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June 28, 2022

第4回シン沢ヤ交流会

週末は、ワンゲル部のHくん(主将)とOさんを連れて、第4回シン沢ヤ交流会に参加してきました。シン沢ヤ交流会の前身は海外遡行同人で、現在は全国の精鋭沢ヤの情報交換の場となっている。対面では3年ぶりの参加である。

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場所は山梨県韮崎市にある木下道場である。主催者であるキノポンが古民家を買い取り、全国の精鋭沢ヤのベースとなっている。その木下道場に47人もの沢ヤが集まったのだ。

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受付係をするワンゲル部員2名。

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今回は4名の発表があり、それに聞き入る参加者たち。

発表内容は以下である。

奥美濃にある根尾谷の明神洞という巨大ゴルジュ内にある雨乞い神事が行われた祠である岩井堂へのルート研究
屋久島キャニオリング
沢開拓のすすめ
辺境クライミングシリーズで奄美大島大滝登り

詳細についてはここでは述べないが、すべてたいへん興味深い話であった。志気も上がる。

発表会後は恒例の懇親会で、道場の広い芝生でバーベキューが行われた。3年前に一緒に参加したMizoくんも長野からかけつけ、思い出話にも花が咲いた。宴は新山で続いた。酔っていたので写真を撮る余裕がなかった。同行したワンゲル部員2名にはよい刺激になったのではと思う。

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翌日は、尾白川渓谷の探索へ。

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当初は不動滝下まで以降と考えていたが、結構時間がかかるので、途中で引き返して帰路についた。

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中津川までのんびり下道を走ったが、たまたま昼食で立ち寄った伊那の南箕輪村にある権兵衛村という食堂がアタリ。十割ざるそばとミニソースカツ丼のセットをチョイス。蕎麦は喉越しがよく、味もまずまず。ソースカツ丼はミニなのに大きめのカツが2枚入っていて、肉はジューシーで味もまずまず。なかなかボリューミーだった。感じのよい老夫婦がやっていて、コーヒーのサービスまでしてくれた。

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この食堂の不思議なところは、アルパカを飼育していることだった。

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4頭のアルパカがいて、夏仕様なのか頭の毛だけを残して毛は刈られていた。

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南アルプス 神宮川 ヤチキ沢

週末は、全国の精鋭沢ヤの集まりであるシン沢ヤ交流会にワンゲル部員2名を連れて参加してきました。その集合の前に、南アルプスの入口の沢である神宮川ヤチキ沢を、関西蛍雪のAさんも加わり、4人で遡行してきました。短い沢でありながらも、最初から最後まで息つく暇もない連瀑で、癒やし系かと思うナメが結構な傾斜があったりと、沢のエッセンスが濃縮された面白い沢でした。

【日程】2022年6月25日(土)
【山域】南アルプス
【渓谷名】釜無川水系 神宮川 ヤチキ沢
【メンバー】ワンゲル部主将、ワンゲル部Oさん、Aさん(関西蛍雪山岳会)、マメゾウムシ(ワンゲル部顧問)
【天候】晴れ
【コー スタイム】神宮川林道ゲート前駐車地点6:37〜ヤチキ沢出合6:49〜遡行終了(1400m)地点8:27〜日向山北東尾根1390m付近8:53-9:12〜北東尾根分岐(1230m)9:33〜神宮川林道ゲート前駐車地点10:17

今年度のシン沢ヤ交流会は山梨県韮崎市で行われるとのことで、会場の近くにお手軽な沢がないかと調べたところ、出てきたのが今回のヤチキ沢であった。同行メンバーはワンゲル部の精鋭2名だが、沢登りは今年デビューしたばかりである。それでも、毎週の沢登りで経験は積んできている。そこに関西蛍雪山岳会のベテラン沢ヤのAさんが加わってくれたので、たいへん頼もしい限りである。

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サントリーの工場の横にある道を進み、神宮川の林道に入る。しばらくするとゲートがあり、その前に駐車スペースがある。

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ゲートから林道を進むと、右岸から沢が入るが、3つめの水が流れている沢がヤチキ沢である。

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すぐに滝が現れ、連瀑となる。沢全体の傾斜も結構ある。

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5m滝。

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5m滝の落口には太い倒木が横たわっていた。

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次は4段の20m滝が現れる。

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ホールド・スタンスは豊富であるので直登する。

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ボルダーに挑戦する主将。主将は結局登らずで、登らんのかい! Aさんが登り方の見本を見せてくれた。

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トイ状の流れを登る。

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ナメが現れる。傾斜とヌメリがあり、滑りやすい。

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くの字2段10mほどの滝が現れる。

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直登して、最後は木登りで落口に上がった。少し前ならばロープを出すところだが、ワンゲル部員は難なく突破してしまった。ワンゲル部員たちの滝を登る技術がかなり上がっていることを感じる。

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またナメが現れる。なるべく滑りにくいところを選んで登る。

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大きくハングした壁があり、その横の斜滝を登る。

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ここがちょっとヒヤッとした箇所。ワンゲル部Oさんが果敢に右からトライするが、滑ったら下まで止まらないだろう。結局、Oさんは諦めて、左から突破した。もし右から抜けようとするならば、ロープで確保するべきだった。

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傾斜の強い滑りやすいナメは草付きに逃げた。

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クラックを利用して登るところもあり。

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8m直瀑が現れる。直登は難しそうである。

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右岸・左岸のどちらでも巻けそうであったが、左岸から巻いた。

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まだ滝はつづく。

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滝がなくなり、水流がなくなったところが終了地点であった。標高は1400mぐらいで、実にわかりやすい。

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明瞭な踏み跡をたどって、左上の小尾根に上がる。

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斜面をトラバースする踏み跡をそのまま進むと、日向山の北東尾根に乗ることができる。

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あとは北東尾根を下る。途中に尾根の分岐が2箇所あるが、地図読みができれば問題はない。藪漕ぎもなく、駐車地点まで下りることができた。ロープも出さなかったので、スタートから3時間半ほどの所要時間であった。予定よりもだいぶ早い下山であったので、シン沢ヤ交流会の集合前にのんびり温泉に浸かり、汗を流すことができた。

このところ、週末の山行を繰り返しているワンゲル部員2名は着実に体力もつき、滝の登り方もうまくなっていた。初老の顧問は心臓バクバクでヒーヒー言いながら、若者についていくだけだった。今回はベテラン沢ヤのAさんのサポートもあり、ロープを出すこともなく遡行を終えた。Aさんには実に感謝したい。短い沢でありながらも、最初から最後まで息つく暇もない連瀑で、癒やし系かと思うナメが結構な傾斜があったりと、沢のエッセンスが濃縮された面白い沢だった。

YouTubeにアップした記録動画です。

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June 24, 2022

ワンゲル部員のテンカラ釣りデビュー

カンバタ谷に行った翌日は、ワンゲル部員1名と山小屋近くの某谷へテンカラ釣りへ行ってきた。同行の部員は20歳女子で、今シーズンにテレマークスキーデビューを果たし、最近は沢登りのデビューを果たしたばかり。そして今度はテンカラ釣りのデビューと、何でも積極的に挑戦する。私がワンゲル部の顧問になって今年が6年目だが、ここまで積極的なタイプの部員はこれまでほとんどいなかった。正直なところ、そのような部員を待ち望んでいたこともあり、私も指導に熱が入る。ワンゲル部だけでなく、これからの日本の山岳界を引っ張ってくれる人材になってくれることを期待したい。

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最初にキャスティングを教えてから、ポイントを説明しながら、指示する所に毛鉤を投じてもらう。なかなか目的のところに毛鉤が入らないが、それでもアタリは何回かある。課題はアワセ。アワセが弱いので針のかかりが浅く、何度かバラしてしまう。

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そしてついに人生初のイワナを釣り上げる。彼女の釣果はこの1匹だけだったが、すぐに上手くなるだろう。今後の成長を期待したい。

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教えながらも、私も釣る。釣果としてはポンポンとはまではいかなかったが、今シーズン初のツ抜けを達成した。

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最後に35cmの尺上イワナを釣り上げた。なかなかの引きに興奮した瞬間だった。

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イワナだけの写真では魚の大きさが伝わらないが、人と一緒の写真ならばイワナが大きいのは何となくわかる。

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私の腕にとまって、汗を吸うヤマキマダラヒカゲ。

この日の行動時間は9時間半で、ちょっと丁寧にやりすぎたようだ。

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奥美濃 倉谷川カンバタ谷:ワンゲル部員とのんびり沢登り

先週末は、ワンゲル部員と一緒に、石徹白方面の沢登りとテンカラ釣りを楽しんできました。まずは土曜日に行った倉谷川カンバタ谷の沢登りの報告です。

【日程】2022年6月18日(土)
【山域】奥美濃
【渓谷名】九頭竜川水系 石徹白川 倉谷川カンバタ谷
【メンバー】ワンゲル部員3名、マメゾウムシ
【天候】曇り
【コー スタイム】倉谷川出合駐車スペース7:20~入渓7:40~堰堤下8:42~カンバタ谷出合12:15-35~大滝高巻き終了13:35~水場分岐15:21~神鳩避難小屋15:35-16:10~いとしろ大杉17:18~石徹白登山口17:24〜倉谷川出合駐車スペース17:48

奥美濃の石徹白周辺には沢登りが可能な沢はたくさんあるものの、主要ルートにしか登山道はないため、下山には往路の沢を戻るか、激しい藪漕ぎをして別の沢を下降するか、それとも林道に抜けるかしかなく、なかなか不便である。そのような石徹白の沢の中にあって、最後の詰めで藪漕ぎもなく神鳩避難小屋の水場に出るカンバタ谷は、遡行がしやすい異色の存在である。そのためか最近は遡行者が多い感じがする。そのカンバタ谷を初めて遡行したのは2018年9月のことであった。溪の美しさに感動したのを思い出す。その後、2019年に2回遡行しているが(2019年7月8月の記録)、それ以来の3年ぶりの遡行であった。

コロナ禍でまるまる2年ほど活動ができない時期が続いたワンゲル部であったが、ようやく対面活動禁止の措置も解除され、ぼちぼちと活動を始めているところだ。最近は沢登りも再開したが、まだ半日程度の沢登りしかしていない。そんな部員たちのステップアップのために選んだのが、そこそこ行程の長いカンバタ谷であった。同行する私の力量にも限界があるので、メンバーはリーダークラスの3名だけとした。

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前夜はワンゲル部の山小屋に泊まっていたので、朝に倉谷川出合に移動した。少々寝坊したため、スタートは7時20分と遅めだったが、暗くなる前に神鳩避難小屋に抜けることができれば、あとはヘッデンでも下山はできる。

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倉谷川右岸の林道を進む。

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途中、崩れている所を3回ほど横断する。林道の後半は藪漕ぎに近くなる。

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20分ほどで踏み跡程度の林道は堰堤とぶつかるので、その堰堤を越えたところから入渓する。そんなに雨は降っていなかったのか、水量はさほど多くはない。

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しばらくは平凡な沢歩き。堰堤跡らしきところを通る。

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また堰堤跡らしきところがあり、深みになっている。元気な部員は水線に忠実に行こうとするので、こういう所は泳ぐ。泳がんでも通過できるのだが。

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しばらく進むと、今度は正真正銘の堰堤とぶつかる。この堰堤は左から越える。

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途中、タニウツギが咲いていた。

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5m滝が現れる。部員たちは直登を試みるが、落ち口がツルツルで釜にドボンは必至である。

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最後は諦めて、右岸から巻く。ここは小さく巻くより、大きめに巻く方が安全である。

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右岸から落ちる滝が美しい。

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時々、小滝が現れるが、通過は易しい。

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トイ状の流れの横を通過する。

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露天風呂かい!

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カンバタ谷の出合に到着。泳いだり、山菜を採ったりして、遊びすぎたので、ここまで5時間もかかってしまった。遊ばなければ3時間ぐらいで行けたはず。

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カンバタ谷に入ると、すぐに連瀑帯となる。

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ステミングで滝を越える。

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シャワーを浴びたがる主将。

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カンバタ滝の大滝が立ち塞がる。3段で15mぐらいか。一段目は登れるが、その上は難しい。一番下から右岸を高巻くことにする。左岸から小さく巻いたこともあるが、木に掴まりながらの結構危うい巻きになる。初心者がいるならば、多少大きく巻くことになっても、右岸から巻く方が安全である。

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まずは右岸の泥壁のルンゼを登り、右寄りに登っていく。

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巻き中に、大滝の上にある10m滝を右に見る。

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標高1200mあたりまで登ったら、すぐ下の枝沢へ下降し、枝沢からはトラバース気味に本流に戻った。

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時々小滝は現れる。

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昔の林業施設の名残か、ワイヤーがあったりする。

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わずかだが残雪があった。

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リュウキンカの花が咲いていた。

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水量が減り、周囲の藪が鬱陶しくなってくるが、まだ滝が現れる。登るのは容易である。

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右岸からの滝があり、赤テープが設置されているところに出た。手前にムラサキヤシオツツジが咲いている。ここが神鳩避難小屋に出る分岐である。この右岸からの滝を登る。

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水場に出る。

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そのまま踏み跡を登っていくと、神鳩避難小屋に出る。ここで遡行終了。沢装備を解除する。大量のブヨがまとわりつくのには閉口した。虫除けスプレーを持っていなかったら、ボコボコにされていたにちがいない。

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あとは、大杉登山口への登山道を下るだけ。

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登山道沿いに咲いていたイワカガミとゴザンタチバナ。

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いとしろ大杉まで下りれば、大杉登山口はすぐであった。登山口からは林道を20分ほど歩いて、倉谷川出合の駐車地点に戻った。10時間行動となってしまったが、遊ばずに普通に遡行すれば、8時間ぐらいで済んだにちがいない。コロナ禍でしばらく活動していなかったワンゲル部員にとっては、こういう長時間行動の経験は初めてのことかもしれない。今後もいろいろと経験を積んでいってほしい。

YouTubeにアップした記録動画です。

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June 17, 2022

第11回北陸テンカラ講習会

先週末は第11回北陸テンカラ講習会に参加してきました。

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10年以上も続いている北陸テンカラ講習会ですが、最初は富山にて、京都北山テンカラ会の主催で始まりました。その後、諸事情にて、石川の白山麓に場所を移して開催していたのですが、昨年と一昨年は新型コロナウイルスの流行で開催できず、3年ぶりの開催となりました。今回は流派にこだわらずに、テンカラ大王こと石垣尚男先生を講師としてお招きしての講習会となりました。

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講習会は土曜日の午後からなので、午前中は白山麓の某溪にてテンカラ竿を振る。

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2匹ほどイワナを釣り上げたところで終了。

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道の駅瀬女の白山峠茶屋で辛なんば煮込みうどんでランチとする。辛さは選べるが、5辛にしておいた。それ以上辛くすると、ダシの味はなくなるだろう。

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午後からはテンカラ講習会が始まる。場所は白山里にて、47名もの参加者が集まった。まずはテンカラの歴史等についての講義から始まる。

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講義の後は、毛鉤巻きの講習。ベテランは自分の毛鉤の巻き方を披露し、初心者はベテランから巻き方を教わる。

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天気予報では午後は雨予報だったが、晴れ男がいたためか雨は降らず、屋外にてキャスティング練習を行うことができた。できるだけ遠くから狙ったポイントに毛鉤を正確に落とせるかどうかが釣果を大きく左右するが、それには正確なキャスティングがしっかりできることが重要である。

夕食から宴となったが、その後の写真を撮る余裕がなかった。それは酔っていたからだが...

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翌日は近くの渓にて実釣り講習。

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人数が多いので3つぐらいのグループに分かれて釣る。

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これだけ多くの人数が入ると、当然魚は警戒してしまい、誰も釣れないと思ったが、何と自分を含めて4人が1匹ずつイワナを釣り上げたのは驚きであった。竿抜けポイントがあったということか。

講習会は正午には解散となった。石垣先生のおかげで、日本の伝統的な釣り方であるテンカラ釣りの普及に一役を担う講習会となっただろう。若い世代にもしっかり伝えたいものである。石垣先生を始め、スタッフの皆さんには大いに感謝である。

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白峰にて岩魚天丼でランチとする。釣ったイワナはリリースしたが、お店で食べると結構なお値段になる。

以下は白山麓の自然。

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モリアオガエルの卵。モリアオガエルは木の上に卵を産むという認識だが、こんな草の上にも産まれていた。

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ドロノキハムシ。北海道ではよく見たが、本州では初見かな。

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ウスバシロチョウ。この時期にしか見られないチョウ。シロチョウ科ではなく、アゲハチョウ科です。

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コアオハナムグリ。30年以上前に少し研究したことがある。年1世代で、成虫で越冬する。これはおそらく越冬明けの成虫だろう。

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June 09, 2022

金剛山 高天谷左俣:ワンゲル部員の本格的な沢登りデビュー

前日に金剛山の丸滝谷で、沢装備を装着しての沢登りデビューをはたしたワンゲル部員。次は登攀レベルを少し上げて、ホームの金剛山の高天谷にて本格的な沢登りデビューとなりました。

【日程】2022年6月5日(日)
【山域】生駒・金剛・和泉
【渓谷名】大和川水系 高天谷左俣
【メンバー】ワンゲル部員3名、マメゾウムシ
【天候】曇り
【コー スタイム】高天彦神社駐車場9:23~高天滝下9:32~10m大滝下10:00~二俣12:32~郵便道(920m地点)14:14-29~高天彦神社駐車場15:25

高天谷は1ヶ月前に2022年の沢始めをした谷であり(2022年5月8日の記録)、自分にとっては1シーズンに何度も行くホームの谷である。この日のメンバーは、前日に丸滝谷に行ったメンバー1人と、沢装備を装着するのが初めてのメンバー2名である。全員が入門レベルの妙見谷には行っている。

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今回は堺からは車でのアプローチ。9時頃に高天彦神社の駐車場に到着し、遡行の準備を行うワンゲル部員。明らかに沢装備のパーティーが他に1グループいたが、我々の出発後に追いついてこなかったので、イワゴノ谷へ行ったようだ。

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沢沿いの登山道を進み、高天滝6mより入溪となる。

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高天滝は左岸にあるハシゴを使って巻く。

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高天滝の上はゴルジュ状になる。

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すぐに3m滝と背後の堰堤が現れる。

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3m滝と堰堤はまとめて右岸から巻く。一応、ロープやワイヤーはフィックスされているが、古いのであまり頼らない方がよい。木の根がよいホールドになる。

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堰堤の上は谷が開ける。しばらく進むと、かっての10m大滝が現れる。今は沢床が土砂で埋まって、8mぐらいの高さになっている。先行パーティーが滝に取り付いていたが、かなり苦労しているようだ。

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我々は無理をせずに左岸から高巻く。高巻きの最後はヘツリとなる。滝を登っていたパーティーの2名も高巻いてきた。どうやら滝を登っていた1名が動けなくなり、上からロープを垂らして引っ張りあげるようだ。

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大滝の上は崩壊地の通過となる。

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崩壊地を抜けると、谷は植林の中に入っていくが、ここから連瀑帯が始まり、核心部となる。

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次々と小滝が現れる。

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5m滝が現れる。これは右よりを直登するが、まずは私が見本で登る。ところが、油断していたこともあり、少しスリップしてしまう。気を引き締めて登り直す。

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ワンゲル部員は、念のためロープで確保して登ってもらう。

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その後も滝はつづく。

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谷はゴルジュ状となり、その上は1つの滝のような連瀑となる。

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この連瀑の始めの方に、2.5mほどの高さだが、登る出だしが難しい箇所がある。ここは背後の岩を使ったムーブで登る。

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連瀑はロープをフィックスして、フリクションノットで確保して登ってもらった。

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5mトイ状滝が現れる。水量が多いときはシャワーを浴びまくるところである。この日は前回に来た時よりは水量は多かったが、浴びまくるほどの量ではなかった。

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トイ状滝は流れの中の右側にクラックがあるので、そこに手足を入れるジャミングで登ることができる。

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2m滝を越えると谷は落ち着くが、崩れた土砂や倒木が多い。前方に壊れた堰堤が現れる。

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倒木で埋まった二俣に到着する。

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左俣へ進むと、すぐに2段20mの大滝が立ち塞がる。

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難しくはないが、高さがあるので、念のためロープで確保して登る。中間支点は木で取れる。

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次の4m滝を直登する。

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最後の3m滝を越える。

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急に植林内の詰めとなる。

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登山道である郵便道に出て終了。左俣は藪漕ぎがないので楽である。沢装備を解除したら、あとは郵便道を下るだけである。

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ヤマアジサイ

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高天彦神社に下山。ロープを出し過ぎたので、だいぶ時間がかかってしまった。ソロで行ったときの2倍である。課題はロープワークのスムーズさと登坂能力の向上である。これからいろいろと経験を積んでいってほしい。

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金剛山 石ブテ谷 丸滝谷:ワンゲル部員の沢デビュー

金剛山の妙見谷で沢入門をしたワンゲル部員でしたが、次は初めての沢装備を装着して、同じ金剛山の丸滝谷にて沢登りデビューしました。

【日程】2022年6月4日(土)
【山域】生駒・金剛・和泉
【渓谷名】大和川水系 石ブテ谷 丸滝谷
【メンバー】ワンゲル部員4名、マメゾウムシ
【天候】晴れ
【コー スタイム】葛城登山口バス停10:25〜石ブテ東谷入渓地11:02-28〜勘介屋敷との二俣11:54〜下の丸滝13:05-14:10〜上の丸滝下14:26〜中尾の背合流14:54-15:26〜六道の辻15:32〜大日岳15:43〜山頂広場15:50-16:19〜金剛登山口バス停17:06

先月に金剛山の妙見谷で沢入門をしたワンゲル部員でしたが、次は初めての沢装備を装着しての沢登りに挑戦する。場所はまたもホームの金剛山だが、北面にある石ブテ谷丸滝谷である。丸滝谷は、2018年にもワンゲル部員を連れて行ったことがあり(2018年7月1日の記録)、滝はそこそこあるが、どれも階段状で、沢登りデビューに向いた易しい谷である。2017年にはソロで石ブテ3谷をワンディでハシゴ遡行をしたこともある(2017年9月3日の記録)。

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アプローチは公共交通機関にて、富田林駅から水越峠行きのバスに乗り、葛城山登山口で下車する。青崩から国道309号の旧道に入り、トイレを超えてすぐのところの右手にある橋を渡り、林道を右に進む。

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途中に大きな堰堤がある。

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林道は石ブテ谷東谷に出た所で終了するので、そこから沢装備を装着する。真新しい沢靴を装着するワンゲル部員たちであった。

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ミスジチョウが飛んでいた。

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遡行を開始する。

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早速、小滝が現れる。

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くの字滝5mが現れる。

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あえて難しい所を選んで?登るワンゲル部員。

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東谷(勘介屋敷)と丸滝谷との二俣に到着する。正面は左俣の東谷にある5mほどの滝。

P6040029

右俣である丸滝谷に入る。

P6040033

倒木をくぐる。

P6040035

5mほどの滝が現れる。

P6040043

さらに滝がつづく。

P6040047

どの滝も階段状なので、ロープを出すほどでもない。

P6040061

標高770mぐらいの所に左から入る支流がある、その支流に入ると、すぐに下の丸滝がある。高さは8mぐらいか。ただ丸滝谷を詰めるだけだとロープを使うこともないので、この滝で登攀練習をすることにする。トップロープで確保して、滝を登るワンゲル部員たち。

P6040073

全員が1回ずつ登ったところで練習を終了し、本流に戻って遡行を再開する。

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すぐに上の丸滝が現れる。高さは15mぐらい。

P6040078

階段状の滝なので登攀は難しくはない。右手にロープもフィックスされている。

P6040083 

上の丸滝を超えると、源頭となり、あとは谷を詰めるだけとなる。

P6040087

最後は急登の詰めとなる。

P6040090

中尾の背の登山道に出て遡行終了。バスの便がある千早本道方面で下山するには、さらに金剛山の山頂を越えなければならない。

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大日岳を越えて、千早本道から下山した。

ワンゲル部員にとっては、初めての沢装備を装着しての沢登りだったが、次はもう少し登攀性のある谷で本格デビューとなるだろう。

YouTubeにアップした記録動画です。

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