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September 27, 2023

テンカラ釣りファイナル:ホームの奥美濃にて今シーズンの納竿

土曜日が秋分の日だった先週末は、奥美濃にあるワンゲル部山小屋をベースに、今シーズンの渓流釣りの納竿を行った。奥美濃方面は相変わらずの渇水で、テンカラ釣りには厳しい状況だった。

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土曜日は、山小屋通い初期の頃に開拓したS谷に久しぶりに行ってみた。S谷は小さな藪沢で、A谷を開拓するまではプライベート釣場にしていた。S谷には、かろうじてテンカラ竿を振れる箇所はあるが、上から竿を振れないことが多いので、弓矢式に毛鉤をポイントに入れることの方が多い。そんなテンカラ師泣かせの谷ではあるが、魚影は濃い。

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水量がそこそこある下流部ではぼちぼち釣れた。

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S谷のイワナはオレンジ色がかった個体が多い。しかし上流部では渇水が酷く、イワナは毛鉤をじっくり見てくるので、なかなか厳しかった。それでも短い行程の中で、トータルで7匹ぐらいは釣れたのでよい方であった。

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日曜日は、フライマンのSくんと新規開拓でM谷へ行ってみた。M谷も藪沢で、渇水であるのは同じだった。

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この谷はイワナの谷と思っていたが、渋い状況の中でようやく釣れたのは、なんとアマゴだった。

2人で2匹ずつのアマゴを釣って終了となった。石徹白方面も禁漁が近くなると競争が激しくなり、釣果は厳しくなるが、来シーズンはもう少し早い時期に入ってみたい谷である。平水であれば、もう少し釣れるだろうし、イワナも釣れるはずだ。

これで今シーズンの納竿となったが、多くのイワナやアマゴたちと遊んでもらった。魚たちには感謝である。沢登りの方もそろそろ登り納めとなる。いよいよ次はスキーシーズンの到来となるが、はたして雪は降ってくれるだろうか。

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September 26, 2023

南アルプス 信濃俣河内 3日目:稜線への詰めと長い下山(1700m幕営地〜茶臼岳〜畑薙第1ダム)

信濃俣河内の3日目の記録です。概要についてはこちらをご覧ください。

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いよいよ最終日である。この日は稜線への詰めと長い下山が待っている。長い1日となりそうだ。最終日の朝も焚火を熾すことから始まった。結局、全ての炊事は焚火で行い、ガスを使うことはなかった。

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ちょっと出発が遅れて、7時18分に出発となった。

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幕営地を出発してすぐに5m滝から始まる小滝の連瀑となる。下流部に比べると水量が少ないため、ヌメった岩が多くなる。ラバーソールの沢靴では滑ることが多くなるが、足の置き方さえしっかりしていれば、なんとか進める。この連瀑が魚止となっているようで、連瀑の上ではイワナの魚影は見なかった。

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この滝のヘツリで釜にドボンしてしまう。朝からの水泳で、一気に目が覚めた。

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斜面では、オスジカが草を食んでいた。

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小滝はつづく。

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小滝の連瀑が終わると、正面に3段の15m滝が現れる。

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3段15m滝は左岸から巻く。

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巻きは容易であった。

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2000m二俣は左俣へ進む。

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2段10m滝が現れる。

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2段10m滝は右岸から高巻く。

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高巻きを終えると、今度は10m滝が待っていた。10m滝の高巻きは、滝の下が二俣になっているので、まずは左俣を少し登ってから、右へトラバースしていく。

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10m滝の高巻きを終えて、沢に戻ると、一気に源流部の様相となる。

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そのまま詰めていくと、

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源頭となる。

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流れがなくなったら、いよいよ最後の詰めに入る。シカ道を利用して登るが、斜度があって息が上がる。キツい登りが続く。

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最後はハイマツを少し漕いで、

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正午過ぎに、希望峰と仁田岳の間の稜線に出ることができた。残念ながら山々は雲に覆われて、展望はなかった。沢装備を解除したら、5時間以上と思われる長い下山が待っている。仁田岳を往復してきたと思われる軽装の女性登山者が、休憩中の我々の前を通って行った。

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希望峰を通過する。

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最後の詰めで疲れ切った重い足で茶臼岳へ登る。今回の最高地点であったので、Yukaと記念撮影をする。山頂には登山者が1人休んでいた。

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茶臼岳からは下りメインとなる。茶臼小屋への分岐を過ぎる。シルバーウィークでありながらも、南アルプスの最深部ということもあり、すれ違う登山者は少なく、たいへん静かな下山であった。

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茶臼小屋を通過する。ここで1泊したいところだが、要予約らしい。テン場でくつろぐ登山者を横に見ながら、下降を続ける。

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樹林帯に入ると、急下降が続く。下りは若者には勝てない。

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横窪沢小屋を過ぎ、危うい橋で横窪沢を対岸に渡る。

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ウソッコ沢非難小屋手前で、橋を渡る。沢には滝がかかる。ウソッコ沢避難小屋に着いた時には時刻は17時を過ぎていた。覚悟はしていたが、ヘッデン下山となることは間違いない。ヤレヤレ峠への登りに入ったところで、ヘッデンを点ける。ここからヤレヤレ峠までは、沢の遡行で疲れた足にはしんどい登りとなる。この登りで、私はヘトヘトである。若いYukaは余裕があるのか、ヒルに献血のサービスまでもしていた。誰も来ないと思っていたら、後ろからヘッデンの灯りが近づいてくる。

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その灯りは、我々がヤレヤレ峠に着いたところで追いついた。1人の男性で、格好的にトレイルランナーのようだったが、どうやらTJARコースの試走をしているようだ。私もトレイルランニングの経験はあるが、アキレス腱の故障があるので、もう山は走れない。大いに頑張ってほしいものである。

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ヤレヤレ峠からは下りになり、畑薙大吊橋までは15分ほどだった。前真っ暗の中で畑薙大吊橋を渡ったが、幸いなことに、下は暗くて何も見えなかったので、高度感は感じずに済んだ。沼平駐車場に着いたのは20時であった。下山に7時間以上もかかってしまった。最終日の移動距離は16.3km、行動時間は13時間15分、累積標高差は上り1153m、下り1896mと、ハードで長い1日であった。

できればその日のうちに汗を流しかったが、温泉はすでに営業時刻を過ぎていたので入れなかった。疲労で長距離の運転も厳しい。コンビニで夕食とビールを買って、道の駅なかかわね茶茗舘で車中泊をすることにした。7年前の敗退の時も、ここで車中泊した。なかなか暑くて寝付けなかったが、疲労もあり、朝方には寝入ってしまった。

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翌朝は、静岡県の磐田市にある朝5時から営業している磐田ななつぼしで汗を流した。朝風呂時間帯の入館料は500円で、土日祝日料金よりも150円安かったのは有り難かった。おかげでは気持ちよく帰路につけた。

信濃俣河内は、久しぶりに2泊を要するハードな沢登りであったが、無事に遡行できたことで、7年前のリベンジができたという達成感は大いにあった。信濃俣河内は南アルプスの入門沢とはいえ、やはりアルプスの沢だけあり、沢のスケールは大きかった。徒渉、登攀、ヘツリ、巻き、ルーファイなどそこそこの総合力が要求された。私はもう還暦近い歳なので、これからはハード系よりもまったりした沢泊を楽しみたいが、いずれにしても体力の維持が課題だ。同行のワンゲル部前主将のYukaにとっては、初めてのアルプスでの沢登りだったこともあり、たいへん良い経験になったのではないかと思う。一方で、信濃俣河内で釣れたイワナがすべて白斑のある個体ばかりで、純系のヤマトイワナに会えなかったのは残念であった。ほとんどの個体はヤマトイワナとニッコウイワナのハイブリッドなのだろう。大峰の弥山川ではヤマトイワナ系統であるキリクチには出会ったことはあるが、南アルプスや木曽御嶽山など東海地方で太平洋に流入する河川では、まだ純系のヤマトイワナにはお目にかかったことがない。ヤマトイワナを探し求める沢旅もぜひ行ってみたい。

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南アルプス 信濃俣河内 2日目:核心部を越える(オリタチ沢出合〜第2ゴルジュ〜第3ゴルジュ〜西沢出合)

信濃俣河内の2日目の記録です。概要についてはこちらをご覧ください。

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5時に起床し、焚火を熾し、お湯を沸かす。若いYukaはなかなか起きてこない。Yukaが起きてきたところで、コーヒーを入れる。米は前日に多めに炊いておき、朝は残ったご飯をお茶漬けにしてしまうのが手っ取り早い。目の前の流れの中を泳ぐイワナを見ながらの朝食タイムだった。

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7時過ぎに幕営地をスタートする。この日は核心部である第2ゴルジュと第3ゴルジュを越える。若い山仲間がここから1日で稜線に抜けて下山したらしいが、トレランをしていた10年前の私ならまだしも、還暦近いこの歳では無理なことである。

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すぐに両岸が狭まり、ゴルジュの様相となる。いよいよ第2ゴルジュの始まりである。

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第2ゴルジュは第1ゴルジュよりも狭く、壁も高いため、険悪な様相で、恐怖すら感じる。

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すぐに水線通しの突破が難しい箇所が現れる。巻くならば、第2ゴルジュは全巻きとなってしまう。

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右の壁に残置スリングがかかっている。かなり悪そうだが、ここをロープを出して登るしかなさそうだ。ここのリードはYukaに任せる。Yukaが空荷で登って突破し、カムで支点を構築した。まずは Yukaのザックを上げて、それから私が確保されて登った。反対側にはクライムダウンでなんとか下りることができた。

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あとは、狭い廊下をほぼ水線通しに、ヘツったりなどして進むことができた。

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最後の出口の滝は、釜が深そうだったので、どう突破すべきか迷ったが、右側(左岸側)の水中にはスタンスがあり、ヘツって回り込むことができる。しかし滝右の岩を越えるにはスタンスがほしい。まずはYukaを岩の上へ押し上げて、上からYukaにスリングを下ろしてもらい、それを頼りに突破した。後で写真を確認すると、右岸側に残置スリングがかかっている。このスリングを頼りに突破しているパーティーもいるようだが、かなり難しいようだ。2人いるならば、左岸側からショルダーなどで突破する方が楽だろう。第2ゴルジュは険悪ではあったが、距離は短く、1時間15分ほどで突破できた。

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次は第3ゴルジュであるが、その前に待望の釣りタイムを設けた。テンカラ釣りにて最初に釣れたのは、外見的には白斑のあるニッコウイワナだった。入れ食いというほどではなかったが、25cm以上の良型ばかりがそこそこ釣れる。

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いきなり強い引きが。上がったのは、35cmの尺イワナだった。この個体も白斑はあるが、ヤマトイワナとニッコウイワナのハイブリッドだろうか。

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Yukaも調子よく釣っている。

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Yukaも尺イワナを釣り上げた。これもハイブリッドだろうが、ヤマトイワナらしさがある。

いつまでも釣っていると先に進めないので、1時間ほどで釣りタイムは終了とした。ここではまだ午前中ということもあり、全てリリースとした。

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しばらく進むと、両岸が狭まってきて、再びゴルジュの様相と化す、いよいよ第3ゴルジュへの突入である。

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水流の強そうな小滝が現れる。

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この小滝は、右の岩の間を倒木を潜りながら上に抜けた。

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深い釜をもつ小滝も右から越える。

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第3ゴルジュは距離が長い。

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正面に1条の大きい滝が現れたが、左からも、もう1条の滝があった。2条15mぐらいの滝であった。右岸のルンゼ上方にフィックスロープがあったので、そこから高巻くことにした。

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2条15m滝の高巻きは、フィックスロープのところから高度感のある嫌らしいトラバースになる。念のためロープを出して通過することにし、落口に出る。

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続く2m滝とCS3m滝は左岸から高巻いたが、

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高く上がりすぎてしまい、

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2回の懸垂下降で沢に戻った。第3ゴルジュは第2ゴルジュほどの険悪さはなかったが、高巻きが嫌らしかった。

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その後もヘツりあり。

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7m滝は右から越える。

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第3ゴルジュも終了となり、その通過に3時間ほどを要した。

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西沢出合から夕食用の釣りタイムとする。

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すぐに泣尺サイズのイワナを釣り上げる。ヤマトイワナらしさはあったが、白斑はあるので、ニッコウイワナとのハイブリッドだろう。食べる分だけの4匹のイワナを釣り上げた。次は幕営地探しだ。

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西沢出合から少し進んだ標高1700m地点に幕営適地があったので、そこで2日目の行動を終えることにした。ツエルトを設営し、薪を集めたら、早速、焚火を始める。前日もそうだったが、薪は結構乾いているようで、すぐに火がついた。イワナは前日と同じく2匹は塩焼きに、もう2匹は刺身にし、残ったあらはあら汁とした。

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前日の残りの日本酒とジム・ビームが今宵のお酒であった。

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にわか雨に備えてタープも張ったが、結局雨は降らなかった。適度に酔いがまわったところで就寝とした。2日目の移動距離は7.6km、行動時間は8時間14分、累積標高差は519mだった。核心部の通過ということで、距離はあまり進めなかった。

南アルプス 信濃俣河内 3日目につづく

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南アルプス 信濃俣河内 1日目:7年前のリベンジ(畑薙第1ダム〜第1ゴルジュ〜オリタチ沢出合)

信濃俣河内は南アルプスの入門沢である。7年前にその遡行を計画したが、渓時に滑落して、お尻を岩に打ち付けて負傷した。それでも第1ゴルジュの手前までは行ったみたが、とてもそれ以上は進めずに敗退した。今回、その7年前の敗退のリベンジを果たしたが、信濃俣河内はさすがにアルプスの沢だけあり、スケールは大きく、徒渉、登攀、ヘツリ、巻き、ルーファイなど総合力が要求される沢だった。

【日程】2023年9月15日(金)〜17日(日)
【山域】南アルプス
【渓谷名】大井川水系 信濃俣河内
【メンバー】Yuka、マメゾウムシ
【天候】9/15 曇りのち晴れ、9/16 晴れ、9/17 晴れのち曇り
【コー スタイム】
9/15 沼平駐車場6:59〜林道信濃俣線入口7:19〜信濃俣大吊橋下降点7:52〜埋まった堰堤9:01〜アシ沢出合10:17〜三俣11:33-52〜オリタチ沢出合15:59〜1270m小屋跡16:05(泊)
9/16 1270m小屋跡7:14〜第2ゴルジュ入口7:31〜第2ゴルジュ終了8:46〜第3ゴルジュ入口10:46〜西沢出合14:17-32〜1700m15:28(泊)
9/17 1700m7:18〜2000m二俣9:09〜稜線12:08-50〜希望峰12:59〜茶臼岳13:47-14:08〜茶臼小屋14:30〜横窪沢小屋16:09-15〜ウソッコ沢避難小屋17:17-32〜ヤレヤレ峠18:37-43〜畑薙大吊橋19:11〜沼平駐車場20:04

信濃俣河内については、7年前に遡行を計画したことがある(2016年8月の記録)。その時は、入渓時に滑落して、お尻を岩に打ち付けて負傷した。それでも第1ゴルジュの手前までは行ったみたが、怪我の痛みと歩行への支障で、とてもそれ以上は進めずに敗退した。今回はその7年前のリベンジと、大井川水系ということで純系のヤマトイワナに出会うことも目的とした、愛弟子のワンゲル部前主将のYukaをパートナーにして、親子ほどの歳の差ペアで挑戦することにした。当初の天気予報では、午後はにわか雨の予報が出ていたが、そこは自分の晴れ男ぶりを信じることにした。

前日の18時に堺を発ち、新東名の島田金谷ICで高速道路を下りる。畑薙第1ダムまでは下道で87kmもある。畑薙第1ダムの沼平駐車場にはトイレがないので、車で1時間ほど手前にある道の駅奥大井音戯の郷で車中泊とした。車中泊といっても、翌朝は4時起床なので、3時間ほどの仮眠程度であった。

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6時を過ぎたぐらいに沼平駐車場に到着し、共同装備の振り分け、パッキングを行って、沼平駐車場をスタートできたのは7時であった。

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20分ほどダム湖沿いの車道を歩き、ダムを対岸に渡る。

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林道信濃俣線に入る。

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林道を30分ほど歩くと、吊橋へ下降する踏み跡があるので、そこを下る。

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吊橋は渡らずに、そのまま踏み跡を沢まで下る。7年前と同じく、ここには水流がなかった。

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7年前は水流が現れるまで結構歩いた気がするが、今回はすぐに水流が現れた。7年前の方が渇水だったのだろう。埋まった堰堤を越える。

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アシ沢出合を越える。下流部にこの辺りは結構水圧が強かったので、2人でスクラムを組んで徒渉を繰り返した。水量があるため、岩にヌメリはなく、ラバーソールの沢靴で快適に歩けた。

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西河内沢出合を越える。三俣の手前で、幕営準備をしている釣人3人パーティーと会ったが、シルバーウィークの1日前の平日がスタートだったこともあり、沢の中では他には誰も会わなかった。後でわかったことだが、この時の釣人3人のうちの1人は、8年前に富士山の山頂でお会いし、一緒に小御岳流しをスキーで滑ったヂュンさんであった(2015年5月30日の記録)。

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廊下状を経て、7年前に撤退した地点である三俣に到着する。この三俣を越えると、いよいよ未知の領域である第1ゴルジュに入る。

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次第に両岸が狭まり、ゴルジュ状となる。いよいよ第1ゴルジュへの突入だ。

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すぐに現れた深い釜をもつ2m滝は、左岸を高巻くことにした。

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2m滝の巻きでのトラバースが嫌らしく、途中からロープを出して、最後は懸垂下降で沢に戻った。釜の右をへつるか、泳いで越えるのが正解だったようだ。この高巻きで、だいぶ時間を無駄にした。

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行ける限りは水線を進むことにする。

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大岩がある。

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ヘツリもあり。

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またヘツって。

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4m滝。

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登れなそうな滝は巻く。

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また滝を巻く。

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4m滝が現れる。

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4m滝は左を登る。

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第1ゴルジュをようやく抜ける。第1ゴルジュを抜けるのに4時間を費やした。

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オリタチ沢出合を越えると、右岸に半壊した小屋があり、幕営適地となっていた。時刻も16時を過ぎていたので、1日目はここで泊まることにする。ツエルトを設営し、薪を集めると、もう17時を過ぎていた。すでに暗くなりかけていたが、テンカラ竿をもって食糧調達へ行くことにした。

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最初は駄目かとも思ったが、何とか短時間で4匹のイワナを釣り上げた。暗くなるとイワナは毛鉤には反応しなくなるようで、暗い林冠の下では釣れず、釣れたのはまだ明るいオープンな場所だった。毛鉤も黒い色の毛鉤では釣れず、釣れたのは派手な色の毛鉤に変えてからだった。写真の一番上のイワナだけにはヤマトイワナらしさはあったが、基本的にどの個体も白斑のあるニッコウイワナの外見であった。大井川水系ということで、ヤマトイワナの純系を期待していたのだが、ほとんどの個体がニッコウイワナとヤマトイワナのハイブリッドなのだろう。これで夕食のおかずと酒のアテを確保でき、一安心ではあったが、ヤマトイワナの純系でなかったのは残念だった。

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イワナ2匹は焚火で塩焼きにする。薪は湿り気味とも思ったが、比較的すぐに火はついた。

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残りのイワナ2匹は刺身にし、残ったあらはあら汁にした。ザックには缶ビールを2本入れていたが、無理なパッキングで1本に穴が空いていた。防水袋の中にビールが溜まっていた。もったいないことをした。そんな訳で、ビールは1晩目で飲み干してしまった。塩焼きで残った骨はさらに焼き直して、日本酒の熱燗に入れて骨酒とした。

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適度に酔いがまわったところで就寝した。1日目の移動距離は17.2km、行動時間は9時間4分、累積標高差は560mだった。水平移動の長い1日目だった。

南アルプス 信濃俣河内 2日目につづく

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September 13, 2023

奥美濃石徹白のナメ天国:保川支流遡行〜岩巣越〜牧川下降

奥美濃の石徹白にある登山道のないマイナーピークである岩巣越(いわすごし)1286.9mに、沢遡行・沢下降にて行ってみた。遡行下降に使った沢には、美しいナメ天国が存在したのだった。

【日程】2023年9月10日(日)
【山域】奥美濃
【渓谷名】九頭竜川水系 保川支流(無名沢)・牧川
【メンバー】ワンゲル部前主将、マメゾウムシ(OMUNWV部)
【天候】晴れ
【コー スタイム】駐車地点(保川林道・朝日添川林道分岐付近)7:50〜保川林道入渓地点9:00-9:40〜保川支流出合9:57〜支流遡行〜岩巣越12:05〜牧川下降〜林道合流14:03〜駐車地点15:08

私が顧問をしているワンダーフォーゲル部の山小屋があることから、奥美濃の石徹白を沢やスキーのホームにしているが、遡行したことのない沢はまだある。今回は、ワンゲル部前主将が久しぶり沢に行きたいというので、1日目は釣り目的にて、2日目は沢登りにて、新規の沢へ行ってみることにした。1日目の記録についてはすでに報告済みだが、2日目に選んだ沢登りルートが、登山道のないマイナーピークである岩巣越(いわすごし)1286.9mを踏む、保川の支流と牧川の周回ルートである。噂によると、奥美濃の沢上谷と言ってもよいぐらいに美しいナメがあるらしい。

7時過ぎに山小屋を出発する。車高の低い私の車では、林道の奥まで入るのは怖いので、保川林道と朝日添川林道が分岐する橋の近くに車を駐めた。車高の高い車であれば、牧川出合近くの橋にある駐車スペースも利用できる。

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7時50分に駐車地点を出発し、保川林道を1時間10分ほど歩くと、大きめの沢が林道を横切る。この沢の橋の上で、沢装備を装着する。

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橋の左岸上流側から橋の下へ下りる。

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沢を下降していくと、すぐに堰堤状の2m滝が現れる。この滝はクライムダウンする。

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さらに下降していくと、保川の本流に出る。

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さらに保川本流を下っていくと、左岸に支流からの5mの滝がかかる。この支流が遡行する沢であるが、名前はついていないようだ。この5m滝はシャワーを浴びながら直登する。

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5m滝の上はゴルジュ状となり、8m滝がかかる。ここもシャワーを浴びながら直登する。渇水でも結構シャワーを浴びるのに、水量が多い時期だと、かなり苦労しそうな箇所である。結構滑っているので、ラバーソールでは少々怖い。

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その上の2m滝は落口付近がイヤらしかったので、右岸から巻いたが、直登の方が安全だったかもしれない。

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3m滝は右寄りを登り、ゴルジュを抜ける。いきなり出だしからシャワーを浴びるゴルジュで緊張感を強いられた。

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階段状4m滝。

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2m滝。

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8m滝を直登で超える。

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ナメもある。

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多段の滝15mと奥に幅広10m滝。

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幅広10m滝は右岸から巻いた。

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ナメが美しい。

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2m滝を登る。

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15m滝が現れる。直登できそうではあったが、無理せずに右岸から巻いた。これが最後の滝であった。

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源頭部はナメであった。

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最後の詰めはルンゼに入り、少々の藪を漕いで、

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岩巣越1286.9mの3等三角点を見つけることができた。

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三角点からは藪漕ぎをしながら西方向へ進み、

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それほど苦労することなく沢に出た。

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最初のうちは、水流がいったん無くなったり、藪が濃かったりとショボいが、下降していくにつれて、次第に枝沢が合流して沢らしくなっていった。

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ナメも現れる。ナメ滝4mは、ヌメリがあってラバーソールでは結構滑るので、草木を掴みながら下る。

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目の前に三角形の大きな岩が現れる。この三角岩より下流部は水量が増える。

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ハング4m滝が現れて、右岸から巻き下りる。

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凄いナメが現れる。規模は沢上谷より小さいが、充分に奥美濃の沢上谷と言ってよい立派で美しいナメである。

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まさにナメ天国である。

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ナメをヌメリに注意しながら下降していくと、橋らしきものが現れるが、これが林道合流地点であった。

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あとは沢沿いの林道を下降していく。沢を覗くと、まだナメは続いているようだった。林道は保川林道に合流し、駐車地点に戻ることができた。

奥美濃の沢は林道や登山道を使えないところが多く、帰りは沢下降をせざるを得ないが、別な沢を下降する場合は、基本的にササが濃いので藪漕ぎにかなり苦労する。このルートは、藪漕ぎがさほどキツくないという点では、なかなか魅力的なルートと言えるだろう。

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ワンゲル部山小屋でハチ退治と新規沢開拓

先週末は、1ヶ月ぶりに奥美濃にあるワンゲル部山小屋に入った。いきなりの最初の作業は、山小屋の外壁内に巣を作ったキイロススメバチの駆除だった。

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つい1ヶ月前に入舎した時は全く気づかなかったが、知らないうちに外壁内にキイロスズメバチが巣を作っていて、トイレの外側の土台と外壁の間からハチが出入りしていた。巣が大きくなったことにより、ハチの出入りも盛んになり、かなり危ない状況だった。

駆除方法は、まずは出入りしているスズメバチをスズメバチ用の殺虫剤で駆除して、それからハチが出入りしている穴へ殺虫剤を噴射した。外壁内なので全容が見えず、全て駆除できたかがなんとも言えないが、棒で突っついても中からハチは出てこなくはなった。それでも外出中のハチは帰ってくるので、翌日も駆除を継続した。危惧するのは、外壁内にまでうなく殺虫剤が噴霧されたかである。女王バチが生きていれば個体数は回復するかもしれない。しばらく様子を見て、ハチの出入りが確認されるならば、ハチ駆除の専門業者に駆除を委託することになるだろう。

そんなことはあったが、本来の山小屋に入舎した目的は、渓流釣りと沢登りのための新規の沢の開拓である。初日はスズメバチの巣の駆除もあったので、渓流釣りのための沢を調査することにした。山小屋の近くの沢については、ほぼ調査済みなので、少し離れた沢に行ってみることにした。

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藪沢だったが、なんとかテンカラ竿を振れる。よく行くA谷やB谷に渓相は似ている。

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まず釣れたのは小さなアマゴだった。その後に良型のアマゴが釣れた。

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しばらく連れない状態が続いて、ようやく釣れたのがイワナだった。

今回は下流部の調査だけとしたが、全体的にそれほど魚影は濃くなく、魚もスレている感じだった。沢に沿って林道があるので、釣人も入るのだろう。上流部まで行けば状況は変わるかもしれないが、上流部の調査は次の機会とした。

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沢沿いの林道では、ハンミョウが我々を案内するかのように、先行して飛び歩いていた。

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オニヤンマ

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早々と山小屋に帰り、ジンギスカンなど肉料理で宴を始めた。翌日は、沢登り目的で新規の沢を調査する。

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September 05, 2023

夏風邪明けのリハビリで、2週連続のホームの沢:金剛山 高天谷左俣

夏風邪明けのリハビリ山行にて、前週に引き続き、金剛山の高天谷を再び遡行してきた。

【日程】2023年9月3日(日)
【山域】生駒・金剛・和泉
【渓谷名】大和川水系 高天谷左俣
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】晴れ
【コー スタイム】高天彦神社駐車場12:06〜高天滝下12:17〜10m大滝下12:34~二俣13:39~郵便道(920m地点)14:05-16~高天彦神社駐車場15:07

1週間前に3ヶ月ぶりに金剛山の高天谷を遡行したが、遡行後は咳き込む日々を送る。発熱はなかったが、新型コロナウイルスに感染の可能性はある。市販の検査キットで検査してみたところ、幸いなことに陰性だった。どうやら夏風邪のようだ。週末にはだいぶ良くなってきたので、山に行ってみたくなった。やはりこの時期は沢しか考えられない。2週連続にはなるが、お手軽な高天谷にリハビリ沢登りに行くことにした。

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11時半過ぎに高天彦神社の駐車場に着いたが、ほぼ満車状態だった。たまたま出ていく車があったので、そこになんとか駐車できた。沢装備を調えて、正午過ぎに駐車場を出発する。林道では道しるべともよばれるハンミョウに道案内された。

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高天滝6mより入渓する。水量は先週と変わっていない。高天滝は右にあるハシゴで巻く。

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沢沿いにはミズヒキが咲いていた。

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3m滝と背後の堰堤は、まとめて右岸より巻く。

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このあたりは、トノサマガエルが多い。

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10m滝は、いつも通りに左岸から高巻く。体が重いが、特に咳き込むこともなく歩ける。息は上がりやすいので、ゆっくり進む。

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連瀑帯に入ったら、滝は全て直登する。5m滝は右寄りに登る。

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体は重いが、それ以外には問題はない。

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トイ状5m滝をシャワーを浴びながら登る。

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倒木で埋まった二俣を通過する。

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ラスボスの左俣大滝が現れる。今日は右寄りを登ってみた。

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最後の4m滝を越える。

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郵便道に出て、遡行終了。1週間前と沢の状況は変わらなかった。体調不良で体は重かったが、タイムは先週と比べて7分長かっただけだった。まったりと楽しんだ高天谷だった。

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