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July 28, 2024

金剛山 高天谷 左俣:水量多めでよかったシャワークライミング!

2ヶ月ぶりにホームの金剛山の高天谷を遡行してきた。増水気味で、滝の直登は必然的にシャークライミングとなったが、むしろその方が涼しくてよいぐらいであった。

【日程】2024年7月28日(日)
【山域】生駒・金剛・和泉
【渓谷名】大和川水系 高天谷左俣
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】晴れ
【コー スタイム】高天彦神社駐車場8:37〜高天滝下8:46〜10m大滝下9:05~二俣10:10~郵便道(920m地点)10:38-48~高天彦神社駐車場11:37

こう猛暑が続くと、エアコンが効いた部屋から出たくなくなるが、それでは運動不足になってしまう。まして来週からは、ワンゲル部の山小屋合宿に同行して、技術指導をしなければならない。現役部員と対等に山行をこなすためには、トレーニングは必須である、盛夏のこの時期に身近でトレーニングできる場所は沢しかない。そのような理由で、2ヶ月ぶりにホームの金剛山の高天谷を遡行してきた(2024年5月25日の記録)。

登山口の高天彦神社には、いつもより早めの8時台に到着する。駐車場にはすでに数台の空きしかなく、この暑さでも参拝客や登山者はそこそこいるようだ。

今回は朝の血圧が高めだったことに、暑さも加わって、駐車場からわずか10分である入渓地点の高天滝に着くまでに心拍数がだいぶ上がってしまった。大事に至らないために、心拍数が上がり過ぎないように、ゆっくり進むことにした。

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入渓地点となる高天滝では先行者2名が滝の様子を窺っていたが、高天滝の巻きは先に行かせてもらう。ゆっくり進んだつもりであったが、その後は追いつかれることはなかった。梅雨明けして1週間だが、水量は平水よりだいぶ多い感じがした。

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高天滝の上はゴルジュ状となり、奥に3m滝とその背後に堰堤がある。まとめて右岸から巻く。

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堰堤の上は沢が開けるが、その奥に10m大滝がある。大滝は左岸から高巻く。

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両岸が崩れている箇所を通過すると、樹林の中に入り、連瀑となる。増水気味のため、滝の直登は必然的にシャークライミングとなったが、むしろその方が涼しくてよいぐらいであった。

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倒木のかかる5m滝を右よりから越える。

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ゴルジュ状となる。

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連瀑の奥にトイ状5m滝がかかる。シャワーを浴びながら登る。上部は岩の隙間に手や足をねじ込むジャミングも使った。

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右岸からの土砂崩れ箇所。いつも崩れている場所だが、また新たに崩れたようだ。

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倒木で埋まった二俣に到着する。本流は右俣だが、かってのナメは土砂で埋まり、登攀要素もない。登攀要素のある左俣へ進む。

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すぐに3段30mほどのラスボスの大滝が現れる。シャワーを浴びながら左よりを登る。

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その後は4mほどの滝を2つ越えると、植林の中の緩い流れとなる。

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登山道に出て、沢装備を解除していると、女性が1人沢から登ってきた。高天滝で会った2名を追い越したようだ。女性はそのまま登山道を登っていった。ピークに関心のない私は、登山道を反対方向へ下る。

下山途中で、手の甲に痛みが走る。アブがたかっていたので、払い落とす。アブは噛まれると実に痛い。金剛山や奥美濃は個体数がそんなに多くないからよいが、北陸方面ではオロロとよばれ、大発生する山もあるようだ。こんな連中の大群に襲われたら、とても登山や釣りどころではないだろう。

高天滝の前まで下りてきて、沢岸を見ると、見慣れたスリングのついたカラビナが落ちていた。自分のものであった。この場所で沢装備を装着したのだが、どうもその時に落としたようだった。無事に回収できて何よりだった。正午前に高天彦神社の駐車場に下山した。駐車場は猛暑であったが、次々と高天彦神社が目的と思われる参拝客たちの車がやってくる。

2ヶ月前はシーズン最初の沢登りで、体は重く、キレはなかった。しかし、今回は沢の体はできあがっているのか、スピードは抑えめだったが、バランス良く登ることはできた。

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July 27, 2024

ワンゲル部山小屋周辺にて沢遊び

すでに1週間前のことであるが、先週末は下界の暑さを逃れて、奥美濃にあるワンゲル部山小屋をベースにして沢遊びをしてきた。

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1日目は、石徹白川本流にて、久しぶりのフライフィッシング。水量は多めで、石や岩は結構滑っていて、ラバーソールの沢靴ということもあり、釣りながら上流に進むのも難儀であった。仕方なく、フエルト草履を沢靴に装着した。

始めだしてすぐに急なにわか雨となり、車に撤退となった。東海地方は梅雨明けが発表されていたが、奥美濃地区はどちらかというとまだ梅雨明けしていない北陸地方に気象条件が近い。おまけに天気は不安定で、雨が降ったり止んだりであった。

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雨が上がったところで、峠川のキャッチ&リリース区間に移動した。こちらでは使い慣れたテンカラでの釣りとした。本流と違ってヌメリもなく、ラバーソールの沢靴でも安心であった。午後からということで、既に先行者がいたためか、アタリはあるものの魚はかからない。適当なところで終了とした。

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ヒヨドリバナ

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山小屋に戻り、早々と屋外にてバーベキューを始めた。現地で購入した石徹白産のとうもろこしは甘く、たいへん美味であった。

バーベキュー中に、山小屋の玄関左上の壁に空いた穴からチャイロスズメバチが出入りしているのを発見した。おそらく内部に巣がある。翌朝に穴の中へ殺虫剤散布で駆除した。次回入舎した際にハチの出入りがなければ、駆除は成功したことになるが、はたして...

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2日目は、石徹白のナメ天国である某川を途中まで遡行してみた。昨年の夏に来たときは渇水であったが、今回は梅雨明けで水量多めだった。ヌメリはほとんどなく、ラバーソールの沢靴でも安心であった。

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ナメは癒やされる。

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マスタケ

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オオゾウムシ

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カジカガエル

この後に、別な沢で釣りもしてみたが、アタリはあるものの釣果はなし。先行者がいたのか、毛鉤への反応が極端に悪い2日間だった。

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July 10, 2024

大峰 神童子谷・犬取谷:6年ぶりの遡行

久しぶりに晴天が予想された週末は、6年ぶりに神童子谷・犬取谷を遡行した。日帰りで行くには長めの行程と3週間ぶりの山行ということもあり、後半はバテ気味となったが、神童子ブルーに癒やされた1日であった。

【日程】2024年7月7日(日)
【山域】大峰
【渓谷名】十津川水系 川迫川 神童子谷・犬取谷
【メンバー】どうちゃん、ばるちゃん、マメゾウムシ
【天候】晴れ
【コー スタイム】大川口7:02〜神童子谷入渓7:44〜赤鍋ノ滝下8:26〜釜滝下10:07-27〜犬取滝下12:11〜ジョレンの滝下13:44〜稲村小屋14:48-15:08〜法力峠15:54〜母公堂16:32〜稲村ヶ岳登山口16:45

久しぶりに晴天が予想された週末は、どう・ばる夫妻からのお誘いもあり、6年ぶりに大峰の神童子谷・犬取谷を遡行する計画を立てた。神童子谷は過去に犬取谷を2回(2016年8月2018年7月)、ノウナシ谷を1回(2014年7月)遡行している。犬取谷は沢泊して2日で遡行してもよい長めの行程ではあるが、今回は日帰りで行くことにした。梅雨時ということもあり、ここ最近の週末は雨続きで、自分にとっては3週間ぶりの山行であったのが、体力面での不安材料であった。

車が2台ということで、当日の朝に1台を下山場所となる稲村ヶ岳登山口近くの駐車場にデポしてから、入渓地近くの大川口へ向かった。

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大川口の林道入口の路肩にはすでに複数台の車が駐められていたが、車1台を駐めるスペースはかろうじて空いていた。これらの車は、おそらく釣り人か前日に入渓した沢ヤさんの車であろう。

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林道終点から踏み跡を辿って入渓する。

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早速、神童子ブルーが迎えてくれた。このコバルトブルーの美しい渓に癒やされるのが、今回の沢行の目的でもある。大峰は前鬼川ブルーが有名ではあるが、神童子谷も前鬼川に引けを取らない。

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両岸が狭まり、へっついさんだ。

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へっついさんは、梅雨時で水量が多いはずなのに、以前よりだいぶ浅くなっていた。土砂で埋まったのだろうか。

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大きな釜をもつ赤鍋ノ滝が現れる。いつもは右側を直登するのだが、水量が多く、取り付くのも難しそうだ。

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左岸から、赤鍋ノ滝の上のゴルジュも含めて高巻いた。

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沢に復帰する。

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しばらくは平凡な沢歩きとなるが、コバルトブルーに輝く淵に癒やされる。

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さらに美しい光景が目の前に現れる。コバルトブルーに滝下の釜が輝く釜滝である。しばらく滝下でまったりとする。

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釜滝を右岸から巻くと、ノウナシ谷と犬取谷の二俣となる。左俣である犬取谷へ進む。

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しばらく進むと、二ノ滝8mが現れる。

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二ノ滝は左岸から巻き、落口に立つ。

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次の一ノ滝8mも左岸から巻くが、高度感があるので、要注意である。

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3m滝も左岸から越える。

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ナメもあり。

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豪快な犬取滝3段25mが現れる。

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犬取滝はその上の滝も含めて右岸から大きく高巻く。

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高巻き中に見つけた腐生植物のショウキラン。

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沢に復帰して、しばらく進むと、沢の方向が90°変わるところに4m滝がかかる。正面の枝沢を進んで右岸から越える。

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4m滝が2つ続く。

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左岸の枝沢から25m滝が落ちる。滝の裏側に入れるので、裏見の滝とよばれているらしい。

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正面には犬取谷最大のジョレンの滝2段60mがかかっている。

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ジョレンの滝は、右岸から大きく高巻くが、急な小尾根を踏み跡に従って登る。

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沢に復帰すると、源頭の雰囲気となるが、まだ小滝は出てくる。

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水量が少なくなり、最後の詰めとなる。

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最後の二俣を左に進み、詰めていくと、右上に稲村小屋が見えてくる。小屋の裏側から回り込んで登山道に出る。ここで沢装備を解除し、一般ルートを法力峠を経由して洞川温泉方面に下山する。稲村小屋から2時間弱で車をデポした場所に下山できた。

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もう一台の車の回収に向かう前に、洞川温泉のカフェ佐助にて名物のアイスコーヒーで喉を潤した。一見、黒ビールのように見えるが、泡入りのアイスコーヒーであり、この泡にうまみがあり、絶品であった。

3週間ぶりの沢登りは、日帰りで行くには長めの行程ということもあり、後半はバテ気味となったが、神童子ブルーに癒やされた1日であった。

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