兵庫県香美町の美方高原自然の家にて野外実習
珍しく仕事の話しです。
2週間前に遡りますが、兵庫県香美町の美方高原自然の家にて4日間の野外実習を行ってきました。野外実習は私が勤務する大学の実験科目であり、生態学と分類学についての実習を野外にて行う。
たとえば、昆虫を採集して、
種名を同定して、標本を作製する。
植物の葉を餌として利用する昆虫がいるが、一般的なチョウやガの幼虫のように葉の上で端から葉を食べていく昆虫はよく知られている。そのような昆虫のグループをチューワーとよぶ。
それに対して、メス成虫が産卵した刺激によって葉の細胞をコブ状に異常増殖させて、その中に幼虫が住み、コブ状になった組織を食べるものがいる。そのような昆虫のグループを虫えい(虫こぶ)とよぶ。上はクズの葉にタマバエの仲間がつくった虫えい。
また、葉に潜入して、葉肉を食べながら進んでいく昆虫のグループをマイナーという。幼虫が葉に潜入してから脱出するまでの通り道が、葉にしっかりと残り、その模様から「エカキムシ」や「ジカキムシ」とも呼ばれている。上の写真はヌルデの葉にできたマイナー。
上の写真はクズの葉にできたマイナーを開けて、顕微鏡撮影したもの。ガかタマムシか分類群までは同定できなかったが、幼虫が1匹いた。このような感じで、昆虫による植物の葉の利用様式の違いについて観察してもらった。
植物の分類実習もあり。上はヤマブドウ。
マタタビ。
ツリフネソウ。
実習中には地図読みを中心とした登山実習も行った。野外調査は登山と同様に道迷いによる遭難のリスクがあるため、地図読みは重要。
毎日雨が降り、天気に恵まれない実習期間であったが、雨が止んでいる時間をうまく利用でき、予定していた八割方の実習ができたのでヨシとします。昨年は台風直撃で、実習期間が1日短くなったこともありました。
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