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September 19, 2019

常願寺川水系 真川 鳶谷:ヌメリと高度感がヤバかった!

9/14-16の3連休を利用して、5名にて折立から鳶谷を沢1泊にて遡行してきました。1日目はのんびりと釣りをしながらの遡行だったが、2日目は一転して、ハーケンやカムを使っての滝の登攀、全体的に岩がヌメっている、高度感があるなど、思っていたよりも厳しい遡行を強いられた。それでも強力なメンバーたちのおかげで、なんとか核心部を突破できた。遡行後は久しぶりに体は全身筋肉痛になったが、たいへん充実感を感じた沢行であった。

【日程】2019年9月14日(土)〜16日(月)
【山域】北ア・立山
【渓谷名】常願寺川水系 真川 鳶谷
【メンバー】ダルさん、どうちゃん、ばるちゃん、Oさん、マメゾウムシ
【天候】9/14 晴れのち曇り、9/15 晴れ、9/16 晴れのち曇り
【コー スタイム】
 9/14 折立臨時駐車場7:24~折立7:30~岩井谷橋8:32-9:11~鳶谷出合11:00~1770m付近幕営地16:05
 9/15 1770m付近幕営地6:53~1960m二俣7:52~2080m奥の二俣8:32~10段65m滝上11:32~源頭2400m付近13:31~登山道2660m付近14:51-15:17~薬師峠16:04-21~太郎平小屋16:39
 9/16 太郎平小屋7:09~折立10:05

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1日目(9月14日)

今回のメンバーは、テレマークスキー仲間のどうちゃん・ばるちゃん夫婦、テレマークの弟子でもあり今シーズンから沢を始めたOさん、そして3年前に上ノ廊下を一緒に遡行したダルさんに、私を加えた5名である。福井在住のダルさんは前日のうちに折立入りしたが、すでに臨時駐車場にしか車を駐められなかったそうだ。大阪からの私とOさんと、加古川からのどうちゃん・ばるちゃんは、車2台になるわけだが、確実に折立に駐車するために、前夜から有峰林道の亀谷料金所前に並ぶことにした。料金所横には24時間使えるトイレがあるので、用足しは安心である。

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有峰林道の通行時間は6時〜20時。翌朝の6時前にはズラリと車が料金所前に並んでいた。さすがは3連休。これだけの登山者たちを収容できるだけのテン場と山小屋があるのも凄い。

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6時に料金所が開くと、1台ずつ普通車1台1800円の料金を支払ってから料金所を出発していく。前の方に並んでいても、ダルさんからの事前情報通り、折立での駐車場所は臨時駐車場であった。

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出発準備をして、折立を出発。まずは岩井谷橋まで1時間ほどの林道歩きである。林道ゲートの監視員によると、釣人が先行しているようだ。釣人が岩井谷方面に入らないことを願う。

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岩井谷橋に到着。過去に岩井谷を2回(2015年9月2017年9月の記録)遡行したり、このあたりに釣りに入っているので馴染みの場所である。ここで沢装備を装着する。

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岩井谷の左岸に作業道がついているので、その末端から入渓する。

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堰堤を2つ超えるが、1つめは右から、2つめは左から越える。

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砂地にクマの足跡がある。このあたりにはクマは多い。人の足跡もあり、釣人がどうやら岩井谷を先行しているようだ。

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水量は平水で、徒渉は問題ない。

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ゴーロをしばらく進む。

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鳶谷に入るとイワナが釣れないという事前情報があったので、早速、私とダルさんとで食糧の調達に入る。私はテンカラ、ダルさんはルアー。釣果はテンカラに軍配があったようだ。釣人が先行しているようだったが、さすがは魚影の濃い谷だけあり、まったく問題はなかった。

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釣ったイワナは、ダルさん手作りの生かし魚籠(上の写真)に入れて、生きたままテン場まで運ばれた。イワナにはブクブクで酸素も供給される。ダルさん、水と共によく担ぎましたね。お疲れ様でした。

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鳶谷出合から鳶谷に入る。しばらくはゴーロ歩きで、イワナも釣れた。人数分のイワナがゲットできたところで、真面目に遡行することにした。そうでないと進まない。

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2mほどのナメ滝が現れる。

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魚止滝6m。この上にも魚影はあったような...

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魚止滝6mは左から巻く。

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下流の最狭部とよばれるところ。

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最狭部の通過はほぼ水線で問題なかった。

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地形図に滝マークのある3段10m滝は容易に左から高巻く。

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釣りで結構時間を使ってしまったので、核心部に入る前に16時近くになってしまった。3段10m滝上の標高1770m付近にいい台地があったので、そこで幕営することにした。軽量化のためツエルト泊である。

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ダルさんがわざわざ生かしたまま持ち上げてくれたイワナはたいへん元気な状態だった。この新鮮なイワナを1尾は刺身にして、他は塩焼きにすることにした。薪を集めて、早速火を熾す。

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沢登りの醍醐味は焚き火である。この時間は実に楽しい一時となる。このために沢登りをすると言ってもよい。焚き火を囲んで、持ち上げたビールで乾杯。イワナの刺身をつまみに酒が進む。

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イワナがうまい具合に焼けたところでいただく。Oさんは沢泊自体が初めてで、イワナを食べるのも初めて。イワナの塩焼きを作るには、イワナを串に刺して塩を振り、遠火で時間をかけてじっくり焼き、外はカリカリに中はジューシーに仕上げるに限る。そのための焼き時間はおよそ2時間ぐらいはかかる。その間に飯を食べて、他のつまみで酒を飲む。最後はイワナの骨酒で締める。この時間は至極の一時だった。これだから沢登りはやめられない。

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2日目(9月15日)

2日目はいよいよ鳶谷核心部の通過である。1日目は釣りに時間をだいぶ使ってしまって予定より進めなったので、今日は長い1日となりそうだ。

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曇っていたためか、朝はそれほど冷え込まなかった。5時に起床し、焚き火を熾して朝食を作って食べる。それからツエルトを撤収し、7時前に出発した。前方には稜線が見えた。

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5m滝は容易に。

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1時間ほどで、最初の1960m二俣に到着。ここは岩壁の立った右俣に進み、いよいよ鳶谷の核心部に入る。

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第1核心部の入口。気合いが入る。

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入口の2条5m滝は左から越える。

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ロープを1回ほど出したが、特に問題なく第1核心部をクリア。

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奥の2080m二俣も右俣に入る。

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ここから第2核心部に入る。奥に核心中の核心である10段65mの大滝が見える。

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岩がかなりヌメっていて滑りやすいため、危険箇所はロープを出す。

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クラックをカムで支点を取りながらトップで登るどうちゃん。

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ここから10段65m大滝の始まりだ。

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かなりの高度感とヌメリに恐怖さえ感じる!

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ロープの確保なしにはとても登れない!

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10段65m大滝は途中まで右を登る。上部は左岸から右岸に流れを渡って突破はできそうだが、ヌメリの不安と岩が外頃して悪そうなので、右のルンゼに逃げて高巻くことに。

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大滝を右のルンゼに出たところが平で安全地帯となっていたので休憩する。緊張感から解放される瞬間である。

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右のルンゼからの高巻き途中で、うまい具合に本流に下降できそうなルンゼをダルさんが発見。それを下降し、無事本流に戻って大滝をクリア。ダルさんはこの高巻きルートをよく見つけられたと思う。もし私1人だったら、この核心部をうまく突破できたかどうかはあまり自信がない。これも今回同行してくれた頼もしいメンバーたちのおかげだ。とりあえず、第2核心部を抜けられて一安心だ。

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まだ滝は続くので、息はまだ抜けない!

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奥にチョックストン18m滝が現れる。

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チョックストン18m滝は右の脆いルンゼ状を登り、途中から左へトラバースする。登るのは難しくはないが、高度感があり、落石も起きやすいので、慎重さは必要だ。

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次は、奥に2条7m滝が姿を現す。

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水線通しに進む。

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2条7m滝は、左をシャワークライミングで越える。

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最後に6m滝を越えて、

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後ろを振り返ると剱岳と雲海だ!

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渓相は一転し、癒やし系に変わる。

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最後のナメと小滝を超えると、明るい高原歩きになる。

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振り返ると、雲海が美しい!

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最後は少々ハイマツを漕いで、薬師岳山荘下の登山道に出る。沢泊初めてのOさん、かなりお疲れのようだ。

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沢装備を解除する。時間は15時。当初の予定では薬師沢小屋まで下って、翌日に赤木沢を遡行する予定だったが、Oさんの疲労が激しく、とても明るいうちに薬師沢小屋に着きそうにない。おそらく到着は19時になってしまうだろう。今晩は太郎平小屋に宿泊を変更し、翌日は折立に下山するだけにした方がよさそうだ。鳶谷遡行でみんなお腹一杯ということもあり、翌日の赤木沢遡行は中止に決まった。太郎平小屋に携帯で電話するが、うまくつながらず切れてしまった。とりあえず太郎平小屋に直接行って、宿泊の交渉をすることにする。

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薬師平では草紅葉が始まっていた!

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薬師峠で私が顧問をしているワンゲル部の主力メンバーとバッタリ! 彼らはちょうど本合宿の最中で、今日は8日間の合宿の初日で、後立山の唐松岳まで縦走する予定である。

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太郎平小屋に到着。薬師沢小屋から太郎平小屋への宿泊変更もすることができた。この件では、太郎平小屋の若主人である一樹さんにはたいへんご迷惑をおかけした。深くお詫び申し上げます。

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太郎平小屋での夕食時に生ビールにて祝杯をあげる。ジョッキはノローナとサントリーのコラボだそうだ。今日の後半はシャリバテ気味だったこともあり、ご飯を3杯もお替わりしてしまった。宴は夕食後も続いたのだった...

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3日目(9月16日)

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最終日は下山するだけ。朝食は5時からだったが、朝食後にのんびりと出発準備をする。遅い時間ならばトイレ待ち渋滞も解消されている。

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出発前に太郎平小屋前にて記念撮影。

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薬師岳をバックにしてもう1枚!

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登山道上のチングルマは綿毛になっていて、すっかり秋の風情。

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剱岳を見ながらの下山。

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のんびり3時間かけて、折立に無事下山。下山後は、有峰林道亀谷料金所近くの亀谷温泉白樺ハイツにて3日間の汗を流す。

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富山に来たならば、やはり回転寿司。Lineで席の予約ができる番やの寿司に行くことに。席の予約は温泉から出てから行ったが、30分待ちとのこと。ちょうど移動に30分かかるので、ちょうどよい。到着後はあまり待つことなく席につけた。ランチがお得ということで、特上ランチ1720円をいただく。味噌汁はお替わり自由。さらに2皿追加してお腹は十分に満足した。

帰路は3連休最終日ということで、高速道路渋滞にはまってしまい、だいぶ帰宅まで時間がかかってしまった。米原から名神高速ではなく、敦賀から舞鶴若狹自動車道・京都縦貫道で迂回するべきだった。

今回の鳶谷は、ハーケンやカムを使っての滝の登攀、全体的に岩がヌメっている、高度感があるなど、思っていたよりも厳しい遡行を強いられた。おそらく私1人の力だけだったら核心部を突破できたかどうかは何とも言えない。これも強力なメンバーたちのおかげである。参加メンバーたちにはお礼を申し上げたい。遡行後は久しぶりに体は全身筋肉痛になったが、たいへん充実感を感じた沢行であった。

今回の3連休の行き先候補として、当初は甲斐駒ヶ岳の黄連谷が上がっていた。しかし今シーズンから沢を始めたばかりのOさんには厳しいのではないかということで、次に浮上してきたのが今回の鳶谷案であった。結果から言うと、黄連谷は難しい滝は巻けるので、むしろ今回の鳶谷の方が厳しかったのかもしれない。全体的に岩がヌメっていたのが、今回の遡行グレードを上げた理由であるが、過去の記録を見ると、それほどヌメっていたようなことはあまり書かれていない。今回だけの特殊な状況だったのかもしれない。それでもバテながらも遡行をやり遂げたOさんは凄いと思う。今後の成長と活躍を期待したい。

ヤマレコにも記録をアップしています。

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