3年ぶりの赤木沢は中俣乗越へ
折立・黒部方面遠征の1日目は真川ゴルジュの偵察だったが、2日目は薬師沢小屋へ移動した。今回の目的は赤木沢の遡行。私にとっては3年ぶり3度目の赤木沢となる(2017年7月の記録)。最終日は美しく明るい赤木沢に癒やされた遡行となった。
【日程】2020年8月23日(日)〜24日(月)
【山域】北ア立山
【渓谷名】黒部川 薬師沢中俣・赤木沢
【メンバー】どうちゃん、ばるちゃん、mizoken、マメゾウムシ
【天候】8/23 晴れのち雨、8/24 晴れのち雨のち曇り
【コー スタイム】
8/23 折立7:05〜太郎平小屋10:26-49〜第二徒渉点11:36-12:04(薬師沢中俣下降)〜第三徒渉点13:31〜薬師沢小屋14:09
8/24 薬師沢小屋5:49〜赤木沢出合7:23〜大滝下9:41〜中俣乗越10:57-11:17〜北ノ俣岳12:23-32〜太郎平小屋13:42-57〜折立16:35
2日目の出発前に起こったのが、クマによる車上荒し騒動だった。薬師沢小屋で1泊している間に、今度は自分の車がやられないかが心配だ。窓を完全に閉めて、しっかりドアの施錠を確認してから折立を出発した。
太郎平小屋への登山道を登る。途中で剱岳が姿を現した。
折立からおよそ3時間半で太郎平小屋に到着。
第二徒渉点より薬師沢中俣を下降することにした。
下降しながらテンカラ竿を出すと、イワナが釣れた。
薬師沢右俣との二俣に近づくと、急に空が暗くなり、雷が鳴り出した。薬師沢左俣に入り、第三徒渉点より登山道にエスケープした。幸いなことに雨はそれほど強くは降らず、さほど濡れることなく薬師沢小屋に着いた。
翌朝は6時前に薬師沢小屋を出発した。黒部川奥ノ廊下を進む。途中、テンカラ竿を出してみたが、イワナの反応はまったくというほどなかった。
黒部川本流の滝は巻かずに左から越えた。ちょっとイヤらしい。
赤木沢出合に到着。黒部川本流には本流最後の滝がある。ここまで薬師沢小屋からのんびり歩いて1時間半ほど。
赤木沢出合の深い淵を右からヘツって越える。
早速、赤木沢はナメが迎えてくれた。
大きな釜をもった美しい滝も早速現れる。
果敢に泳いで滝を攻める若者!
ナメと滝の競演!
ナメ歩き。
美しい!
次々と滝を越える。
大滝が近い!
大滝が現れたが、水量はだいぶ少ない!
大滝手前の左岸の尾根状地形から高巻く。高巻き途中からの大滝。
前回は大滝上からすぐに右俣に入ったが、今回は本流沿いに中俣乗越を目指す。
美しい風景はまだ続く。
ウサギギク。
水流がなくなった所からの、稜線の眺め。
高山蝶のベニヒカゲ。
ミヤマリンドウ。
最後の詰めは藪漕ぎもなく。
比較的楽に中俣乗越に出た。ここで沢装備を解除する。ここからの下山が長くキツい。
まずは北ノ俣岳のピークを踏む。大滝下から北ノ俣岳までの所要時間は2時間42分だった。前回は大滝上ですぐに右俣に入って、2時間49分だった。当時の方が体力もあったはずなので、稜線に出るのが楽な中俣乗越経由の方が時間的にも速いようだ。稜線に出てから急に雲が出てきて、北ノ俣岳から雨が降り出した。
薬師岳の眺め。
太郎平小屋に着くと雨は止んだが、折立への下山で雨がまた強く降り出した。川のようになった登山道の下山だったが、折立に着いた頃には雨は止んでいた。折立に一晩泊めた車は異常なしで、実に安堵した。しばらく折立でのクマ被害は続きそうな気がする。下山の天気は悪かったが、赤木沢は裏切らなかった!
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