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May 26, 2021

岩湧山:地図に道のない井関谷右岸尾根と権現尾根

地図に載っていない岩湧山への裏道の調査第2弾として、井関谷の右岸にある尾根と、滝畑ダムの北端の滝尻まで伸びる権現尾根を踏査してきました。

【日程】2021年5月22日(土)
【山域】生駒・金剛・和泉
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】曇り時々晴れ
【コー スタイム】天見駅9:37〜井関谷林道分岐10:03〜アシ谷ルート合流11:06〜根古峰11:38〜五ツ辻12:08〜岩湧山12:35-49〜ネバシ谷分岐13:09〜梨ノ木峠14:12〜横谷山14:36〜権現山14:55〜横谷林道(衝立岩取付)15:14〜滝尻バス停15:36

緊急事態宣言下で遠出がしにくい状況だが、まだ気温がそんなに高くないこういう時期にこそ裏山を歩いておくべきである。緊急事態宣言が発令してからは、金剛山や岩湧山の周辺で、ハイカーが少なそうなルートばかりを選んで歩いていた。岩湧山周辺では、井関谷と森ノ谷リンドウ尾根とたいら野道を踏査している。今回は岩湧山の裏道シリーズの第3弾として、地形図に道のない井関谷の右岸にある尾根と、滝畑ダムの北端にある滝尻まで伸びる権現尾根を踏査してみた。権現尾根の末端付近には、クライミングのルートがある横谷の岩場があり、顧問をしているワンゲル部のクライミング練習の候補地として考えていることもあり、その偵察も兼ねた。

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出発は南海高野線の天見駅で、駅を出て、流谷方面へ進む。ウツギの花が咲いており、アサマイチモンジが吸蜜していた。

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井関谷林道の分岐から井関谷の右岸の尾根に取り付いた。3週間前に井関谷を詰めたことがあるが、倒木だらけで快適ではなかった。今回はその井関谷の右岸にある尾根を踏査する。

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すぐに獣柵に阻まれかけたが、人用の通り道と思われるトタンで仕切られた所から柵を越えることができた。

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踏み跡はあり、藪漕ぎもない。

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ナルコユリ

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ヨウシュヤマゴボウ(外来種)

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ムロウマムシグサ

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難なく前回に井関谷から詰めたところに出た。

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前回は正面の620m小ピークを越えたが、今回は左から巻くことにした。途中で東へ向かう尾根に入りかけたが、すぐに修正した。

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アシ谷からのルートが合流すると明瞭な道になる。

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フタリシズカ。花穂が3本のものもある。

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根古峰の三角点を超えて、ダイヤモンドトレイルに出る。

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根古峰からはダイヤモンドトレイルを進むが、メジャーなルートなので、さすがにハイカーが多い。岩湧山の山頂でランチを終えたら、さっさと移動する。

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岩湧山の山頂から、これから向かう権現尾根を確認する。

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鉄塔のあるネバシ谷分岐から、ネバシ谷方面の道へ入る。

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明瞭なネバシ谷方面への道をすぐに離れ、横谷方面に向かって真北に進む。このあたりはわかりにくいが、コンパスで真北を確認しながら進めばよい。

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右に谷を見ながら下りていけば、やがて尾根がはっきりしてくる。

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踏み跡や目印も確認できる。急であるので、スリップに注意しながら高度を下げていく。

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途中、木材搬出のための設備の残骸がある。

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やがて比較的緩やかなアップダウンとなるが、部分的に急な所がある。小ピークでは、違った尾根に入りやすいので、方角を確認する。

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林道を右下に見ると、梨ノ木峠である。梨ノ木峠の真下はトンネルとなっている。

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梨ノ木峠を超えてすぐのピークは梨ノ木山というらしい。

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梨ノ木山の次の451mピークが横谷山である。横谷山は以前は滝畑山と呼ばれていたらしいが、令和に入ってから改名されたようだ。

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横谷山にはキノコ型のベンチがある。横谷山から権現山までは山と高原地図には道が記されている。

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学校峠という十字路の手前に、奥立岩が見えるところがある。右に見える岩場が奥立岩で、左に見えるのが権現岩である。

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奥立岩を拡大。クライマーがはりついているのが確認できた。

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十字路である学校峠。西は滝畑ダムへ、東は横谷林道へ、北は権現山へ、南は岩湧山への道である。

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学校峠を越えて、権現山方向に進むと、アルペンチックな様相となる。滑りやすい箇所にはロープがフィックスされている。

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すぐに展望の良い猿の前裁に着く。東側真下は権現岩で、対岸には奥立岩が眺められる。このあたりは横谷の岩場とよばれ、初級から上級までのクライミングルートがある。ワンゲル部のクライミング練習にはよさそうだ。

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西側には滝畑ダム湖と槇尾山が見える。

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後ろを振り返ると、これまでたどってきた権現尾根と岩湧山が見える。

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そのまま進むと、すぐに最後のピークである権現山だったが、こちらは展望がなかった。権現山からはそのまま滝尻方面へ下山できるが、横谷の岩場の取り付きを確認したかったので、学校峠まで戻ってから横谷林道へ下りた。

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横谷林道に下りたすぐの所にある沢を徒渉すると、ゴジラの背や衝立岩への踏み跡がある。奥立岩に直接取り付くには、もう少し滝尻方面へ戻ったところからになる。奥立岩の下部にはゲートロックという初級レベルの岩場があるので、まずはここから始めることになるだろう。

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滝尻バス停に到着して、無事下山ではあったが、バスの時刻まで1時間近くもあることから、三日市町駅まで6.5kmを歩くことにした。途中にあった棚田?には不気味なかかしが多数立っていた。

余計に6.5kmを1時間20分ほどかけて歩いたこともあり、ほどよい疲れで、帰宅後のビールが美味かった。

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