葛根田川・大深沢継続沢登り:2日目(幕営地〜八瀬森山荘〜大深沢関東沢下降〜北ノ又沢出合)
葛根田川・大深沢継続沢登りの2日目の記録です。概要についてはこちらをご覧ください。
2日目の朝は5時起床で、火を熾す。朝食を簡単にお茶漬けで済ませ、6時半に幕営地を出発した。
3mCS滝を越える。
すぐに二俣に着き、入口が10m滝となっている左俣に入る。右俣を進むと大白森に出て、明通沢を下降して滝ノ上温泉に戻れる。9月8日の事故は、この明通沢下降時に起こったようだ。あとでわかったことだが、事故を起こしたのは、東京の3人パーティーで、1名が滑落し、1名が下山して救助要請をし、残った1名は滑落者とともに現場で1泊し、翌朝に無事ヘリコプターで救助されたようだ。
10m滝の上は小滝の連瀑となる。
連瀑を越えると、標高を稼いだこともあり、水量は一気に減り、樹林の中の緩い流れとなる。
ナメが連続する。
ポットホールもある。
左俣に入って2時間ほどで10m滝が立ち塞がる。右岸の枝沢から巻こうとしたが、これが失敗で本流から方向的に離れていってしまう。途中からトラバースで本流に復帰したが。余計な藪漕ぎと小さい沢の横断を何度か繰り返した。10m滝のすぐ左側を登るのが正解だったようだ。
水流のない小滝を超える。
平坦になると、大場谷地湿原に出た。
少々はっきりしない登山道に出て、左へ進むと八瀬森山荘があり、しばらく休憩とした。
大深沢への下降は、登山道を少し戻ったところから、湿原を左(北)方向へと下りていく。湿原には秋の花が咲いていた。
オクトリカブト
エゾオヤマリンドウ
ウメバチソウ
しばらく進むと水量が次第に増えていく。はっきりとした沢になると、イワナの魚影が走るようになる。
4m滝は右岸から下りる。
関東沢出合まではイワナの魚影は濃かった。釣りをするならば、魚に見られやすい下降釣りにはなるが、この範囲で行うべきであったかもしれない。なぜか関東沢出合より下流は魚影が極端に減ってしまった。
大きな深い釜をもった4m滝に進路を塞がれる。
右岸側を少し登ったところに、残置のスリングがあったので、それを支点にして、懸垂下降で下りた。今回の沢行で唯一ロープを使った箇所である。この懸垂下降の前にいきなり左腕をハチに刺される。ハチの種類を判別できなかったが、痛さ的にスズメバチの感じがした。しばらく痛かったが、行動に支障はなかった。
岩にミヤマサナエがとまっていた。
八瀬森山荘から3時間ほどで大深沢北ノ又沢出合に到着する。ナイアガラの滝上にある三俣まで行く時間はあったが、快適そうな平坦地が右岸にあったので、2泊目の幕営地とした。
幕営地近くで釣りをしてみたが、毛鉤への反応がやけに悪く、2匹しか釣れなかった。魚影の濃かった関東沢出合付近で竿を出すべきであった。やはり幕営地近くはみんな竿を出すので、魚影が薄くなるだけでなく、魚もスレてしまったのかもしれない。
大深沢のイワナは黒みの強い個体だった。
この日の薪はよく乾いていて、すぐに火がついた。釣った2匹のイワナは塩焼きにして3人で分けて食べた。前日よりもうまく焼けていて、外パリパリ、中はフワフワで実に美味かった。
Comments