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July 28, 2021

奥美濃 石徹白川 小白山谷:詰めは野伏平で激藪漕ぎ!

7月の4連休は、奥美濃にあるワンゲル部山小屋に山仲間たちと滞在し、周辺の溪でテンカラ釣り三昧だったが、最終日のみ真面目に沢登りをしてきた。行き先は、禁漁区となっている小白山谷。遡行する人はほとんどいないようで、ネット上には記録が見つからない。はたしてこの谷に沢登り要素はあるのだろうか。

【日程】2021年7月25日(日)
【山域】奥美濃
【渓谷名】九頭竜川水系 石徹白川 小白山谷
【メンバー】ktn92さん、マメゾウムシ
【天候】曇り時々晴れ
【コー スタイム】白山中居神社6:59〜最後の堰堤上7:42〜870m二俣8:55〜2段5m滝下9:40〜1020m二俣10:25〜1070m二俣10:40〜遡行終了地点11:09〜野伏ヶ岳ダイレクト尾根北側林道合流1100m12:44〜和田山牧場跡13:07〜白山中居神社14:32

雪のある時期に野伏ヶ岳へバックカントリーに行くときは、必ず小白山谷にかかる橋を渡る。石徹白川支流としては、小白山谷の水量はそこそこ多い。小白山谷の源頭部には登山道がなく、遡行する人はほとんどいないようで、ネット上にも記録が見つからない。はたして、この谷に沢登り要素があるのか、以前から気にはなっていた。昨年に、小白山谷の1つ北にある推高谷左俣を遡行したが、その時にササ藪漕ぎに苦労しながらも、野伏ヶ岳のダイレクト尾根基部から和田山牧場跡までは、なんとか歩ける林道があることは確認している。よって小白山谷を遡行する場合は、遡行終了からダイレクト尾根基部までの行程の藪の濃さが問題になるだろう。地形図には、小白山谷右俣の源頭部近くまで林道は描かれている。運がよければ、まだその林道が残っているかもしれない。そんな計画を秘めながらも、なかなか機会とパートナーに恵まれないでいた。今回の4連休は、ktn92さんという強力な山スキー仲間がたまたま山小屋に遊びに来てくれていた。ktn92さんに、その計画について話すと、実に乗り気で、最終日に実行に移すことになった。

話は変わるが、4日間も山小屋に滞在して、山仲間が入れ替わりで遊びに来てくれると、当然のことながら、夜は激しい飲み会となる。つい飲み過ぎてしまい、日中のテンカラ釣り行では体のバランスが実に悪くなる。ただでさえアキレス腱痛で本調子ではない。テンカラ釣り行ではテンカラ竿をもったまま遡行するので、バランスを崩しやすく、転倒を繰り返してしまった。今回の小白山谷でも転倒して強く右膝を打ってしまったが、前々日にも2回転倒して、胸とアバラを強く岩に打っていた。ひょっしたらアバラにはヒビが入っているかぐらいの痛みが残っていた。そんな満身創痍でも行ってしまうのが、どM山屋の悲しい性である。

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野伏ヶ岳や薙刀山でのスキーではお馴染みの白山中居神社の駐車場に車を駐めて、ここから沢装備を装着してスタートする。

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石徹白川にかかる大進橋の上から上流部を眺める。左から入ってくる支流が小白山谷である。

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大進橋を渡り、和田山牧場跡への林道を進むと、小白山谷にかかる橋に出る。水面を覗くとイワナが泳いでいる姿が確認できる。小白山谷は禁漁区となっているので、釣りはできない。禁漁区の案内板には、「過去に上流で釣人の事故が相次いだので禁漁区とした」というようなことが書かれていた。上流には堰堤が見える。航空写真で確認したが、この上にも堰堤がいくつかあるようだ。

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小白山谷の右岸についている林道を進み、1つめの堰堤をそのまま越える。

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その上の堰堤もそのまま右岸から超えたが、林道は2つめの堰堤の手前で消えていた。

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2つめの堰堤の上から入渓する。

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すぐに3つめの堰堤で、右から超える。

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4つめの堰堤も右から超えるが、

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堰堤上の左岸は護岸工事がなされていて、しばらく沢より高い位置を歩いて、舗装部分がなくなったところから沢に下りた。

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5つめの堰堤が最後の堰堤だった。

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最後の堰堤も右から超える。

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堰堤の上を進むと、すぐにゴルジュ状となる。

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ゴルジュ内に最初の2m斜滝が現れる。深い釜をもつが、右をへつって超える。

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滝上はナメだった。

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癒やし系の谷か!

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谷が左にカーブする所に深い釜をもつ4m滝。ktn92さんは右からへつって超えたが、私は左をへつって超えた。おそらく左からの方が楽だろう。

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S字状4m斜滝が現れる。

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チョックストン2m滝。

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2m滝。

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大岩をはさんで流れが2つに分かれて、右には2m滝があった。

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2段4m滝。

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2m滝で連瀑は終了。どの滝もさほど苦労せずに越えられた。

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谷が開けて、左岸からスダレ状の流れが落ちる。

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2m滝が現れたが、基本的に小滝中心の谷のようだ。

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しばらく歩くと、流れが2つに分かれて、右に5m斜滝がかかっていた。

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ナメ滝1m。

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標高870mの二俣。水量が2:1で多い左俣を進む。

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チョックストン3m滝。

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2段3m滝。

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ナメ滝2段2m。

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河畔には、いい自然林が残っている。

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2m滝。

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2m滝。

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2段2m斜滝。小滝ばかりで、普通の沢歩きという感じになるが、自然林がきれいなので飽きない。

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油断していたところに、突然,2段5m滝が現れる。滝の左右ともに岩盤が立っていて、どう攻略すべきか難しい。釜を泳いで、滝の右側をシャワーを浴びながら登るというのもできそうだが...

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50代2名は無理せずに、左岸から高巻くことにする。この2段5m滝が、この谷で唯一直登できなかった滝であった。

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標高970mで、右岸から滝状の枝沢が入る。

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1m滝。

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大岩をはさんで2条2m滝。

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1020m二俣に到着する。水量はほぼ1:1で、左俣には立派な5m滝がかかるが、右俣へ進む。

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2段2m斜滝。

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突然、右岸の岩盤からスダレ状の美しい流れが落ちる。これだけ広く水が落ちるのは珍しい。この谷で一番美しいと思った場所である。

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巨岩帯となる。

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今度は右岸からもスダレ状の流れが落ちるが、幅は先ほどの左岸からの流れのよりも狭かった。

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巨岩帯の中で、1070mの二俣となる。水量は1:1で、本流は左俣だが、右俣へ進む。この二俣の下あたりまでは、イワナの魚影を目撃した。

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巨岩の中に、チョックストン2段5m滝。

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チョックストンの下をくぐり抜けることもできる。

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巨岩帯を過ぎると、緩やかな流れとなる。

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標高1150mあたりで、地形図で林道が描かれているところの末端に直近となるので、その方向に向かって沢を離れる。ここからが地獄となるのだった。

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猛烈なササ藪漕ぎとなる。ササだけならまだしも、ヤマブドウやサルナシの蔓が絡んでいて難儀する。GPSを頼りに地形図の林道上辺りを進むが、完全に林道は消えていて、なかなか進まない。ダイレクト尾根の基部近くで、木にテープがついているのを見つけるが、林道はやはりはっきりしない。野伏平付近で行ったり来たりしてしまう。ダイレクト尾根の北側には比較的明瞭な林道があることは昨年に確認済みなので、そのまま真北に向かってダイレクト尾根を乗っ超すことにした。これは正解で、さほど藪は濃くなく、無事、林道に出ることできた。

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あとは林道を進むだけだが、所々で林道が消えかかっているので油断はできない。それでも安心感は大きかった。

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和田山牧場跡まで来と、大進橋までの林道は車が通れるほど整備されている。ここからは1時間半ほどで白山中居神社に下山できた。

小白山谷は、どちらかというと癒やし系の沢であったが、最後の猛烈な藪漕ぎを考えると、もう1回同じ行程を行くのは躊躇してしまう。入溪から遡行終了地点までおよそ4時間かかり、そこから藪漕ぎをして下山するまで3時間20分ほどかかった。これはどう見ても、沢を戻った方が速くて楽そうだ。次に行くときは、源頭部で1泊して、周囲を散策し、翌日に沢を戻るのが無難だろう。今回は、小白山谷に沢登り要素がそこそこあることと、野伏ヶ岳ダイレクト尾根の南側にある林道は消えていることがわかったことが大きな成果と考えることにしよう。

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小白山谷の遡行図を書いてみました。誤りがあるかもしれないので、各自の自己責任にてご利用下さい。

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