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October 31, 2024

ワンゲル部山小屋周辺の秋はまだ...

赤坂山・三国山から下山した後は、奥美濃にあるワンゲル部山小屋に移動した。

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例年ならば、周辺でナメコやムキタケが採れる時期だが、気温がいまだ高く、季節の進行が遅れているようで、ナラタケしか採れなかった。写真はキツブナラタケ。そういえば、昨年にナメコが採れたのは11月の立山初滑りの後だった。今年もナメコはそれぐらいの時期になるだろうか。紅葉の進み具合もまだまだである。おかげで小屋内に侵入したカメムシは少なかったが、これから増えていくにちがいない。

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近くにはイノシシの糞と掘り返し跡があった。クマでないのは一安心だったが、イノシシも襲われると危険な動物である。

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採れたナラタケはキノコ鍋にしたが、量的に市販のマイタケがメインになった。

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お酒も進む。

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翌日の朝食は、残ったキノコ鍋にうどんを入れたもの。具材も結構残っていたので、ボリュームのあるうどんとなった。

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帰りの石徹白川沿いの道に人慣れしたキツネがいた。あれ、このキツネは昨年は桧峠にいた個体のような。ここまで移動したのだろうか。

山小屋周辺の秋の到来は、もう少し先になりそうだ。昨年同様に立山初滑りの後にでも立ち寄るとするか...

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October 30, 2024

マキノ高原から赤坂山・三国山周回

先週末は、あまり行ったことがない高島トレイルの赤坂山から三国山にかけてハイクしてきた。10月末とは思えない気温の高さではあったが、概ね気持ちよく歩けた。

【日程】2024年10月26日(土)
【山域】比良
【山名】赤坂山・三国山
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】曇り
【コー スタイム】マキノ高原登山者駐車場7:13〜赤坂山・三国山登山口7:35〜ブナの木平8:19〜鉄塔基部広場9:01〜赤坂山9:15-23〜明王ノ禿9:39〜三国山分岐10:01〜三国山10:13〜三国山分岐10:27〜黒河峠11:17-24〜林道黒河マキノ線ゲート12:13〜マキノ高原登山者駐車場13:10

湖西のマキノ周辺は北陸方面へ車で行く際によく通るのであるが、その周辺の山には湖北乗鞍岳を除いて登ったことがない。湖北乗鞍岳から三国岳への稜線は中央分水嶺高島トレイルとなっていて、近年ハイカーたちに注目されている。ちょうどこの週末は奥美濃にあるワンゲル部山小屋へ行く機会があり、その往路途中にて、高島トレイルの一部を歩いてみることにした。まずはマキノ高原から赤坂山に登り、稜線を三国山へ縦走し、黒河林道を下山する周回コースとした。

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早朝4時半に堺を発ち、マキノ高原まで2時間少しのドライブであった。登山者駐車場に車を駐めるが、天気がパッとしないためか、時間がまだ早いのか車の数は少なかった。

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駐車場には高島トレイルマキノエリアの周辺マップがある。

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周辺には温泉施設やキャンプ場がある。

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冬には雪遊び場となるキャンプ場の横を通って、登山口に向かう。土曜の朝ということもあり、キャンプ場のテントはまばらだった。

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登山口はキャンプ場の奥にある。

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登山道はいきなり階段の急登で始まる。10月末というのに気温は高く、汗が噴き出す。

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急登を終えると緩やかな登りとなる。

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途中で小さな沢の左岸を通る。沢を覗き込むとイワナが走った。

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ナラタケを発見。

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送電線が通っていて、鉄塔の工事をしているようだ。

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お地蔵さん。

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稜線に出ると草原が広がる。

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またお地蔵さん。

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赤坂山までは緩い登りである。

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赤坂山に到着。曇り気味の天気であるが、視界はある。残念ながら遠くの山は雲の中だった。

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北方向にはこれから向かう三国山の眺め。

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北東方向には北陸方面の山々の展望。残念ながら白山は雲の中だった。

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南東方向には伊吹山と琵琶湖の眺め。

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北西方向の眺め。

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三国山に向かう。

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いったん下って、登り返すとアルペンチックな明王の禿である。

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明王の禿から再び下りとなり、登り返してしばらく歩くと、三国山分岐である。赤坂山から三国山にかけては、道が狭いところが多かった。

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三国山に到着。山頂部分が狭いこともあり、展望は赤坂山ほど良くはなかった。

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黒河峠方向へ向かう。途中、林道に出る。

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再び登山道に入る。

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登山道から黒河林道に飛び出すと黒河峠である。黒河峠には立派なトイレがある。

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高島トレイルの案内板もある。あとは林道を下山するだけである。

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ムカゴ。

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マキノ高原までは林道を含めて長い車道歩きとなったのはコース選択の失敗だったかもしれないが、のんびりと気持ちよく歩くことはできた。冬の積雪が豊富であれば、赤坂山はスキーでも行けるようだ。

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October 15, 2024

金剛山:カトラ谷からダイトレ縦走で天見駅へ

10月の3連休の中日に、近場で混雑しなさそうな場所ということで、金剛山をカトラ谷から登り、ダイトレを紀見峠方面へ縦走してきた。

【日程】2024年10月13日(日)
【山域】生駒・金剛・和泉
【山名】金剛山
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】晴れ
【コー スタイム】金剛登山口バス停11:33〜カトラ谷分岐12:03〜水場12:38〜山頂広場13:06〜金剛山13:13〜伏見峠13:36〜久留野峠13:59〜中葛城山14:05〜高谷山14:24〜千早峠14:42〜行者杉15:16〜杉尾峠15:33〜ブンタ谷分岐16:06〜天見道分岐16:44〜天見駅17:21

10月の3連休はどこに行っても混雑しそうである。わざわざ遠出せず、のんびりと過ごすことも考えたが、それだと体力が落ちてしまう。3連休の中日に近場で混雑しなさそうな場所ということで、遅めの出発で、金剛山をカトラ谷から登り、ダイトレを紀見峠方面へ縦走することにした。カトラ谷はちょうど1年前の10月15日に登り、今回同様にダイトレ縦走をしたが、今年は4月28日に1回登ったきりのの6ヶ月ぶりの道となる。

河内長野駅11時発のバスは混雑せずに座れ、金剛登山口バス停で下車する。周辺の駐車場はほぼ満車で、マイカー登山者が多いようだ。千早登山道へ行く多くのハイカーを横目で見ながら、カトラ谷分岐へ向かう。

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カトラ谷の最初の5m滝。

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その上の5m滝。

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ネット状堰堤を左から越える。

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ネット状堰堤から先は詰め方が3つほどあるが、今回は中央のルートで、カトラ谷の左岸尾根を進む。しっかりした道である。

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ロープを潜ってタカハタ道と合流する。振り返ると、「土砂崩れのため通行できません」と書かれていた。カトラ谷では誰も会わず、静かな山歩きが楽しめた。

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山頂広場からはダイトレ縦走に入る。金剛山の山頂周辺はハイカーが多かったが、伏見峠を越えると、再び静かな山歩きとなった。途中、千早峠でグループに遭遇し、その後、4人ほどのトレイルランナーに抜かれる。

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行者杉を越える。

ダイトレは紀見峠までは抜けず、天見道にて天見駅へ下山した。3連休中日にもかかわらず、道を選んだことで比較的静かな山歩きが楽しめた。沢シーズンが終わり、雪シーズンまでどのように体力を維持・向上させていくかが課題である。

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October 04, 2024

大峰 モジキ谷:今シーズンの沢納め?

過去2回遡行したことのある大峰のモジキ谷は、渇水ということもあり、スムーズに行けるかと思いきや、そう甘くはなかった。

【日程】2024年9月29日(日)
【山域】大峰
【渓谷名】十津川水系 川迫川 モジキ谷
【メンバー】Kくん(ワンゲル部1回生)、マメゾウムシ
【天候】曇り
【コー スタイム】観音峯登山口4:57~モジキ谷出合6:10-35~取水堰堤6:43~バリゴヤ谷出合8:31-40~大滝下9:39~ミズナラ(サワグルミ?)老木11:19~稲村ヶ岳13:30-59~稲村小屋14:22~法力峠15:13-23~母公堂16:01~観音峯登山口17:09

9月最後の週末は禁漁前の竿納めのつもりであったが、ワンゲル部員から沢の希望があり、日曜日に大峰のモジキ谷を遡行することになった。モジキ谷は天川村漁協の管轄で既に禁漁期間となっているため、これで今シーズンの納竿は東北遠征中の大深沢となってしまった。同行のワンゲル部員は沢ヤ希望の1回生1名である。

モジキ谷は過去に2回遡行したことがある(2015年10月4日2019年8月18日の記録)。前回は5年前のことで、台風通過後に行ったこともあり、増水で少々手こずった記憶がある。

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車が2台あれば、1台を下山口近くにデポし、もう一台で出合まで行くことができるが、今回は車は1台ということで、観音峯登山口を起点にすることにした。2.5時間ほど歩きが多くなるが致し方ない。長丁場となるため、まだ暗い早朝の5時に出発した。

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御手洗渓谷を経由して、1時間少々でモジキ谷出合に到着する。ここで沢装備を装着する。天気はパッとしない予報だったが、ヤマテンでは大峰では天気がもちそうなエリアとなっていた。なんとか下山まで雨が降らずにもってくれることを願いたい。

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出合からは左岸にある道を辿り、取水堰堤より入渓する。水量は少なく、渇水気味のようだ。今回はトラブルなくスムーズに行けるかもしれない。

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すぐに現れる5m滝は左岸から巻く。

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きれいなナメ。

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廊下状の長淵はロープのある左岸から巻く。

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長淵の先にある7m滝も一緒に巻く。

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斜めバンド2m滝。

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バンドをヘツリながら登るが、Kくん、取り付きでドボンする。

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2条の滝だが、右は流れがチョロチョロ。左の斜滝から越える。

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岩間4m滝で修行するKくん。左岸から巻く。

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7m滝は左岸のお助けロープがあるところから巻く。

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バリゴヤ谷との二俣は左俣へ進む。大きな岩が多くなる。

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しばらく伏流となり、両岸が立ってくる。

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モジキ谷最大の18m大滝が現れるが、渇水気味のため水量が少なくショボい。

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大滝はお助けロープがかかった正面の支沢をしばらく登ってから巻く。

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支沢から左側の草付きに取り付く。本流に復帰するが、高巻きで登り過ぎたので、大滝の上の7m滝も一緒に巻いてしまい、その落口に出てしまった。

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上部はガスっている。斜度も急である。

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4mチョックストーン滝の突破が難しそうだだったの、枝沢から巻いたが、復帰に懸垂下降を要した。

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小滝は続く。

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標高1400mの二俣にある老木は、遡行図ではミズナラの老木となっているが、実はサワグルミと思う。ここを左俣に進まなければならないところを右俣に入ってしまう。

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右俣は全体的に急で小滝をいくつか超えてしまったため、戻るよりは稜線に抜けてしまう方が安全と思い、標高差100mほど登る。ところが、結構難易度が高い小滝が出てくる。ワンゲル部員には少々しんどい。小滝といえど、全体的にかなり急なため、落ちたらどこまでも転がって行ってしまうだろう。この先にどんな状況が待ち受けているのか少々不安である。詰んでしまう前に、尾根1つをトラバースして本来の谷に戻ることにする。草丈ほどの笹や、木を掴みながらトラバースし、最後は念のために懸垂下降で本来の谷に無事復帰できた。時間はだいぶロスしたが、一安心である。

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小滝はまだ現れる。

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途中、、テントにポール、袋に入ったシュラフが半分土砂に埋まった状態で散乱している。人も埋まっているのではとビビるが、人骨も腐敗臭もなし。帰宅してから調べてわかったことだが、2020年1月に遭難事故があり、その時に救助された人が残していったものらしい。

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最後は草付きを詰める。

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稲村ヶ岳に到着する。天気が良くないこともあり、他に登山者はいなかった。沢装備を解除し、ここからは一般登山道にて下山する。

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法力峠と洞川温泉を経て観音峯登山口に無事下山した。詰めでの間違いもあり、今回は12時間行動という長丁場となってしまった。天気は1日パッとせず、時折小雨がパラつくことはあったが、何とか下山まで持ってくれた。

モジキ谷は標高差1000mを登るため、全体的に急で、最後はかなり急な詰めとなる。関西起点沢登りルート100ではグレード的には1級上だが、それはスムーズに行ってのことで、リスクは結構高い沢と思われる。車1台だと、余計に2.5時間も歩くことになるため効率も悪い。同行のワンゲル部員にとっては、詰めでの間違いから、いろいろと実戦的な経験ができた。この経験を今後の活動と安全登山に活かしてもらいたい。

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