横谷の岩場
大阪府河内長野市の滝畑にある横谷の岩場には、初級から上級までの多様なクライミングルートがある。1週間前に岩湧山から権現尾根を下った際に、権現山から奥立岩の全貌を眺めたが、今回は、さらに岩場の取り付きまで行ってみた。
【日程】2021年5月30日(日)
【山域】生駒・金剛・和泉
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】晴れ
【コー スタイム】滝尻バス停9:43〜権現滝9:56-59〜ゲート・ロック入口10:25〜フナサコルート分岐11:21-26〜フナサコ林道合流12:08〜ゴジラの背びれ岩分岐12:16〜奥立山13:16〜一徳坊山分岐13:41〜日野(登山口)14:33〜三日市町駅15:26
滝畑へは、河内長野駅から日野・滝畑コミュニティバスにてアクセスできる。緊急事態宣言下でキャンプ場も閉鎖中なので、そんなに乗客はいないだろうと思っていたが、9:04発の始発便は、中高年のハイキンググループや若い外国人グループで、まさかの密状態の満車であった。次の便が11:02発ということもあるが、みんなもう我慢の限界なのかもしれない。とりあえず感染していないことを祈る。そんな混雑したバスから滝尻バス停で下車したのは私1人であった。
横谷林道に入る。前回は気がつかなかったが、林道に入ってすぐのところに、白骨化したアマゴの像がある。かっては横谷にアマゴを放流していたようだが、前回も今回もアブラハヤとカワムツしか見ていない。
比較的すぐのところに、権現滝への下降点がある。うっかりしていると見過ごしやすい。
下りてみると、権現滝が現れる。落差は10mで、なかなか立派な滝である。対岸に権現山への道がある。
林道から権現滝の上へ回り込むと、ゴルジュになっていた。
林道に戻って、上流方面に歩いて行くと、左側に南まんだら岩方面(権現滝尾根)の入口がある。今回は見過ごしたが、横谷林道の入口と権現滝の間には滝尻尾根の入口がある。
さらに上流に歩いて行くと、左にゲート・ロックと松の木テラス方面への入口がある。
ヨコタニ27番鉄柱がこの入口の目印である。
登っていくと、すぐにゲート・ロックが現れる。
ゲート・ロックは初心者向きの岩場であり、しっかり整備されている。ワンゲル部の岩場練習にはよさそうである。
踏み跡をたどって、ゲート・ロックのトップに立ってみる。
さらに目印を頼りに登っていく。
奥立岩下部の取り付きに出ると、クライミングルートの案内が木につけられている。
写真でもルートが示されていて、たいへん親切である。
これがS字ルンゼ。クライマーがいたので、挨拶をする。
ルートにはボルトが打ち込まれていて、しっかり整備されている。
奥立岩を下から回り込むように登っていく。このまま進むと松の木テラスに出るようだ。
右寄りのロープがフィックスされたルンゼを詰める。このルンゼも初心者のマルチピッチ練習に使えそうだ。
奥立岩上部壁に出る。クライマーが登っていた。上部壁の下側をトラバースする道もある。
稜線に出る。
上部壁の上から覗き込む。なかなか高度感がある。
フナサコ林道への道に入り、いったん下ることにする。
途中にあったネズミ岩。
岩場にはお助けロープが取り付けられている。
ここにもロープがある。
下りきると、沢に出る。
目の前の沢を徒渉して、ふなさこ林道に出る。
ふなさこ林道を滝尻方向に進むと、横谷林道と合流するが、滝尻方向に進んだところに、7台程度の駐車スペースがある。
そのまま滝尻方向に進むと、1週間前に権現山から下山してきた地点を左側に見る。
その地点のちょうど右の沢側に、ゴジラの背びれ岩への入口がある。次はここを登る。
ゴジラの背びれ岩へは、この沢を徒渉する。
目印に従って登っていく。
急な箇所にはロープがフィックスされている。
ゴジラの背びれ岩に出る。
対岸には、1週間前に登った権現山と、権現岩が見える。権現岩にもクライミングルートがあるが、最近は登る人はほとんどいないようだ。
ゴジラの背の右寄りにはフィックスロープが張られており、ハイキング感覚で登れる。ゴジラの背びれ岩を直登すれば、クライミングルートとなる。
ゴジラテラスと思われるところに出る。なかなか高度感がある。そのまま登り続けると、稜線に出て、最初に登った地点に合流する。
さらに登ったところにあるピークが奥立山である。富山の立山へは行けなかったが、大阪の立山には登れた。
そのまま稜線を進む。
小ピークを越えると、急に藪が濃くなる。ヤマウルシが多いので、かぶれないか心配になる。
一徳坊山への登山道に合流すると、普通の登山道になる。一徳坊山とは反対方向に進み、日野に下山することにする。
日野に下山したが、これで終了ではない。さらに住宅地を三日市町駅まで1時間近く歩かねばならなかった。
近くに住んでいながら、横谷の岩場の存在を最近まで知らずにいた。せっかく近くにこのような岩場があるのだから、今後はワンゲル部のトレーニングの場としてうまく活用できればと思う。
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