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June 09, 2022

金剛山 高天谷左俣:ワンゲル部員の本格的な沢登りデビュー

前日に金剛山の丸滝谷で、沢装備を装着しての沢登りデビューをはたしたワンゲル部員。次は登攀レベルを少し上げて、ホームの金剛山の高天谷にて本格的な沢登りデビューとなりました。

【日程】2022年6月5日(日)
【山域】生駒・金剛・和泉
【渓谷名】大和川水系 高天谷左俣
【メンバー】ワンゲル部員3名、マメゾウムシ
【天候】曇り
【コー スタイム】高天彦神社駐車場9:23~高天滝下9:32~10m大滝下10:00~二俣12:32~郵便道(920m地点)14:14-29~高天彦神社駐車場15:25

高天谷は1ヶ月前に2022年の沢始めをした谷であり(2022年5月8日の記録)、自分にとっては1シーズンに何度も行くホームの谷である。この日のメンバーは、前日に丸滝谷に行ったメンバー1人と、沢装備を装着するのが初めてのメンバー2名である。全員が入門レベルの妙見谷には行っている。

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今回は堺からは車でのアプローチ。9時頃に高天彦神社の駐車場に到着し、遡行の準備を行うワンゲル部員。明らかに沢装備のパーティーが他に1グループいたが、我々の出発後に追いついてこなかったので、イワゴノ谷へ行ったようだ。

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沢沿いの登山道を進み、高天滝6mより入溪となる。

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高天滝は左岸にあるハシゴを使って巻く。

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高天滝の上はゴルジュ状になる。

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すぐに3m滝と背後の堰堤が現れる。

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3m滝と堰堤はまとめて右岸から巻く。一応、ロープやワイヤーはフィックスされているが、古いのであまり頼らない方がよい。木の根がよいホールドになる。

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堰堤の上は谷が開ける。しばらく進むと、かっての10m大滝が現れる。今は沢床が土砂で埋まって、8mぐらいの高さになっている。先行パーティーが滝に取り付いていたが、かなり苦労しているようだ。

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我々は無理をせずに左岸から高巻く。高巻きの最後はヘツリとなる。滝を登っていたパーティーの2名も高巻いてきた。どうやら滝を登っていた1名が動けなくなり、上からロープを垂らして引っ張りあげるようだ。

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大滝の上は崩壊地の通過となる。

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崩壊地を抜けると、谷は植林の中に入っていくが、ここから連瀑帯が始まり、核心部となる。

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次々と小滝が現れる。

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5m滝が現れる。これは右よりを直登するが、まずは私が見本で登る。ところが、油断していたこともあり、少しスリップしてしまう。気を引き締めて登り直す。

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ワンゲル部員は、念のためロープで確保して登ってもらう。

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その後も滝はつづく。

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谷はゴルジュ状となり、その上は1つの滝のような連瀑となる。

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この連瀑の始めの方に、2.5mほどの高さだが、登る出だしが難しい箇所がある。ここは背後の岩を使ったムーブで登る。

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連瀑はロープをフィックスして、フリクションノットで確保して登ってもらった。

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5mトイ状滝が現れる。水量が多いときはシャワーを浴びまくるところである。この日は前回に来た時よりは水量は多かったが、浴びまくるほどの量ではなかった。

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トイ状滝は流れの中の右側にクラックがあるので、そこに手足を入れるジャミングで登ることができる。

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2m滝を越えると谷は落ち着くが、崩れた土砂や倒木が多い。前方に壊れた堰堤が現れる。

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倒木で埋まった二俣に到着する。

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左俣へ進むと、すぐに2段20mの大滝が立ち塞がる。

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難しくはないが、高さがあるので、念のためロープで確保して登る。中間支点は木で取れる。

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次の4m滝を直登する。

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最後の3m滝を越える。

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急に植林内の詰めとなる。

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登山道である郵便道に出て終了。左俣は藪漕ぎがないので楽である。沢装備を解除したら、あとは郵便道を下るだけである。

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ヤマアジサイ

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高天彦神社に下山。ロープを出し過ぎたので、だいぶ時間がかかってしまった。ソロで行ったときの2倍である。課題はロープワークのスムーズさと登坂能力の向上である。これからいろいろと経験を積んでいってほしい。

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Comments

今どき沢登りさせてくれる大学ワンゲル部、他にありますかね?
探検気分が味わえて、学生にはいい経験になったことでしょう。
良い伝統が継続されればいいですね。

Posted by: CIMA | June 09, 2022 08:20 PM

関西だと、京大、関関同立あたりのワンゲルは沢もやっていたと思います。
OBOGの持続的なサポートがあることが、レベルの維持に重要と思います。

Posted by: マメゾウムシ | June 10, 2022 11:40 AM

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