ワンゲル部山小屋の近くにクマが出た!
ワンダーフォーゲル部の山小屋が奥美濃にあり、その山小屋をベースにワンダーフォーゲル部の現役部員やOBOGなどと登山活動などをしている。山小屋に行くには、東海北陸道の白鳥ICで下りて、国道156号を走り、石徹白に向かう県道314号に入る。たいていは前夜に移動して山小屋入りするのだが、深夜の県道ではいろいろな動物に遭う。これまでもカモシカ、タヌキ、テン、キツネ、シカなどを目撃している。
上の写真は、先週末に遭ったキツネである。ドライブレコーダーで撮った動画から静止画を切り出したものなので、写真は鮮明ではない。
山小屋へは、県道の途中から林道に入る。この林道でも、カモシカ、ノウサギ、リスなどをよく見かける。上の写真は日中に現れたカモシカである。
今回、ついにクマを目撃した。一瞬のことではあったが、車の前をクマが山側から谷側へ横切った。日時は2020年11月7日の0時41分のことであった。ドライブレコーダーには、その様子がしっかりと記録されていた。それが上の写真ではあるが、林道の奥に黒い動物がいるのがわかるだろうか。林道近くで寝ていたクマが、突然やってきた我々の車に驚いたのだろう。これまで大日ヶ岳への登山道上でクマが目撃されたことはあるのだが、ワンダーフォーゲル部の山小屋の周囲では、まだクマの姿は目撃されていなかった。8月に折立でのクマ騒動にも遭遇しているのだが、今年はクマ運があるようだ。
翌日に、山小屋から比較的近い所で、樹上にクマ棚を複数確認した。クマ棚とは、ツキノワグマが木の新芽や実を食べるために、木に登って枝を折った跡である。樹上で枝を折ってはたぐりよせて食べるために、折った枝の塊が座布団のように棚状にできる。木の葉が落ちて少なくなると、クマ棚を確認しやすくなる。このクマ棚の存在からも、山小屋の周囲にクマが生息していることは確かなようだ。以前から山小屋の周囲はクマがいてもおかしくない環境とは思っていたが、実際に目撃すると、気持ちが引き締まる。現役部員やOBOG達にクマに対する注意喚起をしておかねばならない。ゴミの処理などはしっかり行い、山小屋から外に臭いを出さない。山小屋周辺での行動では音を出すなど、クマと鉢合わせしないための工夫も必要だろう。今後、山小屋周辺でクマとの遭遇事故がないことを願いたい。
ドライブレコーダーに映ったクマの映像は、編集してYouTubeにアップした。こちらで実際のシーンを観てもらいたい。
Comments
全国的に住宅地へのクマの出没騒ぎが話題になっていますね。
私の街でも、しょっちゅう。人を襲うので困りものです。
クマも段々と人を恐れなくなっているのですかね。
小屋の中を荒らすようなことも今後無きにしもあらず、でしょうか。
Posted by: cima | November 09, 2020 08:05 PM
今年は出没が多いですね。
ヒトの近くには餌があるとクマに学習させないことが重要でしょうね.
黒部にて小屋閉め後の山小屋にクマが侵入したという事件はあるので、うちの小屋も気を付けなければいけません。
Posted by: マメゾウムシ | November 10, 2020 07:59 AM