今季3度目の親沢滑走は今季最後のパウダー滑走か?
すでに1週間経ってしまいましたが、長野に4日間のスキー遠征に行ってきました。その最終日に、今季3度目となる天狗原から親沢を滑走をし、今季最後と思われるパウダーを味わうことができました。
【日程】2022年3月8日(火)
【山域】北ア後立山
【場所】天狗原 親沢・黒川沢
【メンバー】あとりえSさん、雪豹、マメゾウムシ
【天候】晴れ
【装備】テレマーク2、ATスキー1
【コースタイム】栂の森ゲレンデ林道入り口9:00〜成城小屋9:32-37〜天狗原東(親沢源頭)10:53-11:07〜親沢滑走〜1460m付近11:27-11:47〜若栗の頭付近12:42-55〜黒川沢滑走〜白馬乗鞍温泉スキー場ボトム13:20
急遽決まった長野スキー遠征は当初は3日間の予定であった。山は冬型の天気で荒れる予報だったので、ゲレンデにてテレマークスキーの基本を見直すことを今回の遠征の目的とした。天気は3日目には回復し、翌日はThe Dayになると思われる好天予報だった。特に翌日に用務はなかったので、これはパウダー狙いで休暇を取得するしかない。そんな訳で、急遽、有給を追加して、宿も延泊することにした。
行き先はパウダーが期待できる親沢とした。今季はすでに親沢滑走を2回も行っている(2022年1月8日と2月11日の記録)。1月の時は冬型の天気の後でパウダーを当てたが、2月は南岸低気圧通過後でパック気味の雪だった。今回は冬型の天気だったから、パウダーが期待できるだろう。メンバーは、宿でたまたま一緒になったスキー業界では有名なあとりえSさんと、いつものBC仲間である安曇野の雪豹さんという異色の組み合わせとなった。
栂池高原スキー場の栂の森ゲレンデトップから林道に滑り込む。ちょっと薄い雲はあるが、まずまず悪くない天気だった。気温はそんなに高くはないが、風がほぼないので、暑く感じる。スキーにシールを装着して歩行を開始する。
とりあえずは天狗原を目指す。いつもながらに天狗原への急登は息が上がる。
天狗原の祠は目指さず、斜度が緩くなったあたりから、東方向にトラバース気味に進む。
後ろを振り返ると、白馬乗鞍岳の眺め。
天狗原の東端にある親沢源頭に到着する。ここでシールを剥がして、滑走の準備をする。
まずは私はトップでドロップする。パウダーと思いきや、いきなりのクラストにて転倒する。この際に、スペーサーを2つ入れてバネを強化したはずのテレマークのテック系ハイブリッドビンディングである22デザイン・リンクスに不具合が出る。簡単に板が外れた。ひょっとしらビンディングが外れての転倒かもしれない。今回は滑落の危険がなかったのでよかったが、滑走でも硬いバーンではロックした方がよさそうである。あとりえSさんに手伝ってもらって板はなんとか装着できた。
雪がクラストしていたのは親沢源頭のみで、あとはパウダーと言えるよい雪が続いた。あとりえSさんのテレマークの滑りが実にかっこ良い。アルペンスキーの技術がしっかりしている人は、テレマークも上手である。
ウサギの足跡とシュプール。
あっという間に登り返し地点に到着する。先行パーティーが1組休んでいた。
シールをつけて若栗の頭を目指して登り返す。この斜面は南向きで標高も低いため、さすがに雪は湿っていて重かった。
若栗の頭の手前から黒川沢へ滑り込むことにする。
黒川沢は北面ということもあり、こちらもよい雪が維持されていた。いつもよい雪を滑っているお2人には今回は重パウらしかったようだが、関西在住の私にとっては充分にパウダーと感じた。私にとってはおそらく今回が今季のラストパウダーとなることだろう。
標高を下げていくと、さすがに湿雪に変わる。黒川沢名物のスリット堰堤をくぐれば、すぐに白馬乗鞍温泉スキー場だった。今季3回の親沢滑走で、最も短時間での下山であった。雪がよかったことと、全員の滑走技術の高さによると思われる。
天気予報から、急遽、休暇を1日追加してまでして行った親沢だった。その甲斐あって、今季最後になると思われるパウダー滑走ができて、悔いなくパウダーシーズンが終われそうだ。次はいよいよザラメシーズン。シーズン終了まで安全に楽しみたいと思う。
YouTubeにアップした記録動画です。滑走シーンはこちらをご覧ください。
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