激パウの白馬親沢滑走
2022年1月の3連休は、正月に引き続き白馬へ。滞在中の降雪はほとんどなかったが、天気と雪に恵まれた3日間だった。まずは天狗原から親沢を滑走した初日のバックカントリーの報告です。
【日程】2022年1月8日(土)
【山域】北ア後立山
【場所】白馬乗鞍岳
【メンバー】Tさん、Mさん、Bちゃん、マメゾウムシ
【天候】晴れ
【装備】テレマーク1、ATスキー3
【コースタイム】栂の森ゲレンデ林道入り口9:43〜成城小屋10:31-41〜天狗原東(親沢源頭)12:08-40〜親沢1460m付近13:33-14:03〜若栗の頭15:05-21〜白馬乗鞍温泉スキー場ボトム16:57
親沢は何度か滑走しているが、厳冬期は雪に恵まれることが多い。最近では2019年4月の残雪期に行っている。
前日は休暇を取得し、のんびり下道にて白馬へ移動して、白馬サンサンパークにて車中泊して朝を迎えた。その日の朝に、テレ仲間のノリさんにビーコンを貸す約束をしていたので、待ち合わせ場所のセブンイレブンに行くと、若者に声をかけられた。関学ワンゲル部OBのTくんだった。今日は八方方面へ滑りに行くとのこと。後でわかったことだが、八方というのは、不帰Ⅱ峰の逆しの字というエクトリームなルートを滑ることだった。Tくんは学生時代にヒマラヤでの滑走験があるのだが、無事、不帰Ⅱ峰からの滑走にも成功し、日本を代表するエクトリームスキーヤーとして成長していることを感じる。約束のビーコンを無事ノリさんに渡すことができ、集合場所の白馬乗鞍温泉スキー場に向かう。
白馬乗鞍温泉スキー場にて、この日の同行メンバー4人が揃う。自分の車はデポし、Tさんの車1台に乗車して、栂池高原スキー場に移動した。
ポイント券1枚(3600円)を2人でシェアして、ゴンドラとリフトを乗り継いでゲレンデトップに上がる。雲1つない快晴で、北アルプスの景色が見事だった。正月を一緒に過ごしたテレ仲間のむねちさんと、途中まで一緒になった。
林道入り口に滑り込み、ここでシールを装着する。今日の板は、パウダーを期待して、今シーズン初のカーボンメガワットの登場である。ゴンドラ降場にもビーコンチェッカーがあったが、ここにもビーコンチェッカーが置いてあった。
天狗原を目指して登る。
天狗原から白馬乗鞍岳を眺めると、振子沢側の斜面に雪崩跡を見つける。特にここまでは積雪に不安定性は感じなかったが、注意は必要だ。
天狗原からの北アルプスの眺め。厳冬期にこれだけの天気に恵まれるのはなかなか貴重なことである。のんびりとランチとする。
親沢の源頭部でシールを剥がして滑走に入る。急斜面が苦手のメンバーがいるので、緩めの所から親沢にエントリーした。激パウと言える軽い雪だった。
よい斜面が続く。まだシュプールは描かれていない!
滑ってきた斜面を振り返る。
やがて谷が狭くなり、穴に気をつけながら滑る。
谷が広くなると、特徴的な岩のある場所に出る。そこが若栗の頭への登り返し地点である。まったりと休憩してからシールを装着した。
登り返しに入る。
登っていくと、目の前に目的地の若栗の頭が現れる。
若栗の頭に向かう場合、雪が少ない時は藪がうるさいので、正面の小ピークに登ってから稜線伝い進む。今回は積雪が充分にあるので、小ピークを巻くことにする。
若栗の頭に到着する。のんびりし過ぎたため、15時を過ぎていた。
頸城方面の眺めがよい。
北面の黒川沢への滑走は雪が良さそうだったが、急斜面が厳しいメンバーがいたので、尾根伝いに滑っていくことにした。この判断が下山にむしろ時間がかかる結果になってしまう。
尾根上は藪が濃いだけでなく、南面は日射の影響を受けてクラストしていて、むしろ慣れていないメンバーには厳しい状況となってしまった。おそらく黒川沢を下りた方が、北面のパウダーが維持されていたこともあり、さほどの苦労もなく早く下山できたかもしれない。
それでも高度を落としていけば、下山はできる。
日没前に白馬乗鞍温泉スキー場に下山できて、一安心であった。誰もいないゲレンデを滑り降りて、解散となった。
今回は天気に恵まれたことはよかったのだが、反省材料は多かった。何度も行っているところなので、つい休憩時間を長めにして、のんびりし過ぎた。同行メンバーの技量も考えるべきだった。行動時間は7時間なので、さほど長時間行動ではなかったのだが、ゴンドラの始動時間が8時という制約と、朝の混雑もあり、出発時間が遅れたことも響いた。今後は気をつけて、安全なバックカントリースキーを心がけたい。
夜は居酒屋ヴォクシー開店。焼肉と地酒を味わいながら、1日の疲れを癒やした。
YouTubeにアップした記録動画です。滑走シーンはこちらをご覧ください。
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