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May 21, 2023

金剛山 高天谷 左俣:ワンゲル部員と今シーズン初の沢登り

今シーズン初の沢登りで、ホームの金剛山の高天谷を、ワンゲル部女子部員2名と一緒に遡行してきた。まだ体が沢に慣れていないせいか、体が少々重く、まだベストな状態ではなかったが、今シーズンの沢登りのスタートを切ることができた。

【日程】2023年5月20日(土)
【山域】生駒・金剛・和泉
【渓谷名】大和川水系 高天谷左俣
【メンバー】ワンゲル部員2名、マメゾウムシ
【天候】曇り
【コー スタイム】高天彦神社駐車場9:30~高天滝下9:40~10m大滝下10:00~二俣11:45~郵便道(920m地点)13:11-21~高天彦神社駐車場14:15

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スタートとなる高天彦神社の駐車場は、前日の雨で大きな水たまりができていて、そこだけ車が停まっていなかったが、後から来た車は、満車のため、やむを得なく水たまりの中に駐めていた。高天彦神社のトイレが改装されていたのは良かった。以前は男女の区別がされていなかったが、男女別の区切りができて、きれいになっていた。

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高天滝6mから入渓する。この日は前日の雨から天気が回復して気温も上がる予報だったが、入渓時でまだ雲が厚く、涼しいぐらいであった。

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高天滝は、左岸に設置されているハシゴを使って巻く。

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高天滝の上はゴルジュとなる。高天谷は平水時の水量が少ないので、多少増水する程度がちょうど良いのだが、前日の雨にもかかわらず、水量はほぼ平水だった。

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3m滝とその背後に堰堤が現れる。

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ワイヤーがフィックスされている右岸からまとめて巻く。

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上部が開けた先にかっての10m大滝が現れる。滝壺が埋まってしまい、現在は8mぐらいの高さである。

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いつも通りに左岸から高巻く。

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崩壊地の通過となる。

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再び流れは植林の中へ入っていく。ここからが核心となる。

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次々と出てくる滝を直登していく。

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上部に倒木のかかる5m滝が現れる。これも直登するが、2回生のために上からロープを垂らした。

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ゴルジュチックとなる。

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いつもちょっと手こずる小滝が現れる。シャワーを浴びる覚悟があれば、それほど難しくはないのだが、まだ水温が低いので、私は左から巻き気味に越えた。

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部員たちは右から越えた。

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再びゴルジュ状となると、

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5mトイ状滝が現れた。

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ここはシャワーは避けられないので、覚悟を決めて、シャワーを浴びながら越える。

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滝が一段落したところで、壊れた古い堰堤を通過する。

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倒木で埋まった二俣に到着する。倒木を掻い潜って、左俣へ入る。

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大滝2段20mがすぐに現れる。ここは念のためロープを出して確保した。陽が出てくれないので、確保中は体が冷える。

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大滝の落口に出る。

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4m滝を越える。

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最後の4m滝を越えると、

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植林の中の緩い流れに変わる。

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そのまま詰めていくと、左上に郵便道とよばれる登山道が現れるので、登山道まで登ったら遡行終了である。ここで沢装備を解除する。

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そのまま郵便道を下山すると、高天滝の前に戻る。

まだ体が沢に慣れていないせいか、体も少々重く、まだベストな状態ではなかったが、今シーズンの沢登りのスタートを切ることができた。実際に体重は増えていたのだが、これまでと変わらずにいつもの滝たちを直登できたのには多少安心した。まだまだ老け込むわけにはいかない。沢泊に備えて、調子を上げていきたい。

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May 18, 2023

飛騨美濃せせらぎ街道

ワンゲル部立山スキー合宿の番外編です。立山へは入山の前々日の夜に出発し、のんびりと下道にて移動した。いつもは日本海周りで行くことが多いのだが、今回は飛騨美濃せせらぎ街道を通って、立山を目指すことにした。

奥美濃の郡上八幡までは国道156号号を北上し、ワンゲル部山小屋へ行くのと同じルートであるが、郡上八幡からは、おそらく自分にとって初めての飛騨美濃せせらぎ街道に入る。

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道の駅明宝があったので立ち寄ってみた。

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明宝ハムなどの自販機があった。さすがは明宝ハムの産地である。

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ツバメが巣を作っていた。

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道の駅の横を流れる吉田川。フジの花が咲いていた。

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新緑が美しい街道を進むと、西ウレ峠という場所があった。遊歩道があるらしい。

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管理棟近くの階段を登ってみたが、行き止まりであった。

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次は最高地点を目指す遊歩道を歩いてみた。案内板にあったブナの巨木である。

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管理棟前の池ではヤマメが泳いでいた。場所はよいのだが、遊歩道に通行止め箇所があったりで、遊歩道の維持にやる気が感じられなかった。

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その後、高山、飛騨古川、神岡を経由して富山に出た。途中、コゴミなどの山菜を採った。

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コゴミ以外にも、タラ、コシアブラ、ネマガリタケが採れた。すでに報告済みだが、これらの山菜は立山合宿中の貴重なビタミンとなった。

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May 17, 2023

ワンゲル部立山スキー合宿4:大走り尾根滑走と下山

ワンゲル部の立山スキー合宿の4日目(5月5日)の記録です。概要についてはこちらをご覧ください。

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最終日である4日目の朝を迎える。怪我人がいたようで、富山県警の雪上車で搬出されていった。前日に歩き方のおかしい女性が気になったが、その人であった。転倒か滑落で怪我をしたようだ。

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正午前には撤収して下山したいので、この日は近場で軽く滑るだけとする。現役部員4名はテン場前にある斜面、通称ゲレンデで滑走練習をするとのこと。

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私と前主将で大走り尾根を滑りに行くことにする。

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雷鳥沢キャンプ場から1時間ほど登った標高2500m地点から滑ることにする。まだ雪が緩んでおらず、斜度もそこそこある。

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私は特に問題はなく滑れたが、前主将が無事滑れるか危惧する。やはり転倒! ヒヤリはしたが、滑落することなく下りてきたのでホッとする。

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斜度が緩めば問題はなかった。下部は快適ザラメとなっていた。

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10時にテン場に戻り、テントを撤収する。

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多少遠回りにはなるが、すべてシールで行けるブル道から室堂に下山することにする。

13時前に室堂に下山できた。混雑のため高原バス乗車時にケーブルカーの整理券が発行されたが、美女平ではそれほど待ち時間もなくケーブルカーに乗ることができた。立山駅に下山後は、現役部員4名は公共交通機関にて帰路についた。

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マイカーの私と前主将は、亀谷温泉白樺の湯で汗を流した後に、立山町の台湾菜館にてボリューミーな夕食を取った。

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台湾菜館からは、剱岳・立山方面の山並みを見ながらの食事ができた。

ワンゲル部立山スキー合宿は滞在中4日とも天気と雪に恵まれた。個人的にはもう少し斜度のある斜面を滑りたかったが、後進の育成も重要である。ワンゲル部員たちには良い経験になったに違いない。ワンゲル部にとって、今シーズンは創部以来の山スキーの伝統を復活させたという点で、今回のゴールデンウィーク合宿はたいへん記念すべき合宿と言えるだろう。

滑走シーンを編集した動画のリンクです。

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May 16, 2023

ワンゲル部立山スキー合宿3:雄山谷と山崎カール滑走

ワンゲル部の立山スキー合宿の3日目(5月4日)の記録です。概要についてはこちらをご覧ください。

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立山滞在3日目も良い天気であった。この日は、一ノ越方面の斜面を滑ることにした。

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雷鳥沢キャンプ場からブル道を進み、途中からブル道を離れて浄土沢を詰めていく。

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登山者やスキーヤーなどで賑わう一ノ越に到着する。

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まずは雄山谷にドロップする。メローな雄山谷は個人的には物足りないが、ワンゲル部員にとってはレベル的にちょうど良い。

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それでも転けるのはいたが、恐怖感なしに滑れたようだ。

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大岩まで滑って休憩とする。

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いつの間にか大岩でボルダリング大会となっていた。

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一ノ越へ登り返す。疲れが溜まっているのか、登り返しに1時間15分もかかってしまった。現役部員たちはもう少し速く登っていた。

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元気な現役部員3人は、雄山谷をもう1本滑った。

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現役部員3人の登り返しを待ってから、浄土沢を少し落として、山崎カール側にトラバースする。

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山崎カール側の大斜面を滑る。こちらも快適ザラメだ。

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雷鳥沢キャンプ場まで滑り込んで、3日目の行動は終了。物足りない現役部員4名は、さらに大走り方面へ滑りに行った。

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私は前主将と、早速、柚子豆乳鍋をアテに立山最後の宴を始める。

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明宝ハムを焼く。

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最後の立山の夕陽である。持ってきたお酒を全て飲みきったところでお開きとした。

ワンゲル部立山スキー合宿4:大走り尾根滑走と下山につづく

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May 15, 2023

ワンゲル部立山スキー合宿2:剱御前岳からの剱沢滑走と雷鳥沢滑走

ワンゲル部の立山スキー合宿の2日目(5月3日)の記録です。概要についてはこちらをご覧ください。

全員無事に入山できたワンゲル部であるが、いよいよ2日目からが本格的な活動となり、早速、合唱のハイライトである剱沢滑走の予定だ。

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日の出は6時30分頃だった。

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8時を過ぎたぐらいに雷鳥沢キャンプ場を6人全員(顧問含む)で出発する。

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雷鳥沢右岸をシール登行で登るが、まだ雪は緩んでいない。

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滑落のリスクがあるので、シール登行の技術がない者は早めにシートラに移行してもらう。

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クトーがあれば問題ないが、ベテラン山スキーヤーはクトーなしでもシール登行で登る。それでも剱御前小屋手前のトラバースでシートラにせざるを得ず、ナイフリッジの通過は緊張感があった。

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剱御前小舎に到着して一服する。ここで聞いたことのある話し声がする。立山のガイドさんで、テンカラ仲間のかわさんだった。ガイド中で今日中にハシゴ谷乗越を越えるとのこと。6月のテンカラ仲間の集まりでの再開を約束する。

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剱御前小舎からは、スキー技術の高い者は剱御前山に登って剱沢への滑走、スキー技術に自信のない者は直接に剱沢滑走とした。

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前主将、現主将、顧問の3人で剱御前山へ登り、残りの2回生3人は先に剱沢へ滑り込んでいった。剱御前山からの剱岳。

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剱沢への滑走を前にして、ガッツポーズを取る現主将。

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前主将は剱岳をバックにVサイン。

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快適ザラメを滑る。

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剱岳に向かって滑る。最高のロケーションである。

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剱沢キャンプ場まで滑ってランチタイムとする。多少の雲はあるが、天気も良かった。

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50分ほどのマッタリとしたランチタイムを終えたら、剱御前小舎へ登り返す。

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2度目の剱御前小舎に到着。

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次は雷鳥沢の滑走である。少し夏道を下った所から、スキーを履く。

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スプリットボードの主将がドロップする。

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スキー技術に自信のない2回生3人は、出だしの急斜面はスキーを担いで高度を下げる。

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斜度が緩んだ所からスキーを履いて、全員での滑走へ。

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登山者を避けるために雷鳥沢の中へ滑り込む。

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上部はまずまずのザラメ雪だったが、

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下部は雪が緩みすぎて、やや重めだった。転けても滑落の心配はない。

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うまく滑れたかどうかは別にして、全員無事にキャンプ場に戻ることができた。

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2日目の晩は焼肉にて一杯。展望に恵まれた剱沢と雷鳥沢の滑走は、ワンゲル部員たちにとって、いい経験になったに違いない。

ワンゲル部立山スキー合宿3:雄山谷と山崎カール滑走につづく

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May 14, 2023

ワンゲル部立山スキー合宿1:室堂山滑走

顧問をしているワンゲル部の立山スキー合宿に技術指導のために同行してきた。主将を除く全員がテレマークスキーでの参加で、雷鳥沢キャンプ場をベースに4日間しっかり滑ってきた。滞在中は天気と雪に恵まれて、部員たちには良い経験になったにちがいない。

概要
【日程】2023年5月2日(火)〜5日(金)
【山域】北ア立山
【場所】立山
【メンバー】ワンゲル部員5名、マメゾウムシ(ワンゲル部顧問)
【天候】全日晴れ
【装備】テレマーク5、スプリットボード1
【コースタイム】
5/2 立山室堂9:08〜室堂山荘9:17〜雷鳥沢キャンプ場9:47-11:44〜みくりが池温泉12:29〜室堂山13:54-14:14〜雷鳥沢キャンプ場14:41
5/3 雷鳥沢キャンプ場8:05〜剱御前小舎10:42-11:13〜剱御前山11:23-39〜剱沢キャンプ場11:49-12:40〜剱御前小舎13:34-14:06〜雷鳥沢キャンプ場15:08
5/4 雷鳥沢キャンプ場8:03〜一ノ越山荘9:52-10:29〜雄山谷2320m地点10:38-11:45〜一ノ越山荘13:01-14:00〜雷鳥沢キャンプ場14:24
5/5 雷鳥沢キャンプ場8:22〜大走り尾根2500m地点9:21-35〜雷鳥沢キャンプ場9:58-11:07〜室堂山荘12:10〜立山室堂12:19

ワンゲル部にとって、ゴールデンウィークに行う合宿は、私が顧問になってから初めてのことである。スキーをするならば、天気が安定して雪質もザラメ雪となったゴールデンウィークは、本来合宿にふさわしい時期である。創部当時は山スキーや雪山の活動をしていたワンゲル部だったが、私が顧問を引き受けた時点では無雪期の縦走しかしないクラブになっていた。コロナ禍で活動のできない時期もあったが、なんとか全員が山スキーを行うところまでもってきた。厳冬期には、奥美濃にある山小屋をベースにスキー練習を行ってきた。3月末には、奥美濃の和田山牧場跡をベースにして、スキーと雪上訓練を中心とした春山合宿を行うことができた。今回の立山合宿は、一連のスキー山行の最後の仕上げの場として計画した。ワンゲル部にとって、創部以来の山スキーの伝統を復活させたという点で、たいへん記念すべき合宿と言えるだろう。

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1日目(5月2日)

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前主将と私の2人で先発し、立山駅7時20分発のケーブルカーに乗車する。後発隊4名は11時台のケーブルカーに乗車とのことなので、この日は後発隊とは別行動とする。

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1年ぶりの立山入山である。昨年は11月の立山に入れなかった。

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重荷なので、室堂山荘横のブル道から雷鳥沢へ向かうことにする。ブル道は多少遠回りだが、アップダウンがなく、全体的に緩やかな傾斜なので、重荷でもなんとか進める。

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たまたまテントを撤収した人がいたので、その場所を譲り受けてテントを張る。深く掘ってあって、ブロックも積んであり、風に安心なテン場である。自分たちで掘るとなると、まだ雪が締まっていて硬く、かなりの労力を要したに違いない。実に感謝なことである。テント代は1人1泊1000円で、1人3000円を管理事務所で支払った。

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3泊分のお酒であるが、ほぼ1人分の量である。

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一息ついたところで、室堂山に足慣らしに行くことにする。みくりが池温泉経由の夏道で行ってみたが、雪が繋がっていなかった。

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雷鳥沢キャンプ場から2時間ほどで室堂山に到着する。定番の日本オートルートの眺めを楽しむ。

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反対側には剱岳の眺めである。

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シールを剥がして滑るとする。昨年も来たが、その時は気温が低く、カチカチ山であった。今回は充分に雪は緩んでいる。

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思った以上の快適ザラメであった。前日に降ったと思われる新雪も板が走る。

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テレマーク2シーズン目の前主将も楽しそうに滑っている。そのまま浄土沢に滑り込んだ。

雷鳥沢キャンプ場へ戻ると、時間的には当然着いているだろう後発隊はまだ着いていなかった。やけに到着が遅いなと思って、目の前の雷鳥荘下の斜面に目をやると、何やら苦労しているテレマーカーたちがいる。それが後発隊だった。重荷でまともに滑れず、転倒を繰り返していた。「ブル道を使え」とアドバイスしたのに、わからなかったようで、アップダウンのある夏道を素直に来たようだ。

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後発隊も着いたので、早速飲み始めることにする。前日の移動途中で採った山菜をアテに一杯やることにする。採った山菜は、コゴミ、タラ、コシアブラ、ネマガリタケである。

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山菜はアヒージョにした。お酒が進む。

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後発隊はキャンプ場前の斜面を利用して雪上訓練を行っていた。3月に行った雪上訓練の復習である。

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日が陰ってきたら、さすがに寒くなってきたので、テント内にてメインデッシュのキムチ鍋をつつきながら呑んだ。

いよいよ明日から、ワンゲル部員全員で残雪の雪山を楽しむ。晴れ男の自分が参加したこともあり、どうやらこの4日間は好天が続きそうだ。

ワンゲル部立山スキー合宿2:剱御前岳からの剱沢滑走につづく

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