天生湿原
ジャンダルム登頂の翌日は、疲労抜きで北飛騨の天生湿原を散策してきた。
前日の11時間に及ぶ岩稜歩きで、朝の遅い起床は激しい筋肉痛を伴った。この日は午後から雨予報。当初はナメがきれいでお手軽な沢上谷を遡行する予定だったが、筋肉痛と寝坊でテンションは低く、気が乗らない。おまけにこれからスタートすると雨に遭うことは間違いなし。ふと思い出したのは天生湿原である。天生湿原は飛騨市河合町と大野郡白川村の境にあり、奥飛騨からは近い。2015年1月に白川郷から籾糠山をスキーを使って単独ラッセルで登ったことがあるが、天生湿原からはその籾糠山への登山道もついている。冬は遠い籾糠山だが、無雪期は天生峠から比較的楽に登れる。そんな訳で、このような時にしか行く機会がない天生湿原に、疲労抜きを兼ねて、散策に行くことにした。
出発前に道の駅スカイドーム神岡の軽食コーナーにて朝ラー。軽食コーナーは9時にオープンする。飛騨市神岡町には「ニュートリノ」の研究でノーベル物理学賞をもたらした「スーパーカミオカンデ」をはじめ、宇宙と素粒子の謎を探求するための研究拠点が集まっている。道の駅スカイドーム神岡には、こうした研究の魅力を広く伝え、科学と社会の新しい関係性をつくるための見学施設がある。出発前に見学もさせてもらった。解説員が丁寧に説明もしてくれる。
天生峠に到着。
協力金500円を支払って入山する。
熊よけのためにドラム缶を叩く。
湿原は電気柵に囲まれている。電気柵によって大型の動物が湿原内に入れないので、湿原の貴重な植物が守られる。人は扉を開けて入る。
クマに囓られた案内。クマはペンキの味が好きなようで、ペンキの部分を囓るらしい。
天生峠から30分ほどで天生湿原に到着。
まずまずの色づきだが、例年よりは色つきが悪いらしい。
伝説。
雲行きが怪しい。
湿原の奥まで来た。ここから柵の外に出る。
樹林の散策。
カツラの巨木。
分岐。ブナの巨木を見に行くことに。
ブナの巨木。
ブナの倒木からはえるナメコ? 成長しすぎで腐りかけている。
こちらはまだ食べられそうなナメコ?
香りの強いブナハリタケ。
トチノキの巨木。
往きにも渡った沢では、イワナがペアリング中だった。
水中写真を撮ってみた。
一応、写っていたが、ピンボケ気味だった。
こちらは動画です。
雨が降り出したところで、天生峠に戻る。2時間20分ほどのハイキングだった。
GPSログです。ヤマレコにも記録をアップしてます。
Comments
天生湿原はお気に入りの場所ですが、数年前に電気柵が設置されて、少し興ざめです。
雪の季節の湿原一帯もいいですよ。ガツガツ滑る感じにはなりませんけどね。
Posted by: CIMA | October 23, 2019 05:00 AM
雪の季節に雪洞泊でその辺りを徘徊したいと思ってます。
静かな雪山散策ができそうです。
Posted by: マメゾウムシ | October 23, 2019 11:24 PM