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December 27, 2022

雪の金剛山でワンゲル部主将が歩荷トレ

2週間前は積雪がなかった金剛山だが、先週に引き続いての全国的な寒波到来で金剛山の積雪もだいぶ増えたようだ。そんな金剛山の雪詣でを兼ねて、ワンゲル部主将の歩荷トレに付き合ってきた。

【日程】2022年12月25日(日)
【山域】生駒・金剛・和泉
【山名】金剛山
【メンバー】Yuka、マメゾウムシ
【天候】曇り
【コー スタイム】青崩9:10〜セト11:12-27〜山頂広場12:24-57〜金剛山(葛木神社)13:04〜ちはや星と自然のミュージアム13:39-55〜伏見峠14:05〜久留野峠14:30〜金剛山ロープウェイ前バス停15:08

2週間前は積雪がなかった金剛山だが、先週に引き続いての全国的な寒波到来で金剛山の積雪もだいぶ増えたようだ。ちょうどワンゲル部主将が歩荷トレをしたいということで、そのトレーニングに付き合いがてら、金剛山の雪詣でをすることにした。歩荷トレなので、登るルートは長い方がよいだろうということで、久しぶりに青崩道を登ることにした。山頂到着後は紀見峠までダイトレを縦走する予定とした。

青崩へのアクセスは、富田林駅から金剛バスの水越峠行きに乗車し、葛城山登山口で下車する。雪の金剛山に行きたい人が多いのか、雪道でのマイカーの運転を避けたのか、バスは混雑した満車状態であった。この日は国道309号旧道が積雪路となっているため、バスは水越峠手前の葛城山登山口止まりとなっていた。ただし、水越峠方面へ行く乗客については、309号旧道の入口である青崩までは乗車させてもらえたので、少しばかり歩く距離は節約できた。

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主将は25kgの歩荷でスタートだが、私は年齢の功もあり、普段の日帰りハイク装備とした。

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ゆっくり登る我々を、後ろからパンダが追い抜いていった。金剛山でパンダを目撃するのは初めてのことだった。

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標高を上げるにつれて、積雪も多くなっていく。風がないせいか、思ったよりは寒くはない。

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雪化粧した木々は美しい。

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山頂広場に到着。気温は−1℃で、それほど低くはない。青崩から3時間もかかったのは、歩荷トレとはいえ、ちょっと時間がかかりすぎのような。こちらは息が上がることなく、楽に登れたのはよかった。雪の金剛山は人気があるのか,多くのハイカーで賑わっていた。この日はクリスマスでもあったので、トナカイやサンタのコスプレをしたハイカーもいた。山頂広場には積雪時期恒例の雪山が作られていた。我々はしばらくランチ休憩とする。主将は、歩荷してきた水を捨てて、ここからは身軽となった。

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山頂の葛木神社にもお参りする。トレイルランナーはこの状況でも短パンが多い。積雪は山頂部で20〜25cm程度で、雪山経験者で雪に慣れていれば、アイゼンなしで登れる。

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山頂のブナ林方面に進むと、ヤマガラ、コガラなどのカラ類がたくさん集まっていた。どうやら餌付けされているようだ。

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ヤマガラ

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コガラ

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ゴジュウカラ

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なんと手を差し出すと、ヤマガラが手のひらに乗ってきた。ナッツを手に乗っけた人の手のひらには、次々とヤマガラやコガラがとまって、ナッツをついばんでいた。その餌付けを学習してしまっているようで、手のひらを差し出すだけでも乗ってくる個体がいる。小鳥たちと戯れていたら、だいぶ時間を費やしてしまった。

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主将が行ったことがないというので、ちはや星と自然のミュージアムにも久しぶりに寄り道した。

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こちらにも手乗りコガラがいた。時刻はすでに14時。紀見峠までの縦走は時間的に日没に間に合わないかもしれない。

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ほぼ空荷となった主将はスピードアップしたが、私は新型コロナウイルスの4回目ワクチン接種から3日目ということもあり、どうも息が上がりやすく、旨に違和感もあった。久留野峠からの急登を見ると、つい大事を取る方を選んでしまった。予定よりもだいぶ時間が遅れていて、紀見峠まで行くとヘッデン下山となりそうだったということもある。久留野峠からは金剛山ロープウェイバス停に下山することにした。

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主将は下山しながら雪だるまを作っていた。帰りのバスも満席であった。

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帰りがけに、河内長野駅のお菓子のデパートよしやにてカールを久しぶりに見かけたので、思わず購入してしまった。子どもの時に食べた懐かしいお菓子である。

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下山後は、久しぶりに大紀水産にて一杯!

先週の府庁山に引き続き、今シーズンの雪山は低山雪山ハイクからスタートとなってしまった。年末はいよいよ初滑りとスキーを使った登山ができる。

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December 20, 2022

府庁山:積雪した里山を千早口駅から周回

日本海側は荒れそうな天気予報だったので、スキーには行かず、近場の里山で運動不足を解消してきた。

【日程】2022年12月18日(日)
【山域】生駒・金剛・和泉
【山名】府庁山
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】晴れのち曇り
【コー スタイム】千早口駅10:46〜クヌギ峠11:19〜田山11:46〜府庁山12:51〜旗尾岳13:54〜七里石(旧南海高野線廃線跡)14:39〜千早口駅14:47

例年ならば初滑りを終えていてもよい時期だが、今シーズンは出遅れている。この週末は寒気が入るので、日本海側へのスキー遠征も考えたが、かなり荒れそうな天気予報だったので、無理せずに近場の里山で運動不足を解消することにした。金剛山のライブ映像では山頂では積雪していることが窺えた。金剛山に行くことも考えたが、ハイカーが多そうだったので、南海高野線の駅からアクセスできるマイナーな里山、府庁山を選択した。府庁山という名前は、大阪府が個人所有の山林を借りて植林したことから、周辺住民が府庁の山と呼んだことが由来らしい。

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今回は南海高野線の千早口駅を起点に周回ルートを取ることにした。

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南河内グリーンロードを進む。このあたりでも降雪があったようだ。トンネルが近づいてきたら、右にクヌギ峠への道があるので、そこを入る。

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クヌギ峠に着いたら、右にある急な道を田山を目指して登る。

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うっすらと積雪している。寒気が入っているので、気温がかなり低く、トレランシューズで来てしまったことを後悔する。足が冷えるので、登山靴を選ぶべきだった。

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最初のピークである田山に到着する。標高は541.7mだそうだ。

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途中にある伐採地からは、金剛山・葛城山が眺められた。

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こちらは大阪平野の展望である。

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アップダウンを繰り返して、府庁山最高点(640m)を超える。

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府庁山の三角点がある三叉路に到着する。ここからは大人数が歩いたらしい明瞭な踏み跡が付いていた。どうやら旗尾岳から府庁山を経て十文字峠へ向かったらしい。

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アップダウンを経て、最後のピークである旗尾岳に到着する。旗尾岳は、別名、天見富士といい、標高は548mである。千早口駅から眺めると、富士らしく見えることが、別名の由来である。

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旗尾岳からの下山時に1組2名のハイカーに出会ったが、それ以外は人に会わず、たいへん静かな道中である。途中の分岐を、まだ歩いたことのない千早口駅方面に進むが、こちらは誰も歩いていないようだ。

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林道に出る。

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この林道は関係者以外立入禁止とのこと。旗尾岳への案内はあるのだが。

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沢像の道に入り、国道371号石仏バイパスの下を潜る。

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そのまま沢沿いに下っていく。

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旧南海高野線廃線跡の遊歩道に出る。この遊歩道は、南海高野線の単線時代に使われていた廃線跡であり、三日市町駅から天見駅の間の全長5km弱のサイクリンロードになっていて、「トトロ街道」と呼ばれているらしい。

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千早口駅に戻ってきた。総距離8.7km、累積標高差720m、所要時間は4時間と、運動不足解消によいハイクであった。

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駅のホームにはイソヒヨドリがいた。寒気が入って寒い1日であったが、今シーズン初の新雪を踏み、静かな山歩きができた。

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December 14, 2022

金剛山 カトラ谷周回

しばらく山歩きから遠ざかっていたので、運動不足解消のために、沢登りチックにカトラ谷から金剛山を往復してみた。2ヶ月ぶりのホームの金剛山には、まだ冒険的要素のある面白いコースが残っていた。

【日程】2022年12月11日(日)
【山域】生駒・金剛・和泉
【山名】金剛山 カトラ谷
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】曇り
【コー スタイム】金剛登山口バス停12:01〜カトラ谷分岐12:30〜水場13:02〜転法輪寺13:54〜金剛山13:58〜山頂広場14:05〜水場14:34〜カトラ谷分岐14:57〜金剛登山口バス停15:27

しばらく山歩きから遠ざかっていたので、運動不足解消のために2ヶ月ぶりに金剛山を歩いてきた。2週間前にクライミングは行っているが、クライミングだけでは持久力は落ちてしまう。やはり体力の向上に山歩きは不可欠である。一方で、ハイカーの多い一般ルートは面白くない。そこで選んだのは沢登りチックに登れるカトラ谷ルートであった。カトラ谷は今シーズン2回目だが、前回(2022年10月8日の記録)は、詰めで急斜面の藪漕ぎを強いられた。今回は、カトラ谷上部の詰めで、他にどんなルートを取れるかを調べることを目的にした。

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今回も公共交通機関利用にて、金剛登山口バス停からのスタートである。まずは林道をカトラ谷出合へ進む。

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カトラ谷分岐をカトラ谷方向に進み、カトラ谷に入ると、早速、5m滝が現れる。どこでも直登できるが、流れのすぐ左を登った。部分的にぬめっていたが、しっかり3点確保で登れば問題はない。

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すぐに次の5mほどの滝が現れるが、左岸についた道を進む。

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途中、左岸の高い所を通るが、滑落に注意が必要だ。沢の経験があれば、問題はないだろうが。

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870m二俣の手前まで来る。

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左俣に入ると、すぐに水場がある。軽く喉を潤す。

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フェンス状の堰堤が現れる。

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フェンス状の堰堤を左から越える。ここまでは前回と同じである。フェンス状の堰堤の上は二俣となっていて、左俣の右岸側に大きな崩壊地がある。崩壊地は応急的な修復工事は終えているようだ。

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前回は堰堤を越えたところから右俣に入ったが、今回は左俣方向に進み、すぐに右岸にある尾根に取り付いた。

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尾根上にはモノレールの軌道がついていた。

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モノレールの軌道がついた尾根上を通るのを遠慮して、崩壊地の下へ移動してみた。崩壊地の下部は蟻地獄状で崩れやすかったので、モノレールの軌道のある箇所を登った方がよかったのかもしれない。

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樹林の中を飛び回る小鳥がいた。ルリビタキのメスかな?

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崩壊地のすぐ右についている明瞭な踏み跡を詰めていく。

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青崩道に合流する。山頂広場まではすぐのところであった。

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とりあえずは山頂詣で。

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山頂広場は5℃だった。

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下山だが、カトラ谷の正規ルートを探すことにした。タカハタ道に入り、モノレールの軌道を階段で越える。

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六地蔵を越えたあたりに、カトラ谷の右俣方向に下降する明瞭な踏み跡を見つける。

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急斜面の下降だったが、最初は九十九折りになっていて比較的歩きやすかった。カトラ谷右俣に下りる直前にある急斜面には、ロープがフィックスされていた。

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カトラ谷右俣は標高930m付近に不明瞭な二俣があるが、下りてきた踏み跡はこの右俣の方であった。前回はこの二俣を左俣に入ってしまい、急斜面の藪漕ぎとなってしまった。特に目印らしきテープはなかったが、登りでの正しいルートはここを右俣に進むであった。

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カトラ谷本流に合流する。

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フェンス状堰堤を越えたら、あとは滑落に注意しながら往路を戻るだけだ。カトラ谷の最初にある5m滝の下で、単独の男性1名とすれ違ったが、カトラ谷の往復ではその1名以外とは出会わなかった。

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林道に出て、金剛登山口に下山した。

今回の散策で、カトラ谷上部の様子はおおよそ把握できた。金剛山にまだ冒険的要素のある面白いコースが残っていて何よりだった。

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December 07, 2022

ワンゲル部山小屋の冬支度

先週末は、奥美濃にワンダーフォーゲル部が所有する山小屋の冬支度を、ワンゲル部のOBOGおよび現役部員と共に行ってきた。

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日曜日は天気が悪い予報だったので、天気の良い土曜日のうちにほとんどの作業はやっておきたい。山が呼んでいるが、そこは我慢する。隣接するウイングヒルズ白鳥スキー場は人工雪にてオープンしていたが、ここ最近の気温の高さと雨によって雪融けが進んでしまい、いったんクローズしてしまった。おかげでスキーの誘惑を受けずに済むのはよい。

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雪に埋もれない上部に発電機の移動を行ったり、

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薪の移動を行った。山小屋の雪囲いもしっかり行った。

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改修によって出た廃材を燃やす。

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暗くなると、まるでキャンプファイヤーであった。

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一通りの作業を終えると、すでに夕の良い時間であった。早速、始めるとする!

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現役部員が鍋を作っていたが、つまみが必要なので、アンガス牛のサイコロステーキを焼く。そこそこ酔いが回ったところで、宴はお開きになった。

翌日は、朝から小雨がパラついていた。水源など山小屋周辺の見回りを行った。

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山小屋周辺に作られたクマ棚の調査も行った。ツキノワグマは、樹上で木の芽や実などを食べる際、枝をたぐり寄せて採食する。その時に折れた枝が樹上に鳥の巣のように積み重なったものをクマ棚という。折られた枝は落葉しないため、樹木の落葉後にはその残った枯葉が目立つ。そのため晩秋の落葉後の時期はクマ棚が確認しやすい。今回は、はっきりしたクマ棚は1つしか見つからなかった。どうやら今シーズンは山小屋周辺にはクマはあまり近づかなかったようだ。最初のコロナ禍の年は自粛ムードで人が山に入らなかったこともあり、スキー場のゲレンデや山小屋の周辺に多数のクマ棚が作られていた。どうやら、人の活動に応じてクマも活動範囲を変えているようだ。

あとは雪が降ってくれるのを待つのみ。年末のスキー合宿までには充分な積雪があることを祈りたい。

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