教職員や大学生、一般登山者、登山用具 店の担当者、トレイルランニング愛好家、バックカントリー愛好家等を対象に、安全で安心 な登山を実施するために必要な知識や理論を普及することを目的として、東京、名古屋、大阪にて無料で行われるものです。 私は大阪在住ですので、モンベル本社を会場とする大阪に参加し、2日間充実した時間を過ごしてきました。

3会場とも同じ内容と思いきや、開催概要を見ると、およそ2/3の内容は会場ごとに異なっていました。ちなみに大阪会場は以下の内容でした。

12/1(土)
「安全登山の仕組みとプランニング」北村 憲彦 氏
「登山指導者の法的責任~山岳ガイド、教師、インストラクター、登山リーダーはどのように法律に備えるべきか~」溝手 康史 氏
グループディスカッション「登山客から自立した登山者へ~PDCAサイクルに基づく安全登山~」司会進行 北村 憲彦 氏

12/2(日)
「役に立つ登山のリスクマネジメントのキーワード」 村越 真 氏
「登山における積雪の雪崩の基礎知識」飯田 肇 氏
事例から学ぶ山の医学~怪我への対応と低体温症~」 大城 和恵  氏

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1日目の開始は午後1時から。最初に国立登山研修所の宮﨑豊所長の開会挨拶。

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最初の講義は名古屋工業大学教授の北村先生。登山にリスクはつきものだが、貴重なデータでリスクについての説明。対策としては登山者の安全力を高めること。リーダー・フォロワー・チームワークをしっかり育成して、仲良しグループからタフな登山パーティーになる。リスクマネージメントからダメージコントロールへなど、安全登山のプランニングについて説明していただいた。

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次は弁護士の溝手先生による登山指導者の法的責任についての講義。個人的に重要と思ったのは、大学山岳部の事故の場合、大学生は大人に近い扱いのため自己責任が原則であること。大学には学生の安全管理義務はあるが、それは重いものではない。リーダーには安全確保義務はないという点では、山岳会のリーダーと同じ扱いであること。そうであるならば、ワンゲル部員達にも自分たちの活動が自己責任による自主登山であることを自覚させておく必要があるだろう。

またツアーなどで書かされる免責同意書には法的な意味がないことを知ることができた。引率登山の場合には主催者に安全管理義務があるとのこと。

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1日目の最後はグループディスカッション。グループに分かれて、ヒヤリ・ハットを1人ずつあげてもらい、それを発生確率とダメージの程度から分類分けする。そしてそれがPlan(先読み)、Do(ルート維持)、Check(現地確認)、Act(修正)のいずれの時に発生したかを確認するというもの。同じヒヤリ・ハットでも、人によってはダメージの程度を異なって評価していたりなど個人の技量による違いもあることを感じた。ワンゲル部でもぜひ実践してみたいグループディスカッションであった。

これで1日目が終了。翌日に備えて素直に帰宅しました。

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翌日は9時から講義開始で、まずは静岡大学教授の村越先生から、キーワードを使ったリスクマネジメントの啓蒙法について学んだ。前日の北村先生によるグループディスカッションとは異なる方法であるが、こちらもワンゲル部で実践してみたいリスクマネジメントの啓蒙法である。

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次は富山県立立山カルデラ砂防博物館の飯田先生による雪崩の基礎知識についての講義。雪崩についてはJANのアバランチナイトやセイフティキャンプなどでよく学んでいたことでもあったが、知識の整理と復習という意味で役立つ内容であった。

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お昼休みをはさんで最後は、日本最初の山岳医である大城先生による登山での怪我と低体温症への対応法についての講義。直前に著書である「登山外来へようこそ」を読んでいたので、話しを聞くのを楽しみにしていた先生である。プレゼンは実にハキハキとして刺激的で、現場で実践できる重要な内容であった。ぜひともその知識をしっかり身につけておきたいと思う。なお、プレゼンは撮影禁止で、資料も禁転載・複製とのこと。これは間違った解釈や知識の普及を防ぐためと、個人情報等があるため。

これで2日間のセミナーが終了。実に充実した内容であった。たいへん残念なのは我がワンゲル部員が1人も参加していなかったことである。だいぶ早い時期から参加を勧めていたにもかかわらずである。彼らにはきつく注意をしておく必要があるだろう。

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セミナー終了後は、名古屋からセミナーに参加していたBC仲間のむねちさん、そして以前に所属していた山岳会の後輩であるKさん(現在は非会員)がたまたま出張で大阪に来ていたので、ミナミで久しぶりに一緒に一杯。次は雪の上でお会いしましょう。今回の安全登山サテライトセミナーで学んだ知識を活かして、今シーズンも安全に雪山を楽しみたいと思う。

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December 01, 2018

ウイングヒルズ白鳥でゲレンデ初滑り!

毎年恒例の初滑り儀式を立山で行ったあとは、ワンゲル部の山小屋のある奥美濃石徹白へ移動し、ウイングヒルズ白鳥スキー場でゲレンデ初滑りも行ってきました。

当初の予定では立山でテント泊して連日滑る予定だったのですが、あの積雪状況で連日滑る価値はない。ということで、急遽、人工雪ゲレンデがオープンしているウイングヒルズ白鳥スキー場に向かうことにした。

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3連休の後の平日の月曜日ということで、空いていると思っていたら、結構人がいるではありませんか! どうやらアルペングループの従業員への研修があったらしい。

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滑っていたら声をかけられた。なんと関西のテレ仲間のタイスケくんでした。

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1人だと早々と終わりにしてしまうところが、仲間と一緒に滑ると楽しいので、ついたくさん滑ってしまった。前日の立山では滑りもぎこちなく、基本の確認もできなかったが、しっかり滑りの確認ができ、体も慣れてきた。

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昼食に食べた鶏ちゃん丼。タイスケ君はこれにさらに郡上味噌ラーメンをつけていました。さすがにお腹が一杯になったそうだ。

午後は早めに終了し、タイスケくんと別れて、満天の湯でゆっくり汗を流してから、ワンゲル部の山小屋入り。

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早速、1人宴会開始!

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1パウンド分のアンガス牛ステーキをアテにお酒が進む。

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休暇最終日は朝からスローライフ。山小屋周辺の散策に出ると、すでに広葉樹の葉はなし。

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藪沢にはチビイワナがはしる。

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まだキノコが採れるかと期待したが、ムキタケはすでにしおれていて終了。

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かろうじて食べられそうなクリタケ発見!

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ナメコも少しあったが、成育途中で乾いてしまっていた。

11月下旬はちょっとキノコには遅かったようで、このあたりはやはり10月末ぐらいが旬か?

今シーズンも初滑りの儀式をバックカントリーとゲレンデにてなんとか行うことができた。
今シーズンも安全第一でよろしくお願いします!

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寡雪の立山で初滑り!

毎年恒例の11月の立山初滑りですが、今シーズンもなんとか行うことができました!

なかなか雪が降もらなかった今シーズンの立山でしたが、11月連休直前に冬型になり、ぎりぎり滑るか滑れないかの積雪量となったところを、岩を踏むのを覚悟で日帰りで行ってきました。

【日程】2018年11月25日(日)
【山域】北ア立山
【場所】立山
【メンバー】マメゾウムシ
【装備】テレマーク
【天候】晴れのち曇り
【コースタイム】立山室堂9:53〜祓堂10:27〜浄土山(軍人霊碑)11:36-12:00〜浄土沢2380m付近12:24-51〜立山室堂13:23

昨シーズンはThe Dayを当てた立山初滑りだったが、今シーズンは積雪が少なかったため、ぎりぎりまで日程が決まらず、降雪のあった2日後の連休最終日に日帰りで上がることにした。なぜ2日後にしたかというと、連休中日の混雑を避けるためだが、前日が晴れたために結果としてよいタイミングを1日外すことになった。すでに斜面はスキーヤー・ボーダーによってズタズタに荒らされていることと、雪の中の岩を踏みまくることは覚悟のうえでの入山だった。

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入山は立山駅から。今回はケーブルカー工事中とのことで、室堂まで直通バスで楽チン。室堂ターミナルに着くと、これから下山するというみいさん御夫妻とバッタリ。地雷が多いということで、気を付けて行ってきます。

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外に出ると予想通り、積雪は少なく、岩が出まくり。滑れそうなところはすでにシュプールだらけで、はたして滑るところあるか?

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雷鳥沢側はシュプールだらけなので、浄土山方面へ。シールをスキーに貼ってスタート。

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一ノ越の近くから空が雲に覆われる。先行者を追って浄土山方向へ入る。

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登るにつれて視界が悪くなってきた。先行スキーヤーが1名滑り下りてきた。とりあえずは滑れそうだ。

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浄土山の山頂部の軍人霊碑あたりに到着。いつもはカールのど真ん中から滑るのだが、この積雪量で視界不良なので、往路を滑ることにする。

パックされた雪を岩に気を付けながら慎重に滑る。それでも時々ガリッとスキー板が悲鳴を上げる。視界は充分にあった。

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滑って行くと、急激に雲が取れて、青空が広がりだし、正面に雄山が見えた。

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一応、シュプールはつけることができた。

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さらに浄土沢へ滑り込む。シュプールのない面ツル斜面も残っていた!

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部分的にパウダーも残っていた。ただし、雪の中に地雷が多数潜み、時々スキー板が悲鳴を上げる。積雪量が少なく、連休最終日ということもあり、人もさほど多くはなかったのは幸いか。

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標高2380m付近まで滑って、これ以上板を傷つけたくないので、ここで終了。室堂へ登り返すことに。正直なところ、寝不足と高所そして初滑りで体の調子がイマイチでした。これも歳のせいですかね?

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雷鳥沢方面はシュプールだらけ。

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室堂に下山。また雲が空に覆われ始めたので、終了にはちょうどよかったか。

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14時30分発の高原バスに乗車。帰りも乗換無しで楽チン。

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下山後はいつもの亀谷温泉白樺ハイツにて汗を流し、入浴後のニューギュー!

今回の立山の積雪状況は、ちょうど2年前の初滑りの時とほぼ同じ状況だったが、今回の方が地雷は多かったような。3年前は11月に滑ることができなかったことを考えると、今回は部分的にパウダーも残っており、この寡雪の状況で滑れただけでもよかったと思う。

YouTubeにアップした記録動画です。

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November 30, 2018

集まろうテレマーク2019!のご案内

今シーズンも関西のテレマーカーの祭典である「集まろうテレマーク!」を開催します!
以下募集要綱です。

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集まろうテレマーク2019!

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主役はテレマーカーの皆さんです!
今年も一緒にテレマークを盛り上げましょう♪

今回は特別ゲストとして、上野英孝さんがやってきます!
上野さんはテレマークスキーワールドカップ5位の経歴をもつ日本を代表するテレマーカー。
一緒に滑るだけでなく、上級者向け特別講習も開催します。夜の懇親会ではお話をお伺いします。

■テーマ
1.テレマーカーの輪を広げよう! 〜ゲーム、懇親会を通じてテレマークの繋がりを作ります〜
2.スキルアップをしよう! 〜伸び悩んでいる方、講習会やります!
3.初めての人もテレマークスキーに挑戦しよう! 〜初心者大歓迎!

■日程 2019年1月19日(土)・20日(日)

■会場 神鍋高原 万場スキー場
兵庫県豊岡市日高町万場

■宿泊・パーティー 神鍋高原 名色ホテル
兵庫県豊岡市日高町名色

■募集人数 先着80名

■参加費  一般 11,000円、 学生 9,000円 (1泊2食、パーティー代、保険代込み)

■講習会費(希望者のみ) 2時間1コマ 一般 3,000円、 学生2,000円
※上野英孝さんの講習(上級者向け)を希望の場合は申し込みフォームに明記してください。
人数に限りがあるため、スキルによって希望通り受講できない場合もあります。ご了承ください。

■申込締切 2019年1月10日(締切前でも定員になり次第締切)

■申込方法 エントリーページに入り、必要事項を記入して送信して下さい。
申し込み完了後、5日以内に参加費の振り込みをお願いします。

■注意事項
①お申込み後、開催まで1カ月を過ぎてから参加者の都合によりキャンセルした場合、参加費の返金はできませんのでご承知おき下さい。
②積雪不足等などでやむを得ず中止の場合は、1月15日に決定し、メール・FAXなどで御連絡致します。その場合は、一律1000円を差し引いた金額を返金させて戴きます。ご理解ください。
③あくまでも自己責任による個人参加を前提としていますが、万一事故があった場合は加入保険の補償範囲内で対応させていただきます。

■スケジュール(予定)※時刻やゲーム内容は変更する場合があります。
1月19日(土)
7:30~8:25 名色ホテルロビーにて受付
10:20 開会式 集合:万場スキー場
10:30~12:30 テレマーク講習会
14:00~【ゲーム①】クラシックスプリントレース
18:30 夕食
20:00~ 懇親会

1月20日(日)
9:00【イベント】スタッフと一緒に滑ろう! 集合:万場スキー場
10:00~12:00 テレマーク講習会
13:00~【ゲーム②】フォトロゲイニング
14:30~【ゲーム③】テレジェンヌ&テレジャンコンテスト
15:30 閉会式

★ゲーム上位者には景品をプレゼントします!
★テレジェンヌ・テレジャンコンテストは仮装、コスプレ歓迎♪
★今年もカフェブース開設予定!カップを持参してください。

■主催・問い合わせ先 集まろうテレマーク実行委員会
Email:kansai.telemark@gmail.com
Facebookページ

集まろうテレマーク2019要項PDFを「1205.pdf」をダウンロード

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July 20, 2018

写真展「STEEP LINES〜美しきラインを求めて」

あっという間に1週間経ってしまいましたが、先週は山岳フォトグラファーのSHOKO MATSUOKAさんの写真展「STEEP LINES〜美しきラインを求めて」を観に行ってきました。

SHOKOちゃんは関東在住ですが、今回は堺在住のドローン写真家であるTAKAHIRO FUJITAさんとのコラボということで、大阪の中崎町にあるイロリムラでの開催となりました。

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長雨が終わって梅雨明けした大阪は連日の猛暑となりましたが、ダイナミックな雪山での滑走写真やドローンによる空撮動画で涼むことができました!

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SHOKOちゃんとツーショット!

SHOKOちゃんと初めてお会いしたのは、確か2014年11月の立山みくりが池温泉だったかな。それからちょくちょくあちこちの山でお会いしてます。

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BC仲間も集結!

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写真展終了時間後に、SHOKOちゃんとFUJITAさんを夕食にご招待ということで、総勢12名にて串揚げのお店へ。

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浪速の美魔女みいさんと美魔女2名でのツーショット。

楽しい宴となりました!

今回の写真展は終了しましたが、またの大阪での開催を期待しております。次は雪山でお目にかかりましょう!

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May 20, 2018

白山詣で:2018シーズン納板BC?

ゴールデンウィークの翌週に白山に滑りに行ってきました。別当出合までの道路はまだ開通していないので、市ノ瀬からの往復。中飯場の上からシール登行を開始。黒ボコ岩は雪が繋がっていなかったが、帰りはスキーを外さずに中飯場の上まで滑ることができた。5月のこれからの週末はスキー以外の予定が入っており、雪融けが速いことを考えると、これが今シーズンを最後のBCになるかもしれない。

【日程】2018年5月12日(土)
【山域】白山
【場所】白山 御前峰
【メンバー】Nさん、マメゾウムシ
【天候】晴れ
【装備】テレマーク1、ATスキー1
【コースタイム】市ノ瀬6:07〜別当出合7:25〜中飯場8:11〜シール登行開始1690m8:52〜甚之助避難小屋9:42〜黒ボコ岩11:07〜シール登行終了2630m12:08〜御前峰12:31〜2630m12:49〜甚之助避難小屋13:29-41〜スキー終了1550m13:58〜中飯場14:14〜別当出合14:54〜市ノ瀬16:19

今回のパートナーは、ワンダーフォーゲル部OBのNさん。前夜に一緒に大阪を出て、市ノ瀬に着いたら見事な星空。流れ星が2回流れた。翌朝の晴天を期待し、晩酌をしてから仮眠に。

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3時間ほどの仮眠から起床すると、多少雲はあるがいい天気だった。すでに出発する登山者もいる。

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別当出合まで自転車を使う登山者・スキーヤーが多いが、私たちはスキーとブーツを担いで歩きにて出発。雪が出てくるまでは、アプローチシューズとしてトレランシューズを履く。

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途中、何台かの自転車に抜かれるが、登りでは自転車は歩きとそんなに時間が変わるわけではない。自転車はあくまで下りのためのもの。

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途中から見える山の風景から雪融けの早さを感じる。

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市ノ瀬から1時間20分ほどで別当出合に到着。何やら残雪が多いような?

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どうやら春先に起こったらしい雪崩が別当出合に流れ込んだらしく、残雪はそのデブリのようだ。

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橋には底板あり。中飯場の手前で石川のYoshiさんとバッタリ。skimoスタイルで暗いうちに登り始めて、サクッと下りてきたところとのこと。

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中飯場でトレランシューズからテレブーツに履き替える。

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登るにつれて、残雪量が多くなっていく。

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標高1690mからシール登行開始。

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この時期としては甚之助避難小屋前の残雪は多い気がする?

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黒ボコ岩方面へ登る。南竜道は雪が繋がっていない。

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黒ボコ岩への急斜面をシールで登る。

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Nさんはシートラで登る。

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黒ボコ岩直下で雪が途切れたので、いったんスキーを脱いで弥陀ヶ原に出る。

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弥陀ヶ原からは再びシール登行。

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右手に室堂を通過。

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そのまま雪渓を詰めていく。

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2630m地点でシール登行終了。Nさんは寝不足と高度障害で調子が悪そう。スキーはデポして、御前峰に向かうことにする。

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白山最高地点の御前峰に到着。

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遠くに北アルプスの稜線。

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右に御嶽山、左に乗鞍岳。

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スキーをデポしたところに戻って、弥陀ヶ原へドロップ。新雪部分はストップ雪だが、まずまずのザラメ雪。滑走シーンは動画をご覧下さい。

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黒ボコ岩は右から回り込めば、スキーを脱がずに行ける。

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甚之助避難小屋まで途中2回ほどスキーを履いたまま少し登り返すところはあったが、スキーを脱ぐことなく快適な滑りが楽しめた。

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甚之助避難小屋から下は凹凸と縦溝が激しくなるが、雪が緩んでいるのでさほど問題はない。

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中飯場上の林道近くまで滑ったところで、雪が途切れてスキー終了とした。ここからはスキーを担いでの下山。

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別当出合を通過。

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自転車に抜かれながら、林道を黙々と歩く。

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市ノ瀬に無事帰還。別当出合までの開通は6月になるようだが、それまでは市ノ瀬から別当出合までの往復3時間が余計にかかる。それまで待っていたら雪が無くなってしまうので、往復10時間かかっても行く価値はある。

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下山後は白峰の白山展望の湯で汗を流してから、ワンゲル部の山小屋がある石徹白へ移動。やはりこれですね!

5月の週末はスキー以外の予定で埋まっている。今年の雪融けの速さからすると、6月にはもう雪が残っていないかもしれない。おそらく今回の白山BCが、2017-2018シーズン最後のスキーとなるでしょう。今シーズンの滑走日数は55日。白山詣でをして納板とし、事故なく終了できたことを感謝致します。

YouTubeにアップした記録動画です。

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May 16, 2018

2018年GW遠征5:北ノ俣岳定着で広大な斜面を自由に滑る!

2018年GWバックカントリーの最後は、北ノ俣避難小屋前に張ったテントをベースにして周辺滑走となった。当初は黒部源流を越えて高天原温泉まで5日間かけての周遊スキーをする予定だったが、5/2-4の天気が低気圧通過とその後の寒波の南下で悪いとのことで、急遽、日程を5月4日からの3日間に変更。5月4日は雪予報であったが、樹林帯であれば行動できると考え、飛越新道から北ノ俣避難小屋まで入ることにした。入山日は季節外れの降雪となったが、斜面がリセットされ、広大な面ツル斜面を思いのままに滑ることができた。北ノ俣避難小屋前に張ったテントをベースにしたため、お酒と食糧は充分に持っていくことができ、前日に採った山菜を天ぷらにしたりなどでグルメなツアーともなったのだった。

【日程】2018年5月4日(金)〜6日(日)
【山域】北アルプス南部
【場所】北ノ俣岳
【メンバー】しっきー、マメゾウムシ
【天候】5/4 雪のち曇り、5/5 曇りのち晴れ、5/6 晴れのち曇り
【装備】テレマーク1,スプリットボード1
【コースタイム】
5/4 飛越トンネル8:24〜神岡新道分岐11:07〜寺地山12:36-55〜北ノ俣避難小屋BC14:08-15:35〜北ノ俣岳西面2300m地点16:19-41〜BC16:51
5/5 BC7:45〜北ノ俣岳10:23-49〜赤木平東面2290m11:45-12:16〜赤木平東面2400m12:54〜2320m13:04〜北ノ俣岳14:51-15:23〜BC15:42
5/6 BC8:23〜寺地山9:43〜神岡新道分岐10:54〜飛越トンネル12:47

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1日目(5月4日):飛越トンネル〜北ノ俣避難小屋BC〜北ノ俣岳西斜面滑走〜BC

車中泊した早朝の神岡は曇り模様。GW前半の扇沢の行き帰りで一緒になり、白馬乗鞍岳を一緒に滑ったカモシカさんと、ここでも一緒になった。行き先はほぼ同じで、お隣さんになりそうだ。今日は北ノ俣避難小屋まで行ければよいので、ゆっくり目に支度して6時過ぎに神岡を発ち、有峰林道の飛越トンネルに向かった。前日に新穂高でお会いしたスキーヤーによると、飛越トンネルまではすでに車で入れるようだ。入山口に近づくにつれて、天気が悪くなっていく。天気予報では、今日は寒波の南下によって高い山では降雪となるようだ。天気がよくて暑いぐらいだったGW前半と比べると、確かに昨日からかなり気温が下がっている。

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飛越トンネルまで問題なく車で入れたが、周囲はうっすらと雪景色だった。例年、GWの時期に車でここまで入れることはなく、雪融けが急速に進んだことが伺える。車のタイヤをすでにノーマルタイヤに履き替えていたのが少々不安だったが、下山日にはこの雪はきっとなくなっているにちがいない。

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先に到着していたカモシカさんたち3人を見送ってから、我々もスキーを担いで出発した。雪が豊富ならばトンネルの右からシール登行で尾根に取り付けるのだが、この雪の少なさではトンネル左側にある登山道から進むしかない。

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倒木が多く、スキーと重荷のため、それらを乗り越えるのに難儀した。途中、下山してきて話しを交わしたスキーヤーはあとでわかったことだが、知り合いのTさんであった。誰かに似ているなと思ったが、気がつかずに申し訳ありませんでした。

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神岡新道分岐の手前から雪がつながり、シール登行を開始できた。

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寺地山に到着。新雪が10cmぐらいは積もっている。

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寺地山からの北ノ俣岳は山頂部は雲の中。雲の流れからして山頂部は風が強そうだ。

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寺地山からはちょっとの下りなので、シールをつけたまま滑る。スプリットボードのしっきーはボードを割ったままの滑りは苦手のようだ。

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北ノ俣避難小屋に到着。昨年の5月下旬に行った薬師岳BCの際にこの避難小屋を利用させてもらったが、土台損傷が激しいため使用禁止となっていた。やむを得なく使用する場合は自己責任とのこと。先行したカモシカさんたちのテントはなく、どうやら北ノ俣岳を越えられると判断し、先に進んだようだ。我々はゆっくり来てしまったので、ここまでとする。我々以外には、ソロのテレマーカー1名と3人パーティーの登山者がそれぞれテントを張っていた。

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テントは持ってきていたので、問題なし。翌日にテントを持ち上げることも考えたが、それも面倒なので、ここに3日間のベースキャンプを設営することにした。避難小屋前には水場があり、雪を溶かして水を得る必要がないのは助かる。

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時刻は15時を過ぎていたが、まともに滑らずに1日を終えるのはもったいない。新雪も積もっているので、ちょっと登って滑ることに。

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天気は回復傾向で、雲の合間から日差しがカーテン状に下りる。

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標高差にして250mほど登った所から滑走!

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薄い新雪を滑る。もう少し新雪が溜まっているとよかったのだが。滑走シーンは動画をご覧下さい。

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降雪でリセットされた斜面にシュプールを描くことはできた!

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夕食は前日に採った山菜を天ぷらにしたり、持ち上げた「鶏ちゃん」やお酒で盛大な宴に。

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ちょっと飲み食いしすぎた感が。寝入りはよかったが、3シーズンシュラフではやはり明け方の寒さで起きてしまった。

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2日目(5月5日):BC〜北ノ俣岳〜赤木平〜赤木平東面滑走〜北ノ俣岳〜BC

我々がテントから出ると、すぐ上にテントを張っていたソロのテレマーカーがテントを撤収し出発するところだった。

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翌朝はまだ雲が多く風も強かった。気温も低かったので、遅めの7時45分にBCを出発した。

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登るに連れて、青空が広がってきた。

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雪は山頂までつながってはいたのですが、上部はカチンコチンに凍っていたので、途中からスキーを担いで夏道を進むことに。

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北ノ俣岳に登頂! 東面は大斜面が広がる。

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黒部五郎岳を向かうことを考えていたが、上部はアイスバーンの感じだったので、赤木平に向かって滑ることに。

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パックされた新雪という感じだが、シュプールは描ける!

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周囲はどこでも滑れる大斜面が広がる!

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北ノ俣岳の反対側は当初予定していた黒部源流方面!

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黒部五郎岳!

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赤木平の東に伸びる尾根を赤木沢とウマ沢の二股あたりまで滑って、テンカラ竿を振ってみるつもりだったが、下部は残雪が少なく、苦労しそうなので、途中で引き返すことに。

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登り返した所で大休止! 気温も上がってきていい感じ!

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目の前に面ツルのよさそうな斜面が。これは滑るしかない!

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グサグサな雪になっていたが、悪くはなかった!

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13時を過ぎたので、北ノ俣岳に登り返す。

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稜線から雪煙が伸びる!

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広大な斜面を稜線に向かって登り返す! 正面の赤木岳からの斜面に並んだシュプールはカモシカさんたち3人によるものでした。

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気温も上がって、すっかりゴールデンウィーク前半と同様な天気に。入山者も少なく、自由な気分だ!

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昨年滑った薬師岳(2017年5月の記録)!

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北ノ俣岳から黒部源流方面の眺め!

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槍ヶ岳!

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北ノ俣岳に登り返したら、シールを外してBCへの滑走!

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16時前にBCに帰着! ここをベースにするとやはり行動範囲が制限されてしまう。やはり初日に北ノ俣岳を越えておきたかった。それでもそこそこ滑れたからよしとしよう!

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前日とは打って変わって今日は暖かいので、外で夕食の準備。我々以外は、前日から一緒の3人パーティーの登山者だけだった。

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今日もコゴミが食べられる。

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夕陽が沈む前に、しっきーが夕焼けライドへ。元気ですねえ! 滑走シーンは動画にて。

スリーシーズンシュラフでは明け方の寒さを感じるが、あるものは全て着て、テレブーツのインナーも履いて寝れば、まったく眠れないということはなかった。

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3日目(5月6日):BC〜飛越トンネル

最終日は、北ノ俣岳に登って滑る、あるいはシンノ谷まで下降して釣りをしてから下山と考えていたが、同じ斜面を滑るのは飽きたし、下部の残雪が少なく沢に下りるのに苦労しそうなので,結局下山だけとなった。次の日は午前中から仕事なので、楽に帰りたいというのもある。やはり3日間という日程ではそう動けないので、4日はほしいところだ。

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テントを撤収し、名残惜しく北ノ俣岳方面を見上げてから帰路につく。

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昨日だけで北ノ俣避難小屋近くの残雪はだいぶ減ってしまい、往きは繋がっていた雪が途切れていた。仕方なく、この部分のみスキーを脱ぐ。

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正面に寺地山。

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北ノ俣避難小屋からはしばらく下りで滑って行けるが、アップダウンが多少あってボードにはきつい。この点、ステップソール板は楽だ。それから寺地山への登りに入るが、そこはシールをつけた。

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寺地山からの剱岳!

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寺地山からは滑って行けるが、ちょっと藪が濃い。ボードにはキツそう!

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往きの時と同じく、神岡新道分岐を過ぎた所で、スキー終了。

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ここでshinoyoshi先生とバッタリ! 黒部方面ではよくお会いする。飛越トンネルまでご一緒しました。

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我々2人も撮っていただいた。

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スキーを担いで黙々と歩く。往きと同様に、途中、2箇所ほど倒木が道を塞いでいたので、藪漕ぎして迂回。木の枝にスキーが引っかかって難儀する。

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13時前に飛越トンネルの駐車地点に帰着! この道中でしっきーがスプリットボード用のクランポンを紛失。すぐに立山入りなのにこれは困った。後続のカモシカさんたちが運よく拾ってくれるのを祈るしかない。

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道の駅宇宙ドーム神岡で腹ごしらえをしてから、近くの割石温泉に汗を流しに行く。ここで下山してきたカモシカさんたちと偶然一緒になる。なんとしっきーのクランポンを拾ってくれていた。ありがとうございます。しっきーのテンションも復活!

富山に出るしっきーを飛騨古川駅で下ろして、帰路についたのだった。

GW後半は悪天のために、当初の5日間の壮大な計画がだいぶ縮小してしまい、ちょっと不満の残るツアーとなった。それでも滑れなかったのは1日だけと考えれば、結果はよかったのかもしれない。

これで2018年GWバックカントリー遠征は終了。久しぶりにGW前半と後半がつながり、長期でBCを楽しめた貴重な時間だった。多少計画通りに行かなくても、トータルで9日間滑れたことは、それなりに充実していたと考えるべきだろう。同行してくれたメンバーにお礼を言いたい。

YouTubeにアップした記録動画です。

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May 15, 2018

2018年GW遠征4:悪天予報で午前中勝負の乗鞍岳AGAIN!

ゴールデンウィーク後半は、ボーダーのしっきーと黒部源流を越えて高天原温泉へ5日間かけて周遊する計画を立てていたが、5月2日〜4日は低気圧の通過と寒波の南下によって悪天予報となってしまい、計画を再考せざるを得なくなった。

5月2日は午後から雨予報だが、午前中はなんとか天気が持ちそうな感じ。ここは滑れる時に滑っておかなければということで、半日で往復できて、ゴールデンウィーク初日にも滑った乗鞍岳に再びとなった。これで私は6日連続のバックカントリー!

【日程】2018年5月2日(水)
【山域】北アルプス南部
【場所】乗鞍岳
【メンバー】しっきー、マメゾウムシ
【天候】曇り時々雨
【装備】テレマーク1,スプリットボード
【コースタイム】位ヶ原山荘9:13〜大雪渓・肩ノ小屋口10:09〜剣ヶ峰11:25-41〜三本滝駐車場12:29

早朝に東京から高速バスにて平湯温泉に到着したしっきーをピックアップし、乗鞍高原へ向かう。

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三本滝駐車場に上がるが、雪は前回よりも減っているが、まだかろうじて駐車場まで滑れそう。時々雨がパラついてテンションは下がるが、それでも滑りに行こうというスキーヤーたちが春山バスを待っている。

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8時45分三本滝発の春山バスに乗り、とりあえず位ヶ原山荘まで上がる。

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本格的に雨が降り出す前には下山したいので、早速、屋根坂に取り付く。

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とりあえず、前回と同じく剣ヶ峰を目指すとする。

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高曇りのため、槍穂高が見える。

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登山者が先行していたが、先頭に立つ。

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途中、雷鳥のつがいに会う。

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朝日岳直下の登りでスプリットボードのしっきーはクトーを装着。雪は緩んでいるので、私はシールだけで登る。

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蚕玉岳まで登ったら、剣ヶ峰はすぐ。天気はまだ持っている。

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剣ヶ峰に到着!

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正面には御嶽山!

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あとはシールを外して滑るだけ!

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前回は剣ヶ峰正面の斜面を滑ったが、今日は蚕玉岳からの斜面を滑った。さすがに6日連続のバックカントリーだったので、足の踏ん張りが効かず、フラフラの滑りとなってしまい、転倒までしてしまった。ボードのしっキーにはスピード的に追いつけず。

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滑走シーンは動画をご覧下さい。

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ツアーコースに入って。

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ツアーコース入口はコブ斜面!

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滑れる限りは滑る!

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カモシカゲレンデの紐状の雪もつないで。

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三本滝駐車場までなんとか滑れて、天気も持ってくれた。3時間ちょっとの行動時間だったが、滑れないでいるよりかは断然よい!

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湯けむり館で汗を流したら、やはりこれ!

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ピザはビールに合う!

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午後からは予報通り雨となった! さて、ゴールデンウィーク後半の計画をどうしようか?

YouTubeにアップした記録動画です。

2018GW遠征番外編につづく

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2018年GW遠征3:白馬乗鞍岳で疲労抜きBC!

立山内蔵助平から下山した翌日は予定では休養日ですが、次の日から天気が悪くなるとの予報。滑れる時に滑っていた方がよいだろうということで、疲労抜き目的で軽めに白馬乗鞍岳を往復することにした。

パートナーは関西のテレ仲間であるカモシカさん。内蔵助平への扇沢駅からの行き帰りで偶然一緒になっていた。カモシカさんは、なんと立山竜王岳の北壁をスキーとゴムボートを担いで登り、竜王岳北面ルンゼを滑走し、黒部湖をボートで横断し、針ノ木峠を越えて扇沢に戻るというClimb & Ride & Paddleによる黒部横断をしてきたのだった。そういうわけで、カモシカさんにとっても疲労抜きBCとなりました。

【日程】2018年5月1日(日)
【山域】北アルプス後立山
【場所】白馬乗鞍岳
【メンバー】カモシカさん、マメゾウムシ
【天候】晴れ
【コースタイム】栂池自然園駅8:53〜天狗原祠9:54〜白馬乗鞍岳10:40〜天狗原11:20〜栂の森駅11:58

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前日のうちに白馬に移動し、起床時の白馬三山。5日連続のBCになりますが、天気がよいので、アクテイブレストですね!

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栂池高原スキー場は、今日はゴールデンウィーク中日の平日とあって、なんとなく静か。チケットを買うための行列もできていなかった。

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ゴンドラ、ロープウェイと乗り継ぎ、栂池自然園駅に到着。通い慣れたホームという感じ。

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天狗原への斜面を登る。カモシカさんはテレマーク細板革靴仕様だ。

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白馬三山。

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1回休憩を入れて、天狗原の祠を通過。

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白馬乗鞍岳の山頂を目指す。

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特に問題もなく、スタートしてから2時間ほどで白馬乗鞍岳に到着。

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山頂からは北寄りのオープンバーンを滑走。縦溝は細革仕様のカモシカさんには厳しそう。

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天狗原を越えて。

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オープンバーンを滑走!

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林道を滑って、ゴンドラの栂の森駅まで滑走。いつもは賑わう栂池界隈ですが、なんとなく静かなBCでした。時間はまだ正午ですが、疲労抜きが目的なので、これで下山としました。

YouTubeにアップした記録動画です。

ゴールデンウィーク後半は悪天予報で、計画の再考をすることに。カモシカさんとはゴールデンウィーク後半の飛越新道からの行き帰りでまた一緒になるのでした。

2018年GW遠征4につづく

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2018年GW遠征2:我々だけの斜面貸し切りの立山内蔵助平定着BC3日間

乗鞍岳でウォーミングアップを済ませた翌日からは、立山の内蔵助平に定着して3日間周辺を滑ろうという計画を実行。

黒部ダムからは3時間で内蔵助平まで行けるだろうという目論見は、標高の低い箇所の雪解けの早さによって崩れ、予定の2倍近い6時間近くも要することに。内蔵助谷は残雪の少なさのために流れが出ていて、雪のない箇所で使った夏道は足下が崩れていたりで、往復のアプローチが今回の核心部でした。

苦労して着いた内蔵助平は、ゴールデンウィークにもかかわらず、我々だけのキャンプ地! たいへんに静かな別天地は、斜面貸し切りのプライベートゲレンデだらけ。登山の総合力が要求された3日間ではありましたが、天気に恵まれた最高のゴールデンウィーク前半を過ごすことができました。

【日程】2018年4月28日(土)〜30日(月)
【山域】北アルプス立山
【場所】立山 内蔵助平・真砂岳
【メンバー】Fukikoさん、カネヤン、マメゾウムシ
【天候】4/28 晴れ、4/29 晴れ、4/30 晴れ
【コースタイム】
4/28 黒部ダム7:10〜黒部川7:54〜内蔵助谷出合9:49〜内蔵助平BC12:58-14:11〜丸山稜線コル(1954m)15:10-39〜BC15:53
4/29 BC7:02〜内蔵助カール底(2550m)10:35-11:13〜稜線コル12:07-28〜真砂岳12:44-13:24〜BC14:08
4/30 BC8:07〜内蔵助谷出合10:03〜黒部ダム下11:49-12:18〜黒部ダム13:10

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1日目(4月28日):黒部ダム〜内蔵助平BC〜丸山滑走〜BC

早朝のアルペンルート扇沢駅の無料駐車場にてカネヤンが合流し、前日の乗鞍岳BCから一緒だったFukikoさんを含めて3人のメンバーが揃った。

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ゴールデンウィーク初日ということもあり、扇沢駅の切符売り場では、始発前から登山者やスキーヤーで行列ができていた。我々は黒部ダムまでのトローリーバス区間だけの乗車で気が楽だが、スキーなどの滑走具等はカバーをつけたり袋に入れなければならないのが面倒である。その分、余計な荷物が増えることになる。

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始発のトローリーバスに乗って、黒部ダムに到着。内蔵助平方面は、バスから下車して、そのまま進行方向に向かって進み、暗い出口から出る。外に出ると御前谷や下ノ廊下方面の景色が広がる。登山者、クライマー、および釣り人と思われる人たちがすでに出発の準備をしていた。

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出た所から林道がついているが、その林道は別な方向に向かってしまうので、夏道通りに黒部川に下りる必要がある。当然、斜面には雪がついているが、まだ凍結している。スキーで滑ることも考えたが、重荷ということもあり、テレブーツにアイゼンを装着してスキーを担いで下ることにした。このルートは20代の時に夏に歩いたことがあるはずなのだが、まったく記憶に残っていない。

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黒部川に下りると、登山者用の橋が架かっているが壊れている!

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黒部ダムを見上げる! 天気はまずまず。ダムが観光放水をしていれば、結構な迫力に違いない...

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橋が使えない以上、ジャブジャブと徒渉する。

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しばらくは対岸(左岸)の夏道を進む。例年の残雪量ならば、シールで行けるらしいのだが。

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進むにつれて雪の上を歩くことが多くなってくる。途中、釣り人たちが糸を垂れていたが、反応がなさそう。まだ水温が低いからだろうか。

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デブリが沢を埋めている部分もあり。

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途中で、テンカラ竿を振ってみたが、まったく反応なし。

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内蔵助谷出合は流れが出ていて、沢通しには進めなそうだ。

夏道を使ったが、これが木の枝にスキーが引っかかり、通過に苦労した。また途中のトラバースで足下が崩れていたりで、かなり緊張した。フィックスロープがなければ、さらに困難を要しただろう。

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内蔵助谷に入っても、しばらくはシール登行はできなかった。

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出合から急登が続き、重荷が肩に食い込む。

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雪が繋がってきたところで、ようやくシール登行開始。スキーを担がないで済むだけでだいぶ負担が減る。

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しかし沢割れで行く手を阻まれ、スキーを脱いで雪壁を登る場面も!

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滑落すれば流れに落ちてしまう斜面でのシール登行もかなりあり!

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難所を越えて、斜度が緩くなってくると、内蔵助平の景色が広がった!

ここまで6時間近くも要してしまった.予定では3時間だったのだが、下部の雪不足のために時間がかかりすぎてしまった。

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樹林の近くに3日間のベースキャンプを設営。

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まだ14時なので、滑らねば。丸山方面によさそうな斜面があるので、稜線上のコルまで登って滑ることに。

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コルまでは標高差250mで、ほぼ1時間の登り。コルからは黒部湖と針ノ木岳が見えた。正面の斜面は御前谷右俣になる。ここも滑るのによさそうだ。

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内蔵助平側は正面にハシゴ乗越と右に黒部別山岳。

このコルからは稜線を東に登って行けば丸山まですぐに登れそうだが、木が密で滑走に向いてはなさそう。むしろ西側の2279mピークへの斜面の方が滑るにいい斜面だ。

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しかし今日はすでに15時を過ぎているので、このコルから滑走とする。

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縦溝は入っていたが、雪がかなり緩んでいたので、それほど支障なく滑れた。滑走シーンは動画をご覧下さい。

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さて、ビールだ! その前に水くみをしなければ。目の前に割れた沢があり、うまく沢に下りられそうなポイントを見つけて、水を汲むことができた。雪を溶かさないで済むのはかなり楽だ。

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私は350ml缶ビール3本と焼酎900mlを持ち上げたが、なんとカネヤンは500ml缶のビールを6本も持ち上げてくれた。おかげでお酒には困らず、宴は盛り上がったのだった。

持参したシュラフは軽量化のためにスリーシーズン用(モンベル4番+シュラフカバー)にしたため、明け方に寒さを感じ、熟睡はできなかった。

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2日目(4月29日):BC〜真砂岳〜内蔵助谷滑走〜BC

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翌朝も快晴! 今日は内蔵助谷を詰めて、真砂岳を往復する予定。

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最初はダラダラと内蔵助谷を登る。谷の真ん中に尾根があり、沢が二分される。比較的斜度が緩い左側を登る。右から行ってもこの上で合流することになる。正面左側に広い斜面が見える。標高差500mはあるこの広い斜面を帰りに滑ることになる。

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二分されていた沢が合流すると斜度が増してくる。

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沢幅も狭くなる。

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狭い急斜面なので、休む所がない! 滑落もしたくない。キツいがひたすら登り続けるしかない。

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2時間近く休憩せずに歩き続けて、斜度が緩くなってくると、内蔵助カールの底に出た。難所を越えたところで大休止!

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富士ノ折立と真砂岳の間のコルを目指してカールを進む。ここまで来ると、室堂側から登ってきて内蔵助谷カールを滑るスキーヤー・ボーダーを見かける。私も以前に内蔵助カールを滑って登り返したことがある。

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コルに到着! 縦走中の登山者が行き交う。せっかくなので、真砂岳のピークを踏むことに。

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奥大日岳と大日岳。

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剱岳の頭が見える!

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雷鳥沢の野営地はテント村となっている! 我々しかいない内蔵助平とは大違いだ。地獄谷の噴気で周囲の雪が黄色くなっている。

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真砂岳に登頂!

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富士ノ折立から雄山への稜線。

さて、ドロップするとしますか! 真砂岳の山頂から直接に内蔵助カールへ向かって滑ることに。

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出だしは40°以上はある急斜面。おまけに気温上昇で雪が緩んでいて、表層はドロドロと雪崩れやすい。大事にはならなそうなので、そのまま滑走!

滑走シーンは動画をご覧下さい。

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内蔵助カールの底からは内蔵助谷に入らず、右岸側にある大斜面に向かうことにした。往路で正面に見た大斜面だ。内蔵助谷とこの大斜面の間にある小尾根は雪がつなっていなかったが、ほんの少しの距離だったので、ハイマツの上をスキーを履いたまま歩いて越えた。大斜面のトップに出ると、アドレナリンが出まくるような急なオープンバーンが広がっていた。500m×500mの内蔵助谷名物の大斜面らしい。

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40°以上はありそうな斜面を滑る。雪がグサグサで、表層がドロドロと雪崩れやすい。部分的には縦溝もあり、思ったよりは快適ではなかった。それでもなかなかの爽快感だった!

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気温上昇によって起こった全層雪崩を正面に見ながら滑る。

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登りに5時間40分をかけても、滑りは1時間もかからない。

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14時過ぎにBCに帰着!

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時間的にはまだ遊べるが、充分に満足したので、早速、飲み始める。

飲むと寝入りはよいが、スリーシーズン用シュラフでは深夜に寒くて目が覚めてしまった。

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3日目(4月30日):BC〜黒部ダム

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最終日は黒部別山滑走の予定ではあったが、黒部ダムまでの下山がかなりの難路であることから、下山のみに集中することにした。

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と言っても、基本的に下山は半日行動なので、ちょっと周囲の斜面を滑ったり、ステップソールで散歩したりしてから、のんびりとテントを撤収した。

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8時過ぎに下山開始。

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滑落しないように急斜面をトラバースしたり。

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デブリを越えたり。

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スキーを脱いで下降したり。

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滑れなくなったところで、板を担いで。

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丸山東壁の横を通過。

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黒部川本流までもう少し。

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最後に内蔵助谷1番の難所の通過。夏道のトラバース箇所だが、足下が崩れている。ロープがフイックスされているので、スリングでチェストハーネスを作って、カラビナでロープにビレイを取って通過した。スキーと重荷を担いでの通過はなかなか厳しく、さらにテレブーツだとうまくスタンスに足がおけないのが辛い。

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黒部川本流に出て、一安心。今回の黒部ダムから内蔵助平の往復のアプローチは、バックカントリースキーの技術だけでなく、登山の総合力が要求された。

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黒部ダムまでは登り基調。途中、内蔵助平に入るという関東の5人程度のパーティーとすれ違った。

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左岸にあった滝。

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ダム下まで戻ってきた。

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ちょっとテンカラ竿を振らせてもらうが、残念ながら反応は無し。

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最後にトローリーバス乗場までの標高差200mほどの急斜面を登る。重荷が堪える!

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息を切らしながらなんとか登り切った!

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扇沢駅に帰着!

今回の内蔵助平定着BCでは、ゴールデンウィークでありながらも、我々だけの静かで充実した時間を過ごすことができた。周囲はプライベートゲレンデだらけ。往復のアプローチが核心だったが、例年通りの残雪量であれば、もう少し楽に行けるようだ。次回はもう少し日程を取って、剱岳方面へも足を伸ばしてみたい。

YouTubeにアップした記録動画です。

2018年GW遠征3につづく

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