2年ぶりの11月の立山は、降雪後のThe Dayを狙って入山し、天気と雪に恵まれた1日目だったが...
【日程】2025年11月20日(木)〜21日(金)
【山域】北ア立山
【場所】立山
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】11/20 晴れ、11/21 風雪
【装備】テレマーク
【コースタイム】
11/20 室堂ターミナル9:50〜みくりが池温泉10:13-42〜雷鳥荘10:56-11:03〜浄土橋11:11-21〜雷鳥沢右岸尾根2550m12:54-13:19〜浄土橋13:31-50〜雷鳥荘14:32〜みくりが池温泉15:06
11/21 みくりが池温泉8:50〜室堂ターミナル9:20
昨年は積雪が少なく、行けなかった立山初滑りであった。今年は11月のあたまに結構な降雪があり、今回の直前である18日前後にも降雪が予想され、滑るには支障のない程度の積雪が期待される。これはもう行くしかない。そんな降雪明けのThe Dayを狙うために、20-21日の日程で、2年ぶりの11月の立山に入山することにした。直前にもかかわらず、平日ということもあり、定宿にしているみくりが池温泉の予約も無事取れた。この時点の天気予報では21日の午後に降雪の可能性があったが、まさか高原バスが終日運休になるほど朝から天気が酷くなるとは全く想定していなかった。

前夜に立山駅に到着する。駐車場の周囲には、わずかに雪が残っていた。
車中泊し、朝を迎えると快晴であった。立山ケーブルカーは工事中のため、代替バスによる運行となり、立山駅から室堂までは乗り換えなしの直通運行で実に楽であった。

室堂ターミナルを出ると、立山が出迎えてくれた。平日にもかかわらず、ハッピーチューンさん、レッドバロンさん、RSSAのYさん、関西学院大学ワンゲル部など知っている顔も多かった。入山したスキーヤーやボーダーの大多数は降雪明けのThe Dayを狙ってのことだろう。

今宵の宿であるみくりが池温泉に行く途中にて、富山湾と奥に能登半島が眺められた。11月の立山入山は2年ぶりのことであるが(2023年11月21日〜22日の記録)、立山自体は2024年のゴールデンウィーク以来となる(2024年5月1日〜4日の記録)。

まずは今宵の宿であるみくりが池温泉にチェックインし、余分な荷物を置いてから雷鳥沢方面へ滑りに行くことにする。

まもなく完全凍結するであろうみくりが池と、背後に浄土山の眺め。

雷鳥荘の前までシール登行にて移動する。ここでシールを外し、早速、雷鳥沢野営場までの今シーズン最初の滑りとなる。いつもながら最初は緊張する。すでにシュプールが多数ついていたが、まだすき間はあり、シュプールの少ないところを狙って滑る。

多数のシュプールのすき間に自分のシュプールも刻んだ。予想通りに快適なパウダー滑走であった。

称名川は埋まりきっていないので、登山者用の橋を渡る。板が一枚だけの橋で、上に積雪もあるので、板を担いで落ちないように渡るのはスリル満点であった。

対岸に渡ったところで、板にシールを装着する。今回は新雪が予想されたので、センター幅115mmのファット板で来てしまったが、そこまでの深雪ではなかったので、センター幅95mm前後のオールラウンド板でも十分に楽しかっただろう。

雷鳥沢の右岸尾根を登るが、まだ体が高所に慣れていないためか、すぐに息が上がる。まったりマイペースで登ることにする。雷鳥沢の中や源頭部には、前泊したと思われるスキーヤーやボーダーのシュプールがすでについており、さらに次々と滑走者が滑り下りてくる。雷鳥沢までの移動途中で新雪中にズレやすい層があることは確認し、雪崩リスクを危惧していたが、南面である雷鳥沢は比較的積雪が安定しているようだった。

眼下には地獄谷の噴煙が見える。入山初日で体調がいまいちということもあり、斜度が緩くなる2550m付近まで登り、そこから滑走することにした。

奥大日岳と奥に白山の眺め。

白山から薬師岳方面の展望。

実に素晴らしい立山の眺めである。この展望を観るだけでも十分に来る価値はある。

雷鳥沢の中は新雪が溜まっていそうだったが、シュプールだらけだったので、尾根上のシュプールの少ない斜面を狙って滑ることにした。部分的に風で雪が飛ばされた箇所は雪面がクラストしていたが、そこを避ければ、柔らかい雪が溜まっていた。快適にテレマークターンも決まる。

滑りは快適ではあったが、どうやら高度障害が出ているようで、すぐに息が上がる。途中で何度も立ち止まって、息を整えながらの滑走となった。歳のせいもあり、最近はだいたい入山初日の調子が悪い。2日目には体調は回復するのだが、翌日の天気は悪い方向に変わってきており、残念ながら明日はないかもしれない。
同じぐらいの時刻に雷鳥沢を登り始めた単独スキーヤーが上から滑ってきた。私に向かって私のすぐ上を滑ってくる。どうやら新雪のリスクをわかっていない人のようである。この日は雪が安定しているからよいが、スラフでも人が流されることはあり、運が悪ければ雪に埋まってしまうこともあり得る。注意しようとも思ったが、斜面途中でもあり、やめておいた。

ボトムまで滑り下りたが、滑った斜面が南面だったこともあり、気温上昇で下部の雪はやや重めだった。それでも滑りには支障はなく、概ね快適に滑れた。もう少し若いときであればもう一本というところだが、入山初日でパフォーマンスはよくないので、みくりが池温泉へ戻ることにする。

称名川にかかる危うい橋を再び渡る。

雷鳥沢野営場では、入山時に室堂ターミナルでも会った関学ワンゲル部がちょうど設営中であった。まったくスキーや雪が初めての1年生もおり、野営場までスキーを担いで移動し、新雪歩きに結構難儀したとのことであった。最初はうまく滑れれなくても、しっかり練習すれば、数年できっと滑れるようになるだろう。この素晴らしい環境の中で貴重な経験をしてほしいと思う。

息を切らしながら、雷鳥荘前の斜面を登り返す。血の池付近まで戻ると、雲が湧き上がってきた。やはり明日は天気が悪のだろうか。
みくりが池温泉に戻って、早速ひとっ風呂を浴びるが、入浴後に血中酸素濃度の低さと血圧の急降下でめまいが生じてしまい、しばらく脱衣室にて座り込んでしまった。頭が白くなってしまい、自分のロッカー番号までわからなくなり、たまたま隣にいた人にロッカーの場所を確認してもらう始末であった。立山初日は要注意である。血中酸素濃度をApple Watchで測ると、85という低い値であった。やはり高度にうまく順化していないようで、行動中のパフォーマンスが低かったのも頷けた。

それでも入浴後は早速飲みたくなる。いつもこの時期に一緒になるRSSAのYさんと早速、生ビールで乾杯となった。お互いに年齢による衰えが話題となる。Yさんが部屋に戻った後も、そのまま1人で夕食時間まで飲み続けた。

夕食は旅館並みの豪華なメニュー。お酒はやはり立山である。
夕食後は残っているお酒を飲み干してからであったが、早めの就寝となった。明日は朝から天気が悪くなるようで、滑りは期待できないかもしれない。今日は体調が悪いながらもいい雪を滑れたから、明日は滑れなくても妥協はできる。それ以上に心配なのは、高原バスが動いてくれるかである。マイカーは立山駅の駐車場に駐めてあるので、富山側に下山できないと一大事である。
立山初滑り2につづく
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