奥美濃 前谷川・荒倉谷川:アラクラ滝で登攀練習
ワンゲル部山小屋夏合宿は、ワンダーフォーゲル部が奥美濃に所有する山小屋の維持作業を目的に行われるが、山小屋周辺において現役部員への沢登りなどの技術指導も行われる。山小屋入舎2日目に倉谷川カンバタ谷を遡行したが、5日目に荒倉谷川のアラクラ滝で滝登攀の訓練を行った。
【日程】2024年8月10日(土)
【山域】奥美濃
【渓谷名】長良川水系 前谷川支流 荒倉谷川
【メンバー】ワンゲル部員6名(OMUNWV部)、Sくん、マメゾウムシ
【天候】晴れ
【コー スタイム】檜峠6:05〜荒倉谷川取水口7:18-30〜アラクラ滝下(アラクラ滝2段目で登攀練習)9:00〜11:38〜白山禅定道アラクラ滝道標11:48-58〜檜峠12:58
ワンゲル部山小屋夏合宿は、ワンダーフォーゲル部が奥美濃に所有する山小屋の維持作業を目的に行われるが、山小屋周辺において現役部員への沢登りなどの技術指導も行われる。山小屋入舎2日目に倉谷川カンバタ谷を遡行したが、5日目に荒倉谷川のアラクラ滝で滝登攀の訓練を行った。
荒倉谷川へ行くのは2年ぶりであった。荒倉谷川は地形図に水線も引かれていない小さな沢ではあるが、アラクラ滝という大滝がある。アラクラ滝は3段50mの高さがあり、無雪期は樹木が邪魔し、滝の音はするが、その滝の姿を見ることができない。そのため幻の滝と呼ばれている。2年前はワンゲル部員とアラクラ滝の全3段の登攀に挑戦したが、3段目は直登できず、なんとか小さく巻けないかとトライしたが、時間切れで敗退した(2022年9月16日の記録)。
アラクラ滝自体は美濃禅定道のアラクラ滝の道標がある地点から直接に下降できるが、沢登りの練習も兼ねて、出合からの入渓してアプローチした。ただし、遡行距離は短い。
入渓地点には取水施設がある。そのためここから下流部は前谷川本流までほぼ水流がなかった。
入渓すると、すぐに小滝の連瀑となる。
小滝が続く。
5m滝が現れるが、左岸を容易に登れる。
5m滝を越えると、大きな滝の音がして、アラクラ滝3段50mが姿を表す。
1段目の下から見上げる。
2段目の滝を右の泥壁から巻き、木にトップロープをかけた。トップロープ確保により、2段目の滝の壁で登攀練習を行う。
1回生3人にとっては初めての滝の登攀であったが、足の置き方がまだわかっていないようだった。午前中のみという時間の関係で1人1回しか練習できなかったが、何もしないよりはマシである。本合宿では後立山の全縦を行うが、岩場通過の際にはこの経験が役立つだろう。
帰りは下山ではなく、美濃禅定道を桧峠に戻るので、登りになる。滝の反対側の斜面を10分ほど登れば美濃禅定道に出る。泥壁なので滑落には注意が必要である。このような泥壁登りも体幹の強化や足の置き方などの練習になる。いろいろと経験を積んで、どんな困難も乗り越えられる山ヤになってもらいたい。
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