立山初滑り2019-2020シーズン:天気良すぎて雪が...で、湯治スキー
昨年(2018年11月25日の記録)は寡雪でまともな初滑りができなかった立山だったが、今年も直前まで似たような状況だった。半分諦めかけていたところに、ようやく雪が降ってくれ、なんとか間に合ってくれた。ところが、1週間前に風邪をひいてしまい、それが完治しないままでの出発となってしまった。不運はさらに続き、前夜の移動は名神高速道路の工事通行止めのため、立山駅到着が予定より2時間以上も遅れてしまい、寝不足状態で当日の朝を迎えてしまった。まあ、そこは無理せず、湯治スキーと割り切ったのだった。肝心の初滑りは初日のみがパウダーに恵まれたが、天気が良すぎて、気温も高かったたために、2日目以降は凍結した雪に要注意の場面が多くなってしまった。去年のことを考えれば、3日間滑れただけでも充分にヨシと思うことにしたシーズンインであった。
【日程】2019年11月21日(木)〜23日(土)
【山域】北ア立山
【場所】立山
【メンバー】マメゾウムシ
【装備】テレマーク
【天候】11/21 晴れ、11/22 晴れのち曇り、11/23 晴れ
【コースタイム】
11/21 室堂11:07〜みくりが池温泉10:19-40〜浄土橋11:27〜雷鳥沢2550m付近13:07-29〜浄土橋13:37-57〜雷鳥荘14:33〜みくりが池温泉15:00
11/22 みくりが池温泉8:07〜浄土山9:59-10:14〜浄土沢2390m付近10:34-58〜みくりが池温泉11:35
11/23 みくりが池温泉8:06〜閻魔台下(浄土沢)2300m付近8:24-32〜みくりが池温泉8:59-9:15〜室堂9:27
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1日目(11月21日):室堂〜雷鳥沢〜みくりが池温泉
美女平始発の高原バスで室堂に上がるには、立山駅8時40分発のケーブルカーに乗る必要がある。時刻的には決して早くはないが、前夜の移動は想定外の名神高速道路の工事通行止めのため、3時に立山駅に到着して、6時半に起床しているので寝不足である。50歳を過ぎてからはめっきり寝不足での登山に弱くなり、パフォーマンス低下が著しい。1週間前に引いた風邪も治りきっていない。今回は単独なので、マイペースで行けば良いやと開き直るのだった。
平日であるにもかかわらず、立山駅始発を待つ登山者やスキーヤーが多い。みんな考えることは同じで、スキーヤー・ボーダーは前日までの降雪に期待してのパウダー狙いだ。その中には知り合いも3組ほどいた。
室堂に上がると、立山の見事な展望が広がる。雪は昨年並みに少ない感じはするが...
宿泊先のみくりが池温泉に余分な荷をデポして、雷鳥沢方面へ向かうことにする。
今シーズン最初の滑走は閻魔台から浄土沢への滑走だ。
いいパウダーだった! 今シーズン初のシュプールを描いた!
浄土沢は埋まりきっていない。
雷鳥沢を登る。風邪と寝不足で体調悪く、息が上がる。おまけに暑いので、ミドルウェアだけになる。
標高2550m付近まで登ったところで、ここまででいいやという気持ちになり、滑走準備に入る。富山湾方面には雲海が広がる。
雷鳥沢にドロップ! 息が上がるので、何度か止まって息を整えながら滑る。気温上昇でやや重めのパウダーだったが、悪くはなかった。
浄土橋まで滑って、滑走終了。
閻魔台まで戻って振り返ると、雷鳥沢はシュプールだらけだった!
富山湾方面は雲海!
夕陽がきれいだった。
みくりが池温泉の夕食はいつもながら豪華である。
利き酒セットと一緒に夕食を味わう。ちなみにお酒は、富山の立山(立山酒造)、満寿泉(桝田酒造)、苗加屋(若鶴酒造)の3種類で、900円である。
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2日目(11月22日):みくりが池温泉〜浄土山〜みくりが池温泉
朝食はビュッフェスタイルで、いつもながらガッツリ食べる。
外に出ると雲が多い。予報では午後はガスが出るとのこと。
凍ったみくりが池。
予定通りに浄土山に向かうことにする。
浄土山カールを登る。風邪は治りきっていないが、寝不足解消で前日よりは調子はだいぶ良い。
若いスキーヤーが2名滑り下りてきた。KPUWV部のみぞkenだった。「雪は悪くないよ」とのこと。
浄土山からの剱岳。
浄土山のボウルが風で雪がリセットされているようなので、こちらからドロップすることにした。
パウダーではなかったが、悪くない雪だった!
しっかりシュプールが描けた!
そのまま浄土沢へ滑り込むが、ここからが凍結箇所が多かった。
凍結していない斜面を選んで滑走する。標高を下げた方がどうやら良さそうだ。
まだ正午前だったが、午後から天気が悪くなることだし、体調も万全ではないので、登り返して終了とした。
みくりが池温泉に戻ってひとっ風呂浴びたら、営業中の食堂に行って、富山名物の白海老の唐揚げと枝豆付きの生ビールセットを注文する。これが最高の一杯だった。
昼寝をして夕食前に起床。ここでも生ビール! 就寝前に残っていた焼酎も飲み干して、これで風邪も完治でしょう!
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3日目(11月23日):みくりが池温泉〜浄土沢〜室堂
最終日は快晴。期待していた前夜の雪は降らなかった。
朝はしっかり食べて。
とりあえず閻魔台から滑走してみたが、予想通りにカリカリ状態。これでは面白くはない。気温は高いので正午近くになれば雪は緩みそうだが、そこまで待つ気はない。
ちょっと心惜しいが、これで終了とする。
閻魔台からの富山湾の眺め。
3日間お世話になったみくりが池温泉。次に来るのは翌年の春だろう。その時にはしっかり残雪スキーを楽しみたい。
地獄谷。
室堂始発(10時発)の高原バスに乗車することができた。土曜日ということもあり、たくさんのスキーヤーや登山者が上がってきた。雪は悪いので気を付けてほしい。残念ながら、この日の正午ぐらいに雄山の山頂付近で滑落事故があったようだ。故人のご冥福をお祈りします。
高原バスからの剱岳。
ケーブルカーに乗り換えて、立山駅に下山。
富山に来たらやはり回転寿司。亀谷温泉で汗を流してから向かったのは、番やのすし大沢野店。ここはLineで予約できるのがよい。亀谷温泉で予約してから移動し、お店に着いたら、すぐに席に着くことができた。お勧めはランチで、お得だ!
これでいよいよシーズン。まだ山は滑れる状態ではないが、今シーズンも安全第一で楽しみたいと思う。
YouTubeにアップした滑走シーンの動画です。記録はヤマレコにもアップしてます。
Comments
高です。
室堂ターミナルでお会いできて良かったです。
もう少し積雪があって、雪質も安定していれば良かったですね!!
高は 10時前に 扇沢に着いて車中泊しましたが、家を出る時は半袖で過ごせる状況から一気に寒くなったので、年老いた体には寒くてあまり良く眠れませんでした。(笑)
初日は 室堂山展望台と 雷鳥荘前を滑り、翌日は 浄土川上流右岸の新雪を求めて 富士ノ折立寄りに少し詰めては滑り降りる事をしていました。
最終日は 雷鳥荘からの帰りがアイスバーンで、シールが効くように日が十分射すのを待って出掛けましたが風が出て来て雪は柔らかくならず、室堂山荘経由のスキー散歩をしだだけで下山しました。
結局 高は温泉とビールが主体でした。
今回も雪不足でチョッと残念でしたが、これで雪が有っても無くても 20年続けて来た 立山の初滑り?は終わりにしようと決めています。
スキーシーズンのブログを楽しみにしています。
Posted by: 高です | November 27, 2019 06:11 PM
高さん、お疲れ様でした。
お会いできて嬉しかったです。
ここ最近の立山初滑りは変動が大きいですね。
これも温暖化のせいと思いますが、なんとかならないものかと思いますが、個人でできることは限られています。
どこかでお会いできる機会があるとよいですね。
春の立山はまだ来られますか?
Posted by: マメゾウムシ | November 27, 2019 11:21 PM