大日ヶ岳でまさかのパウダー!
テレ仲間からいただいた高鷲スノーパークの前売り券があったので、高鷲スノーパークから大日ヶ岳へ上がってみることにした。今シーズンは雪不足ということもあり、重雪だったり、クラストだったり、藪が濃かったりで、いい思いをあまりしていない。正直、今回も期待はしておらず、ダメだったらゲレンデ練習に切り替えればよいと考えていた。ところが、前日に5cmほどの積雪があったようで、これが実に軽くて板が走る雪。気温の低いこの日は最後まで雪も重くならず、想定外のパウダー滑走となったのだった。
【日程】2020年3月15日(日)
【山域】奥美濃
【場所】大日ヶ岳
【メンバー】マメゾウムシ
【天候】晴れのち曇り
【装備】テレマーク
【コースタイム】高鷲スノーパークゲレンデトップ8:12〜前大日8:39〜大日ヶ岳8:54-9:04〜大日谷1550m9:08-17〜大日ヶ岳9:41-48〜大日谷1560m9:51-10:07〜大日ヶ岳10:32-49〜前大日10:59〜前大日北東尾根1490m11:08-14〜前大日東面1610m11:35-39〜高鷲スノーパークゲレンデトップ11:42-49〜センターハウス12:02
前夜は石徹白にあるワンゲル部の山小屋に泊まっていたので、そこから高鷲スノーパークに移動。7時半ぐらいに着いたが、すでに駐車場は車で一杯だった。天気はよいのだが、下部はゲレンデ以外に雪はなかった。
前売り券を1日券に交換して、ゴンドラにてゲレンデトップに上がる。入山の準備をしている人はいなかったが、スキーのトレースはあった。
スキーにシールを貼って登行開始。前日は標高の高い所は降雪があったようで、軽くさらさらした新雪が5cmほど積もっていた。新雪の下のベースはカリカリではない。藪は例年より少々うるさいが、滑りに支障はない程度。藪がうるさくてシール登行もできない状態かと思っていたが、想定外のいい状態か? 先行者のトレースを追う。
夏道がある尾根上に出ると、正面に前大日。
前大日からの大日ヶ岳。
叺谷は藪がうるさそう。今回は滑走コースから外すとする。
登山道がついている水後山からの稜線。正面の谷は以前に遡行した前谷川。奥には小白山、野伏ヶ岳、薙刀山の稜線が見える。
ゲレンデトップから40分ほどで、大日ヶ岳の山頂に到着。気温は低かったが、風はそれほど強くはなかった。例年であれば雪に埋まっている山頂の道標などが埋まっていない。今シーズンの積雪の少なさがよくわかる風景だ。山頂には登山者が多かったが、BCボーダーもいた。
遠くに御嶽と乗鞍。北アは雲の中。
銚子ヶ峰から別山、そして奥に白山の眺め。
まずは大日谷へドロップ。いい雪ではないですか!
標高1550mまで標高差160mほどを滑った。軽くて板も走るよい雪だった。これより下部は谷が狭くなり、藪も濃くなるので、登り返すことにする。
ラッセルもほとんどない。
大日谷を振り返る。
山頂に戻ると、登りで一緒だった女性登山者2名がこれから下山するところだった。お手軽コースだけあり、次々と登山者やBCボーダーが登ってくる。スキーヤーはなぜかほとんどいなかった。これだけいい雪だと、もう1本滑りたくなるもの。
再び大日谷にドロップ。
1本目に作った高速道路で登り返す。
3度目の山頂!
水後山への稜線の奥には、スノーウェーブ白鳥高原スキー場と毘沙門岳が見える。
いつもは叺谷を滑ってゲレンデに戻るのだが、下部の藪が濃そうなので往路を戻ることにする。
前大日への登り返しは、スキーを担いで登った。前大日から大日ヶ岳を振り返ると、叺谷にシュプールがついていた。
前大日から北東の尾根が良さそうだ。ゲレンデのある尾根の隣の尾根だが、ドロップすることにする。
この斜面もよい雪だった! 気温が低いこの日は、晴れていても最後まで雪は重くはならなかった。
前大日に登り返す。尾根に戻ると、滑り下りてきたボーダー2名と「いい雪だった。」と挨拶を交わす。山岳会らしきグループが歩行練習をしていた。
登り返した地点からゲレンデまでは一瞬の滑りだった。時間はまだ正午前だった。
スキーヤーやボーダーで賑わうゲレンデを滑って下山した。
今シーズンは雪不足ということもあり、野伏ヶ岳など奥美濃の山は標高の低いところは寡雪で藪がうるさく、とても快適とは言えないBCになる。奥美濃以外でも、重雪だったり、クラストだったり、藪が濃かったりで、いい思いをあまりしていなかった。今回の大日ヶ岳はダメ元で行ったにもかかわらず、想定外のよい雪に巡り会えたことで、お手軽ながらも満足度は今シーズン1番だったかもしれない。大日ヶ岳に限っては、高鷲スノーパークのゴンドラで一気に標高を上げることができるので、上部だけを回せば充分に快適に滑れる。今月一杯であれば、まだまだ行けそうだ。
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