5年ぶりの比良・白滝谷は、またしても水量多し!
アキレス腱炎発症から2週間が経過し、痛みもほぼ治まり、ようやく正常歩行ができるようになった。多少、歩行時に痛みは残るものの、そろそろリハビリを開始した方がよいだろう。まずは簡単な沢登りからということで、5年ぶりに比良の白滝谷を遡行することにした。しかしながら、この7月4連休は雨天予報だった。ところが初日の23日は予報が外れて、雨は降らなかった。24日も似たような天気図なので、天気がもつ可能性がある。ダメ元で白滝谷のスタート地点である坊村まで行ってみることにした。この予想は見事に当たったが、梅雨の長雨のため、5年前の遡行時と同じく水量の多い中での遡行となったのだった。
【日程】2020年7月24日(金)
【山域】比良
【渓谷名】安曇川水系 白滝谷
【メンバー】どうちゃん、ばるちゃん、Hくん、マメゾウムシ
【天候】曇り時々小雨
【コー スタイム】坊村(葛川市民センター)駐車場7:19〜口の深谷入口8:00-17〜白石谷との二股10:15〜スベリ石10:26〜白髭淵10:55〜白滝下10:58〜夫婦滝下11:39〜夫婦滝上11:52-12:14〜オトワ池12:38〜白滝山12:49-56〜わさび天井滝13:32〜伊藤新道出合14:05〜坊村駐車場14:42
今回のメンバーは、加古川のどうちゃん夫妻と、ワンゲル部OBのHくん、そして私の4人。右足のアキレス腱炎で2週間運動していなかった私は、体力と右足に少々不安を感じていた。前夜に坊村に集合し、車外で控えめの宴をしてから就寝した。
坊村の駐車場を7:19に出発し、林道を黙々と歩く。
口の深谷入口から入渓した。
すぐに大きな釜をもった小滝が現れる。
予想はしていたが、水量が多い。白泡が立っている流れのすぐ横の側壁を慎重にへつる。
途中の岩に鳥の巣があり、中にヒナがいた。
途中、登山道が沢を2回横切る箇所があり、ロープが張られていた。今日のような水量の多い時は、靴を濡らさずに徒渉するのは困難だろう。
流れが強いので、岩をしっかり掴みながら進む。
若いHくんは積極的に水線を進む。
同じような渓相に飽きてきた頃に、滝が現れ始めてくれた。
白石谷との二俣にかかる3m滝。
白石谷には布ヶ滝25mがかかる。
CS風の4m滝は左を登る。
スベリ石付近。
手前に2m滝と奥に白滝8mが現れる。手前の釜が白髭淵か? イワナが泳いでいたので、テンカラ竿を振るが、毛鉤が落ちると逃げてしまった。前回来た時と同じく、イワナはスレているようだ。
白滝の下まで行ってみる。水量が少なければ、流れの左側を登れそうだが、ここは左岸から巻くことにする。
ここから巻きに入る。土はこれ以上水分を保持できないぐらいに湿っていた。
落口に下りる所が少々イヤらしかった。
白滝の落口を覗き込む。
白滝の上のナメ滝3段12m。
流れが速いので、滑って流されないように慎重に登る。
斜滝15m。ホールドとスタンスは豊富。
谷が狭まり、廊下状となる。
岩間の滝は右から小さく巻く。
水たまりにイモリがいた。
2段2状8m滝は前回は右の岩場を回り込んだが、今回は中央のやや左側を登った。シャワーは浴びるが、ホールドとスタンスは豊富。
2段2状8m滝の上段。
最後の滝となる夫婦滝2条25mが現れる。
夫婦滝は右にある巻き道から巻いて登山道に上がる。
休憩舎に出て、遡行終了。沢装備を解除する。アキレス腱炎だった右足は多少痛みはあったものの、特に問題なく歩くことができた。まだ足に体重のかかる下山があるので、これからが核心であるかもしれないが。
下山は白滝山経由にて。途中、バイケイソウの花が咲いていた。
オトワ池に出る。
樹上にはモリアオガエルの卵が産みつけられていた。
白滝山に到着。本日の最高地点である。あとは伊藤新道を下りのみ。
伊藤新道はわさび天井滝の下を横切る。
その下にはわさび大滝。伊藤新道は沢筋を通る部分が多いので、急で滑りやすかった。アキレス腱に負担がかかるので、個人的には下山が核心であった。
白滝山から1時間かかって林道に出る。
ジムグリと思われるヘビがいた。後で調べ直したら、ヤマカガシと判明。近畿のヤマカガシは黒い個体が多いそうだ。
坊谷に無事下山。天気も小雨が何度かぱらつく程度でもってくれた。梅雨時は前線の微妙な位置関係で天気が予報と変わることもあるので、とりあえず現地まで行ってみることはよいのかもしれない。
行動中、右足に多少の痛みはあったが、アキレス腱炎が再発するようなことはなさそうな感じだ。2週間のブランクがあったので疲れはしたが、休養をしっかり取って、少しずつ運動を再開すれば、すぐにブランクも取り戻せそうだ。
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