ワンゲル部山小屋にて裏山スキー & 雪下ろし
先週末は、顧問をしているワンダーフォーゲル部が奥美濃に所有する山小屋の雪下ろしに行ってきた。現在、大阪府ではまん延防止重点措置発令中のため、ワンダーフォーゲル部の現役部員は対面での活動が大学から禁止されている。もちろん、山小屋の雪下ろし業務についても、大学からは許可が出ない。今シーズンは積雪が多く、何もしなければ、山小屋倒壊のリスクがある。致し方なく、OBたち、顧問(私)と顧問の山仲間のKさんとで山小屋の雪下ろしを行ってきた。
金曜日に休暇を取得して3日間の日程にて、雪下ろしだけでなく、スキーも楽しむという計画にて、OBのTさんと2人で山小屋入りした。1日目は、先発隊の後を引き継いでの雪下ろしであった。
先発隊は前日と前々日の2日で入り、屋根上へのルート工作と、構造的に弱い小屋の軒部分の雪を下ろしてくれていた。
すぐに雪下ろしと行きたいところだが、その前に裏山で一滑りすることにする。翌日以降は気温上昇が予想されるので、パウダーを狙うならばこの日しかない。山小屋は、ドア to ドアで、スキーを履いて、お手軽に裏山へ遊びに行ける環境である。林道は、積雪の多さと風の影響で、のっぺりとしていた。
300mほどの標高差を登ったところにある小ピークまで、シール登行にて上がる。
小ピークからは、大日ヶ岳へ連なる稜線が見える。
それではドロップ! 滑走シーンは動画をご覧ください。
午前中の2時間ほどの時間だったが、期待通りに樹林の中にはパウダーが残っていた。日射を受けた斜面はクラストはしていたが、概ねよい雪だった。
午後から雪下ろし作業を始める。屋根上の積雪は均等ではなく、風下の方が多い。
多いところは、ヒトの背丈を超える。2.5mはあろうか。途中から、私の山仲間のKさんも加わり、1日目は3人にて雪下ろし作業を行った。
2日目には、さらに3人のOBが加わり、6人にて雪下ろし作業を行う。天気予報通りの好天と気温上昇にて、春のような陽気の中での作業となった。薄着でないとやってられない。積雪下部は氷化しており、スコップにてブロック状に切り出して、波板を使って屋根から滑らせて雪を落とす。屋根から落とした雪が多く、小屋の山側では屋根上の雪と下ろした雪がつながってしまった。
6人もいると、さすがに作業が速い。2日目の午後の比較的早い時間には雪下ろし作業は終了した。屋根上に残った多少の積雪は、これからの気温上昇で自然に融けてくれるだろう。
雪下ろしの予定の日程は3日間だったが、2日で終了したので、最終日の1日が余ることになる。もちろん残った1日は裏山スキーである。
なんと深夜から降雪があり、起床すると冬景色に一転していた。前々日の我々のトレースはほぼ消えていた。
当初は4人で行く予定だったが、2人は調子が悪いとのことで、若いHくんと2人で行くことにした。
ラッセルであったが、それほど深くはない。思ったより雪は軽い。前々日よりも200mほど高い小ピークまで登って滑ることにする。まだまだシール登行が未熟なHくんにとって、最後の急登はよい練習になったようだ。
修行中のHくんの滑り。とりあえず滑り降りては来るが、コツコツとテレマークスキーの基本を練習する必要はあるだろう。思いのほか雪は軽い。前日の気温上昇で、部分的にクラストした箇所や底付きはするが、おそらく今季のラストパウダーとなるだろう。
天気の方も回復してきた。滑走シーンは動画をご覧ください。
山小屋まで滑り込んで終了。最後によい雪を滑ることができて満足だった。
YouTubeにアップした記録動画です。動画の日程は誤りで、正しくは2月25日〜27日です。
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