大日ヶ岳は裏切らない! 風雪の中のBC
遠征最終日は、冬型の気圧配置となる予報で、標高の高い山は大荒れになる。そんな時でも行けるのが奥美濃の大日ヶ岳である。なか4日での大日ヶ岳だったが、前回(2020年3月15日の記録)と同様に樹林帯にはパウダーがあり、大日ヶ岳は裏切らなかった!
【日程】2020年3月20日(金)
【山域】奥美濃
【場所】大日ヶ岳
【メンバー】たっさん、かねやん、ミケ、マメゾウムシ
【天候】雪
【装備】テレマーク3,ATスキー1
【コースタイム】高鷲スノーパークゲレンデトップ9:43〜前大日10:11〜大日ヶ岳10:32-41〜朝日添川滑走(1600mまで)〜大日谷滑走(1550mまで)〜大日ヶ岳12:33-42〜前大日12:52〜前大日北斜面(1510mまで2回滑走)〜高鷲スノーパークゲレンデトップ14:33
大日ヶ岳は高鷲スノーパークのゲレンデトップから1時間もかからない山である。この山は山頂から山麓まで滑るというよりも、山頂周辺の斜面をあちこち滑って楽しむ山である。大日ヶ岳の山頂周辺には木は無いが、すぐに樹林帯となるので悪天時でもなんとか行動ができ、エスケープも容易である。もちろん地図読みやBC・冬山技術があってのことではあるが。
BCもしくは登山の場合は、インフォメーションで登山券(ゴンドラ往復券)1200円を購入する。この際に登山届の提出が必要である。なお、ICチップの保証金として別に500円が必要である。無事下山したならば、下山した旨をインフォメーションに伝える。
ゴンドラでゲレンデトップに上がる。標高は1520mだが、冬型の気圧配置のため、前日よりだいぶ気温が低い。
尾根に出ると、さすがに風雪が強い!
前大日からはシールを付けたまま、狭い尾根上をコルまで滑る。これがなかなかテクニカルで、慣れていない者はだいたい転ける。
ゲレンデトップから50分ほどで大日ヶ岳の山頂に到着。先行スキーヤーが1名いた。
最初のドロップは大日谷に入る予定が、誤って朝日添谷へ入ってしまった。急で樹林が濃かったので、方角ミスに気がついて登り返す。しっかりコンパスで方角を確認するべきだった。朝日添谷は西向き斜面のためか、クラスト箇所も多かった。
山頂手前でシールを剥がして、今度こそ大日谷へドロップ。
大日谷は最初はパウダーでよかったが、下部はクラスト箇所が多く、前回のような快適さはなかった。途中でクラストに引っかかって転けた時に、左大腿部にストックの石突が刺さりかけた。後で見たら出血していたが、ウエアは幸いなことに穴が空いてはいなかった。
いつもの谷が深くなる1550mまで滑ったが、沢地形で樹林帯にもかかわらず風が強かった。この風のために雪がクラストしてしまったのだろう。
山頂に登り返す。
大日谷はイマイチだったので、前大日まで戻ることにする。強風の中でシールを剥がす。悪天の中で、この作業を如何に速くできるかが重要だが、私の場合はシールを少しずつ剥がして蛇腹状に貼り合わせていく。チートシートは使わず、折りたたんだシールはウエアの懐に入れる。
コルから前大日までの登りは距離も短いので、スキーを外してつぼ足で登った。一瞬ではあるが、前大日まで戻ると青空が現れた。
前大日でスキーを装着して、前回よかった叺谷方面にドロップする。途中、山岳会らしいグループがイグルーを作っていた。
今回も前回同様にパウダーだった! クラスト箇所もない! 北面であり、風もないのがよいのだろう。
叺谷手前まで滑ったら、当然ながら登り返して、もう1本行くとしよう! 登り返すと、関西のテレ仲間のWさんとバッタリ。
2本目もいい滑りができた!
再び前大日手前まで登り返したところで、14時を過ぎたので、ゲレンデへ戻ることにする。
天気も回復傾向で、雪は止み、風もだいぶ弱くなっていた。
ゲレンデに戻る。TAKASU TERRACEで休憩してから、長いゲレンデ滑走にて下山した。
大日谷ははずしたが、前大日北面はいい雪で、またもパウダーを当てることができた。3日間の遠征で1番いい雪だった。大日ヶ岳は裏切らない!
YouTubeにアップした記録動画です。
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