金剛山 高天谷 左俣:ラバーソール沢靴のデビューにて
先日、人生初のラバーソール沢靴である秀山荘製の忍者を購入した。その忍者を通い慣れた金剛山の高天谷にて試履きしてみた。
【日程】2022年8月11日(木)
【山域】生駒・金剛・和泉
【渓谷名】大和川水系 高天谷 左俣
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】晴れ
【コー スタイム】高天彦神社駐車場12:41~高天滝下12:50~10m大滝下13:03~二俣14:05~郵便道(920m地点)14:33-43~高天彦神社駐車場15:31
沢靴はこれまで秀山荘オリジナルを主に使っていたが、残念ながら2021年3月でお店が閉店してしまった。関東在住時は池袋まで買いに行っていた。キャラバンやモンベルの沢靴も履いたことはあるが、秀山荘製が一番自分に合っていた。大阪に来てからは通販で購入していた。まだ在庫は通販で買えるが、ラバーソールの忍者26cmがあったので、ついポチッてしまった。ちなみにフェルトソールの26cmはもう在庫がなかった。これまではフェルトソールしか使ったことはなく、初のラバーソールとなるが、これが最後の秀山荘製の沢靴となるだろうか。ちなみにラバーソールの沢靴を初めて出したのは秀山荘であるらしい。
その人生初のラバーソール沢靴である忍者を、通い慣れた金剛山の高天谷にて試履きしてみた。高天谷は7月に土砂と倒木で埋まった右俣を遡行したばかりである。高天谷の岩は花崗岩質ということもあり、もともとヌメリが少なく、実にラバーソール向けの谷と思われた。
遅めの出発で、午後からの入渓となった。山の日ではあるが、猛暑の正午過ぎということもあり、高天彦神社の駐車場には充分に空きがあった。午後からでも行けるのが、お手軽な高天谷の良いところである。
高天滝6mからの入渓だが、いつも通りに左岸のハシゴで巻く。
3m滝と背後の堰堤は、右岸からまとめて巻くが、ラバーソールで快適に登れる。
かっての10m滝は左岸から高巻くが、崩れやすい泥壁もラバーソールで快適に登れる。
連瀑帯へ入る。
5m滝の直登は問題なし。
核心部へ入って行く。
イワタバコ。
キツリフネ。
ゴルジュの中へ。
トイ状5m滝が現れる。ラバーソールで問題なく超える。
倒木埋まった二俣に到着する。前回は土砂と倒木で埋まった右俣を進んだが、今回は左俣へ進む。
すぐにラスボスの左俣大滝が現れる。2段で20mほどの高さである。左側を直登するが、特に滑ることもなく快適に登れた。
最後の3m滝を越える。
登山道(郵便道)に出て、遡行終了。アブがうるさくまとわりつく。スパッツとグローブを外したら、そのままラバーソールで下山へ。
登山道上にあった温度計。標高900mで25℃であった。
高天彦神社の駐車場に下山。遡行2時間、下山1時間ほどであった。
ラバーソール沢靴での高天谷の遡行は実に快適そのものであった。巻きではフエルトほど滑らないし、乾いた岩ではグリップ力がしっかりしている。濡れた岩でもヌメっていなければまったく問題なかった。部分的に水苔のついている岩もあったので、試しに足を置いてみると、確かにそういう岩では滑りやすかった。そこはフラットに足を置くことで対応はできたが、全体的にヌメっている谷ではかなり苦労しそうである。遡行終了時に靴を履き替える必要はなく、そのまま下山できるのが楽である。これからは沢の状況次第で、ラバーソールとフエルトソールを使い分けることになりそうだ。
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