第6回雪崩リスクを考える学生の会
先週末は、関西学院大学西宮上ヶ原キャンパスで開催された「第6回雪崩リスクを考える学生の会」に、顧問をしているワンゲル部の部員たちと参加してきた。この集まりの主催は、特定非営利活動法人日本雪崩ネットワークと関西学院大学体育会ワンダーフォーゲル部であり、冬季の登山や山スキー等をされている大学生あるいは高校生を対象に、学生自らが主体的に山岳に存在する危険について考えることで、雪崩リスクの低減について学ぶ場として開催された。
第1回が行われたのが関西学院大学で、その後は、関東と関西の大学で隔年ごとに行われている。関西で行われた第3回と第5回にはオブザーバーとして参加している。ところが、コロナ禍によって、第5回が行われてから4年間も開催が途切れていた。コロナ禍においては、各大学のワンダーフォーゲル部や山岳部などの山岳系クラブは、合宿禁止など活動の制約を受け、衰退が進んでしまったところが多い。コロナ禍の終わったこの時期に、このような近隣の大学の山岳系クラブが集まる機会を持つことは、お互いに良い刺激となり、全体のレベルの底上げにつながると思われる。
講師は、日本雪崩ネットワーク代表の出川さんとガイドの旭さんが担当された。午前は雪崩知識と事前対策について講義がなされ、午後はビーコンの基礎知識についての講義と実習訓練が行われ、最後に雪崩事故の事例と事後対策についての講義があった。
大きな事故はグループマネージメントと地形とのミスマッチによるものが多い。意思決定においては、リーダーだけに頼るのではなく、パーティメンバー同士のコミュニケーションも重要であり、特にThink Snowにおける4つの問いの習慣化が必要であるだろう。4つの問いについては、リンク先にある説明を読んでほしい。
ビーコンの実習訓練は当初は屋外で行う予定だったが、雨のため体育館で行われた。
屋内ということで、結構ビーコンがノイズなど干渉を受けたが、ビーコンの使い方やビーコンが出す電波の特製については充分に理解できたのではと思う。
プローブの使い方についても説明がなされた。今回学んだことをベースに、スコップによる掘り出しなども含めて、実際に雪山で練習しておく必要はあるだろう。
一通りの講義・実習が終了した後には、参加者全員で記念撮影が行われた。14団体60人の大学・高校生の参加であった。関西だけでなく、鳥取大学と岐阜大学からの参加もあった。質問もたくさん出て、普段の講義の風景からは考えられない積極性が彼らに感じられた。
記念撮影の後には、学生交流会が行われた。大人たちは途中で退席したが、よい情報交換の場になったに違いない。ここから大学間の交流がさらに進むことを願いたい。
関西学院大学西宮上ヶ原キャンパスは日本一美しいキャンパスと言われている。クリスマスが近いからなのか、時計台をはさむ2本のヒマラヤスギがクリスマスツリーとして電飾されていた。その美しさを写真に撮りに来ている人もいた。
学生たちとは別に、日本雪崩ネットワークの出川さん・旭さん、関学ワンゲル部の監督・コーチ陣たちと、会場を移して懇親会の場をもった。ワンダーフォーゲル部や山岳部など山岳関係のクラブは、指導者がいない、パートナーがいない、技術の伝承ができないなど様々な問題を抱えている。コロナ禍はそのような問題をさらに大きくし、クラブを弱体化させ、存続をも脅かすほどであった。実際にハイキングクラブのような同好会レベルになってしまったクラブもある。お互いに協力して1つのネットワークを作り、互いにサポートし合える体制を作ることは急務かもしれない。学生だけでなく地域の指導者なども含めたネットワーク作りができないかと想像を膨らませている。とりあえずは、私が顧問をしている大阪公立大中百舌鳥ワンゲル部と関学ワンゲル部の交流から始めて、そこから学生間・クラブ間のネットワークを広げていければと思う。そのような話ができた懇親会はたいへん有意義な場であった。














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