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November 13, 2022

大峰 弥山川双門コース:3度目の双門コースにて初めての巌の双門の大きさと迫力に感動!

顧問をしているワンダーフォーゲル部の錬成合宿に同行して、大峰の弥山川双門コースに行ってきた。3度目となる弥山川双門コースは、過去2回よりも徒渉とルートファインディングに苦労はしたが、3度目にして初めて立ち寄った巌の双門の大きさと迫力に実に圧倒されたのであった。

【日程】2022年11月4日(金)〜5日(土)
【山域】大峰
【山名・コース】八経ヶ岳 弥山川・双門コース
【メンバー】Yuka、マメゾウムシ、(1日目はワンゲル部主力パーティー6人と幕営地まで共に行動)
【天候】11/9 曇りのち晴れ、11/10 晴れ
【コースタイム】
11/4 観音峯登山口6:10〜みたらい渓谷入口6:37-42〜熊渡7:04〜金引尾根・弥山川分岐7:33〜釜滝8:22〜吊橋10:16-24〜仙人嵓テラス12:56-13:02〜巌の双門分岐13:25〜巌の双門13:37-56〜巌の双門分岐14:10〜ザンギ平分岐14:25〜幕営地15:40
11/5 幕営地7:35〜河原小屋跡7:41〜狼平避難小屋9:57-59〜高崎横手10:24〜ナベの耳10:49〜カナビキ尾根分岐11:19-32〜金引尾根・弥山川分岐12:56〜熊渡13:26〜みたらい渓谷入口13:50-56〜観音峯登山口14:34

沢登りシーズンはほぼ終わったが、顧問をしているワンダーフォーゲル部の部員たちに身につけてほしい技術は、沢登りの際の徒渉や滝の高巻きのためのルートファインディング能力である。できる限り安全に徒渉や高巻きを行うにはルートファインディング能力は必要不可欠な技術であるが、経験を積まないと身につくものではない。そのための訓練の場として選んだのが、弥山川双門コースである。弥山川双門コースは一般ルートとはされてはいるが、大峰最難関と言われているだけあり、徒渉があったり、ルート上に不明瞭箇所があったりで、ルートファインディング能力が要求される。今回はその弥山川双門コースへの訓練山行を宿泊練習も兼ねて、1泊2日の錬成合宿として実施することにした。現役部員の主力パーティーは1日で弥山川双門コースを抜けて、弥山小屋まで行って幕営をする。一方で、私と一部の部員は1日目のみ指導を兼ねて同行はするが、適当な所で別れて沢泊をすることにした。今シーズンは天気に恵まれずに1度も沢泊焚火行ができなかったが、この機会に今シーズン最初で最後となるかもしれない沢泊をしようというのが目的である。それ以外にも今回の山行には巌の双門を観るという大きな目的が私にはあった。個人的には3度目となる弥山川双門コースであるが、過去2回は巌の双門の存在を知らず、巌の双門に立ち寄ることをしなかった(2015年12月2019年11月の記録)。噂では巌の双門は実に荘厳な景色らしく、今回はぜひとも行ってみたいと思ったのである。

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車を安心して駐めておける観音峯登山口よりスタートする。途中の熊渡にも駐車は可能だが、落石が怖い。その分、観音峯登山口からスタートする場合は、御手洗渓谷遊歩道の往復があるので、熊渡からスタートするよりも往復2時間ほど所要時間が増える。

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滝を観ながら御手洗渓谷遊歩道を下降する。写真は光の滝。

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天ノ川沿いの木々の葉はいい色づきである。御手洗渓谷入口に出たら、国道309号を進む。

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熊渡から地ノ峯国有林道に入る。

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双門コースの案内板がある。案内板には双門コースがコンパクトに描かれている。

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金引尾根・弥山川分岐を弥山川方面へ進み、白川八丁に出る。釜滝の水量が多かったので引き返してきたという単独の登山者に会う。

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過去2回の山行では、しばらくは伏流のはずが、すぐに水流が出てきた。今回は水量が多いのか? 徒渉を繰り返すが、やけに岩が滑る。沢靴であれば問題はないのだが、登山靴となるとだいぶ勝手が違う。登山靴で靴内を濡らさないようにとなると、徒渉のルート取りは限られてくる。おまけに登山靴は滑りやすい。滑って転倒する部員が出る。過去2回はそんなに徒渉を繰り返したことも、登山靴で滑るという経験もなかったと思う。このあたりは沢登りの経験があれば、岩への足の置き方や体幹力などでカバーはできる。1回生の現役部員についてはまだまだ体幹が鍛えられていないようだ。

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釜滝が現れる。

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右岸にあるハシゴ道にて釜滝を巻く。

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釜滝の上にあるダムと堰堤も越える。

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ハシゴの底板がいつ抜けるかわからない危うさがある。

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アップダウンもある。

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沢に下りて、対岸に徒渉する。

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マスタケ。成熟して硬くなっていたが、若ければ食べられる。

Kinoko

ナラタケ。夕食の鍋の食材になった。

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大岩帯となり、左岸よりに進む。要所には岩に杭が打ってあるが、水に浸からないように進むには結構難しいムーブが必要となる。

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過去にあったロープが切れていたり、水量が多かったりで、大岩帯の通過は過去2回よりも難度が高くなっていた。

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吊り橋に出る。

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吊り橋の正面には一ノ滝で、その上が二ノ滝らしい。

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右岸を高巻く道に入る。途中、ルートを外すが、分かる所まで戻って正規のルートに復帰する。過去2回に比べると、テープが少なくなっているようだが、テープがない状態が続いた場合は、ルートを外している可能性が高いので、テープがあるところまでいったん戻った方がよい。

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双門コースの名物の1つである岩場潜りポイントがある。

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潜り抜けていくワンゲル部員たち。

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次々と出てくるハシゴ。ハシゴや鎖があるということはルートを外してはいないということである。

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両岸が切れ落ちたところを通過する。この通過後にルートではない所につけられたテープに誘導され、ルートを外してしまう。テープがなく、やけに急な登りのため、ルートミスに気づく。わかる所まで戻って正規のルートに復帰する。テープが少なくなっているのに、ルートでない所にテープがあったりで、過去2回よりも迷いやすくなっている感じがする。

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2018年の台風で崩れた箇所を通過する。過去にあったハシゴは土砂に埋まってしまい、現在は鎖がつけられている。

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崩壊箇所は展望がよい。稲村ヶ岳方面の眺めである。

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再び両側が切れ落ちた小ピークを通過する。

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仙人嵓のテラスに到着する。正面に見えるのが双門の滝である。

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今回の山行の目的の1つは、これまで行ったことのない巌の双門に行くことである。仙人嵓のテラスを過ぎたら、標高1390mあたりから踏み跡とテープを追いながら東方向にトラバースする。目印はワイヤーとテープである。

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その後、テープと踏み跡を追って標高差50mほどを下降すると巌の双門が左手に見えてくる。

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圧巻の景色である。巌の双門の大きさと迫力に感動する。部員が2名下りてみたが、落石が起きやすく、注意が必要だ。下りた部員の大きさと比較すると、その大きさがわかる。目的は果たしたが、だいぶ時間を費やしてしまった。

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ザンギ平分岐まで登り返す。

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弥山川への下りとなる。

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いったん沢に出るが、滝がいくつかあるので、ルートは右岸を高巻いていく。

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滝の高巻きが終わると、河原小屋跡の少し下流側で沢に下りる。ナベの耳へのエスケープルートがあるところである。適当な幕営地があったので、1日目はここまでとする。すでに時刻は16時近くで、ここまで予定よりもだいぶ時間がかかってしまった。巌の双門に立ち寄ったり、8人という人数の多さもあるが、ルートではない箇所につけられたテープに誘導されたりと意外とルートファインディングに苦労したこと、そして徒渉の多さに時間を費やしたことの影響は大きい。ワンゲル部現役主力パーティー6人は我々と別れて、これからナベの耳へのエスケープルート経由で弥山小屋を目指すとのこと。翌日にわかったことだが、彼らは日没のため弥山小屋までは行けず、狼平で幕営したとのことである。我々はテントを張り、薪を集めて焚火を始めることにする。

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11月ともなると山の夜はだいぶ冷えるが、焚火があれば、屋外でも宴ができる。鍋をつつき、熱燗を飲みながら、今シーズン最初で最後の沢泊の夜を楽しんだ。お酒が無くなったところでお開きとなった。

その夜のことであったが、深夜0時を過ぎた頃に、テントに近づくクマ鈴の鳴る音と人の歩く音で目が覚めた。ヘッデンの灯りも感じたので、幽霊ではなさそうだ。音が通過してしばらくすると、今度は爆竹の鳴る音がいきなり響く。いやあ、びっくりした。この迷いやすいコースを何を目的にして深夜に歩くのかにも驚きだが、クマでも出たのか爆竹を鳴らされたのにも驚かされた。一体何者だったのだろうか。ちなみに同行のワンゲル部員は熟睡していたのか、まったく気づかなかったのこと。後でわかったことだが、ヤマレコに深夜に歩いた人の記録がアップされていた。幽霊ではないことは確認できた。その人の記録を確認すると、奥穂高のシャンダルムなど結構難ルートを深夜に歩いていて、ちょっと個性的な山行を好んでしている人のようだ。

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翌日は狼平に出たら下山するだけなので、遅めに起床して、まったりと朝食を食べてから出発準備を行った。

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出発すると、すぐに左岸からの崩壊地が現れ、河原小屋跡の通過となる。

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3年前に幕営した場所を通過する。このあたりは崩れてきた土砂で伏流となっていたが、今回は水流があった。やはり水量が多いようだ。

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徒渉を繰り返しながら、沢沿いに進むが、滝のある箇所は巻き道となっている。水量が多いため、徒渉箇所が限られる。

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沢靴ならば問題なく通過できる箇所も、登山靴のため水に浸からないようにへつる。

Kirikuchi

時々、キリクチイワナが走る。

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ルーファイをしっかり行って、徒渉と滝の巻きを繰り返しながら進む。

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1520m二俣は右俣へ進む。

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滝が出てくるので、ルートは左岸を巻いていく。

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双門コースの名物の1つである空中ブランコのようなハシゴが登場する。

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ハシゴがハングしているので登りにくい。しっかり両手でハシゴを掴んで登らないといけない。

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次はまたもや双門コースの名物である空中歩道の登場である。鎖を掴みながら、岩に打ち付けられた杭に足を乗せて進む。

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聖門の滝を左に見ながら越える。

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巻きを終えるとルートは河原に下りて一段落となる。その後は徒渉を繰り返しながら進むが、ここまで来ると水量はだいぶ少なくなっているので、さほど徒渉に苦労することはない。

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狼平の吊り橋に出て、双門コースの終了となる。

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狼平には避難小屋がある。あとは下山するのみである。

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金引分岐を金引尾根へ進む。

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金引尾根を下る。

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金引橋に出る。あとは林道を進めば、国道309号に出る。

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最後は御手洗渓谷遊歩道を登って、観音峯登山口に無事下山した。

過去2回よりも手こずった弥山川双門コースであったが、初めて立ち寄った巌の双門の大きさと迫力に圧倒され、今シーズン最初で最後となるであろう沢泊を楽しむことができた。内容的にも充実した山行であった。

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