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September 15, 2024

葛根田川・大深沢継続沢登り:3日目(大深沢北ノ又沢出合〜大深山荘〜三ツ石山〜滝ノ上温泉)

葛根田川・大深沢継続沢登りの3日目の記録です。概要についてはこちらをご覧ください。

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3日目の朝は曇りがちの天気であった。そのためか朝はそんなに冷え込まなかった。焚火を熾してからお湯を沸かし、前日に引き続き、茶漬けで簡単な朝食を取る。

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疲れが溜まっているのか、前日より少し遅めの出発となった。

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出発して北ノ又沢をしばらく行くと、7m滝が現れる。

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7m滝は左からシャワーを浴びながら越えたが、その上にも2m滝があった。流れを横断して左岸から越えた。

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しばらく進むと、巨大なスダレ状の滝が見えてくる。ナイアガラの滝20mである。幅は30mはある。

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ナイアガラの滝は、一番左側の滝の右をフリーで越える。

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ホールドとスタンスは豊富だったので、ロープは出さなかったが、初心者がいる場合はロープで確保した方がよいだろう。

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滝上は景色が一変し、ナメが続く。

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ナメを歩いて行くと、仮戸沢・東ノ又沢・北ノ又沢が合流する三俣に到着する。真ん中の北ノ又沢を進む。その後もナメと滝が現れるが、滝は簡単に越えられた。

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枝沢2段20m滝(左)と北ノ又沢の6m滝(右)

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6m滝は左から越えた。

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6mナメ滝は右から越える。

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4m幅広滝。

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6mナメ滝。

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標高1250m付近から沢の傾斜が急になり、流れが滝状になる。

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急な流れの最後は5m2条滝。

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シャワーを浴びながら越えるワンゲル部員たち。

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滝上は水量が減り、湿原の中の流れとなり、源頭の雰囲気となる。イワナは5m2条滝が魚止かと思ったが、源頭部の緩い流れの溜まりに3匹ぐらい良型イワナがいた。

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やがて水流がなくなり、藪になる。そのまま沢沿いに進んで行くと、どんどん大深山荘から離れてしまうので、途中から大深山荘に向けてのトラバースに入る。これが激しい藪漕ぎになり、なかなか進まない。トータル1時間半ほどの藪漕ぎでようやく登山道に出た。ちょうど大深山荘のすぐ下であった。

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休憩のために大深山荘に立ち寄ると、どこかで見覚えのあるお顔の人がいるではないか。テレマークスキー界では有名なDVD「ゆきむし」のすーさんでした。登山道の維持作業での滞在とのことで、こんなところでお会いできるとは実に驚きのことであった。大深山荘で沢装備を解除し、ランチタイムとする。

大深山荘から滝ノ上温泉に下山するには、裏岩手縦走路の長い縦走を要する。そう長居はできない。すーさんにお別れを言い、下山に向けて出発する。

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まずは大深岳の山頂を踏む。今回の最高地点1541.4mである。

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長い裏岩手縦走路を進む。

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小畚山を越える。

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登山道上になぜかコウモリがいた。種類まではわからなかった。

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小畚山の次の小ピーク1448.1mを越えると、山頂の岩が特徴的な三ツ石山が現れる。3日間の疲れと股ずれでペースが上がらない。急にガスが出てきて、小雨がパラつく。

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スキーで2回ほど来たことのある三ツ石山に到着する(2009年3月16日2021年2月21日の記録)。

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エゾオヤマリンドウの白花が咲いていた。

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道しるべのようにウソ(メス)が先頭を進む。

三ツ石山荘に16時14分に到着する。ここから滝ノ上温泉まではコースタイム1時間半の下りだけだが、完全に足が逝ってしまっているし、股ずれも悪化している。コースタイムの2倍はかかりそうである。

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急下降に入ると、天使の梯子が現れる。

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自分のペースが上がらないので、途中からワンゲル部員2名には先に進んでもらい、マイペースで下りることにした。途中で日没となり、ヘッデンを点けて歩く。滝ノ上温泉駐車場に着いたのは19時を過ぎていた。先に下山したワンゲル部員は途中で木の上にいたクマに遭遇したそうだ。人に気づいたクマはすぐに木を下りて逃げたらしい。事故にならず、なによりだった。

下山後は、22時まで営業している雫石プリンスホテルにある雫石高倉温泉で汗を流した。入浴料は800円であった。中国人観光客がここでも多かった。

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夕食は遅くまでやっていそうなお店が多い盛岡まで出ることにした。調べて見つけたのは0時まで営業している盛岡食堂だった。私は焼肉丼に盛岡まで来たのだから盛岡冷麺を注文した。ボリュームもあって美味しかった。ワンゲル部員2名もガッツリ食べた。

今回は初めての北東北の沢だった。長い下山はキツかったが、美しいナメと自然に癒やされた3日間だった。今回はワンゲル部員たちと同行したが、彼らにとっては事故遭遇に加えて、初めての沢泊に、沢継続、激しい藪漕ぎ、美しいナメと滝、食糧の現地調達、下山に縦走を要し、クマが出没するなど、たいへん貴重な経験となったのではないだろうか。このような経験を積み重ねていくことで、山ヤとしても成長していくだろう。今後の活躍を期待したい。今回はイワナの入れ食いを期待したが、そこまで釣れなかったのは残念だった。下山時に大深山荘の近くで東ノ又沢を遡行してきた2人組にお会いしたが、彼らもあまり釣れなかったとのこと。「最近に大水があったようで、その影響があるのではないか」とも言っていた。週明けの入渓ということで、週末の入渓者の影響が残っていたのかもしれない。あとでわかったことだが、1日前に入渓者はいたようだ。今回はイワナが減ったのではなく、たまたまと信じたい。自然はこちらの思い通りにはならないものである。美しい自然が永久不変であることを願いたい。東北の沢は遠いが、また再訪したいと思う。その前にバックカントリースキーで行く可能性は高いが。

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Comments

東北の沢とは、マニアックと思いきや、結構人が入っているんですね。
写真を見る限り、いい感じの渓相
学生は西日本出身者が多いでしょうから、いい思い出になったことでしょう。
すーさんにバッタリとは、やはり類は友を呼ぶですかなぁ(笑)

Posted by: CIMA | September 16, 2024 11:43 AM

有名な沢ですからね。
東北の山は緩いので、スキー向きですが、沢はその分長い行程を要します。
次はスキーですかね。

>CIMAさん
>
>東北の沢とは、マニアックと思いきや、結構人が入っているんですね。
>写真を見る限り、いい感じの渓相
>学生は西日本出身者が多いでしょうから、いい思い出になったことでしょう。
>すーさんにバッタリとは、やはり類は友を呼ぶですかなぁ(笑)

Posted by: マメゾウムシ | September 17, 2024 01:08 PM

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