October 26, 2023
October 24, 2023
横谷の岩場:ワンゲル部のクライミング講習
毎年、秋に行っているワンゲル部のクライミング講習を、今年も河内長野市の横谷の岩場にて行った。横谷の岩場へのアクセスは、河内長野駅から滝畑ダム行きのバスに乗り、滝尻で下車する。バス停から横谷の岩場の取付点までは、歩いて15分ほどである。
講習内容は昨年と同じで、最初に初心者向きのゲートロックにて、岩登りの基本技術を練習する。この講習会の目的は、本格的なクライミングのためというよりも、経験の少ない1回生に、一般登山にて遭遇する岩場などの危険箇所を安全に通過するための基本的な岩登り技術を身につけさせることにある。上級生がリードで登り、トップロープ確保のための支点をセットする。
1回生はクライミングを初めて経験するので、岩への足の置き方ができていない。つま先だけで岩角に立つように指導し、三点確保での登下降を練習してもらった。
最初のうちは、岩にしがみつく感じで、足の置き方も悪く、危なげな登り方であった。何度か練習しているうちに、岩から体を離せるようになっていき、クライミングらしくなっていった。
慣れてきたところで、次は少々グレードをアップしたルートに挑戦してもらう。
凹角箇所の乗っ越しが、下からはハング気味で少々難しい。
試行錯誤しながらも、なんとか突破した。
14時を過ぎたところで、ゲートロックでの練習を終了し、近くにあるゴジラの背びれ岩に移動した。朽ちた倒木にナラタケモドキが発生していた。
ゴジラの背びれ岩は簡単な岩尾根である。上級生は、ゴジラの背びれ岩にて、マルチピッチクライミングの練習も行った。課題はロープワークのスムーズさであった。少々作業が遅い。ロープワークについて、普段から練習しておくことが必要だろう。
下級生は別行動にて、ゴジラの背びれ岩の一般ルートから、奥立岩の上にあるピークの奥立山へ登ってもらった。一般ルートと言っても、急登や岩場があるので、慣れない1回生にはよい練習になる。急な箇所や危険箇所にはロープがフィックスされている。奥立山からは、踏み跡を一徳坊山からの登山道と合流する地点まで辿ってもらう。この箇所は地形図に道が示されていないので、地図読み練習にはよい。下級生はさらに南海高野線の三日市長駅まで歩いて帰ってもらった。なかなかよい歩行練習になったに違いない。
上級生たちは、ゴジラの背びれ岩でのクライミングを終えたら、往路を滝尻バス停に戻った。バス停に着いのは、17時20分だったが、すでに辺りは暗くなりかけていた。日照時間がどんどん短くなっていくこの時期は、下山時間に注意する必要がある。ワンゲル部員たちにとって、暗くなるまで練習した1日であった。
打ち上げは、回転寿司にて。お酒が進んだ。
October 17, 2023
金剛山:カトラ谷からダイトレ縦走で十時峠へ
長い夏が終わり、ようやく低山ハイクができる気温になった。雨上がりの週末の日曜日に、4月の山菜採り以来となるハイクへ行くことにした。
【日程】2023年10月15日(日)
【山域】生駒・金剛・和泉
【山名】金剛山
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】曇りのち晴れ
【コー スタイム】金剛登山口バス停10:36〜カトラ谷分岐11:04〜水場11:38〜六地蔵12:14〜金剛山12:25〜ちはや園地ピクニック広場12:44-50〜久留野峠13:15〜千早峠13:54-14:01〜行者杉14:30〜杉尾峠14:48〜林道地獄谷線分岐15:22〜十字峠15:44〜天見駅16:36
長い夏が終わり、ようやく低山ハイクができる気温になった。沢登り・渓流釣りシーズンが終わったところで、冬に向けての体力作りも必要である。雨上がりの週末の日曜日に、4月の山菜採り以来となるハイクへ行くことにした。とりあえずは金剛山をカトラ谷から登り、ダイトレを紀見峠方面へ縦走でもしてみることにした。夏の間は高天谷やイワゴノ谷など沢にはよく行っていたが、金剛山のピークを踏むのは、昨年の12月以来となる。
金剛登山口バス停より入山する。
カトラ谷に入る。このルートも昨年の12月以来である。
すぐに5m滝が現れる。左から越える。
その上に5m滝。直登はせずに、左岸の踏み跡を登る。
ミカエリソウが咲いていた。
いったん沢に下りた後に、また左岸にある踏み跡を進む。沢からの高さがあるので、安全のためにロープがフィックスされている。
ハシゴもあり。
カトラ谷は倒木で荒れ気味だった。
二俣が現れ、左俣へ進む。
シラネセンキュウが咲いていた。カトラ谷に多く見られる植物である。
水場を越える。
ネット状堰堤が現れる。左から越える。
堰堤の上は二俣になっており、今回は樹林内の右俣へ進む。左にある尾根を進むこともできる(2022年12月11日の記録)。
ヤマザクラの枯木にヌメリツバタケと思われるキノコが発生していた。
踏み跡は不明瞭だが、谷状を詰めていく。
フィックスロープを見つける。このロープを頼りに滑りやすい泥壁の急斜面を登る。
樹林の中の急斜面にある九十九折りの踏み跡を登って、六地蔵近くの登山道に出る。ここから山頂広場はすぐである。山頂広場に出ると、周囲は人だらけ。そそくさと通過する。
金剛山の山頂である葛木神社に到着する。ここからはダイトレの縦走となる。
山頂から1時間半近くかかって、千早峠に到着する。ダイトレに入ると、トレランチックな人たちがやけに多かった。理由は大阪労山のダイトレ縦走大会がちょうど行われていたためだった。
行者杉には縦走大会のチェックポイントがあり、選手と間違われて、ぜんざいをもらいかける。
杉尾峠までは選手たちと一緒に進み、
杉尾峠からは石津川方向に下ることにする。まだ歩いたことのない道である。
集落に出たところは、林道地獄谷線分岐で、十時峠方向に向かう林道に入る。
十字峠方面へ進む。
十時峠からは天見駅方向に進む。杉尾峠からはマイナーなルートだけあり、静かに山歩きを楽しめた。
ナナフシがササの切り株にとまっていた。
沢沿いの林道に出ると、サワガニが歩いていた。
無事、天見駅に下山する。
走行距離17.9km、登り累積標高1115m、所用6時間のやや長めのハイクだった。2週間前の上山谷以来の山歩きということもあり、下山中に古傷の左膝が痛くなってしまった。膝痛は数日で回復したのは幸いだった。
October 03, 2023
滝畑 上山谷:ワンゲル部の沢登り訓練
今シーズン2回目となる滝畑の上山谷を、ワンゲル部員3名と遡行してきた。水量は少なめだったので、全滝直登に挑戦した。残念ながら10mハング滝だけは登れなかったが、しっかり成長していたワンゲル部員たちであった。
【日程】2023年10月1日(日)
【山域】生駒・金剛・和泉
【渓谷名】大和川水系 石川 上山谷
【メンバー】ワンゲル部主将、F、O、マメゾウムシ
【天候】曇り時々小雨
【コー スタイム】滝畑登山口10:13〜上山谷入渓地点(3m滝下)10:20〜2番目のゴルジュ下11:59〜最後のゴルジュ上13:54〜木材集積所14:13-31〜滝畑登山口15:12
上山谷は、河内長野市を流れる石川の滝畑ダム湖のすぐ上流にある支流である。今シーズンは、6月にワンゲル部員のYukaと遡行している(2023年6月25日の記録)。今回は、沢登りの初級から中級へグレードを上げたい主将と2回生のFのために、中級レベルの沢のエントリー沢である上山谷をチョイスした。新人のOがそこに加わることにより、上級生が下級生をしっかりサポートできるかをみることもできる。水量が少なめの予想であるので、できれば全滝の直登にも挑戦したい。そんな事情から、ワンゲル部員たちの沢登り訓練を目的として、上山谷に挑むことにした。
河内長野駅から滝畑ダム行きのコミュニテイバスに乗り込むと、天気があまり良くないにもかかわらず、中学生や高校生ぐらいの若い乗客でいっぱいだった。どうやら中学校と高校の山岳部かワンゲル部と思われる団体が2つ重なったようだ。彼らが大学へ進学しても、登山を続けてくれることを期待したい。
岩湧山の登山口前で沢支度を行う。昨夜から降っていた雨は止んでいたが、気温は22℃と低かった。この日から10月となり、この時期の気温としてはこんなものかもしれないが、つい最近まで日中は30℃を越えていたこともあり、少々肌寒く感じた。
石川にかかる車道の橋を渡ると、左に階段がある。この階段を登った狭い通路を進むと、アルミ製の足場と手すりのある通路になる。
そのまま通路を進んで行くと、橋となって上山谷を横切るので、橋を渡った所から上山谷に入渓する。
入渓地点には3m滝があり、早速ゴルジュの様相から始まる。
3m滝を登る。
4m滝が現れる。流心を登れるが、上部が庇状になっており、ザックが引っかかる。念のためロープで確保して登る。
最初のゴルジュを抜けたところにある5m滝は、いつもは流心から離れた右壁を登っていたが、今回は直登に挑戦した。残置ハーケンがある流心の左側を主将がリードする。無事に突破し、後続が登る。見かけよりは簡単に登れた。
すぐに10m洞窟滝が現れる。滝裏に入るワンゲル部員。この滝は手前の左の壁を登って、上部バンドをトラバースして滝上に抜ける。
流れが2つに分かれて、両方に滝がかかる。左の流れに進む。
スギヒラタケが大量に発生した古いスギの倒木があった。
左の流れには、2段10mの斜滝がかかる。分かれた流れは滝上で合流する。
3mのナメ斜滝を登る。ヌメリはなく、ラバーソールの沢靴で快適に登れる。
2つめのゴルジュの入口にかかる5m斜滝は、右を登る。
ゴルジュの奥には10mハング滝がかかる。主将が直登にトライするが、曇りで時々小雨がパラつく天気だったこともあり、シャワーの冷たさと水圧に絶えられなかった。真夏であれば、行けたかもしれない。無理はせず、高巻くことにする。このハング滝が今回唯一登れなかった滝であった。
ハング滝は少し戻った所から左岸を高巻いた。高さがあるので、ワンゲル部員については念のためロープで確保した。
3m滝を越える。
穏やかな渓相に変わる。
倒木が多くなり、倒木の間を掻い潜りながら進む。
巨岩で埋まった沢の先に、3つめのゴルジュの入口が見えてきた。
ゴルジュ入口は2mトイ状滝だが、深い釜をもつ。釜を腰上まで水に浸かりながら、滝に取り付く。
ゴルジュの奥には4m滝がかかる。ここはシャワーを浴びながら正面突破する。
3m滝を越えて、最後の核心部であるゴルジュを抜ける。
しばらく進むと、3m滝が現れる。ここもシャワーを浴びながら越える。
ミニゴルジュの様相となる。
ミニゴルジュが終わると平凡な流れになり、木材集積所跡が現れる。ここで遡行終了となる。
しっかり遡行したワンゲル部員たち。
あとは作業道を下山するだけである。途中、倒木や崩れた箇所はあるが、基本的に道を見失わなければ問題はない。最後はダイトレに合流して、すぐに集落に出る。
帰りのバスの時刻まで1時間あったので、滝畑湖畔観光にてビールを飲みながら時間を潰した。
堺に戻ったら、打ち上げへ。
全滝直登に挑戦したワンゲル部員たちであったが、残念ながら10mハング滝だけは登れなかった。課題のロープワークについては、スムーズにできるようになっていて、合格点だった。しっかり成長していたワンゲル部員たちであった。
YouTubeにアップした記録動画です。
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