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February 03, 2021

若桜 東山(とうせん)イツノ谷:一筋縄ではいかない山

緊急事態宣言下で自宅に籠もってばかりいると、腰痛が出たりして体調が悪くなるだけでなく、免疫力も下がる。健康のためには運動も必要ということで、自宅からの直行直帰の日帰りにて、2年ぶりに鳥取県若桜の東山(とうせん)にバックカントリーへ行ってきた。2年前は、生コン状態の雪に修行系の滑走となり、おまけに滑走中にスマホを落とすという失態もあった(2019年2月3日の記録)。今回の東山も想定外の事態があり、一筋縄ではいかない山だった。

【日程】2021年1月31日(日)
【山域】中国東部
【場所】若桜 東山
【メンバー】どうちゃん、ばるちゃん、マメゾウムシ
【天候】曇りのち晴れ
【装備】テレマーク3
【コースタイム】糸白見林道駐車地点6:35~490m林道分岐7:35-~上部林道950m9:55-10:06~東山11:59-12:25~イツノ谷滑走~上部林道980m12:47-13:04~上部林道950m地点13:14~林道分岐14:55-15:06~駐車地点15:27

鳥取県若桜にある東山(とうせん)は、鳥取県では4番目に高い山(1338m)である。2年前に初めて滑ったが、標高がそんなに高くないこともあり、雪質の変化が大きい山である。前回は気温が上昇したために、積雪が生コン状態になってしまい、修行系の滑走となった。また標高差が1000m以上もあることから、10時間近い行動時間になってしまった。おまけに滑走中にスマホを落とすという失態もあった。今回は2年前も一緒だったどうちゃん・ばるちゃんの夫婦と、その時のリベンジのつもりで行くことにした。

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今シーズンは豊富な積雪が期待できる。アプローチに使う糸白見林道は、2年前は除雪されていて林道分岐までスキーを担いだが、今回は除雪されておらず、駐車地点からスキーを履くことができた。

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林道を歩き出すと、すぐ鹿除けの柵の扉があり、それを開けて中に入る。途中、違う林道に入ってしまったが、すぐに気がついて引き返す。

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途中に鳥取大学ワンダーフォーゲル部の山小屋がある。一見、トイレが無さそうに見えるが、どのように対応しているのかが気になる。期待した積雪は想定外に浅い。先週の雨と気温上昇で溶けてしまったのだろうか。

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林道分岐を左へ曲がるとすぐに橋がある。

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その橋を渡って、しばらく進むと、尾根への取り付きになる。積雪が想定外に少ないので、取り付く箇所を選ぶ必要があった。最初は広葉樹の中を登り、2回ほど急斜面の登りがあった。

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尾根が痩せて植林内の登りになると、積雪不足が目立ってくる。風で新雪が飛ばされたのか、クラストした雪になる。シール登行のライン取りに苦労する。スキーを担いで登ることもあった。

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上部の林道に出たところで大休止とする。

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上部林道から上も状況は変わらず、積雪不足でこのように板を担ぐところもあり。

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藪が濃いだけでなく、倒木もあったり。下地の雪はクラストし、新雪は薄い。スムーズにシール登行ができないため、時間だけがかかってしまう。滑走も期待できなそうなこともあり、もう諦めて帰ろうかという気分になりつつあった。

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山頂まで標高差100m少しを残すところで、樹林を抜ける。急にアルペンチックな風景となる。

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山頂直下の東側の谷の底にデブリがある。

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どうやら全層雪崩があったようだ。上部の斜面の雪が幅20m、長さ20mほどズレていて、ササが露出していた。下部の雪は動かなかったようで、上からズレ落ちた雪とぶつかったところが、圧縮されて凸状になっていた。先週の雨と気温上昇が原因のように思われる。

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撤退という気持ちもあったが、なんだかんだ言いながら、もう山頂は近い。

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東山の山頂に着いたのは、スタートしてから5時間半が経過していた。2年前よりも30分余計にかかっていた。尾根上の積雪不足のため、シール登行に苦労したことが原因なのは明らかだ。先週の雨と気温上昇で雪は溶けてしまったのだろうか。それとも考えにくいことだが、今シーズンの積雪自体が少なかったのだろうか。少なくとも尾根上に降った新雪は、風で飛ばされたことは確かだろう。

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山頂からの滑りは、2年前と同じく北面のイツノ谷へドロップすることにした。往路に使った積雪の少ない尾根を戻る気にはならなかった。

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ちょっとガスってしまったが、イツノ谷にドロップ。

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イツノ谷には新雪がたまっていて、パウダーでスプレーも上がる。

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ガスが取れて視界が晴れた。陽も出る。

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スプレーを上げるどうちゃん。

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どうちゃんの滑り。

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ばるちゃんも続く。

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イェイ!

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私の滑り。

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スプレーが上がる!

快適な滑りができた。登った甲斐があってよかった。不安だった新雪と旧雪の結合も悪くはなかった。もし積雪が不安定だったら、往路に使った尾根を滑ることになるのだが、その場合は修行だけでBCが終わってしまっただろう。

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イツノ谷の滑走で要注意だったのは、新雪の下にデブリが隠れいる箇所があったことだ。油断してデブリの上を滑ると、その硬さに吹っ飛ばされてしまう。このデブリも先週の雨と気温上昇によって起こったと思われる雪崩のものだろう。

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デブリに気をつけながら上部の林道に滑り込んで、休息を取る。上部の林道からは、往路に使った尾根を滑走して下山することにする。2年前は伐採斜面を滑るつもりが、スギが成長していて藪スキーとなってしまった。そのルートは取らず、素直に往路を戻った方が明らかに楽と思われる。

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林道上を滑って、往路に使った尾根に戻る。

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上部の痩せた尾根はほとんど横滑りで下ったが、積雪不足ですぐに地面が出る始末。これでは板が痛む。途中の小ピーク2つは、東側を巻こうとしたが、藪の濃さに下まで滑りすぎてしまう。元の尾根に復帰するのには、積雪不足と藪の濃さでスキーでは対応できず、スキーを担いでの斜面のトラバースなってしまった。

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尾根に復帰してからは、木の間隔の開いた広葉樹の林となり、そこそこ快適な滑りができた。さすがに下部は湿雪ではあったが、滑りには問題はなかった。あとは林道を戻るだけだ。

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林道は所々雪が途切れていたが、うまく雪をつなげて滑る。林道に端に雪が残っていれば、なんとか滑ることはできる。

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鹿柵の扉を開けて。

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最後まで板を脱ぐことなく、駐車地点まで滑って戻ることができた。

東山は、総距離12.7km、標高差1100m、行動時間9時間のロングルートだった。2年前と同様に、一筋縄ではいかない山だった。他にスキーヤーや登山者もおらず、我々3人だけで山と独占できたのはよかった。苦労しただけあり、充実感のあるスキー山行だった。

YouTubeにアップした記録動画です。滑走シーンについてはこちらをご覧ください。

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