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April 23, 2023

今シーズン2回目の山菜採り

ゴールデンウィークはスキー遠征を予定しているため、多くの出費が予想される。そんなゴールデンウィーク1週間前の週末は、経費節約のため、近場の裏山にて今シーズン2回目の山菜採りをすることにした。

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山菜を教えてほしいということで、加古川からわざわざD夫妻も参加してくれた。

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ツルカノコソウ

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タチツボスミレ

林床には春の草花が咲いていた。

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植林の中にリョウブの木が多数あったので、低い位置にある葉を採った。

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いつもの場所にウドが出ていた。

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沢沿いにはウルイ(ギボウシ)が出ていた。

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採れたのは、コシアブラ、タラ、タカノツメ、ウド、リョウブ、アザミ、ウルイ(ギボウシ)と、2週間前よりも種数が増えたが、コシアブラ、タラ、タカノツメはそろそろ裏山では旬が終わる。

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早速、アザミ、タカノツメ、リョウブを天ぷらにして一杯。

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ウルイはナムルと胡麻和えにして酒のアテに。

いよいよ来週はゴールデンウィーク。1ヶ月ぶりのスキーとなるが、これで納板となるだろうか。

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April 16, 2023

ブラックダイヤモンドのトレッキングポール(ウルトラディスタンス)石突交換

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かってよく使っていたブラックダイヤモンドのトレラン用ポールのウルトラディスタンス。トレランだけでなく、一般登山や沢登りでも使ってきた。2013年に出場したUTMBでも使ったポールなので、すでに10年ぐらいは使っている。いつの間にか石突がかなり短くなっていることに気がついた。おそらくすり減ったのか、折れたのだろう。石突以外の部分では、グリップベルトが擦り切れてきたことで、2019年12月に交換したことがある。現在は石突き以外は問題なく機能している。できれば、石突を交換して、もう少し使い続けたい。早速、販売店を通して、石突交換が可能かどうか問い合わせてみた。残念ながら古いモデルのため、対応する部品がないとの返事だった。それでは他のメーカーの交換用石突を使って交換はできないかとウェブで調べたところ、自分でブラックダイヤモンドのディスタンストレッキングポールの石突を交換したという記事が出てきた。特に特殊な工具も必要なく、簡単にできるようである。そんな訳で、自分でやってみることにした。参考にしたのは山登り情報発信局というホームページである。

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LEKI トレッキングポール用 フレックスチップ M

用意した交換用石突は、LEKIのトレッキングポール用 フレックスチップMである。アマゾンで1個1210円で売っていたので、2個購入した。交換後は重量が少し重くなるが、スノーバスケットを取り付けることもできる。

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ポールの先端を石突ごと沸騰した湯につけて、3分ぐらい湯煎する。

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石突を両足でおさえて、ポールを上方に引っ張ると、意外と簡単に抜けた。

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ポール先端には接着剤が残っているので、湯に入れて溶かした後に拭き取ればよい。

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あとはポールの先端に接着剤を塗って、交換用石突をはめればよい。接着剤は100円ショップで売っている3000ゴールド瞬間接着剤(耐衝撃)を使った。

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交換用石突をはめ込んだら、石など硬いところに上から垂直に何回か打ち付けた。

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無事、交換成功。あとは山で使ってみて、最終確認である。

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April 12, 2023

今シーズン初の山菜採り

例年ならば、まだスキーをしていてもおかしくない時期だが、今シーズンは雪融けが早く、すでに西日本や奥美濃の山は滑れる状態ではない。年齢のせいなのかテンションも上がらず、遠出してまでも滑ろうという気にもなれない。沢登りのシーズンインもよいが、まだ水温は低い。ちょうど地元の裏山では山菜が出始める時期なので、ワンゲル部主将と山菜採りに行くことにした。

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早速、道ばたにて、つくしを見つける。

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ツバキがまだ咲いていた。

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山に入ると、コバノミツバツツジが咲いていた。

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早速、コシアブラを見つける。標高500m〜600mぐらいが、ちょうど旬な感じだ。標高600mを越えるところや、日陰はまだこれからという感じだった。

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タカノツメはちょうど最盛期という感じだ。

タラも見つけたが、新芽が高すぎて採れなかった。リョウブはまだ葉が出たてであった。

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麓の集落では八重桜が満開だった。

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その日の晩はそのまま外飲みになったが、採れた山菜は翌日に天ぷらでいただき、春の訪れを感じた。

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April 03, 2023

ワンゲル部の和田山牧場跡ベース春山訓練3:野伏ヶ岳南面滑走

ワンゲル部の和田山牧場跡ベース春山訓練の最終日である3日目(3月29日)の記録です。概要についてはこちらをご覧ください。

前日に野伏ヶ岳のピークハントで実戦訓練を行ったワンゲル部だが、最終日は実戦訓練第2弾として、薙刀山の往復を予定していた。しかしながら、急激な雪融けで推高谷の徒渉地点を渡れない可能性があった。また前日に登った野伏ヶ岳の山頂から眺めた限りでも、薙刀山の斜面の雪の付きが悪く、徒渉できたとしても斜面に取り付けない可能性も高かった。そのような理由から、当初の予定を変更して、小白山に行き先を変更することにした。小白山の山頂までは雪が繋がっていないが、行ける所まで行って、良さそうな斜面を滑ることができればよいだろう。この日は下山を含めて、山小屋に立ち寄って後片付けを必要もある。その時間も考慮すると、正午ぐらいにはテントを撤収したいところである。滑走技術の低い者は、野伏ヶ岳南面の緩斜面を滑ってもらうこともできる。

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最終日の朝も見事な快晴であった。放射冷却で朝方にだいぶ冷え込んだため、雪はカチカチに凍っていたが、すぐに緩みそうだ。

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雪が緩み始めた8時にテン場を出発する。

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ダイレクト尾根の基部を目指す。

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このあたりはクマ棚が多い。

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ダイレクト尾根の基部に着く。こぶが複数あるブナが気になった。

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野伏平を小白山に向かって進む。

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沢割れ箇所が多く、ルート取りに苦労する。

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小白山は時間的に厳しくなってきたので、野伏ヶ岳南面に行き先を変更する。

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標高1220mあたりまで登って、滑走することにした。野伏ヶ岳南面は数年に1回ほど大きな雪崩が起こっているようで、木がまばらで、折れている木も多い。そこをダイレクト尾根の基部を目指してややトラバース気味に滑った。

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テレマーク2シーズン目の主将の滑り。

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ダイレクト尾根を越えて、湿原に出る。

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幕営地に戻り、テントを撤収する。撤収時間がちょっと長いような気がしたが、もう少し速くできるようになるべきだろう。

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3日間を過ごした和田山牧場跡を後にする。

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最後の滑りは林道である。ボブスレーのように滑っていく。

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雪がなくなった所で、シートラにて下山する。

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山小屋に戻って後片付けをしてから、帰路についた。山小屋の前では早くもザゼンソウが咲いていた。

ワンゲル部員においては、しっかり今回の合宿の反省会を行ってほしいところだ。登山における安全は、体力と技術があって確保されるものであるからだ。

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April 02, 2023

ワンゲル部の和田山牧場跡ベース春山訓練2:野伏ヶ岳で実践訓練

ワンゲル部の和田山牧場跡ベース春山訓練の2日目(3月28日)の記録です。概要についてはこちらをご覧ください。

前日に雪上訓練を行ったワンゲル部員であるが、練習したことを本番の山行で使えるかが重要である。その実戦訓練の場として、野伏ヶ岳のピークハントを行うことにした。野伏ヶ岳は私にとっては毎年のように登って滑る馴染みの山ではあるが、現役のワンゲル部員で山頂に立った者はいない。昨年は野伏ヶ岳に日帰りでワンゲル部員1名が私と一緒にトライはしているが、今年と同じ雪不足と出発が遅かったこともあり、山頂まで登らずに途中から滑走してしまった(2022年4月7日の記録)。

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合宿中の3日間は好天予報であったが、2日目の朝も見事な快晴であった。ワンゲル部員の滑走技術には差があるので、中級者以上の滑走技術がある者のみが山頂からの滑走を行い、初級以下の滑走技術の者は登山にてピークハントを行うことにした。自ずと2・3年生の2名がBC組、1年生3名が登山組となった。OB1名と顧問はBC組のサポートに入る。山頂までは全員がダイレクト尾根を登り、山頂からはBC組は北東尾根を滑走し、登山組は往路のダイレクト尾根を戻ることにした。

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ダイレクト尾根にショートカットで取り付く。昨年は基部まで回り込んだが、今回はなんとかシール登行でショートカットできた。

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最初のうちはシール登行で進めたが、斜度が増してくると雪不足と藪に阻まれて、スキーを担がざるを得なくなる。スキー組よりも登山組が断然有利であった。

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最初の急斜面を登り切る。

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次の急斜面も雪付きが悪く、シートラで登る。

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北東尾根とのジャンクション手前は、中央ルンゼへの滑落に注意しながら進む。危険箇所をいかに素早く通過できるかが、リスクを低くするうえで重要である。

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雪は途中で途切れて、先行していたメンバーがルートに迷っていたが、そこは藪に突っ込めとアドバイスする。我々が登ってきたダイレクト尾根側は北東尾根とのジャンクションの南側になるため、雪融けが早く、藪が出ていた。ジャンクションの北側は雪が残っているはずなので、少し藪を漕げば突破できるはずである。ほんの5mほどの藪漕ぎで、予想通りに尾根の北側の雪面に出た。そこからは再びシール登行で登れた。

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野伏ヶ岳の山頂に到着する。私にとっては2年ぶりの山頂であった。

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山頂の北側からは白山の眺め。

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東側には御嶽山や北アルプスの眺め。

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東方向の展望を拡大すると、馴染みの奥美濃の大日ヶ岳もはっきりわかる。

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こちらは山頂の北西方向の展望。

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南西方向の展望。

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山頂からは登山組と分かれて、BC組は北東尾根の滑走に入る。

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上部は快適ザラメであった。

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下部はやや湿雪で、藪も濃くなった。上級者の滑りにはさほど影響はしなかったが、テレマーク中級者の主将はやや苦労していた。ゲレンデと同じように滑れないのは、BCの難しいところである。

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無事、湿地まで滑り込んで、そのままテン場に到着。登山組もさほど遅れずにテン場に戻ってきた。野伏ヶ岳のピークハントは、ワンゲル部員たちにとってよい実践の場になったようだ。

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時間があったので、登山組は近くの斜面で滑走練習を行った。ワンゲル部員の課題は、スキー技術の向上と、トランジッション(シールの脱着)をいかに速くできるかであるだろう。登山における安全は、体力と技術があって確保されるものである。技術の習得には時間がかかるものなので、コツコツと練習を重ねていくことが重要である。部員たちにはそのことをしっかり意識してもらいたい。

ワンゲル部の和田山牧場跡ベース春山訓練3:野伏ヶ岳南面滑走につづく

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ワンゲル部の和田山牧場跡ベース春山訓練1:雪上訓練

3月25日〜29日の日程にて、ワンゲル部員たちと5日間ほど山籠もりしていた。前半2日間はワンゲル部山小屋をベースに過ごし、ワンゲル部員たちもテレマークスキーイベント「ゲレンデjack! with 集まろうテレマーク! in 奥美濃」に参加した。イベントでは、ワンゲル部員たちは先輩テレマーカーたちにアドバイスをもらいながら、しっかりテレマークスキーの練習を行った。後半3日間は和田山牧場跡にベースを移し、テン泊生活を送りながら春山訓練を行った。まずはその春山訓練の1日目の報告です。

概要
【日程】2023年3月27日(月)〜29日(水)
【山域】奥美濃
【場所】野伏ヶ岳
【メンバー】ワンゲル部員5名、Tさん(ワンゲル部OB)、マメゾウムシ(ワンゲル部顧問)
【天候】3/27 晴れ、3/28 晴れ、3/29 晴れ
【装備】テレマーク5、ATスキー1、スプリットボード1
【コースタイム】
3/27 白山中居神社8:38〜林道880m付近(シール登行開始)9:25-49〜和田山牧場跡石碑11:00〜幕営地11:27-13:16〜雪上訓練場所13:29-16:08〜幕営地16:22
3/28 幕営地8:09〜ダイレクト尾根基部(1150m)8:55〜北東尾根とのジャンクション11:12〜野伏ヶ岳11:31-12:08〜北東尾根滑走〜幕営地13:17
3/29 幕営地8:05〜ダイレクト尾根基部(1120m)8:45〜野伏ヶ岳南面1220m9:49-10:15〜幕営地11:09-12:15〜和田山牧場跡石碑12:35-12:46〜林道870m付近(滑走終了)13:10-43〜白山中居神社14:19

ワンゲル部山小屋のある奥美濃は、2月以降の降雪が少なく、3月に入ってからは急激な雪融けが進んでいる。残雪量から判断すると、例年よりも1ヶ月は季節が早く進んでいるようだ。そのため、3月下旬時点の山小屋の裏山では、予定していた雪上訓練を行えるだけの積雪は残っておらず、実施場所を変えざるを得なかった。そこで候補になったのが和田山牧場跡であった。当初は山小屋の裏山での雪上訓練を終えてから、石徹白の山に入りテン泊縦走を行う予定だったが、雪山のための充分なトレーニングを行っていない現在のワンゲル部の状況では、少々リスクを感じていた。そこで、和田山牧場跡をベースにして、雪上訓練と周辺の山のピークハントをまとめて行うことに計画を変更したのであった。

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1日目(3月27日)

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白山中居神社からスタートする。2泊分の装備とスキー板を担いでいるので、そこそこ重いが、年寄りサポート組のテントは現役部員に持ってもらっている。ただ、現役部員たちのザックが2泊の割には結構大きいのが気になった。ベース方式なので多少は余計な荷物を持っていっても良いが、今後の長期縦走に向けて、もう少し軽量化を意識した方がよいかもしれない。

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例年の3月であれば、和田山牧場跡への林道には結構雪が残っていて、比較的すぐにシール登行が開始できるのだが、今回は4月中旬以降の残雪状態ということもあり、しばらくはスキーを担がねばならなかった。

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白山中居神社から50分ほど歩いた標高880m付近でようやく雪が繋がり、シール登行を開始できた。昨年は4月7日に同じルートを行っている。その年も雪融けが早かったが、その時は標高870m付近からシール登行を開始できたことから、今年は昨年以上に雪融けが早いことがわかる。

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上部のヘアピンの林道ショートカットはなんとかいけたが、1週間後は厳しいだろう。

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最後は林道を離れて尾根を進む。

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昨年は尾根の雪がつながっておらず、スキーを脱いだが,今年はぎりぎりスキーを脱がずに和田山牧場跡に出ることができた。

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正面に野伏ヶ岳が現れて、一気に視界が開ける。

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無雪期は湿地になる窪地に今回の合宿のベースとなるテントを設営する。水は湿地を流れるクリークから取ることができるが、高さがあるので、直接に手で汲むことは難しい。我々はビリー缶に細引きを結んで、それをクリークに投げ落として水を汲んだ。

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テント設営を終え、一休みしてから、雪上訓練を行った。場所は和田山牧場跡の南側にある北向きの斜面にて行った。まずは歩行訓練である。最初に、つぼ足での斜面の登下降とトラバースの練習を行い、次に、アイゼンを装着しての斜面の登下降とトラバース練習を行った。キックステップについてもつぼ足とアイゼン装着の両方でしっかり練習してもらった。

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登下降の練習後には、ピッケルを使った滑落停止の練習を行った。

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わきをしっかりしめて、素早く体を反転させてピッケルを説明に打ち付ける。その際に足をあげなければならいが、なかなかそうならない。体が覚えるぐらいまでしっかり練習しておかなければならない。そうでないと、いざという時に瞬時に使えない。

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スタカット方式でロープを2人で結んで雪の斜面を登下降する際の、支点の構築の仕方とロープでの確保の仕方についても練習を行った。まずは肩がらみでの確保練習。

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次にピッケルを使った確保法であるスタンディングアックスビレイについても練習を行った。

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最後に、雪面での懸垂下降を行う際の支点になるスノーボラートを作ってもらった。

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実際にワンゲル部員たちに懸垂下降してもらった。一通りの練習を終えたら、16時を過ぎていたので、幕営地に戻り、この日の行動を終えた。

雪上技術はこのような訓練の場だけでなく、日常的な山行の際にもしっかり練習を行い、体がしっかり覚えるぐらいになっていないといけない。

ワンゲル部の和田山牧場跡ベース春山訓練2:野伏ヶ岳につづく

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