ワンダーフォーゲル部飯豊事故50回忌
私が現在顧問をしているワンダーフォーゲル部の最初の事故は、50年前に飯豊で起きました。1週間前のことになりますが、顧問として現地での50回忌に参加してきました。
事故報告書によると、事故は昭和46年度の飯豊・朝日での夏合宿中に起こった。パーティー構成は10名で、7月26日の朝に、飯豊本山よりダイグラ尾根を下山中に、宝珠山北1km地点にて、6番目を歩いていた1回生男子が滑落した。パーティーメンバーが捜索した結果、斜面距離にして150m落ちたイリミズキ沢の源頭で滑落者を発見した。滑落者は意識はなかったが、息はあった。翌日の夕にヘリにて救助されたが、治療の甲斐なく、31日の朝に息を引き取った。頭を打ったことによる脳へのダメージが死亡原因であった。
慰霊碑は温見平の近くにある。
私にとっては12年ぶりの飯豊であったが、私が下山した日に、御西小屋で同宿だった九州の女性が雪渓で滑落して亡くなった事故も思い出す。
ワンダーフォーゲル部にはその後もう1件死亡事故が起こってしまうのだが、このような事故を繰り返さないためには、事故かがなぜ起きたのか、しっかり分析することは必要だ。過去の事故のことは、現役部員にはしっかり伝えていかなければと思う。
当時のパーティーメンバーと飯豊連峰を背景に記念撮影。事故当時は私はまだ5才だったので、皆さんは私よりも一回り以上も年上である。
帰りに小国町の「またぎの館」で食べたざる蕎麦。
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