ワンゲル部キノコ狩り
今年もワンゲル部公式行事として、奥美濃にあるワンゲル部山小屋をベースにキノコ狩り&宴会をしてきた(2019年10月26日〜27日)。私がワンゲル部の顧問になった一昨年から始めたイベントなので、今年で3回目(2017年、2018年の記録)。夏の雨不足や秋遅くまでの暑さでキノコは不作と思われたが、なんとか人数分のキノコ鍋に足りるだけのキノコが採集できた。ワンゲル部員だけでなく、私の山仲間も集まり、総勢17人の参加者にて盛会にて終了した。
1日目は2グループに分かれ、1グループは山小屋周辺にて、もう1グループはちょっと車で移動した某所にてキノコ狩りを行った。私は某所の方のガイドをした。
早速、急斜面の倒木にムキタケを発見。
さらにクリタケも発見。幸先はよかった!
一見、ムキタケと思ったが、ゼラチン質で明らかに違う。正体はキクラゲの仲間のニカワハリタケらしい。この場では同定できなかったのでスルーしたが、デザート感覚で食べられるらしい。
尾根に出て、ちょっと登ったところで、なんとクマがブナの木の上にいた! 我々に気がついたクマは、急いで木を下りて、一目散に逃げていった。このエリアはクマの密度は高い。去年もクマの糞や木に付けられた爪の跡を目撃したが、今年もクマのフィールドサインは至る所にあった。
まずはクマに囓られた道標。先日の天生湿原の道標も同じ様にクマに囓られていた。クマはペンキの味が好きなようで、ペンキが塗られた部分を囓る。
そしてクマ棚。クマ棚とは、ツキノワグマが木に登って木の実や新芽などを食べるために枝を折った跡で、折った枝を重ねていくので、棚のように見える。このようなクマ棚がいくつも見られた。出会い頭でのクマとの遭遇を避けるために、クマ鈴は持っていくべきだろう。通常であれば、人に気がついたクマの方から逃げてくれる。
クマのことを気にせずに進んでいくと、ムキタケと共にクリタケを大量に見つける。
なかなか良質なクリタケだ。この場所で人数分に足りるだけのキノコは採集できた。
一番期待していたナメコだが、これぐらいの幼菌が採れただけで、今年は出るのが遅れているようだ。正午を過ぎたあたりで引き返すことにした。
山小屋に戻ると、山小屋周辺でキノコを採っていたグループはすでに戻っていた。どうやらナメコとムキタケがそこそこ採れたようで、こちらがナメコが採れなかった分は相殺できそうだ。早速、ゴミ取りを行う。
採れたキノコは主にこの5種類。
手が空いたメンバーは、早速、ビールを開ける。
バーベキューも始まる。日帰りメンバーもいるので、早めの宴開催。
大学教員、技術者、テンカラ名人、学生など多様な人たちが集まったが、みんな山が共通の趣味だ。
ショウジョウバエの生態を専門とする元H大のK先生とほぼ20年ぶりにお会いした。研究分野的には私と同じで、今回はたまたま石川に滞在していて、ショウジョウバエの採集を兼ねて遊びに来てくれた。
酔っ払う前に集合写真。
キノコ鍋もできた。今回は学生の発案でコンソメ味の薄味にした。キノコの味はよくわかる。
お酒も進む。残念ながら、日帰り参加者はここでお別れ。もちろん運転手はお酒は飲んでいない。その後も宿泊者だけで宴は続いたのだった。
翌朝はのんびりと起床して、昨晩の残りのキノコ鍋にうどんを入れて朝食にした。現役部員には、山小屋のベランダの改修箇所のペンキ塗りという仕事があった。
ペンキを塗る前。
ペンキを塗った後。山小屋と同じ色に塗られた。これで現役部員は任務完了!
私は山小屋周辺で再びキノコ探し。取り残しのムキタケが多少採れたので、家族へのお土産にする。昨年も紅葉はそれほどきれいではなかったが、今年は昨年以上にきれいではない。今年は秋が暖かく、冷え込みが足りないからだろう。1ヶ月後には立山初滑りを予定しているが、はたして雪が降ってくれるのだろうか?
Comments
2月15-16日に山荘にお世話になります。
楽しみ~です。よろしくお願いします。
Posted by: Repu | October 28, 2019 08:55 PM
Repuさん、こちらこそよろしくお願いします。
このあたり、どこでも滑れますので。
Posted by: マメゾウムシ | October 29, 2019 06:35 AM