ワンゲル部山小屋の維持作業とテンカラ釣り第4弾
速報で報告済みだが、8月5日から10日まで、奥美濃にワンダーフォーゲル部が所有する山小屋に滞在していた。主な目的は山小屋の維持作業としての夏ワークだが、それは現役部員に任せて、私は近くの渓にテンカラ釣りに行ったりして、山小屋ライフを楽しんでいた。
山小屋滞在1日目と2日目には、フライマンのSくんが遊びに来てくれたので、一緒に近くの渓へ行くことにした。Sくんとは、この1週間前にもD谷で釣行を一緒にしている。
1日目はワンゲル部員も2名同行して、いつも裏切らないA谷へ行くことにした。
しばらく雨が降っていないこともあり、A谷は驚くほどの渇水状態で、流れもゆっくりである。
序盤にイワナは釣れたが、いつものようにポンポンとは出てくれない。渇水で流れもゆっくりということもあり、イワナは毛鉤をしっかり見てくる。イワナは毛鉤には反応は示すが、餌でないと認識すると、さっさと走って逃げてしまう。こんな感じで、自分が使っているテンカラ毛鉤はほとんどが見抜かれていた。
ところが、同行のフライマンのSくんが使っているフライ用の毛鉤であるオレンジ色のカディスはしっかり咥えてくる。こういう時は、虫に精巧に似せているフライの毛鉤の方がよいようだ。翌日に行ったB谷では、さらにその傾向が顕著だった。
初めてテンカラ釣りをするワンゲル部員が、試しにそのカディスを借りて使ったところ、なんとイワナがかかる。残念ながらバラしてしまったが、毛鉤の種類でこうも釣果が変わるのは源流では珍しい。流れの速い源流では、イワナは水面に落ちたものを見極める時間がないので、反射的に咥えてくる。それを利用したのがテンカラ釣りだが、流れが緩くなった渇水の時はそうはいかない。状況によって釣果が変わるのも、渓流釣りの面白いところではある。平水に戻るまでは、流れが緩い小さな藪沢に入るのは控えた方がよいかもしれない。
話は変わるが、A谷での釣行中に、前のめりに転倒して、右のまぶたの上を岩にぶつけて、怪我してしまった。かけていたサングラスにはヒビが入った。ぶつけたところからは、たらたらと出血して、まさにプロレスの流血試合というような様相で、同行者の方がむしろ驚いていた。幸いなことに、バンダナで傷口を押さえたら、すぐに止血できた。竿を持ちながらの沢歩きは、岩で滑ったり、浮石でバランスを崩しやすいので要注意だ。
天気にも恵まれて、山小屋の維持作業の方は順調に進んでいた。
薪ストーブの煙突の煤取りは、屋外と屋内とから行う。山小屋の壁のペンキ塗りも無事終わったようだ。
山小屋周辺の草刈りは、自分たちが歩きやすくするだけでなく、クマが山小屋に近づかないようにする意味でも重要である。
Comments
傷口は治りましたか?
自分も知らず識らずのうちにバランス感覚が衰えてきているので気をつけてますが。
今年は例年に無いぐらいの酷暑で出歩く気も起こりませんが、石徹白のほうは少しは涼しいのでしょうかね?
Posted by: Cima | August 19, 2023 02:03 PM
Cimaさん
傷はかすり傷程度です。
その後の中央アルプスの沢ではさらに危ない目に遭っています。
山小屋は標高1000m近くあるので、だいぶ涼しいですよ。
>傷口は治りましたか?
>自分も知らず識らずのうちにバランス感覚が衰えてきているので気をつけてますが。
>今年は例年に無いぐらいの酷暑で出歩く気も起こりませんが、石徹白のほうは少しは涼しいのでしょうかね?
Posted by: マメゾウムシ | August 19, 2023 04:34 PM