奥美濃のワンゲル部山小屋周辺の残雪状況
私が顧問をしているワンダーフォーゲル部の春の山小屋合宿が今週末から始まるが、奥美濃では2月以降の降雪が少なく、3月に入ってからの気温の上昇もあって急激な雪融けが進んでいる。例年よりも1ヶ月近くは早く季節が進んでいる感じがする。山小屋に隣接するウイングヒルズ白鳥スキー場の営業も急激な雪融けで3月21日までとのことである。そのため、ウイングヒルズで3月26日に開催予定していたテレマークスキーのイベントについては、会場をウイングヒルズの向かいにあるスノーウェーブパーク白鳥高原に変更せざるを得なかった。この残雪状況では、ワンダーフォーゲル部が山小屋合宿で予定している雪上訓練や訓練山行の場所も変更せざるを得ないかもしれない。ウイングヒルズのリフト前売券がまだ残っていたこともあり、そのリフト券の消化も兼ねて、急遽、3月17日〜18日の日程で、山小屋周辺の残雪状況の確認に行ってきた。
ウイングヒルズ白鳥スキー場は、ゲレンデの地肌がだいぶ見えていた。2週間前に滑った時よりもだいぶ雪融けが進んでいたが、この2週間でさらに雪融けが進んだようだ。
ゴンドラでゲレンデトップに上がると、雲海であった。
ワンゲル部の訓練山行の候補場所としている野伏ヶ岳であるが、ゲレンデトップから確認すると、スキーで登って滑れるだけの残雪はありそうだ。山頂から南面に全層雪崩の跡があるのが気になる。ここ最近の気温上昇によるものだろうか。急斜面では注意は必要そうだ。
ウイングヒルズは南面に位置するスキー場のため雪融けが早いのだが、ウイングヒルズの向かいにあるスノーウェーブパーク白鳥高原は北面に位置するため、まだそれなりに雪が残っているように見える。どうやら3月26日に予定しているテレマークスキーイベントの開催は大丈夫そうだ。
ゲレンデは湿雪でややブレーキのかかる雪だった。ゲレンデ練習は早めに切り上げることにした。
山小屋の周囲は思ったよりは雪が残っていた。雪が緩んでいて、時々足を踏み抜く。
部分的にはだいぶ笹が出ていた。2週間前はこの上に雪があって、その上を滑ったのだが。
夕食はキムチ鍋とスパイスチキン。
お酒と共にご馳走を味わった。
翌朝は降雪があった。気温は2℃と高く、湿ったシャーベット状の雪が1cmほど積もっていた。
前日の鍋の残りにうどんと焼き餅を入れて、ボリュームのあるな朝食を取った。
雪融けが進んだ場所では、フキノトウが出始めていた。
野伏ヶ岳方面の偵察にて白山中居神社まで行ってみた。雨でなければ、和田山牧場跡まで登る予定だったが、大進橋周辺の残雪状況を確認するだけに留めた。
和田山牧場跡への林道の出だしには雪がなかった。林道はスキーを担ぐことになるだろうが、和田山牧場跡から上であれば、まだ充分な残雪がありそうな感じだ。
ランチは久しぶりにさんたべーるで食べた。前菜とドリンクがついての価格としてはコスパがよい。
福井周りで帰路についたが、荒島岳の登山口である勝原スキー場跡にはほとんど雪がなかった。
今回の偵察の結果、雪上訓練の場所はワンゲル部山小屋の裏山から和田山牧場跡周辺に変更となったが、訓練山行については予定通りに野伏ヶ岳等の石徹白の山で行うこととした。あとは天気に恵まれることは祈るだけだ。
Comments