2021シーズン最後の沢登り:金剛山 高天谷左俣
2021シーズン最後の沢登りは、ホームの金剛山高天谷でした。アキレス腱痛による運動不足で、心拍数が上がりやすかったが、滝の登攀ではやけにムーブがうまく決まって、快適に登れた沢登りでシーズン最後を締めることができた。
【日程】2021年10月16日(土)
【山域】生駒・金剛・和泉
【渓谷名】大和川水系 高天谷左俣
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】晴れ
【コー スタイム】高天彦神社駐車場9:48~高天滝下10:00~10m大滝下10:12~二俣11:31~郵便道(920m地点)12:33-56~高天彦神社駐車場13:49
翌日から冬型になり寒くなるということで、沢登りに行くならばこの日が最後と思えた。行き先は、7月以来ではあるが(2021年7月4日の記録)、単独でも問題なさそうなホームの金剛山高天谷にした。今シーズン4回目の高天谷の遡行となった。
正午からの遅いスタートであったが、高天彦神社の駐車場には空きがあった。5月に来た時は2回(2021年5月4日と5月23日の記録)とも駐車場が満車状態だったが、前回の7月ぐらいから一時の観光客への人気は落ち着いたようだ。
高天滝への林道沿いには、植物が花を咲かせていて、チョウが舞っていた。
テングチョウ
フサフジウツギ
ヤクシソウ
アキチョウジ
林道の終わりに高天滝7mがある。水量はやや少なめか。
高天滝から入渓となるが、滝の左岸に取り付けられたハシゴを使って巻く。
何回も来ている高天谷だが、今回初めて、ハシゴの右にお地蔵様が祀られているのに気がついた。
3m滝と背後の堰堤は、いつも通りにワイヤーが設置されている右岸からまとめて巻いた。
沢沿いにシラネセンキュウが花を咲かせていた。
沢が開け、奥にかっての10m滝がかかる。
10m滝は左岸から高巻くが、ここで新しい道具を試してみることにする。
モンベルのチェーンスパイクである。一般には雪上で使うものではあるが、沢ヤは沢での高巻きなどにも使う。
チェーンスパイクを装着した沢靴。フエルトソールでは草付きや泥壁で滑ってしまうが、チェーンスパイクだと滑らずに楽に登れる。少々重めではあるが、脱着は簡単なので結構使えそうだ。
高巻き後は崩壊地に出る。
給水中のキイロスズメバチ。時期的によく見かけるが、巣に近づかない限りは刺されることはない。
連瀑帯へ入る。
連瀑帯の滝はすべてが直登できる。倒木がかかる5m滝は右から直登する。
ゴルジュもあり。
ここ最近は直登に苦労する滝は、水量が少ないためか、今回はあっさりと登れてしまう。
倒木が結構横たわっている
次のゴルジュ。
トイ状5m滝はシャワーを浴びながら、水流の中のクラックに足をジャミングして登る。この日までは気温が高かったこともあり、水温はさほど低くなく、シャワーを浴びても寒さは感じなかった。
落口から滝を見下ろす。
2m滝も直登する。アキレス腱痛による運動不足で、心拍数が上がりやすかったが、体のキレは悪くなかった。今シーズン4回目の高天谷だが、それぞれの滝の登り方を覚えてしまっているのか、滝の登攀ではやけにムーブがうまく決まって楽に登れた。
壊れた古い堰堤を通過する。
ヨシノアザミ
左岸から新しく崩れたか?
二俣下は土砂が流れて、沢床のナメが露出している。
二俣は相変わらず倒木で埋まったまま。
倒木をかいくぐって左俣へ入ると、すぐに大滝が現れる。左側から直登する。
大滝の上段。下段が15mで、その上が5m、5mの2段で、さらにその上に斜滝状の流れがあり、トータル的に30m以上の程度の高さを登る。高さがあるので、初心者同行の時はロープを出した方がよい。
次の4m滝を直登する。その上も4mほど斜滝状になっている。
最後の4m滝を登る。
植林となり、穏やかな流れとなる。
流れの中にサワガニがいた。
郵便道に出て、遡行終了。
下山では新しいトレランシューズを試す。イノヴェイトのX-TALON ULTRA 260。足首サポーターを装着して履くので、幅広タイプのこのシューズにした。ちょっと横方向が緩めだったが、下山には問題なかった。
アキレス腱痛の対策に購入した足首サポーターのphiten(ファイテン) サポーター メタックス 足首用も試す。何もしないよりかは、多少のホールド感があり安心できる。サイズはLにしたが、もう少しきつめでもよさそうなので、Mでもよかったかもしれない。
郵便道を下山する。途中で見えた奈良盆地。
登山道上に崩れたところがあったためか、所々が新しく整備されていた。
ケシロヨメナらしいが、イナカギクの可能性もある。
高天滝下に戻ってきた。
駐車場前の休耕田?にはコスモスが一面に咲いていた。
今シーズンはコロナ禍もあり、泊まりの沢登りはできなかったが、近場と奥美濃にあるワンゲル部山小屋の周辺でそこそこ楽しむことができた。これからはスキーシーズンに向けて体力を上げていかなければならないが、その前にアキレス腱痛をなんとかしたいところだ。
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