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March 06, 2024

ワンゲル部山小屋の裏山で今シーズン最後のパウダー?

残っていたウイングヒルズ白鳥スキー場の前売券を前日に無事消費することができたが、この日(2024年3月2日)の行き先は直前まで決めかねていた。ちょうど北海道遠征中だった2月18日前後に全国的な気温上昇があり、その後は冷え込んだ。そして、この週末は冬型の気圧配置になる予報だった。そこそこの積雪が期待されるので、ひょっとしたらパウダーが期待できるかもしれない。しかし、極端な気象条件の変化は雪崩リスクを高める。気温上昇後の急な冷え込みは雪崩の滑り面となるクラストした雪の層を作ってしまう。その上には表面霜ができやすい。クラストした雪の層の上に新雪が乗れば、積雪内部では急な温度勾配により、雪の再結晶化も起こりやすい。これらは弱層の原因になる。冬型の気象は強風を伴い、風によって移動した雪によって、面発生雪崩の原因となるスラブが形成されやすい。よって行き先は慎重に判断して決めねばならない。近くの野伏ヶ岳や高鷲スノーパークからの大日ヶ岳に加えて、飛騨の日照岳や野谷荘司山なども候補に挙がったが、雪崩リスクと同行者のYukaの滑走技術を考慮すると、大日ヶ岳とワンゲル部山小屋の裏山の2つに絞られた。結局は近くてお手軽ということで、裏山に滑りに行くことに決めた。

裏山は、ワンゲル部の山小屋からドア to ドアで滑りに行けて、ワンゲル部関係者以外が入山することはまずもってないので、ワンゲル部のプライベートゲレンデとなっている。山小屋から単純に裏山のピークを往復で、標高差500mほどは滑れる。登り返せば、そこそこ充実したバックカントリースキーとなる。樹林帯のため雪崩リスクはほぼない。ただし、今シーズンは雪不足のため、例年よりも少々藪は濃い。今シーズンは4回ほど裏山を滑っているが、1回を除き、いずれも厳冬期とは思えない気温上昇のため、生コン雪状態となった悪雪の滑走だった(2023年12月2024年2月その1その2での悪雪滑走の記録)。唯一良かった1回は、クラストした雪が緩んだクリーミーな雪の滑走だったが、厳密にはパウダーではなかった。裏山は南向きの斜面が中心で標高も1000m少しの低山なので、晴れて気温が上昇すると、すぐに雪が湿雪となり重くなってしまう。しかし、今回は冬型の気圧配置で日中でも気温はさほど上がらない予報のため、よい状態の雪が維持されているだろうと判断した。なお、裏山のスキーツアールートについては、諸事情のため公開はしていない。

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8時過ぎに裏山へのアプローチの林道ゲートに到着する。雪融けが進んでいたので、ゲート前に駐車できた。本当はゲートの奥に駐車したかったのだが、凍結していたためゲートが開かなかった。

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ワンゲル部の山小屋前を通過する。今回は泊まらずで、小屋内には内部の点検のためだけに入った。水道など特に小屋内に問題はなかった。

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雪融けが進んだこともあり、林道脇のササが結構出ていた(左の写真)。右の写真は2月12日に撮影したものだが、左の写真の真ん中の木が、右の写真の右端に見えているが、ササは雪に埋まっていたことがわかる。

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雪融けで山小屋の水源も出ていた。

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アプローチの林道も雪が途切れそうである。おそらく一度は雪が途切れたのだろうが、今回の新雪の積雪によってかろうじてつながった感じだ。

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奥美濃の山は下部が植林であることが多いが、裏山もそうである。雪融けが進んでいることもあり、切り株やループ状になったササなどトラップが多い。

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植林を抜けると広葉樹林になる。雪の状態はよさそうだ。

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ブナの木にクマの爪痕があった。

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爪痕のある木の上にはクマ棚があった。

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さらに登るが、少々藪が濃い。

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最後の急斜面をキックターンを繰り返して登る。

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ゆっくり登っても、スタートから3時間ほどで裏山のピークに到着した。昼食の時間だったが、少々風が強めだったので、風が弱まるところまで滑ってからにする。

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シールを外して滑走に入る。予想したとおり、裏山にはよい状態の雪が積もっていた。新雪は10〜20cm程度で底付きは若干あるが、滑りには問題なかった。Yukaには少々障害物が多かったようだ。

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ランチを終えたら、再び滑走に入る。

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気持ちよくパウダーを滑る。

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植林内では、トラップに注意して、あまり飛ばさずに滑る。

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山小屋前に滑り込む。

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駐車地点まで滑り込んで終了となった。

裏山は、2月に来た時と比べると、だいぶ積雪量は減っていたが、今シーズンの裏山では最初で最後となるであろうパウダー滑りを気持ちよく楽しむことができた。次に気温が上昇したら、融雪が一気に進み、裏山は滑れる状態ではなくなるにちがいない。近くの野伏ヶ岳や、大日ヶ岳の上部はまだ行けるかもしれないが、それでも例年よりは賞味期限は短そうだ。そろそろ遠出をして標高を上げないと駄目だろうか。

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