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March 06, 2023

2023北海道スキー遠征4:富良野岳ジャイアント尾根から22林班沢とベベルイ沢を滑る!

2023年北海道スキー遠征の最終日である4日目の記録です。前日の前十勝岳は安定した天気だったのに、最終日は大雪予報で、帰路につくために時間も半日しか使えない。こういう時のために取っておいたのが、樹林帯滑りが評判の富良野岳ジャイアント尾根であった。

【日程】2023年2月20日(月)
【山域】十勝
【場所】富良野岳
【メンバー】どうちゃん、ばるちゃん、マメゾウムシ
【装備】テレマーク3
【天候】雪
【コースタイム】バーデン上富良野前駐車地点7:51〜ベベルイ沢横断地点8:52〜ジャイアント尾根1310m9:56-10:14〜22林班沢滑走〜22林班沢1150m10:22-34〜ジャイアント尾根1360m11:42-12:00〜ベベルイ沢滑走〜ヌッカクシ富良野川徒渉地点12:44〜駐車地点13:00

いよいよ北海道スキー遠征の最終日である。この日は大雪予報の悪天で、帰路につくために新千歳空港への移動もあり、時間は半日しか山行にあてられない。こういう時のために取っておいたのが、樹林帯の滑りが評判の富良野岳ジャイアント尾根である。前日にBC仲間で北海道の山に詳しい”たっさん”に、「悪天時は22林班沢がよい」と聞いていたので、この日はジャイアント尾根からまずは22林班沢を滑り、登り返して最後にベベルイ沢を滑ることにした。

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白銀荘での最後の自炊となる朝食は、シンプルに和食とした。おかずは北海道の大粒納豆とホッケである。

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全ての荷物を車に積み込み、富良野思惟林(旧ヒュッテバーデン上富良野)前に移動する。駐車スペースでは、大学生らしきパーティーが出発の準備をしていた。彼らはジャイアント尾根ではなく、ヌッカクシ富良野川の右岸を登っていった。

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スキーを履いて車道を少し下ってから、ヌッカクシ富良野川の河原に出る。

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ここは2ヶ所の徒渉になるが、誰が置いたのか細い木橋が渡されているので、それを利用する。

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木橋は細く、雪が積もっているので、かなりのバランスが要求された。ここが往復の核心かもしれない。

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徒渉後は北尾根に取り付く。

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北尾根の基部を回り込むように、ベベルイ沢の右岸に出る。雪の下には林道があるのだろうが、その林道沿いに沿って進み、ベベルイ沢を渡る。それからジャイアント尾根に取り付く。前日のトレースが残っているので、それを利用する。出発時は雪は小降りだったが、次第に降りは強くなる。風はそんなに強くはなく、今回初のバラクラバを着用していることもあり、それほど寒さは感じなかった。

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ジャイアント尾根を標高1310m付近まで登ると、木がまばらになり、風も強くなった。ここから、山仲間の”たっさん”に悪天時の滑走ルートとして教えてもらった22林班沢へ滑り込む。

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22林班沢は、北海道滞在中一番の深雪激軽パウダーだった。

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歓声が上がる!

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さらに滑り込む!

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顔面にスプレーを浴びながらの滑りだった!

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標高1150mまで滑り込んで、次はベベルイ沢を滑るために、標高1360m付近までジャイアント尾根を登り返す。

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登り返す途中で、1パーティーが上から滑ってきた。おそらく我々が22林班沢を滑っている間に登ってきたのだろう。およそ標高1360mのベベルイ沢のドロップポイントが近づくと、積雪の表層5cmほどがスラブ化していてズレやすく、シューティングクラックも入る。どうやら積雪が不安定のようで、ベベルイ沢へドロップするか迷ってしまう。

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スラブが薄く大きな雪崩にはならないだろう、そして樹林の脇を滑っていけば大丈夫だろうという判断で、予定通りにドロップすることにした。

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うまく樹林のあるところを選んで滑る。こちらも激パウだった!

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下部は沢が狭まっていく。

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降雪が小康状態となっていたので、往路でベベルイ沢を渡った付近の少し上部の左岸側で休憩を取る。あとは往路を戻るだけである。

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我々がヌッカクシ富良野川を徒渉していると、途中ですれ違ったパーティーも下りてきた。

徒渉を無事終えて駐車場に戻るが、風雪が強くなってきた。とてもパッキングをし直す状況ではなかったので、とりあえずそのまま装備を車に積み込んで、下界へ向かうことにした。

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新千歳空港に向かう途中、富良野の回転寿司トピカルで遅い昼食を取り、北海道最後の食事を海の幸で飾った。道東自動車道に乗る前に、雪が止んだので、道の駅占冠でパッキングをし直した。これであとは高速道路で楽ちんに新千歳空港へ移動のつもりだったが、降雪が激しくなり、思いのほか新千歳空港到着までの時間がかかってしまった。航空機の出発時間には間に合ったが、少し冷やしやした。

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無事、神戸空港に到着する。自宅までは空港の駐車場に駐めておいたマイカーで帰る。

4年ぶりの北海道はピークハントはできなかったが、いい雪に恵まれて、いい滑りができた。年齢による体の衰えもあるし、バックカントリースキーを続けられる時間はそんなに長くはないかもしれない。後悔しないためにも、行けるときに行くこと、できる時にすることが重要かもしれない。

同行者に撮っていただいた滑走シーンの動画を編集しました。こちらをご覧ください。

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