扇ノ山:残雪は賞味期限だけどBCクロカンで軽快に!
春の恒例である扇ノ山への軽快スキーツアーへ、今年も上山高原から行ってきた。例年と異なるのは装備がBCクロカンであることと雪の少なさ。藪スキーとなり、BCクロカンではまるで初心者に戻ったように転びまくり、緩斜面でさえもスリルを楽しめたのであった。
【日程】2026年4月12日(日)
【山域】中国東部
【場所】扇ノ山
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】晴れ
【装備】BCクロカン
【コースタイム】上山高原避難小屋7:11~小ヅッコ登山口7:49-57~小ヅッコ8:30~大ヅッコ9:07~扇ノ山9:39-10:35~大ヅッコ11:03~河合谷牧場1160m11:33〜小ヅッコ11:45〜小ヅッコ登山口12:04-10~上山高原避難小屋12:44
春の恒例である扇ノ山への軽快スキーツアーへ、今年も上山高原から行ってきた。昨年も同じ日に行ったが、大雪だった昨年は残雪豊富で、快適なスキーツアーを楽しめた(2025年4月12日の記録)。今年は雪が少ないので、厳しい状況であるのは覚悟のうえであった。
上山高原からの扇ノ山往復は緩斜面しかないので、NTNなどスペックの高いハードな道具は必要ない。いつもはテレマーク革靴とステップソール板の組み合わせでサクッと上山高原から往復していたが、今回はBCクロカンで行ってみることにした。実は顧問をしているワンダーフォーゲル部にBCクロカンの寄付があり、自分の足のサイズと同じだったので、部員より先に試履きをしてみたかったからである。結論から言うと、しっかりゲレンデで練習してから行くべきだった。慣れていないBCクロカンでは、藪スキーは難しく、初心者に戻ったように転倒しまくった。それでも終盤にはなんとなく乗れるようにはなったが、事前練習していればもう少し楽しめたかもしれない。
スタートの上山高原は昨年は雪原であったが、今年はわずかに残雪があるだけだった。
上山高原から先の林道は車両通行止めとなっているが、土日は除雪作業は行っていない。
林道はすでに除雪されていた。
残雪少なく、スキーで行くのはもう賞味期限だろうか。
タムシバの花が所々で咲いていた。
小ヅッコ登山口まではスキーを担いでの林道歩きであった。BCクロカンのブーツは軽登山靴に近い軽快な履き心地で歩くのは楽であったが、初めて履いたこともあり、ブーツに慣れていないためか、右足のかかとに靴擦れができた。BCクロカン用のスキー板はステップソールの細板で軽く、担ぐのも楽であった。ちなみにビンディングはNNNBC規格である。小ヅッコ登山口からの夏道は雪が少なく、スキーでの登行は厳しそうであった。
いつもは登山口の右にある沢の左岸の斜面に取り付くが、雪融けでだいぶ藪が濃い。夏道をスキーを担いで登るのも気が乗らない。ここはあえて藪漕ぎ覚悟で、左岸の斜面に取り付くことにする。ステップソール板なので、シールはつけないで登る。
案の定、藪をかき分けながらの登りとなった。
なんとかスキーを脱がずに稜線に乗ることができた。
小ヅッコを通過する。ここまでは残雪少なく藪も濃く、なんとか雪を繋げて進んだ。
大ヅッコへの登りに入る。
大ヅッコから扇ノ山のコルまでは下りとなるが、南面で日当たりが良いためか、ほぼ残雪が途切れていた。雪のない箇所をパタパタとスキーを履いたまま歩いたりして、かろうじてスキーを−脱がずに進めたが、まともな滑りはできなかった。
扇ノ山への最後の登りに入る。
避難小屋のある扇ノ山の山頂に到着する。なんとか山頂までスキーを脱ぐことなく来ることができたが、おそらくスキーでは今回が賞味期限と思われる。山頂のベンチでは2人のATスキーヤーが休んでいた。1人は四国からのスキーヤーで、なんとこのブログのリーダーでもあった。情報交換をしたり、昼食を取ったりして、1時間近くも山頂で過ごしてしまった。
山頂からの氷ノ山の眺め。氷ノ山は今シーズンは1回しか行けなかった(2026年2月21日の記録)。
山頂からは比較的木がまばらな東面を滑った。慣れないBCクロカン仕様のため、いきなりの転倒で始まる。しっかりゲレンデで練習してから行くべきだったかもしれない。プラスチックブーツなどハードな道具ならば何の問題もなく滑れる緩斜面であっても、BCクロカンならではの不安定さで、スリルを楽しめる面白さはあるのだが...
東面からはトラバースでコルへ戻る。雪が途切れている大ヅッコへの登りは、東側から巻き気味に登って、なんとか雪を繋いでスキーを脱がずに進むことができた。
大ヅッコからの滑りで、なんとかBCクロカンの滑りの要領がわかってきた。やはり事前練習はするべき。
小ヅッコの手前から河合谷牧場にも立ち寄ってみた。
河合谷牧場の1160m小ピークからの日本海の眺め。
小ヅッコに戻る。
小ヅッコから下部は、残雪が途切れ気味で藪も濃く、BCクロカンでの滑りは厳しい。
ステップソール板の機動力で藪を掻い潜りながら、なんとか板を履いたまま小ヅッコ登山口まで下りることができた。
あとはスキーを担いでの林道歩きのみ。BCクロカンは歩きやすく、こういう状況では有利である。小ヅッコ登山口の近くには5台分ほどの駐車スペースがあり、朝にはなかった車が2台駐まっていた。林道が除雪済みであることを知っていれば、ここまで車で入ることもでき、片道30分以上かかる林道歩きを省略できるのはよい。
林道からは眼下に菖蒲池が眺められる。
駐車地点である上山高原に戻る。ここには避難小屋がある。
避難小屋の中はこんな感じでトイレもある。以前にここに泊まって、2日間周辺を滑ったこともある。
上山高原の案内板。無雪期にキャンプに来るのもよいかもしれない。
毎春恒例の扇ノ山スキーツアーは、今回は残雪少なく、まともに滑れたのは扇ノ山の東面と大ヅッコの北面ぐらいだった。雪上に落枝も多く、滑りの障害になった。来週にはさらに融雪が進んで、よりスキーには厳しい状況になるだろう。今回は小ヅッコ登山口から山頂までかろうじて雪を繋ぎ、スキーを脱がずに往復はできたが、慣れないBCクロカン装備では少々修行気味であった。それでも不安定なBCクロカンの面白さはわかったので、来シーズンはしっかり練習して楽しみたいと思う。


































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