ワンゲル部の和田山牧場跡ベース春山訓練2:野伏ヶ岳で実践訓練
ワンゲル部の和田山牧場跡ベース春山訓練の2日目(3月28日)の記録です。概要についてはこちらをご覧ください。
前日に雪上訓練を行ったワンゲル部員であるが、練習したことを本番の山行で使えるかが重要である。その実戦訓練の場として、野伏ヶ岳のピークハントを行うことにした。野伏ヶ岳は私にとっては毎年のように登って滑る馴染みの山ではあるが、現役のワンゲル部員で山頂に立った者はいない。昨年は野伏ヶ岳に日帰りでワンゲル部員1名が私と一緒にトライはしているが、今年と同じ雪不足と出発が遅かったこともあり、山頂まで登らずに途中から滑走してしまった(2022年4月7日の記録)。
合宿中の3日間は好天予報であったが、2日目の朝も見事な快晴であった。ワンゲル部員の滑走技術には差があるので、中級者以上の滑走技術がある者のみが山頂からの滑走を行い、初級以下の滑走技術の者は登山にてピークハントを行うことにした。自ずと2・3年生の2名がBC組、1年生3名が登山組となった。OB1名と顧問はBC組のサポートに入る。山頂までは全員がダイレクト尾根を登り、山頂からはBC組は北東尾根を滑走し、登山組は往路のダイレクト尾根を戻ることにした。
ダイレクト尾根にショートカットで取り付く。昨年は基部まで回り込んだが、今回はなんとかシール登行でショートカットできた。
最初のうちはシール登行で進めたが、斜度が増してくると雪不足と藪に阻まれて、スキーを担がざるを得なくなる。スキー組よりも登山組が断然有利であった。
最初の急斜面を登り切る。
次の急斜面も雪付きが悪く、シートラで登る。
北東尾根とのジャンクション手前は、中央ルンゼへの滑落に注意しながら進む。危険箇所をいかに素早く通過できるかが、リスクを低くするうえで重要である。
雪は途中で途切れて、先行していたメンバーがルートに迷っていたが、そこは藪に突っ込めとアドバイスする。我々が登ってきたダイレクト尾根側は北東尾根とのジャンクションの南側になるため、雪融けが早く、藪が出ていた。ジャンクションの北側は雪が残っているはずなので、少し藪を漕げば突破できるはずである。ほんの5mほどの藪漕ぎで、予想通りに尾根の北側の雪面に出た。そこからは再びシール登行で登れた。
野伏ヶ岳の山頂に到着する。私にとっては2年ぶりの山頂であった。
山頂の北側からは白山の眺め。
東側には御嶽山や北アルプスの眺め。
東方向の展望を拡大すると、馴染みの奥美濃の大日ヶ岳もはっきりわかる。
こちらは山頂の北西方向の展望。
南西方向の展望。
山頂からは登山組と分かれて、BC組は北東尾根の滑走に入る。
上部は快適ザラメであった。
下部はやや湿雪で、藪も濃くなった。上級者の滑りにはさほど影響はしなかったが、テレマーク中級者の主将はやや苦労していた。ゲレンデと同じように滑れないのは、BCの難しいところである。
無事、湿地まで滑り込んで、そのままテン場に到着。登山組もさほど遅れずにテン場に戻ってきた。野伏ヶ岳のピークハントは、ワンゲル部員たちにとってよい実践の場になったようだ。
時間があったので、登山組は近くの斜面で滑走練習を行った。ワンゲル部員の課題は、スキー技術の向上と、トランジッション(シールの脱着)をいかに速くできるかであるだろう。登山における安全は、体力と技術があって確保されるものである。技術の習得には時間がかかるものなので、コツコツと練習を重ねていくことが重要である。部員たちにはそのことをしっかり意識してもらいたい。






















Comments