上越BC遠征3:平標山 ヤカイ沢滑走
上越遠征最終日の平標山の記録です。
【日程】2020年2月24日(月)
【山域】谷川連峰
【場所】平標山
【メンバー】雪豹、ktn92、マメゾウムシ
【天候】晴れ
【装備】テレマーク2,ATスキー1
【コースタイム】平標登山口バス停6:47〜岩魚沢林道ヤカイ沢分岐7:17〜尾根上1480m付近9:00〜夏道合流1860m地点10:49〜平標山11:15-57〜ヤカイ沢滑走〜岩魚沢林道合流13:17〜平標登山口バス停13:29
平標山は登山口バス停がある国道の路肩に車を駐めるスペースがあるのだが、到着した時にはすでに多くの車が駐まっており、かろうじて駐車することができた。ここが人気の山であることを知る。
すでに多くのスキーヤーや登山者が出発していたが、我々もスキーを履いて林道を歩き出す。後で知るのだが、この林道の名前は岩魚沢林道というらしい。林道上の雪は硬く、前日の巻機山では大量降雪があったはずなのに、こちらはほとんど雪が降っていなかった感じがする。ちょっと場所が違うだけでこうも降雪量が変わるのか。
岩魚沢林道からヤカイ沢方面へ入る。
右にある尾根に取り付くが、斜面は凍っているし、予定の位置より早く取り付きすぎたため、かなりの急斜面の登行となり、クトーを装着する。ここの通過がこの日の核心で、登行に苦労する。キックターンでバランスを崩して滑落しかけるわ、ビンディングのリンクスの爪が外れるわで、スキーを担いでアイゼン歩行の方が時間的には速かったに違いない。尾根上に出たが、予定より下の位置だった。予定通りに行ければ、もう少し斜度が緩かったようだ。とりあえず、尾根上に乗ることるとができて一安心ではあった。
尾根に乗ると、斜度は落ち着くが、斜面は相変わらず凍っているので、しっかりクトーを効かせないといけない。おまけに風も強い。
本来出るべき位置にて休憩する。上部はガスがかかり、風がさらに強そうだが、予報的には回復に向かうはずだ。
下からは急そうに見えた斜面も、登ってみるとそれほどでもなかった。
最後は木のない斜面を登っていく。風もだいぶ落ち着いてきた。
山頂は多くのスキーヤーや登山者で賑わっていた。3人で記念撮影をする。初日の守門岳に引き続き、この平標山も初めての山である。
仙ノ倉山方面の眺め。
問題は滑走ルート。往路をカチカチ斜面だったが、山頂から見えるヤカイ沢の斜面が良さそうだ。シュプールも何本かついている。ヤカイ沢滑走を決めて、稜線をコルまで滑る。
これからドロップするヤカイ沢の斜面。結構な急斜面である。
ガスが晴れてきたところで、まずは私がトップでドロップ。雪崩リスクがあるので、1人ずつドロップする。
ヤカイ沢には柔らかい雪が溜まっていた。
パウダーではなく、風で移動した密度の高い雪だが、上部は悪くはなかった。
積雪も比較的安定している。
クラストと柔らかい雪のミックスもあり、テクニカルな滑走が要求される。
下部は重雪で疲れる滑りとなる。
後ろを振り返ると、あっという間に高度を落としていたことに気づく。
低木の中の滑走となる。ここまで来ると安全地帯だ。
やがて沢筋の樹林の滑走となる。気温も高くなり、朝はカチカチだった雪も緩みだしていた。
滑ってきた斜面ははるか後方になっていた。カチカチの往路を戻らず、ヤカイ沢を選択したのは正解だった。
作業道に出たら、岩魚沢林道はすぐ。
最後は林道を滑って、林道上に雪が無くなっても端にある雪をつないで滑る。
最後までスキーを脱がずに下山。これで3日間の上越遠征が終了した。雪豹さん、ktn92さん、3日間ご一緒いただきありがとうございました。
YouTubeにアップした記録動画です。滑走シーンはこちらをご覧下さい。
Comments